『キネマと恋人』
昨日はななきさとえちゃんを誘って、2人で世田谷パブリックシアターにて上演中の『キネマと恋人』を見てきました!ウディ・アレン監督の映画『カイロの紫のバラ』にインスパイアされた内容で、舞台を昭和11年の日本のどこかの島に移して繰り広げられるストーリー。主人公のハルコは失業中のダメ亭主に少ない給料を巻き上げられ、毎日食堂で働いています。唯一の趣味が映画鑑賞。島に映画が回ってくるのは東京で上映されてから1年も2年も経ってから・・それでもハルコは同じ映画を何度も何度も見て、同じところで泣いて、同じところで笑って。つらい日常から現実逃避できる映画だけが彼女の夢で希望、そんなある日大好きな脇役俳優が演じる間坂寅蔵が客席のにいるハルコを見つけ「君は何回も見にきてるよね」とスクリーンから飛び出してきてしまいます。映画の中では寅蔵が不在のため話しが進まず、架空の世界しか知らない寅蔵は現実世界で常識知らずの事ばかりをしでかします。そんな寅蔵とハルコが恋に落ちるのは時間の問題で・・寅蔵を演じる俳優高木はなんとかして寅蔵を映画の世界に戻そうと画策するのですが、純粋に映画と作品の中の自分を愛してくれるハルコと出会って、彼もまたハルコに好意をいだきます。寅蔵と春子と高木、夢と現実を行き来する3人の恋は一体どうなるの?*******人が夢見ることはせつなくもあるけど、夢が希望になって、希望が現実になって、現実が儚い夢になったとしても、夢のない人生なんてつまらないーと思わせてくれる素晴らしい舞台でした。全身全霊でハルコの愛おしさを演じていらした緒川たまきさんが、本当に素敵でした。一晩で私はタマキストになってしまいました。今も思い出してはため息ついてます。たまきさん、ステキ、大好き。プロジェクターを駆使した映像、舞台の転換、演出の妙、どれをとっても素晴らしかったです。『カイロの紫のバラ』では現実の男優がクールにハリウッドに戻っていく印象だったのですが、こちらの作品では妻夫木聡さん演じる高木の後ろ髪ひかれる様子が感じられ、ハルコとの恋が彼にとっても意味のあるもので、きっとこの先彼がハルコを思い出すこともあるんじゃないかと思わせてくれました。残念ながら東京公演は今日で終了ですが、これから北九州、兵庫、名古屋、新潟と回る予定だそうです。ぜひぜひご覧ください。********川喜多美子へのメールの宛先は:salad_days_yoshiko@yahoo.co.jpお手紙は下記までお願いいたします。〒107-0052 東京都港区赤坂 4-2-13 トワールビル 大沢事務所気付 *CDに関するお問い合わせは下記店舗までよろしくお願いいたします。SHOP MECANO http://blogs.yahoo.co.jp/adoopt_s/66028924.html