玄関にスロープを設置した
101氏が車椅子生活になって7年である。それなりに歳もとってきて、行政の制度上は高齢者というくくりにも入ってきた。あえて玄関に段差を残し、自力で(もちろん介助しながらではあるが)、2段の段差を上り下りしていたのだが、最近、難しいことが増えてきた。健康な人でもだんだん衰えてくる年齢である。日々頑張っても現状維持できれば上等なのである。何より、介助するこちらも年寄りになった。介助に失敗すると、こちらの身が危険なのである。家の出入りにストレスを感じては外出そのものができなくなってしまう。ここは、ストレス解消を優先して、玄関いスロープを設置することにした。 介護保険でのレンタルもできるのだが、既成の簡易スロープは長さが決まっていて、我が家の玄関には合わない。リフト昇降機(駅なんかにあるもの)もレンタルできるそうだが、ちょっと大げさだし、電気で動かすものは故障したり停電すれば使えないし、なにより操作に時間がかかる。まだまだ長く使うことだし、なにより見た目も大事である。完全オーダーメイドで大工さんに作ってもらった。設置前の玄関。設置後。違和感もそれほどない。たまたま、玄関が1坪ほどあったので、なんとかできたが、これでも実際に本人を車いすに乗せて押してみると結構な傾斜を感じる。これ以上傾斜角度がきつくなると、かなりきついだろう。本当にわずかな傾斜(おそらく5度くらい)でスロープを作るのが理想か。それでも、これから壁面に手すりも取り付けるので、スロープを歩いて上ることも練習すれば可能だろう。階段を上る、という動きは、予想以上に難しいものなのである。