「生きていることはすばらしい」
前回の記事で次女が生まれたことを報告したばかりなのですが、11月30日に、父が息を引き取りました。肺がんでした。肺がんで余命半年と診断されて12年、よく頑張ってくれました。今年の7月には広島から東京に遊びに来てくれたくらい、病人には見えなかった父。その後、肺の機能が低下し、酸素ボンベが欠かせない生活になっていました。それでも車を運転して、近くに住む孫と公園に行くことができていました。母から、父が脳梗塞で救急車で運ばれたこと、いつ意識がなくなってもおかしくないので、年末年始を待たず、なるべくはやく帰省してほしいと電話があり、その日のうちに車で東京を発ちました。次女が生まれてまだ父に会ってもらっていなかったので、どうしても次女に会ってもらいたかったのです。病室で2ヶ月の次女と初対面した数時間後、父は息を引き取りました。次女に会うまでは・・・と頑張ってくれていたのでしょう。次女に会って、きっと心残りなく旅立っただろう父。私も、次女を見てもらえて嬉しかったです。次女は、全く動くことの出来ない父と初対面したとき、微笑んだんです。本当におじいちゃん孝行な孫です。父も嬉しかったと思います。タイトルの「生きていることはすばらしい」は、父が残した言葉です。次女と対面を果たした後、病室には私の妹が残って父を看ていたのですが、それまでほとんど話すことができなかった父がたくさん妹に話をしたんだそうです。妹は、あまりの父親の変わり様に、病気が治ってこのまま元気になるんじゃないかとまで思ったそうです。「生きていることはすばらしい。お前が証人になってみんなに伝えてくれ。」この父の言葉を、この記事を読んでくださった方に伝えさせてください。designed by