「琵琶湖周航の歌」、諏訪湖畔にて大合唱 写真付
昨日、10月5日、諏訪湖畔にある「琵琶湖周航の歌」作詞者小口太郎の銅像と記念碑の前で、「小口太郎碑建立20周年」と「太郎生誕110年」を記念する式典が行われました。小口太郎は、岡谷市出身、旧制諏訪中学、旧制三高、東京帝国大学物理学科卒。物理学者として将来を嘱望されましたが、26歳で早世しました。三高時代ボートで琵琶湖周航の際、発表した、「琵琶湖周航の歌」は、当時流行っていた、新潟県出身の吉田千秋が作曲した「ひつじぐさ」の曲に乗せて歌われ、全国に広がりました。小口太郎が1918年、同歌を発表した翌年の19年には、吉田千秋は24歳の若さで生涯を終え、両者は、相まみえることはありませんでした。式典のあと、場所を変えて行われた「ちあきの会」旗野博氏の講演で、私は長年の疑問が解けました。それは千秋が「ひつじぐさ」を作曲したとき、日頃から慣れ親しんでいた賛美歌を基調にして作ったということを知ったことです。「琵琶湖周航の歌」を歌うとき、私はいつも賛美歌調だなって思っていたからです。