ペットボトルは再生の時代に
ごみ循環の影に海外流出あり読売新聞環境ルネサンスより川崎市臨海部のリサイクル会社ペットリバースでは使用済みペットボトルが特殊な工法で科学分解されペットボトルの原料にリサイクルされる。隣接している昭和電工川崎製造所ではプラスチックのごみからアンモニアを製造するリサイクル工場がある。先進的なリサイクル産業が集まる川崎エコタウン。ここで世界に類のない環境産業革命が起きつつあるとNPO・環境文明21の代表の加藤三郎さんは言っている。先進的な川崎エコタウンに2,3年前から異変が起きている。中国企業が廃プラなどを高値で買い付け海外流出が大量になっている。ペットリバースでは原料のペットボトルを市町村から引き受ける際に3年前には1キロ38円の処理料を受け取っていたが今年は買い集めるため38円支払っている。これ以上に値上がりすると経営に影響が出てせっかくの技術が生かされなくなる。昭和電工でも昨年から廃プラが集まらず製造ラインの稼働率が50%台に落ちている。一方、海外に輸出される廃プラは2006年度は129万トンで8年前の9倍に増え92%は中国への輸出である。経済産業省では原料の不足は他のエコタウンと融通しあえば問題が無いとしていた。ここにも行政の甘さがみえる。ごみは排出した地域内で処理するとの自区内処理の原則が壁になり連携の多くが構想段階で頓挫している。廃プラなどはごみではなく資源だとはっきりさせればよい。行政は中途半端だ。ごみ置き場のごみをホームレスや回収業者が持ち去るとごみではなく資源だといい。資源なのにごみだ。自区内で処理しろという。という。