危険すぎる恋人――――後日談
【眠れずにいる夜は】のあとがきにあった【危険すぎる恋人】の後日談ですがなんと!この偏狭の地をお尋ねいただいてる【リトルブランチ】さまが、翻訳してくださいましたよ~~(感涙)コメ欄に投稿いただいたものは字数制限で二部に別れておりますがリトルブランチ様の承諾も得ずワタクシがこちらにまとめてアップさせていただきます。ご本人様の承諾を得ておりませんのでもしかしたらある日突然削除しちゃうかもしれません・・・そのときはあしからず!そしてリトルブランチ様にここで絶大なる感謝を~~~では、後日談をお楽しみください。式の終りにキャロラインは、親友のジェンナに静かにブーケを手渡し、ほほにキスをしながら「次はあなたの番よ」と語った。ジェンナは新しくやって来たバンクマネージャーと二年後に結婚する。ジャックとキャロラインは式の後、南国の緑豊かなカリブのボネール島で幸福感と満足感たっぷりの2人だけのハネムーンを2週間過ごした。キャロラインはかつての幸福な日々が戻ってきたことを大いに歓迎し、一方、これほどの幸せを味わったことのないジャックは、ときにパニックに陥った。この幸せがいかにキャロラインとつながっているかを思い。その後、ジャックは会社を興す。ジャックが提供する護身術のクラスのお陰でレイプを免れたある女性が、クラスの様子をビデオに収め、youtubeに投稿。これが大当たりし、その後作成したDVDも大ヒット。2人はその収益の半分を義手作成会社に寄付し、腕を失ったシエラレオネの子供たちに配布した。一度流産するものの、妊娠したキャロライン。キャロラインを失うのではないかと心配したジャックは、「大丈夫かい ?」を連発。幸い、妊娠中も元気なキャロラインは内側から光り輝くほどの美しさ。痛いほどの愛を感じるジャック。安産で生まれたのはエマ・マーガレット。キャロラインの繊細な美しさとジャックの黒髪を備えていた。そして、4年後に生を受けたのはユージーン。エマは美しく、本好きの女の子。6歳で買ってもらったコンピュータに夢中。可愛くなければオタクと思われるところだが、ジャックは恋煩いのティーンエイジャーを追い払うのに必死。彼女が初めて男性を意識するのはMITに入学してから。その後インド人の天才数学者と結婚。ジーンは生まれついてのミュージシャン。5歳でピアノを始め、高校を卒業後は、奨学金を得てジュリアードへ。2042年、友人に頼まれて作ったインディー向けの作品でオスカーの歌曲賞を受賞。授賞式にはジャック、キャロライン、エマと夫の姿が。その後、ジーンは若いメキシコ人の女流作家と結婚。彼女の三作目はNYタイムズのベストセラーとなる。ユージーンの嫁を愛していたジャックだが、何度トライしても彼女の作品を最後まで読み終えられなかった。エマと夫は人工知能において画期的な技術を開発。ジャックとキャロラインは喜んで2人の新しい会社に元手を投資した。会社は大成功を収め、ジャックとキャロラインの手元には千倍ものリターンが。子供たちは成長し、それぞれが成功をおさめた。そこで、2人は戦争孤児のためのユージーン・プレスコット基金を設立し、そのおかげで1万人の若者が教育を受けることができた。これまでの人生を通じて、2人は子どもたちとの強い愛の絆に感謝した。結婚前の経験から、愛と幸せは決して当たり前のものではないとわかっていたから。キャロラインは82歳で脳卒中で倒れ、愛する人に見守られる中、ジャックに手を取られてこの世を去った。その一週間後、ジャックも失意の中、息を引き取った。