蔵出し映像とっておき!いとしのオランちゃん
お久しぶりの蔵出しマレーシア、第3弾はかわいい動物編。エコツアーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?最近注目されている旅行形態で、簡単に言えば、自然や環境を守りつつ、ある程度の観光客も受け入れて、観光収入によってその地域の経済活性化や自然保護を計る、というもの。ガチガチの自然保護ボランティアでもなく、人間側の快適さのみを追求するものでもない、というバランスをとったツアーです。日本でも、沖縄や小笠原、屋久島はじめ各地でさかんになってきましたね。冒険旅行ほど過酷ではなく、そこそこの快適さで体験できるので、子どもからお年寄りまで気軽に楽しむことができます。マレーシアのボルネオ島でも、エコツアーがさかん。なんといってもボルネオは、世界最大の熱帯雨林がある島。このジャングルは是非是非お勧めしたい場所です。なにしろ、2回も行ってしまったボルネオ。そして、2回とも訪れたのが、サンダカン郊外にある「セピロックオランウータン保護区」。ここは、森林伐採や密猟などで親を失ったオランウータンの子供たちを保護し、彼らが野生に帰れるようリハビリをする施設。だから、動物園とは違います。なるべく野生の環境に近づけながら、自力で餌を確保できるようになるまで餌付けを行っています。見学者は、オランウータンに関するビデオや資料を見て、この餌付けの時間に合わせて森を移動。餌付けが行われるプラットフォームと呼ばれる台の周辺で、集まってくるオランウータンを見ます。スタッフがえさを持ってくると、森のあちこちから、わらわらと集まってくるオランちゃんたち。子供が多いので、みんな小さくてカワイイです!オランウータンは、マレーシア語で森の人。木の上で生活するのが基本。上手に木の枝を伝いながらやってきますよ。オランウータンは、人間と96%まで遺伝子が共通なんだそう。地球上のもの凄い種類の生物を考えたら、人間とはいとこ同士くらいのものですよね。実は、ボルネオの熱帯雨林は減少していて、オランウータンも絶滅が心配されています。しかも、この森林減少は日本にも関わりが。高度成長期、ボルネオの森から木を伐採して、大量に、日本へ輸出していたのです。オランちゃんたちが無事に森に戻るため、この入場料が役にたってくれれば、少しは責任も果たせたでしょうか?ボルネオでは、ジャングルの河でボートサファリ、という体験も出来ます。こちらは、本当に自然のままの動物たちに出会えます。ディズニーランドのジャングルクルーズどころの話ではありません。鳥や動物の鳴き声しか聞こえない森。ほとんど流れのない泥色の河にボートのエンジンも止めて、静かに待ちます。木の枝に鼻の長いテングザル。くちばしが特徴的なサイチョウはとても美しい鳥。なかなか文章にはしにくい。もうこれは、行った人だけがわかる!としか言いようがありません!泊まったロッジは、自家発電、雨水利用で、シャワーも水のみ。テレビもない、余計なBGMもない。夕方には蛇口全開のようなもの凄いスコールでしばしば停電。それでも、自然と人間について考えざるを得ない環境、というのを、一生に一度くらい体験してもいいのじゃないでしょうか?ただし、10年前は、サンダカンのガイドさんは英語のみ。といっても、日本人の中学英語で十分対応可能。基本的に、ガイド付きツアーにのらないと、行くのは難しいです。というより、キケンだと思います。小学生以上のお子さんにはすばらしい経験になると思うので、お勧め!ボルネオ5日間で10万円台くらいから。親子3人で行けば40万以上はかかりますが、満足度と充実度は120%。それは保障します!