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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2017年01月13日
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今回も昨年の話ですが、これは12月の後半の話になります。

昨年、地震で大きな被害を受けられた、鳥取県下北条の北条ワインさん。その後、ワインを頂くなどはしておりましたが、丁度知人の方が見学へ行かれるという事で、2013年以来、久々にお邪魔させていただく事にしました。

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震災直後は本当に大変だったそうですが、今は大分片付いてきたようです。勿論、まだまだ問題は多いようですが。

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今回の地震で多くのワインが割れてしまったそうですが、奇跡的に残ったワインの中の、砂丘シリーズの赤と白を、「とっとりの絆」と題して縁起物としてセット販売されています。

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今回は、奥の醸造施設も見学させて頂きました。この大きなタンクでワインの醗酵させているそうです。地震の時は、このタンクが大きく揺れ、中のワインが外にかなりこぼれてしまったのだとか。くるぶし位まで貯まっていたというような話を事前に聞いていましたが、そんなレベルではなく、なんと膝までワインの水位が来ていたそうです。醸造所は結構広く、その広さで膝まで、という話に絶句してしまいました。
また、隣のタンクにワインが移って混ざってしまう、といったことも起きてしまい、混ざったワインをどうするのか、酒税法的な観点からも、色々と大変なようです。

  • KIMG1888.JPG

こちらは、赤ワインなどを熟成させている樽。フレンチオークの古樽が主だそうです。地震の際は、並べてあった樽がずれたりはしたものの、幸い破損などは無かったようです。また、上記タンク類にも破損はなしとの事。一部打栓機に買い替えの必要が出たようですが、設備的には何とかそこまでの打撃にはならずに済んだようです。

  • KIMG1891.JPG

それでも、やはり戦中からの年季の入ったワイナリーという事で、壁に崩落があったり、屋根瓦の落下などもあったようです。設備自体の一新という手もあるわけですが、やはり予算的な問題が大きいという事、さらに、蔵付きの酵母なども居るようで、よそとここの蔵で、同じ培養酵母を用い同じように醸造したワインでは味が違う、この蔵で醸したワインはやはり「北条ワインの味」になる、といったことがあり、設備の建て替えをするのはちょっと、という事のようでした。

  • KIMG1893.JPG

こちらは新樽。主に甲州樽仕込みに使われているとの事でした。樽仕込みは中国地方のワインと食材の会でも使わせて頂いたりと、個人的に気に入っていた銘柄なのですが、最近は人気も出てバックヴィンテージは既に完売のようです。最新14ヴィンテージも、フレッシュさを楽しめますが、やはりこのワインは熟成させてこそ、という気もしますね。
とはいえ、岩牡蠣によく合うという話から、夏に岩牡蠣と甲州の会やってみたい、なんて話に広がり盛り上がりました。

  • KIMG1895.JPG

醸造所でじっくりお話を伺った為、畑の見学の際は既に日が落ちてしまっていました^^;しかも、当日はしとしとと雨が降り続けているという気候で、畑の砂感を堪能することはできず。それでも、この環境を見慣れない方には大変な驚きだったようです。
畑では、日本海側にはなるが夏の日照量は多く、寒暖差も大きいというお話や、北条砂丘での農家の継承者問題の話、試験栽培品種の中ではサンジョヴェーゼとシラーに可能性を感じている、といったお話を伺えました他、風があり虫も付きにくい、さらに、畑の表土が強い日照で乾燥し、よその畑と行ったり来たりしてしまうことがある、また、そんな土なので、ブドウの木は根を横に広げず、縦に深く伸ばしている、といったようなお話も伺えました。
ワイン用ブドウには非常に理想的と思える環境ですが、問題としては人間には厳しく夏場の作業は熱射病と隣り合わせになりかねないということがあるようです。

今回も色々なお話を伺う事が出来ました。中でも、やはり、地震で受けられたダメージは凄まじいものだったのだなと、改めて思い知りました。しかし、今また前を向いて進み始めていらっしゃるのも事実。2016年は暑い気候の影響もあり、収穫・醸造が例年より早かったことから、地震の影響も不幸中の幸い、と言えるくらいの部分もあったようです。
今年は露出も少し増やしたいとの事でしたし、色々なところで、北条ワインのワインとスタッフさんの元気なお姿を見られればうれしい限りです。
また、北条砂丘という環境の独自性もあらためて実感できました。なんといっても、ブドウの根が横に広がらず真っ直ぐ降りていくというのは他ではまず聞かない話で驚かされました。

この2017年も、ますます注目していきたいワイナリーの一つです。今回はありがとうございました!

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最終更新日  2017年01月16日 02時16分28秒
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