ロスレス送電
この夏も電力供給がひっ迫しそうなので、政府は関西電力の福井原発の再稼動を認める方向です。代替が無い以上仕方が無いといえばそれまでですが、原発のあり方も含めなくして行くのが1番正しい事なのは間違いありません。が、人口が減っても電力消費が減ることはありませんで、いわゆる再生可能な代替エネルギーの創出に、電力会社以外の勢力が買い取り価格を市場に血道をあげています。良いことですし、原子力以外の方法は失敗しても、原発のような取り返しのつかない問題はありませんので、あらゆる可能性を探り、新たなビジネスを起業する事で活性化を期待します。発電方法は何でも良いのですが、電気は送らないと何にもなりませんで、送電が発電会社が握る事の弊害を問いただす動きも有りますが、その話では無く、日経新聞の一面に送電を超伝導でと言う記事がありました。超伝導が発見された時代では冷却が限りなく絶対零度に近く冷媒が大変でした。研究の方向は冷却温度を上げても超伝導が持続する素材の研究が続いていました。今回の記事ではマイナス200度を切っていまして、冷媒も液体窒素で行われていますので実用化に向けて大いなる進歩です。液化ガスの中でも液体窒素はリーズナブルな冷媒ですので、記事の内容からすれば設備投資も圧縮できそうなので、とりあえず鉄道の電源から順次置き換えていく計画のようです。送電のロスは本当につまらない話でして、熱になって目減りしてしまうのか避けられないはずでした。今すぐに記事の額面どおりに行くとは思えませんが、実用化の目処が経ったとすれば世界レベルで立派な事です。原発を減らして行く事はこの国にとって良いことですので、送電網の超伝導化と自家発電の解禁などで活性化が期待されます。