Dexter Gordon / Swedish Nights (SteepleChase)
今日のCDはデックスのスウェーデンでのライブ盤。しかし、録音年月日は何も分らない。スティープルチェイスにしては何故か不親切だ。恐らくは、以前に"After Hours", "After Midnight"として同レーベルから販売されていたものをカップリングして再発したものだろう。だとすれば1964-1965年録音ということになるらしい。最初に結論から始めるが、このCDはハズレ盤だ。しかも2枚セットなので痛手が大きい。デクスター・ゴードンのコンプリートコレクター以外は買わなくても良いだろう。コンプリートコレクターは他になにも買うものが無くなってから買えば良い。デックスは相変わらず元気に吹きまくっているのだが、1曲が最短で 10分以上、最長で20分超となる曲ばかりなのが良くない。そもそもデックスはそれ程手数が多い訳ではないので、長尺ソロでは途中でダレてしまうのだ。次に、デックスのおいしい曲が1曲も入っていない。そして、A級先般はトランペットのロルフ・エリクソン。この人、何か面白くないことでもあったのか、壊れているようである。この人はブローしたり大声大会になったりしない知的な演奏のイメージだったのだが、ロイ・エルドリッジのモントルージャズフェスティバルのようにひしゃげた音色でのブローとなっている。しかも、フレーズまでスイング風なのだ。このCDのトランペットのクレジットが間違っているような気もするが・・・。(私はBill Berry(cor)ではないかなー、と思います。)猫麻呂ポイント:★★(2.0)Dexter Gordon / Swedish Nights (SteepleChase)