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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2016年10月21日
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前回からの続きです。

  • KIMG1479.JPG

畑見学の後は醸造施設へ。

醸造施設内は基本的に撮影禁止ですので今回も写真はありません。
中では、
・醗酵は小さいタンクで、各ブドウを収穫された区画ごとに行っていることや、
・白ワインはステンレスタンクで3週間くらいかけて醗酵させる、その際の温度が15度くらいではバナナなど吟醸系の香りが出やすく、逆に25度を超えると重い要素が出過ぎるとの事で、16~22度くらいに保ってやるということ、
・一方、赤ワインは25~27度くらいがいい、房ごと発酵させ、浸漬も行う、まろやかなタイプのワインは長く、軽いものは加減を見ながらとなるそうで、醗酵に手間がかかる
といったお話を伺う事が出来ました。

  • KIMG1481.JPG

こちらは打栓機。打栓場では気圧の管理を行いゴミが入らないようにし、さらにこのオレンジのカバーを付けて2重の対策を行っているとの事。この辺の衛生管理の徹底具合は流石ですね。

  • KIMG1486.JPG

その後はセラーへ。いつ見ても、古いノーブルドールのオリの量に驚かされます。ああいう古酒甘口、一度飲んでみたいものです…。

  • KIMG1490.JPG

さて、見学後は勿論テイスティングです。今回は7種類。詳細はまた個別に記事にします。

1、ジャパンプレミアム・甲州2015
富士川の上流に当たる釜無川の氾濫域、砂礫の土壌の甲州や穂坂の傾斜の強い畑の甲州等を別に醸造、アッサンブラージュしているそうです。サントリーの手がける甲州は、基本的にこれと登美の丘のもののみだそう。渡辺ワイナリー長曰く、味わいのバランスなどは、ニコライホフのグリューナー・フェルトリナーの影響を受けているのだとか。
確かに、クリアーでキレイな世界観がありつつも、ある程度のフルーティさもあるバランスはオーストリー的かも。

2、新酒甲州2016
上の写真のラベルの無い、黄色いものがそれです。比較的早い収穫になったそうで、10月の雨の影響を受けずに済みました。渡辺ワイナリー長は山梨のヴィンテージ評価の決定会議のメンバーでもいらっしゃられるそうですが、2016はいい評価を与えてもいいかなとおっしゃられていました。
まだ出来立てほやほやというのもあるでしょうが、上記2015と比べますと香り、味わいともにより濃厚な印象を受けました。2016の出来の良さは間違いないのかなと。

3、ジャパンプレミアム・マスカット・ベーリーA2014
こちらも、山梨産のものと長野県塩尻産のものをアッサンブラージュしているそう。山梨のブドウは9月頭から10月中旬までに収穫、ステンレスタンクで1年熟成で、長野のブドウは10月半ばから末までに収穫、1年樽熟成を行っているとの事です。
スパイシーさや甘いニュアンスの出た、完成度の高いベーリーAです。

4、新酒マスカット・ベーリーA2016
上の写真のラベルの無い赤がこれになります。やはり、ベーリーAもこの年は糖度の高いものとなったそうです。
イチゴ系のニュアンスは、2014のものよりかなり強く感じられました。ただ、味わいは結構スッキリ系で口当たりもクリアーさのある感じでした。

5、ジャパンプレミアム・津軽ソーヴィニヨン・ブラン2015
こちらは、青森で作られているソーヴィニヨン・ブランのワインです。芽吹きは5月に入れば起こり、割と山梨辺りとも変わらない時期ながら、収穫は10月中旬と遅く生育期が長くなり、アロマが豊富になるという環境だそう。ソーヴィニヨン・ブランに適しているのではと手ごたえを感じているようです。
確かに、味わいこそ日本らしい穏やかなものではありますが、香りはソーヴィニヨン・ブランでイメージされるそれがバッチリ。今回一番印象に残ったワインでした。

6、登美の丘・赤2013
最後に登美の丘の赤2ヴィンテージの飲み比べです。こちら2013はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランというセパージュ。乾いて暖かい年だったそうで順調な生育とのこと。新樽比率は3割。
この手のセパージュらしい腐葉土っぽさやフルーツのニュアンスなどが華やかに広がる、今飲み頃の一つと言っていい状態だったのではというワインでした。

7、登美の丘・赤2014
こちらは、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンの2種類というセパージュ。低温な年だったそうで、収穫のピークは10月までずれ込んだようです。そのため、香りのよい年になったのではとの事。
確かに、赤ベリー系のニュアンスなどがよく出ています。ただ、こちらは味わいの面に関してもそうなのですが、かなり堅い印象。まだまだ閉じているという感じで、長い熟成を要しそうです。

  • KIMG1493.JPG

今回のワインです。左から1~7番になります。

もうちょっと続きます

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最終更新日  2016年10月24日 03時05分30秒
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