徒然まちづくりコラム

[日常の暮らしから] カテゴリの記事

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  収穫間近

  手づくりのコンテナガーデンに植えたなす、きゅうり、ピーマン、トマトの先陣を切って、きゅうりがいい感じになってきました。 なすも１本だけですが、収穫まであと１週間ぐらいというところでしょうか。

  2011/06/21

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  いよいよ明日

  いよいよ明日に迫りました。里山再生とエコライフ～南山のまちづくりを通じて里山の緑について考えよう～です。心配された天候も夕方まで持ちこたえてくれそうで一安心。あとは多くの人が来てくれることを祈るばかりです。今日はこれから第一小の芝刈りについてミーティングのあと、下準備のために現地で作業です。伊井野さん一行も昼過ぎには現地入りの予定で、シュレッダーとペレタイザーの試運転が予定されています。夜は小林邸で伊井野さんたちの歓迎会。盛り上げたいと思います。下の写真は我が家のミニ里山の中で満開のエゴノキ。 

  2011/05/21

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• 慌ただしい一日

  今日はちょっとばたばたでした。今朝、加藤さんから電話があり、「22日のイベントに出店してくれることになってる木内酒造さんが、税務署の許可ってどうなってます？って問合せがあったんだけどどうなってます？」「え！」。酒類販売に税務署の許可が必要なんて露知りませんでしたからちょっと慌てましたが、とにかく必要なんだと瞬時に観念。早速日野税務署に問い合わせると、運良く日ごろは立川税務署に勤務している酒税担当者が、たまたま日野にいたことで話がスムーズに進展。本来イベントの10日前申告が条件のところを、特例で受け付けてくれることになったのでした。お役所というとお堅いイメージがありますが、今回の担当者はとってもいいお役人。やっぱ人だなーを実感。もう一つ。これは当方の怠慢で、22日に予定している豚汁サービスに関して、保険所への届出が必要なんですが、うっかり失念。かとうさんの電話で思い出して、慌てて永山にある南多摩保険所に出向いて届出書類をその場で書いて届出。何か厳しい審査があるのかと思っていたら、許可証が出るでもなく、何だか意外にすんなりＯＫ。拍子抜けとはこのことです。税務署の方は、木内酒造さんが提出してくれた許可申請にたいして税務署から許可書が届くのを待つだけで、後は22日当日の天気を祈るばかりです。そんなことをやってる合間を縫って、岩手県のある町の震災復興プランを仕上げてデータ送信。慌ただしい一日でした。

  2011/05/18

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  里親の心境

  この前芽吹きを報告した我が家のミニ里山が新緑の季節を迎えました。アカシデとコナラで、昨年の夏、造成される南山から採取し里親として育てています。目の前ですくすく育つ植物を毎日見ていると飽きません。まだ幼木ですから人間と違ってほとんど手はかかりませんが、少しづつ大きくなっていく姿を見ていると、人間は自然とともに生きているんだということを再確認させてくれ、何だかとても癒されます。自然に人間が関与することによって育まれる空間が「里山」だとすると、ちょっとオーバーかもしれませんが、ここは、僕にとって紛れもなく小宇宙としての里山です。アカシデとコナラが少年になるころには南山の公園か斜面緑地に移植予定ですが、果たしてすんなり移植できるか。日に日に情が強くなっていって、手元から離したくなくなる自分がいるのではないか。一抹の不安がよぎりますが、これってもしかしたら里親の心境なのかもしれません(笑）。小宇宙としての里山（右側がアカシデで左がコナラ連休の合間を縫って作った２個目の木製コンテナです。梅、ジューンベリー、金柑という実のなる木を植え、隙間には茄子、ピーマン、バジル、ゴーヤが植えられています。

  2011/05/05

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• モンスター○○

  先日モンスターボランティアのことについてふれました。それはうっかりすると誰もが陥ってしまう危険性をはらんでいることについてもふれたところです。人間って、なんだかんだ言っても、やっぱり自分が一番かわいいと考えて生きる利己的な生き物なんだろうと思います。自分が考えていること、やっていることこそが正しい。そう思って生きている。でも、本当にそうなのかは、ときど少し冷静になって考えてみる必要がありそうです。例えば、里山保全活動です。一般論として緑の保全を否定する人はいませんが、その活動は時に地権者の困難には一切耳を貸そうとせず、ただただ正義としての「緑の保護」を声高に叫ぶことに一生懸命になりがちです。里山の大切さやその維持管理の大変さを誰よりも良く知っている地権者にとっては有難迷惑この上ない話しなのですが、そのことには一切耳を貸そうとせず、むしろ、糾弾の対象にしてしまいます。昔からそこにあった里山がどのようにして在り続けてきたか。それはどのように保全可能か。なんてことは二の次。今求められていることは、地権者ではない僕たちが、地権者の声に耳を傾けないで、目の前の里山を保護すべきだと叫ぶのではなく、地権者の気持ちを考慮し、自然を少しでも多く保全し、それを持続的に維持管理していくための有効かつ実戦的な手立てを講じることにあるにも拘らず、運動している自分の考え方こそが正しいとし、思考停止状態から抜け出せない。自立した地域は「自立した市民」「市民の自立」が不可欠です。行政批判や権利を主張することが「自立した市民」と勘違いしているただのエゴ集団が増殖中ですが、こういう人たちは、もしかしたら「モンスターペアレンツ」や「モンスターボランティア」ならぬ「モンスター市民」とでも呼ぶのかもしれません。

  2011/04/25

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  炭火焼肉「邑」再開

  この間紹介した「炭火焼肉邑（ゆう）」に行って来ました。3/14にオープンしたものの、震災の影響で食材が滞ってしまい、やむなく休業に追い込まれていましたが、先日辛さんから「何とか再開できる目処が立ちました」と連絡があり、早速ランチをいただくことにしたのです。店に入ったら、それまで上野で焼肉店の店長をしていたというマスター、奥さん、それに次男の○○君が「あらー、いらっしゃい」と歓迎してくれます。「お兄ちゃんは？」と聞くと「今韓国。１年間勉強」と次男君が教えてくれました。「で、君は？」と聞くと、「今春高校を卒業してここで働くことにしました。将来はこの店を継ぐつもりです」。と力強い言葉が返ってきます。ヴィレッジ浄瑠璃14の住宅建設中、まだ小学生だった彼がもう社会人。無理もありません。もー10年ですからね。しかし、いいですねー。こういうその土地に生き働く覚悟をした人が増えていくことによって、ニュータウンは厚みを増し、温かく住みやすい街になっていくんだろうと思います。多摩ニュータウンN-Cityの自立度ポイント１ぐらいアップしたかも知れません。僕たち家族が入ったときは貸しきり状態でしたが、直後に団体さんがどやどやと。そんなに広くない店内はあっという間に満席になってしまったのでした。結構流行っているようです。ちなみにこの日頂いたのはお店自慢の「スンドゥプチゲ」。ご飯は注文してから炊くというこだわりようで、ちょっと時間はかかりましたが、味は文句なし。絶品でした。今度は夜、焼肉を頂きに行きたいと思います。 邑ご自慢の「スンドゥプチゲ」

  2011/04/23

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• 地域の力

  映像を通じて毎日映し出される被災地や避難所で元気に遊ぶ子どもたち健気な表情を見ていると、何故か自分の遠い昔の子どもの頃を思い起こします。僕が子どもの頃の昭和30年代後半。両親は身を粉にして働いていました。当時我が家は借家で風呂はなく、地域の共同浴場を使わせていただいていました。生活は決して楽ではありませんでしたが、何が豊で何が貧困かということなど子どもの僕にとってはどうでもよく、仲間と朝から晩まで野山を駆け回って魚釣りしたり、秘密基地作ったりドロケイやペッタンや野球をしたりして遊ぶことがとても楽しかったことを今でもよく覚えています。そういえば夏の夜は家族全員で蚊帳の中で川の字になって雑魚寝。開け放った窓から田んぼを飛び交うホタルが迷い込んできて、それはそれは幻想的な風景でした。今でも鮮明に覚えています。自分が子どもの頃と、東北の被災地の現状とを、当事者でもないのに比べるのははばかられますが、子どもたちの屈託のない笑顔に当時の僕たちの暮らしと何か通じるものを感じる自分がいます。それが何なのか正確には分かりません。自分が子どもの頃感じていた地域の暖かい包容力とでもいうのでしょうか。今でももちろん地域の力は残っていると思いますが、この非常時にあってその力は間違いなくパワーアップしている。あるいは被災を逃れた地域の方々に潜在していた「あの頃」培った「共に支え合う」心が一気に覚醒された。そんなたのもしい大人に守られているという安心感が子どもたちの不安を吹き飛ばし、むしろ安心感さえ与えているように思われます。震災前にも地域の暖かい包容力はあったはずですが、震災をきっかけにそれまで以上にみんなが助け合い支えあうことへの意識が高まった。昔を思い起こさせたと言ってもいいのかもしれません。家族の力はもちろん大きいのですが、地域の力はもっと大きいということを。今回の震災は、僕が子どもの頃感じていた地域の力を改めて思い起こさせてくれたような気がします。何もかも水に流され解体された地域社会。再び再生しなくてはならないのは社会基盤としてのインフラだけではなく、やはり地域の絆なのかもしれません。

  2011/04/01

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• 赤目の里山を育てる会の底力

  先日、「木質バイオマス利用による里山再生プロジェクト」の話をしましたが、講師としてお招きする三重県名張の「NPO赤目の里山を育てる会」の理事長伊井野さん他有志が、3月18日から23日にかけて北茨城から福島県勿来で支援活動に当たったそうです。さすが伊井野さん。詳しくはこちら。三重県からワゴン車に米600キロ、軽油300リットル、炊き出しようの薪等を積んで現地入り。自ら里山の伝道師と名乗り、里山保全のために軽トラで全国を行脚している伊井野さんですが、いくら慣れているとは言え、頭が下がります。そんな状況ですから、5月22日（日）のイベントのために稲城まで来てもらうことがはばかられましたが、先ほど伊井野さんから「予定通りやりましょう！」という力強い返事が帰ってきました。ありがたい話です。今僕たちにできること。今回の震災を機に大きな転換を突きつけられているエネルギー政策ですが、かつて我々の暮らしを薪や炭が支えてくれたように、木質バイオマスは、これからの暮らしにとって大きな力になるはずです。里山の伝道師伊井野さんによるイベントがそのきっかけになることを願ってやみません。 ＰＳ先日横浜市住宅供給公社での打ち合わせの帰り道、通り抜けたショッピングセンターや駅の照明は軒並み節電モードでしたが、夜は薄暗い方が雰囲気出るし、太陽のありがたさもよく分かる。このくらいが丁度いいんじゃないか。そう思ったのは僕だけでしょうか。ちなみに、当社（我が家のリビングの一角）の現在の電気使用はパソコンのみ。照明は太陽光で十分だし、エアコン無しでも室温20度で全く苦にならない。多少節電に協力できてるかな？

  2011/03/31

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• 「分かち合い」の経済学

  以前から気になっていた本に「分かち合いの経済学（神野直彦）2010.4.20」というのがあって、これまで拾い読みしかしてなかったんですが、先週末全ての予定がキャンセルされてしまったお蔭で時間ができたので、まじめに読んでみました。   「はじめに」の冒頭。それはこんな書き出しではじまります。スウェーデン語に「オムソーリ（omsorg)」という素敵な言葉がある。「オムソーリ」とは「社会サービス」を意味するけれども、その原義は「悲しみの分かち合い」である。「オムソーリ」は「悲しみを分かち合い」、「優しさを与え合い」ながら生きている、スウェーデン社会の秘密を解き明かす言葉だと言っても言いすぎではない。スウェーデンの環境教育の教科書にはこんなことが書かれているそうです。   あらゆるものを欲求のおもむくままに、自己の所有にしてしまう傾向が支配的である文化を「強盗文化」と言う。工業社会は「強盗文化」の時代であった。つまり、「いま私たちは、人間と自然をむさぼり食う「強盗文化」の時代に生きている」自分さえよければ。利己的な私。今の世の中、大勢はそうなんだろうなー...。本の最後の方で経済学者の神野さんはこう言ってます。人間は「ホモ・サピエンス」、つまり「知恵のある人」という素晴らしい生命として創造されている。知恵は惜しみなく与え合い、分かち合うものである。歴史の「峠」ともいうべき「危機の時代」は、希望と楽観主義を携えて踏み越えなければならない。悲しみと優しさを分かち合えば、危機を踏み越え、新しい人間的な時代を築くことができる。そうした肯定的なヴィジョンを描いて、破局を恐れずに逆風に立ち向かえば、必ず人間はより人間的な未来を手にすることができる。どうやって？ここが今ほど人間一人一人に問われている時代はないんだろうな。現在の危機を神野さんは、「分かち合い」を「奪い合い」とされていることから生じている。と、まるで今回の震災後の人間の行動を予言したかのようなことを指摘されているわけですが、今回の震災は、傲慢で利己的な人間による「強盗文化」から決別し、その先にある新たな人間的時代の構築に向けて動き出せという、僕たち人間への最後通告なのかもしれませんね。ガソリン、トイレットペーパー、お米、そしてここ数日水の買い溜めに走る人々が大勢いる一方で、全国から被災地に向かうボランティアの方々や、あちこちで展開されている義援金募金活動は、「奪い合い」から「分かち合い」の社会へ、希望と楽観主義を携え人間的時代の構築に向けて動き出している人々が確実にいることを教えてくれます。共に頑張ろう！日本。

  2011/03/25

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• リセット

  多摩大の久恒さんが自身のブログで以下のようにコメントしています。2001年の9.11の同時多発テロで世界が変わったように、10年後の2011年の3.11の東日本大震災で日本は一変するだろう。政局に振り回されてきた政治の変貌、拝金的主義の跋扈する経済からの脱却、混迷するエネルギー政策の転換、フスタイルの大変化、ソーシャルメディアの滔々たる流れ、精神生活の重視の傾向、最も大切なものは何かという問いとしての価値観の見直し、、、。未曽有の難局であることは間違いないのだが、長い間覆いかぶさっていた得体のしれない暗雲が晴れた感じもある。閉塞感が吹っ飛んだという不思議な感覚があるのも事実だ。日本はこれでリセットされる。あらゆるものをリセットしていく時代に入った。「リセットされる」「リセットしていく時代」確かにそんな気もします。一方で、またいつものように、いつしか歴史の１ページとして記憶されるだけで、世の中は相変わらず。何事もなかったように利己的な人間、企業利益をひたすら追求するだけの企業がむくむくと頭をもたげて復活する。そんな気もします。幻想を追い求めて家畜化された人間が自らの力で自らを解き放たない限り。東京電力という巨大企業による独占的電力供給が明らかにしたこの国の社会的インフラの脆弱性。大企業に依存する社会経済システムから、地域に密着した中小企業により成り立つ地域社会経済システムへ。食物の地産地消だけではなく、エネルギーや物流、人、あらゆるものをできるだけ地産地消型地域社会へ。そんなパラダイムシフトが不可欠な時代にいよいよ突入した。そんな思いを強くしています。

  2011/03/23

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• 臨時役員会

  昨日の午前中、和田第一自治会の臨時役員会を招集。自治会で今何ができるかということについて話し合いました。「今、会員の皆さんが何に一番困っているかアンケートを実施したらどうか」「アンケートを実施するのはいいけど、自治会で対応できることと出来ないことがあるんじゃない？」「アンケートして困っていることが分かったとして、何一つ対応できないってことになると、自治会は何やってるんだってことになりかねない」「アンケートなんかやっても不安を煽るだけ」 自治会にできることが意外と限られていて、アンケートはあまり有効な手段ではなさそうです。「昨日スーパーに行ったら、たまたまお米が入荷したところでお米が買えた。そんな情報をタイムリーに流すことができればいいんだけど...」ネット環境のある人ない人、携帯をもっていない人、さまざまですが、とにかく情報の共有化は大切そうです。「買い溜めを控えるようにという呼びかけはしないよりした方が良い」注意喚起ぐらいは自治会でもできそうです。「隣近所の安否確認が重要」「災害だからどうこうということではなく、普段からの近所づきあいが大切｣   ここんとこ大切ですね。意見が出尽くしたころあいを見計らって僕。「自治会費のストックから義援金を捻出し東北に送りませんか？」すぐさま皆さんから賛同の声が上がります。「それはいいね。一人１０００円として会員109人。10万円でどうだろう？」「いい線ですね。そうしましょう。」「会計のＦさん、どうですか？」「繰越金が○十万円ぐらい、毎年増えてますから、問題ないでしょう」「では、決定。和田第一自治会から義援金10万円を拠出します」で、その旨を回覧板で告知するとともに、併せて震災時の対応、注意事項を書いたメモと不要な買い溜め、外出を控えましょうとかいたチラシを回覧板で急遽まわしてもらうことにし、臨時役員会を散会。災害は忘れた頃にやってくる。自分たちの町を守るための非日常に備えた日常のご近所づきあい。今回の災害は僕たち都市住民にここんとこの大切さを改めて教えてくれているように思われます。

  2011/03/21

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• 今自分にできること

  この非常事態にあって僕にできること。じっと考えてみました。出てきた答えは、悲しいかな、自分の無力さを冷静に受け入れ、節電をはじめ極力無駄を省いて、家族と共に慎ましく今を生きることしかないということでした。今から１６年前の阪神淡路大震災。多くのボランティアが被災された方々の大きな力になったと言われています。一方で、多くの観光気分の自分探しに忙しい「モンスターボランティア」が被災された方々の神経を逆撫でしたり、国内外のプロの救助隊（警察、消防、自衛隊...）の足手まといになって困ったという話も聞きます。毎日テレビを通じて映し出される悲惨な映像を見ていると、まっとうな人間であれば誰しもいてもたってもいられなくなる気持ちにさせられますが、自分に何ができるのかと問うてみると、救援活動の経験のない普通の人間にできることはそう多くないことに気がつきます。被災地以外の、元気な人間にできることは、まず「被災された人の気持ちを考慮する」ことなのかもしれません。「善意の押し売り」、「エゴイストになりがちな善意」があり得ることに気付き、いま一度、自分に何ができるのかと問うてみることが今求められているような気がします。以下は僕の懺悔です。僕は先日14日、多摩市招待少年サッカー大会に参加予定だった仙台市選抜のＳコーチに安否確認の電話をしてしまいました。ただ無事かどうかを確認したかったのですが、今思うと、被災していない僕が安否を確認してどうなる？僕が安心するだけじゃないか。被災に遭って困難に立ち向かっている方々にとっては、何の役にも立たないどうでもよいことだと。これも「エゴイストになりがちな善意」の一つと気がついたときにはとき既に遅しです。深く反省してます。

  2011/03/17

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  炭火焼肉「邑（ゆう）」オープン

  本日１４日、多摩ニュータウン別所N-Cityの一角に本場韓国仕込みの焼肉やさんがオープンしました。オーナーは、辛さん。夢見隊コーポラティブ住宅１号「ヴィレッジ浄瑠璃１４」の居住者です。この場所はN-Cityのほぼ中心に位置する近隣センター用地です。多摩ニュータウンの近隣センターというと、どちらかというと、寂れた商店街というネガティブイメージが先行しがちですが、ここは、多磨ニュータウンでの経験に基づいて、同じ過ちを繰り返さないよう、車対応型のリニアーな路線型近隣センターとなっています。この近隣センターには、地域にお住まいの方や、自らそこに住みながら商売する「店舗併用住宅」が期待されていましたが、辛さんの焼肉店出店はまさに期待された店舗形態で、計画者の１人として、N-Cityに入居が始まって約１０年、時間はかかっていますが、街が街らしくなっていくこうした話はうれしい限りです。ちょうど、本日１１時、予約していたブレーキパッドの交換のため、すぐ傍の「フォルクスワーゲン多摩NT店」に行ったついでに立ち寄ってみたところ、丁度辛さんが店の前で慌ただしくしていたので声を掛けてみました。「計画停電で、どうしようかと思っていたら計画停電なし。もう、大変。何とかオープンに向けて今大騒ぎよ。」 よりによってこんな日にオープンしなくてもと思いましたが、不可抗力。さすがに辛さんも天災まではどうしようもなかったようです。何はともあれ、N-Cｉｔｙを含む別所地域住民にとって、歩いて行ける所においしい焼肉やさんがあるってことは、とってもありがたい話に違いありません。炭火焼肉「邑」の商売繁盛を期待します。 開店間近の炭火焼肉「邑」 

  2011/03/14

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• 頑張れ！東北

  ３月１１日午後２時５０分頃でしょうか。生まれてこの方、恐らく初めて経験する大きな地震を経験しました。後で分かりますが、マグニチュード９．０、震度７の大地震です。真っ先に頭を駆け巡ったのは、１２、１３日に予定されていた「第２７回多摩市招待少年少女サッカー大会」に参加してくれることになっていた仙台市選抜チーム関係者の安否です。携帯で連絡を取ってみますが、何度掛けても不通。やっと先ほど佐久間さんと連絡が取れ、関係者全員無事とのこと。一安心です。しかし、今回の地震に伴って発生した大津波による被害は想像を絶します。お亡くなりになられた方、怪我を負った方、いまだに行方が分からない方、その数数万人に上るといわれています。亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災に遭われた方々にたいして心よりお見舞い申し上げます。忘れた頃にやってくる災害、他人事だと思いがちな災害、今回の災害は、そんな人間の油断や驕りを戒めるにはあまりにも残酷で非情な天罰ですが、映像からうかがえる被災地の様子を見ながら改めて思うのは、共に支えあい、困難に立ち向かおうとする人間の素晴らしさです。日本国民に勇気と希望を与えてくれているのは、もしかしたら被災地で今を一生懸命生きている方々なのかもしれません。頑張れ！東北！

  2011/03/14

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• 回覧板

  たまたま今年自治会長をしている僕んちには、多摩市はじめ市内の多種多様な団体から回覧物が送られてきます。いわゆるチラシという奴ですが、これが不定期ですから厄介この上ありません。というのも、届いた回覧物がある程度まとまったところで仕分けして－当自治会の場合７つの班に分かれていますから７つに仕分けして－仕分けが終わったら、頭に回覧のお願いというメモを付けて、各班の幹事さんのご自宅に出前よろしく届けます。１０２世帯の小さな自治会ですから、時々玄関先で引き止められて長話しちゃうときもありますが、チャリを走らせれば２０分ぐらいで配布完了しちゃいます。厄介なのは、こうした手間隙を考えずに五月雨で回覧物が舞い込んでくること。そろそろいい加減かなーと思って回覧物をまとめて配布したその日の夕方、また新たな回覧物が届いていたりなんてざらです。かくして、「何だよー（怒）間が悪いなー」となるわけですが、こうした前近代的な手間隙が嫌で自治会を退会される方が結構多いという話も聞きますから、正直何とかならんかなーといつも思います。が、一方で、先日配っていたら、７班の田所さんが、庭の家庭菜園から「これ持ってって」とおもむろに大根引き抜いてくれたり、石屋の蟹谷さんが「後で取れたての野菜持ってってやるからよ」といううれしい出来事に遭遇することがありますから、この前近代的な方法が果たす、コミュニティのきっかけづくりや、セーフティネットといった面での効果も、あながち否定できないのかなと思います。近代化が進めば進むほど反比例してコミュニティが希薄になっていく（いった）とすれば、恐らくそれは近代化＝１人（家族）でも誰の世話にもならないで生きていけるという勘違いや煩わしさからの積極的逃避によるものなんだろうと思います。近代化による恩恵を最大限享受しながら、同時にローカルコミュニティの恩恵もまた享受できるような地域社会（自治会）が求められているのかもしれません。

  2011/02/23

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• 宮本文昭＋笑里新春スペシャルコンサート

  今日は、午前練習の後、パルテノン多摩で行われた宮本文昭＋笑里ちゃんの新春スペシャルコンサートに家内と娘の３人で行ってきました。週末はサッカーに明け暮れることが多い僕ですが、たまには芸術にも触れることがあるんですね。昨年はソットボッセのコンサートに日比谷野外音楽堂に足を運びましたが、音楽はけっして嫌いではありません。宮本笑里ちゃんと、ちょっとなれなれしい呼び方ですが、実は僕の娘が多摩第一小の３年生だったころ同級生で、昔、笑里ちゃんが僕のうちに遊びに来たり娘が遊びに行ったりが縁で、家族で多摩川でバーベキューしたりと結構仲良くさせていただいてたんですね。で、昨年末パルテノン多摩で今回のコンサートがあるということを何かでキャッチし、じゃー、みんなで行こういうことに相成ったのが今日というわけです。当時、親父の文昭さんが世界的に有名なオーボエ奏者ということぐらいは知っていましたが、まさか小３の笑里ちゃんがバイオリニストになるなんて想像だにしてませんでしたから、数年前からあちこちのテレビに登場する笑里ちゃんを見るにつけ、あの時サインもらっとけば良かったなーと後悔し切りです。で、コンサートですが、親父の（内容のない）トークで場を和ませた後の笑里ちゃんの超まじめな演奏の妙が何とも絶妙で微笑ましく、音楽って、場の雰囲気の大切さってあるなーと感じ入った次第です。親父の娘へのはにかんだ愛情、娘の親父へのうざったいと思いながらも垣間見える感謝と尊敬のまなざし。何とも言い難いほのぼのとした空気がそこにありました。「愛情」「信頼」「尊敬」そんな親子の複雑な感情が、文昭さんの語りや笑里ちゃんの演奏に表現されていたような気がしました。話は変わりますが、親父の文昭さんがトークで紹介していた自らの人生に共感とエールを送りたいと思いました。宮本さんといえば、３年前（だったと思いますが）にオーボエ奏者を辞めると宣言したことで知られていますが、その理由がいい。「僕に何ができるのか？。残り少なくなった人生にチャレンジしたくなった。」です。オーボエを吹いていればほぼ人生は約束されていたわけですが、そこをあえて辞めて、もうプロとしてはオーボエを吹かない。つまり銭をもらうためにオーボエを吹かないと宣言したわけですね。その勇気に、今から18年前に独立し自分の可能性にチャレンジしようとした僕は共感するわけです。一奏者で人生を終えるのではなく、自分の人生の可能性にチャレンジしてみたい。何ができるのか分からない中、そう決断した文昭さんに、不肖自分を重ね合わせる自分がいるわけです。そしてその覚悟が道を開くんですね。彼は来年の春起動する東京シティオーケストラ(だったかな？）の音楽監督という大役を請われ、今その準備におおわらわで、希望と不安に苛まれる少年のような気持ちなのだと言います。笑里ちゃんの演奏も良かったけど、僕より９こ上の大先輩ですが、いわゆる「おじさん」には、絶妙な間合いでしゃしゃり出てくる文昭さんのトークが染み入ったのでした。文昭さん頑張れ～！笑里ちゃんも頑張れー！心の中でエールを送りながらパルテノン多摩を後にしたのでした。

  2011/01/15

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  新年会

  昨日は恒例になりつつある我が家での「SEISEKI新年会」。チームを支える多くのコーチたちが遠いところをやってきてくれました(と言っても６人＋ひろとですが...）。それぞれ家庭の都合をやりくりして足を運んでくれたことにまず感謝です。とりわけＹコーチ(新年会発起人でかつての隣人）は、出掛けに自宅の階段に差し入れしようとしていた一升瓶を落として、階段にこぼれたお酒の掃除をしてきたというハプニングを乗り越えての参戦。その巻き添えを食って一緒に階段掃除に付き合ったＨコーチ。電話してくれればこぼれたお酒を舐めに行ったのに残念です。他にもＴ代表(連光寺）、Ｆコーチ（貝取）は酒をぶら下げて３０～４０分歩いてきてくれ、感謝感激です。さて新年会。チーム運営のことやサッカーの戦術論、指導論、何故か女性観...、色々話が弾みましたが、例によって何をしゃべったかほとんど記憶にありません(苦笑）。記憶に残ったのは、今更ですが、みんないい奴ばかりだということのみで、いつものこととは言え自分にあきれ果てていますが、きっと今年のSEISEKIは大暴れすること間違いなしを確信したのでした。楽しい一時でした。

  2011/01/04

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  あけましておめでとうございます

  あけましておめでとうございます！ 気まぐれではじめたこのブログもおかげさまで今年で６年目を迎えることができました。気が付いたら、１０万アクセスを突破、最近では毎日平均１００人位の方々がご覧になってくださっているようで、ありがたい限りです。今年も気まぐれは変わりませんが、日々の出来事をこつこつ情報発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。さて、皆様の２０１０年はいかがだったでしょうか？実現した夢、夢半ばの夢、全く動いていない夢...。色々あったと思いますが、僕にとっての２０１０年は、地域とそこで共に生きているよき友、よき隣人が多くのチャレンジの機会を与えてくれた感謝することの多い年でした。２０１１年の抱負は？今年も地域のため、人のため、自分に何ができるのか常に自分に問いかけながら、夢を追い求めていこうと考えています。皆さんの今年がよい年になりますように。今年もどうぞよろしくお願いします。

  2011/01/02

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• 今年１年を振り返って

  今年も残すところあと５時間と少々になりました。今年１年を振り返ってみます。◇多摩市街づくり審査会での活動　地区街づくり協議会設立認定審査１つ、大規模開発構想の届出２つを審査。そのうちの一つ、多摩センターで予定されているマンション計画については、審査会でも相当程度事業者側が考えているプランの変更を指導したものの、残念ながら近隣住民の理解を得るまでには至らず、調整会の開催請求が多摩市に。現在も審議中で越年決定です。　聖ヶ丘の場合もそうでしたが、日ごろから住民の「住むこと」、あるいは「身の回りの環境をいかに守るか」ということに対する心構えとアクションがないところでの「後出しじゃんけん」はどうにもこうにも分が悪い。ことが起きる前に、あらかじめ街の具体的なヴィジョンをみんなで議論し、拘束力を持つ法定計画への落とし込みが必要ということを改めて痛感させられました。その策定を市民に委ねボトムアップを期待しているのが街づくり条例ですが、問題が顕在化しないと市民はなかなか動かない(動けない)。専門家の役割りを改めて考えさせられました。◇府中市土地利用審査会　今年の春拝命され多くの案件を審査。府中は、多摩に先駆けてまちづくり条例を施行した分、紛争予防のためのアクションが早いということを実感。「まちづくり誘導地区」と称する、何か起きそうなところに先手先手で網をかけて、住民の問題意識を啓発・啓蒙、デベロッパーにプレッシャーを掛けていくという仕事の進め方は学ぶべきところ大です。◇Ｓ団地駐車場のあり方検討会　昨年の春からお手伝いさせてもらっている仕事がいよいよ大詰めを迎えています。夏のくそ暑い時期に開催した青空ワークショップを経て、先日実施したアンケート調査の結果、４分の３以上の住民の方々が機械式を廃止し平面駐車場に作り直すことを選択。来年早々の臨時総会にて議決の予定です。◇南山東部土地区画整理事業　第２回事業計画変更案の検討と並行して、開発計画に異議を唱えている「南山問題市民連絡会」の方々との意見交換会を継続。彼らが提起している６つの提案のうち、盛土の安全性の問題に関する議論は平行線のままですが、その他の提案については、かなり溝が埋まってきたという感触を得ることができました。　感情を持った生身の人間、理解を深めるためには、膝を付き合わせた辛抱強い会話が重要だということを再確認させられた１年だったような気がします。　来春からは市内の各種団体が手を繋いで、南山の自然保護活動やまちづくりに関われる組織を起動させる予定。エリマネの立ち上げにも関連する話だけに、紛争を超えた新たな１歩が歩めるか。正念場になりそうです。　里山コモンズ住宅プロジェクトは、「里山コモンズ住宅を前進させる会」の主導により、ゆっくりだけど実現に向けた動きが進行中。引き続き組合と前進させる会の繋ぎ役として側方からサポートしていくつもりです。◇ハノイ・ラオス　開発面積にびっくりのベトナム・ハノイのイェンビン、工期にびっくりのラオス・ヴィエンチャンでしたが、アジアの経済成長を肌で感じた仕事でした。来年は次のステップのプランニングを頼まれていて、ニュータウン開発の先輩国として腕の見せ所になりそうです。◇八王子中町　まちづくり準備会活動をサポートしてきた中町まちづくり準備会が、八王子市まちづくり審議会においてめでたく「まちづくり協議会」の設立承認を得ました。来年からはいよいよ中町の将来像をみんなで検討し、街づくりのルールづくりがはじまります。◇多摩サッカー協会 宝野・和田公園の人工芝化、来春から廃校になる南豊ヶ丘、北貝取小のグラウンドの継続利用、１種～５種の運営体制強化、自立的経営基盤の構築、FC多摩社会人の立て直し...。課題山積ですが、大きな前進なし。来年こそは何か一つでも具体化したいと思います。◇FC SEISEKI１年生　第１回国士舘大学カップ第４位２年生　トーマスカップ第４位　春季大会第４位　秋季大会準優勝　　　　　府中３ＦＣ招待第三位　トヨニ招待準優勝　火の鳥招待準優勝３年生　多摩市春季大会第３位　秋季大会第３位　若葉台ＦＣ招待準優勝４年生　多摩市春季大会準優勝　秋季大会ベスト８　フェアプレー杯１１ブロック大会準優勝　　　　　ＪＡ東京みなみ杯第三位　エルマーズ招待優勝５年生　ＪＡ東京杯ベスト８「サッカーはサッカーをすることによって上手くなる」を実践してきた成果が着実に結果につながっていることを実感できた１年でした。当方が４年前に２年以下を見てから、成長した子どもたちが来年はいよいよ６年生です。来年は全学年が充実した１年を送れるようになるといいなと願っています。◇和田第一自治会　手探りではじめた自治会活動。地域の多くの長老や住民との出会いと別れがありました。なかでも、いつも老体に鞭打って役員会や防犯パトロール、集会所の掃除に顔を出してくれた相澤じいちゃんの死は悲しい出来事でした。来年の初仕事は、新年会の開催とみんなで化粧直しした掲示板の移設です。加入率５割強の自治会加入率のアップにも取り組みたいと思います。◇いわき　年末に飛び込んできた仕事で、具体的な作業は来年からとなります。いわきニュータウン内のＵＲ所有地２ヘクタール強の有効活用プランの検討で、２０年前に入居がはじまったこのニュータウンにも高齢化の波が押し寄せ、そうした時代の変化を見据えた土地活用プランが求められているようです。南山でも参考になる話しで、南山の将来を想像しながら知恵を絞ってみたいと思います。◇三久須　島根の実家の周辺のまちづくりというか地域振興プランづくりです。大森銀山の隣町としての地の利を地域資源を活かしながらどのように地域振興につなげていくか。宿泊、飲食＋α...。そこで過ごす時間がまた訪れたくなるような仕掛けづくりが求められています。本格的始動は来年からかな...。◇横浜市脱温暖化モデル住宅推進事業　飯田さん＋小林さん＋ナイス株式会社のチームで応募した企画提案が最優秀賞を受賞しました。１０年越しの思いがＨ２４年春の竣工を目指して動き始めます。当方の役割りは造成、ランドスケープ。わずか１１戸の小さな規模ですが、日本に新たな住宅地が誕生しそうです。機会を捉えて南山での展開を狙ってみたいと思います。  色々ありましたが、どこからどこまでが仕事なのか自分でも分からなくなっています。みんなが楽しく豊かな暮らしを送るために。求めに応じて、あるいは自ら率先して動く。フィーの多寡はあったとしても、暮らしを豊かにする行為にそもそも境目はないのかもしれません。来年も自分の感性の赴くままに生きていきたいと思います。  皆さんの来年がよい年でありますように。

  2010/12/31

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• 陳情を超えて

  先日ポストに頼んでもいないのに、某政党のチラシが入っていたので捨てる前にチラッと読んでみました。中身は、僕が住んでいる和田、東寺方地域で今年一年どんな活躍をしたのかをまとめたものでした。ほとんどは、地域住民からの安全・防犯対策に関する陳情を市に繋いだあげたというものです。横断歩道にボタン式の信号を！設置されているカーブミラーがよく見えないので改善を「横断歩道あり！左巻き込みに注意」というドライバー向け看板の設置を一時停止の白線とカーブミラーの設置を人通りの多い大栗川に街灯を ○○公園が暗くて危険！街灯を用水路が危険なので蓋掛けをいずれも市民が日常感じている危険や不安に関する声で、議員さんは地域の代表として良かれと思って（というか仕事として）市の担当課につないであげているのでしょう。あくまでも繋いであげたというだけで、予算化され実施に移されるかは不明です。議員さんの行為を全否定するつもりはありません。ただ、何となく喉の奥に小骨が刺さったような違和感を感じます。市内の様々な不具合を市に直してもらうことは、納税者の権利でもありますが、「おいおいちょっと待てよ。何でも市に陳情すれば何とかなるという発想ってどうよ。まずは、自分たちにできることは自分たちでやろうって考えはないのかよ｣こう思うわけです。手前味噌ですが、先日僕たちは、自治会の掲示板の居場所がなくなるっていうんで、自分たちで移設先を探し、ボロボロの掲示板の化粧直をしましたが(移設はこれから）、地域には自治会って小さな政府があるわけで、そこでまずアイデアや意見を出し合ってから、自分たちでできること、市の力を借りなければできないことを整理するのが先じゃないのかな。自治会が形骸化して機能してないってのは知ってますが、そんなのやり方次第でどうにでもなる話しです。議員さんも１票のために地域住民の代弁者たらんとするのは分からないでもありませんが、時に教育的指導も必要で、その先に人間的魅力や信頼感という感情が育まれていくわけです。地域住民の良き水先案内人としての役割りもしっかり果たしてもらわないと、モンスターペアレンツをどんどん育てちゃってるような気がするのは僕だけでしょうか。市民自治も大切ですが、これからの時代、もっと大切なのは地域自治。国政、都政、市政を語る前に僕たちにはできることって一杯あるような気がします。

  2010/12/30

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• 41年の時を超えて

  友人というには余りに大先輩、山中さんご夫妻がデザインした「マッシュルームスツール」が40年の時を超えて販売されることになったそうです。山中さんは僕がリーダーを勤める夢見隊の建築家チームの1人で、2号プロジェクトでも2戸の住宅設計を担っていただきました。和のテイストを大切にされ、自然と共生する住宅を信条とする建築家です。丁寧なご挨拶と一緒に、マッシュルームスツールの誕生から2009年パリ装飾美術館パーマネントコレクションに選定され表敬訪問に至るまでのいきさつが書かれたしおりが届いたのはつい先日のことでした。この腰掛(スツール）は、山中さんご夫妻がまだ学生時代の1961年(何と僕はまだ3才）、当時日本では初めての試みという「天童木工」主催によるコンペで入選した作品ですが、そのデザインが単純なんだけど何とも複雑。言葉ではうまく説明できないのですが、残念ながら技術が追いつかず製品化には至らなかったといいいます。それが４１年の時を経た2002年、天童木工から「是非復刻しませんか｣と電話があり、一気に話が盛り上がり製品化へと動いていったのだそうです。晴天の霹靂とはこのことを言うのかもしれません。山中さんご夫妻の驚きと喜びは想像に難くありませんが、良いものは良い。見る人は見ているということなんでしょうね。山中さん、奥さんおめでとうございました。現在、パリ装飾美術館パーマネントコレクションに選定されたことを記念して１００個限定販売中ということです。詳しくはここをご覧下さい。山中建築設計事務所はこちら。

  2010/11/18

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  田畑君に幸あれ！

  また随分怠けてしまいましたが、先週末は田畑君の結婚式でした。田畑君は以前ここで紹介した僕の大好きな若者の一人です。式場は八王子の御殿山日本閣。すぐ隣の八王子みなみ野シティの街づくりに関わりはじめた20数年前から良く知る結婚式場でしたが、中に入る機会は残念ながらありませんでした。結婚式です。田端君はどうでもいいんですが奥さん。聖蹟の居酒屋で紹介してくれたのは１年前でしょうか。福祉系の仕事で疲れた身体に鞭打って来てくれたのでした。きれいで性格も良くて、何で田畑？もったいない。今からでも遅くないから考え直した方がいいぞと説教したような気がしますが、残念ながら彼女は考え直してくれませんでした。彼女は僕の娘の２こ上で、娘も通っていた駒女出身ということもあり、彼女を自分の娘と重ね合わせていたのかもしれません。おやじのような立場で色々話をしたのを覚えています。で、彼女の決断は正しかったのか？それは、神のみぞ知るですが、田畑君なら彼女を悲しませるようなことは（多分）ないでしょう。優しくて芯が強くてぶれない田畑君のことだから（褒め過ぎか）間違いないでしょう。それはこの写真が物語っています。柔和でいながら野心に満ちた新郎の表情。新郎を信じ何があっても支えようという固い決意を隠して笑顔で振舞う新婦の表情。いい結婚式でした。新たな航海に船出する田畑家に幸あれ！＊ちなみに新婦の旧姓は「幸（みゆき）」です。

  2010/10/30

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• 9/15～10/09

  連日ばたばたで随分怠けてしまいました。本日予定されていた試合・練習がこの雨で中止になったのを機に、この間を振り返ってみたいと思います。9/15(水）午後、府中市土地利用調整審査会に出席。景気が底を脱したのかここのところ案件目白押しで、審査会の開催頻度もアップ。9/16(木）多摩市街づくり調整会に出席。もめている多摩センターのマンション計画に関して、開発事業者、異議を申し立てている隣接マンション住民の双方を交えて意見聴取。平行線のまま進展の気配なし。いつもそうですがどこに接点を見出すかが今後の課題であることを再確認。次回は１ヵ月後。夕方、日建設計シビルのＴさんとハノイ郊外のニュータウン開発のプレゼン用開発イメージ図について打合せ。9/17(金）横浜の飯田善彦建築工房にて「横浜市脱温暖化モデル住宅推進事業コンペ」に応募する関係者の顔合わせ。横浜市、大学関係者、設計事務所・工務店のパートナーシップ、いわゆる産・官・学連携による実施を前提としたコンペで、面白い取り組みになりそう。２直角等辺５角形のリベンジなるか。9/18(土）午後２～４時、第一小学校で２年生以下の練習。9/19(日）仲良くしてもらっている日野の豊田FCの深澤さんのお誘いで、多摩川グラウンドにて午前中１年生、午後２年生の練習試合。それぞれ３試合して全勝。１年生で紅一点のみれいが初ゴール。深澤さん、いつもありがとう。9/20(月・敬老の日）午前中、多摩市秋季大会２年生以下の部予選リーグ第２節。Ａチームはほぼ予選突破を手中にしていましたが、この日鶴牧Ｃに勝利し３戦３勝で予選１位抜け。１年主体のＢチームも２勝１敗で予選２位抜けを確定。午後は、首都大学東京の小林先生と「横浜市脱温暖化モデル住宅推進事業」のマスタープランについて打合せ。双方たたき台を持ち寄り方向性を確認。夜スケッチを固めて飯田事務所に送信。9/21(火）午後組合事務所で南山の事業計画変更についてミーティング。夜、八王子中町街づくり準備会の定例会にアドバイザーとして出席。ミーティングの後一緒にどうかと誘われ、定例会メンバーが経営しているという行きつけの居酒屋にあつかましく同行。アットホームななかなか良いお店。八王子に一つわがまま言えるお店をゲット。9/22(水）あるプロパンガス屋さんが売り込みに来たことで、現在契約しているプロパンガス料金設定のいい加減さが明るみに。早速契約しているガス屋さんに来てもらって事情聴取。結局基本料が半額近くに。夜、総合体育館で東京国体準備委員会に出席。9/23(木・秋分の日）夜、昨年から検討を続けている某団地駐車場専門委員会との打合せ。これまで３回に分けて実施した青空ワークショップを経て、いよいよ住民の審判を仰ぐ最終アンケート実施を確認。9/24(金）夕方、ハノイ郊外で進められようとしている8,000ヘクタールのニュータウン開発の開発イメージ図の第１弾を日建設計シビルに持ち込んで打合せ。9/25(土）午前中連光寺小で２年生以下の練習。午後は第３回八の会に参加。高尾の裏山に眠る浅川地下壕探検。この地下壕、終戦直前に調布にあった中島飛行機の工場の疎開先として掘られたもので、一時は大本営の移設先としても注目されていたらしい（大本営は結局長野の松本に決定）。地下壕探検の後、高乗寺で休憩。ここは忌野清志郎が眠るお墓があることで知る人ぞ知るお寺。その後は、高尾の街並みウォッチング。２０数年前からみなみ野シティの計画づくりに、当時高尾にあったＵＲの開発事務所に何度となく足を運んだ高尾だったが、街をゆっくりあるいたことがなく、その魅力にびっくり。やはり街は見ようと思わないと何も見えないことを実感。9/26(日）終日千葉国体視察。少年男子で島根代表が開催県千葉に１－０勝利を目撃。9/27(月）夜、日建設計シビルにハノイの開発イメージ図第２弾を納品。9/28(火）午後、横浜市脱温暖化モデル住宅推進事業コンペ打合せ。打ち合わせの後、メンバーの杉浦さんのお誘いで事務所を拝見。横浜市がコンバージョンに力を入れたことで知られている元倉庫の一角が事務所として再利用されていて、目の前には横浜港。コンクリート打ちっぱなしがかっこいい。杉浦さんはハーバード大留学経験のある若きランドスケーププランナーで、当方の友人の宮城俊作とは関大で一緒にランドスケープを教えているという。世間は狭いをここでも実感。9/29(水）この日は打合せ無し。ハノイの開発イメージのスケッチに集中。9/30(木）夜、日建設計シビルにハノイの開発イメージ図第３弾納品。10/1(金）ハノイの最終案のスケッチに集中。夕方宅急便にて発送。10/2(土）午前中、稲城中央公園で行われたJAカップ１１ブロック予選。格上の落合に４－１○。午後、２年生以下の練習。夜はサッカー協会４種委員会定例会。仕事の都合で不在の委員長に代わって４種委員長代行を引き受けることになる。10/3(日）２年生以下決勝トーナメント。１年生主体のＢチームが聖ヶ丘Ａに０－０の末ＰＫ勝ち。ベスト８に。ということで準々決勝はＳＥＩＳＥＫＩ－Ａ対Ｂの兄弟対決が実現。ここはＡが力の差を見せつけ４－０で勝ちベスト４進出。アキの大会はＡＢ対決が夢だっただけに２年以下を任されているヘッドコーチとしてはうれしい限り。できたら決勝で対戦したかった。夜はチームのコーチ会に出席。10/4(月）午後、多摩市街づくり審査会に出席。新たに出てきた案件について審議。10/5(火）午後、南山打合せ。第３回事業計画変更案の検討が進められているが、変更案がどうにもこうにも土木チックで、困ったときの擁壁頼みが目に余る。何とか改善したいという思いを強くするが、関係機関との協議が既成事実化している様子で、どこまで揺り戻せるかは余談を許さない模様。その後、引き続き組合事務所でエリマネの下打合せ。来年度以降の検討方針について議論。実証実験はできることを早め早めでトライしていくことを確認。10/6(水）１０回目？になる南山問題連絡協議会との打合せ。連絡協議会が示している６つの提案にたいして、組合側の対応方針を報告。本音は分からないが、当初の対立的関係から徐々に協力的関係に改善されつつあることを確認。午後は、横浜の飯田事務所で「横浜市脱温暖化モデル住宅推進事業コンペ」の打合せ。マスタープラン案について方針決定。夜は、総合体育館にて体育協会の賛助金獲得作戦について打合せ。10/7(木）サボっていた某団地駐車場専門委員会打合せ議事録作成に集中。何とかまとめて夜委員に送信。10/8(金）南山組合事務所にてエリマネ打合せ。エリマネによって何を目指すのか。コンセプトの再確認。区画整理事業ではできない、しかしこれからの街づくりで求められるあったらいいなメニューの洗い出し。メニューのうちできることから実証実験していくことが重要。等などが確認される。午後は、北欧旅行から帰ったばかりの首都大学東京小林先生と、脱温暖化モデル住宅コンペのこれまでの動きの報告とマスタープランについて打合せ。当方の責任監修でコンペ提案書素案を作成することを確認。 夜、アルゼンチン戦を観る。「勝利は選手の功績。敗戦は監督の責任」「日本が私に合わせるのではなく私が日本に合わせる」というこの人の人間性や指導信念から何かやってくれそうな予感がしていたが、ここまでやるとは。選手の可能性を信じ伸ばすことが上手な人。これがザッケローニのザッケローニたる所以を再確認。

  2010/10/09

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  ２直角等辺５角形プラン

  先日、多摩ニュータウンを久々に訪問してくれた飯田さんから電話がありました。「宇野さん、以前チャレンジして実現できなかった２直角等辺５角形プラン、再チャレンジしてみない？発案者の小林先生に一緒にやらないか聞いてみてくれないかな？」２直角等辺５角形プランというのは、今から１０年前にN-CITYで行われた企画提案コンペで最優秀賞を獲得した首都大学東京の小林克弘研究室の提案で、戸建住宅地の均質で退屈な風景を一新する可能性を秘めたプランのことを指しています。普通、戸建住宅地の敷地形状は長方形ですが、この提案はその名の通り５角形。丁度サッカーボールの皮の１ピースような形になっています。５角形を張り合わせるとサッカーボールのように面が構成でき、隙間に共有のグリーンを這いめぐらせることによって、緑に囲まれた住環境と、住宅の向きがあっちこっち向いていますから、リビングからの視線は遠くまで抜け、開放的で変化に富んだ住空間が手に入ります。一見、ばらばらですが、グリーンを介して１戸１戸が緩やかにつながっています。２００１年、URが本気になってその提案を実現したいと、小林＋宇野＋飯田の３人に業務発注。是非チャレンジしたいという立川の中堅住宅建設事業者を見つけて、あと１歩というところまで行ったものの、結局URとの土地の価格交渉がまとまらずに涙を呑んだことがあり、３人でいつかどこかでとリベンジを狙っていたのでした。ということで、締め切りまで１ヶ月少々の横浜市主催のコンペに「２直角等辺５角形プラン」の実現を目指して応募することになったのですが、久しぶりに３人によるコラボレーションが実現しそうで今から楽しみです。　　　　　　N-CITYのコンセプトコンペで最優秀賞を取った２直角等辺５角形プラン

  2010/09/08

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• 父として考える

  宮台氏と東氏の対談集「父として考える」を斜め読みしました。宮台氏は社会学者で首都大学東京教授。東氏は批評家、小説家で早稲田大学教授。お二方とも小さな子どもの父親の立場から、子育てや教育など多岐にわたるテーマについて議論が展開されています。対談の中では、今の日本社会の駄目っぷりがこれでもかと飛び交いますが、宮台氏は一貫して、剥き出しの個人が市場で競走することを奨励する社会、その必然の結果としての「共同体の喪失」「＜生活世界＞の空洞化」「経済回って社会回らず」をどう克服し、（１）相互扶助的に個人を包摂する、（２）自己決定的な共同体たちの、（３）共和から成り立つ社会を樹立することの重要性をしつこく説いています。そして、氏の人格形成に大きな影響を与えた（とする）自らの小学生時代の生活環境や学校環境を引き合いに出しながら、「こうした生活環境や学校環境を背景にした人格形成の問題を横において、受験への取り組みを中心とした教育方針にばかり注目したり、「いい学校・いい会社・いい人生」を信じていたりする大人は、問題があるというよりも、僕には単なる馬鹿であるように見える。こういう馬鹿な大人たちによって教育がなされた場合、（１）相互扶助的に個人を包摂する、（２）自己決定的な共同体たちの、（３）共和から成り立つ社会は、樹立できるのか。つまりそうした社会を構成する人材を生み出せるのか。残念だが絶望的だという他ないだろう。」と、現代社会を憂いつつ、最後のくだりで「ゼロ年代にオタクを擁護した東氏と、９０年代に援交少女を擁護した宮台が、２０１０年代に「父として」語るということは、かつて自分たちが擁護した社会「のままで」子どもが幸せな大人になれるのかという問に向き合うことだ。僕らはかなり頑張ったが、まだまだ道半ばである。」と述べています。多分に自己満足的ではありますが、その真摯な態度には大いに共感を覚えます。ほとんど同様の問題意識に基づき、１９９３年、３７歳でサラリーマンプランナーを辞め、自己責任による市民派街づくりプランナーとして生きていく道を選んだ僕にとっても、まだまだ道半ですが、「これまでの社会のままで子どもが幸せな大人になれるのか」という問への回答のヒントは、仕事を通じてというよりも、むしろ、もっと身近な自治会やPTA、地元少年サッカークラブや、サッカー協会等など、実践的活動の中にこそ潜んでいるような気がしています。

  2010/09/01

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  イヌシデ

  昨年の秋、南山の自然を守り育てる会のNさんから２本の雑木を頂きました。あるミーティングでNさんに雑木っていいなという話をしたら、「うちに自然に生えている幼木があるから、あげるよ。今度遊びにおいで」と言ってくれたのが、昨年の秋。お誘いを頂いてから双方の都合がなかなか合わず、実現したのは１１月初め頃でした。その話はここに紹介していますが、もらった雑木の種類が気になって調べてみたら、それは「イヌシデ」別名「ソロ」でした。もらったときは背の高さ50cmぐらいだったのが、この春から夏の間に一気に成長し、今１メートルを超えるほどになっています。イヌシデは落葉高木で成長すると15メートルぐらいになるようで、我が家を森に沈むような家にしようと考えている僕にとって願ったり叶ったりの木です。10年も経てば屋根を越えるほどに成長するという話ですから、今から待ち遠しくてしょうがありません。ちなみにこの前南山から里親として持ち帰った雑木は「アカシデ」です。今も元気です。そういえば、植物生態学者の宮脇昭さんが著書「木を植えよ」でこんなことを言っています。「たとえ狭い庭でも、家族と自分のいのちを守り、豊かな感性を育てる森を作ることができます。木が三本で森。五本植えれば森林です」我が家には前住者のKさんが植えていたヒメシャラの木（現在の樹高は２階のベランダをちょっと越えるぐらい）と、今回Nさんからもらったイヌシデともう１本の幼木（いまだ名前が不明）、春植えたエゴノキの計４本があり、着々と森化が進行しています。余談ですが、我が家と前住者のKさんご家族との交流が今も続いています。下見の際、何度かお会いしたのですが、とっても気持ちの良い人ですぐに意気投合。家も気に入りましたが、そのお人柄に影響を受けたのも事実です。長らくニューヨークに住んでいたバイリンガルで、子どもを育て上げた後、仕事柄便利な都心へ引っ越すことになり、後釜として当家が入ることになったわけですが、先日Kさんの娘さん（デザイナーでカメラマン）の個展のお誘いがあり、家内と娘が行ってきました。そこに展示してあった１枚の写真を気に入り即購入を決意。今玄関に飾っています。その写真が、夕焼けをバックにした我が家のヒメシャラの木でした。Kさんご家族に見守られて育ったヒメシャラ。僕たちも大切に育てていきたいと思います。

  2010/08/27

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• 続-役所詣で

  多摩市では、広報課と経済観光課にも足を運びました。１１月下旬開催を目指して進めている「シルバーエイジ・エンジョイフットサルフェスティバル」の広報についての相談です。これは、新都市センター開発株式会社が多摩センターの活性化を目的に毎年実施している「いきいきわくわく夢プラン」という助成事業で、NPO法人多摩サッカー協会として企画提案、採用された企画です。オーバー６０の男女を対象に三越屋上のフットサルコートを借りて開催する超初心者向けのフットサル大会で、この広報をお願いに出向いたというわけです。で、意外な人物との出会いが。カウンターに立つと、声も掛けてもいないのにつかつかっと歩み寄ってくる人物がいます。それはＹ君でした。Y君は当チームの１期生で、昨年まで都市計画課に所属、公私にわたってお世話になった人物です。公私の「私」の方はサッカーですが、後の話が早いのは言うまでもありません。そういえば新都市センター開発でも意外な人物との出会いがありました。７月ごろかな、提案した企画の公開プレゼンテ－ションがあり、多摩センターの「たま・まち交流館」で説明を終えて帰ろうとすると、「宇野さんですよね。私以前URの永山事務所にいたYといいます。その節は大変お世話になりました。いま、ここで仕事してますので、よろしくお願いします」と声を掛けてくれる人がいました。悟られないよう必死で記憶を辿った末、若葉台丘の手の計画を検討していた頃、お世話になったような記憶がよみがえります。そうそう都市計画課でも意外な出会いがありました。Nさん、Oさんとの話が終わって帰ろうとすると、「宇野さん、新課長を紹介します」ということで、名刺交換させていただいたSさん。どこかで見たか聞いた名前だなと思っていたら、向こうから「サッカーの宇野さんですよね。いつもお世話になっています」と先を越されてしまいました。何でも前任が秘書広報課で、少年サッカーの招待大会の後援名義使用申請や、大会プログラムへの市長の挨拶文依頼、式への出席依頼などで随分お世話になった人だったことが分かります。「いやー、その節は大変お世話になりました」と僕。しかし都市計画課で「サッカーの宇野さんですよね」にはびっくりです。ささやかですが、あちこちで一期一会の大切さを実感するのでした。

  2010/08/26

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• 役所詣で

  昨日は役所詣での日でした。順番からいうと多摩市「市民活動支援課」→「経済観光課」→「広報課」→「都市計画課」、その後、八王子市「開発指導課」→「都市計画室」を経て、立川にある「東京都多摩建築指導事務所開発指導第一課」→「東京都環境局多摩環境事務所自然環境課」。これで一日があっという間に過ぎていきました。まず、多摩市市民活動支援課に地元自治会の掲示板の設置許可申請。これまである場所に自治会用掲示板が立っていたのですが、その土地が不動産屋に売られ、掲示板の居場所がなくなっちゃった。それまでは地主さんの善意で掲示板を立てさせてもらっていたのですが、不動産さん屋さんから「どうします？」と、先日問合せがありました。こんなときはやはり長老の意見を聞くのが一番。過去に会長を経験したことがあるAさんとBさんに相談してみました。「今時掲示板を立てさせてくれる地主はいねーからなー。上和田公園しかないんじゃねーの」と言います。そこですぐに「緑と環境課」に電話し、現地検分に来てもらうことにしました。で、回答は「ここだったらいいんでないかい」。ただし、公園使用許可申請出してくれと。それで昨日申請書を提出に市民活動支援課に行って来たと言うわけです。今月末のどこかで掲示板を引き取って公園に移設することにしています。もちろん自分たちでです。もう１件は、連光寺の話し。知人で議員をしているMさんから「これ読んで」とお盆前に電子メールで「里山の環境とホタルを守ろう（連光寺ホタル連絡会）」という小冊子が送られてきました。３年前ぐらいでしょうか。M議員から「宇野さん、連光寺にこんなとこがあるんだけど知ってる？」と教えてくれたのが始まりでした。20戸程度の開発行為をきっかけにそのホタルが棲む環境が公になったわけですが、開発行為によってその環境がダメージを受けないかどうか相談に乗ってほしいといいます。「こんなとこで開発？」という素朴な疑問はさておき、図面を見る限り開発行為そのものが直接その環境にダメージを与えることはなさそうでしたが、その環境は開発行為の下流にあったので、工事を注意深くやるよう釘を差してしばらく静観していたところ、その間、市内の４つの環境保護団体が力を合わせて自然環境調査を実施。今回送ってくれたのはその報告書というわけです。そして、メールにはこう書かれていました。ここにきてこの湿地に盛土したいと開発業者が言い出し、もう許可が下りている。何とかしたい。で、状況を聞きに都市計画課のOさん、Nさんを訪問。開発許可はとうの昔におりているのは知っていましたが、その後現場は一向に動く気配がなく凍結状態、今後もしばらく動かないのではないかという話です。これは不幸中の幸い。以前からMさんには助言していたのですが、４団体の方々をたきつけて街づくり準備会設立、街づくり計画案検討の準備を始めるチャンスです。今度Mさんに再度このことを提案しなくちゃ。他の案件はまたの機会に報告します。

  2010/08/25

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  ２０１０夏IN大森銀山

  8月12日から15日まで、息子2人と2年ぶりに島根の実家に帰省してきました。実家は以前紹介したことがありますが、大田市水上町というところで、大森銀山の隣町です。ちょっと振り返ってみます。12日(木)前日夜半に東京を出発し、実家に着いたのは午後2時過ぎ。心配した渋滞も大阪を抜けるのにちょっと引っかかった程度で予想外。着いてから親父と少し話した後、バタンキュー。夜はみんなで妹の息子が勤める飲食店に食事に。13日(金)朝から江津の山中にある宇野家の墓参り。午後、鳴き砂で有名な琴ヶ浜に立ち寄り海水浴。3時過ぎに同級生の静間君から連絡があり、一緒に、32年前に亡くなった水田君と昨年暮れ亡くなった小田君の墓参りに。夜は妹が嫁いでいる木建家と宇野家合同バーベキューパーティ。僕は、前から予定されていたプチ同窓会に出席でこれはパス。会場の「味平」まで息子に送ってもらう。味平は中学の野球部で１コ先輩の浅野の和ちゃんが営む居酒屋。一気に37年前にタイムスリップ。みんな全然変わっていない。途中、静間君が連絡して1コ下の常ちゃんが仕事帰りに合流。お兄ちゃんが僕の1コ上だったので、子どもの頃はいつも一緒に遊んだ記憶がある。とっても懐かしい。今回のプチ同窓会を企画してくれた静間君に感謝。味平の後はみんなでカラオケ。真夏の果実と乾杯を歌う。確か。帰りは実家が近い孝ちゃんの娘が迎えに来てくれ家まで送ってもらう。感謝。よくしゃべる子で僕の娘と同い年だという。結構お話したけど何をしゃべったかほとんど覚えてない。14日(土)二日酔いで昼間は完全OFF。夜、盆踊りにちょこっと顔を出す。１コ下の山戸の英ちゃんがやぐらの上で熱唱してた。暑さと疲れもあって9時前に引き上げ９時過ぎ就寝。15日(日)朝から恒例の町内懇親ソフトボール大会に息子二人が妹の地域のチームに混ぜてもらって参加。僕も応援団として帯同。いきなり兄弟して連続三振と先行きが危ぶまれるが、その後立て直し攻守に貢献し見事優勝。4年振りだとか。試合後、少し昼寝して夕方、親父、木建家にお別れの挨拶をして帰途に。やはり大阪を抜けるのに少々渋滞にはまるが、抜けてから東京まですいすい。所要時間約15時間で午前8時過ぎ帰宅。久しぶりの車での帰省だったけど、3交代制で意外と楽賃。しかも帰りは日曜日だったこともあって、島根から東京まで高速料金何と1,750円。帰りの平日料金が9,000円弱でその差に愕然。そんなこんだで、僕の夏休みはあっという間に過ぎ去っていったのでした。今週末は金曜日からチームの合宿で河口湖に行ってきます。母校の中学校から見える島根の最高峰「三瓶山」

  2010/08/18

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  関戸花火大会２０１０

  昨夜は関戸花火大会でした。和田では見えるところはないと高を括っていたら、自治会の長老、Aさんが大栗川の久保下橋からよく見えると教えてくれました。さっそく缶チューハイを１本抱えて家内と行ってみました。久保下橋は我が家のすぐ目の前。徒歩１分です。Aさんの言うとおりでした。意外でしたが、大栗川の延長線上の多摩川が恐らく打ち上げ場所なのでしょう。大栗川の向こうに何にも邪魔されずにきれいに花火が見えるではないですか。近所の人たちもここがヴューポイントだということをよく知っているのでしょう。続々と集まってきます。帰り際、暗闇でよく分かりませんでしたが、Aさんご夫婦とばったり。「Aさんの言うとおりでした。よく見えますね。聞いていてよかった。」「だろー。ここ意外といいんだよ。」越してきて３年足らず。損得勘定で自治会活動しているわけではありませんが、自治会活動を通じて得することもあるんだなーと思いながら帰途についたのでした。

  2010/08/11

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• 自治会

  昨夜は当方が会長を努める和田第一自治会の第３回役員会でした。今回の議案は、いくつかの報告事項のほか、いかにして会員増を推進するかというもの。みなさんから色々意見が出されます。「新たに会員を増やすと言っても、自治会ってこんなことやってます。こんなリスクもあるけどこんなメリットもあるというPRグッズがないと話にならない。」「役員になることが嫌で退会している人が何人もいる。現状、役員は輪番制になっているけど、人間には向き不向きがあって、本当に嫌な人もいる。役員の選任システムを工夫できないか」「みんなお互い様という精神で成り立っているのが自治会。平等にみんなで負担しましょうというのが輪番制。自ら積極的に手を挙げてくれる人がいれば別だが、まずそんなことはあり得ない。」「ネガティブイメージばかりが一人歩きしているような気がする。自治会ってこんなことに地域貢献してます。大変なことも確かにあるけど、それ以上に楽しいこともあるんですよということをきちんと情報発信する必要がある。」マンション管理組合のように「自分たちの家」という守るべき対象が明確にある団体と違って、自治会には守るべき対象が実態としてない場合が圧倒的に多く、ゆえに存在価値を分かりやすく示せないため、自治会の会員増は共通のテーマだろうと推測しますが、間違いなく言えることは、これまでの自治会から１歩踏み出し、自分たちのまちは自分たちで守る新たな自治会の姿を模索していくことなのではないかと思います。この日決まったのは、１０月前後を目処に開催する防災訓練と併せてバーベキュー大会を開催しようということと、広報用チラシをつくろうということの２つ。また、仕事が増えてしまいました。

  2010/08/01

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• 7/16～7/25

  あわただしい日々が続いてなかなか書き込めません。ということで１週間を振り返ってみます。◇7/16(金）7/11(日）に開催した長池公園○○団地駐車場青空検討会の様子を「駐車場専門委員会便りVol.1」にまとめて専門委員のメンバーに送信。チェックしてもらう。◇7/17(土）午前中、炎天下連光寺小学校でキンダーの練習を見てから、午後、４年生が参加している第６回多摩市招待４年生サッカー大会予選リーグの会場の東寺方小学校に移動。この日は４年担当コーチが仕事で不在のため当方が監督代行。あらかじめ聞いていたポジションを子どもたちに伝え、ポジションの基本的な役割についてレクチャー。何せこの日ほとんど初めての１１人制。ポジションを気にし過ぎず、ピッチでは君たちが主役。自分の判断を優先するように言い渡して試合に臨む。２戦２勝で予選１位抜け。過去５回の大会で多摩市のチームが決勝トーナメントに進出したのは３回、しかも１チームだけだったのが、何と今回多摩市の３チームが予選１位抜けと快進撃。ということで夜は急遽永山で１日早い打ち上げ。◇7/18(日）４年生招待決勝トーナメント１回戦、鶴牧に２－４負け。鶴牧にはいつも先行されそのままずるずるというパターンで押し切られるがこの日もそのパターン。春の１－５負けが生かされていない。プレッシャーが早く足元のテクに勝る相手との戦い方は？僕は判断力の差と見ましたた。鶴牧の方がサッカーしてる。フレンドリーマッチ東寺方戦も３－３引き分けで、やや物足りない大会だったけど、ベスト8はとりあえず○（としておこう）。大会運営サイドとしてはベスト８に多摩市から３チーム、中でも鶴牧はベスト４と過去最高の大会となりうれしい限り。夜は聖蹟でコーチ会と称す夏季大会打ち上げ。◇7/19(月・祝）今年で８年目に入る「多摩チャンピオンズリーグ」開幕。会場はホームの連光寺小。この日も真夏日。前日審判をサボった罰として１試合審判をこなす。当チームは２戦２敗と結果は芳しくなかったけど、久々に見たトップの試合を通じて成長している子、伸び悩んでいる子…色々見えて楽しかった。この学年にも感じることは判断力かな？風間八宏氏がいうところの「個人戦術」。考えてプレーしていないことが多いから、成功・失敗が生かされていない、生かしていないような気がした。◇7/20(火）３日間の疲れか朝から体がだるい。開店休業を自己宣言。夜は身体に鞭打ち八王子中町街づくり準備会のミーティングに出席。期待していた住民の参加が少なかったこともあり、作戦の練り直しを準備会の方々や市職員の方々と確認して散会。◇7/21(水）中町の今後の進め方、南山のエリマネの今後の進め方などについて思案しつつ、「長池公園○○団地駐車場専門委員会便り」を校正、印刷して１０２世帯に配布。◇7/22(木）午前中、稲城市役所で市担当者と南山におけるエリマネの今後の進め方についてフリートーキング。当方が考えている組織イメージについてレクチャー。市担当者のイメージとの違いが明確にされたこと、市の担当者も当方の考え方に共感していただけたことが大きな(意外な）収穫。考え方が同じだと思っていても、思い込みや独りよがりに過ぎないことが往々にしてあることを再確認。夜は「八王子市まちづくり審査会」に「中町街づくり準備会」の街づくりアドバイザーの立場でオブザーバーとして出席。この日の審査会の議案は、審査会委員の方々に中町街づくり準備会の協議会へのステップアップに向けた状況報告が目的で、当方もこの間の会合を通じて感じていた中町準備会の方々の精力的な取り組みについてフォロー。◇7/23(金）日曜日に予定されている「○○団地駐車場青空検討会」に向けて、当日の参加者への配布資料の準備。カラーコピーの調子が悪く、ソフトの再セッティングに手間取り数時間をロス。◇7/24(土）多摩陸上競技場で開催されるU-8サッカーフェスティバルの設営のため８時半多摩陸集合。この日もかんかん照り。当チームも１チームエントリー。この間、WC効果か選手が一気に増え出席者２１名に。急遽、子どもたちに今日は前半チームと後半チーム２チームで試合しようと伝え、子どもたちの判断で２チームに分けてもらう。前半チームが後半チームを応援する、その逆もあってベンチは大騒ぎ。とってもいい感じで結果は３戦３勝、１７得点２失点。１年生も３点ゲットしてくれてコーチとしてはうれしい限り。中でも印象的だったのは、ゆま、ヒロトのドリブルシュート。この成功体験を次につなげてほしいと願う。もう一人、入ったばっかで遠慮がちだった１年ゆうとの３点には驚かされた。ポジショニングと一瞬の判断の賜物で、これは教えてできるプレーではない。何か持ってると感じた。一方、記録室にはピーク時６人が熱中症で担ぎこまれて大混雑。午後の部は１０分ハーフを７分ハーフにして対応。しかしいつまで続くんだろー。この暑さ。閉会式を終えて帰宅したのは３時過ぎ。この日予定されていた「八の会」浅川ツアーに頑張れば追いつける時間だったけど、シャワー浴びたら気力が減退。夜の懇親会には予定通り参加。みんなでこの会の今後の展望や次回の街歩きの話で盛り上がり、次回は(確か）高尾に決まる。今回のツアーを企画してくれた倉田さん、おいしい泡盛をしこたま飲めたお店を紹介してくれた草間さんに感謝。しかし、八王子市には若くて優秀な人材が多いのには驚かされる。◇7/25(日）この日もかんかん照り。この日は朝から第２回長池公園○○団地駐車場青空検討会。暑い中何と２０名近い住民の皆さんが参加して下さった。説明にも自然と熱が入る。意見交換会でも活発な議論が展開されまずます。次回は８月８日。ワークショップはこれが最後で、次のステップは、行政協議と平行して住民アンケートの実施を経ていよいよ案の取りまとめ。午後は地元和田に建設予定のコミュニティセンター建設協議会に出席。首都大学東京の小泉雅生さんと研究室の学生がファシリテーターとして上手にワークショップを運営してくれて、楽しく自分たちの街を再発見できた。

  2010/07/26

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• 6/28～7/13

  久々の書き込みになってしまいました。ワ－ルドカップによる生活リズムのかく乱のせい？と言い訳してますが、そのワールドカップも終了。そろそろ通常の生活リズムに戻して仕事に集中です。薄れつつある記憶を辿ってみます。◇6/28(月）午前中多摩市の方々がお見えになり街づくり審査会の今後の対応について打合せ。午後は、この夏一番か二番の猛暑の中、正国さんはじめ和田第一自治会有志による防犯パトロールに同行。しかし暑かった。汗びっしょりになりましたが、普段コミュニケーションのない方々と色々お話できて貴重な時間でした。終了後は、男性陣数名が残って集会所の縁側でプシュー。仕事の後のビールは上手い。初老の相澤さんとお話していると、孫がニ小でサッカーを教えてるらしい。「え！もしかして相澤君のおじいちゃんですか？」世間は狭い。◇6/29(火）多摩市４年生招待大会協賛企業に協賛のお願いに走り回る。多摩テレビさん、スポーツオーソリティさん、インフォテックさん、ＮＡＳさん、Ｊ－フロンテッジさんを回った後、後援名義使用許可申請書類を持って多摩市と教育委員会に。しかし、この後援名義使用許可申請手続きはもっと何とか簡単にできるようにならんかなー。例えば東京都の国体バナー使用許可申請は、１回の申請で使用期間は３年後の国体終了後まで有効で毎回申請の必要なし。お互いに面倒な手間が省けてとてもよい方法だと思います。◇6/30(水）南山の集合住宅ブロックの土地利用のあり方について、組合事務所で事業者をまじえた打合せ。不細工なマンション開発だけは断固阻止しなければならないと覚悟を新たにする。◇7/1(木）午前中多摩市街づくり審査会に出席。鶴牧○丁目の街づくり計画について審議。かねてより気になっていた尾根幹線と日野町田線交差点に隣接するＵＲ事業用地(現在事業用定期借地でレストランとして土地利用中）について、計画区域に入れないまでも、何らかの抑止力を働かせておかないと不味い(後で苦労する）のではないか。その他のＵＲ所有地についても、「街づくり促進地区」の適用について、そろそろ実践的取り組みが必要なのではないかと提言。午後は南山東部地区におけるエリアマネージメントの立ち上げに向けた打合せ。今年度末の準備会立ち上げに向け組織体制、事業内容について議論。◇7/2(金）午前中、「南山問題連絡協議会」の方々と組合事務所で話し合い。盛土工事の安全性についてこれまで多くの時間を割いてきましたが、結局、連絡協議会が主張する安全基準と組合が遵守している安全基準がそもそも異なるため、話し合いは平行線のまま。安全性をしっかり確認しながら工事を進めることを双方再確認してとりあえずこの話を終了。残り時間３０分で南山におけるオープンスペース計画と街づくりの基本的考え方について当方からレクチャー。連絡協議会の方々が主張されている事柄は、点数はともかくほぼ取り入れられているというのが僕の認識。今後は連絡協議会の具体的な提案を確認しながらすり合わせていくことになりそう。◇7/3(土）午前中、連光寺小学校で低学年の練習。夜は定例会に久々に出席。その後、いつものメンバーで豊ヶ丘の「がやがや」に。僕は車だったので一旦家まで帰って北貝取の宗像君に運んでもらう(宗像君に感謝）。ちなみに家に帰りついたのは朝の５時でした。◇7/4(日）午前中ＯＦＦ。午後は２年生以下の体験練習会。さすがにまだボーっとしていてつらい。１０人ぐらいの体験練習生をまじえてゲームを楽しんでもらう。◇7/5(月)～8(木)日曜日に予定している別所の○○団地駐車場検討ワークショップのチラシ、アンケートの作成に追われる。◇7/9(金）日曜日のワークショップのための下準備。現地で駐車場予定地に縄張り。◇7/10(土）朝から３時過ぎまで八王子のシルクロードサッカークラブ主催の練習試合に２年生以下を引率。会場は北野団地内の高嶺小学校。北野団地を訪れるのは２０年ぶりぐらいで何だか懐かしい。練習試合終了後陸上競技場の表彰式に２年の優秀選手ゆうきくんをつれて移動。５試合戦ったこともありゆうきくん車の中で爆睡。残念ながら式には間に合わず、競技場の外で表彰状をもらって記念撮影。ゆうき、ごめん。◇7/11(日）午前中第一小で低学年の練習を見た後、午後は別所の○○団地駐車場計画ワークショップ。しとしと小雨が降り出してあいにくの天気だったけど、２２名の方々に参加いただいた。現地で指差し確認の後、集会所で意見交換。色々な意見が聞けて主催側としては大きな収穫。最後に取ったアンケートでワークショップの評価を聞いたところ、全員「よかった」に○印があったことが何より。次回は7/25(日）の予定。ワークショップ終了後、連光寺の本村集会所で行われている４年生と３年生の「畜生会」に出席。ビールはあまり好きではないので、小山酒店でお祝いに日本酒を買って行く。普段あまり話すことのない保護者とお話できて楽しい時間を過ごせた。夜は早めに休んで３時半からの決勝戦を観戦。スペインの選手の判断の速さ、判断を助ける周りの選手の動き、ワンタッチ、ツータッチパスの精度、攻守の切り替えの早さ、スピードの変化、個々の選手の玉際の半端ない強さ…。スペインは優勝するに値するチームだったと思う。と同時にバルサの底力を思い知らされる。◇7/12(月）開店休業◇7/13(火）午前中、日曜日のワークショップの後取ったアンケートを集計し、駐車場専門委員会委員に送付。午後は府中市の都市計画課の方々が来所。次回審査会案件について事前にレクチャーを受ける。しかし、府中市は偉い。やばそうなところがあるとみるや、片っ端から「街づくり誘導地区」に指定すべく迅速に職員が対応している。「先手必勝の街づくり｣を実践している姿は大いに学ぶべきを実感。

  2010/07/14

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  プレ父の日

  昨日は娘が働いている下北沢の「moir cafe」でランチをとりました。娘が父の日のお祝いにランチをご馳走するよ。お母さんと来てってうれしいこと言ってくれるので、わざわざ下北沢まで出かけてきたわけです。奥さんはこれまで何度か密かに行っているようですが、僕は初めて。娘が働く姿を見るのって、行って見たいけど、何となく気恥ずかしくて一人ではちょっと行けませんでした。娘は僕に似ず堅実派で、これからはアジアだと大学ではアジアとの国際関係を学び、ある国際交流財団に就職。それなりに充実した３年を過ごし、昨年退職。彼女なりにこれからの人生に想いをめぐらせていたようです。そしてたどり着いたのが食の道でした。食と言っても、料理の達人を目指すというわけではなく、もちろんそれなりの腕がないと話しになりませんが、この道を選んだ理由は、食を通じて街づくりや地域の活性化の役に立ちたい。人と人との交流、おもてなしには「食」が大切、という、極めて人間が生きていくうえで本質的な問題意識に基づいているようです。そんな思いが通じたのでしょうか。この春から店長に就任。いろいろと苦労もあるようですが、充実した日々を送っているようで何よりです。娘が歩んでいる道は、僕の歩んできた街づくりの道とは１８０度違いますが、人々においしい食材と真心のこもった手料理と、みんなを和ませる空間を提供することによって、街の「そこ」が意味を持ち再評価され街に新たな価値をもたらす。これは実践的街づくりの一つの形です。お互いに刺激を与え与えられ、これからもよい親子でありたいものです。

  2010/06/19

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• 6月７日～１３日

  先週もあっという間に過ぎ去っていきました。◇７(月)～８(火)昨年度のＳ団地駐車場計画検討業務報告書とりまとめ。今年度業務企画書、ワークショップチラシ、アンケートの素案を作成。◇９(水)よみうりランド経営企画室と木質バイオマス利用について打合せ。◇１０(木)稲城市・組合とエリアマネジメント支援事業の打合せ。今年度中にエリアマネジメント企業体準備会設立を目指すことを確認。◇１１(金)午後、多摩ニュータウンまちづくり専門家会議事務局長の松原さんに、日本建築学会「サスティナブルエリアデザインとコミュニティアーキテクト特別研究会」の多摩ニュータウンシンポジウムの開催について相談。多摩ニュータウン学会の協力を仰ぐことを確認。１１月開催に向けて色々準備が大変になりそう。打ち合わせの後、永山の瞬彩で一杯。まちづくりやNPOの運営やコミュニティアーキテクトの職能等について議論。◇１２(土）午前中、キッズの練習。午後は第一小で多摩市春季大会２年生以下の部準々決勝。圧倒的に攻め続けるも１点が遠くPK戦を覚悟した残り２分でエースの値千金ゴール。辛うじて１－０で勝利しベスト４。何とこれで４年生、３年生、２年生と３カテゴリー全てベスト４。多分に運もありますが「サッカーはサッカーをすることによって上手くなる」を実感。◇１３（日）午前中、和田・東寺方コミュニティセンター建設協議会に出席。４９名の委員がこれから１年かけて基本構想をまとめることを確認。首都大学東京の古泉研究室がワークショップの企画運営、ファシリテーター役を担ってくれるということで、これからが楽しみ。午後は２年生と３年生の練習試合。２年生は国立ＳＳＳ、ＦＣ芹が谷、落合ＳＣと戦って１敗２分け。普段試合経験の少ない子どもに多くの経験を積んでもらう。これまでなかなかボールを運べなかった子どもが自分の力で団子から飛び出し前にボールを運ぼうとする姿に感動。「やればできるじゃん」を確認。特にH君のドリブル突破からのゴールは滅茶苦茶うれしかった。３年生は川崎の強豪中野島ＳＣ、若葉台FC、東京小山と戦って１勝２敗。強豪と戦うことによって、できることとできないことを身体で感じてもらった（はず）。来週は揃って準決勝。後は結果を待つだけ。

  2010/06/14

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• あっという間の週末

  最近、週末に色々と仕事やプライベートな行事が集中することが多くなって時間のやりくりが大変です。土曜日の午前中は、昨年に続きユニクロサッカーキッズin国立競技場に１３人のキッズを連れて参加してきました。７時２０分に聖蹟桜ヶ丘駅に集合し、８時半過ぎに国立競技場に到着。受付を済ませて９時３０分からの開会式に臨みました。くたびれてきているとは言え、やはり日本を代表するサッカー場です。きれいに刈られた芝生の状態はすばらしく、こんなところでサッカーができるキッズは幸せだなーと思いました。試合の方は、３試合やって２勝１分けと、思った以上に頑張ってくれました。ラインはマーカーなので、分かりにくかったこともありますが、自分たちのコートを飛び出して隣のコートにまでドリブルしていく子、試合前に、あっちのゴールに入れるんだぞって言ってるのに、自分たちのゴールに向かってドリブルする子がいたりして楽しませてくれました。午後は、パルテノン多摩で行われた自治連合会に、和田第一自治会の代表として参加してきました。自治連合会は、多摩市内の自治会、管理組合の代表者が一堂に会し、情報交換、問題意識を共有する場です。初めての参加となりますが、形骸化している感はあるものの、こういう年に数回の顔合わせを通じて、いざというときに求められる連帯・協働の意識が育まれたり継承されていっているような気がします。会合の後の懇親会では、阿部新市長（実は近所の和田にお住まいです）と、まちづくりからサッカーまでいろいろお話させてもらいました。その他にも、連光寺小のPTAを通じて知り合った多摩稲城防犯協会のAさんや、街づくり審査会で出会った鶴牧にお住まいの老人会会長さんにもお会いすることが出来、楽しい会となりました。4時過ぎに終わってから成瀬さん宅に電車とバスを使って移動。近々アフガニスタンに新都市建設のための技術支援に旅立つ成瀬さんの壮行会です。成瀬邸にはすでに南山の自然を守り育てる会のコアメンバーの方々も到着。成瀬さんの奥さんの手づくり料理と、みんなで持ち寄った自慢の一品を頂きながら、南山のことやアフガンの話し、成瀬さんが撮り溜めている写真を見ながら色々お話してきました。成瀬さんのご活躍と安全を祈りたいと思います。そして昨日の日曜日、午前中は当チームの2年生以下の春の大会に担当コーチとして帯同してきました。予選リーグ2試合を１勝１分けで１位通過。来週末の決勝トーナメントに駒を進めました。暑い中、頑張った選手を褒めてあげたいと思います。午後は４年生が１１ブロック（多摩・稲城・狛江）代表を掛けた決勝リーグ第一戦、対「南山イレブンFC」の試合会場である南多摩グラウンドに移動。やや凸凹してますが天然芝のすばらしいグラウンドです。稲城サッカー連盟のＹさんの話では東京都の土地で早く返せといわれているんだそうですが、自分たちで維持管理するから貸してくれと頑張っているんだそうです。試合の方は、前半を何とか０－０で折り返しますが、後半開始早々の失点が集中を切らせたのか、立て続けに追加点を奪われ、終わってみれば０－３負け。さすがベスト４ともなると良く鍛えられた力のあるチームが勝ち残っています。そして夜。この日は昨年からお手伝いさせてもらっている多摩ニュータウンのある団地管理組合の方々との打合せです。今年度業務の内容や、ワークショップの進め方などについて話し合いました。７時から始まって終わったのは１０時過ぎ。というわけで、長く濃密な週末はあっという間に過ぎ去っていったのでした。

  2010/06/07

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• 政治は国民の映し鏡？

  この国を変えようという志半ばで鳩山総理が辞任しました。多くの国民がこいつは駄目だ。理想を語るだけで実行力がない。民主党も自民党と同じじゃないかと大騒ぎ。マスコミの無責任な報道もあいまって、というか先導されて、早々と高を括った国民の鳩山（小沢）、民主党バッシングは、大きなうねりとなっていったような気がします。致命的だったのは、沖縄問題だったと言われています。沖縄の過剰な負担を軽減しろという国民。しかし、その負担を受け入れようという自治体はどこも現れない。以前も書きましたが、この現象は何も沖縄問題に限った話ではありません。僕たちは、戦後からこれまでの間、選挙をしたり税金を払うことで義務を果たしたとし、後は政治や行政に丸投げ。今の社会を良くするための努力や、今の街をよくしていこうとする努力をしないで、評論家のように文句ばかり言うシステムに慣らされてきてしまったような気がします。僕が子どもの頃は、もう少し自分たちのことは自分たちで何とかしようとする地域社会（コミュニティ）が息づいていて、政治や行政の力は相対的に小さく、期待も小さかったような気がします。みんなで力を合わせることによって維持されてきた豊かな地域社会を、一人でも生きていける経済力を国民が身に付けることによって、徐々にその意義を希薄にし、同時に政治や行政への期待と負担を大きくしていった。裏腹に自分たちでできることは自分たちで何とかしようという意識を希薄にしていった。「政治は国民の映し鏡のようなものだと言われるけど、街づくりや地域づくりも全く同じだね。政治や行政が悪いんじゃない。そういう社会の中で生かされて戦うことをおろそかにした僕たち専門家にこそその責任があるんじゃないか。」というのは、先日のＳＡＤ＋ＣＡ委員会後、建築会館地下１階の居酒屋で偉そうに僕がほざいた言葉ですが、悲しいかな本音です。いずれも問題の根は政治や行政にあらず。僕たち一人一人の生き様にこそ潜んでいる。これを変えていくのは容易ではありませんが、日々の暮らしを通じてトライアンドエラーを繰り返していくしかないと思っています。

  2010/06/03

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  小宇宙？

  昨日は、あちこちの小学校で運動会があり、チーム練習はお休み。で、かみさんがたまには一緒にお昼しましょ。ということで、日野本町の「CLARE」に行って来ました。クレアは昨年１２月２５日にかみさんに誘われて初めて行って以来です。そこは、冬の風景からは想像もつかないくらい緑が豊かに育ち、地表面はハーブなどの山野草が覆い、人工的ではあるけれども、すぐ傍を流れる用水路から引いたと思われるせせらぎが豊かな生態系（小宇宙）を形づくっていました。全体的にルーズで粗野な感じがとても心地良く目に飛び込んできて癒されます。ぼんやり庭園内を散策しながら考えるのは、どうしても街づくりの話しになってしまいます。宇宙があって地球があり、そこで生かされている僕たち人間や動植物がいる。この奇跡的な法則のもとに生かされている事実を忘れて、時に「自分ひとりで生きている」と勘違いしてしまうところに諸悪の根源が潜んでいるのかな。どうすればいいのかな。やはり、「誰か」や「何か」を否定することから始めるのではなく、まずは、日々の暮らしを通じて一人一人が自分に対して「お前は地球にやさしい暮らしをしているか？」と問い、一人一人が、少しづつでもいいからできることにチャレンジしていくしかないのだろうと思います。それは大宇宙に連綿とつながる小宇宙なのかもしれません。CLAREでお昼をご馳走になり（お金はちゃんと払ってます）、自分の敷地の中限定ではあるけれども、オーナーが丹精込めて手入れしている庭と畑を見せてもらいながら、オーナーの優しさを感じると共に、まず、「あーだこーだ言う前に自分はどうなのか」とわが身を振り返ることの大切さを教えられるのでした。CLARE エントランス丁度この日はホームコンサートが行われていました。写真の兄弟はいつもこの日を楽しみにしているんだそうです。

  2010/05/30

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  エゴの開花

  つぼみだったエゴの花が今日咲きました。先日つくった自家製プランターに植えたエゴです。手塩をかけて育てた木がちゃんと育っている姿を感じる瞬間です。今日は１時から市役所で、市内で勃発しているマンション問題について議論してきた後だけに、この日のエゴの開花にはすこしだけ癒されました。

  2010/05/20

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• 嫌悪施設？

  沖縄の米軍基地問題が煮詰まってきました。マスコミは、いつものように正義の味方とばかり、鳩山さん、あるいは民主党バッシングに余念がありませんが、この米軍基地問題は実は僕たちの身近なところにもたくさん存在しています。例えば古いところでは、多摩市内にごみ焼却施設（今の多摩清掃工場）を建設する際に、周辺住民の猛反対にあったことは有名な話ですし、最近では約３年前にできた稲城若葉台の「パサージュ稲城」という心身障害者(児)の自立支援施設建設反対運動や、多摩の廃プラスチック処理施設建設反対運動等等など、枚挙に暇はありません。どれもこれも人間が生きていくうえでなくてはならない施設なんですが、みんなその施設の必要性は理解できても、それが自分ちの傍にできるとなると、とたんに「それとこれは話が違う」となります。いかんともしがたいわがままな人間の性が透けて見えますが（僕にも大なり小なりあります）、そこにあるのはやはり想像力の欠如と、お互い様という思いやりの精神の欠如をあげないわけにはいきません。みんないつしか年を取るし、いつ障害を持つ子の親になるか分からないし、何かの拍子に自分自身が障害者になるか分からない。あるいは、いつ隣にマンションが建つか分からないし、究極的には、自分たちが生きていることでゴミを出し自然にダメージを与えているわけです。みんな知っているのに知らん振り。みんなが痛みを共有しようとする想像力や、痛みを分かち合おうとする思いやりの心を少しでも持ち、アクションを起こすことで何かが変わっていくというのは５０過ぎてもまだ蒼い僕の意見ですが、マスコミの報道は常に誰かを戦犯に仕立て上げることを通じて、一億総無責任評論家化を促しこそすれ、僕たちが共有し克服すべき問題の芽を摘んでいるように思えてしょうがありません。

  2010/05/07

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  ここはどこ？

  昨日は「第１回東京ベルディホームタウン交流サッカー大会」の主催者側役員として、朝から稲城中央公園総合グラウンドに行ってきました。この大会はヴェルディのホームタウン４市（立川、日野、稲城、多摩）の交流を目的に開催されたもので、経営状態が滅茶苦茶心配されているヴェルディの藁をもすがる危機感に端を発しています。こうした試みはやらないよりやった方がいいに決まっていますが、今更という感は拭えません。崔代表も開会式に来られて長々と挨拶していただきましたが、トップチーム以下のカテゴリーの活躍と、トップチームの試合内容を見て欲しいというもので、苦しい話に終始。前途多難な状況はしばらく続きそうです。結果は多摩サッカー協会ＨＰにアップしていますのでそちらをご覧頂くとして、この日驚いたのは、午後２時からの練習に移動中の車窓の風景でした。若葉台公園周辺が異様に煙っています。何じゃこりゃと思いながら公園の脇に差し掛かると、その原因がすぐ判明。それはバーベキューだったのでした。前からこの公園がバーベキューマニアの穴場化しつつあることは良く知っていましたから、実はそんなに驚くような話ではありませんが、この日の数は尋常ではありません。テントやタープが所狭しと張られ、あちこちでバーベキューパーティの輪が。いやはや何とも壮観です。さすが連休ですが、この公園の目の前にファミマがオープンしたことも、バーベキュー場化をバックアップしているのは間違いなさそうです。箸や皿、飲み物等など、調達できちゃうのは利用者にとってはこの上なく便利に違いありません。公園でのバーベキューには賛否両論ありますが、僕は大いに結構という立場です。あれも駄目これもだめというのが公園管理者側の論理ですが、心地良く使える空間かどうかは利用者が決めるもの。計画者にとってここがこう使われることになるとは全くの想定外ですが、僕は前から公園には気の利いたお店（レストランやカフェやアイスクリーム屋さんやコンビニ等）があった方が利用者にとってありがたいと思っていますから、土地利用を考えるときには、できるだけ公園の隣接部にそうしたお店が出店しやすい状況をつくることに腐心することにしています。ここ若葉台公園はプランナーの意図せぬ現実を見ることが出来るわけですが、ここにプランニングのヒントが隠されているのは間違いなさそうです。バーベキューを楽しむファミリーで賑わう若葉台公園

  2010/05/03

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  コンテナガーデン

  先日、コンテナガーデンをつくった話しをしましたが、連休の合間を縫って土を入れ少し植栽しました。こんな感じです。植えたのはとりあえずエゴとアケビだけで、まだ風情はありませんが徐々に充実させていくとともに、コンテナガーデン２号、３号にもチャレンジしていきたいなと思っています。そういえば、昨年の秋、南山の自然を守り育てる会の西村さんから譲り受けた、何の木かわからない雑木たち、１本は玄関脇に、もう１本は北側の集会所への勝手口脇に植えておいたんですが、みんな芽を出してきました。根付くかどうか不安でしたが一安心。というわけで我が家の緑化作戦は遅々としていますが、徐々に進行しています。

  2010/05/03

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• 和田第一自治会奮戦記(その1)

  ひょんなことから和田第一自治会の会長を引き受けることになったのですが、先週末土曜日の夜、新旧役員全員が一堂に会して引継ぎがありました。会長の引継ぎ事項をざっと挙げると、・会員名簿の作成・集会所の利用管理(予約受付、鍵の受け渡し、利用料の授受）・防犯パトロールのお知らせと帯同（参加できるときは極力参加）・集会所と周辺の清掃（参加できるときは極力参加）・回覧物の回覧（７班に仕分けし幹事宅に配達）・市内各種行事への参加（連合自治会、消防、盆踊り、どんど焼…）・和田・東寺方コミュニティセンター建設協議会委員としての参加・多摩第二小建替え委員会への参加等など、ひぇーと驚くべき事実がそのときになって判明します。驚きながら、一方で改めて感心したのは、インターネットがこれだけ普及しているにもかかわらず、行政や各種団体の紙ベースの回覧物を住民一人一人に伝達するツールとして、自治会（管理組合）が実に上手く機能しているというか、使われているということでした。僕が引き継いだ時点で、既に溜まっていた１０種類ぐらいの回覧物が前会長からどさっと引き継がれます。「何じゃやこりゃー！」っと心の中で叫びつつ、自治会の現実を改めて知るわけですが、こうした超アナログ媒体による情報の伝達が、実は空中分解寸前のコミュニティを繋ぎとめる僅かな可能性を残しているということも理解するわけです。これは、パソコンでの情報の受発信や、メールを通じたやり取りでは到底不可能で、とりわけおじいちゃんおばあちゃんが多い地域では、致命的かもしれません。改めて「コミュニティ」って何なんだろう？自治会の役割りは、いざというときのセーフティネットとしての最低必要条件。しかし、それだけでは、個々の暮らしに対する価値観が多様化の一途にある現代社会にあって「そんなの関係ねー！」と退会していく人が増えていくのも致し方ありません。健康な人が病に倒れて臥せっている自分を想像できず、保険にも入らず健康診断にも行かず、人との付き合いを極力避けて内向きになるのと同じです。実は僕も、自慢するわけではありませんが、今まで１回も健康診断に行ったことがありません。保険だけは家内が入れというのでしょうがなく入っていますが…（苦笑）。ではどうするか？やはり、膝を突き合わせて「あーでもないこーでもない」と腹を割って話す機会をできるだけ沢山つくることが一番の良薬なのではないか。今年一年、コミュニティについて、身近な地域でのトライ＆エラーを通じて色々考えてみたいと思います。

  2010/04/15

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• 自治会

  先日、和田第一自治会5班の集会があるというので参加してきました。集会所は僕んちの隣で、裏門を開けると目の前が集会所です。5班は自宅がある団地１９世帯で構成されています。そして和田第一自治会は１班から５班で構成されていて、この日の集会は、来年度の第一自治会の会長を５班から選出することになっている、さてどうしましょうかというものでした。ある時期まで大地主で名主のような人が長らく会長を担ってこられたようですが、その方が亡くなってから後継者が現れず、現行の輪番制になったんだそうです。しばらく選出方法について話し合いますが、一向にまとまる気配はなく時間だけが過ぎていきます。身近なことから始める街づくりを標榜している僕としては、ここで手を挙げるべきか挙げざるべきか悩ましいところです。週末もほとんど仕事とサッカーに忙殺されていますから、何ができるわけでもありませんが、誰かが動かなければ最後はくじ引きです。ここは一つ意を決するしかないか。物好きな性癖が頭をもたげます。「あのー、すいません。引っ越してきて２年足らずで生意気かもしれませんが、まちづくりが本業なもので、仕事柄こういう場面に出ると傍観できないんです。はい。僕でよければやりますが。」一同大拍手です。それまでこわばっていたみなさん（といってもほとんど奥さんで、男性は僕も含めて４人でしたが）の表情が一気に和みます。みなさんから、｢手を挙げていただいてありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。出来ることがあったら何でも協力します。」と、お礼のようなお願いともとれるような言葉を頂き話は即決です。というわけで、２０代後半に桜ヶ丘１丁目自治会の副会長を努めて以来、久しぶりに自治会の会長職を引き受けることになったのでした。正直、僕にとっては街の現実をリサーチできる絶好の機会ですから、仕事の肥やしになりますし、願ってもないチャンスです。同じ団地に暮らしていて、その日お話したのが初めてという人もいましたが、みなさん子どもが独立して近隣との交流が激減しているとのこと。「昔はもっと頻繁に交流してたのにね」ここでも高齢化が街の活力を衰退させている様子が伺えます。「月に１回、みんなで持ち寄りの宴会でもしましょうか｣「いいですね。やりましょう」みなさん、のりの良い人ばかりです。これから僕に何ができるかわかりませんが、一住民として高齢化という現実社会の中に身を埋めながら、まちづくりプランナーとして何ができるのか、あまり背伸びしないで考え行動していこう。そう決意したのでした。

  2010/03/18

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• 川淵三郎講演会

  ここのところ週末に色々な打合せが立て込んで慌ただしい日々が続いています。一昨日は、午前中、３年生～キッズの練習をみた後、午後は、サッカー協会の一員として、早稲田大学稲門会主催の「川淵三郎講演会」のお手伝いに京王プラザホテル多摩へ。昨日の午後は、地元の○○団地管理組合から業務委託されている団地駐車場再整備計画の打合せ。５時前にそれを終えてから、今度は６時からのNPO多摩サッカー協会の臨時理事会です。終わって家に着いたのは８時過ぎという具合で、あっという間に週末は過ぎ去っていったのでした。川淵さんの講演会ですが、サッカー協会の集客努力の成果もあり、定員の４００人近い方々にご来場頂き、大盛況のうちに終わりました。川淵さんの話は、お馴染みの２００２日韓ワールドカップ招致までの裏話や、Jリーグ立ち上げから現在に至るまでの苦労話、日本代表の近況のほか、「夢先生プロジェクト」の話しなど、多岐に渡りましたが、どれもこれも自らリーダーとして取り組んできた経験に基づくもので、しかも前例のないことに体当たりで取り組んできた話だけに説得力がありました。やはり、リーダーたるもの覚悟なくして成功無し、人や組織は動かないということなんでしょうね。彼は「５１歳の左遷」という本を書いているように、サラリーマン時代に経験した挫折を糧に今に至るわけですが、恐らく、彼の頭の中には、今に見ていろという大きな夢があったのでしょう。たまたまお世話になったサッカーを通じてこの国を何とかしたい、その夢が地域密着型チームの育成及びプロサッカーリーグの立ち上げへと向かわせたんだと思います。おらが町のおらがチーム。地域にひいきのチームがあるかないかは、まちづくりの大きな要素の一つです。それは決してサッカーだけにはとどまりません。バスケやバレーでも野球でもいいし、スポーツチームじゃなく、おいしいお店、おいしい野菜をつくってくれる生産者、何でも相談に乗ってくれる親切なお店...。地域にどれだけひいきのお店があるかないかが、その人が地域で豊かな暮らしを送れるかのバロメーターになるような気がしています。川淵さんの話を聞きながら、地域の大切さを改めて考えさせられたのでした。

  2010/02/01

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• ２０１０年第１回NPOフュージョン長池理事懇談会

  先日、今年になって初めて開催されたNPOフュージョン長池理事懇談会に出席してきました。と言っても僕はただの会員で理事ではありません。富永理事長から、「宇野さんは理事みたいな立場なんだからたまには出なさいよ。自分が好きなこと(まちづくりとサッカー）だけには一生懸命なんだから。も～」と、ちょっとからかわれたこともあり、意を決して出席したというわけです。さて、理事懇談会ですが、１９９９年１２月にNPO法人化して以来１０年を経た節目となる今年２０１０年、今後の１０年を展望するということで、大きく２つのミッションが披露されました。一つは指定管理者でオンリーワンかつナンバーワンを目指すというものでした。NPOフュージョン長池は２００６年～２００８年の３年間、長池公園自然館を八王子市の指定管理者として着実に実績を重ね、昨年の２００９年、指定管理者の更新公募に勝ち残って、現在、引き続き２０１３年度末までの５年間の指定管理契約を結んでいますが、指定管理者として更なる飛躍、具体的には、新たな「公」としてのNPOの社会的信頼の獲得を目指そうという所信表明でもありました。もう一つは、まだ詳細は公表できませんが、一言で言うと人材育成センターの立ち上げです。八王子市、企業、大学とコンソーシアムを構成し、これからの社会の担い手を発掘、育成していこうというものです。要はNPOの新たな公としての心根とスキルを地域に広めていこうというものです。講師陣は未定ですが、昨年第一期生を送り出した「はちおうじ志民塾」の卒業生をはじめ、地域で活躍している多彩な人材が予定されており、そのジャンルは多岐にわたるはずです。最後に、何か意見や提案はありませんか？と富永さんが意見を求めますので、僕はこんなことを言わせてもらいました。ちょっと長くなりますが、思い出しながら再掲してみます。「今考えられている人材育成センター構想の生徒、つまりターゲットは大学生や高齢者ということですが、注目すべきは、むしろ高校生や中学生、あるいは小学生じゃないかなと思いました。というのも、今、社会はこれまでの地域を省みない生き方から、地域でどうやって豊かに暮らすか、地域の暮らしはどうやって再構築できるのかという方向に向かっているように思われます。そう考えると、大学生や高齢者ももちろん大切にされなければいけませんが、むしろ、対象年齢はそれ以下なんじゃないかと思います。これから大人になっていく子どもたちにこそ、そんな生き方へのシフトが進みつつあること、あるいはそういうシフトができないと、この国は駄目になっちゃうということを、肌で感じてもらうことが大切なんじゃないかと。こんなことは学校では教えてないはずです。学校で教えてくれない大きな社会の変化、その変化を担うのは君たちなんだということを、その世界の先頭を走っている大人から肌で感じることができたら、このセンターはすばらしいセンターになるような気がします。」何でもそうですが、言うは安く行なうは難しです。   余談ですが、話を聞きながら感じたのは、僕が委員をさせてもらっているSAD+CA特別研究委員会の問題意識と根っこは同じだということでした。これまでの地域を省みないまちづくりからどうやって決別していくか、豊かな地域をどうやって再構築していくか、そのためには地域のことを一生懸命に考える人材の育成が急務という点で、問題意識の根はつながっているんですね。今年は、久々にNPOフジョン長池との協働作業が生まれそうな気がしています。

  2010/01/27

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• 恩師との再会

  今日は、島根から東京に足を運ばれた、僕の両親以外の最初の恩師、岩崎先生と横浜で久々にお会いしました。小学4年生以来ですから41年ぶりです。待ち合わせ場所は先生ご夫婦が宿泊されている横浜ベイシェラトンホテル1階ロビーだったんですが、僕の記憶にある先生の顔は、何せ41年前（ちなみに女性です）。当時先生は先生を始めて少々という頃だったと思うので、今恐らく60代後半です。お互いに分かるかなー？41年前のおぼろげな記憶を頼りにするしかありません。1週間前に電話で話した声の印象は、あの頃と全く違和感がなかったのですが、今どんなご様子か全く自信がありません。約束の時間の10分前。横浜駅に着いてすぐ「先生、今横浜駅につきました。あと5分ぐらいで着きますので少々お待ち下さい。」と確認の電話を入れて、ホテルに向かいました。階段を上がってロビーを見渡すと、"らしい"年配の女性が立っています。「多分そうだよな」と、覚悟を決め、思い切って「岩崎先生ですか？」と声を掛けると、「健ちゃん？」と、やや間をおいて懐かしい先生の声が返ってきます。食事をしながら、先生の近況をお聞きしたり、41年前の僕たちの思い出を懐かしそうに話してくださったり...。話を聞きながら感じたのは、先生の僕たち生徒への本当に暖かいまなざしでした。先生の話の中で僕ももう忘れていたんですが、「へー、そんなことしたんですか？」と驚くこんな話をしてくださいました。それは、僕たちが3年生を終えようかというとき、何人かがつるんで、校長先生に「4年生になっても岩崎先生を担任にして欲しい。校長、何とかしてくれ」と直談判したんだそうです。それが力になったかどうかは分かりませんが、無事、岩崎先生は4年生になっても僕たちの面倒を見てくれたのでした。こんなこともあったそうです。お昼ご飯の後の昼休みはみんな校庭で遊ぶんですが、僕の小学校は何せ山深い田舎で校庭が滅茶苦茶狭い。お昼ごはんの後、全学年が一斉に校庭に出ると、当然上級生が校庭を占拠して、3年生は隅っこで砂いじりぐらいしかする場所がないわけです。で、僕たちは先生に「先生、給食の準備をしている間、先に校庭で遊ばせてくれ。5時間目が始まる前にちゃんとご飯食べるから」とお願いしたんだそうです。先生も事情は薄々知っていたので、そのことを他の学年の先生に相談してくれて、みんな快く受け入れてくれたんだそうです。随分とわがまま言って新米先生を困らせたんだなーと反省すると同時に、一生懸命僕たちの声に耳を傾けてくれたんだなーと、きっとそんな些細な積み重ねが、先生と僕たち生徒の間の信頼関係を育んでいったんでしょうね。先生も人生の後半、管理職になってから、新人先生の資質に疑問を感じることがたまにあるんよって嘆いておられましたが、先生稼業に限らず、まずは子どもに信頼される生き様をどのように全うするかということが、大人の責任なのではないかと、先生と久しぶりに会って、改めて教えられたような気がしたのでした。先生、どうかお元気で。長生きしてくださいね。

  2010/01/18

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• 初蹴り

  今日は恒例になっている当チームの初蹴りでした。初蹴りと言ってもサッカーを知らない人には「はぁ～？」だと思いますが、まー、要は新年の初練習です。普段、高学年（4年生以上）と低学年（３年生以下）に分かれて練習している当チームですが、今日は全学年が一同に会します。キッズから６年生までを縦割り班よろしくチーム編成、８人から９人で構成された混成チーム６チームによる総当りのリーグ戦を行いました。もちろんハンデ付。キッズの得点は５点、１年生は４点、２年生は３点、３年生は２点、４年以上は１点です。プレーに関しては５年以上は左足３タッチという制限を課してのゲームです。私事ですが、我が子が始めたサッカーの指導に関わって、早いもので今年で１５年目になります。言っておきますが、僕は根っからの野球小僧でサッカーのサの字も知らないど素人。そんな僕がこの間、チーム運営からNPO法人多摩サッカー協会の運営に、そしてその看板である「FC多摩(多摩市の社会人選抜チーム）」の運営と、少しづつサッカーとの関わりの幅を広げています。何故か。改めてこれまでを振り返ると、僕の頭にあったのは、多摩で生まれ育っていく子どもたちに、サッカーというスポーツを通じて、「多摩」という街や空間の濃密さや、ローカルコミュニティを肌で感じてもらうことにあったのかなと思っています。ここでいうローカルコミュニティは、子どもを思う大人の無償の汗という意味ですが、当チームを巣立って、現代社会の中で否応なくグローバルに立ち向かうことを要請される子どもたちの、ローカルな居場所として、このチームがあり続けることの重要性でもありました。自分の子どもが卒業したからといってそう簡単にはやめられない。と、ついつい自分の生き方を肯定しようとする自分がいるわけですが、田舎で育った僕が常に地域(人々）の暖かいまなざしに守られて育ってきたのと裏腹に、多摩という地域を空間面でもソフト面でも責任を持って守ろうとする大人が少ないと感じる自分がいたからこそ、今、自分がとっている行動は必然でもあったような気がします。僕の周りにはそんな思いで、プライベートな時間を家庭を省みず、子どもたちの指導に惜しげもなく捧げている仲間が一杯いますが、みな、その思いは同じでしょう。すなわち、この子達の将来に幸あれ、僕たちはここにいるよということです。永遠に続く経済成長という幻想に胡坐をかいて、家庭を省みたとしても決して地域を省みなかった僕たちがなさなければならないことは、今、やっと始まろうとしている。一生懸命ボールを追いかける多くの子どもたちを目の当たりにしながら、改めてそんな思いを強くしたのでした。

  2010/01/10

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• 懐かしい声

  昨日の夜のことです。９時過ぎに家電が鳴るので、誰かな？と家内の応対を聞いていたら、どうやら僕への電話らしいのです。「岩崎先生からよ」と家内が僕に受話器を突き出します。僕にとって岩崎先生といったら岩崎先生一人しかいないので、「え！？あっ、はいはい」と慌てて電話口に出てみると、電話の向こうには確かに岩崎先生がいたのでした。先生と近況を話し合いながら一気に４２年前にタイムスリップです。そうなんです。岩崎先生は僕が小学校の３～４年の２年間お世話になった先生なのです。当時、岩崎先生は確か島根大学を卒業して間もない新米で、かわいそうに、いきなりど田舎もど田舎の島根県大田市立水上小学校に赴任されたのでした。教育関係者はご存知かと思いますが、教育委員会には、新人先生をまず僻地校に赴任させるという不文律があるようで(今、どうなのかは知りませんが）、ご多分に漏れず岩崎先生もその掟に従わされたというわけです。結局先生は、１年目の後半ご懐妊されて、その間、臨時に(確か）岩尾先生に面倒見ていただいたので、実質的には１年半という短い時間でしたが、ど田舎に二十歳と少々の女先生がやってくるということ自体、極めて珍しい出来事で、今でも、あの１年半は、僕の小学校時代の中でもかなり鮮明に記憶に残っています。当時の僕は、自分でも信じられない活発なガキだったようで、記憶の多くは圧倒的に怒られたことの方が多いのですが、ほめられたこともいくつかあって、それは今でも僕の宝物として頭の中に大事にしまってあります。昔話はともかく、先生からの電話の内容ですが、何と来週末にある用があって東京にやってくるとのこと。「健ちゃん、どこかで会えんかいねー」と、懐かしい出雲弁でおっしゃいます。断れるはずがありません。二つ返事で先生が宿泊される横浜のとあるホテルのロビーで待ち合わせることにしたのでした。今からとても楽しみです。

  2010/01/09

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  一年を振り返って

  今年もいよいよ押し迫ってきました。記憶に残っている今年一年の主な出来事を振り返ってみるとざっとこんな感じです。１月　NPO都市住宅とまちづくり研究会の杉山さん＋UCコーディネートの大久保さん来所２月　菊池さんと歳清さんによる「南山の生きものたち」の出版記念パーティに出席３月　八王子市地区まちづくりフォーラムで基調講演　　　　紛争解決に関わっていた八王子市のマンション竣工４月　南山東部土地区画整理事業の工事説明会に出席５月　ヴィレッジ浄瑠璃14のO邸で開催されたオープンガーデンにお邪魔　　　　サスティナブルエリアデザイン(SAD)とコミュニティアーキテクト(CA)特別研究委員会スタート６月　南山・何でも検証ワークショップスタート　　　　多摩市春季少年サッカー大会３年生の部で当チーム優勝７月　 多摩市T地区で新たなマンション紛争勃発　　　　ベトナムからの視察団に多摩ニュータウンを案内８月　南山の自然を守り育てる会が主催した「森の学校」に参加９月　JFLフットボールデーIN多摩陸上競技場開催　　　　八王子志民塾スタート１０月　ヴィレッジ浄瑠璃６の外構やり直し工事完了１１月　SAD+CAシンポジウム開催　　　　八王子志民塾で講義　　　　立教大学加藤ゼミの学生に多摩ニュータウンを案内１２月　多摩市H地区のマンション紛争が和解、工事基本協定締結書いていて気が付いたのは、まちづくりに伴うコンフリクトとその解決にまつわる出来事が意外に多いことでした。街にコンフリクトがあるということは、それだけ身の回りに関心を寄せている人が多いということでもあり、裏腹に街にたいして無関心で自分勝手な事業者がいるということでもあるわけです。社会に潜むこの両面性は、決して今に始まったことではありませんが、１９９０年代に入って加速した経済至上主義の矛盾が露呈し、しかしその先がまだよく見えない中にあって、人々の胸の内にある暮らしというものに対する価値観が少しづつ変化しつつある。そんな空気の変化を実感した１年だったような気がしています。さて、来年はどんな年になるのでしょうか。人々の暮らしの中にあるさまざまなコンフリクトを越えてまちづくりへ。負のエネルギーを生かしてプラスに転じる。そんなところに力になれるといいなと、そんなことを思いながら、今年も刻一刻と過ぎ去ろうとしています。力を与えていただいた皆様、色々とお世話になりありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。皆様の来年が今年以上にすばらしい年でありますように。良い年をお迎え下さい。 自宅から見る今年最後の夕やけ

  2009/12/31

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