バルザック
最近、なぜか古い本が読みたく思い、読書の時間など無いけれど、一行ずつでも読めればとバルザックの本を読み始めました。バルザックと言いますと、フランス人の友人がそのまた友人に付けていたニックネームでした。その友人のアパートがバルザック通りに面していたことが由来ですが、バルザック本人よりもそちらを思い出してしまいます。当の本人のバルザックは、ご存じのとおり19世紀を代表するフランスの小説家ですが(日本の江戸時代後期)、今回バルザックの本を読みながら、何時もと違うことを感じました。始めの状況説明のところでは、プルーストよりも忍耐を要しないと言い聞かせながら読み進めましたが、次第に我々がこの時代に居ながら、彼らの小説を手に取ることが出来る、彼らを感じることが出来ることが、尊いことに感じ、胸が熱くなりました。そして、忍耐を要しました説明のところも、視点を変えれば、なんとも豊富な形容詞などであることに改めて感服させられました。読書は、やはり良い時間をもてますね。