寒空の下、カップケーキ。
迷い犬、ギンジローの飼い主が現れました。実はショパンだとかシャロンだとか、柴犬らしからぬこじゃれた名前だったらしく、紅母が「よかったね~。ギンジロー」と言ったら、飼い主さんが「えっ!?銀・・・?」みたいな顔をしていたそうな。「そんな名前付けるくらいだから、ひょっとしたら室内犬だったかもしれないね。外でつながれているギンジロー見て、エエッ!?と思ったかもよ。」としずにメールをしたら、「それはあり得るね。ウチにいるときパパが甘やかしてごはんを山盛りあげてたから、今頃やたらウンコ出るなぁ~ってびっくりしてるかも。」とのこと。とにかく飼い主が見つかってよかったです。ついでにギンジローに改名すればいいのに。久々の・・・ZUKIN and The CITY 5 (ニューヨーク旅行記)すでに1ヶ月前の出来事になろうとしているので、記憶が怪しくなってきました。一旦ホテルに戻って荷物を置き、若干身軽になったアタクシ達はとる子たっての希望であるSATCの主人公キャリーの家(の玄関ロケ地)に向かったのであります。どうやら世界各国からファンが集まるらしく、階段には立ち入り禁止のロープが張られています。そこで妙にテンションの高いアジア人(微妙な日本語を話すが、英語の方が得意みたいな東洋人)女子につかまり、写真を撮ってあげる。ウチラの写真も撮ってくれると言うので、オマカセしたら・・・えらく小っさいんですけど~(顔は認識できず)。しかも前面に車が写り込んでるんですけど~。まぁいいか。アタクシの撮り方が気に入らない様子のとる子の写真を何枚も撮り直して、ようやく納得した彼女の次の予定は「キャリーとミランダが食べていたカップケーキのお店」に行くとのこと。見た目は可愛らしいが、旨いかどうか微妙な色合いのカップケーキが並ぶラブリーな店内。店員さんもラジオの曲に合わせて鼻歌を歌ったりしていて、明るい雰囲気です。とる子は「確かキャリーが食べていた」というピンクのカップケーキを真っ先に選び、アタクシは・・・ハロウィン仕様の中でも一番気味の悪いフランケンのヤツを敢えて選びました。しかしこの店、テイクアウトオンリーなのですわ。「で、買ったものの、どうするよコレ?」「アタシは今食べてもいいけど?」「今ここで?傘さして?あたしゃムリ。」っていうか、立ち食いという行為がムリ。「スタバでもどこでもいいから、せめて雨風をしのげるところに移動しようよ。それにコレ飲み物がないと、キツいでしょ。スタバを探すよ!」「・・・分かったよ。雨さえ降ってなければキャリー達みたいに公園のベンチで食べられたのに。」悪いけど、雨の中SATCごっこに付き合えるほど、アタクシは心の広いニンゲンじゃありません。ようやく最寄のスタバに逃げ込んだアタクシ達が例のカップケーキと格闘していると、雨はますます強くなり風まで吹いてきたよ。このカップケーキ、見かけによらずなかなか美味でした。クリームが口の周りどころか顔全体にくっつくので、非常に食べにくいです。一口サイズだとありがたい。雨が止む気配はまったくないので、ソーホーに行くのは億劫になってきました。行きたい店が限定されているわけでもないので、ふらふらと傘をさして歩き回るのが面倒臭い。「あたしゃ予定を変更して、MOMAに行くことにした。SOHOは止め止め。」「キミ、ホントにMOMAが好きだね。昨日からMOMA周辺に出没してるよね。」「雨の日は美術館に限るって言うじゃないか。土産だけっていうのも味気ないしさ。せっかくだから見ておかないと。」「アタシはロックフェラーのところにあったテレビショップ(?)にヒーローズのグッズを買いに行こうかな。マシオカステッカーとか。」「キミこそ相当なテレビっ子だねぇ。」ということで、またまた解散して雨のニューヨークに消えて行ったのです。MOMA。さすがに混雑しております。かの有名なキャンベルスープの缶の絵。ラベルの味が1つ1つ違っていたとは・・・知らなかった。その他個人的に好きな作品もいくつか発見しました。流線型乙女。フリーダとアタクシ。しかし近代アートよりもメトポの方がアタクシ好みでありました。ニューヨーク最後の食事は「ザ・アメリカン」なもの。めちゃくちゃ敷居の低いファミレス的な店にて、がっつりしたハンバーガー。ハンバーグが、これでもかっ!というほど肉割合が高く、日本のやわらかバーグで育った大和撫子な(?)アタクシにはキビシイものがありました。そして短いニューヨーク滞在中の食事を鑑みて、「酒量の差がありすぎる(というより、ノンアルコホルな)人との食事選びは難しい」と実感いたしました。アタクシも極度な偏食&アレルギー体質のため、人様に迷惑をかけることが多々あるのであまり大きい声で言えたことではありませんが。次の日の早朝、ホテルに迎えに来た旅行会社の人は、行きの関西人ではなくヒグチくん(@髭男爵)のような若者でした。ヒグチくんの説明によると、ハドソン川を横切ってマンハッタン島に入るには地下トンネルが2箇所(しかも片側2車線ずつ)と、はるか上流の方に橋が1本かかっているくらいらしい。ちょっと前に旅客機がハドソン川に不時着できたのは、「橋がかかっていなかった」おかげとも言える。そんなワケで朝夕の通勤ラッシュはすごいマンハッタン入りのトンネル前の道は1車線がバス専用車線になっていて、朝と夕方で進行方向が変わるそうです。本当にその車線ったら、数珠繋ぎでニューヨーク行きの(通勤)バスしか走っていませんでした。すごい人数がニューヨークに出稼ぎ状態で通勤してるんですなぁ。東京の通勤ラッシュとどちらがつらいか?と言われると、逃げ場(←気分が悪くなったときの途中下車とか)がないバスのほうがアタクシ的にはつらいような気がしてきました。経済的なことはよく分かりませんが、面積だけの規模から言うとベスト都市オブ・ザ・ワールドは間違いなく「上海」ですわ。「上海の高層ビルの数は、ニューヨークの12倍はある。」と断言しているのに、誰も信じてくれません。(12倍も控えめな数字であり、本当は20倍は下らないと思っている)単純に高層ビルだけの数だけならば、ニューヨークより東京の方が大都市なのでは・・・?今回、ニューヨークに来てみて、「アメリカという国は嫌いだったけど、ニューヨークは好きかも」と印象が変わりました。百聞は一見にしかず。デス。もしかしたら、単にアタクシが都会派「シティガール」だったということなのかもしれません(爆)ニューヨークの人たちは英語ができないアタクシにもとても親切でした。ZATC(ZUKIN and The CITY)終わり。