新たな気付き!?『失礼ながら、その売り方では~』
目の前で、上品だけれど凛々しく、タイトルどおりのセリフを言われたら、思わず、 「はいっ!」 となってしまいそう!『失礼ながら、その売り方ではモノは売れません』(亜紀書房/林文子著 株式会社ダイエー会長兼最高経営責任者)この本は、簡単に言うと、現在は“スーパーレディ”と呼ばれる林さんが、30歳を過ぎてから車の販売をはじめ、その後、確実にステップアップをしていき、現在に至るまでのストーリー。単なる成功本でないのは、 “人とのつながり”に重きを置いているところだろう。とにかく、 “誠実に人と接すること” 。その積み重ねを大切にすることで、今があると言っているようだ。こうした本を読んでいると、自分のなかでの“仕事”とのつながり方の変化をとても感じた。私は人との付き合いをしていくなかで、「仕事での人」と「プライベートでの人」を、はっきり、くっきりと分けてすぎてきたかもしれない。仕事で知り合った方とは、仕事でのお付き合い、それ以外は自分の友人たちをはじめとしたプライベートの付き合い。人脈、人脈と言って、ムダに名刺の数ばかり増やすことにどこか抵抗を感じていたし、自分のスタイルはこれでいい、と思っていた。しかし、最近、思う。そんなはっきり、くっきりの境界線なんかいらないんじゃないかと。「いいな」と思う人と知り合えたら、より深く仲良くなれば、それが仕事でもプレイベートでも関係がないじゃないか、と。自分のなかでのそんな変化を感じているときに読んだ本。「人との出会い、人とのつながり、を大切に。」と素直に思えたまさに気付きの1冊だった。