国立古代美術ギャラリー(2):capolavori del palazzo Barberini
per esempio, La Fornarina di Raffaello,Giuditta che taglia la testa a olofernedi Caravaggio,...何と言っても一番の人気は、ラッファエッロの「フォルナリーナ」であろう。ラッファエッロのモデル兼恋人といわれるマルゲリータ ルーテイは、トラステヴェレでパン屋、フォルノをしていた家の娘だった。そのためにフォルナリーナと呼ばれて、とても親しまれている絵である。実際に彼の恋人であったことは証明されていないらしいが、このフォルナリーナの腕には彼の名前ウルビーノのラファエッロと署名がある。このマルゲリータは、1520年に彼が37歳で亡くなったすぐあと、尼院に入ったことが分かっている。興味深いのは、絵の背景である。もともと、レオナルドダ ヴィンチ風の風景が描かれていたらしいが、ラッファエッロの一番弟子だったジュリオ ロマーノが仕上げて、ヴィーナスに神聖なミルトが描かれていることだ。見所は沢山あるのだが、(例えばエル グレコ、テイツイアーノなど)もうひとつだけ、挙げておこう。カラヴァッジオの「ホロフェルネスの頭をはねるユデイット」。1500年代終わりにベアトリーチェ チェンチという貴族出身の女性がいた。父親の暴行に耐えかねて、義母や兄弟と父親を殺害したのだが、法王クレメンテ8世が彼らの領地などを没収したかったために家族ともども有罪にし、ベアトレーチェは聖天使城の前で首をはねられたのだった。カラヴァッジオは、その処刑の際にいたと言われ、確かにレアリステイックなこの絵を見ると、納得できる。この美術館には、グイド レーニの「ベアトリーチェ チェンチ」もあるので、それも是非見るといい。ちなみに、ホロフェルネスは『ユディト記』に登場するアッシリアの将軍。ホロフェルネスはベトリアという町を包囲した。町もほぼ降伏したが、ユディトという美しいユダヤ人寡婦がホロフェルネスの陣にやって来て、ホロフェルネスを誘惑。ホロフェルネスが酔いつぶれたところで、ユディトはホロフェルネスの首をはねた。ユディトはホロフェルネスの首をベトリアに持ち帰り、ユダヤ人は敵を打ち破った。