・・・モロタ2
その1からのつづき 【おさらい】姉男はブロ友の船長さんよりドイツの赤ワインをいただき、 ブルクハイマー フォイアーベルクシュペートブルグンダー・カビネット・トロッケン それがどんなワインか、ドイツワインの解説とこのワインの解説をしましたがさて、そのお味は!? 味わいに行く前にもう一つ、ドイツワインを見る上で品質の目安になるのが、このマークこれはドイツのDVP(ドイツ高品質ワイン生産者連盟)の会員であることを示す黒鷲のロゴマークなんですが、 ドイツのワイン法を作る、国のような公的な機関ではないものの、100年の伝統を持つこの民間団体のお墨付きは、抜群の威力! 厳格な審査があり、自社畑のブドウで醸造&代表的な畑を所有などなどの厳しい条件をクリアした生産者だけが会員になることができ、キャップシールにマークをつけることが許されます。 今回、いただいたワインにもバッチリとこのマーク (ちなみに、この団体は去年からフランスのブルゴーニュなみの特級畑や1級畑、村名といったような畑の格付けも行ってイマス) もうここまで来ると、見ただけでも美味しそうな雰囲気がプンプン! では詳細。 ●ブルクハイマー フォイアーベルクシュペートブルグンダー・カビネット・トロッケン 収穫年:2010年 生産地:ドイツ(バーデン地域カイザーシュトゥール地区) 格 付:(プレディカーツヴァイン)カビネット トロッケン 生産者:ベルヒャー醸造所(Weingut Bercher) 輸入元:(株)ドイツ商事 アルコール:13% ブドウ品種:シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール) 色:やや深めで、ほんのり黒味がかったようなガーネット・ルージュ。テリはあるが落ち着いた色合い。粘性~上 香り:チェリー、ピンクのバラ、タバコ、生肉、鉄、なめし革、丁子スターアニス、甘草などのスパイス。全体的に重心の低めの程よい樽香に、甘やかなチェリーや香水のようなバラの香りがホワリホワリとまとわりついてお肉が食べたくなる美味しそうなたんぱく質の香りも。 厚みのある、優雅で上品なとてもいい香り。抜栓1時間で、甘味のある果実香が華やか。ブルゴーニュグラスに移すと、かわいらしい砂糖菓子のニュアンスも出て、サバのトマト煮が食べたくなる香りに! 味わい:なめらかで落ち着きあるチェリーや完熟梅のニュアンスのある果実味。タンニンは優しく舌を覆う程度。酸は豊富だけれど、舌や頬を直接刺激するものではなく、うっすらしたタバコ風味やタンニンにまきついて果実味や旨みを引き出してくれる類のもの。 飲みこんだ後にジワリと旨みが口の中に出てくる、姉男の好きな薄旨系。 線は細いけれど、芯のしっかりした女性(大人の役を演じる、女優の堀北真希ちゃんとか?) 初秋の夕日が地平線に沈んで闇になる寸前に、さっと冷たい風が吹いたような印象の味わい。この季節にはピッタリの味!しみじみ美味しい辛口のミディアムボディ。 コレには外側をこんがり焼いた牛肉も合いそうだけれど、牛の生ハム(イタリアのブレザオラ) や日本的なだしの味も合いそう。 今回合わせたのは、揚げ長いもの甘梅ソースがけ、鶏肉をダシで薄味気味に炊いたもの。急きょだったから、サバのトマト煮は作れなかったけど絶対、コレは合うはず(なぜなら、ドイツ料理だから)。● 食事と合わせても、食材の味を邪魔しすぎないしみじみワイン。 船長さん、美味しゅうございました 足跡がわりにぽちぽちっとお願いしやす