割り勘なしの中華ルール・・・さあどうする？
来週の水曜日、２７日に、台湾の友人Ｓさんに会うつもりでメールを送ってあった。Ｓさんは蘭園のオーナーである。日本にもよく来ていて、日本人の蘭マニアの皆様との交友も広い。昨年、初めて台中県のご自宅を訪問させていただいた。最寄の駅へのお迎えから、レストランでの食事、そして、帰りの高速バスのチケットまで買っていただいてしまった。台湾だけでなく、中国でもそうなのだが、とにかく中華系の方のおもてなしは凄い。招待する側が全部もつ！これ基本である。・・・上海の友人Ｆさんと杭州に行ったときも、上海からの特急列車の指定席からタクシー代、老舗レストランでの名物料理の昼食代、博物館の入館料、茶芸館でのお茶代まで、すべてＦさん持ちである。１万円くらい取ってよ、と言っても、絶対に受け取らない。そのかわり、Ｆさんが来日したときは、こちらが食事に招待する。中華ルールではそういうことになっている。お互いに、招待したり、されたり、で持ちつ持たれつ。これが老朋友への道である。・・・さて台湾のＳさんである。本当なら、Ｓさんが東京に来たときに、食事に招待できれば問題ないのだが、日本にも知人の多いＳさんである。なかなか、玲家単独でご招待、という機会がない。そこで、今回は、こちらがステイしているホテルまで来ていただいて、そこでディナーにお招きしたい、とメールしたのである。その返事が昨日やってきた。こうである。「So glad to know you will visit Taiwan very soon. And thanks your invitation for dinner. I will be very happy to. The problem is, since you are a guest from overseas, it must be me to buy the meal, isn't it?」「あなた方がまもなく台湾に来るのをうれしく思う。そして、食事にお招きいただき、大変ありがたい。しかし、海外からのお客人に食事代を負担させるのはゆゆしき問題である！」で、そのあとに、うちまで来なさい。一緒に食事しましょう。それでいいですね？と続く。困った～。ここで無理やり、こっちが払う！というと向こうの面子をつぶすことになりかねないよね。なにしろ、面子が何より大事な中華系。やっぱり、ここは、お土産どっさり抱えて行って、お世話になりま～す！とやるべきだろうか？ところで、丸抱え招待を受けたときの心構え。・たとえ自分の行きたいところに行けなくても我慢する。・とにかく、誉める。喜ぶ。絶対にけなしたり、文句を言ってはいけない。楽しんでいる、という態度を示すことが重要。・出されたものは、必ず一口は食べる。嫌いなものでも口に入れる。どうしても喉を通らなければ、鼻をかむフリをしてティシュに吐き出し、そのままバッグにしまうくらいの技は必須。（これは実際やったことがある。まあ、滅多にこういう事態にはならないが。）・・・このくらいの演技力と忍耐力に自信がない場合は、中華系人とお友達にならないほうがいいかもしれない。（他の外国人とでも同じだと思うけど。）かえって面倒じゃない。それなら、自分たちだけで好きなとこに行ったほうがいいんじゃないの？いえいえ。その面倒さを乗り越えればこそ、「ご縁」というすばらしいお土産が手に入るのです。
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