☆乙女心にずきん☆

[異文化に触れる(・∀・)ヨーロッパ編] カテゴリの記事

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  人間国宝的な。

  前々からＢＳの旅番組が好きで、下手すると３時間くらいチャンネルをはしごして見続けているのですが、前に友人とる子と行ったトルコ旅行で会ったおっちゃん発見トルコ旅行の様子はコチラを参照くだされ。きのこ岩で有名なカッパドキア近くの陶芸アトリエにいた「とても有名な陶芸家の先生」と紹介されていたおっちゃん。一緒にツアーに参加した友人とる子にメールをして、「このトルコ人、たまたまテレビで見かけたんだけど、人間国宝？師匠？なんて呼ばれてたっけ？」と聞いたら、すぐに返事が来て、「『ホジャ』だよ！（トルコ語で先生という意味）うちらは『モジャホジャ』って呼んでたはず」と書かれており、・・・そうだ！アタマがもじゃもじゃしているホジャ（先生）だから「モジャホジャ」だった～非常にスッキリしたと共に、ウチラの名付けセンスの素晴らしさ？に、思い出し笑いしました。とる子の記憶力に感謝モジャホジャのもっと大きな画像は別館アルバムへ

  2011/03/26

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  トルコを振り返る。

  執筆活動なんていう大げさなものじゃありませんが、友人とる子に頼まれて、トルコ協会（みたいな団体）の機関紙の冒頭に載せる「私のトルコ旅行記（写真付き）」というコーナーの写真と文章を書くことになりました。前に書いた旅行記を読み直したり、写真を見たりして徐々に記憶を蘇らせてみたのですが、どうしても「ハマム」の衝撃が強すぎてアレを超えるインパクトのある記事は書けそうにない。とる子に「エジプシャンバザールと衝撃のハマムとどっちの話題がいい？」とメールしたところ、「面白記事募集じゃなくて、あくまでも写真がメインの素敵なトルコを紹介するコーナーだから、すごすぎる内容はアウト。写真もずきん（プーリップ）入りじゃないヤツね。」とすげない返事が返ってきました。常日頃面白記事を心がけているアタクシにとっては、物足りないというか、けっこう苦痛な縛りであるよ。前に書いた記事を一部修正して、早速送ったところ写真は非常にお気に召していただけたようで、特にブルーモスク内部で礼拝をする人々を撮った写真はトルコ人の評判も良かったらしい。ただし、文章に関しては、「コメントにはやや毒が抜け切れていない部分もチラホラあるものの、なんとか消毒しつつ上手いこと仕上げられそうです。」とのことΣ（￣▽￣;）「もともとマムシなみの毒文章だったので、どうやっても茶毒蛾くらいの毒量は残ってしまうようです。」と返事をしておきました。フリーライターという仕事は面白そうではあるけれど、当たり障りの無い文章を書かなければならないというのはナカナカ大変なのねぇ。非常に勉強になりました。「毒ライター」というジャンルがあれば、アタクシでもできそうな気がします。アタクシ的にはお気に入りのトルコ写真。ずきん入り＆適切なコメントが思いつかなかった為、今回は見送ったモノ。上の写真はコンヤという街の修道院。いろんな色のランプが綺麗～ただし、地震に注意下はイスタンブールの地下宮殿（たぶん貯水池みたいな施設）。薄暗い中に佇む恨めしそうな顔。もう、サイコーずきん右側の岩群の中ほどに、ウサギの横顔みたいなカタチの岩が絨毯織りのお姉さんがかぶっているショールが可愛いお姉さんも美人。

  2008/04/22

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• 機内持ち込み容器。

  本日から日本出国の際の機内持ち込み手荷物でも、液体の容器やチューブなどの持ち込み制限が実施されるらしいです。コチラの記事。あれっ！？日本ってまだやっていなかったのね～と軽い衝撃を受けつつも、昨年末のポルトガル旅行のおまけエピソードを思い出してしまたワ。早速ポルトガルにてアタクシは液体容器の容量表示の洗礼を受けたのです。ポルトガルからの帰国便は朝７時台という早朝スケジュールで、アタクシ達はまだ暗いうちから行動を開始し、空港へ向かうタクシーの「深夜早朝特別料金って今さら何だよっ！」と怒りを覚えつつも、朝っぱらから重いスーツケースを３個も運んでくれた運転手を言い負かす気分も薄れ、クタクタになってリスボンの空港へ到着いたしました。出発の２時間前手続きってことで、朝５時前（ ゜Д゜）アタクシ、朝早く行動するとものすごく体調が悪くなるのよねぇ・・・空港着いた時点で既に死にそうチェックインを済ませ、スーツケースを預けようとしたら３人でナント１６キロオーバーじゃないかっ！ポーターの背筋がひん曲がるほどのヘビーなスーツケースを始終持ち歩いていた富子は言う。「やっぱりね～。アタシの荷物は日本を出るときから２０キロはあったからね。それにみんなそれぞれ缶詰やらワインを買ったから、そりゃオーバーするわ。」カウンターのお姉さんの厚意で１０キロ分はおまけしてくれた(￣◇￣)さて、残り６キロ分を手荷物に分散して詰めなければ超過料金がかかるということなのね。その時、例の液体の機内持ち込みは１００ｍｌ云々という規制がいちいちひっかかるのです。「この割れやすいワインを手荷物にすれば、簡単なことなのにさ。仕方ないからとりあえず缶詰をごっそり出してみるか・・・」「ずきんの荷物は一番小さいし２０キロ超えてないからさわらずに置こう。あ、やっぱりバッグに入りきらないからキミの素敵で丈夫そうなピアノのバッグを貸しておくれ・・・」「（のだめの）鍵盤バッグね・・・ついでだからアタシの缶詰も出しておくよ。」「富子、こんな厚い本を２冊も持ち歩いてたのっ！？だから重くなるんだよぉ。」「読む時間があるかもしれないと思って持ってきちゃったんだよね～。これも手荷物にしておこう。ヨイショ」などと、カウンターの重量計に荷物を乗せたり下ろしたりしながらようやく機内預けのスーツケースを送り出しました。結局手荷物にして飛行機に乗せるのだから、スーツケースに入れても飛行機が運ぶ荷物の重さには変わりないじゃないかっ！と朝からとてつもない労働をさせられてぶつぶつ文句を言っていると、「それよりもデブのガイジンから超過料金を取ったほうがいい。うちらアジア人は身体も小さくて、コンパクトに座席に収まっているのに、肘掛からはみ出さんばかりの贅肉をつけているガイジンと同じ料金なんて不公平だ！」と富子は怒りを露にしている。「まぁ、それを言っちゃうと人種差別につながるから、あんまり大声じゃ言えないんだけどさ・・・アタシもアジア人の中では大きい方だし。日本人基準の国内線で『はい！富子さん、デカいから追加料金！』なんて言われかねないもんね。」と一応フォロー。空港内のハロッズカフェでバカ高いコーヒーをすすりながら、前日に買っておいたスイーツなどを食べて搭乗時間を待つ。どうやら土産が買い足りていないとる子は無言のまま、まだ開店前の免税店などを観察したり、落ち着かない様子。まだ空港内は閑散としているけれど、そろそろいい時間になったので手荷物のチェックゲートをくぐることにいたしました。どういうワケか、第二関門まで設置されていて、最初の第一関門で富子のハミガキ粉チューブ（１４５ｍｇ入り）が没収されました（ ゜Д゜）「ちょっと～。もう半分以上使ってあったんだから、いいじゃないのよ～！あたしゃ飛行機の中でも空港に着いた直後にも歯を磨きたいのっ！」と、ぷりぷりしていたので、アタクシのハミガキ粉（←銀行でもらった小振りのヤツなので没収されなかった）を貸してあげることにいたしました。さらにせっかく手荷物に移した缶詰もターゲットに（ﾟ◇ﾟ；）「これはリスボンで買った缶詰だぞ！アンタ達も知ってるでしょ！この老舗缶詰屋。そんなに疑うなら今ここで開けて食ってみればいいじゃないか！１，２個くらいくれてやるわい！」と英語でまくし立てる富子に怯んだのか、缶詰は没収されずに済んだのです。第二関門にはヒマそうだけど生真面目そうなおじさん達が待ち構えておりました。そこでナント！さっきのお姉さんは見逃してくれたアタクシの化粧水（１２５ｍｌ）を没収しようとするではないのっ！「コレは透明の袋から出して、この箱に入れる。イイネ？」←英語「この箱に入れたものは日本で取り出せるのか？」←カタコト英語「ＮＯ！ここに置き去り。」「ってことは捨てるのかっ！？トゥー　エクシペンシヴ（＝高価）なジャパンの化粧水を捨てると言うのかっ！」「決まりだから仕方がない。この容器には１２５ｍｌと表示されている。」「っていうか、さっき富子も言ってたけど、三分の一くらい使ってあるのだから１００ｍｌ以下じゃないかっ！善良な日本人観光客のアタクシがテロリストに見えるってのか！アンタ達、いくらヒマだとはいえ他にもっと怪しそうなヤツを調べなさいよ！」とジェスチャーを交えながら日本語で抗議してると、異様な気配を察した富子が戻ってきた。「なんか、『トゥーエクシペンシヴ！メイドインジャパン』ってオッサン達が騒いでたけど、どうした？」「いや、つい勢いで２００ユーロ（約３万円）もするって言っちゃったけど、本当は送料込みで６０００円くらいの代物だよ。しかし捨てるには忍びないでしょ・・・まだコレしか使ってないことだし残量を計算しても４５００円くらいの価値はある。それをだね、このポルトガル人は無碍に捨てると言うではないかっ！」と、ふつふつと怒りがこみ上げるみみっちいアタクシなのだ。富子の通訳によると、この高価な化粧水を日本に持ち帰るには２つの方法があるらしい。・チェックインカウンターに戻って、機内預け荷物とする（←時間的にも、重量的にも現実問題としてムリ！）・この販売機で封筒を買って、国際郵便として日本へ郵送する（←実際この方法しかない）内側にプチプチのついた封筒というのが３ユーロほど（送料込み）で売られており、仕方なくおっさんに促されるがままに購入。「しかし最後の最後でこんな落とし穴が待っていたとは・・・さすが厄年なんさ。」「３ユーロかけてまで日本に持ち込む必要があるのかい？その化粧水。」「ちょっと～富子までそんなこと言わないでよー。これを持ち帰れなかったら、あたしゃ新しいのを買うまで試供品の化粧水をチビチビ使わなくちゃならんのだよ。」「でもさ。可笑しいよね～。こんな小娘の化粧品相手にポルトガル人のおっさんがああだこうだ言ってさ、テロ対策とはいえポルトガル人ってのはお仕事熱心だねぇ・・・」「ははは・・こんなところまで仕事熱心じゃなくてもいいのにさ。お国柄ってことかね。」などと笑いながらプチプチ封筒に住所を記入していると、見張っていたおっさんが何やら話しかけてくる。「あぁ、強く書くと穴が開くから気をつけろだって。それから、今笑っているのは俺らの悪口を言ってるのかだってさ。」「分かってるよ！だからこうやって微妙に筆圧を調節して巧いこと書いているじゃないか。ついでに笑っているのはこの状況が可笑しくて笑うしかないからだよ！アンタ達が仕事熱心なのはよく分かったよ！って英語で伝えておくれ。」おっさんに見張られながら、でかいポストへガツンと投函した「高価な日本の化粧水」はアタクシが帰宅した次の日に自宅へと戻ってきました。ポルトガル人（いや、日本の郵便局か？）やるじゃないの。余計な手間とお金をかけたくない人は事前にしっかり１００ｍｌ以内の容器で持ち込むことをお薦めいたします（爆）

  2007/03/01

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  ポルトガルからクリスマス。

  【９日目】ようやく最終日。お土産ＤＡＹ。もうお馴染みとなったロシオ広場。ポルトガルに着いたばかりの時は、クリスマスの飾りつけ最中でクレーン車が出動してたのに、もうすっかりイルミネーションが出来上がっていた。真ん中に聳え立つドン・ペドロ４世の像もイルミネーションにすっぽり覆われていた。「あっ。ベルの形」と言ったとる子。「えっ！コレってベルの形だったの！？全く気がつかなかった。」「さすがハートの眼鏡をかけていると、風景がロマンチックに見えるんだねぇ」と。からかいながら広場を抜けて、アウグスタ通りへ。この通りは歩行者天国になっていて、お土産屋さんやブティックやお菓子屋さん花屋など魅力的なお店が並ぶ。正面には遠く、勝利のアーチが見えて「ここは確か映画『７月２４日通りのクリスマス』の中で中谷美紀が歩いていたところだ。」と確信いたしました。古いけれど、内装も木製で味のある市電なのです。途中で２８番の市電に乗って、「どろぼう市」へ向かう。スリがいても、地元民しかいなくても、ガラクタばっかりでも、外国ののみの市には必ず出向くようにしています。富子が目敏く発見したパッチワークのスカートがたくさん吊るしてあるテントに入ると、フワフワの赤い髪をした魔法使いのようなおばさんが座っていました。最初は「ネコやらお花のパッチワークは・・・ちょっとナァ。」と思って、適当に流して見ていたのですが、ラブリーなモチーフ以外にもシンプルなパッチワークのロングスカートやワンピースもあることに気がつきました。何よりも、魔女のようなおばさんが着ている服がものすごくカッコよかったのです。後でやってきたやはり赤い髪で顔のあちこちにピアスをしている（やっぱり個性的な）娘は英語がしゃべれるので、彼女の説明によると、これらの服は全部マンマ（お母さん）の手作りで、デザインもマンマが考えているのだとか。スカートを上からかぶって着脱するという独特の方法でマンマに手伝ってもらいながら試着をしていたら、徐々にテンションが上がってきて、マンマの口癖「ロマンティコー！」を連発しながら、すっかり打ち解けていました。「う～ん、どれもロマンティコーで迷う。」「実際着てみると、本当にシルエットがキレイなんだよね～。デザインも後ろにだけフリルが付いてたりして凝ってるし。」「あれ？富子のチュニックも可愛いじゃん。」「ファンタスティコー！」１つに選べない時は「両方買う」（特に旅先に於いては）という信条に基づいて、アタクシはワンピースとロングスカートを１着ずつ買いました。そして「カステラの原型となったパオンデローをまだ食べていなかった」という重大な事実に気がつき、直ちにそれを実行。味は日本でもお馴染みのカステイラでしたわ。食感は滑らかで正直なところこれがホカホカだったらもっと美味しかったかもしれないというのが感想。これよりもスタンドバーのお惣菜コーナーで食べたパシュテイシュ・デ・バカリャウ（干しダラのコロッケ）を食べたときの衝撃のほうが大きかったです。このコロッケは本当に美味しくて、小腹が空いたときによく食べていました。アタクシ的にはマンマの店で洋服を買ったのが本日最大の盛り上がりだったので、その後は２人の買い物に付き合いながら食材などの土産（あくまでも自分用）を物色しておりました。職場用などは空港で適当に買えばいいのだわ。「ヨーロッパの土産です。」って言えば、オランダで買おうとポルトガルで買おうと関係ないし。途中、「あらっ！」と日本語で声を掛けられたので振り返ると、オビドスからコインブラまで一緒だった老夫婦と再会。実は前日、ボロボロになってホテル近くの地下鉄駅に着いた時にもお会いしていたのでした。ものすごい偶然のことで、いきなり富子が「アレーッ！こんばんは～♪」と近づいていったのを見て、「さすが富子、世界中に知り合いがいるのか？」とぼんやりと眺めていたらあのご夫婦だったのです。前にポルトガルに来た時に、ロカ岬まで足を伸ばせなかったので今回はどうしようかと思って・・・と話されていたお二人にバスの時刻表を差し上げたのでしたわ。結局、今日もあまり天気が良くなかったのでロカ岬行きは諦めて、リスボン市内を観光し、アルファマ地区のサン・ジョルジェ城まで上ったそうです。（それが正解だわ）「下の街の景色もとてもよく見えたわよ。」と話していらっしゃったので、アタクシ達はその眼下の泥棒市の雑踏に紛れ込んでいたのよと思う。「私達も明日帰国するのよ～。ミラノ経由でね。最後までお買い物楽しんでくださいね。」と爽やかに朗らかにお別れをしたのでした。一通り買い物も済んだところでコメルシオ広場まで歩き、衝撃的な大きさのクリスマスツリーを見る。「これが点灯したらさぞかしロマンティコだろうね～」「とる子、今ポル男のことを考えてるでしょ！」「げっ！やめてよ。雨が降るじゃないか！」「え～。そんなこと言わないでよー。」などと話しながら少し離れたベンチに座って休憩をしていると、巨大ツリーの横を先ほどのご夫婦が腕を組んでゆっくりと歩いていくのが見えました。「素敵なご夫婦だね。」「奥さんも英語ペラペラで旅慣れてる感じだったしね。」「歳をとっても２人で旅行して、外国の街をああやって腕組んで歩くなんて羨ましいねぇ・・・」「はぁ、ロマンティコ～だわ。クリスマスだしね・・・」「女同士の旅ってのもロマンティコではないけど、捨てたもんじゃないよ。」次の日は朝７時のフライトなので、５時には空港入りしなければなりません。３時半起きか・・・と、ぐったりしながら夕食はロシオ広場近くのビュッフェレストランに入り、アタクシと富子は相変わらずビールで乾杯し、旅の労をねぎらっていたのです。一人、浮かない顔のとる子をよそに・・・「お土産リストを見て、溜息ついてたけど何か足りなかったんだろうか？」「食料品店だったら多分まだ開いてる時間だから、アタシが地図を書いてあげるよって言ったんだけど。」「先にホテルに帰るって言ってたよ。」「？？？一緒について来て欲しかったのかね？」「ホテルって、どこだっけ？って言ってたけど、いまさらそれはないでしょ～！ちゃんと帰れるのか？」「いい加減、ハートの鼻眼鏡を外さないとホテルの場所も分からなくなっちゃうんさ。しっかりしろ！とる子。」「いや。案外、ポル男の住むポルトガルを離れるのが寂しいのかもしれないよ。」「え～っ！そこまでハートの鼻眼鏡はしっかりくっついちゃってるワケ？それこそ『眼鏡は顔の一部』じゃん。」などと、２杯目のビールをおかわりしながら最後まで恋するとる子の身を案じるのでした。ポルトガル旅行記、やっとクリスマスまでに書き終えることができました(´Д｀；)それではリスボンのライトアップと共に　「ロマンティコ！クリスマス」

  2006/12/23

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  荒波、ロカ岬。

  【８日目】シントラ・ロカ岬朝からすっきりしない天気。小雨がパラついている。鉄道の最寄り駅ロシオ駅は未だ改装中だったので、地下鉄を乗り継いで周遊チケットを買いシントラ行きの電車に乗る。約４０分で終点のシントラ駅到着。駅から見上げると、小高い山の上に家やお城や城壁が張り付くように建っている。天気が良ければ絶好のハイキングスポットらしいのだけど、この雨の中、山道を登るほど体力も気力もないのでバスでとりあえず王宮まで上ることに。「ポルトガルでも豪華絢爛なお城」らしいのだけれど、ヴェルサイユ宮殿（フランス）やシェーンブルン宮殿（オーストリア）、その他ドイツやスペインで「これでもかっ！」というほど城めぐりをしてきた派手でゴテゴテ装飾好きなアタクシにはとっても物足りない。要因の一つは壁がやっぱりタイル張り（アズレージョ）ということと、天井画が比較的シンプルで、装飾品の類も少なかったこと。その中でも鳩と白鳥の天井画はナカナカ可愛らしくて「この城の主は鳥マニアっ（愛鳥家とも言う）！？」と思う。やはり宗教（キリスト教）が絡んでくると、装飾も派手になるような気がするのだけど、この王宮は礼拝堂があるものの幾何学的なタイルの模様などを見ているとイスラムの香りもするのです。とる子と「この青いタイルはトルコっぽいねぇ～」などと昨年のトルコ旅行に思いを馳せる。たまたま日本人の団体がいたので微妙にくっついてガイドの説明を聞いていると、長年のナゾが一つ解決。お城などにあるお姫様ベッド（天蓋つき超豪華ベッドとも言う）は何となく小さい。昔の人はみな身長が低かったのかしら？と不思議に思っていたのです。（ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、）昔の人は完全に横にならないでソファに座るような体勢で寝ていたのですって！「ええっ！それじゃ完全に身体休まらないじゃん！富子、知ってた？」と聞くと、前から知っていたらしい。「逆に考えれば、ちょっと座れる場所さえあれば安眠できてたってことだよね。いつでもどこでも寝れるのか・・・（ちょっと羨ましいかも）」とも思う。王宮から出ると、カフェに入ってパンやスイーツを食べカロリー補給をしてから近くのお土産屋さんを覗く。迷路のような細い路地沿いに並ぶお店は看板も洒落ていて、素敵でした。品揃えもシントラが一番センスが良かったような気がするわ。白いコットン地に花の刺繍が施してあるネグリジェを「可愛いけど、だいぶ高いなぁ・・・」と眺めていたら、「ソレ、自分で着ようと思って見てる？」と鋭くとる子が突っ込むので、曖昧に返事をしながら「ドイツの古着屋で同じようなラブリーでお姫様チックなネグリジェを２枚も買ったことは黙っておこう」と心の中でコッソリ誓う。買い物も済ませ、非常食用にシントラ名物のトラヴセイロを入手したところでバスがやってきた。逃してなるものかっ！とアッピールしながら駆けつけると、王宮まで運んでくれたのと同じ運転手さんのバスだった。「キミは、あたし達を最後まで送り届ける義務があるよ。この山道に置き去りにしたら承知しないからね！」と日本語で脅す富子。この道幅は大型バス用ではない。と断言できるほど狭い片側一車線の急な山道をトロトロと進むバス。次なる目的地はさっきから万里の長城のようにチラチラと見えている「ムーアの城跡」。本格的に降る雨の中、傘をさして大きな岩がごろごろしている林道を歩く。とにかく歩く、そろそろ引き返したい・・・と思った頃、いきなりチケット係の兄さんがぬぅっと現れて、万里の長城もどき（←非常に失礼な例え？）が間近に見えるのです。イタリアの女の子３人組は遠くの方まで城跡伝いに登っていきましたが、アタクシ達は若くもないので適当に写真を撮って下山。バスを待つ間、チケット売り場のお姉さんと「ケン・ワタナベ」の話などをして盛り上がる。何とか明るいうちにロカ岬に着きたいので、バスが来るや否や今までの会話がウソのようにピューっと退散し、ひたすらロカ岬行きの乗り継ぎに間に合うことを祈るのでした。ぎりぎり４０３路線バス（ロカ岬行き）に間に合ったアタクシ達はその後、どんな難路が待ち受けているのか知るすべもなかったのです。ますますバスの窓を激しく打ちつける雨。カーブの続く細い道を延々と走り続ける路線バス。インフォメーションセンターでもらったバスの時刻表よりも明らかにたくさんの停留所で停まるバスに揺られ、果たしてちゃんと「ロカ岬」で降りられるのかどうか不安になってくる。近くに座っている乗客に「ロカ岬はまだですか？」と聞くと、「もっと先のほう」らしい。頼りにしていた英語がしゃべれる学生風の女の子がバスを降りていってしまったので、やはり不安をぬぐえないアタクシは今度はおばさんに聞いてみる。おばさんはポル語しかしゃべれないのだけれども、「とても広いバス停～。海が・・・見える～」と言っていたような気がした（というか、テレパシーで察知した）ので少し安心する。ロカ岬のインフォメーションセンター前のバス停に到着すると、アタクシ達の他にも旅行者らしいカップルがバスを降りた。女の子がゴミ箱に駆けつけて吐いている。その背中をさする彼を見ながら「可哀想に・・・すごいカーブの連続だったし、運転荒かったからねぇ。」「アタシもバスの中でパン食べてから気持ち悪くて吐きそうだった・・・」←富子、いつの間に食べていたんだ！？「ううっ。他人事とは思えない。明日はわが身って感じ。」と、お互いの無事を確認する。好運なことに（？）雨は止んでいるけれど、信じられないくらい風が強い。下手すると海に転落の危機だわ。その前に風が強すぎて息が出来ないのよっ！ここまでワンピースで来てしまったことを後悔しながら、吹き飛ばされないように慎重に足を運ぶ。３人でひきつったように笑いながら、「荒波～！日本海～！カムバック！」「最西端！上陸ーっ！」「たかおちゃん（＠ドラマ「深夜特急」）、ついに来たよ！」「ためいきロカビリー（＠近藤真彦）。ため息ロカ岬だよ。」と、よろよろして記念撮影をする。撮る方も撮られる方も、必死で大地に足を踏ん張っている。※真横にたなびくとる子の服に注目。「人って、ものすごい状況に遭うと笑っちゃうものなんだね・・・」「アタマは真っ白でも、無意識に笑いだけは出るんだね。」「エボラ出血熱も風と一緒に吹き飛んだような錯覚に陥ったよ。」ロカ岬に一軒だけあるお土産屋を備えたカフェで、非常食用のトラヴセイロを食べながらコーヒーをすする。その後、インフォメーションセンターで「最西端到達証明書」（５ユーロ）を発行してもらい、カスカイス経由でリスボンに帰る予定が、バスが遅れていてうっかりまたシントラ行きのバスに乗ってしまった。見た目にも体力的にもボロボロになってリスボンに着く。富子はやっぱり具合が悪そうだし、遠出する気力もないし「何か温かいスープが飲みたい。」と言うので、（アタクシ的には）一番確実に美味いものを食べられる予感がするホテル近くの中華料理屋へ行くことにいたしました。店員さんが中国人だったのでホッとして、「中国語のメニューはアリマスカ？」（←中国語で）と聞くと、ポルトガルにはあんまり中国人がいないし、中国人観光客も少ないから英語とポルトガルのメニューしかないらしい。そして、とる子と富子が食べたがっていた玉米湯（中華風コーンスープ）はあるようだ。「コーンスープあるって。」と２人に教えると、ウエイトレスのお姉ちゃんは「あの２人は日本人ナノカ？」ともちろん中国語でアタクシに聞く。「えっ！・・・ていうか、アタシも日本人なんですけど。」と言うと、「店に入ってきたときからずっと今まで中国人だと思ってたアルヨ。その服装とかネ。」とアタクシの三蔵法師風コートを指して言ったのである。疲れ切っていた上に、肉や魚は食べたくなかったので野菜と豆腐の炒め物やチャーハン、そして温かいジャスミン茶をいただいて「やっぱり中華料理は偉大だね。」「リゾットじゃない米ってイイネ～」「お茶って、身体にやさしいのぅ・・・」と、アジア人であるアタクシ達は大満足でホテルに戻りました。

  2006/12/22

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  出血熱？（エヴォラ→リスボン）

  うのう（紅家次女）が入院したという知らせを受けました。喉頭炎ということは「風邪をこじらせた」みたいな感じなのかしら？（年末で大忙しなのか？）紅家の反応は異様なほど薄く、「もし容態が急変したらまた連絡して。」とだけ言っていたそうな。（三女しず談）看病しているのはうのうと同棲相手の上原君（仮名：巨人の上原似）だそうです。うのうはこれまでにも何度か入院経験があるので慣れっこになってしまっているのかもしれないけれど、えらい肝っ玉の据わりよう。アタクシは恐ろしくてオチオチ風邪も引けませんなぜならば・・・下記参照(；´Д`) 【７日目】エヴォラ→リスボン前夜のワインのおかげか、心地よいお部屋のおかげか、目覚ましが鳴るまで一度も起きることなくぐっすりと眠れました。貴族の館、ダイニングのインテリアもクリスマスコーディネイトがされていて重厚で素敵。このホテルの難点を挙げるなら、フロントのお姉さんが愛想がなくて気が利かないところだわ。２Ｆのフロントまで階段を上るしかないこのホテルの受付に必要なのは、たとえ英語が話せなくても愛想が良くて力持ちなおじさんなのよ。従業員だけ比較すれば、コインブラの最悪ホテルの勝ちよっ！チェックアウトを済ませ、スーツケースは預かっていてもらい、エヴォラの街中を散策する。まずは遣欧少年使節団（伊東マンショら）が訪れたというカテドラル。ちょうど日曜日だったのでミサをやっていて、（ミサ中は礼拝堂には立ち入り禁止だったけど）パイプオルガンの音を聴くことが出来ました。せめて英語の解説が欲しい「宝物館」や、回廊をぐるっと周り、屋上に出てみると遠くの街並みまで見えて非常にすがすがしい気分。（ポル男から遠く離れたおかげで？）本日もいいお天気ですわ。「あ～今日もよく晴れてるね～！」とアタクシが言うと、「（ポル男が嵐男だっていうことはよく分かったから）もう、それだけは言わないで・・・」と雨女とる子は暗くうつむくのでした。カテドラルの尖塔にある鐘が急に鳴り出したので、びっくりした鳩が飛び立つ。「あっ！シャチ子の（手紙を運ぶ）ハト！ここまで付いてきちゃったヨ。これじゃいつまでたっても日本に届かないねぇ～」と、富子はハトを見るたびにシャチ子鳩だと決め付けていた(；´Д`) 昨日は閉館時間だった為、見られなかった人骨堂のリベンジに向かう。中に入るとおびただしい数の骸骨が壁面にびっしり埋まっていて、ご丁寧に天井と柱は頭蓋骨できれいなアーチを描いているっ！天井画もガイコツ壁に張り付いている、まるで理科室の標本のような大小２体のガイコツ。（後に母子のものだと判明）暗～い声でどうやらこの人骨堂の説明が流れているのだけれど、何しろポル語なのでさっぱり解らない。受付のお姉さんに「英語のパンフレットとか、ないの？」と聞くと、説明テープを英語バージョンにしてくれた（汗）中心部からちょっと離れた水道橋を見に行ったり、さんざん歩いていたら朝食分のカロリーはすっかり消費してしまい、エヴォラを出発する前に昼食を済ませることにいたしました。電車の出発時刻の都合上、１２時前ということもあり、またもやレストラン難民となったアタクシ達。とりあえず手近な広場前のレストランに入りました。「ランチにしては高すぎるよねぇ・・・」という不安を抱きつつ、海鮮リゾットや卵スープを注文したら・・・洗面器のような大きさの土鍋にたっぷり出てきてしまった。しかも・・・また立派な殻付きエビが入っていたので、とる子は食べられないと言う。「いい加減、エビというポル語を覚えてエビ抜きの注文をせねばならぬな・・・」と思う。そんなとる子は放っておいて、アタクシはかなりエビ好きなのでおダシのたっぷり効いたリゾットを黙々と食べました。富子のペースが遅いので、「どうしたの～？」と聞くと、どうやら風邪をひいてしまったらしい。とめどなく鼻をかみながら反省している。「はぁ～、紅ママの言うことをきかないで昨日間違えて短い靴下履いてたから足首が冷えたんだ・・・」「何だっけ？ウチのママの掟って？」「いつも遊びに行くと言ってたじゃん。『そんな寒そうな格好しちゃだめ！首のつくところを冷やすと風邪引く』って。『首、手首、足首はしっかりと保温しないと』って。」娘のアタクシはすっかり忘れていた（というか、無意識に定着してしまっている）けれど、手洗い、うがいをマメにするのはもちろんのこと、『首（という名前）のつくところを冷やすと風邪引く』というのは母上の定説なのです。普通（？）の家庭では子供が風邪を引くと親は優しく看病してくれるようですが、紅家においてはまず第一声が「言うことを聞かなかったから風邪をひくのっ！」と怒られます。まさに『泣きっ面に蜂』、『風邪っぴきに紅母』ですわ。そして、氷のように冷たい視線を感じながら、ひたすら布団にもぐって風邪菌と戦うしか残された道はありません。病原菌よりも恐ろしいのは、治癒後「自己管理責任の欠如」を母上にくどくどと問われることであります。なので「ちょっと体調がおかしいな？」と感じた時点で、鬼のようにうがいをし、風邪薬を飲んで、ひどくならないうちに意地でも治してしまう必要性があるわけです。そんな紅家に遊びに来る友達にも紅母の定説は適応されるので・・・どんなにオシャレをしていても、否応なしに半纏（はんてん）＆手編みのマフラーという「冬の紅家スタイル」にされてしまうのですよ（ ゜Д゜）リスボンに向かう列車の中でも「エボラでかかったから、あたしはエボラ出血熱に違いない・・・」と名称がかぶっているというだけで病名を決め付けている富子。（本当だったら間違いなく死ぬよ）ハナをかみすぎてのどが乾くと、苦しそうにしているので、貴族の館ホテルのミニバーから持ってきたミネラルウォーターの残りを「これしか残ってないけど、これで命をつないでおくれ。」と差し出す。「・・・ううっ。命の水をありがとう。ハァ、リスボンまでチビチビ少しずつ大事にいただくよ。」と富子が言った瞬間、ナナメ前の太ったおばさんが２Ｌ入りのペットボトルでぐびぐび水を飲むのを目撃してしまったわ。「車内販売がないこの電車もいまいましいけど、あのおばさんも羨ましすぎていまいましいっ！リスボンに着いたらアタシもいっぱい水を買って思う存分飲んでやるっ！」とメラメラしていました。「そだね。あのおばさんだって、あんな重いペットボトルを常に持ち歩いてるんだからそれくらいの労力は分かってあげようよ。それよりもさ、富子にあげたその水、ホテルのミニバーのやつなんだけど、フロントの姉ちゃんがムカツクから申告しないでタダでもらっておいた。それくらいは許されるよね？」と、貴族にあるまじきみみっちい反撃をするアタクシなのでした。リスボンに着いたアタクシ達はすっかり馴染みの（？）レジデンスに戻り、わが家のような部屋でしばし休憩。富子の具合も若干持ち直したところで、夕食をとる為に歩いて少しのところにある丘の上のビアレストランに行きました。ポルトガルのビールメーカーが経営しているのでビールの種類も多く、もともと修道院だったその建物の壁画（タイル）も素晴らしい・・・とガイドブックに書いてあったので。「お昼に食べ過ぎてお腹が減ってないから、ビール飲みながら軽くつまむ程度で十分。」「あたしも。でもノンアルコールビールにしとく。」「も゛～ハダビズ（鼻水）ズルズルで、ぐるじいから・・・アルコール入れて暖まるんさ。あ、でもアタシの好きなポテトフライはいっぱい頼んでね。日本にいると太るからって、思う存分ダンナに食べさせてもらえないの・・・」「食欲は回復したみたいねエボラ出血熱もアルコール消毒で治るかもよ。」アタクシ達はビールを２杯おかわりし、案の定いい気分になって店を出たのでした。約２時間ほどのうちにいつのまにか店内は満席。入り口には２，３０人くらいの列ができてましたわ。「もうウチラは酔っ払っていい気分なので、あとの道案内はとる子がしっかりやってよ～」「危なそうなヤツが来たら、しっかり戦ってよ～」「えぇっ・・・そんな。アタシ、道覚えてないし。」「とりあえずこの階段やら坂をひたすら下りればロシオ広場に着くんじゃないかい？」「ロシオ広場って？」「富子、風邪のせいで耳が聞こえなくなってきた。」この時に撮った「丘の上からのリスボンの夜景」は全てブレていました（爆）

  2006/12/21

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  貴族生活再び。（コインブラ→エヴォラ）

  【６日目】コインブラ→エヴォラ昨日の嵐は何だったの！？というほどよいお天気のコインブラ。しかし、朝のニュースでコインブラ地域の洪水報道をやっていて、半分水に浸かった車が映し出されていたので昨日の出来事は紛れもない事実らしい。やはりポル男は、『嵐を呼ぶ厄男』だったのだわ。そして様々な臭いに悩まされたホテルともおさらば。「昨日はちゃんと家まで帰れたのかしら？」とポル男の身を案じるハートの鼻眼鏡とる子。「あのね～。これだけニュースになっていてよ！電車も止まってるのに『無事に着いたかい？』の確認の電話一つも寄越さないワケ！？」「連絡がないってことは、きっとまだカンパニャン駅の近くをぐるぐる回ってるに違いない！ぶほっ！」ちょうどアタクシ達の帰国日が誕生日という「射手座Ｏ型仲間」のシャチ子宛にハガキを出すことにいたしました。「この手紙はキミの部屋の窓辺に住み着いていた鳩が日本まで届けてくれるよ。」という富子。「日本までだと、ちょっと長距離すぎやしないかい？」とアタクシが言い返すと、「だから日本に着いたころにはやせ細っちゃって、羽なんてボロボロなんさ。」ということらしい。ハガキが鳩臭くなってもシャチ子に悪いのでとりあえずポストに投函しておきました。「まぁ、キミの手紙だけは郵便局に行ってから伝書鳩便に仕分けされるんだけどね。」（富子談）厄男の登場により落ちるところまで落ちたアタクシ達の運気も後は上がるのみ（と信じたい）。すがすがしい青空の下、悲恋物語の舞台となった「涙の泉」へ。泉そのものよりも、トトロが住んでいそうな大きな幹の木が神秘的で気に入ってしまいました。とる子撮影：テーマ「森の小動物」またもや重いスーツケースを引きずって、駅に向かう。ヒマそうなおじさんがいるにもかかわらず、階段に差し掛かっても一向に手を差し伸べてくれる気配もない。コインブラからリスボンまで２時間。そのうちポルトガル全土が水に沈んでしまうのではないかと思ってしまうほど、あちこち水浸しになっている光景が続く。日本は人口密度も高いせいか、ちょっとでも浸水すると大変な騒ぎになるけれど、ポルトガルのように人が住んでいないようなところは自然に任せて水が引くのを待つという方法もアリなのかもしれない。と思う。リスボンで乗り換えて、エヴォラまで同じく２時間ほど。コインブラを出るときに買ったスイーツも前半３０分で全部食べてしまった富子は果てしなく退屈そうにしている。エヴォラ駅は予想をはるかに超える小さな駅。次の日の切符の手配をして、あたりを見回すとタクシーの影も形も見えない。アタクシはポル語は分からないけれど、どうやらウチラの前に駅員さんとしゃべっていたおばさんがタクシー会社の電話番号を聞いていたと踏んだのであります。富子ととる子が切符を買っている間に、おばさんが呼んだタクシーが駅に到着したのをすかさず捕まえ、発車する前に「タクシー！もう一台！ポルファボール！荷物デカいの３個！トランク広いタクシーＯＫ！？」とジェスチャー交じりに叫んだら、どうやら伝わったようだわ。おばさんが笑顔で「すぐに来るからね」みたいなことを言ってくれた。ここエヴォラにもサンフランシスコ教会というのがあります。「ほら！ずきんが行きたがっていたサンフランシスコ・・・昨日のポルトのリベンジだねぇ。」と富子がにやにやしながら言うと、「ホントに昨日はゴメン・・・」ととる子は小さくなっていましたわ。エヴォラにあるサンフランシスコ教会には人骨堂という一面骸骨の礼拝堂があるのですそれを見たくて向かったのに、到着したらもう閉館時間でした(；´Д`) ライトアップされたギリシャ風神殿や、街のクリスマスイルミネーションも美しくて、観光客や学生や若者が比較的多い活気のある街でした。細い路地にもちゃんと街灯がついていて、「観光地のあるべき姿」といった感じ。「今日こそ美味しい夕食をゆっくり堪能しよう！」ということで、目当てにしていたレストランに行くと閉店して３年くらいは経っているんじゃないかというほど真っ暗で、人の気配も料理の匂いもしない。どうやら７：３０にならないと本気でオープンしないらしい。そこに来ると、ほぼ２４時間いつでも食べられるアジアってスゴい！開店時間まですぐ近くのカフェで時間を潰し、「スペインでも夕食時になかなかレストランが開かなくて困ったよなぁ・・・」と思い出す。待ちきれず、少し高級なこのレストランに一番乗りを果たしたアタクシ達。インテリアもオシャレで、ウエイターさんの愛想もいいレストランで、ポル男のへなちょこぶりを肴に散々飲み食いしていたら、自分達よりも後に来たお客さんが次々に皿を空け、いなくなっていました。今宵もまたワインを空けて、いい気分で毒舌を連発し続けるアタクシと富子。「そこまで言ったら、ポル男が可哀想・・・」とつぶやくとる子の声は全く聞こえていませんでした。そんなハートの鼻眼鏡とる子でも、昨日の別れ際「今日のポルトはどうたった？」という相変わらず的外れなことを聞いてくるポル男に向かって、はっきりと「ウチラ、ポルトの街は一つも観光してないんだけど。」と言ったそうだ。今晩宿泊するホテルは、貴族の館を改装したという本当に「ちゃんとした」ホテルでした。ドライヤーが付いているって素敵！タオルが雑巾みたいじゃないって素敵！！変な臭いがしないって快適！！！と当たり前のことに感謝しながら、いい気分で眠りにつきました一度は「（ハト臭い）小間使い部屋」まで落ちぶれたアタクシ達でしたが、ここに来て再び貴族生活に這い上がってきましたヨ(*｀艸´)

  2006/12/19

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  冴え渡る動物の勘。（ポルト）

  【まだ５日目】いいかげんコインブラに帰ろうよ。思い返せばポル男、待ち合わせ時間にも遅れてきたのよね。その理由がよ～く分かったわ。とてつもなくポルトの土地勘がなかったのよ！ポルトガルにはカーナビが存在しないのかしら？またもや市街地の渋滞に巻き込まれているポル男カー、ときどき車の窓を開けて道行く人にカンパニャン駅への道を聞きまわっている。ポルトガル人って・・・本当にいい人だわ。雨の中、突然呼び止められたにも関わらず皆ちゃんと丁寧に教えてくれる。かれこれ駅を聞くのは３人目だよ。ヤレヤレ・・・と諦めの境地に至っていると、富子がぼそっと「いつも最後まで話を聞かないから最終的に駅がどこにあるのか分からないんだよね。最後まで聞けよ！」とつぶやいた。「電車の時間は何時？」とポル男が聞くので、「７時。ちょうど。」と答える。本当は７時３０分なんだけど、彼には危機感が必要だわ。「あと１５分で着くのかね？」「・・・」ようやく見たことのある駅前の風景が広がり、何とか７時に間に合ったのでした。駅に着いた時点で、とる子には「本当は７時３０分出発だよ。」と教えてあげる。存分に別れを惜しむがいい。ずっと口うるさい小姑２人がくっついていたのだから、最後くらいは気を利かせて２人きりにさせてあげようとアタクシ達はその場を離れる。それなのにポル男は即行帰ってしまったようだ。遠目に観察をしていた富子が「ちょっと～、とる子が心配そうにキョロキョロウチラを探してるよ。」というので、慌てて駆けつけると、電車の出発を見送るでもなく本当にポル男は消えていたのである。なんて薄情な男なのっ！？急行の出発ホームを確認し、まだ２０分ほど時間があったので、駅中のカフェで一服することに。その時なぜか、富子（彼女はいつものこと）とアタクシは何かにとりつかれたようにカップケーキとコーヒーを無心でむさぼるのでした。案の定、とる子は「車酔いをして、本当は会話どころじゃなかった」らしく、何も食べずにぐったりしておりました。後でこの時のことを振り返ると「何かここで食べておかなければならないような気がした」とお互い本能的に直感していたのでした。動物の勘というやつですわ。帰りの切符も指定席なので５分前に乗車すればいいわ♪と、案内板に表示してあったホームに向かう。来た時とは違う電車が既にホームに停まっている。駅員さんが「チケットを見せて・・・」と言うので、アタクシは張り切って「コインブラー♪」と言いながら切符を提示すると、彼は哀れむような困ったような顔をした。瞬時にアタマの中で行きの電車の窓から見た、冠水した道や空き地、そして今日の暴風雨がフラッシュバックする。「ＮＯ～！！！」（言わないでぇぇぇ～！）「このコインブラ行きの列車は・・・」ものすごく嫌な予感がする。「この雨で・・・」聞かなかったことにしたい。「今日はもうコインブラへは・・・」「１本も運行しません。」恐るべし！厄年っこんなところに落とし穴が・・・その後のアタクシ達の動きは今、思い返しても素晴らしかったわ。とる子がトイレに行っている間にコインブラ行きの交通手段（＝バス）があるという情報を入手し、バスターミナルの場所や切符は払い戻しできるかどうかも確認。払い戻しカウンターは長蛇の列だったので、「これに並んでいたらバスもなくなる」と瞬時に判断を下す。英語が達者な富子にコインブラでも払い戻しが効くかどうか確認してもらい、その間にバスターミナルに行く為のタクシーの列に並ぶ。タクシー待ちの列もすでに長くなり始めていたのでした。割込みをする女にも容赦せず「みんな待ってるんだから、後ろに並べ！」と注意をしますわ。日本人だからといって、ナメられてはいけない。割り込みに関して、富子やアタクシは中国人とも戦ってきているのよ。そうこうしてアタクシ達はタクシーに乗り込むことができたのでした。タクシーに乗ると、これまでの疲れがずっしり出てきて「申し訳ないけど、アタクシはしばらく思考と会話を停止シマス。」と宣言し、抜け殻になりました。富子が気丈にも運転手さんと会話をしたり、目ざとくマント姿の学生を見つけたりしてはしゃいでいたのを意識の遠く彼方でぼんやりと聞いていました。「ポルトガル、治水は悪くても、治安は良くてよかったな。」と駅前に浮浪者がいなかったのをありがたく思ったりもしましたわ。おしゃべり好きだけど、ポル語オンリーな運転手さんはもちろん迷うことも、渋滞にハマることもなく、ちゃんと我々をバスターミナルへ送り届けてくれました。夜のバスターミナルには疲れた表情をした若者が多く、富子の分析によると「週末を家族と過ごす為に学生たちが帰省するのだろう」ということらしい。とる子は今更ながらお腹が空いたらしく、日本から持ってきたお菓子を齧っていましたバスは指定席ではないので、いち早く列の先頭に並びすばやく座席を確保いたします。ガイドブックによると、コインブラへは１時間半くらいの道のり。何故か暖房ではなく冷風が吹くエアコンで寒さに震えながら「寝たら凍死するかも。」とドキドキしつつ、眠りに落ちたのでした。バスがどこをどう走ったのか、全く記憶にないままに一度来たことのあるコインブラのバスターミナルに到着。その後のことはよく覚えていませんが、しっかりと駅で切符の払い戻しもして気がつくとホテルに帰っていました。ものすごい帰巣（？）本能。アタクシのホテル部屋の窓辺に住みついたハトのようだわ。生まれ変わったら伝書鳩になれるかもしれない・・・旅の教訓「海外でタクシー以外の車に乗ると、ロクなことがない。」←いい加減気付けっ！おバカっ！

  2006/12/18

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  とんでもニャー。（ポルトから遠く離れたどこか）

  【５日目続き】張り切って（？）スーツ姿で決めてきたポル男と、黒いコートを着たデカイいとこセガール（スティーブン・セガールのようなオールバック）の後に続き、乗ってきた車から離れること３００～４００メートル。シャッターばかりが続く店の中、ぽっつりとそのレストランは灯りを点しておりました。２時か３時というタイミングの悪い時間帯にしては、地元のおばさんやおじさん客がもりもり食事をしている様子だったので「普通のレストランかもしれない」とちょっと安心。料理：とる子撮影バカリャウというタラの一夜干し料理がポルトガルの名物だということなので、アタクシ達はそれを注文し、彼らはそれぞれサーモンやステーキを注文している。セガールに「ワイン飲む？俺らは運転しなくちゃだから水にしとくけど・・・」と言われ、しばし考えていると富子は「アタシは飲むよ。飲まなきゃやってらんないんさ。」と平然と答える。「うむ～。こうなったらガンガン飲んでしまえっ！後はどうなっても知ったこっちゃないわ。」ということで、アタクシと富子で白ワインを１本いただくことに。楽天的な性格もここまできたら筋金入りだわ。とる子は酒が飲めないので運転手２人と同じく水を飲んでいる。暗黙のうちにポル男ととる子が２人で会話をし、セガールが小姑２人の担当ということになっているようなので時々富子に英訳してもらいながらとりあえず和やかムードで食事を楽しみました。アルコールが入って饒舌になった富子に若干押され気味のセガール(*｀艸´)セガールが食べていたサーモンも美味しそうだったから「後でちょっと味見させてもらおうね♪」と富子と目論んでいたのに、気がついたらキレイになくなっていた（ ゜Д゜）一方、ポル男はせっかく注文したステーキやポテトやライスがほとんど減っていない。本当に一人で食べられると思ったんだろうか？と彼の計画性のなさを再確認だわ。昼間からワインを空け、気分良く富子と「あのウエイター２人は双子かね？富子は右のほうがタイプ。」「そう言われてみれば似てるかも。南米系の顔立ち～」「それよりも奥のテーブルに座ってパソコンをいじってるメガネの男子に注目。彼がピカ一だわね。」「あ～確かに。ウチラってナゼかメガネ男子に弱いよね。んふふ」などと呑気に酔っ払っていたのでした気がつくと、外は・・・嵐っ「この天気はヤバい。帰りもポルトまで１時間以上かかるんだから早く帰らないとっ！」「セガール！あんたも病院の予約があるんでしょ！お開きだよ！」「アタシが頼んでもらったコーヒーがまだ来ないのぉ・・・」・・・これでポルトの観光はなくなったも同然か。ちっ！こんなに遠くまで連れて来られた上に、男子が２人いるにも関わらずきっちり５人でワリカンかよっ！と、理不尽に思う。見た目は川平慈英とスティーブン・セガールを足して２で割ったようなちょい強面セガールでしたが、ただのサッカー好きで病気のことが心配なポルトガル人だったので金品を要求されることも、廃屋に連れ込まれることもなく平和的にお別れをし、ウチラは再びポル男カーにて延々ドライブと相成ったのでありましたこういうのを本気で五里霧中っていうのかねと富子が言うほどの暴風雨の中、さすがに来た時よりは安全運転を心がけるポル男。「このまま調子よく行けばお城か教会くらい立ち寄れるかも」という期待から　　　　　「もう閉館時間か・・・こりゃカンパニャン駅の近くのカフェで時間を潰すか」となり、本格的な渋滞に巻き込まれた時、　　　　　「電車の時間、間に合うのかね」と次なる心配がアタマをもたげるのでした。「ちょっとガソリン入れなくちゃ・・・。あ、給油口の方向、間違えた」と、またアタフタするポル男。「ねぇ、この車って本当にポル男の？自分の車で今さらこんな初歩的な間違いをするかね。父ちゃんに借りてきたとかじゃないの？」「自分のだって言ってたよ」ということは、『赤ちゃんが乗ってます』ステッカーは？この疑惑を晴らすには中古車でなければならぬ。ハートのイヤホンをつけているとる子には気づかれないように富子にステッカーを目視させ、ポル男妻子持ち疑惑確認の密令を下す。「ねぇ。この車、乗り心地も良くてホントに素敵。プジョーでしょ？ずきんがいつかプジョーの車に乗りたいって今話してたんだけど、この車は新車？それとも中古？」「２００３年製だよ。」・・・答えになっていないんですけど。「中古ってことでいいのかね？」「新車だったら自慢するところだろうね。」ということで、とりあえず（？）子持ち説は闇に葬られたのでした。ふいに高速を降りたようなので、もうポルトに着いたのかしら？行きよりも早いような気がすると思ったのも束の間、「ここはボクが働いている会社の支店なんだ。」と、とあるビルを迂回して、また高速に乗った(ーー;)誰がアンタの会社の支店を見たいと言ったのだ！とる子かっ！案の定、車はまた果てしない渋滞に巻き込まれ、先の見えないドライブが再開されるのです。「こうなったら、前の２人でさっきから『ユー！ライキィッ！（You like it!?）』とか言って、盛り上がっている音楽のＣＤに合わせてエアボやろう。」「あはっ。見てる～『学校へ行こう』。みんなホントに上手いよね。リッキーっているでしょ！あの人サイコー。面白すぎっ！」と言いながら、富子と２人しばしエアボで現実逃避いい加減エアボにも飽きた頃、ようやくポルトの案内表示が。「この辺で右車線に入っていかないと出られないな。」「えぇっ！このまま通過かよっ」と後ろ２人が騒いでいるのに気がついたポル男、しきりに「ア～。アイムソーリー・・・」を繰り替えすのである。通り過ぎ遠ざかっていくポルトＩＣの出口、長々と続く渋滞の列。危険だわ、コイツの運転に身を任せていたら今日中に帰れなくなる。まだ何が起こっているのか気がついていないハートの鼻眼鏡＆イヤホンのとる子は放っておいて、（なぜか外国人の）ウチラが指示を出さずにはいられない。「引き返すにしても次で降りるでしょ！徐々に右車線に寄るのよっ！」「ねぇ！本当に駅に近づいているんでしょうね！」「だ、大丈夫だよ・・・こっちの方が駅には近い・・・はず」無事に次のＩＣで高速を降りたポル男カー、今度は大きなショッピングセンターの駐車場で止まったのでした。「ここ、駅じゃないでしょ！」「サッカースタジアムなんだ。」「スタジアムじゃなくて、ショッピングセンターじゃないかっ！」「ここから見えるんだよ。スタジアム。」「っていうか、あたしゃずっとトイレに行きたくて、膀胱がよじれそうなんさ。」「富子、レストランでも行ってなかったもんねぇ。アタシは飲むとすぐに排出する体質だからレストランで２回行ってきたけどさ。富子は危機感だねぇ・・・」よじれそうなのは膀胱じゃなくて尿道なんじゃないか？とも思ったけど、とりあえずショッピングセンターのトイレに駆け込んだのでした。「フー。膀胱炎の危機だったよ。」と、トイレから出てくるとポル男ととる子の姿が見えない。「普通、戻って来るまで待ってるよね。」「知らない土地で置き去りにするかね！？常識がないにもほどがある！」とプリプリしながらも、近くにいたお菓子売り場のおばさんに現在の位置を確かめることにいたしました。「ここからカンパニャン駅までは車でどれくらいかかりますか？」（英語）おばさん、聞き返す。「ここは～カンパニャン駅の～近く？」（スペイン語交じりのいんちきポル語）おばさんびっくりしたような顔をして「○△×☆！とてもとても・・・遠い」「『カンパニャー！？とんでもニャー！』って感じだったね。」「にゃー。」（崩壊気味）これはまずいことになったわ。電車に乗り遅れるかもしれない（次は２時間後の終電しかない）という事実を突きつけられ呆然としていると、ポル男とほくほくしたとる子が現れたのでした。「スタジアムがよく見えたよ～。ホントに大きくてすごいの。」「君達も見に行くかい？」「行かねーよ！それよりも早く駅に向かわないと、電車がなくなる。」「じゃあ、買い物は？ここには洋服とかバッグとかいろいろ売っているよ。」「いらねーよ！駅行くぞ！駅！」ところが。「・・・ねぇ。車、どこに停めたか覚えてる？」本当に救いようがないわ、この男。このショッピングセンターの駐車場ときたら、－１ＦのＡＢ、１ＦのＡＢ、２ＦのＡＢというように、日本ならば１～６Ｆと素直に表記してあるところを難解な表示になっていたのよ。アタクシだって知らないわよ！そんなモノ。「南米の駐車場も同じような感じだったワ。でもね、階ごとに色分けしてあるの。車を置いた階はエンジ色の表記だったよ！」膀胱がよじれそうだったのに、そこまで記憶していた富子に敬意をはらったのは言うまでもない。富子の冴え渡る機知のおかげでようやくポル男カーを発見、一目散にカンパニャン駅に向かうはずだった。のデス。

  2006/12/16

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  荒海、荒波、日本海？（ポルト）

  【５日目】ポルトコインブラにはＡとＢの２つの駅があります。ホテルはＡ駅のすぐ近くなので、ポル男との待ち合わせ場所ポルトへの急行列車に乗るにはＢ駅で乗換えが必要。日本の新幹線のようにキレイな列車でポルトへは１時間ちょっと。切符を買ったときの駅員さんの計らいで４人向かい合わせのシートに３人で座ることができました。むむっ、気が利くではないの。「どうやらこの国は治安がいいようだ」と旅半ばにして気が抜けた富子ととる子は爆睡している。ふと列車の速度が落ちたような気がして、窓の外を見ると線路沿いの空き地というか路地というか・・・が浸水している！？一応線路は冠水からは免れているようだわ。雨は次第に強くなり、乗り心地のよい列車でポルトのカンパニャン駅に着いたころには本降りになってました。ポル男は最初に見た日本人をとる子と認識してしまうかもしれないという「カルガモのヒナ説？」のような富子の仮説により、アタクシと富子は暖房のない寒い待合室で待機。寒さでぶるぶると震えながらも「あのポケットに手をつっこんでる目つきの悪そうな２人組みだったらどうする？」とか、「年齢を偽っていて、実はあの禿げ上がったおじさんかもよ～」などと観察も怠らない。３０～４０分ほど待たされてとる子が連れて来た背の高い若者。それがポル男張本人でしたわ。とる子が交換していた写真通りの人物がやって来たことに少し安堵いたしました。少し広めのプジョーがポル男の愛車のようで・・・アタクシは小姑のような観察眼でくまなくチェックをする。「世界共通なのかしら～。『赤ちゃんが乗っています』っていうステッカー・・・っていうか、この中途半端に剥がした形跡みたいなのは、どういうこと？独身じゃなかったのか！？ポル男。」と最初の疑惑を抱いてしまったアタクシ。とる子は全く気がつかずに喜々として助手席に座っている。ポル男カーは石畳の坂道をものすごい勢いで駆け抜け、荒廃した倉庫街のような場所へ。「げっ！？初っ端からもう身に危険が迫っているのかっ？」と後ろの席に座っているアタクシと富子が顔を見合わせた瞬間、「ごめん。道を間違えたみたい。」とポル男はアタフタしながらＵターン。富子が小声でこっそり「この人の運転やばいかも。アタシ、こんなところで事故死したくないんさ。キミもシートベルト締めといたほうがいいよ。」とご忠告を。ようやく市街地を走り出したポル男カー、なんだかさっきから同じところをグルグル回っていないか？と初めてポルトの街に降り立った土地勘のないアタクシでもワカル。「ねぇ富子。ここ、さっきも通ったよねぇ・・・」「う～ん、一方通行か何かの都合、回り道をしていると思いたい。」とる子はポル男との会話に夢中だ。そして会話が途切れると後部座席に向かって「ねぇ。お腹空かない？日本から持ってきたお菓子食べる？」と聞く。もう１２時も回っているので空腹には間違いないけれど、これから昼飯を食べに行くのだから我慢すると返事をすると、ガッカリしている。どうやらアタクシ達をダシにして「腹が減った旨」を伝えたかったようだ。「ねぇ～お腹が空いちゃった。何か食べない？」と可愛らしく問いかけるとる子に向かって、「車内で何か食べれば～。この後、いとこがレストランで待っているけどね。」みたいなことを言った。「そのレストランはここから近いのかっ？」と聞くと「近い」らしい。ようやく市街地の路地から抜け出したポル男カーは雨に煙るポルト港（ポルトとは、ポルトガル語で港のこと）を通過。「港だよ。」と分かりきったことを説明するポル男。「港などは地元でイヤというほど見ているし、あたしゃ早くメシ食ってポルト観光をしたいのだよ」と空腹のあまり気が短くなって怒鳴りつけたいところを（もう大人なので）ググッとこらえて、「私はポルトでお城（ボルサ宮）とサンフランシスコ教会が見たいので、早くランチにしよう。」と言った・・・のに無視かいっ今度はポル語読みで「パラッシオ　ダ　ボールサ（ボルサ宮）」とだけ言うと、「この近くにある」のだそうだ。コイツ・・・会話のキャッチボールが出来ないのはアタクシの英語力云々の問題じゃなさそう。ズバリ！ヒトの話を聞かぬ、空気の読めない男なのかもしれない。車は高速道路に入り海岸沿いをひたすら北上しているようだ。最初のうちは「港～。すごいわね！船も沢山。」「海だよ～波が高いね。」などと愛想よくしていた富子も「ポルト空港」の表示をとうの昔に通り過ぎ、明らかにポルトから遠ざかろうととしているという現実に気付き、「ねぇ！レストランまでは一体あと何分で着くの？」と問い詰めたのでした。「・・・ん～。あと１０分かな？」おのれ、もう車に乗ってから１時間経とうとしているのだよ（怒）まぁ、１０分くらいならもう少し我慢するか・・・この民家もなにもない高速道路で下ろされても途方に暮れるだけだし。と悟った後部座席の２人は突風の中荒れ狂う海を横目に「荒波～。日本海～♪」と独自のメロディー（演歌調）で歌って気を紛らわすことに。「あぁ・・・大学のときに住んでいた新潟の海を思い出すよ。」「アタシは海嫌いだから、地元の海に行くのも年に１度あるかないかなのにさ。なんでポルトガルくんだりまで来て、延々荒れ狂った海をみなくちゃならないのさ。おまけに車の窓も有り得ないほどくもっちゃってるし。エアコンつけろよ、（タコ！）」とブツブツ言っていると・・・「前のトラックが近ーいっ！」と富子が我に帰った。なんとポル男、真横を向いてとる子としゃべっているではないか！しかもとる子が広げた地図を２人して覗き込んでいる。「ちょっと～！運転中、横見るのやめてっ！とる子、今地図を見るタイミングじゃないからっ！」と半分ブチ切れたのであるよ。しかし、とる子は既にポル男しか見えぬハートのメガネとポル男の声しか聞こえぬハートのイヤホンを装着してしまっているので、アタクシ達の忠告は全く聞こえていない様子。「チッ！こんな危ない運転をするヤツが出張先のドライバーだったら、即行クビだねっ！しかもポル男、横向くと同時にカオにつられてハンドルも動いているのだよ。おかげで蛇行運転じゃないかっ！あたしゃ今日無事に帰れるかどうかも心配になってきた」まぁ、アタクシも雨の日に運転をしているとワイパーにつられて若干ハンドルが動いてしまうので何とも言えないわ。あと１０分宣言をしてから約２０分後、小型ボートがたくさん停泊してある寂れた海辺に停まったのであります。「ちょっと外に出て海を見てみないか？」と言うポル男。外は霧雨で突風が吹き荒んでいる。「ここにレストランがあるわけじゃなさそう。」「あの閉まっている海の家みたいな廃屋から仲間がぞろぞろやってくるかもしれぬ。」「げ、車ん中にカサ置いてきちゃったけど、何で応戦するよっ！？」とピリピリしているアタクシ達を尻目に、「夏はこの海岸で海水浴をするんだ～。いつか、僕もああいう船が欲しいなぁ。今度は夏に来るといいよ。」「そうね～」と、突風にさらされながら呑気に夢物語をのたまっている２人。その後、林間を抜け「ちょっとお金をおろしてくる」と変な寄り道をしたり、一向にレストランの気配がしない。コイツ、空気が読めないばかりか、計画性もないのかもしれない。駅でポル男カーに乗り込んでから約２時間ほどたって、ようやく待ち合わせをしているいとこが登場したのでした。現れたポル男のいとこはアメフト選手のようにガタイがよく、スティーブン・セガールのようなオールバック。「ついに年貢の納め時か・・・」と富子と顔を見合わせる。とる子は「お土産～いつ渡したらいいカナァ？」とキャピキャピしている。レストランはこの先にあると先導するポル男とセガール（いとこ）。「マンションの一室とかだったら絶対に入らないよ！出張先で『家で家族が食事を用意して待ってる』って言われて、監禁されそうになったことあるからね。」「たとえレストランでも客が他にいなかったら、このまま帰るよ。レストランの従業員と結託して、食事に何を入れられるか分からないからね。」と、お互いアジアや南米で『容易にヒトを信用するな』と叩き込まれている富子とアタクシは、上州のからっ風も真っ青なほどの突風に吹き飛ばされそうになりながら後に続く。「え～。ポル男がそんなことをする悪い人とは思えない。」と恋する鼻眼鏡をかけたままとる子は小姑達をけん制するのでした。怒り（？）と緊張＆疲れのあまり、ポルトの写真を撮り忘れていたので・・・臭いに悩まされたコインブラのハト（一応平和の象徴）と、お姫様だった頃（オビドス）の「幸せの記憶」写真をお楽しみください。

  2006/12/15

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  礼拝堂に幽閉。（コインブラ）

  右手首が腱鞘炎のように痛いので湿布を貼って寝たら、朝きれいに手首から消えていました。掛け布団や毛布をひっくり返して探したのですが、未だ発見できず・・・でもかすかにあの独特なにおいがするのよね～なんだか見えない敵を探すホラー映画のよう。どこかにくっついたまま長時間放置するとどんなことになるのかしら？ちょっと怖い。【４日目続き】昨日、４日目を一気に書き上げるつもりだったのに、移動に思わぬ時間（字数とも言う）を費やしてしまった為、中途半端に終わってしまったわ。コインブラの坂道をジグザグに迷いながら（コインブラ）旧大学に到着した頃には雨は本降りになっていました。雨女とる子・・・というよりも、明日のポル男と対面に近づくにつれ天候が悪化しているような気がしないでもない。ひょっとしたらポル男こそ雨男なのかもしれないわ。と、この時あたりから疑念が生じる。守衛の太ったオジサンの好意（？）で門を突破し、子供たちの集団と共にあっさり礼拝堂に入れてしまったアタクシ達はしばしその重厚で金ピカな祭壇やパイプオルガン、カラフルな天井に見とれていました。子供の集団が出て行った後は３人しかおらず、静かに鑑賞できるというものです。さて、次は図書館！ということでいざその重い扉を開けようとすると・・・びくともしない（ﾟ◇ﾟ；）高さはゆうに４メートルを超えるこの扉、押すべきか引くべきか混乱しているので思い出せない。「げっ！外から鍵がかかってるんじゃないのっ！」「もしや外からじゃないと開かない仕組みとか！？」と、（きっと文化遺産的に貴重であろう）ドアを壊さない程度に思いっ切り格闘しているアタクシ達をとる子のビデオが捕らえているのでした。このまま寒い礼拝堂の中に幽閉か・・・入場チケットをケチった天罰かもしれないワ。とキリスト教の恐ろしさに身震いした瞬間、神（＝次の見学者）は現れ、開かずの礼拝堂から解放されたのでした。今度は図書館の・・・扉も開かないっ！次は雨の中、外に締め出されるような格好になってしまいまして。ドアノブを（壊さない程度に）引っ張ったり、ドアを押したりしていると、小さなおばさんがひょっこり顔を出して「チケットは？」と言う。むむ・・こんなところに落とし穴があったのね。おばさんの背後の暗がりにぼんやりと浮かぶその空間をちらっと見たところ、かなり期待できそう！こんなちっぽけな３人の日本人くらい見逃してちょっと入れてはくれまいか・・・と全霊をこめてテレパシーを送ってみたのに、無下に（と言うか当然のように）「あの門を出て、ちょっと歩いた右側の建物でチケットを買ってね。」とご案内されてしまいました(；´Д`) 「このどしゃ降りの中、引き返せってことっ！？」「チケット売り場が分かりにくい、この大学のシステムがおかしい！」「礼拝堂はスルーできたのにね。」などと、悪態をつきながらまっしぐらにチケット売り場へ。今度はしっかりとチケットを持って、図書館入り口に戻ってくるとどこかに監視カメラがついているのかと思うほどのタイミングでドアが開き、先ほどのおばさんが現れたのでした。図書館の中はとてつもなく豪華（とる子が成金の書庫と例えた）で、高い天井まで時代を経た書籍が並んでいます。コインブラ大学の学生はこの書架から閲覧もできるらしい。まぁ、棚から下ろしたところでアタクシには何が書いてあるのかさっぱり理解できませんけどΣ（￣▽￣;）一緒に入っていたガイド付きツアーの英語を富子が訳してくれた説明によると、蔵書の後ろには空気が通るように隙間を空けて並べられていて、本が傷むことは滅多にないのだけれど、備え付けの机や椅子（木製）が湿気による傷みが激しいのだとか。後は、事前にテレビで得た情報なのですが、この薄暗い図書館内にはこうもりが住み着いていて、本を食べる虫などを餌としているため、ある意味本を守っているそうです。吸血鬼が出そうなこの空間。非常にムーディーであります。本当に暗かったので、図書館で撮った画像はほとんどブレてました途中、修道院を改装したというカフェで休憩ちょうどアタクシ達の後ろに座っていた学生と思しき（ちょっと素敵な）若者とおじさんを観察しつつ、「親子かなぁ～。でもコインブラ大学の教授と学生かもしれない・・・」「うーん。知的なメガネなのがかなりポイント高いよね～。でも理系じゃない感じ。アタシ判るもの、理系だったから。理系の男はもっとオタクっぽいんさね。」←かなり偏見じゃないか？「経済学部とか、社会学部系じゃな～い？なんか文学部って感じじゃないし。」「あっ！おばさんが追加。お母さんかも。オレンジジュースを注文しました。」「ひぇ～。ものすごく気難しそうなヒトだわよ。身なりはいいけどさ。」「ハリーポッターに出てきた（猫に変身する）偉い女の先生みたいな雰囲気。」「姑になったら、とことんイビられそう・・・」←あんなに若い彼と結婚まで想定するのか？おこがましいヤツめ。この国に到着してから久々に見る「素敵な」若者の姿に感激しておりました。今後のスケジュールを実は（前の晩、あまりに早く寝てしまったが故）朝早起きしてしまった富子とアタクシの二人でこっそり練っていたのです。コインブラ名物男声ファドを聞きに行こう♪※ファド・・・ユーラシア大陸の西の端、ポルトガルに生まれた民俗歌謡。主にCasa do Fadoと呼ばれるレストランなどで歌われる酒場の音楽で、ポルトガルギターとクラシック・ギター（にスチール弦を張ったもの）で伴奏される。（ウィキペディアより引用）コインブラにおけるファドというのが、大学ＯＢもいて黒マントを着て歌ってくれるらしい。（注：ガイドブックの写真には数十年前に卒業したと思われる貫禄のあるおじさんが写っている。）アタクシ達はポルトガルに来てからというもの、疲労のあまり毎日早寝早起きという年寄りのような生活をしていたので「夜遊び」をしていなかったのよ。とりあえずホテルに戻って仕切りなおしをし、いざ出発しようとするとどうもとる子の様子がおかしい。「ポル男に連絡がつかないんだよねぇ・・・。なんか体の調子も悪いし、アタシはマジでファドはパス」アタクシ達はお腹も空いているし、（若干疲れてはいるけど）ファドモード全開なのでポル男などはどうでもいいのだ。かと言って、具合が悪いといっている友を置き去りにして自分たちだけ楽しんでしまおうというほど冷酷でもないのよね。仕方なく、１０時過ぎにホテル近くのレストランで夕食を済ませました。その店は黒い網タイツも艶かしいおばちゃんが一人（？）で切り盛りをしている様子。もちろんメニューはポル語のみ。勘でスープとオムレツを注文。野菜スープはたくさんの材料が溶けて、体にやさしい味（写真に撮るとちっとも旨そうじゃない）。ポルトガルのおふくろの味といったところかしら。しかし・・・海鮮（？）オムレツのような「エビ入りオムレツ」が、異常に塩辛い。岩塩みたいな塩のカタマリが口の中でジャリっという。オマケにとる子は「アタシ、エビアレルギーだから辞めとく。」と完全に見放しやがったのよ。まぁ、アレルギーな上に「食欲がない」って具合悪そうにしているのだから仕方あるまい。ファドを諦めて、しょっぱいオムレツを食べ満腹になってホテルに戻りウトウトしていた頃、ポル男からの電話は来たらしい。とる子と同室だった富子談によると・・・多分、ポル男からの電話を待つために外出したがらなかったんだろうね～。とる子は「早く寝なくちゃ、お肌の状態に影響が・・・」って言いながら、１時間ほど鏡の前を行ったり来たりしていたよ。えっ！？体調は悪そうでもなかったけど？正体不明なポル男に恋する女、とる子。Ｘデー（ポル男対面日、つまり明日）を予兆するかのように、雨の音が強く窓を打ち付けるのでした。これ一枚しか写真が残っていない、すさまじく評判の悪かったホテル。こうやって見るとそれほど悪くもなさそう・・・臭いが伝わらないのが無念だわ

  2006/12/13

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  シンデレラの境遇。（オビドス→コインブラ移動）

  【４日目】ポサ（ポサーダ＝古城ホテル）の朝食は豪華レストランのビュッフェ形式。朝食の時間を待つ間、「鉄仮面のいるロビー」にて同じく昨日からこちらに宿泊していたという日本人老夫婦と会話をしました。実はリスボンのバス停で富子が荷物を積み込むのを手伝ってあげていたのですが、こちらのご夫婦はスペインやポルトガルの古城ホテルや修道院を改装したホテル（ポルトガルではポサーダといい、スペインではパラドールという）を泊まり歩いているという。非常に旅慣れた感じのご夫婦なのでした。レストランに着いてみると、「マリーアントワネットの朝食っ！」と歓声を上げたくなるような素敵な空間、そしてパンやケーキやフルーツデザートがずらっと並んでいました。確か、このポサには９組しか泊まれないのよ。それにしては（富子が山ほど食べたとしても）十分に余りある量。早速、窓辺の席を陣取り料理を取りに向かうと・・・「ちょっと～待ってよぉ。朝からマチャアキやりそうになって焦った～」と富子がよろよろしている。「まさか！マチャアキってテーブルクロスに付き物の瞬間芸っ！？」つまり、富子は席を立とうとしてテーブルクロスを引っ張ってしまったということなのです。「３センチくらいしか動かなかったからセーフ。あれって元に戻す方が難しいんだね。」一日だけの舞踏会に招かれたシンデレラの如く、アタクシ達３人はお城を追い出され（←正確にはチェックアウトして）次なる街に向かわなくてはなりません。コインブラへはバスを乗り継いで約２．５時間ほど途中「カルダスなんとか」という町で乗り換えねばならず、しかも町の名前がウロ覚え。「確か、カルロストシキっぽい名前だったんさね。」「でも、最後に“ん～にゃ！”って言ってたような気がする。」「昔、ダウンタウンのごっつだか、ガキの使いか何かで、『アイスコーヒーの限界』ってやってたの知ってる？」「あ～、アイスコーヒーに似た単語で全然違うヤツを喫茶店で注文して、ウエイターさんが理解してアイスコーヒー出してくれるかどうか試すヤツ！見た見た。」「それっぽく言えば何とかなるんじゃない？」ということで、富子が「カルロストシキ＆オメガトライ・・・」と超早口かつ曖昧に言い、アタクシが「にゃ！」と語尾に付けてみたら、運転手さんからチケットを・・・買えちゃった♪後に、その町の名前を調べたら「カルダス・ダ・ライーニャ」でした（ ゜Д゜）「カルロストシキ・・・にゃ！」での乗り換え時間は１５分くらいあったはずなのに、バスが少し遅れていた上にアタクシ達の荷物を詰め込んだりしていたら、コインブラ行きバスの出発時間ギリギリになっていた～その上、もともと乗り物酔いしやすいとる子は車内の空気の悪さにやられて死んでいる慌しくチケットを買ったりしていたら（こういう時に限ってチケット売り場が別窓口）、置いていかれそうに・・・コレを逃すと、この何もなさそうなバスステーションで２，３時間待たなければならないのよっ！冗談じゃないわっ！とばかりに生きている富子とアタクシ、そして一緒にコインブラまで行くらしい日本人老夫婦との連携プレーで間に合わせました。（っていうか、バスの出発時間を遅らせました）多分、高速ではなくて下路を走ること約２時間、途中トイレ休憩が１回。コインブラのバスターミナルに到着すると雨・・・今まで何とか移動中や外出中の雨だけは避けられていたのに、お天気女２人のパワーも使い果たしたようだわ。雨女とる子はまだ具合悪そうにしている。タクシー乗り場でスーツケース３つをトランクに乗せてもらおうとしても、車体の都合なのか運転手の要領が悪いのか、どうしても１個しか入らない（ﾟ◇ﾟ；）「あ～あ、ウチラの荷物降ろされちゃったよ。どうするんだろ・・・」「次の車も同じ車種じゃないかっ！ベンツのタクシーなんて使えないワ。キィーっ！」と日本語でグチグチ言っていると、運転手さんは無線で連絡を取ってくれている様子。「多分数字の５，４って言ってるよ。もちろんポル語で。まさか５４ユーロも取るつもりじゃないだろうねっ！」「・・・いや。仲間のタクシーの車体番号じゃないかね。ホラ、ドアのところに書いてある。」花売りのおばちゃんを冷たくあしらいつつ（←寒いし、疲れているのでかまっている余裕もない）待つこと数分。来ましたよ～５４番のタクシーポルトガル人、愛想はないけどホントに仕事キッチリなのね～素敵だわ♪とちょっと感激いたしました。トランクがワゴン型になっている５４番タクシー。うむむ、わが国の誇るニッサン車じゃないのっ！やるわねニッサン。今後、空港とかバスターミナルで客待ちをするタクシーは全てニッサンにして欲しいくらいだわ。コインブラのホテル（じゃなくて今回もレジデンスだわ）は予想以上に古く、お部屋もかなり期待はずれ。今朝までお姫様生活をしていたはずが、一気に奈落の底へ・・・母親が死んで、継母たちがやって来た後の不遇時代のシンデレラ生活。もしくは小間使い部屋へと追いやられた小公女セーラだわ。３人で旅をする都合、持ち回りで１人ずつシングルルームになるのだけれど・・・アタクシの部屋（シングル）に入ったとたん「ハト・・・臭い。」どうやら開けっ放しになっている洗面所の窓のすぐ隣にハトが住み着いているらしい。（トイレに入っていると耳元で「クルック～」と声がする）慌ててハト至近距離の窓を閉める。「こんなホテルに篭っていると臭いが移りそうだし、気が滅入ってくる～」ということで、早速コインブラの街に出てみました。コインブラは丘の上の大学を中心に広がったポルトガル第三の都市。黒いマントを纏った学生が闊歩するという素敵な街。細い路地や階段が多く、オビドスとは違った趣があって面白い街なのです。アタクシと富子のお目当ては「マントの裾の切れ込みが多いほどモテる証」というコインブラ大学の若者を目撃（あわよくば会話）することと、コインブラ旧大学の礼拝堂や装飾がものすごい図書館を見ること。（とる子は明日のポル男との対面でそれどころではないようだ）徐々に強まる雨をものともせずに一心不乱に大学を目指し、坂道を登って行くのでした。

  2006/12/11

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  我らがポサ。（オビドス）

  また「在庫数が限りなくゼロに等しくなってから『限定版』が欲しくなる」という、オタク的というか射手座の狩猟体質（？）が頭をもたげてきまして・・・ネチネチとネットで検索しても埒が明かない為、近所のＣＤショップ数件問い合わせたり出向いた結果、ついに予約できました。のだめカンタービレ　ベスト１００（完全生産限定版）　これは通常版です。日ごろ田舎町の不遇を嘆いているアタクシですが、この時ばかりは大穴的な幸運に感謝いたしました。【３日目】今回の旅は「全行程自力で移動」なので、前日にインフォメーションセンターでオビドス行きバスの時刻表とバス乗り場をチェックインフォメーションセンターのお兄さんはフレンドリーさはないけれど、時刻表をコピーしたり地図に印をつけてくれたりして丁寧に教えてくれました。例えるならば、まるで銀行員かＪＲの人のよう。非常に感じはいいのです。が、テンション高めな旅行者としては若干物足りなさがつきまとう。「今日こそバナナ味のヨーグルトにするもんね」ｂｙ富子「アタシはストロベリーにしてみた」ｂｙアタクシ「えぇっ！ストロベリーもあったのっ！？」「うん。コレ、最後の一個だったけど(〃｀ー´）」・・・・・・「ストロベリーなのに、色がピンクじゃないよ、このヨーグルト。」「フレーバーって書いてある。あくまでも香りと味だけなんだよ、苺なのは。」「バナナの時は白くても何の違和感もなかったけどさ～、白いのに苺味って一気に添加物っぽい。ヤラレタ～」その時、とる子は無言で蛍光オレンジ色の（いかにも不味そうな）ハムと格闘しておりました。高速バス乗り場「カンポグランデ」（富子曰く簡保グランデ＝大きい郵便局と覚える）はリスボンのサッカースタジアムの向かい側にあります。「あのね。ウチラのスーツケースをトランクに積んでよぉくお分かりかと思うけど・・・ものすごく重いのよね。だから、できるだけオビドス行きのバス停の近くで降ろしてちょうだい。」とタクシーの運転手さんに告げると、彼は商売道具であるタクシーをエンジンのかかったまま放り出し、広いバスステーション内を探し回ってくれました。「大丈夫！あなたの愛車はウチラが見守っているわ！」と連携プレーを保って、うまいことオビドス行きバス停前にデカいスーツケース３個と共に到着。寒空の下、バスを待つこと３０分。出発時刻の１０分前になってからようやくでっぷりとした運転手登場。この国の運転手は大変だ。運転はもちろん、切符の発行や荷物の積み下ろしまで全部一人でやらなければならないらしい。我が国の（空港発着の）リムジンバスなどは、チケット売り場は別だし、荷物係だけでも２人は人員を裂いているというのに・・・多分、数十年後の日本も人手不足が深刻化してこうなるんだろうな・・・などと、思いつつちっとも荷物を積み込む気配を見せないおデブ運転手に代わって、自らバス横腹のトランクスペースにもぐりこむのでした。「しかしヨーロッパなのに、か弱い女子に手を差し伸べないとは、どういうこと！？」と、ウチラの他にもバスの乗客となる日本人老夫婦の小さな荷物を詰め込み終えた富子もぷりぷりしていたわ。バスは定刻どおりに出発し、高速道路を北上。アタクシ達がことのほか楽しみにしていたお城ホテル「ポサーダ」（略してポサと呼んでいた）に向かいます。「アレッ！運転手、いつのまにかサングラスをかけているよ。」「多分、２０代前半くらいだろうね～」「きっとマンマ（お母さん）がでっかいお弁当を持たせてるんだろうね、毎日。それであんなに太っちゃったんだよ。」などと好き勝手なことを言っているうちに、丘の上の城壁に囲まれた街オビドスに到着いたしました。まずはインフォメーションセンターで明日のコインブラ行きバスのタイムテーブルをチェック。そしてポサまでのタクシーを呼んでもらう。その昔、お城だったポサに入るまでは何しろ石段が続く・・・まるで山形の山寺のよう（ ゜Д゜）運転手さんが富子ととる子の大きな２つのスーツケースを運び、少し小振りなアタクシのスーツケースはバスの中でスイーツを２つも食べて体力を温存していた富子が持ってくれた。さすが「甘いものが主食、そしてエネルギー」と主張しているだけのことはある。アタクシのスーツケースを持ち階段を上りながらも、「やっぱりアタシのスーツケースが一番重いんだね～。運転手さん、アタシの荷物側にひん曲がっちゃってるよ。あはは・・」とコメントをするほどの余裕を見せる。無事にチェックインを済ませ、迷路のような廊下を案内され我らのお姫様生活を演出するお部屋へ導かれると・・・く、暗い。そしてものすごい湿気。「空気、澱んでるねぇ・・・」「窓がこの小さなヤツ１つだけか。」「昼間からこんなにムーディーじゃなくてもいいのよ。」と、冬はからっ風が吹き荒ぶ上州（群馬県）で育った湿気とは無縁なアタクシ達は、バタバタと窓を開けたりエアコンをつけたりするのでした。「お姫様の生活って、けっこう大変。湿気との闘いなのねぇ」「お城って案外、外から眺めるものなのかもしれないよ・・・」「でも、バスルームは明るいしアズレージョ（タイル張り）になっていて、ステキ」オビドスの街は本当に小さくて、メイン通りにも車が入れないほど。そこに、小さなお土産屋さんやレストランがぽつぽつと並んでいます。この街は日本人にも人気があるようで、この小さな地区で一番多く（と言っても、５，６人）邦人を見かけました。街の雰囲気はこじんまりとしていて何処を切り取っても絵になるほど素敵なのですが、ハエが多い。発展途上国の都市計画などを仕事にしていた富子と話し合った結果、恐らく排水の設備があまりよろしくないのではないかという結論に達しました。サンタ・マリア教会で壁面の美しいアズレージョを見ながらも、「なんか田舎の雑貨屋（←たわしとか洗剤なんかが埃かぶって置いてある）の臭いがするな」とアタマの中でつぶやく。その後、リネンのお店（刺繍がオシャレで可愛らしい）やアクセサリーショップでお買いものをしていたら、すっかり暗くなっていましたロビーでひっそりとたたずむ鉄仮面の歓迎を受け、お姫様のお部屋に戻るとすっかり疲れきったアタクシ達は即行「眠り姫」となったのでした。えぇ。夕飯を食べに外に出歩くのも億劫になってね。・・・あ、ポサ備え付けのふわふわのバスローブを着て「舘ひろし」の真似をしながら写真撮るの忘れちゃったね(Ｔ ^ Ｔ）

  2006/12/08

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  オカッパ王子。

  【２日目】一人部屋だった富子は夜中じゅう携帯が鳴ってよく眠れなかったという。ボーダフォン（今はソフトバンクか？）の携帯は日本から逃亡していても否応ナシに着信できてしまうらしい。かと言って「目覚まし時計」かわりに携帯を使っているので電源を切ることもできず・・・「ポルトガルまで追ってくるとは、これも何かの縁だと思って、アフガン３週間出張、思わずＯＫしちゃったよ」と朝食のパンとコーヒーをおかわりしながらグチってました。「アフガンって・・・もっと冷静なときに決めてもよかったんじゃない？」「いや～３週間くらいなら何とかなるかなぁと思ったんさ」「でも、３週間って言ったら日数、今回の旅行の倍だよ！」「・・・明日のヨーグルトはアタシもバナナ味にしよ～」富子にとって大事なのはアフガニスタンの出張よりも明日の朝食らしい・・・市電（路面電車）１５番に乗って、例の『７月２４日通り』を走りベレン地区へ。４人用ボックスシートでニホンジン女３人に囲まれてしまったポルトガルのおじさんは終点に着くと「やっと変な外国人から解放されたよ」と言わんばかりにそそくさと下車して行きました。無理やり一緒に撮った写真にはいい笑顔で写っていたのになぁ・・・ポルトガルと言ったらコレ！という代名詞的な「発見のモニュメント」とベレンの塔、そしてジェロニモス修道院を見るためにやってきたのです。「ポルトガル人、何気に額がＭ字に後退している人が多い・・・」と思っていたら、昔のポルトガル人はそうでもなかったのかしら？う～ん見事なオカッパ！これなら白いエリマキトカゲファッションも映えるといったものだわ。先頭に立っている人がエンリケ王子です。ベレンの塔は航海を監視する要塞として造られ、砲台もあります。１階は当時牢屋になっていた。１階部分は天井が低いので・・・「アタマに注意」の看板。っていうか、「アタマ、光りますっ」みたいな絵が何とも言えない(*｀艸´)ジェロニモス修道院は大航海時代のエンリケ王子の偉業を称える荘厳な建物。ずきんの後ろに写っている像がエンリケさんです。写真を撮っているとにわか雨が！「撮影は後にして、とりあえず中に入ろうよ！出てきたら止むかもしれないし。」と言うと、「出てきたらますますどしゃぶりになってるかもしれないよ・・・アタシ、マイナス方向に予測しちゃうんだよね。」と雨女とる子は雨の中、エンリケ王子の撮影に没頭していた。（案の定、出てきたら雨は上がっていました。）修道院の中は天井も高くてステンドグラスも美しく、大航海時代のポルトガルがいかに強国だったかというのを感じることができました。暗～い画像はヴァスコ・ダ・ガマの棺。西洋の教会などに歴史的人物の棺が並べてあるのをよく見かけるのですが、あれって石棺の中にホンモノ（←つまり遺体）が入っているんでしょうかね。アタクシはこれに遭遇するたび、中身を確かめてみたくて仕方がありません。唯一のポルトガルガイド『地球の歩き方』に則って、ベレン地区ではエッグタルトを食べました。ポルトガルのコーヒーはエスプレッソが基本。このままではちょっと濃すぎて苦手なのでいつも少しミルクを入れたヤツを注文していました。２つ目に覚えたポル語「カフェ・ピンガード、ポルファボール」（ミルクを少し入れたコーヒーをお願いします）ヨーロッパ各国の「お願いします」と「ありがとう」は勝手に覚えてしまいますね～そして混乱します。スペイン語「ペル・ファボール」　「グラシアス」イタリア語「ペル・ファボーレ」　「グラッチェ」ポルトガル語「ポル・ファボール」　「オブリガーダ」←これだけはちょっと違う。この３カ国に関しては、数字は似たような感じなのでとりあえず「それっぽいヤツ（一番最近使ったスペイン語か？）」でしゃべってました。富子は南米出張が長かったので、旅行会話ぐらいならスペイン語がしゃべれるらしく、ポルトガル人にも随分通じているようでした。隣国とはいえ、長年の敵国だったスペインは気に入らないようで、「ポルトガル語じゃ、こう言うんだ」などと、律儀に訂正してくれるおじさんが多かったです。その後、アタクシたっての希望で国立古美術館に行きました。スペインのプラド美術館で一目惚れした不思議系画家ボッシュの絵を見るために。この美術館に所蔵されているボッシュ『聖アントニオの誘惑』も三面鏡のようなつくりになっていて、相変わらずの不思議なんだけど気味が悪いわけでもなく、どこか幸せそうでバカっぽい世界観。人を乗せた魚が空を飛んでいました（爆）上の階には狩野派の南蛮屏風もあるのですよ。が、しかし・・・なんか薄暗くないかい？蛍光灯がチカチカしてるし、所々切れちゃってるんですけど～これじゃ、遥々海を渡ってきた狩野派が泣くわ。ここまで書いてきて、うっすらお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この美術館・・・客がいないっ！！つまり貸切状態なのよ。まるで皇族の気分（ ゜Д゜）？まぁ、他のヨーロッパ諸国の美術館に比べるとちょっと、いやかなり貧弱かもしれないけど。ずばり商売っ気が皆無。入り口も何処にあるのか分かりづらいし。それでも一応図録は買ってきたので、後でじっくり眺めることに致します。（日本語の図録やパンフレットを作っていないというのも、いかに客が少ないかという事実を物語っているわ）リスボンを一日フラフラしていて気がついたことなど。「ポルトガル人って、なんか・・・ノリが悪くない？ラテン系じゃなかったっけ？」「うむ。確かに・・・隣がスペインとは思えない。しかも、若者が少なくないかい？子供の姿もあんまり見かけないしねぇ～」「中年と老人ばっかりだよね、なんか。」「治安は良さそうな感じはするけど。妙に街が静かすぎるんさね、サイレンの音もしないし」「あのさ。リシュボーア（＝リスボン）って、首都だったよねぇ。日本人はおろか、観光客があんまりいない。」「そだね。空港で、ものすごい剣幕で添乗員をしかりつけていた韓国人の集団はどこに行ったんだろうか？」「バスで回ってるんじゃない？相変わらずあの添乗員、怒られながら・・・」「イタリア人観光客はわりといるみたいだねぇ。何か騒がしいなーと思ってよく聞いてみるとほとんどイタリア語なんさ。」夕食を食べに、ホテル近くのレストランに行ったら、仕事帰りっぽいおじさんがワインをちびちびやりながら、テレビ中継を凝視していて「何かさぁ、居酒屋で野球中継見ながら一杯やってる日本のサラリーマンみたい。」などと言いながら味付けの塩辛いタコのリゾットをつついておりました。「ねぇ！ビールのおかわりと、注文したはずの野菜スープ遅くない？」とふと気付くと、店員全員もテレビに夢中。どうやらサッカーのヨーロッパクラブチーム対抗試合みたいなのをやっている模様。「ここ、スポーツバーってわけじゃないよね？」「いや、どう見ても普通の地元レストランでしょ～」「せっかくここまで熱中して観戦してるんだったら、もっと盛り上がればいいのにね」「野球を見ている日本のおじさんだって、もうちょっと感情表現があるわなぁ」「試合、終わったのに応援しているチームが勝ったのか負けたのかすら分からないよ」「・・・と思ったら、またチャンネル変えてサッカーだ」（爆）てっきりポルトガル人もラテン系だと思い込んでいたアタクシ達は、なかなか彼らの心を理解できないでいるのでした。

  2006/12/06

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  円安でミイラ化。

  ヨーロッパに音楽留学をする夢を見ました。ポルトガル帰りということと、留守中に録り貯めておいた『のだめ』を一気に観たのが主な要因と考えられます。音楽に関して、今さら何をやっても遅いということは十分承知しておりますΣ（￣▽￣;）ついでに本日、また一つ歳をとりました。最近無性にＬＯＶＥなたまっきー（＝玉木宏。勝手に命名）と年齢差が広がってしまったけれど、昨晩前祝ということで『のだめ』とスマスマでお姿を拝めたのでヨシとしよう。ちなみに誕生日プレゼントは『のだめ』１～１６巻を指定したので、これから存分にのだめワールドに浸ることが出来ます(*｀艸´)【１日目】さて、留守中の仕事もひと段落ついたので、ぼちぼちとポルトガル旅行記でも綴ろうかという気分になってきました。「最近、雨女体質なんだよね。職場のピクニックも雨で２度流れてるのさ、ンフフ」というとる子の宣言通り、出発時から雨模様でした。幸い強風は吹いていなかったので、飛行機は何の問題もなく離着陸しておりまして・・・デカい望遠レンズを抱えた「飛行機マニア」（鉄道マニアが通称てっちゃんならば、ひぃちゃんとでも呼ぶのだろうか？）達がデッキを行ったり来たりしている様子を眺めつつ、最後の日本食を食べながら「シュミとはいえ、この雨の中ご苦労なことだわね」「っていうか、いい大人が仕事はどうした？今日は平日だろっ！？」「まぁ、平日に旅立とうとしているアタシ達が言えたことじゃないけどさ」「ところで彼らは独身なんだろうか・・・」「えぇ～、平日に仕事もせずに空港に通うダンナって、どうかと思うよ」「しかも収入は全てあの高そうなレンズにつぎ込んでいるに違いない。服はどうしようもなくヨレヨレだもの。」などと、観察をしておりました。ずきんの希望通り、機内のパーソナルテレビで『ハリーポッター４』（←題名は覚える気がない）をやっていたので、観ましたとも。相変わらずハリー少年、いや青年の（ヨン様を髣髴とさせる）成長ぶりが気持ち悪く「初回のときはまだ可愛らしかったのにね・・・」などと思いながらも、（←この一文でえらい多くのファン層を敵に回したかも・・・）最終的には「結局アイツだけいつも特別扱いじゃないかっ！」という憤りとともに「たかが魔法比べであそこまで命がけになる必要があるのかしら？」というファンタジーにあるまじき感想を抱いてしまった。つくづく根性がひねくれているわ自分。アタクシはハリーポッター中に出てくる学校の動く建物とか突然現れるご馳走とか、魔法商品を扱う商店街が好きなだけだったのかもしれない。今回記録的なユーロ高（というか円安）で、ごっそり両替したつもりのジャパン円が微々たる額に（ﾟ◇ﾟ；）タクシー１台に無理やりスーツケース３つ詰め込んで、ホテルに向かおうとホテル名を告げると運転手に「そこはホテルじゃない。レジデンスだろ。」と訂正される。タクシー料金をぼられない基本は運転手と親密になり過ぎない程度にコミュニケーションをとることだという（多岐に渡る海外経験者）富子の信念の下、運転手の機嫌を損ねることもなく無事に正規料金でホテル否レジデンス（民宿みたいなモノか？）に到着。深夜１２時近く。フロントには愛想のいいおじさんとイタリアおやじ（←後にただの宿泊客だったと判明）。一番最初に覚えたポル語は「ボアノイテ（こんばんは）」でした。イタリアおやじには「ボナセーラ！チャオ」と挨拶しておきました。ホテルにはサービスでミネラルウォーターがついているものだ！と思い込んでいたアタクシ。ミネラルウォーターのペットボトルはおろか湯沸し器もスリッパ（アジア圏だと無条件に揃っているのに）も見当たらないあたりが、ホテルではなくレジデンスなのだわ。この微妙にお腹が空いた状態で眠れるのかしらという懸念と、水を一滴も飲まずにこのまま寝てしまったら朝ミイラ化しているかもしれないという不安を抱えたままベッドに倒れこむのでした

  2006/12/05

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• ポルトガルで厄落とし。

  完全なるフリーツアーの大変さを身にしみて感じたわ～今回。スーツケースを抱えての移動って・・・想像を超える過酷さ(；´Д`) 数々のトラブル（ネタとも言う）もありましたが、無事に帰国いたいしました。体調を崩すこともなく、非常に元気です。精神的には・・・「虫の知らせ」というか「第六感」の大事さを実感しました。本厄女３人の旅行ということで、どんな災害に巻きこまれるかとヒヤヒヤしていましたが、最大の厄はポルトの街で落とせたみたいです。ユーラシア大陸の最西端「ロカ岬」で海の藻屑と消えるかと本気で強風と戦いました。沢木耕太郎よっ！あなたが『深夜特急』でアジア→ヨーロッパとゆるゆると体験した様々な苦労を・・・アタクシ達は最後の地「ロカ岬」で一気に体験した・・・と思うわよ。ドラマで『深夜特急』をやっていた愛する（大沢）たかおちゃんが離婚していたΣ(ﾟ□ﾟ;)という知らせが携帯のメールで友人から数件入っていて、衝撃を受けたのが帰国して最初の出来事でした。落ち着いたら（自力で運べなくなったスーツケースが自宅に届いたら）、ポルトガル紀行をＵＰしたいと思います。タラの一夜干しと甘いもの（デザート）は当分見たくありません(ノ￣□￣)ノ

  2006/12/01

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• ポルトガル王子。

  ファンデーション（と化粧下地）をＡＮＮＡ ＳＵＩに変えて、しばらく使ってみました。非常にいいです。さすが「ドールスキン」を謳うだけのことはあって、粒子が細かいような気がします。香りもいい香りなので、お化粧をするのがちょっと楽しくなります♪（本来、かなり面倒くさがりなんですけど）映画『7月24日通りのクリスマス』（←音楽が鳴るのでご注意）が気になります。なぜならアタクシの大好きな（大沢）たかおちゃんが、「王子様」！？あの美しい中谷美紀が冴えないメガネの主人公という設定も何だか面白そうだし、劇団ひとり（「嫌われ松子」でも共演してたわね）やＹＯＵといったナカナカ個性的な面々も妄想の世界＝ポルトガルのリスボンっていうのも、ポル熱沸騰中のアタクシにとって気になるところでもあります。ついにポルトガル行きが秒読み段階に入りました。しっかりと旅行代金の残金もお支払したわ。燃料税（っていうの？）がさらにアップしていて、ビックリだわよ(；´Д`) 自動車みたいにバイオガスとかで飛ぶ飛行機が早いとこ開発されないかしら。この際、ＵＦＯでもいいや。ペンパルで知り合ったというポルトガル男、「ポル男」と順調にメールのやりとりをしていた友人とる子。「ポル男って、ラテン男なのにものすごく面倒見が良くて～コインブラからポルトまでの時刻表と電車代を調べてメールしてくれたの～」と、ますますまだ見ぬ（※そこそこな顔写真が送られてきたらしいが、本人ではない可能性も考えられる）ポル男に惚れこんでいる様子。しかも、音楽をやっているというポル男の友達が音楽学校だか会社を案内してくれるらしい。アタクシは別にミュージシャンでもないので、あまり興味はないのだけど、昔バンドのボーカルをしていた（？）とる子は行く気満々なのだ。いざとなったら、ポル男一人くらいなら女３人もいればナントカ太刀打ちできるかもしれないけれど、相手が増えるとなるとさらに危険度は増すわよねぇ。いつものごとく恋愛体質ゆえに冷静な判断ができなくなっているとる子のアタマを一度クールダウンさせる必要があるかもしれないわ。もう一人の同行者、富子・・・諌めるどころか―恋心に油を差し、さらに薪をくべたり、その周りでフォークダンスまで踊るような性格ψ(｀∇´)ψしかも外国に行くと異常にモテると豪語する自称「恋多き女」。大人なので、友人の恋路を邪魔するつもりは毛頭ございませんが、いくら楽天的で行き当たりばったりなアタクシでも、自分の身にまで危険が降りかかるとなればこの２人を何とかせねばならぬ。一方恋する女とる子は「ポル男への日本土産は何がいいと思う？」などと、呑気に悩んでいるのでした（ ゜Д゜）ポル男よ。ホセ・ロドリゲス（7月24日・・・のキャスト紹介参照）のような王子様であってくれるな。ザビエルのようなカッパ頭で、南蛮絵巻のような白い襟巻トカゲ服を着た「一瞬でとる子を夢の世界から引き摺り下ろす」ほどの強烈なヤツであって欲しい。

  2006/11/02

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• ポル男出現。

  秋の花粉症がやってきました。昨日から。家に居る時はまだマシなのですが、職場に出てくるとかなり来ます。周りが田んぼやら草むらなのでね・・・(；´Д`) いつも来る郵便屋さんも昨日、「今朝から急にきましたね～」と言ってました。年々秋のほうがひどくなっています。早く花粉症のない場所（＝国外→ポルトガル？）に脱出したいです。「ちゃんと仕事をしているのだろうか？」と疑問を持ってしまうほど、ポルトガル行きの計画に熱中していたとる子から最近音沙汰がなくなっていたので、いったんクールダウンしたのねぇ・・・と思っていたら、潜伏期間を終え新たな提案をしてきました。「ポルトガルの北のほうへ行ってみないかい？」いろんな都市をあちこち移動という過酷なスケジュールはトルコで懲りたので、今回はなるべく移動を少なくしてゆっくりと旅をしようと言っていたのでは！？だから、リスボン周辺や北上してもコインブラあたりまでかねぇなんて話していて、先日すべてのホテルが取れたという報告が富子からあったばかりなのに・・・（ ゜Д゜）どういう風の吹き回し？「本当に勝手なのは分かってるんだけど、今ペンパルしているポル人（男）がポルト（という都市）の北の町に住んでいて、会ってみたいなぁと思ってさ」ということらしい。小学生以来、久方ぶりに耳にしたペンパルという言葉に郷愁を覚えてしまった・・・今もあるのね～そんなシステム。現代はもちろん郵便ではなく、メールでやりとりをするという方式になっているみたいだけど。一種の出会い系みたいなヤツか？アタクシもやったことがあるわよ。外国のお友達と文通するってヤツ。少女マンガの後ろの方に宣伝広告が出てたヤツ。これでも小学生の頃（今となってはその片鱗もないけれど）英会話を習っていて、ガイコクというものにものすごく関心があったもの。確か相手はアメリカの田舎町に住む女の子で、とてもカラフルなレターセットに青いインクで書かれた英語が・・・・・予想以上にヘタクソだったのを覚えている。大文字小文字が入り乱れるまさにミミズの這ったような字。日常、英語を書きなれているのだから、向こうはさぞかし美しい文字を書いてくるのだろうなという淡い期待をあっさり裏切ってくれたわ。英訳云々の前に、判読できない・・・（ﾟ◇ﾟ；）その後、自分で外国旅行ができるようになってから「外国人というのは、意外とアバウトに文字を書くものなのね・・・」と、ペンパルの女の子だけが飛びぬけてヘタクソだったわけではないと、身を持って実感するのでした。万国共通であろう、数字ですら判読できないものがままあるし。例外として中国人は比較的きちんとした文字を書く人が多いような気がします。さすが漢字の国。そうそう、とる子が会いたいというポル男（ポルトガル男）の話でした。世話好きな富子は「エンジェルとなって応援するわ！」とやる気満々になっていると言う。さすがにとる子一人を得体の知れないポル男のもとへ走らせるほど非情な女ではないので、アタクシも「とる子、キミに任せるよ。」と返事をしました。「前に『写真を送ってください』って書いたら、それっきり返事が来なくなったペンパルもいたから、どこに地雷が埋まってるか分からないよねぇ～。そんなことになったら、今までどおりの日程で行くからね。」というメールを最後に、その後とる子からポルトガル北上計画に関するメールは来ていません。

  2006/09/21

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  トルコグルメ続き。

  トルコで美味しいモノを食べたら「チョク・ギュゼル！」と言います。この言葉、英語で言うＶｅｒｙ　ｇｏｏｄ、中国語の很好というところでしょうか。とても便利。昨日トルコはアジアよっ！と豪語したアタクシですが、こんなイタリアンなメニューがあったとは・・・トルコ風ピザ・・・味はイタリアの薄焼きピザとほぼ同じ。挽肉が乗ったものとチーズの２種類。トルコってもしかしたらヨーロッパかも？と思った一品。鯖のグリル・・・地中海のリゾート地アンタルヤで食べた魚料理。レストランには（日本人向けに）醤油が常備。その他にもイカやエビのフリッターという和テイストなメニュー。パンが出てきたけど、ご飯が欲しくなったわ。鯖を一人１匹ずつって豪快な量よね～地元（福井県）でも鯖を一匹丸々串焼きにして出してるところがあった(^～^;)ゞやはりツアーで行くレストランって、月並みというかイマイチ地元度が足りなくて百点満点はつけがたい。一番美味しいものは自分の足で見つけるものよ。と言うことで、アタクシが感激したトルコ料理はコレ。上の写真は食べ物屋ではありません。イスタンブールのエジプシャンバザールの片隅にあり、キラキラ輝きを放つアールヌーボーな外観の香水屋さんです。香水瓶も可愛らしくて、オトメ度高い店構えです。テレビの旅行番組にもよく取り上げられているお店らしい。で、この香水屋さんの合い向かいにある乾物屋さんがおすすめなのです。エジプシャンバザールには香辛料や乾物を扱う数々のお店がありますが、ここのお店が一番活気があって、従業員もキビキビしているし衛生的な感じがしました。（赤と黄色のユニホームを着たお兄さんが目印）地元のお客さんが多いのがいい店の証拠。杏のドライフルーツもいろんな等級があって、（味見をさせていただいたところ）高いものは高いなりに美味しいのよ～アタクシは杏を小分けにして何袋か買い込みました。その場で真空パックにしてくれて、お土産にもＯＫ！ここでとる子が日本在住のトルコ人にたのまれて買っていた干しイチジクの間にクルミがサンドしてあるやつこれは未知なる食べ物の上に絶品でした。トルコ人がお金を渡してまで「買ってきて」と頼むだけのことはあります。日本にはないのかしら～？健康に良さそうだし。おいしいし。マントゥ・・・左上にちょこっと写っている白いモノ。水餃子トルコ風、ヨーグルトソースがけ。トルコ料理に欠かせないのがヨーグルトソースなるもので、ガーリックの風味がついているのよ～ラビオリのような水餃子のような、これぞヨーロッパとアジアの架け橋メニュー。手前の豆やニンジン、牛肉の煮たもの（名前は分からない）は肉じゃがのようなおふくろの味でした。このレストランはマントゥが看板メニューだけあって、本当に美味しい。他にスープもオーダーしましたが、どれも納得の味でした。イスタンブールのタクシム広場から続くイスティクラル大通りから少し入った路地で発見したお店。しかしこのマントゥ、中国の饅頭（マントウ）を彷彿させるネーミング。両者とも共通する具を小麦粉で包んだ食べ物。何かつながりがあるのかしら？それとも偶然？あぁお腹すいてきた(；´Д`) ～

  2005/12/02

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  トルコグルメ。

  トルコに来たらお腹の弱い人は生野菜をがっついてはいけません。という添乗員のお姉さんの忠告を無視して、「アタシはトルコ３度目だし、いつも頑固な便秘で最終手段として危ない牛乳を飲んだりしてるくらいだから大丈夫」とタカをくくっていた友人とる子。言わんこっちゃ無いですよ。最終日に近づくにつれ体調を崩し、お腹に優しいモノしか受け付けなくなったなんてねぇ。生野菜は禁物！っていうのはアジアの常識。トルコは間違いなくアジアだわよ。ＥＵ加入を狙っていますがアジアの香りがプンプンいたします。ちょうどタイムリーなことに現地のＮＨＫで「邦人１１名トルコ旅行で赤痢に集団感染」というニュースが。おまけに「トルコで鳥インフルエンザ発生」とダブルパンチ。とる子は「アタシ・・赤痢と鳥インフルエンザとピロリ菌（←増えてる）の疑いかけられて、空港で隔離されて、帰国できないんだわ・・・」と嘆いていました。っていうか、赤痢って感染るよね？行動を共にしているアタクシまで隔離の危機っ（ﾟ◇ﾟ；）？過去２度アジアで痛い目に遭っているアタクシはそこそこ注意いたしましたので、食欲も普通にあります。いつも読んでくださっている方は薄々お気づきかもしれませんが、料理はダメ～なアタクシ。でも、食べるのは好き（若干偏食気味なところもありますが）。トルコで食べた美味しいモノをご紹介いたしますよ。クンピル・・・大きなオーブンで焼いたほくほくのじゃがいもの上に、コーンやオリーブ、ウィンナーなどをトッピング、マヨネーズやケチャップのようなソースをかけたジャンク度満点な食べ物。イスタンブールのオルタキョイという地区の屋台で売っています。コレ、デカいですよ。子供のアタマくらいの大きさはあります。とる子と２人で１個をつつきました。（チャイは３杯おかわりしました）羊の肉団子トマトソース煮・・・イスラム教徒は豚肉を食べません。なので肉団子も羊の肉で作るのね。肉全般がどうも苦手なアタクシ。コレはあんまり･･･でした。中国の清真（イスラム）料理屋で食べた羊肉入りの麺伴面（バンミェンだったかしら）とか、道端で焼いて売っている１本１，２元の羊肉串は食べられたのですけどね。こってりなスパイスで誤魔化されていたから食べられたのかしら。横に写っているのが、問題の生野菜ですよ。がっつきすぎにご注意！奥のヨーグルト飲料アイランはとる子が好んでよく飲んでいました。ヨーグルト飲料＝甘い。と認識している純日本人のアタクシには衝撃の味。アイラン＝しょっぱい。ですから。とる子がお腹を壊したのはこのアイランのせいじゃないか？とアタクシは疑っています。だって、ツアーの中でアイランを飲んでいたのはとる子だけ。お腹を壊したのもとる子１人。トルコグルメ続く・・・

  2005/12/01

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  メブラーナだけじゃないイケメントルコ人。

  アタクシがトルコで撮ってきた写真は塚地やらロボコップだけではありません。しっかり、というかちゃっかりイケメントルコメンの写真も収めて参りましてよ(￣ー￣)イケメンのお話は置いといて・・・先ず、上はイスタンブールの通称ブルーモスク内。この日はラマダンの日曜日ということで、たくさんの人がお祈りに来ていました。偉いお坊さん（で、いいのかしら？）が台に座って、お祈りをしています。こんな場面の遭遇するのは珍しいことらしい。ブルーモスク内には中心から円を囲むように柵がありまして、女性は中に入れません。信者でない人はもってのほか、ということになりますね。そして下の踊る人たち。コンヤという街で買った置物でございます。メブラーナというイスラム教の一派で、コンヤにはメブラーナ博物館（もとはモスク）があります。このフレアースカートの集団、女性ではないですよ。男性ですよ。このような服を着て、音楽に合わせてクルクル回るのです。アタクシ、このモチーフ気に入りました。可愛いではないのっ。おっさん＋ヒゲ＋白いフレアースカート。現地で買ったＶＣＤ見たら、結構な速さで陶酔しているかのようにクルクル回っています。おっさんでもフレアースカート履くと、回りたくなるのね～そして、そのコンヤのレストランで遭遇したのが、オーラを放つイケメン軍団。ユニホーム着用。アタクシはピンと来ました。サッカー選手に間違いないと。すかさず近寄って行って、聞きましたよ。「サッカー選手ですか？」ビンゴ！チーム名を聞くと「チューリッヒ」と言っているように聞こえる。スイス？トルコ人じゃないの？と思っていたら、とる子曰く彼らはトルコ語をしゃべっていたらしい。トルコのサッカーって言ったらイルハンくらいしか知らないアタクシ達。とりあえずお近づきのしるしに一緒に写真撮っていただきました。もう、チーム一団のうち半分くらいイケメンでしたのよっ！（思い出して、興奮してきた）その後、とる子の素晴らしい検索力で、ＨＰがあることが判明。コチラＨＰはトルコ語なので何が書いてあるかさっぱり判りません。あぁやっぱり有名人だったのね～旅行するとサッカー選手にあたる・・・とまではいきませんが、アタクシはタイに行ったときは全日本の代表にお会いしました。もちろん一緒に写真を撮ってもらってね。井原さん、いい人だったな～（カズとか北澤選手が全盛期の頃ですよ）ついでに同じホテルにいた外国チームの選手とも撮りましたが、どこの国だったんだろ？赤と黄色のユニホームだったような。お顔立ちはヨーロッパ系でしたねぇ。一番下は窓の外は遺跡なのに、バスの中で爆睡しているアタクシ（とる子撮影）。

  2005/10/25

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  ツアーかフリーか。（トルコ）

  今回の旅行は移動距離が半端じゃないってことで、添乗員付きのツアー参加にしたんだけど・・・集団行動苦手なアタクシ達。人数は２０人。ものすごいプレッシャー。旅行中「あれ？紅ずきん白髪が生えた？」ととる子に指摘されたわよ。朝早いのが何よりも苦手なのよ～それなのに連日４、５時起き(Ｔ ^ Ｔ）アタクシは出発の１時間半前に起き、準備に異様に時間のかかるとる子は２時間前起き。パムッカレには有名な石灰棚なるものがあって、その日の予定では日の入りに間に合わない為、暗すぎて観光できないっていうのよ。だから翌日の早朝に行くことに・・・アタクシ達は「暗くてもいいから次の日はゆっくり寝たい」とぶつぶつ言ってたんだけど、オバサマ達にはかなわなかったわ。「そうよね～、朝早いほうが気持ちいいものねー」と満場一致（？）で決まってしまった。もとはと言えば、ツアーお決まりの超高級土産物屋で時間をとりすぎなのよっ！アタクシのような庶民にはとうてい手の出ない（っていうか、考える余地もない）シロモノに(ノ｀△´)ノキィィィィィィッ写真はエフェスの遺跡で遭遇したロボコップ。炎天下だったのに何故この格好？ ↑石灰棚の地面がごつごつしてて、まるでフレディのお顔。フレディをご存知ですか？「エルム街の悪夢」ですよ。とる子と気持ち悪がってひぃひぃ言いながら歩きました。日の出前の石灰棚は地面も冷たく、野良犬もうろついており寂しい感じ。でも勢いよく流れる温泉に足を浸すと非常に気持ちがいいのよね～急流に足をとられて流されそうになるけど。流れ着く先は崖ですわよ。２，３０分ほど経って、朝日が昇るとその風景はもうこの世のものとは思えないほど美しくて。「年長者の意見には従うべきだわ」と、反省したのでした。アタクシ達は目先のことしか考えない未熟者でしたわ。早起きは三文の得って言うし。他の観光客もいなくて、絶景独り占め状態でした(￣ー￣）↑アフロディシアスにいたドランクドラゴンの塚地くん。今までの旅行がほとんど航空券とホテルだけのフリーツアー（半日観光がついてたりしたけど）だったので、ここまでみっちりのガイド付きツアーは正直辛かったです。しかも現地ガイドが例のイケメンじゃなかったからね～気合いも半減(；´Д`) 今度トルコに行く時は（？）、バリバリ飛行機移動のフリーツアーがいいかも。先日お騒がせしましたバナーの件ですが、半日がかりで超シンプルなものが（１つ）できました。屋号のしかできていないので、もっと凝ったやつができたら披露したいと思っています。自力であれこれやってみると勉強になりますね～Σ（￣▽￣;）また頑張ってみます。（分からないことがあったらまた大騒ぎするかもしれません）

  2005/10/20

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  トルコのハマム。

  トルコ旅行で一番衝撃的だった出来事。トルコ風呂じゃなくて、ハマム。タイではタイ式マッサージ、バリ島ではエステ、中国では足ツボマッサージ・・・などなど各国で体を労わりたいアタクシがトルコで挑戦したのがハマムでございます。現地ガイドのカッパ（カッパドキア出身とかではなく、頭がカッパだった）の話では、宿泊していたホテルでは女の人が担当してくれるという。早速予約をして現場に行ってみると・・・大理石のドーム型の（サウナ）部屋に待ち構えていたのは、やたらガタイの良い兄さん２人Σ(ﾟ□ﾟ;)半裸で腰に布を巻いております。ね、姉さんはいずこ？？同じ時間に予約をしたツアー仲間は既に「まな板の鯉」となり、されるがままというか。どうやら姉さん担当者はいない模様。あのカッパガイドに騙されたのかっ(｀д´＃)ムヵ!! しっかり水着にも着替えていたので、ここで引き返すわけにもいかず、アタクシ達もまな板に乗ることにいたしました。兄さん２人のうち一人は貴ノ花親方に似ていて、生理的に受け付けられなかったので同行のとる子に譲って、アタクシは違う方の兄さんへ。大理石の台はまさにまな板のよう。まずは仰向けに寝かされ、垢すりミトンのようなものでガシガシ擦られます。意外にも気持ちがいい（韓国人のおばちゃんにやってもらっていると思い込むことにしよう・・・）。次にうつ伏せになり、背中側もゴシゴシと。当然のように水着の背中のホックも外されましたね(；´Д`) もうどうにでもしておくれ。アタクシは鯉です。ほぼ全身擦り終わったところで、ざばんとお湯をかけられよーく見ると消しゴムのカス状のアタクシの抜け殻が（←汚くてすみません）お湯と共に流れ去って行きます。あらら、垢ってこんなにとれるものなのね！ちょっと感動。大きな布袋を石鹸水に浸して空気を入れて膨らませ、ぎゅっと絞ると大量の泡が生まれます。今度はソレを全身にこんもりと盛られて、いよいよ何かの食材のような状態に。で、足やらお腹やら肩やら全身マッサージでございます。もうこの時点では相手が兄さんだろうと関係ありません。バリのマッサージはくすぐったくてこらえるのに必死でしたが、さすが兄さんは力強く、くすぐったくないのがせめてもの救いでした。マッサージが終わると泡を落としてくれるのですが、背中のホックが留まらないのよっ！石鹸で手がすべっちゃって。恥ずかしながら担当の兄さんに留めてもらいました(￣^￣")ようやく胸の辺りも落ち着いたところで、シャンプーです。日本の美容院のように「お痒いところはございませんか？」なんて生易しいモンじゃありません。真上からお湯をかけられ、脳天あたりをもくもくと泡立て耳の中に泡が入ってもお構いなし。最後も桶で数回流してフィニッシュです。昔懐かしい親子の入浴シーンを思い出しました。思い出に浸っていると、正面からタオルで抱えられこれで拭けということか。ますます子供の頃のようだわ。恐怖の垢すり後のオイルマッサージはちゃんと姉さんがやってくれました。確かにサウナ状態の垢すり作業は重労働かもしれないわ。それを承知の上でも姉さんに来ていただきたかった。オイルマッサージは肩とか足とか疲れのたまっていたところを重点的にやってくれたので、体はだいぶ楽になりました。日本の温泉文化はおかしい！と世界中で言われがちですが、トルコのハマムの混浴っぷりはいかがなものなのかしら？また兄さんが出てくるかもという恐怖心で、他のハマムには行かなかった為その実態は分からなかったけど、ハマムに兄さんはつき物なのっ？お姉さんか出てくるところがレアなのか・・・ナゾは深まるばかり。意外にも初エステ体験で兄さんに出くわしてしまい、相当なショックを受けたとる子に(〃｀ー´）「とる子担当の兄さん、貴ノ花に似てたよね～」と言ったら、本当に気持ち悪がってました。さすがにハマムの写真は撮れなかったので、今度とる子に貴ノ花の画像を送りつけようΨ(｀∀´)Ψ画像、上の目玉はトルコのお守りナザールボンジュ。空がとてもキレイなトルコ石色。下はカッパドキアのずきん。目玉いっぱい・・・　　

  2005/10/13

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• トルコってヨーロッパ？

  ハバネロ～じゃなくて、メルハバ！ヽ('ー' )/ トルコ語の挨拶、てっきりハバネロだと思い込んでいたら間違えてた。本日帰国致しました。今回はフリーではなくて、ツアー参加だったので辛かったです。早起きと時間との戦いが。それでもいろいろと面白いことがあったので、落ち着いたら書いていく予定です。初ハマムも体験済み。あぁ思い返すと・・・悪夢が。イスラム圏であるトルコはちょうどラマダンに入ったところでしたが、観光客だしイスラム教徒でもないアタクシ達は昼間からむしゃむしゃ食べたり飲んだりしてました。トルコ料理も美味しかったけど、今はラーメンが食べたいです。留守中、トミーブライスやらスクールガールドリームのアウトフィットやら届いていました(*゜ー゜*)ほくほく。

  2005/10/12

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  KLMバッグ。（スペイン旅行記最終回）

  朝、時間キッチリにピカピカのベンツでお迎えが来る。アシスタントはもちろんスペイン人で、学生風（で今時）のメガネ君。とても流暢な日本語で淡々と仕事をこなす。免税の手続きも済ませ、座席の希望もしっかり伝えてもらい、メガネ君そしてスペインとはお別れ。空港内は思った以上に広くてお店も沢山。ハムやらクッキーやら、ずきんのお洋服（バービー用）までしっかりと買い、いざ飛行機へ。窓の外には素晴らしく水色の地中海が遠ざかっていく。あぁ、海も見ておくべきだったわ・・・と思っているうちに、一面の山並み。見事なまでのグレーとベージュのコントラストを見ていたら、不意に睡魔が襲ってきてエルグレコの絵の夢を見た。色彩がそっくりなんですもの。オランダはものすごい豪雨で着陸はしたものの、飛行機の中から出られない。アタクシ達が乗った飛行機の後続機は他の空港に回されたというから、着陸できただけでもありがたいのだけれども・・・早くこの狭い機内から脱出させて欲しいものだわ。２時間遅れくらいでようやく空港内に入る。乗り継ぎ便も離陸できなくて、遅れているから心配ない。みたいなことを機内アナウンスで言っていたので、安心しつつ日本人団体ツアーにくっついて広い空港内を移動。寿司バーとかカジノとか、キョロキョロ見ているうちにどこかで団体とはぐれてしまった（ﾟ◇ﾟ；）子供じゃないし、案内板どおりに進めば大丈夫！と気を取り直して出発ゲートへ。ようやく到着すると、クローズドの文字が・・・「きっと、まだ出発できないから閉まっているのね。それにしてもあんなに大勢いた日本人の団体はどこに消えてしまったのだろう？」と、少し不思議に思いつつ椅子に座って休んでいると、向こうから係員らしき女の人が近づいてくる。「シンガポール？」ガランとしたロビーの中で、座っているのはアタクシ達と明らかに東南アジア系のカップル１組。アタクシ達もシンガポール人だと思ったのか。「ノー、ジャパン！」と答えると、驚いたように「オーサカ！？」と聞き返す。アタクシは「そう、オーサカに行く」と喜々として言い返すと、「ボーデイング、ボーディング！」と急かされ・・・搭乗時のパスポートチェックもせずに、アタクシは飛行機へと送り込まれた。飛行機の入り口ではいつもと変わらず、スチュワーデスさん達が笑顔で迎えてくれたし、乗り遅れそうだったのが幻のよう。アタクシが昨日買ったばかりのKLMのショルダーバッグを提げていたのを見つけると、スチュワーデスさん達に取り囲まれて「何処で買ったのぉ～？」と感激された。そうよね、自社の名前がデカデカと入ったバッグを持ったガイジン、ちょっと嬉しいかもね。飛行機を待たせたことはチャラだわ。というよりも、アタクシはKLMの動く広告塔だわよ。ビジネスクラスにご案内されたいくらい。　　機内を見渡すと、さっきの日本人団体はしっかりと着席していた。お年寄りもいるのに、意外と歩くの速かったのね。アタクシの隣にすでに座っていた人は、留学していた時のクラスメート、ポーランド人の「ピヨちゃん」によく似ている。ピヨちゃん、マイナー言語マニアで３０カ国ぐらいの言葉を知ってるって自慢していたっけ。日本語の「アリガトウ」はポルトガル語の「オブリガード」から来ているってピヨちゃん言ってたけど、本当かしら？まぁ隣がピヨちゃん似のスリムな外人さんでよかったわ。前に超おデブなおっさんが隣で、肘掛にお腹のお肉が乗っちゃって窮屈でしょうがないことあったもの。しかし、離陸するや否やピヨちゃんよく食べる。ドリンクは必ず２種類もらい、パンは２，３個とる。間食のラーメンとアイスは暗黙の了解で両方もらった挙句、アイスをおかわりしていた。ピヨちゃんの国籍は不明だったけど、フランス語っぽい言葉をしゃべっていた。そして、食事の前に「イタダキマス」と（カタコトの日本語で）言う礼儀正しさ。今回の来日は休暇中の彼女（日本人）に会いに行くためだとか。やるわね、ピヨちゃん。でもそんなに飛行機の中で腹ごしらえしなくても、オーサカには美味しいものが沢山あるのに。「喰いだおれ」の街ですもの。帰りの飛行機でも立て続けに映画を２，３本見ていたら、あっという間に着いてしまった。入国審査のところでピヨちゃんを見失ったものの、荷物受け取り所のトイレ付近で再会。すれ違い際、「マタネ。」と言われたわ。ピヨちゃん、果たして彼女と会えたのかしら～と気になって、辺りを見回すと隣のエレベーターにまさに乗ろうとしているピヨ＆彼女発見！彼女は小柄で、丸顔の素朴な雰囲気の女の子でした。そしてピヨちゃんはアタクシ達に気づくはずもなく、嬉しそうに彼女としゃべり続けていたナ。スペイン旅行記、最初から読んでみたくなった方はコチラからどうぞ(￣◇￣)

  2005/09/08

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  バルセロナでポキート。

  アトーチャ駅のAVE（新幹線乗り場）にタクシーで乗りつける。午前中の早い時間だったら、風も爽やかで快適。タクシーも窓全開で走る。あぁ、マドリードとはお別れだわね。そう言えば、まだあまり買い物をしていなかったわ・・・などと少し後ろ髪を引かれつつ。駅はドーム型（かまぼこ型？）の空間に背の高い草木が生い茂り、ステキ。そして乗り場は空港のよう。さすが陸続きのヨーロッパだけあって、大きい荷物を持ち歩く旅行者用にエスカレーターが動く歩道みたいになっているのよ。気が利いているわ。初日のオバチャンの言葉に従い、駅でサンドイッチや飲み物を買って列車に乗り込む。「日本の新幹線と違って、車内販売は来ませんからね」だそうです。　　相変わらず乗り物に乗るとトイレが近くなるアタクシ。スペインの新幹線のトイレに・・・トイレに関して言えば、日本の新幹線の勝利でございます。このスペインのトイレの荷物かけ（荷物が落ちないように、上の部分が鋭利な金属のギザギザになっていた！）で負傷いたしまして、指から大量の出血。ここ数年、こんな出血を見たことがなかったので（健康診断の血液検査でつい最近、血を抜かれましたが）すっかり血の気も引いてしまったわ。憔悴しきってバルセロナに到着。途中、何の予告もなく電車が数分間止まりましたが、アレは何だったのかしら？電気も冷房も消えた車内で、映画（上映していたのよね～）を見て笑い続ける女の子の声だけがこだまする。駅に着くや否や構内の薬局に行き、絆創膏を購入。相方は消毒しておいたほうがいいんじゃないか？って言ったけど、マキロンって売ってるのかしら？消毒液という単語が分からないのでそのまま放置することに。バルセロナ。さすがオリンピックが開催されただけあって、洗練された街。首都マドリードよりも栄えている。リッキー・マーティンを知的にした感じのタクシーのお兄ちゃんも英語ができる。【参考】　　リッキー（郷ひろみがアチチでカバーしたよね）ホテル「フロントマリティム」（四ツ星）はさすがその名の通り、海のすぐ近く。街の中心地から離れていて（わりと不便）、海水浴客のような（水着姿の）ヒトがうろちょろしている。でも、とても近代的でキレイなホテル。そして英語が普通に通じる。荷物を置くと、早速地下鉄で１０回分の切符（６ユーロ）を買い、カテドラルのある中心地「ゴシック地区」へ。ここバルセロナの地下鉄の改札は左側に切符を入れる仕組み。案の定アタクシは右側に入れて、通れないナァと四苦八苦していたら、相方が「マドリードでオバチャンが逆だから気をつけろって言ってたのに、早速やってる。」と鬼の首を取ったかのように得意顔　(ノ｀△´)ノキィィィィィィッアタクシがガイドブックで目をつけていた紙専門店「パスタス」。センスのいい蔵書票やら便箋やら目移りするほど揃っている。クレジットカードを使えると知った瞬間に買い物熱が復活。スペインの熱波やら山火事並みに熱く燃え上がり・・・せっかくだから免税になるまで買おう！と調子に乗って90.7ユーロ分カードで購入。それにしてもこの暗算能力、我ながら素晴らしいわ。免税は90.15ユーロ以上が対象なのよ。先生とケンカして１年しか続かなかったけど、小学校のとき公文式をやっていた甲斐があったってものだわ。しっかりと免税の書類も作ってもらって、上機嫌♪これらのお土産はいずれ開業する（予定の）「笑琳舎」で、紅ずきんのスーベニイル（スペイン版）として商品化するのよっ。いい加減疲れたし、お腹がすいたのにスペインではだいたいのレストランが８時すぎじゃないとオープンしない。アタクシ達は８時になるまで夕食難民となって街中を漂流～シエスタの習慣もなく、夕食時間が早いニホンジンには厳しい状況でございます。ようやくカタツムリがトレードマークの「ロス・カラコレス」という老舗レストランに入ることができました。パンの形もかたつむり。エスカルゴ料理やシーフード料理が得意らしい。でもこちらは小食な日本人だし、人数も２人きりなのでイカ墨のパエリア、サラダ、チーズと炭酸入りの白ワインCAVAを注文。しかしこの店、やたらウエイターやらマネージャーやら、うろうろしているオジサンが多いのよね。確かに店内も奥行きがあって、２階もあったりして結構広い。それにしてもヒマそうなオジサンがいっぱい。パエリアと一緒にずきんの撮影をしていると、志村けん似のおじさんウエイターが「ライス、ライス。ポキート、ポキート」と言って、ずきんに食べさせる真似をしてくれました。ノリのいい人だわっ！それ以来ずきんは「スペインでモテちゃって～♪」と調子に乗って自慢してます(；´Д`) 　　「ポキートってどういう意味～？」帰り、にわか雨に降られ、慌てて乗ったタクシーはやはりホテルの場所が分からず。しかもスペイン語オンリーで、老眼ときた。それでも必死に地図を見たり、車から降りて道を探しに走ってくれたりして、ようやくホテルに到着いたしました。仕事とはいえ、お疲れ様でした。スペイン旅行記、最初から読んでみたい方はコチラ からどうぞ。

  2005/08/23

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  スペイン。（１日目）

  家から京都までは「ゆきぐに」という知る人ぞ知る寝台列車（のグリーン席）。乗り込んだ車両はやたら暗くて、新幹線の普通席ほどの座席と宴会席のような変な作りになっている。照明が昔のカフェを髣髴とさせるレトロ調なのね。それなのにエアコンが寒すぎっ！おじさんランニング１枚で寝てたら風邪ひくわよっと要らぬ心配をしてしまう。次に乗った「はるか」も寒くてすっかり体が冷えてしまった。冷えてすっかり調子を崩した怒りのやり場を「日本の資源のムダ使い」のせいにして、プリプリしながら関空へ。それが後に「過保護なほどの日本の恩恵」だったということに、気づくことになろうとはこの時、思いもしなかったのよね～切れかけたファンデーションを免税店で買い、カードを出してお会計をしているところに、慌てた様子の社長から電話が・・・来ちゃったのね、書類作成の仕事。アタクシは超多忙なビジネスマンのように電話をしながらカードのサインをし、ギリギリの時間で飛行機に乗り込む。２時間前にちゃんと空港に着いてたはずなのに、どこでそんな時間を費やしてしまったのかしら？ＫＬＭは娯楽設備が充実していて、映画がいろいろ見放題。こないだ中国行った時の飛行機（確か中国東方航空）なんて、「本当は映画の上映は予定されていませんが、今回は特別に上映します（←中国語）」なんて恩着せがましくつまらない映画やってたもんね。えらい違いだわ。「ミリオンダラーズ・ベイビー」「ハリーポッター３」「いま会いに行きます」（←泣きそうになった）を立て続けに３本見てたらあっという間に着いてしまった。（その間、４，５回トイレに行ったけど）アタクシってなぜか飛行機に乗ると異様にトイレ近くなるのよね～絶対通路側の席じゃないと、迷惑かけまくりなのよ。スキポールは相変わらずだだっ広くて、これもまたギリギリで搭乗。きつねの嫁入りのような変な天気だ。機内放送で機長が「飛行機は落雷に遭いましたが大丈夫です」と微妙に心配させるようなことを言ってくれた。まぁ無事で何よりだわ。　　で、マドリードに着くと「アレ！？入国審査＆カードがない！」よく考えてみれば、オランダでパスポート見せて、「コンニチハ～、お元気デスカ？」って言われたアレが入国審査だったのか。ＥＵだものね。なので、そのまま荷物を取ってスルー。・・・迎えの人がいない。出口付近を２回ほど往復したが、誰も声をかけて来ない。おかしいなぁ～と思って時計を見ると、ちょっと早く着いてしまったみたい。しばらくすると向こうから小柄で色黒のオバチャンがエライ勢いでやって来た。小柄なのにすごい迫力。そして海外に暮らす日本人にありがちなアイラインばっちしメイクだ。同じバスに乗っていたイタリア人の若者達を「シャーラップ！！！」と怒鳴りつけた。お、恐ろしいワ。バスにはエアコンがついていない。しかも窓がしっかり閉まっている。（というか、構造的に開かない）しかし、夜の７時も回っていようというのに明るいし、何しろヒリヒリするくらい暑い。そろそろ体力の限界を感じた頃、ようやくホテルに到着した。ホテルは三ツ星「クラリッジ」。まるで・・・中国で留学していたときの寮（一応二ツ星ホテル）。ランプもエレベーターのタイルまで本当に良く似ている。オバチャンが「タオルとかが揃っているか、お湯は出るか、チェックして来なさい」と先生のような口調で言うので、案内された部屋へ。自分で荷物を持って。ポーターがいないのかっ、ここはっ！案の定、お湯が出なかったので部屋を交換してもらうことに。アタクシ達は便宜上、スーツケース＋リュックという出で立ちだったのだけど、それがオバチャンの気に障ったらしい。「何で、アンタ達リュックなんか背負ってるのよっ！何が入ってるのよっ！」「あの～パスポートとかです・・・」「危ないじゃないのよっ！後ろから引っ張られたりとか、切られたりとかするの。ダメよそんなの背負ってちゃ！」いきなり怒られてしまった(>_

  2005/08/16

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• スペイン、次はトルコ！？

  オラ！（スペイン語でハロー？）無事スペインから帰国しました。首絞め強盗に遭うことも、ジプシーの子供に取り囲まれることもなく、楽しい旅でした。しかし・・・暑すぎた。スペイン（特にマドリード）アフリカからの熱波が来たとのことで、最高気温４２℃って・・・灼熱地獄とはこのことだわよ。暑さによる生命の危機を味わいそうになったわ(＠Д＠;)スペインの旅行記はそのうちぽつぽつとアップしたいと思います。（できれば写真つきで）向こうにいる間、日々の面白いこと（いわゆるネタ）を手帳に書き綴っていたのですが、アタクシいつの間にか漢字が書けないおバカさんになっていた。そのことが意外にもショックでしたよ。ペーパーっぽいけど一応国語の教員免許持っているはずなのにっ！手帳を見てみると飽きれるくらいにひらがなばっかり。そしてそれっぽい形の漢字（絶対に有り得ない組み合わせの造字）がゴロゴロ。恐るべきパソコン社会だわ。それはさておき、あちこちの友達に「帰国したよ」メールを送っていたら、「それでトルコ行きの話なんだけど・・・」とお誘いが。そうだったわ「安かったら考える」って保留にしておいたんだったわ。これもかなり魅力的ではあるのよね～デラックスホテル滞在で添乗員付きかぁ。今回の旅で「ホテルはやっぱりランクの高いトコロだよね～」ってつくづく思ったのよね。（予算をケチって普通ランクのホテルにしてしまった）若い頃は寝られればいい！くらいの気持ちで安いホテルでも構わなかったんだけど、そうもいかない歳になってきたわよ。それから前はほとんどなかったのに、時差ボケ(ーー;)昨日は午後２時まで寝ていたかと思うと、今日は一晩中起きてました。あぁ・・・もう若くないのかしらっ！

  2005/08/15

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• スーツケースとパスポート。

  今週末からのスペイン旅行に向けて、テンション上がりつつある紅ずきんです。昨日、倉庫の奥からスーツケースを引っ張り出してきました。仕方なく近所のホームセンターで買った、大仏色（玉虫色というか、緑というか）の比較的新しいヤツです。アタクシが１０年来愛用していた銀色のスーツケース。はベネズエラ旅行の乗り継ぎ地、アメリカに於いてカギを壊されてしまいました。知らなかったのよ～アメリカ経由で荷物を預けるときは、セキュリティーの関係上カギをかけてはいけないって。んも～つくづくアメリカとは相性の悪いアタクシ(●Ｔ３Ｔ)何が悔しいって、その銀色のスーツケースには今までの旅行歴がペタペタと残っていたのよ。荷物チェックの時に貼られるシールから、航空会社、現地ホテルとかリムジンバスまでスーツケースに貼られたシールは剥がさない派のアタクシ。シールはいわば旅の勲章。適度に傷がついたり、シールも薄くなったりしていい味が出てきたところだったのに・・・アメリカめっ！しかもいい具合に汚いほうが、荷物レーンから出てくる自分のスーツケースを探しやすかったりするのよね。一方、アタクシの彼は典型的なＡ型人間（？）で、スーツケースも使ったら毎回きれいに拭くという細やかさ。（あ、アタクシは大ざっぱのＯ型ね）そしてパスポートにもカバーがかかっていた（ﾟ◇ﾟ；）パスポートにカバーをかけるのって年配の人くらいかと思っていたワ。アタクシは深夜特急に感化されていた時期もあって、パスポートは汚ければ汚いほど「粋」な旅人だと思っていたのよ。実際アタクシのパスポートにはどこかの国で貼られた「４４」番のシールが。そしてパスポートセンターの人に「女性は今後結婚して苗字が変わったりするから、５年のほうがいいのではないか？」と忠告されたにもかかわらず、１０年パスポートを申請したので、いい具合にスタンプが貯まってます。ラジオ体操のハンコみたいで楽しい♪「使い古し感」＝「粋」という感覚は多分子供の頃からだわ。ランドセルもいい感じに潰れ、退色してたし、中学生の学生かばん（黒い革のヤツよ。今の学生は持ってないよねぇ～）なんて、そこらの不良よりも薄かったワ。ヤンキーの子に聞かれたもの。「お前のカバン、どうやったらそんなに薄くなったんだ？」って。クラリーノじゃだめなのよね～本革じゃないと。雨風に打たれると自然にこうなるのよ・・・その後、クラリーノでも厚さ調節できるタイプが出ましたけど。あぁ、時代を感じさせるお話だわ。でも学生の頃、スカート丈は短い派でしたよ。

  2005/08/01

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  ＫＬＭ―オランダ航空。

  スペイン出発約１週間前になってようやく出発便が決まったとの連絡がありました(；´Д`) ～やれやれ。予約時に「便によっては朝早くのフライトになりますが、２時間前に空港に来られますか？」と旅行会社の人に聞かれ、言葉に詰まったアタクシ。東京ではどんなに早くても始発で行けば、大概のフライトには間に合っていたわ。そう、ここは福井県。今回出発する関空まではそれはそれは長い道のり。その場では「あ、はい・・・」なんて答えてしまった。すると向こうも「朝一番早い便で、９時ごろ出発っていうのがありますけど、２時間前に集合していただくとなると７時には空港に到着になるんですが、大丈夫ですか？」と念を押すのね。アタクシちょっと弱気になって「ええ、多分。大丈夫・・・です。」って返事してしまった。そんな経緯があって、「今回の飛行機はどこだろう・・・」とちょっと心配しつつ回答を待っていたのです。そして決定したのが「ＫＬＭオランダ航空」午前10：15出発。うむ、早いわね。でも７時集合じゃないから、なんとか間に合うかしら。ＫＬＭは何度か使ったことがあるのですが、あの王冠のデザインそして鮮やかなスカイブルーが可愛らしくて好きです。機体とかサービスはフツーです。でも、あのデザインはポイント高いです。王冠と言っても、よく見ると丸が４つ並んでいるだけなんですけどね。オランダっていう国は有名な芸術家を輩出しているだけあって、デザインのセンスはお見事っ！と感じました。アタクシがオランダに行ったのはＥＵになる寸前だったので、お金はオランダ独自のものだったのです。あんなに色鮮やかで、美しいお札は見たことがありませんでした。特に５０ギルダーがステキ(*´ー｀*)　コチラで見られます。お札をタテにデザインするなんて、なかなか考え付かないわ。今思えば、全部使わずに残しておくべきだったと後悔。だってオランダから電車でベルギーに向かった時、友達と２人合わせて数ギルダー（日本円で２００円ぐらい）しか持っていなかったんですもの。ここぞとばかり駅でフライドポテト（マヨネーズ付き）を買ってしまったのよね～そろそろスペインの準備を始めよう・・・今回はこっそり人形も連れて行ってあげよう。でも、どの子を連れて行くかが迷いどころ。　　　

  2005/07/29

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• 英国で中国語。（其の弐）

  水を得た魚のように教頭の中国語は止まりません。アタクシの留学先が上海だと知ると、奥さんの出身地も上海という共通点を見出し、とても嬉しそう。えらい早口（に聞こえる）で、異国の言葉を話す英国人と日本人が珍しかったのか、徐々に人が集まってきて「何言ってるんだ？」と興味深そうに見ています。富子となるちゃんは「教頭、教頭・・・」と笑い続け、ロバちゃんは「彼があんなにしゃべる人だとは思わなかった」って驚いている。教頭は名残惜しそうにしていたけど、ようやく解放されたアタクシ達はロバ邸へ向かいました。家に向かう車の中でロバちゃんが「教頭が紅ずきんを家に招待したいって言ってたよ。奥さんと子供と中国語で話をして欲しいって。」と言ってましたが、今日はロバ邸最優先だったので丁重に断ってくれたそうです。それを聞いた富子となるは「行ってくればよかったのに～」と他人事なので、楽しそう。イギリスのお家って、芝生の庭があり、素敵なガーデニングで映画で見たとおり！なる曰く「ガーデニングのできない人は、イギリスでは人でなし扱い」らしい。本当なのかしら？いつも植物を枯らしてしまうなるは、怖くてイギリスではその事を内緒にしているとか。ロバファミリーは素敵な一家でした。しっかり者でキレイな奥さん、ロバちゃん似で天然キャラの息子さん。人形のように可愛らしいお嬢さん。近所のファミレスのようなお店でディナーでした。時間が経つのもすっかり忘れて・・・・・・帰りの電車の時間がっ！！慌ててロバ車で駅まで送ってもらったアタクシ達ですが、ホームに駆け込んだのは電車の通過後。アタクシ達以上に落胆しているロバちゃん。動揺して、奥さんにどうしようか？と電話で相談しているらしい。「あ～あ、ロバちゃんったら奥さんに怒られてるんじゃな～い？」なんて呑気に構えているアタクシ達。「ここで待つのも寒いだろうから、一旦家に戻ろう」と提案したロバちゃんでしたが、断じて次の終電を逃すわけにはいかないので、駅で待つことに。自分も一緒に待つと言ってくれたのですが、次の日も仕事があるんだし、家族も待っているんだからということで、帰ってもらったのよ。だってアタクシ達全く平気なのに、隣でオロオロされても困っちゃうじゃない？数十分後ようやく終電が到着し、ガラガラの電車で無事ロンドンに帰還。ロバちゃん、お世話になりました。 数ヵ月後、ロバちゃん来日。富子はすでに留学中だったので、アタクシとなるで東京案内しました。日本のガーデンが見たいと言うので、三の丸の皇居東御苑へ。アタクシ何年も東京にいたくせに、皇居って一度も訪れたことがなかったわ。今回はロバちゃんと仕事仲間３人でしたが、メンバーの中に教頭はいませんでした。（ちょっとガッカリ）職業柄、自然＆生き物大好きなイギリス人達。しきりに植え込みに向かってシャッターを切っています。何を真剣に撮っているのと思えば、それはクモ。「何でクモの写真ばっかり撮ってるの？」と聞くと、ロバちゃんは少年のように目を輝かせて、「これはイギリスにはいない珍しいクモなんだ！こんな見事なクモは見たことがない！」と熱く語ります。通りがかりの日本人のおばさま達が「何か珍しいものでもいるのですか？」と、一株の木を取り囲んでいる外国人集団に近寄ってきました。慌ててアタクシ達は「いえ、ただのクモです。イギリスにはいないらしいです。」と答えたわよ。アタクシも名前は分からないけど、実家の方ではよく見かけるヤツですよ。その後、歌舞伎町に行ってみたいということで、夜の街へ繰り出しました。そこで彼らが夢中でカメラに収めていたもの・・・動く「かに道楽」の看板。節足動物＝日本の思い出でいいの！？（ﾟ◇ﾟ；）

  2005/07/14

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  英国で中国語。（其の壱）

  イギリスには友達富子（仮）の留学候補の大学院があったこともあり、滞在する運びとなりました。ロンドンで泊まっていたのは語学留学中のなるちゃん（仮）の学生寮。一泊朝食付きで２，３千円程度。トイレとシャワーは共同だけど、なかなか清潔で過ごしやすいお部屋。寮の食事というのはどんなものが出るのかしら～とワクワクしながらアタクシ達は食堂へ。簡易ながらもバイキング方式で、なんでも好きなだけ食べられるのよっ。富子が「あっ！コーンスープがある～美味しそう」と言って、クリーム色のとろとろを沢山よそっています。アタクシもつられてスープ皿に。席についてスープをすすると・・・甘い。限りなく甘い。「なるちゃん、これ何？」「えっ？カスタードクリームじゃないの？なんで２人とも大量に取ってきてるワケ？」だって、カスタードクリームをチロチロと温めて置いてあるなんて思わないじゃん！コーンスープだと思ったのよっ！周囲に居た各国の留学生に事の成り行きを説明しやがる、なるちゃん。いい笑いものだわよ(｀д´＃)ムヵ!! ロンドンの郊外に富子がバイト先で知り合ったロバートさん（ロバちゃん）家族が住んでいます。ロバちゃんと富子は仕事の帰りにホワイト・ツリー・ショップ（ロバちゃん用語：白木屋）でよく盃を交わした仲良しさん。折角なのでおじゃますることに。その前にロバちゃんは職場を案内してくれると言う。セキュリティーのしっかりしたオフィスで、訪問者プレートを首から提げていくつものドアを通ります。一番奥の部屋にロバちゃんの職場はありました。職場の方々に「日本から来た友達なんだ」と紹介されつつ見学。すると、アタクシ達の動きを遠巻きに伺っているおじちゃんが・・・間違いなくイギリス人なんだけど、富子曰く「昔の金八先生に出てた教頭に似てる」出っ歯のおじちゃん。だんだん距離が狭まって来ます。ようやく彼の存在に気が付いたロバちゃんが、「あぁ、彼は中国語が話せるんだ。奥さんが中国人でね。紅ずきんとしゃべったらどう？」と紹介してくれました。 （其の弐へ続く→）今、コレ読んでます。お茶目なイギリス人と言えば、レベッカ。レベッカのお買いもの日記（3（ついに結婚！？篇））１，２巻はコチラ。　

  2005/07/13

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• 倫敦。

  ロンドンで大規模なテロがありました。日を追うごとに犠牲者が増えていて、とても心が痛みます。アタクシが初めて踏んだ異国の地、それがイギリスはロンドンでした。いわばガイコク＝ロンドンなのです。どういう訳だか初ロンドンの印象が欠如しつつあるのですが、２度目に行ったことは鮮明に覚えています。ヒースローの入国審査は厳しいというウワサですので、まるで英語がダメなアタクシへ友達からのアドバイス。「アホの子供になりきれ！」とりあえず、サイトシーンと４デイズ。これだけ言っておけ。と・・・旅行の予定ではイギリスからオランダに行って、ベルギーも回ってまたイギリスに帰るという複雑なモノ。アタクシにそんな説明をするだけの英語力はありません。だいたいオランダって英語じゃないよね？友達のアドバイスが功を奏したのか、単にアタクシがアホっぽかったのか、すんなり入国。「良い旅を～」って笑顔で見送ってくれましたよっ！おまけに日本語で「コンニチハ」って挨拶してくれたし。倫敦それは紳士の街。デカいスーツケースを抱えたアタクシがバスに乗ろうとしていたら、たまたま乗り合わせていた若者（もちろん男子）が引き上げてくれます。日本だったら完全に邪魔者扱いされそうなのに・・・ウル(●Ｔ３Ｔ)ウルそして交通マナーが素晴らしいのですね。今まで訪ねた国でピカ一です。信号のない交差点で渡ろうとしていると、必ずと言っていいほど車は停まってくれます。ギザギザの側道線が目印なんだとか。タクシーの運転手さんもどことなく品がいいような・・・でも、車をキレイにしているのは日本とドイツですなぁ。これは国民性かしら？新車っぽいのが多いというか。概して「イギリスは料理がまずい」と言われます。これは間違っていないと、アタクシも思ってしまった。紅茶は美味しいのですが、料理はおおむね大味で食感が微妙。ロンドンに留学をしていた友達もチャイナタウンの中華料理が一番美味しいと思う、と言ってました。そう、この時の旅行はロンドンに留学している友達を訪ねつつ、同行した友達の留学先（大学院）を見学するといったもの。アタクシは中国に留学中のちょうど春節休み期間だったので、付き添って来たのでした。３人の大和撫子（？）が留学という共通の目的の真っ只中、再会したわけなのですね。〈長くなってきたので、続く→〉

  2005/07/12

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• スペイン熱。

  夏休みはどこに行こうかしら～と考え始めたのは３日前くらい。友達がメキシコに行く話を聞いて、居ても立ってもいられなくなりました。羨ましくて。今年はまだ海外に行ってなかったものね～よく北陸の地で頑張ってきたわよね～旅行、それは気分転換、自分へのごほうび。ヨーロッパの主要な観光地を着実に（？）攻めてきたアタクシですが、意外にも未踏の地それがスペインなのよ。スペインって言えばフラメンコだわよね。見学だけで挫折したけど。あの１２拍子がとれなかったのよ。新宿のエル・フラメンコでショーを見て、すっかりフラメンコに魅せられてしまったアタクシ。勢いで教室を覗きに行って・・・(；´Д`) ～ハァ気を取り直して、スペインにはガウディの建築があるではないのっ。ウチの父上が建築関連の仕事っていうのは、関係ないとは思うのですが、お城とか建造物とか見るのが大好きなのよね。（妹は建築士を目指しているから、本格的だわ。）アタクシはただのミーハー。ガウディのごてごてっとして、デコラティブな建物って面白いもの。ウィーンで見たフンデルト・ワッサーのぐにゃぐにゃした建物もお気に入り。こないだ古本屋でたまたまみかけた新書『不思議な建築　甦ったガウディ』でも読んで、気分を高めることにしよう・・・この本、きれいなカラー写真が随所に入っているのに１００円だったのよね。お買い得だったわ。そう言えば、スペイン語って全く分からないワ。前にベネズエラ行ったとき、「ペローン」が「はげ」っていうのを覚えただけ。・・・こんなのいつ使うのよっ！

  2005/06/28

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  ドイツに行こう。

  昨日のＷ杯予選、久々にスカッとした勝利だったわ。客席に入れないにもかかわらず、会場の外で応援し続けていたサポーターの方たち、テレビ中継でもちゃんと声が届いていました。本当にお疲れ様でした。何を隠そうタイの競技場は、若かりしアタクシが日本代表選手と初めて会った思い出の場所なのです。それまではサッカーなんてまったく興味なかったのに、一日にして追っかけになったわね～トゥクトゥクで。日本代表選手の皆さんも主力メンバーが出場していなかったのに、よく頑張ってくれたワ。個人的には中澤選手が素晴らしいと思うんですけど。アタクシは興奮しながら応援していたのですが、ご近所からは何の声も聞こえてこないのよね。騒いでいたのはウチだけ？って感じで。東京に住んでいたときは家が密集していたせいか、Ｗ杯の時なんてそこらじゅうから歓声が聞こえてきていたわよ。まさかテレ朝が映らないってこと・・・ないわよね。確かに民放は２局しか映らないけど、ＣＡＴＶ引けばちゃんと映るものね。サッカーに興味ないのかしら(゜□゜；）マサカ！それとも静か～に応援しているのかしら。まだまだ北陸の人を理解できないでいるアタクシです。今年、来年と「日本におけるドイツ年」なんですね。アタクシはベルリンを中心にドイツに行ったことがありますが、本当によい国。ドイツ人は親日的なのかとも思いました。レストランでビール（町ごとに地ビールがあって美味しいのっ）を飲んでいたら隣のテーブルのおじちゃんが寄ってきて・・・「昔からドイツと日本とイタリアは仲が良くて、戦争も強かったんだ」みたいなことを言ってました。コレって日独伊三国軍事同盟のことですか（ﾟ◇ﾟ；）それはさておきベルリンは工事中の印象がありますね。ベルリンの壁を壊した跡地にどんどんと建造物を建てていました。高い塔の上からみると、動いているクレーンがそこかしこに見えました。特に日本の建築家たちが設計したビルなんかも多いみたいです。ドイツ年のキャラクターに選ばれたマウス（ＭＡＵＳ）君。こいつもドイツで沢山見ましたよ。確かお土産にぬりえを買ってきたんだけど、見当たらないのよね～ドイツに行ったらぜひチェックしておきたいキャラクターです。だってネズミ（モグラにも見える）なのに、象より大きい？象が小さいのかマウスがでかいのか・・・　　

  2005/06/09

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• ドイツの本屋バッグ。

  エコ意識の強いドイツにおいて、買い物にショッピングバッグ持参で行くのは当たり前。なんだとか。アタクシが居候旅行をしていたベルリンにて、食料の買出しに行ったときうっかりこのバッグを忘れてしまったのよ。気がついたのはレジで会計が済んでから（￣▽￣;）すると、後ろに並んでいたおばちゃんが「これあげるわよ。」と言ってくれたのです。一般的にケチだと言われているドイツ人、でもいい人もいるものだわ。アタクシは感激して何度も「ダンケ・シェーン」を繰り返して、ありがたくいただいたのでした。長期滞在していた友達でさえ現地人からタダで何かをもらったことはないそうな。アタクシったらよほどうっかり者のオーラが出まくってるのかしら？そう言えば、この時一人ぽっつで飛行機に乗ってたらデカいスチュワードさんがものすごい笑顔で沢山チョコレートをくれたっけ。（←きっと小さい子供が一人で飛行機に乗っていて不憫だとか思われたんだわ）そのときいただいたのがこのバッグでして、ドイツでは大きな書店のショッピングバッグなんだって。ヒモが異様に長いので、重い本でも肩からかけられて便利♪図書館に行くときに愛用してます。本屋さんにもこんなオシャレなバッグがあるのね。さすがエコの国ドイツだわ。

  2005/04/11

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