テーマ:ワイン大好き!(30824)
カテゴリ:ワイナリーへ行って来ました
登美の丘ワイナリー見学後は都内で一泊。以前から、折角東京まで出るのだから、岡山からでは遠い地域のワイナリーも一度行ってみたいと考えておりまして、今回、岩手まで足を延ばすことにしました。
東京から新幹線で新花巻まで、新花巻からはバスで大迫(おおはさま)バスセンターへ行き、バスセンターからワイナリーまでは歩いて15分くらいだったでしょうか。 ワイナリー周りには畑も。やはり、木の上に掛ける形で雨避けがされています。ただ、ブドウはやはり契約農家さんからのものが多いようです。周辺に30軒以上の契約農家さんがいらっしゃるそうで、エコファーマーの認定を受け、ワイナリーとの意見交換も綿密になされているとの事です。因みに、ブドウは全て垣根づくりのようです。 岩手エーデルワインさんと言えば、やはりその土壌が特徴として知られているかなと。大迫一帯のそれは、古生代の堆積性の変成岩や、新生代の火成岩が存在するという非常に古い時代のもので、石灰質も見られる土壌となっています。 加えて、傾斜地も多く、降水量は少なく、かつ、昼夜の寒暖差が大きい(この日も日中はかなり暖かく、歩くと汗ばむほどでした)事から、まさにワイン用ブドウに適した土地と言えるでしょう。 実際、最近は随分と変わったようですが、大迫と友好都市関係にあるベルンドルフ市のあるオーストリーでは、ツヴァイゲルトはブラウフレンキッシュより軽んじられあまりいい土壌に植えられていなかったそうで、寧ろこのエーデルワインのツヴァイゲルトの方が、半端なオーストリーのツヴァイゲルトよりワイン向きな土壌に植わっているのではとすら言われていたのだとか。 こちらは試飲や買い物ができるスペース。 こちらは、ワイン造りの工程を見学できるスペースです。 入り口を入ると、昔の醸造用設備が出迎えてくれます。10名以上の場合は、予約で解説付きのツアーもして下さるとの事。今回はぶらっと覗く程度で。 展示物の中で面白かったのがこれ。サントリー広報部の洋酒天国豆本と書かれています。勿論、貴重な豆本に直接手を触れられるわけではありませんが、サントリーとエーデルワインの関係の深さが垣間見られるなと。 今、エーデルワインの代表的ワインとなっている五月長根葡萄園リースリング・リオンですが、元々このリースリング・リオンという品種はサントリーが交配したものです。リースリングと甲州三尺の交配種と言われていましたが、どうも正確には「甲州三尺」ではなく「三尺」というブドウとの交配のようですね…。 さて、何故このサントリー系品種が大迫の地にやってきたのかといいますと、サントリーの山梨農場長だった畑中清見氏が盛岡のご出身だったことから、エーデルワイン開業に際し技術指導を受け、さらに専務に迎えもしたという歴史があるそうで、リースリング・リオンは、当時キャンベル種の赤ワインしかなかったエーデルワインに、白も欲しいという事で畑中氏の縁を通じてもたらされたからなのだそう。 前日にはサントリー登美の丘ワイナリーを見学していた身としましては、この歴史に非常に興味を惹かれました。また、サントリーの方ではリースリング・フォルテが、そして、こちら岩手の方ではリースリング・リオンが根付いたというのも面白いものがありますね。 こちらは試飲・販売コーナーの入り口。やはり、五月長根葡萄園リースリング・リオンは大きく宣伝されていますね。 ショップ内は広々として綺麗です。ワインも、こちらのワイナリーのアイテムは全て揃っているようでした。また、試飲カップがあり、手頃なレンジのものを中心に無料試飲出来ます。また、流石というべきか、五月長根葡萄園リースリング・リオンは無料試飲可能です! ワインは沢山保存されていました。 さて、実はこの奥に、今年新しく作られたばかりだという試飲用ルームがあり、そちらで上級レンジのもの等を有料試飲できるとの事。当然行かない手は無いので試飲させて頂きましたが、それは次回の記事で。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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