デジタルの憂鬱
ココの所、調子の悪い我が国の家電メーカー3社の名前が良く出てきます。シャープ・パナソニック・ソニーの3社で共に巨額の赤字を計上しています。もはやエコポイントなどを駆使してもどうなるようなモノでは有りませんで、企業としての生産活動がデジタルによってトドメを差された感じです。大規模のリストラを慣行して会社の規模を昭和中期に戻しても、我が国の需要は既に満杯と呼んでも差し支えないぐらい余地がありません。余地が無いのに最新の賞味期限は半年程度で、新型が発表されれば無価値への坂道を転げ落ちます。ですので、理想的なのはモデルチェンジが長く、資産としての価値があるものが望まれます。望まれますが、もはや流れが変わることは考えにくく、増えすぎたメーカーの自然淘汰が加速されるようになりそうです。家電だけ、製造業だけには限りませんで、サービス業も決して例外ではない時代を迎えそうでして、少子高齢化と相まって我が国の市場は希望の支えにはなりえません。バイク業界などはとっくの昔に電動アシスト自転車に抜かれました。自転車やバイク、自動車と言った存在は、修理やメンテナンスで壊滅しない程度の利益が見込め、固定費を減らす事でボランティアには成らなくて済む仕事があります。家電業界の悩みの深層はその辺りでして、売り続ける事でしか利益が生み出せませんから設備投資が回収できなくなるとあっという間に転落になります。海外企業に買収のような形で企業が清算される時代になりそうです。技術はドンドン拡散し、買収した企業の肥やしになって行く気がします。ワクワクするような欲しくてたまらない商品を最近は見かけません。