待ち望んだ瞬間。
何度でも書きましょう。ここまで本当に、本当に長かった。4年前に彼が感じたであろう悔しさは、他の誰にもわからないものだと思う。けれど、それほどの想いだからこそ、やはり無駄なものではなかった。あれがあったからこれがある、なんて単純に言うつもりはないけれども、少なくとも、そのことが彼に大きな影響を与えたであろうことは、想像に難くありません。待ち望んでいた、瞬間。それは、ヤットがワールドカップでゴールを決める瞬間でした。もっとも、私のイメージでは流れの中で決めるイメージだったんだけれどもちょっと忘れてたかな、ヤットの最大の武器。だって今年、決めてなかったからね、ガンバで。まぁ、このために取っておいたのだと思いましょう決まった瞬間、もちろん涙、涙ですよ。当然ですが。で、次の瞬間、立ちあがって壁にかかっているガンバカレンダーに駆け寄り(諸事情により我が家のカレンダーは5月のままです)「智、やったよ、私達のヤットが、ヤットがぁぁぁぁ」号泣ガンバサポですから、他の方々よりヤットのことは良く知ってはおります。が、それでも、今回のFK、ヤットなら当然だよ、これくらい決められるよ、なんて訳知り顔で言うつもりはありません。知っているけれど、それでも、ここでこれほどまでに美しいゴールを、こんなにも落ち着き払って決めてしまう。そんなヤットを見られるなんて。生きてて良かった。彼はデカイ口も叩かないし、世間受けするような情熱的な言葉も好んで口にしたりはしない。プレースタイルも飄々としてクール、と評されることがほとんど。その中に、故郷の桜島にも負けないほどの熱さを秘めていることなんて、毛ほども感じさせない。だからこそ、その口の端に上る言葉はいつでも真実でしかない。自信満々の言葉も、彼は確信がなければ口にしない。はったりなんて、言わないんです。今、彼がかつて口にした言葉が、いよいよ現実味を増してきている。曰く、「このチームは確実に4年前のチームより強い」「やるからにはいつだって優勝を目指してやる」強い言葉は口にされた以上、彼の真実に他ならない。かなえて欲しい、かなって欲しいと願わずにいられません。海外で活躍する選手が増える中、ここまで外に出たことがないヤット。FIFAの選手紹介の欄にも、そのことが最初に書かれてます。Yasuhito Endo may never have played club footbal outsidehis homeland, but there is little doubt that he is one of the greatest Japanese players of all time.日本でずっと頑張ってきて、それでも、高いレベルに到達することができる、ヤットは色々なことを証明している。まだまだ、1st stepを越えたばかり。彼の夢はまだまだ終わらない。最高の仲間とともに、更なる厳しい戦いに臨み、まだ日本の誰も到達していない場所を目指す。彼の素晴らしさを、約束の地、アフリカでもっともっと、見せて欲しいと思います。パラグアイは強いかもしれない。でも、同じ人間だから。かなわない相手じゃないから。勝利を目指して、頑張るのみGo for it