目先を変えてみました。(単なる心境の変化)
Internal War この瞬間欲しいもの-チョコレート。脳味噌の栄養至急求む。 でも、本当に欲しいのは脳味噌の栄養なんかじゃないような気がする。 最近、胃が痛くなることが良くある。ストレス? はい、その通り。 ストレスなんかとは無縁な人間だと思っていた自分。だって、とにかくすぐに何でも忘れてしまう、時には必要なことまで(^^;) それは自慢できないけれど、嫌なことも引きずらずにすぐに切り替えられるほうだと自負していた。だから、ストレスなんて溜まるはずがないとも。 でも、やっぱり自分も普通の人間だったらしい。でも、これはあんまり嬉しくないこと。 ストレスの原因は、仕事。というか、職場の人間関係。この年でこんな事で悩むなんて、とも思うけれど、いくつになったって人間関係で悩まなくなることなんてないだろう。 他人なんて本当に厄介で、誰も彼も、自分の思うようになんて動いてくれない。だからこそ、いろんな人達と色んな関係を築く勉強をする、それをして社会勉強とも言う。 でも、この社会勉強には金輪際、卒業なんてないのだ。 だって、他人との関係は、永遠に一定の形をとることはないのだから。 だから、形を変え続けるこの関係を、一生追いかけなくてはいけないのだから。 相手は、同世代の女性だ。どうも向こうもこちらと同じくバツイチ? らしい。ただ、あちらはマネージャー職。つまり、待遇もお給料もあちらが上。勿論、その分とらなくちゃいけない責任も私の比ではない。それは理解しているし、そういう意味で尊重もしている。が、何が原因だかわからないが、彼女のほうはどうも、私のことが気に入らないらしい。 思い当たる原因? そんなものがわかっていたら苦労はしない。仕事のことなのか個人的なことなのか、まぁ、思い当たる節がないわけでもないが、それは漠然としたものであり、また、ひどく観念的なものでもあり、そうであるようなないようなはっきりとしないものだ。 彼女と私の間には、直接的な上下関係はない。彼女はマネージャーだが私の上司ではなく、従って、元々苦手な彼女と(そもそも、元々苦手だったというのが大きな問題なのだ)係わり合いを持たずに仕事をしていくことは可能だった。 ところが、である。その適度な距離感を保っていた関係性は、ある日突然崩された。それも、私にとってもっと利益のある状況を作り出すと言う、何ともご大層でありがた迷惑な理由によって。 彼女は、社内でもとても有名な人だ。その理由は、自分が担当ではない仕事は、たとえ彼女の前任者がそれをしていたとしても断固として引き受けず、他に誰もその仕事をやる人がいなかろうが何だろうが、それを平気で中ぶらりんの状態に放っておけるからだ。 それで誰がどんなに困ろうとも、自分自身は絶対に、本当に絶対に、手を触れない。 初めのうちはびっくりして抗議していた人達も、だんだんと彼女のやり方を黙って受け入れるようになっていった。そうするしか、なかったからだ。彼女はとにかく、そういう意味で言えば頑なであり、徹底していた。 私の会社は、小さな外資系の会社だったのが、統合や合併を繰り返して今の規模まで大きくなった。当初20人足らずだった社員数も、今は500を越える。その過程で、会社としてのカルチャーも当然、変わってきていた。ただ、小さくてアットホームにまとまっていた会社の良かった部分が、“非効率的”だとか“非常識”だとかいう言葉で振り返られることもなく安直に蹴散らされていくことに、古くからの社員で心を痛めている人間は決して少なくなかった。 私個人は、効率化をはかることには勿論賛成だったし、無駄なものは省くべきだと思っていた。多少のリストラクチュアリングも致し方のないことだと思っていた。けれど、先人のカルチャーを尊重しないやり方は好ましくない。これまでに作られてきたものの全てではないにしても、大切な部分を否定されれば、自分の存在まで侮辱されたような気持ちになるのは当然だろう。 彼女はそれまでのキャリアの中では常にそういうやり方でリストラを行ってきたのだと言う。自分のやり方を持つのは結構。ただしそれを簡単に持ち込まれ、振りかざされる事には、私は我慢がならなかった。 反発して辞めていく人間も出た。それでも、彼女は自分のやり方を基本的には変えなかった。 彼女には社長のお墨付きが与えられていて、勿論、最終的な決断は社長がするのだけれど、そこに持っていくまでの過程は、彼女の裁量に任されていた。だから、些細な反発が起きようがどうしようが、彼女が自分のやり方を変える必要はなかったのだ。 他人を思いやる姿勢を全く見せない彼女のやり方に、当然ながら私も反発を覚えた。そして、私の中では、彼女は人の意見に耳を貸さない、あくまでも自分のやり方にこだわる独善的な人間であると認識されていた。 だからこそ、決してこの人とは必要以上の係わり合いなど持つまいと心に決めていたのだ。 しかし、事態は私の望んでいる方向とは全く逆へと進むこととなった。<to be continued?>