『君と僕。』 8巻 堀田きいち作 感想
待ってましたの新刊です!!。表紙はメリーと千鶴・・・と一瞬思ったんですが、松下君です。カラーカバーを取った表紙・裏表紙に、松下君の初めての表紙の緊張っぷりがマンガになってます。ボクらの18回目の春にこの子達もいよいよ高校三年生かぁ・・・とタイトルだけでしみじみしちゃいましたが。クラス替えもあり、悠太と要、そして祐希と千鶴と春に分かれたようです。何と言うか、すごい分かれ方だよね。春が色々と苦労しそうだなって気が・・・。で、本日は身体測定。おチビの千鶴は身長を測るのがイヤなんだな。それで身長が伸びる方法を求めてPC室に。そこで見つけたDVD。これは「アレか?」と期待してみたら、春がご推薦の爽やか青春映画でしたとさ。相変わらずおバカな五人組ですが、屋上でふと十年後の自分達の話しに。この後の間と、みんなの表情が良いですね。心理状態を表すセリフは何もないけれど、確かにみんな三年生になってしまったんだなって言うのを感じる。おバカな事をやって笑った後で、と言うのが上手いです。ま、とりあえず千鶴は諦めて、身長をきちんと測ろうか。suger baby, fly baby五人組が進級したのだから、メリーと松下も進級して、二年に。この2人は同じクラスになったようです。マリーは相変わらず「春ちゃん」なんだ。前巻で千鶴が告白してるから、少しは意識してるかと思いきや、千鶴の事はout of 眼中?。って言うか、前巻を受けてのメリーと千鶴の話を期待してたので、ちょいガッカリ。メリーは体育委員、そして球技大会が行われる。個人的には悠太 vs 祐希のバレーの試合にですわ。(勝ったのは祐希のクラスらしい)メリーは1人でも平気ってタイプの子みたいですね。でも新しいクラスで、一緒にふざけたり、笑ったりする友達が出来そうで、嬉しい。そしてメリーと松下が可愛いったらありません。子供みたいで良いコンビだわ。見守ってる視線がある五人組、やっぱり上級生ですね。月のうさぎは夜を跳ねる要宅にてお泊りの話。寝ないんだよね、絶対に。そして色んな話に花が咲く。良いなぁ、こう言うの。も、大好き。この子たちには、ずーっと仲良しでいて欲しいなって凄く思う。晴れときどきねこ学校で猫を見つけた千鶴が1人で遊ぶ話。背中の模様が浅羽兄弟の目に似てる。って言うんで、松下君が来たり、高橋さんに会ったり。結局仲間のところに行くんだけどね。赤裸々要君の失恋の話。・・・って書くと、余りにも味気ないなぁ。とっても良い話なのですよ。要ってどこまで年上好きなんだ?。それも結構な年の差だよね。現在好きなのはお隣のしずねぇ、日紗子のお姉さんです。両家の両親が一緒に旅行に行っちゃったので、要は食事を隣りの家で食べることに。そこはかとなく嬉しい要でしたが、何としずねぇは結婚が決まったそうです。さすがに落ち込みボーっとしている要。理由はわかってないだろうけど、要が変なことは分かる四人。って事で、押しかけますよ、日紗子の家に。それぞれお母さんの手作りお惣菜を持ってくるというところが偉い。何せ皆おバカですから、要にとっては救いでしょう。でも1人になった時に思いは募る。もう一緒に食事も出来ないほど。そんな要に檄を飛ばす日紗子。日紗子は要が好きなんだと思うんだけど、本当に素敵な不器用っぷりだなぁ。しずねぇと一緒に買い物に行くチャンスを要に与える日紗子。一緒に買い物して、川原の土手でたい焼き食べて、昔のことを思い出す要。要を「ぶきっちょ」だと言うしずねぇ。みんなより特別できるわけじゃない、みんなが知らないところで努力して、けれどそれを人に見せない。人に頼られれば自分の力以上のことをしようとする。「知ってるわ、小さい頃からずっと一緒にいたんだもの。」そんな要をしずねぇは笑って「凄いね」って言ってくれた。それが要には嬉しかった。朝、要と日紗子を見送るしずねぇ。「私くらいの歳になった時には、昨日のことなんてもう忘れちゃってるかしら。」しずねぇ、25才のことを「もう」と言ったり、年下の要と日紗子=結婚なんてリアルに考えない年齢、対して結婚する自分というものにセンチメンタルになってるのかなぁ。こう言うことって、年齢に関係なく、それがその人にとってどれだけ大事な時間だったか?、だと思うんですけどね、記憶に残るかどうかは。要にとって、その時間は泣きたいくらいに切なくて、でも一緒に過ごせて良かったと思う大切な時間だったと思うな。告白はできなかったけど、ちっとは吹っ切れましたか?、要。自分に余裕が出来たら、日紗子の事に気付くでしょうか。おまけで各家のエイプリルフールの四コママンガがありました。今巻も爆笑しつつも、しみじみと良いなぁと思うシーンが多くて。素敵なコミックでした。ドラマCDの宣伝ページがあったのですが、その高校生編。キャスティング、誰がどのキャラだか分からないじゃん...orz...えっとWikiを見たら、悠太が甲斐田ゆきさん、祐希が皆川純子さん、要が鈴村健一さん、春が高山みなみさん、千鶴が竹内順子さん、茉咲が斎藤千和さん、東先生が森久保祥太郎さんだそうです。うーん、私は変声期すぎた男の子キャラは男性声優さんに演じて欲しいんだな。なので買おうと言う気起きないなぁ。