ダウン・バイ・ロー
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』で時代の寵児となったジム・ジャームッシュ監督の3作目。 シンガーソングライターのトム・ウェイツ、お馴染みジョン・ルーリー、そして当時アメリカに来たばかりだったというロベルト・ベニーニの共演作。 <あらすじ> 落ち目のDJザック(トム・ウェイツ)は恋人になじられたうえ、私物を全部路上に捨てられ家を追い出される。途方に暮れていると「おいしい話がある」と声をかけられ、ジャガーを街のあるところから別の場所に転がすだけで1,000ドルという怪しい話にのってしまう。 調子よく車を走らせていたザックだが、途中で警官に止められ、車のトランクからは死体が出てきたため逮捕され収監される。 売春婦の元締めをやっていたジャック(ジョン・ルーリー)はそこそこうまくやっていたのだが、ライバルの同業者にハメられ濡れ衣を着せられこちらも逮捕。 同じ独房に入った二人だが、とにかくそりが合わない。そこにイタリア人の変わり者ロベルトが加わる。陽気でおしゃべりなロベルトになにかと引っかき回される2人。 無実の罪で投獄された2人に対し、ロベルトはイカサマカードがバレて逃げる途中に、投げたビリヤードのボールが追っての眉間に当たり相手が死んでしまうという殺人罪。 ある日ロベルトが庭で逃げ道を見つけたといい、半信半疑ではあったが2人がついて行くと難なく脱走に成功してしまう。 刑務所を逃げ出したもののここは行けども行けどもミシシッピーの湿地帯。 3人の運命はいかに? ***** 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』でジム・ジャームッシュ洗礼を浴びた当時若者だった私は当然本作も劇場に見に行き、とにかくロベルト・ベニーニにすっかりハートを射抜かれました。 まさかこんな大物になるとは夢にも思わなかったけど。 数年前に「ジム・ジャームッシュ/ アーリーコレクション」というコレクターズボックスが出たので予約して買ったものの、特典ディスクはこの度初めて見ました〜(笑) 本編でカットされたシーンも全て収録されており、加えてトム・ウェイツのミョーなミュージックビデオが入ってたり、PHONECALLというジムとトム、ロベルト、ジョンのおしゃべり(これが延々と結構長い)が聞けたり、なんとオリジナルと異なる「別エンディング」まで存在してたとは!ーと驚き連続の濃い〜特典ディスクでした。 トムはここでもジムに「ヘアネットが似合ってた」と茶化されてました。トム・ウェイツのヘアネット頭、強烈だったよね。 沼地を3人がボートで移動する際に流れていた音楽はハーモニカ2本で録られたとか。今聴くとインダストリアルミュージックかと思うほど斬新で素敵です。 いろいろ発見があって、改めて名作だなぁと感激しました。 このBOXを買った時は「母が若い頃、どんなものを聴き、どんなものに感化されていたのか子供達にもいつか知ってもらいたい」の思いだったのですが、こんな病気になってみると「買っておいてもその思いを伝えておかなきゃ意味ないな」としみじみ思いました。 「Gambare Yoshiko!! 川喜多美子にエール送る会」 2016年11月21日〈月)会場:赤坂GRAFITI 03-3586-1970http://www.akasakagraffiti.com/開場18:30開演19:00GRAFITIのホームページからも前売予約(限定70枚)できます。メールの宛先は:salad_days_yoshiko@yahoo.co.jpお手紙はこちらまでお願いいたします。〒107-0052 東京都港区赤坂 4-2-13 トワールビル 大沢事務所気付 川喜多美子*CDに関するお問い合わせは下記店舗までよろしくお願いいたします。SHOP MECANO http://blogs.yahoo.co.jp/adoopt_s/66028924.htmlDISK UNION http://diskunion.net/sp/jp/?dss_mode=spレコードショップFUJIYAMA http://fujiyama.press.ne.jp/*プレス盤に関しては Amazon, HMV, TOWER RECORD でも扱っております。