「呪われた町」(スティーブン・キング)
最近、急にあったかくなってきましたね。ブログの更新も久しぶりになってしまい、「いかんなー」とは思ってるんですが、この時期は眠たくて眠たくて。年度末はどうしても仕事も増えるし、ただでさえ眠たいのに寝不足続きになってしまいます。おっと。いきなり愚痴っぽくなってしまいました。すみません。本題に入りましょう。今年は外国の作品を多く読もうと一応目標を立ててまして。そうはいっても外人の作家をあまりしらないので、有名どころでスティーブン・キングにいってみました。小野不由美さんの「屍鬼」はこの作品のオマージュというのを「屍鬼」のあとがきで読んでずっと気になっていたものです。で読んだんですが。もう設定自体はほとんどそのままですね。山間の小さな村。村を見下ろすように建つ謎めいた館。そして次々に発生する死。ただこちらが文庫本2冊に対して「屍鬼」は5冊。物語の厚みというか、深さは断然「屍鬼」の方がありますね。「呪われた町」はその分スピード感はあって、それはそれでいいんですが、「屍鬼」の後に読むと「え、もうそんなところまでいっちゃうの?」という印象はありました。映画っぽい感じですかね。あと「屍鬼」は尾崎と静信とでそれぞれ考え方が違って、そういうものに対してどう考えるべきか、などと読んでるこっちも悩んでしまいましたが、「呪われた町」の方はもっと単純で、悪は悪、という捉え方をしていて、その辺は明快といえば明快でした。で、結局がどっちがよかったかと言えば、僕はやっぱり「屍鬼」のほうが好きですね~。「呪われた町」ももちろん面白かったんですが、単純に舞台が日本の方が馴染みやすいというか。翻訳物の文章ってやっぱり苦手だし。あ、物語とは関係ないですね。できることなら、「呪われた町」→「屍鬼」の順番で読みたかったな~。そのほうが素直な読み方ですよね。