テーマ:ワイン大好き!(30827)
カテゴリ:ワイナリーへ行って来ました
前回からの続きです。
さて、いよいよテイスティングルームです。有料で、様々なワインが頂けます。 ラインナップはこんな感じ。シルバーや、ここでしか飲めないもの等が色々と揃います。 先ずは、ワイナリー限定販売というソーヴィニヨン・ブラン+ケルナーのワインです。SB90%、ケルナー10%との事。SBは、まだ契約農家さんが植えたものがようやく少し収穫できるようになったという所だそうで、生産量も少なく、味わいも定まっていないというようなお話はいただけました。 確かに、SB独特のグラッシーな雰囲気などよりも、蜜蝋のような雰囲気が強かった印象があります。果実味もそこまで強くなく、しっとりしつつもキッチリ辛口な印象で、酒質にはしなやかさも見えました。この辺は、ケルナーの影響もあるのかもしれません。今後が楽しみな品種ではありますね。 続いてはシャルドネの2012、2013、2014の3種類飲み比べです。 2012は、色が濃く、蜜っぽい雰囲気が強く出ており、ちょっと熟成古酒の日本酒やシェリー的な雰囲気すら感じるような状態でした。味わいは、丸くバランス型の辛口で、やわらかな口当たりですが、香りの影響が強くかなり熟成した雰囲気を感じるものに。 2013は、非常に素直なシャルドネ。麦わら的な黄色で、香りにはナッツや軽いハチミツ、グレープフルーツやリンゴといったフルーツ感があり、味わいは果実味が軸になりつつも明るい酸が入る、といった所。個人的には、今回の3種の中では一番気に入りました。 2014は、色合いこそ麦わら的なものですが、香りにはリンゴや柑橘、南国フルーツなどの印象が強く、かなりフルーティ。そこに、少々のハーブっぽさ等が加わったでしょうか。味わいは、辛口でバランス型ですが、強いて言えば果実味がやや前に来るかと行ったところ。シャルドネと言うよりも、どこかリースリングやSBを思わせるような世界だったかも。 3種共に面白かったですが、熟成感のあるものが好みなら2012、シャルドネらしいシャルドネなら2013、フルーティなスタイルなら2014、といったところでしょうか。かなりタイプが違い面白い飲み比べになりました。 続いては赤。先ずは最近手掛けたキュヴェだという赤のスパークリングです。ヒメコザクラという名前で、ナイアガラを使った白もあるようですが、こちらはメルローを使ったものになります。 シャンパン方式ではなく、醗酵中のワインを瓶詰して造る田舎方式の泡です。滋賀のヒトミワイナリーさんに影響を受けて作ったものだそうで、営業さんたっての希望のワインだとか。瓶詰が大変だったので、言い出しっぺの営業さんたちが瓶詰作業に参加、殆どを自身たちでやられたという思い入れのある銘柄だそうです。 色は鮮やかな赤にややガーネットが混じる感じ。香りはベリー感などもありますが、土っぽさやミネラル、若干のシイタケ出汁っぽさ等がある複雑なタイプです。味わいはきっちり辛口で、泡の肌理も細かく柔らかな口当たり。中華料理とか面白そうなワインでした。 続いては赤3種、メルローの飲み比べをさせて頂きました。右から、最もお手頃なレンジのグリーン・メルロー、真ん中が定番のシルバー・メルロー2013、左が隣の紫波町で作られたブドウのワインだというシルバー・紫波メルロー2012 です。 グリーンは、エーデルワインは結構樽をしっかりかけ、抽出も強いワインが多かったが、もっとフルーティで早くから飲めるワインを、という事でリリースされた新ブランドだそうです。 そのコンセプト通り、色も赤く、味わいも柔らかでフルーティさのあるものでした。香りにも、赤ベリーやチェリーなどが見えますが、そこは流石岩手のメルローというべきか、土っぽさやスパイス感などもありただフルーティで柔らかいだけではないかなと。 シルバー・メルローは大迫のブドウを使った、エーデルワインを代表する赤と言っていいものですね。しっかりガーネット感のある色合いに、ブルーベリーや黒ベリーの雰囲気、ドライトマトっぽさ等が垣間見えます。味わいも、2013という事で少しほぐれてはいますが、硬質さ、タンニンの存在感のあるソリッドな雰囲気を漂わせていました。 紫波メルローは、色的にはより黒い感じで、香りにもフルーティさがしっかり。味わいも、大迫のものに比べますと柔らかさやしなやかさがあり、果実味も感じられるタイプで、より早く飲める(といいましても、これも2012ヴィンテージですが)ワインなのかも。 赤3種も面白い飲み比べになりました。紫波と大迫ではこんなに雰囲気が違うのだなというのは非常に印象的でしたし、グリーンに関しては、価格が2000円少々と手頃なレンジながら、この地のメルローの雰囲気を感じられる中々にコスパの高いワインだったかなと。 グリーンシリーズは、他にケルナーなどもあるようで、今後展開が拡がっていくのを期待しています。 さて、〆はやや甘口のものをという事で、なんと珍しいシャインマスカットを使ったワインです。岡山でも勿論盛んなブドウですが、ここ岩手でも結構手掛ける方増えてきているようです。と言いますか、わりに簡単に出来て価格もいいという事で、全国的に流行ってきているようです。その分、値崩れが心配ではあるのですが…。 さて、ワインの方はどうかと言いますと、色合いは当然淡いです。香りは結構アロマティックで、ライチっぽさやマスカット香が結構出ている感じ。味わいは、やや甘口表記ですが、確かに甘味が前に出はするもののそれも繊細なもの。むしろ、酸味が大人しいので甘みが目立つ感じだったでしょうか。口当たりはわりに硬質感がありつつ滑らかなライトでボディで、全体的にマスカット香のあるキレイ目の日本酒のような雰囲気だったでしょうか。 試飲ルームは実はこんなに広いです。今年完成したそうですが、団体さん等にも対応可能ですね。実際、今回お邪魔した日にも、団体ツアーの方がお見えになられていました。 カウンターもおしゃれです。イス、テーブル席もありますが、じっくりワイナリーの方のお話を伺うならやはりカウンターに張り付いているのが正解ですね。 たっぷり試飲をさせて頂き、ワインもワイナリー限定のソーヴィニヨン・ブランを購入させて頂き、ワイナリーを後にしました。今回はガッツリ色々試飲させて頂きましたが、その分ワイナリーをうろうろはあまりしておりませんので、またの機会、特に、ソーヴィニヨン・ブランが安定してきたころに、また是非お邪魔させて頂きたいものです。 今回は本当にありがとうございました! 岩手エーデルワインさんのオンラインショップはこちら。 遠征記はもう少し続きます。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月08日 19時19分43秒
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