咎狗の血 『絶望』 7話
BLの苦手な方は読まないでください。 18禁です。 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m 「わかった。お前の望みを叶えてやろう。俺がお前の所有者 となり、骨の髄まで愛してやる。」 シキはアキラに口づけをした。舌を吸い上げるように絡め 合わせ、アキラを抱きしめた。そして、アキラを横向きに 抱え上げ、ベッドに連れて行った。 「何も考えられなくなるくらいの痛みと快楽を与えてやる。 だから、もうお前は何も考えるな。」 とシキは言った。アキラは美しいシキの瞳を見つめて、コクリと 頷いた。アキラは首筋から胸へ下腹へと這い回るシキの舌に くすぐったさを覚えながら、歓喜の声をあげた。シキはアキラの 立ち上がりかけたものを口に含むと、先端に舌を挿し入れる ようにして、幹全体を吸い上げた。 「あ、ああ~、あ、シキ、いやぁ、やめっ、もうイク。」 アキラが達する瞬間、シキは顔を離して、アキラが放つのを 眺めた。そして、下腹部に飛んだ白い液体を指で拭うと、 アキラの口元に持って行き、 「舐めろ。」 と命令した。アキラは自分の放ったもので汚れたシキの指を 舐めた。シキは嗤うと、アキラの蕾に指を2本入れた。 「あ、ああ、ああ~」 アキラは喘ぎ、無意識に腰を浮かせて悦んだ。いつの間にか 指を3本、4本と増やされて、5本目をねじ込もうとするシキに 「いっ、痛いっ、ああ~、5本は無理。入らないって。あ~」 と、アキラは顔を歪めて苦痛を訴えた。 「フィストはした事ないのか?」 「あ、あるわけないだろ。」 「では、やめておこう。」 シキは指を全部抜き取ると、代わりに己の欲望をアキラの 身体にねじ込んだ。 「あっ、ああ~、あああ~」 アキラは嬌声をあげてシキにしがみついた。身体の奥底から 湧き上がる快感がアキラの思考能力を止めた。淫らに腰を振り、 貪るようにシキを締め付けた。激しく突かれて、アキラはまた イキそうになった。愛する人に抱かれる事が総てを奪い去り、 頭の中が真っ白になるほどの快楽をもたらすものだとアキラは 知らなかった。シキに愛を求めて、初めて自分がシキに何を 望んでいるのかをアキラは知った。アキラは愛する人が 欲しかったのだ。シキは魅力的で出会った時から死に対する 恐怖とは裏腹に魅かれるものがあった。闇の色に染まった シキに真紅の薔薇に染めて欲しいという願望がアキラの中に 蠢いた。呪われた血をたった一つ浄化する方法は自らを 薔薇色に染め上げて地獄に落ちることであるとアキラは 最初から知っていたのだ。シキを愛することで地獄への扉が 開かれるとアキラは予感していた。逃げ出したくなるほどの 恐怖と絶望の中で愛は燃え上がる。シキへの愛はまるで麻薬 のようにアキラを侵し、絶望で満たされる欲情を開花させた。 アキラは愛するシキを感じながら、絶頂に達した。シキは アキラの中に放つと、アキラに口づけした。甘く優しい口づけは アキラを狂わせた。夜が終わりを告げて、静寂な朝を迎える前に アキラはシキにもう一度抱かれた。身体が動かなくなるまで シキに愛して欲しいとアキラは願った。欲望の果てにアキラが 見た世界は今までとは違う穏やかな世界だった。窓から見える トシマの空には太陽が昇り、闇は消え、空の総てが薔薇色に 染まっていた。 (完) 咎狗の血 絵皿 シキ&アキラ価格:1,050円(税込、送料別)