余りの悲しさ『わたしはダニエル・ブレイク』
妻に先立たれ、こどもはいないダニエルは、心臓病で医者から働くのを止められました
給付金を受けようとしますが、手続や資格が難しくて受けられず
仕事を探しますがオンラインで履歴書を書けません
何事も申請するにはパソコンの知識が必要で
大工仕事は40年の経験を持つが
それ以外は分からないダニエルは困ります
医者に仕事を止められても働かなければ食べられません
それでも貧しい母子の壊れかけた家を修理して手助けをし、見守り、励まします
優しくて真面目で技術は有るダニエルですが仕事を見つけるのは至難、生活費を援助される手当を受給するには資格が足りません
役人は規則規則で助けてくれず
施しは受けません
ダニエルは食べるために家財道具を売ります
ギリギリ限界の生活のなかで心臓発作を起こして
なんにも悪くない真面目に生きただけの
普通の市民ダニエルはなくなりました
やさしく真面目な彼を国は守れませんでした