映画『十三人の刺客』(PG-12)
◇映画館で観ました。『十三人の刺客』(PG-12)は、2010年の日本映画です。'63年に公開された工藤栄一監督による時代劇映画『十三人の刺客』を、三池崇史監督が役所広司、市村正親らを主演にリメイク。徳川将軍の弟である明石藩主・松平斉韶の暗殺を巡って起こる、島田新左衛門率いる13人の刺客と、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛らの息詰まる決闘ドラマ.現代的なスピード感や新しいキャラクターを加えながら再構築する。監督 三池崇史出演 役所広司,市村正親,山田孝之,伊勢谷友介,沢村一樹,古田新太 などリメイクらしいですけど、それは見ていません。無料券が9月いっぱいなので、しかたなしに見た感じです。男臭さだけは良かったです。でも内容はいまいちですね。タイトルから13人と名を打つには、監督が13人をどう生かすかが問題だと思いました。5人ぐらいしか目立ちませんでしたね。ほとんど侍だし、見た目はほとんど変わらない人たちですからね。稲垣の怪奇演技は、アイドル系なら誰でも出来る馬鹿殿役です。最後には泥まみれになりますが、肥溜めに落ちて無様にさせろよ。中途半端な死に方は納得できませんでした。現代にリメイクする意味は、なんだろうかと思いました。戦術も戦略も観客を納得するにはほど遠い作戦でした。爆薬や罠や油や大金などを使うのなら、それなりの考えは出来ると思います。宿場町ひとつを燃やすぐらいの事をしてもらわないと観客は納得できませんね。殺陣は、アップが多い。戦いが長いので敵が斬られに来ているのが目に付きました。途中で画面を横にするのは、見ている側も造り手も飽きてきた所の誤魔化しですね(笑)。「退屈な二人」には意味があったのだろうか?交差すべきな気がしましたが・・・。CGは荒々しいシーンがチラホラ見えます。牛を燃やしても意味ないのに荒い画像で燃えてます。手足舌がない娘のCGも悪趣味ですね。腱を切るだけでよいのに、監督の神経を疑いましたね。中国の西太后を思い出しましたけどね。悪事の歴史は中国の足元にも及ばないですけどね(笑)。映画『300』ほどの力強さはありませんでした。それでも斬って斬って斬りまくります。それだけの映画ですね。暴力描写を期待して見に行く人には良い映画だと思います。のちの人が誉めてくれた戦いだったかは疑問な映画に仕上がっています。時間が長いわりには、それなりに飽きずに見えた映画でした(笑)。1963年度版 ↓ ↓