多趣味な男の秘密基地

[この国の事象] カテゴリの記事

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  ゆるキャラGP終了

  大好評のゆるキャラグランプリも終了しまして、ひそかに逆転を狙っていた我が「ちょるる」は２位で終わりました。一位の壁はいかんともし難く組織票の厚みに跳ね返されました。私も努力を試みましてメルアド５種類総動員でがんばりましたが届きませんでした。山口県下のマスコミ関係者に多くのちょるるフィーバーでがんばりましたが、バリィさんの壁を越える事は出来ませんで燃え尽きた感があります。バリイさんはクマモン同様次回は出場しないと思いますので、山口県の宣伝部長を拝命する「ちょるる」としては、次回のゆるキャラGPに向けて県内外のPR活動に露出を上げる他ありません。ちょるる以外にもソコソコのゆるキャラがいまして、皆さん暑い日も寒い日も宣伝活動に勤しんでいます。来月開港の「岩国錦帯橋空港」にも空ッピーなる宣伝キャラクターが出来ました。何かに付けて空港の宣伝マスコットになることに決定しています。動物や名産品をフューチャーしたゆるキャラも多く、中には苦笑するしかないのもありますし、良く企画が通ったな～って思うようなキャラも散見します。それにしても地球上に殺し合いをしている国もあり、飢餓や不当な暴力や圧制に苦しむ民族も決して少なくありませんので、着ぐるみの順位に一喜一憂できる我が国の現状は、そういった民族国民から見れば我が国は地上の楽園です。

  2012年11月18日

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  自給自足の理想

  世はWindows８の販売で盛り上がっていますが、私などはやっと今時、７を導入して感激している周回遅れです。一台はXPでフロッピーのドライブが内蔵モデルの更に周回遅れで、さりとて特に困らないのも実情なのです。秋の深まりは冬の始まりを体感する山間部でして、エネルギーの問題は個人も企業も国とて同じ悩みになりそうです。政府は景気対策の一環として財政出動をするようです。事業規模もかなりなものですが、赤字国債で穴埋めなのでしょうから、景気が回復してくれないと、かなり困る事になりそうですが、我が国の伝統である先延ばしで、やり過ごす目論見のようです。エネルギー関連の補助金は自家発電に重きを置いているようで、北海道は特に顕著で、休止中の原発の肩代わりに、各家庭、企業での自家発電に注目、事業展開のようです。今までも無かった訳ではありませんが、機械と燃料の経費だけで元を取るのは大変ですので現状は地域の電力会社を利用した方が確実に安上がりです。自家発電の主役はソーラーエネルギーですので、日本中で黒のパネルがドンドン並んでいます。この勢いは継続してくれないと原発に傾いてしまいますので、原発を不要にするような規模の展開が期待されます。自家発電が企業や家庭の電力の、ある程度を賄ってくれて、ソーラーパネルや燃料電池の併用など産業の育成にも貢献できます。我が国の原子力行政の拠り所は燃料費のみに特化していて、地域経済も原発依存からの脱却を念頭に置く事が自家発の目的に叶います。

  2012年10月26日

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  腹と口

  毎日新聞の超人気コラムに万能川柳があります。個人の努力で唯一紙面の一面に自著が載る可能性を秘めています。わかり易く言えば面白い川柳を載せてくれる欄です。その川柳の中に「石原さん　腹と口とが同じ人」と言う首がありました。まあ、全く同じとも思えませんが他の人と比べるとわかり易い人です。で、東京都知事を任期途中で辞任して、新党の党首に納まり国政の長を狙う筋書きです。本人とすればやる気のなかった４期目であり、息子が自民党の党首になっておけば無かった話でしょう。こうなると俄然、解散総選挙が現実味を帯びます。やりっぱなしの都政もさほど気にならないかも知れませんが、副知事や周辺の息の掛かった連中はとりあえず困るはずで、二度と都知事になることはありませんので、支持する側も不支持の側も再度の都知事選に対応しなければなりません。再選挙には自民辺りの選挙カーに同乗し自民候補を応援する気がします。いずれにしても与党民主党には面白くない事になりそうで、大負けが確定している解散総選挙の行方がややこしい事になりそうです。しかし、とっくに賞味期限が切れてる人物に任せられるはずもありません。

  2012年10月25日

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  苦い国益

  朝夕はめっきり寒くなって深い霧が日中の晴天を予感させます。月が替わって衣替えとなりますが、昼間は半袖でちょうど良く、半月後には長袖で過ごせるシーズンになりそうです。車検が終わってゆっくりできる出先の事務所には中国新聞が置いてあり、広島県を中心に中国五県に関する話題が載っています。一日の中国新聞の一面下方の編集者の欄は天風録でして、チムグリサと言う沖縄の言葉を紹介していました。確かにこの度のオスプレイの配備計画には、一方的な在日米軍の計画があり、日本側は拒否できませんで、正確には拒否するためには出て行って貰う選択肢しかありません。この類の話は毎回繰り返されてきたことであり、当事者は無視され続けられ、米軍は一定の配慮を見せて計画は変えず、関係の無い地方や府県は来れば反対で来なければ一安心です。領土問題に解が見出せない状態では安全保障は国益トップの案件です。国益である以上は等しく負担するべきはずが、沖縄に押し付けていると言われても仕方の無い国情になっています。本日、岩国に駐機中のオスプレイが沖縄に計画通り配備されました。連日の猛抗議にも何の関係も無いかのような感じです。この恥ずかしまでの現実を何とかするためにも、在日米軍施設が無い行政区は税の形で負担を受け入れるべきです。そこまで踏み込んだ共通認識が今の我が国に決定的に欠如した事柄なのです。

  2012年10月01日

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  負担は確実に

  台風接近で既に雨模様になっていますが、今のところ嵐の前の静けさです。明日から１０月の中ほどまでSLやまぐち号は機関車２両で重連運転です。かなり遠くから撮影や乗車のためにやってくる人が多いので、あまり降らなければいいのですが、こればっかりはどうにもなりません。今月も二日を残して、あと少しで10月神無月でして、日経新聞に大きく１０月から環境税が導入され、ガソリンや軽油などに一律20Lで５円課税される事になっています。なんか、唐突な気がしますが、二年ごとに同等程度加算されていきます。凡そ燃てエネルギーに変わる物は課税の対象になるようです。いろんな記事にはガソリンスタンドの縮小が加速されると憂慮の記事が載っています。この国のシステムとしては景気の良し悪しは関係なくて、税金がらみで決まった事はドンドン躊躇無く行うようで、補助金や手当てなどのばら撒きも抜かりがありませんので、火をつけて消して回ってるような気がします。いずれガソリンでリッター￥200は驚くに値しなくなりそうで、EV車やハイブリッドに流れが加速する環境になれば、環境税の面目は成り立ち、京都議定書の国として微力が尽くせそうです。負担額は発電に至っては凄い金額になりそうですが、石炭の液化など技術立国として革新技術の見せ場ですので、インチキな原子力行政に代わってゆくエネルギー源として期待しています。この増税の建前は再生可能エネルギーの開発リソースに使うのだそうで、近寄る事すら出来ない原発の後始末に使われませんように。廃校になった私の母校の校庭がメガソーラーの太陽光パネルで埋まりました。

  2012年09月28日

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  オスプレイ見参

  連日ニュースでお馴染みの米軍海兵隊の輸送機MV22オスプレイを、飛行試験の真っ最中の岩国基地に見に行ってきました。試験飛行は前日に始まっていて、抗議団体のシュプレヒコールは初日だけで、二日目は平穏そのもので、少々拍子抜けな感じでした。着陸前のホバリングです。　　　　　　　　　　　　　　次々にサクサク試験飛行を行っています。当日は晴天・逆光で極めて厳しい撮影環境でした。　　　　　　　　　　　　　脚を引っ込めると水平飛行に移行して瀬戸内海を南下していきました。同行撮影の友人とも話しましたが、飛びっぷりを見る限りでは実に安定していました。騒音もかなり抑えている感じで、旅客機のボンバルディアと遜色ありませんで、飛行性能の技術革新が進んでいる事は見ていても感じられるものですが、軍用機ですので戦場での運用は想像の範囲を超える事ですし、操縦ミスは電子技術の担保で切る問題ではありませんのでリスクは同じでしょう。しかし、我が国は尖閣諸島での領土問題の真っ只中ですので、用心棒の在日米軍のプレゼンスは欠くことのできない問題です。国益を個人で払うことは不可能ですので、民主主義国家らしく国益の説明と理解のためにも沖縄県だけに負担を強いる現状の是正に粉骨砕身努力をするべきで、日本全国民も等しく負担を分け合うような覚悟と理解･協力が望まれます。

  2012年09月23日

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  仕組みは棚上げ

  今回の自民党の党首選挙に山口県からは２名の方が立候補していまして、県連は自由投票にしたそうですが、お二方とも下馬評はイマイチです。政治家の話で理想どおりに進んだ事など歴史上一度もありませんので、自らを省みることなく机上の空論になるであろう事も学習済みです。経団連の米倉会長が原発ゼロ方針にクレームを付けました。従来の自分たちのやってきたことを反省する気持ちは微塵も有りません。原発の再処理や最終処分は全部国に丸投げですので、燃料費が安いと言っても詐欺の計算を正そうとはしませんで、こういったことは、この年代のジイサン方の特徴で、自分たちに都合の良いことしか並べませんで、その結果は無視です。誰もやりたくない事を経団連が旗振りでやろうと言うのなら意味がありますが、もはや、日本中何処へ行っても最終処分場など出来そうもありません。この事実をもってしても原発が存在する意味が無いと考えます。まず、原発が必要だと言う勢力の方々は最終処分の行方を設けて、運転すれば増える一方の使用済み燃料に向かい合う事から始めましょう。このことは歴代政権が取り組んでこなかった原発行政の大罪です。あのロシアや中国ですら持ち得ない最終処分場を作るのは政治の責任です。それも含めたコストが原発の正しい料金設定になります。とかく我が国はあらゆる可能性を捨てて掛かるのが国是でしてゴミ発電など、やらなければならない事は幾らでもあります。何かあったら国が滅びるようなリスクを選ぶのは賢いとは思えません。楽天の三木谷氏が経団連から脱退したのも英断であり当然な気がします。

  2012年09月13日

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  習性

  日経新聞の電子版に登録してるので、新聞購読者は有料の記事を、月、20件ほど見ることが出来ますし、記事のタイトルをメール配信して来ます。平日は一日3件送られてきますが、土日はそれぞれ1件のみでして、幾ら仕事とはいえ中々大変な仕事なのだと感じてしまいます。しかし、日経、産経、読売はわかり易いまでに右寄り自民系で、TPPと原発は何が何でも遂行して、高度成長時代の幻想を並べます。ニホンカワウソの絶滅記事が各紙に載って多くの記事に、獺祭（だっさい）と呼ばれる獲物の魚を並べるカワウソの習性を、政策のマニュフェストや言質の批判に取り上げた記事が多くありました。そう考えるとなんだかやってることに大差が無いなとも思えるわけで、新聞各紙も似たような話に見えてきますので思考回路はそれなりなのでしょう。電力各社は燃料費の高騰を理由に大幅な赤字を計上しています。赤字ですので法人税の支出免れたりしますが、株価が下がりますので、公共法人としては面白くもありませんが、原発の燃料費の試算が作為的ですので、本当に経費として計上するべき仕組みの構築を成すのが先であり、その事を差し置いて単純に赤字計上は詐欺に等しいやり方です。詐欺を正すと黒字は未来永劫実現不能かも知れませんが、地域電力会社以外で黒字経営の民間企業は有ったりしますので、本当の意味で企業努力が出来ているのか疑問に思えて仕方ありません。今年度の関東電力の役員の人件費などもかなり削っていますし、この後に及んでは至極当然ですが、執行役員以外の数が本当に必要なのか疑問に思えてなりません。我が国の企業の多くは規模に合った役員の数や上層部の処遇を揃えたがります。多く並べるといかにも安心でなんだかえらくなった気分になるのでしょう。こういった役人のような存在はカワウソのように環境に敏感ではありませんので、絶滅希望種であっても生き延びて企業、ひいては国の存亡の根源になりそうです。　花火会場に置いてありました。

  2012年09月08日

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  都合と置き換え

  100ｍも離れていない近所に個人病院がありまして、いつも利用していまして風邪の診療に行きました。この病院の待合室にはサンデー毎日が置いてありまして、待ってるときに読むにはお誂え向きでして必ず読みます。中ほどの記事に中曽根・細川、両元総理の対談がありまして、どちらも言いたい放題で自分の任期の時の事などお構いなしで、判で押したような政治批判で爺さんたちは溜飲を下げるわけです。中でも許しがたいのが中曽根ジイサンの、原発の発電コストの話でして、１KW発電で３～６円というコメントで、火力などに比べて十分の一で済むというコメントです。言うまでもないことですが、単純に燃料代だけの話でして、原発の場合、計画段階から凄まじいコストが掛まして、廃炉が決まってからも終わりの無い膨大なコストがのしかかります。原発至上主義の方々は都合の悪いコストは算入しないで、産業界にとってという話に終始して煙に巻くのがワンパターンです。少なくとも3.11を経験して話せる内容では無いはずで、中曽根ジイサンの良識は高度成長時代そのままで悪質なご都合主義です。細川さんも食い下がろうとはしませんので、何を言ってもダメなのでしょう。読売新聞の一面の編集手帳には脱原発が狂気の沙汰と断じていまして、２００万人の従事者を路頭に迷わすつもりかとまで書いてありました。おおよそ新聞社の論説としては論説になっていませんで、あくまで国の行く末の話であり、明日無くなるはずもありませんし、この200万人という数字も作為的で捏造といわれても当然です。この新聞社を牛耳ってるのは他でもない中曽根ジイサンと同世代であり、この国の悲劇の根底には大いなる老害が巣食っているような気がします。

  2012年08月27日

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  減・在進行形

  もう暦の上では立秋なのだそうですが、秋の風情というより夏真っ盛りのような山間部です。それでもセミの声に混じって少しずつ秋の虫の音色が重なってきました。総務省が発表した人口動態調査で日本の人口が26万人減ったそうです。その程度なのかとも思いましたし、感覚はもっと減った気がします。私の営業圏である合併で市になった地域では、昨年度の新生児が6人で、死亡者が150人を越えています。いずれにしても我が国の少子高齢化は本格的で、国の指針も人口減をキチンと想定した内容にするべきですが、いつまでも高度成長時代を前提にした骨組みは揺らぎません。人口減の弊害ばかりで、コンパクトな国づくりは出来ませんので、当然のことながら税制や年金の歪みばかり目立つ事になります。何十年も前から分かっていた事なのですが、痛みを伴う事に後ろ向きな国民性ですので改善の見込みはありませんので、多分、この先も有効なて立てが無いまま進みそうです。国内市場は収縮の一途でして、高齢化の市場が伸びても、いずれ下降が始まり、効率化が求められる事になるはずですが、負担は一方的に増える可能性があり、政治のしわ寄せが来そうです。人口が減ると言う事はエネルギー需要も減る事になりますので、発電や流通、行政比重も減る事を前提に描くべきで、立法府のあり方や警察・防衛も同様の方向をになるはずです。高齢化はともかく、少子化の努力は国民性からしてもう無理ですので、地方を中心に人口減にシフトした国づくりが急務になります。

  2012年08月07日

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  交差する事情

  とっくに梅雨明けしたと思っていましたら、山口県は気象分布が九州北部に編入されるようで、月曜日に梅雨明けとなりまして、夕方には雷雨を伴い夕立になりました。山口県の岩国市が全国ニュースを飾る事になりましたのが、ご存知、MV22オスプレイ機の岩国基地への陸揚げのニュースです。バッチリ計画通りですので、反対する方も十分に用意が出来まして、かなりな人数で岩国への陸揚げ・試験飛行・配備の反対しています。幾ら反対しても全く関係なく陸揚げは終了し、形ばかりの安全確認が日米両国から発令されてなし崩しで飛行が始まります。航空機史上希に見る不人気な飛行機でありお世辞にもカッコよくありません。多分、何年か後には墜落事故が起きるでしょうし、配備の予定である沖縄の苦悩は終わる事が無く思われ、海兵隊の輸送計画を一手に引き受ける航空機になるはずです。領土問題で中国を相手にチキンゲームを展開するために、我が国のバックにアメリカの存在は不可欠であり、この事があるために国としてアメリカの要請を拒否できない訳ですので、事故が起きない限りは批判を受けても押し切るほかありません。考えにくい事ですが、中国と北朝鮮の両国が劇的に政治体制が変わり、現在の緊張関係が必要なくなれば安保条約も存在意義をなくしますので、アメリカにお帰り願う事がはじめて可能になりますが、まずありえません。ですので、国防の観点からはアメリカは不可欠であり、日米両政府からすれば大儀の前の小事でしかなさそうですので、反対は儀式のように行われるにしても事故さえ起こさなければ良いとなりそうです。

  2012年07月23日

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  国と民の体質

  日経新聞、一面の編集欄である春秋に、見て見ぬふりの歴史的・文化的出来事として、歌舞伎でおなじみの「勧進帳」の代官富樫の事に触れていました。なるほど、確かにエンターティメントの見て見ぬふりですが、こんな話が出てくる事としては悲しい事件が列島を包んでいるからで、罰せられるべき人物はしっかり罰せられるべきであり、ゼロになる事は無いでしょうが、数多の犠牲者が出ないとこの国は動きません。山口県は県知事選挙真っ只中で、3期12年務めて県債を切りまくり、一兆円オーバーの借金財政にした、現職の知事が退任する事になりまして、やはり官僚出身の後任者を指名のように選び選挙戦を行っています。職場の横におあつらえ向きの広場がありまして、選挙演説には格好の場所になりますので、後任のまず当選するであろう候補を盛り上げようと地元の議員の方々が、早くから集合をかけていまして、私も呼ばれましたので、こういったことは角を立てないのが地元の商工業者ですので、投票するつもりは全く無い候補者の演説を聞きました。盛り上げるためにも熱中症で倒れて見せるのも一興でしたが、そこまでやり遂げる勇気がありませんでした。実に白々しい話ですし、この候補に限った事ではありませんが、どのような政策も全く人口減のツッパリにもなりません。多分、この先も減る事は疑いようがありませんし、山口県に限った事ではありませんので、原発などは愚の骨頂だと気づきません。もうそろそろ、人口減に抗わない有効な政策を提言する時代なのですが、過去を否定できない人物ばかりに投票していますので、山口県が息を吹き返すような事を望むこと自体に無理があり、総じて予算の無駄遣いになり、箱物オンパレードの愚行の繰り返しです。いっそ使用済み核燃料の最終処分場に名乗りを上げるとか、オスプレイ御一行、何機でも大歓迎と言うような、国の命運を握るような方策を期待してもどの候補も無理な話のようで、やはり皆さん、見て見ぬふりで票集めの知事選です。

  2012年07月18日

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  ゼロのハードル

  毎年この時期は災害のニュースを聞かない日がありませんで、九州の中部と北部は今も警戒が解けませんし、山口県も全域に大雨洪水注意報が解除になりません。何とかこれ以上の被害が拡大しないよう願うばかりです。原発の賛否を問う意見聴取会が行われたようです。考えるまでも無く、不要と必要の両論併記でおしまいでして、よくある行政府のアリバイ作りの茶番です。必要はともかく、不要としてもイキナリ止められないのも事実ですので、ゼロにするというのは実に長い道のりが掛かりますので、リスクは当然ですが、それだけでは前に進みませんし、結局は現在の原発の運用を逆方向から支えているようなモノです。原発が如何にコストが掛かり、全く意味の無い発電方法だとするべきでして、後始末までコスト計算をすればバカバカしさに気づかない方が間違っています。国が丸抱えでややこしい事を請け負うので何とかなってるだけで、その自覚の無い業界が安全責任の担保を無視した結果が現状です。発送電の分離が議論の遡上に上がってきましたので、自家発電なども含めた本来の自由競争に身をおくべき時代になりました。実に恥ずかしいぐらい遅れに遅れたズブズブの業界です。この先、人口が減っていく事が十分予想されますので、単純に今まで以上に電気が必要になると言うのは誤りで、国土のあり方としてもコンパクトに効率を考えた施策が望まれます。何しろ国のOSが高度経済成長時代のままですので、保険や年金も含めて時代に則し先を見据えた基本理念が求められます。エンジンカウルが後方にずれてブレーキをかけてるところです。

  2012年07月14日

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  進退窮まる

  毎日新聞の3面、特集記事にトルコでの原発建設が書かれていました。震災前から我が国のゼネコンが精力的に関わっていまして、先の震災で一気にトーンダウンしてしまい、頓挫寸前です。随一の親日国であり、同じ地震国のトルコとしては、大統領まで担ぎ出して建設を迫る韓国よりも、我が国に作ってほしい空気が実に嬉しいのですが、今回はどうも受注は出来そうにありません。原発事故は事実上トドメになりまして、原因企業の東電は原発輸出から撤退する事しまして、その後のベトナムでの受注は成功したようですので、我が国の原子力産業が世界最先端である事を証明しています。問題は技術よりも行政や経営者でして、経営者はよくあるパターンでトップは報酬泥棒のような存在です。行政も五十歩百歩でして報酬泥棒天下りの業界です。何しろ、使用済み核燃料の最終処分場がありません。青森県のむつ小川原・六ヶ所村は中間貯蔵施設でして、国の指針である全量再処理を主軸に絵に描いたもちが継続中です。既に全量再処理は不可能であると全世界共通認識ですので、認めて、この島国の何処かに地中奥深く作ることを考えるしかありません。武田鉄矢もラジオで言っていましたが、我が国は人口減に向かって、工場も海外へシフトする国なので、この先電力消費が増える一方とは考えづらく、再処理まで含めた原発のコストは国の言ってる事が間違いだとなるはずで、いい加減、昭和元禄の幻想を引きずるよりも、自家発電や再生可能エネルギーの開発に舵を切るべきです。手前の787は故障で丸二日飛べませんでした。

  2012年07月11日

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  機会平等

  夕方のニュースで北九州市が震災瓦礫の受け入れを決めたと報じられました。良いことと言うより当たり前と考えるべきであり、反対派はいつものように激しく怒号を浴びせたようですが、こういった場合、賛成派は何もしないのですが、数は圧倒的に多いはずです。ワールドニュースの特集で「世界の扉」と言うのがありまして、キャスターが思うところ、グローバルな視点で解説します。ハーバード大学・白熱授業で一躍メジャーになったサンデル教授が出ていました。教授の言う、昨今の拝金主義が民主主義を危うくしているという話で、この話は大いに頷く内容で、公聴会などの行列に並ぶ仕事を例えに、「本来、機会平等を謳っておきながら実質、金の力で動いている」といった具合に、民主主義に巣食う拝金主義を指弾していました。なるほど、言われて見れば金の力の見せ場のような例えですし、美術品オークションなどの金の力とは異なる内容で、確かに民主主義のルールからすればファウルと言って良いでしょう。ファウルが半ば公然と社会地位を得ているとすれば、システム自体に問題がありますし、裁判の傍聴券などが典型ですが、TV中継などで解決方法があるはずですので、くじ引きと言う機会平等を見直すのか、利用者を厳格にするのかのどちらかでしかありません。幸い、我が国は司法や行政の多くが他国ほどに腐っていませんので、何とか機能していますが立法となると胸が張れないのも事実です。サンデル教授の言う拝金主義の害は代行業務の事を例えただけで、圧力団体の存在なども暗に批判している事もさすがでした。自分や同じ考えを持つものばかりの世の中ではないので、譲り合い、助け合う一定の負担も市民としての矜持だと考えます。

  2012年06月20日

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  選挙の底流

  金星の太陽面通過は思いのほか難しくて、まともな写真が撮れませんでした。目も随分疲れましたし、カメラも心配なので報道で流れる映像を堪能しました。もう直ぐエジプトで大統領選挙の決選投票が行われます。簡単に正常化にはならないでしょうが、民主国家に向けての一里塚です。アメリカのウィスコンシン州での州知事リコール選挙で、リコールされた共和党の知事が再選されました。対立候補の民主党選出の候補は負けてしまい、オバマ大統領の選挙戦に影を落とした形になりました。再選された共和党の知事は茶会運動の候補であり、自主独立の原理主義者といえば聞こえが良いですが、かなり偏った価値感は否めませんし、混乱が続きそうです。しかし、民意である以上大きなお世話でもあり、民主主義後進国の我が国が心配しても始まりません。で、近々行われる山口県知事の選挙にしても、いつもの投票所からしか投票できません。県知事選挙なら、県内の何処の投票所でも、入場券と身分証明書があれば、通りがかった投票所で行われるぐらいの柔軟性が欲しい気がします。完全に行政の都合であり、投票行動を有権者の立場で考えていません。出先で通りがかった投票所で投票できたりする仕組みは考えようともしていません。もちろん法の改正は必要でしょうし、さしたるメリットも無いでしょう。しかし選挙に行けと言う以上、より柔軟で合理的な対応も行政の仕事です。選挙は民主主義の根幹ですので有権者の投票行動を縛るのは誤りです。カーテンの仕切りが無いのも先進国では珍しく、イラクやロシアでもキチンと仕切りがありますので、明治から続く役所の仕事の感覚が無くならない国だと言えるでしょう。これも息子が撮りました。翼が広くてカッコイイ飛行機です。

  2012年06月06日

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  押し付けて40年

  梅雨の走りと呼ぶには少々早すぎますが、終日、降ったり止んだりで熱いコーヒーが美味しい一日でした。沖縄が日本に復帰して40年目になりました。私が小学生の低学年であり、ザックリ先生が説明してくれましたが、あれから40年経った今でも本土と沖縄の関係は何処かギクシャクしています。新聞紙面でのアンケート調査の結果で、沖縄県民が日本復帰が良かったと思うかと言う問に対し、8割以上の人が良かったと思っているのが救いのような気がします。沖縄の話題ではセットになってるのが米軍基地との共存です。この共存と言う考えが間違っているかも知れませんで、いかにも本土の影響下に無い物の考え方と言われそうですし、実際、肌感覚で基地の負担を感じる事はありません。それでいて、何処か移設するとなれば反対のシュプレヒコールになります。国防上、米軍の存在はもはや抜きには語れませんで、中国がチョッカイ出すような現代では沖縄の意味もより重要になります。重要なのですが、米軍基地の七割以上が沖縄に集中している現状は、偏重だといわれても仕方ありませんし公平であろうはずもありません。政治の問題だと片付けるのはいつもの事なのですが、やはり、応分の負担のあり方は常に問われるべきですし、アメリカもいつまでも占領軍のような振る舞いは慎むべきで、必要最小限の規模を常に模索する姿勢で在留すべきです。安全保障と言うのは失って気が付くものですが、その時は既に遅すぎまして取り返しがつかない状態になっています。国境が無い島国はどうしてもニュースの中の出来事のようで、長い平和の日々が他国の出来事のような感覚にしてしまいました。米軍基地は原発のような物であり、振興策とセットで迫ってきます。この財政支援が全く役に立っていない現状は歴代政権も猛省するべきですが、負担はイヤというワガママな民意の前に後退を続けています。米軍がもっと流動的な存在で国内各地に駐留すれば様々な形で負担が調整される仕組みなどを分りやすく議論するべきです。岩国の米軍基地のフレンドシップディの予行を見に行きましたが、駐留するとなると市民の苦痛はいかばかりかと思われます。解決する事はありえませんが、考え続けなければならない重い課題です。

  2012年05月15日

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  立ち回り

  ＧＷ中は何処かで雨が降るのはいつもの事で、週末に向けて回復すると言う予報ですので安心して良さそうです。ラジオのニュースで尖閣諸島を都が買い上げる事に関し、都が開設した口座に7600万円の寄付が集まったそうです。寄付された方々の気持ちは良く分りますし、ここまできたら都でも国でも買い上げるしかなさそうです。都知事にすればしてやったりと言うところでしょうが、国を憂うという趣旨からしても戦中派の御仁としては中途半端です。都が買うと言う名目でも、予算云々と言う縛りが発生しますので、自分の財産を投げ打ってあらゆる機関から借りまくって島を手に入れたら、無償で国に譲るというような、余人に出来ない粋な事を期待していましたが、やはり資本主義にキッチリ染まった国粋主義では御身大事が優先されます。借金返済のために執筆すれば売れないはずなどありませんで、融資を渋る金融機関は世論から吊るし上げになりますので、本当の意味で政府がほえづらをかく事になったのでしょうが、自分は一切リスクを取らない言わばローリスクハイリターンの典型です。なんだか戦中派の処世術の見本のようで、銀行ゴッコしかり、ご老体が立ち上がっても邪魔なだけの存在に思えて仕方ありません。もちろん何もしてこなかった歴代政府・政党・政治家は批難されて当然です。歴代大臣官僚は大いに身を切るような負担をするべきです。長きに渡った平和の代償が世界有数の緩い国になってしまいましたが、何とか、かの南の島に国旗を掲げられる様な結末までたどり着くよう願います。

  2012年05月02日

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  覚悟の問題

  新聞各紙、社説は東京都知事の尖閣諸島の購入問題一色で、例によって右と左とで色々な捉え方が有るもんだと感心します。そもそも個人所有を放置してきたのが国として大いに反省するべきで、長年に渡り、波風を立てずに支払いを続けていたのも如何にも我が国ならではです。この類の問題は国民の覚悟が無い以上相手の踏み込みを許すしかありませんで、都や国が購入に成功した所で中国があきらめるはずもありませんが、中国筋では無い年ながら所有者に購入の打診が有ったりしてとも考えます。もちろん中国が購入すると言い出せば現所有者を是認した事になり、自分たちの領土ではないと言うことに成りますので、進めば進むほど自分たちの主張が遠くなってしまいますので買うとは言いません。社説のほとんどは東京都が買うのは筋違いだとする社説が多く、勢い国の不甲斐なさを糾弾することで論陣を張るのが一般的です。全くそのとおりなのですが、国が買ったとしても実効支配のために、施設の設置などは多分行わないでしょうし、中国も黙っていないでしょう。武力行使は軍事国家には大いに歓迎する手法でして、産業で経済発展を目指す国には武力行使はありえない選択です。我が国の国内世論のあり方は盛り上がる際には祭りのようですが、事が終わってしまうと無関心になり、次の祭りのテーマ探しに動きます。何人かの右の方々のパフォーマンスを見ることになるでしょうし、ぐるっと回って結局同じ事の繰り返しになるのが容易に想像できます。国民世論は中国けしからんと言うくくりには賛成しても、けしからん中国と事を構える覚悟は全くありませんので、対象国には、そのあたりをキッチリ見透かされていますので、かの国は動揺を見せないように恫喝を続けてきます。現政権が及び腰なのは今更言うまでも無い事ですが、自分たちに関わる負担が大嫌いな国民世論ですので、買ったとしても、それ以上の踏み込みは期待する方が無理と言うものです。北朝鮮・イラン・北方領土・ＥＵ財政危機、全部まとめてやってきそうです。

  2012年04月19日

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  不安な安住

  おおむね週に一度車に給油をするのですが、給油の度に値段が上がっています。灯油はピークを過ぎましたので幾分気持ちは違いますが、例の中東情勢が全く先行き不透明ですので下がる期待は出来ません。鳩山前総理がイランに特使として行くという話しですが、もはや誰も期待していませんし、悪化させないでくれと言いたくなります。総理経験者が次回からの選挙で引退する仕組みが有れば、在任期間中は簡単に辞めたりしないと思うのですが・・・石油の値段とは対照的に金の価格が下がっています。金価格は有事の際は上がりますので、良い事と受け取る向きもあり、転換社債や株式などリスク銘柄への資金シフトだとする見方もあります。もちろん石油関連に資金流出は十分考えられますので、３年前のような一直線の上げになる事も可能性を探る動きになるでしょう。政治のゴタゴタが相変わらずですので、この先、身動きがとれずに自滅のような国の運営になりそうです。多分、政権が代わっても繰り返され消耗していく気がします。もちろん責任の一端は有権者にありますしコストの負担も待っています。それでも暴動やクーデターは起きないでしょうから、やはり立派な民主国家なのだと再認識する気がします。段々住み難くならなければ良いのですが、楽観できる先行きが見えてきません。政治は今更ですが、有権者の一人として負担と義務の水準を見極める時代です。

  2012年04月04日

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  我欲の果て

  ここの所、震災瓦礫の受け入れ先について、実に情けない人々を拝見します。山口県でも防府市が受け入れを市長・議会が決めましたが、翌日は徒党を組んで市長に撤回の直談判をしていました。この方々の理由が「放射能の健康被害」の一点張りです。ですので放射線が問題なければ受け入れて良いはずですが、全く話が通じませんし、同じ日本人として恥かしさの極みに感じます。放射能の影響が無くて資金負担が無い以上、反対する理由が無いのですが、まるで都市伝説のように忌み嫌い醜いまでに排他的です。沖縄県も受け入れに前向きなのだそうで、なんとなく理解できそうな気がします。東京都の石原都知事の言う我欲の情けなさの極みですが、知事は撥ね付ければ受けが良くて満足でしょうが、多分、担当行政部署のご苦労はいかばかりかと思われます。ですので、原発は必要とする場所で設置を義務付けるのが正しいと思われます。効率は良くて使う立場としてもリスクを配分し意識も確かになるでしょう。震災瓦礫に関しましては、ほとんどの県が受け入れ拒否ですので、行政負担の有り方も含め、費用対効果の感覚で、自分たちの事だけの自治体には交付金も削られて当然と考えましょう。今回の受け入れ拒否には本当に呆れるばかりで、受け入れを快諾し搬送や焼却を厳正に管理する事こそが正道です。この国で在日米軍の問題や原発、増税が迷路に入るのが良く分る事象です。

  2012年03月19日

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  壁あり沼あり

  区切りの日、報道機関は終日、東北大震災関連のニュースで占められます。一年間の取材で蓄えた資料や関係者の方々が一年前を語ります。一年経って余震はかなり減ったようですが、まだ３０万人をはるかに越える方々が避難生活を続けています。閉塞状態といわれて久しい我が国も、自衛隊の方々はもちろん、行政機関、多くのボランティアの方々が、大車輪で活動して頂いたお陰で今の状態だと思われます。政治はと言えば必要な法案成立は遅きに失し実に腹立たしい限りですが、今回の瓦礫の問題なども震災前に幾らでも作り得た内容ですので、阪神大震災の教訓を政治家たちは全く考えなかったと断言できそうです。この先の復興のカギとして、日経の春秋が面白い事を載せていました。町おこしは、「若者、よそ者、変わり者」がキーワードなのだそうです。被災地に限らず、既成概念に縛られない発想が大切だという事でしょう。我が国としても国債を発行し続けることも段々難しくなってきますので、今までのように国に期待することは無理だと考えて、行政が金を出さないのなら邪魔をさせないアイデアが必要になりそうです。と言っても横行する労働賃金のピンはねなど罰するべきは厳格に速く行うべきで、こういった事に及び腰になるのが一番問題で、復興を食い物にする連中は排除し鉄槌を下す役目は国しかありません。それにしても瓦礫を燃料に発電できないものかと見るたび思います。

  2012年03月11日

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  重なる想い３月

  明日は3.11ですので、あの日から１年経ちました。原発事故が余計でして復興の足枷になったままの１年でした。６７年前の3.10は東京大空襲の惨禍の日でして、この日以降、日本中の市街地は軒並み焼かれる事になりました。その後に復興を成し遂げ頂点を極め下り坂の途中蹴り落とされた感じです。本当に色々な事が表に出て、この国の弱点と特質が良く分りました。弱点の克服は当面無理なようですし、誰かに任せた復興になりつつあります。原発・電力行政のあり方も裏目にでると本当に何のためか分らない存在ですし、そういったコストばかり掛かって生産性の無い事業や組織が数多に存在します。復興する事無く忘却の彼方に埋もれてしまいそうな地域が多く、汚染地域を抱える自治体は復興は遠い世界の物語のようです。福島は１７年前の大地震を経た阪神とは比べるべくもなく、放射線を完全に封じ込めて尚、管理が必要で、その間も放射能に汚染された物質は出続ける訳ですので、原子力の高コストは上限が全く見えませんし我が国の電力行政は事実上何も考えて来なかったと言われても仕方ありません。国力も下がる一方で人的資質も満遍なく劣化しているように感じますが、犠牲者を伴う政変や内戦、飢餓などは存在しませんので、大局的には良い国であり、良質の国民なのだと思われます。この先は全く保証の限りではありませんし、中途半端なギリシャになりそうです。

  2012年03月10日

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  矜持と覚悟

  アメリカ大統領選挙の共和党の候補者レースもはっきりしませんで、長引くと党を二分する事になるかもと予想する向きも有りますが、二分したところで困る人たちは大した数ではありませんので、多くの一般人は、ことさら嘆く必要も喜ぶ必要もありません。ただ、アメリカの政権交代の行方に限らず我が国に取って厳しい現実が待っています。アメリカの新型輸送機MV22オスプレイの普天間配置に伴い、一時駐機と言う名目で国内配置が決まりそうで、苦渋の選択を迫られます。第一候補が山口県の岩国市で、知事の退任のタイミングで飛んできそうです。もちろん地元は大反対で賛成の声は無いかのようにかき消されます。沖縄の基地問題が一向に改善されない現象を見ることが出来ます。毎日新聞、社会面に沖縄の基地問題を特集していまして、基地に依存している自治体のあり方が記事になっています。まるで原発村とそっくりの形に地方・田舎は抵抗できずに言いなりで、無くなると干上がってしまい依存が終わらない形です。当事者にならないと分らない問題ですし、無くなると困る人も居るのが実情です。地域振興の予算は欲しいけど基地・原発は要らないと言うのが本音でしょう。翻って東北大震災の瓦礫の受け入れを拒否する自治体も似たようなモノで、受け入れ拒否の自治体への交付金を減らすと言えばどう答えるつもりでしょう。国防と言う大上段に構えた課題ではなく意識の根底を見るような気がします。上関原発や岩国基地という現代日本の抱える難題に直面している山口県です。

  2012年03月08日

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  育てる事

  ３月は卒業シーズンで、人も社会も区切りの月です。税金のからみが多く今月中の事ばかりです。ナンバーの返納、いわゆる抹消登録をやっておかなければなりません。消費税の行方も気になりますが、高校の授業料免除に関して綱引きが活発化しています。現行の制度に所得制限を設けよと言うのが自民党の主張です。少なくとも自分たちが与党時代に所得制限はおろか、授業料に関して特段の配慮はありませんでしたので、野党暮らしもすっかり板に付いて来た感が見て取れます。少子化対策には教育にまつわる事は外せませんし、文明国家として当然の結論でありながら、先進国中最後尾の国でした。本来なら３０年前からあっても不思議では無い制度ですが、国民の努力も少しずつ退化して今に至り、こうなっては有料化は厳しいとしての所得制限です。事務手続きのワリに効果が少ないような話も有りますが、もっと奨学金の充実に腐心すると安心して学業に励めます。現行の奨学金のほとんどは名を変えた借金に他なりませんで、多くに国で実施されてる奨学金は返還義務の無い物や、返還があるにしても実に緩やかな制度がほとんどです。教育と言うのはとりもなおさず国造りですので、君が代の事など一番最後で構いませんし、価値観は見本・手本の提示が教育現場に相応しく、論ずる対象が本質からドンドン離れて行きます。お金の問題は未来永劫変りませんし、教育の成果は格差を乗り越える手段であり、関わる人を幸せにしてくれ、社会からリスペクトの対象になるはずです。国家も教育に投資するために税を集め社会の役に立つ人物形成に軸を置きましょう。

  2012年03月01日

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  鬼は外

  日が落ちて一気に寒くなると日陰の場所は凍り始めまして、帰宅途中、2・3回、1ｍほど横滑りしましてヒヤヒヤしながら帰ります。四駆ですので、コントロールを失った場合はアクセルを踏むのが1番ですが、下り坂だと加減が実に難しく分っていてもビンビンに緊張します。山口県と広島の県境に岩国市がありまして、今まさに在日米軍の再編計画で揉めに揉めてる街です。先ごろ行われた市長選挙で現職の市長が選ばれまして、米軍基地との共存に前向きな市長なのですが、頭越しの海兵隊の一部編入には立場上も反対しなければなりません。つまる所は国から振興策として多額の交付税を獲得しなければなりませんので、吊り上げられるだけ吊り上げて最後は安全保障のために苦渋の決断で締めくくりです。沖縄に偏りすぎている事は誰もが分っている事なのですが、こと、自分の身に降りかかると恥かしげも無く追い払おうと反応するのは、今に始まった事ではありませんし、日本中で見られる傾向です。多分、苦渋の決断をする事になるでしょうし、知事はもう直ぐ退任ですので、国と対峙して山口県のメンツを保っての花道です。となれば知事選挙は海兵隊の編入問題が争点になります。多分、岩国の方々も、県や国の行政担当者も事実上決まったと踏んでいて、後はお決まりの政治ショーのなかでのやり取りになるはずです。岩国錦帯橋空港の軍民併用開設もこの事が下敷きになっている気がします。現実沖縄の負担を減らしていくことに反対する人はいませんが、自らの負担が気に入らない・イヤだといういつものパターンです。単純に見える形で負担を受けた誰にでも、概ね公平にメリットを与えるような政策をやっていかない限り、沖縄のみならず、全ての当事者間でこの問題は終わらない気がします。

  2012年02月09日

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  逆進なので。

  国会も始まって何が何でもの消費税を巡る綱引きになりました。マア面白い事に10％は自民党も主張していた事なので、さっさと決めればあっという間に通過するはずですが、存在感を出そうとしているのが見え見えで、如何なる主張もつまる所、選挙が目的なのは明らかです。日経に低所得者には月額1万円の補助とありましたが、本末転倒も甚だしく無駄であり金を吐き出して不景気にさせるようなものです。自民党が金持ち優遇策を展開し、民主党が仕上げをやるつもりです。10％とといわず、30％でも取れば良いだろうと思う商品や階層が存在します。消費税、導入前に存在していた物品税の話しになるわけですが、昔を懐かしむ社会の重鎮たちも何故か物品税の復活には消極的です。消極的を通り越して存在を抹消したかのような世相になっています。89年に物品税の廃止になった際に、飲料品の自販機内にある在庫のチェックが有り、ポカリスエットだけ、物品税が掛かり払い戻しがありまして品物の金額からすれば、そんなにと感じる金額でした。物品税はその名の通り品物に個別に掛かっていて、免税品と課税品が存在する訳で、事務方の仕事が煩雑になりますが、内税を通り越して税が見えませんので払ったという感覚も希薄になります。消費税が所得に対して所得に対して逆進性があり、いわゆる低所得者には厳しい税として認知されています。ですので諸外国の中には食品は非課税だったり、店内で飲食する場合は高くテイクアウトは安く課税されたり、非課税の食品を温めたりしたものは課税されたりと複数税制が広く採用されています。ですので民主主義の主権在民の原則からすれば、消費税の増税に文句を言うのではなく旧物品税に戻せというべきです。もちろん戻る事はギリシャが復活するより困難でしょうから、複数税制しか取る道は無いように思われます。どうせ増税されるならベンツやフェラーリ、クルーザーの税を30％にしましょう。富裕層の方々も見て分る高額納税ですのでリスペクトされる事になります。消費税は格差を広げ加速させる仕組みに他なりませんので、５％で上乗せ分は無制限でお金持ちの方々にがんばってもらう時代にしましょう。初就航の歓迎の様子です。

  2012年01月28日

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  年と時代

  成人式の日の読売新聞一面編集手帳に、今年の１００歳の方に大正生まれの方が入ってくるとありました。言われて見ればそのとおりでして、西暦と元号が平行して存在する、我が国ならではの見方・受け止め方でして得した気分です。～明治は遠くなりにけりという一節もありましたが、個人的には１００歳が近くなった想いがしますし、当たり前ですが１５年後には昭和生まれの１００歳誕生となるわけです。西暦（グレゴリオ暦）では１００年後との世紀の区切りが支配的で、私などは元号で色を付けると昭和と平成しか生きていませんが、近代日本の黎明期を数字ではなく、大正や明治、と呼ぶ事で出来事や人物・パワーバランスなど時代を元号で掴んで想いをめぐらせます。元号が変る事でその度に元年が存在しうる訳で、都合よく響きの良い呼び方をチョイス出来る文化国なのでして、文化たらしめている根幹は漢字の存在に他なりません。漢字二文字で日本限定で時代の幕開けを宣言し親しむ事が可能なのです。かなり昔ですが昭和１５年が紀元節で言う所の皇紀２６００年でして、この年に三菱が作った飛行機を零戦と呼びゼロ戦として今でも語り継がれます。戦後の自衛隊では西暦の下二桁を正式名称にしていますので、このあたりの時代前後の飛ばし方も国民性だとも言えます。西暦の流れとは別の共通の価値観のタイムテーブルで楽しむ事が出来て、数字が好きな几帳面な国民性と大雑把な面とが共存する民族なのが見て取れます。平成は戦争のない年号ですのでこの先もそうありたいと考えます。

  2012年01月11日

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  変わりそうに無いもの

  七草粥も終わって段々正月気分が薄れてきていますが、我が家の子供たちは、いつもより冬休みが２日延びて、ダレ切ってます。消防団の新年互礼会も終わりまして、昨年度は全く出動がなかった事が、我が国に起こった大震災と対照的な年でした。互礼会後は飲みと相成るわけですが、大いに飲んでしまい、食べる事とあいまって、体の調子も戻ってきたのが感じられます。新聞各紙はもとより世論調査は相変わらずで、指示する、しないで飽きが来た世論は支持しなくなります。サンデー毎日に佐高氏が橋下市政のコメントを載せていましたが、「改革が頓挫すれば、こらえ性のない民意の攻撃が始まる」とのことで、確かにその通りでして、今まで見てきた光景です。野田政権や政権交代後の民主党政権の不甲斐なさは申すまでも無く、余りにアマチュアなちぐはぐ感でとても政権与党として立派とは言い難く、それでも国として破綻していないのが、この国の凄さと言えます。考えて見れば原発行政も実にいい加減な話で、一方的に田舎に建てまくって補助金漬けにしてきただけです。反省するといっていた自民党も一切何も言わなくなり、電源行政も喉下過ぎればのいつものパターンです。民意が批判の矛先を向けるとすれば、この国の利権に根ざした金喰いの構造なのですが、この利権が実に良く出来ていまして無関係の人間はほぼ存在しません。消防団の活動もしっかり報酬が払われていて、払う側も受け取る側も極端な負担にはならない仕組みになっています。ですので、この先の改革は目に余る特定の利権が標的であり、広く薄く存在する利権にはほとんど改革の手は及ばない可能性があります。もっとも世界市場がこのままで我が国の財政破綻がないと言うのが前提で、順調に下落の一途をたどっているユーロが世界恐慌の引き金になる可能性があり、TPPや消費増税などまとめて吹っ飛ぶ可能性があります。そうならないように中途半端な改善が続き、国が磨り減って行きそうです。

  2012年01月08日

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  劣化は着実に

  冬至は過ぎましたので日が長くなるはずでして、ＢＳニュースの５秒前のスタジオの外の風景が楽しみですが、日が長くなるにしても暖かくなるには３ヶ月後の話しです。新聞各紙は野田総理の支持率が出ています。いつものパターンで降下の一途をたどっています。橋下市長の大阪都構想に関して、評論家各氏が述べていた中に、効果が見えてこないと、こらえ性のない民意に倒されるとありました。全くその通りですし、歴代政権の首相の挿げ替えも慣れました。慣れてはいけないのですが、結果的に何とか国として動いています。総理のライフワークである消費税は早晩10％になりそうです。なる事は仕方のない事として何が何でも反対しようとは思いませんが、気になるのが複数税制の考え方でして、食品を巡って一律と複数の意見が交差しています。基本的に消費税は一律で良いと思いますが、ガソリン税のように税に税が乗ってるのは間違いですし、軽トラとフェラーリで全く同じ比率と言うのも考え物の気がします。まず、現行の消費税も抜け穴だらけですので、この抜け穴をキチンと整備しないと穴に落ちる金額も増えるだけです。消費税率のアップを急ぐ背景には国債の評価を支える意思が動いています。どんな国でも税率を上げると概ね格付けが上がり金利が下がります。この事はとても大切で政府の金融筋はコンマ３桁以下に血道をあげますので、とりあえず税率を上げ格付けを好転させ、金利を下げるのが目標になります。しかし、消費税の逆進性を気にする余り、所得水準の少ない家庭には消費税手当てでキャッシュバックするという実に下らない案まで浮上しています。こらえ性が何処まで有るのか分かりませんが、劣化の加速が止まらない国の見本は世界に示せそうです。

  2011年12月26日

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  暮れ行く

  差し迫ってくると何かと気ぜわしくなる師走の風景です。ことしもお世話になりましたと挨拶を毎日のように交わしています。先日JAの共済担当の方が来られて、TPP猛反対の立場表明をされました。当然ですし、そうでなかったら反逆者扱いされてしまいます。その方にも言ったのですが、参加しない場合農業振興はどうされます？と聞けば従来のとおりで少しずつ良くなるはずだと言う感じでした。そうならない事はご自身でも分っているはずで、ココまで農業を衰退させた原因が全くないなどとは言えないはずで、そこは反省しつつもTPPは断固阻止が彼らのスタンスのようです。まあ・仕方ありませんし、サラリーマンの立場では当然だと思われます。韓国でも二国間の自由貿易協定FTAも農業サイドの猛反対に遭っています。多分、儲ける農家と儲からない農家に二分される事になるでしょうから、反対派も賛成派も同じように主張に則したサンプルで正当性を主張するでしょう。どちらにしてもバラ色の未来像は見えてきませんで、円高・デフレ経済下では全く打つ手が無いのが実情でして、にも関わらず震災に見舞われながらも粛々と年が変る国でもあります。政治に利用されてばかりの農業ではなく、規制を自ら外して、食糧産業の従事者として国を支えて欲しい気がします。教育や機械化や法人化もその為のエンジンになるべきです。ドンドン袋小路に入っていくような感覚から脱却する時代を迎えたい気がします。

  2011年12月23日

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  遠くなりにけり

  雪深い山間部にいつ雪が降るのか分らないためか、モーターグレーダーと言われる除雪車にチェーンが巻かれました。雪景色に覆われる山々を見ることになりそうです。新聞各紙は70年になる太平洋戦争の始まりに記事が集約されます。日経はさらっと流しましてさもありなんですが、70年と言うと3世代ですので、史実として以上の受け止めが出来ません。もちろん、それなりに文献や映像で知識の破片はありますが、この戦争以降、我が国が国土をもって他国と闘ったことはありません。アメリカなどでは3世代で戦争体験があったりしますので、なんだかんだと言っても幸せである側面は否定できません。今後は益々、紛争とは縁遠い国になるでしょうが、領有権問題は延々続くでしょうし譲れる事と譲れない事で苦悩は続きます。我が国は紛争こそありませんが、毎年かなりの数の自殺者が出ています。今年の一連の出来事であるアラブの春の革命等々で、鎮圧や内戦の犠牲者数と比べても徒ならぬ数と考えるべきで、我が国は他国に比べて人口構成で自然減以上に減ってる事になります。増税も仕方が無いにしても生産人口の減少に有効な手立てを考えるべきで、社会制度の自己負担が重荷になるような国であってはならないはずです。先の大戦の夥しい犠牲が無駄にならないように、日本らしく風土と伝統、ゆかしい国になるような努力が望まれます。

  2011年12月08日

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  潮流

  冷え込むという表現以外に思いつきませんが、山の眺めが急ぎ足で色とりどりに変っていきます。銀杏などはとっくに散ってしまいましたので紅葉が出遅れました。日経一面には企業の海外への進出が止まらないとして、出店数が国内より海外の方が多くなったと載っていました。円高差益と国内需要の衰退の現れです。ゆっくり確実に縮小していくような感じです。特に東北は震災の余波で厳しい環境にさらされますので、復興が掛け声だけで増税が追い討ちでは話しになりません。タイのように世界中から企業が工場を作ることは日本では望めませんし、アジアで人件費が高騰すれば更に安い労力を探して地球を回りそうです。直ぐに良くなりませんのでこの国の先行きは非常に厳しいことは疑いようがありません。TPPが救世主になるか崩壊の手助けになるか分りませんが、救世主になっても生活実感は出ない気がしますので、経団連や日経新聞や評論化諸氏も同床異夢であり、現実とは違う世界になりそうです。絆を託せる人物や世代、企業、団体が減っていくのが衰退なのだと実感します。

  2011年11月21日

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  内憂

  天気が崩れたら雨が雪に変っても不思議ではない感じの寒さでして、インナーウェアが気持ちよくなって後戻りできなくなりそうです。TPPへの交渉参加を引っさげて行った首相に容赦ない歓迎振りでして、全部突っぱねられもせず、譲ることも出来ないことばかりです。マスコミは紙面もTV局もこぞっていつもの支持率の発表です。真反対になるような数値はありませんで概ね似たような支持率です。日経新聞には自動車の取得税を、近い将来の消費税の増税に合わせて撤廃する案があると載っていました。自動車の税金が高すぎる指摘に添うような話しで、本来取得税は廃止の方針でしたが単独の廃止ではなく消費増税とトレードオフにするあたりが如何にも国のやり方です。こういった税制もTPPでは取り扱う可能性が十分あります。広範囲の多国間での関税の撤廃が目的の交渉ですので、GDPの稼ぎ頭の自動車産業はゆさぶりにはピッタリです。市場開放が最も得意なアメリカは着々と地ならししていますので、我が国としても様々なルートを駆使して各国に売り込むほかありません。つまるところ痛みの部分をどのように担保するかと言うことにあります。ギリシャの経済の行き詰まりを表す記事や報道には、分りやすく汚職や脱税で腐敗した社会構造が論じられていますが、我が国の社会構造は合法的に出来上がった仕組みで運営されています。高度成長時代が延々続けば問題ありませんが、一端つまづくとどうしようもなりませんで、既得権益と利権に苛まれる結果になりましたが、TPPが我が国にとって最良の結果になっても、構造が変らない限り、劇的に好転することは無さそうです。

  2011年11月15日

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  このまま・そのまま

  まだ振り返るには少し早すぎますし、何の根拠もありませんが、国際社会や国内事情の案件で、もう一騒動ありそうな気もします。今年を締めくくる行事や出来事のまとめなどを見聞きしても、我が国だけでなく災害に翻弄されまくった感があります。なかでも放射能汚染は深刻で全く先が見えない状態です。にも関わらず原子力行政は相変わらずで、費用対効果の一面のみを捉えて許容させる腹積もりです。国の東西で電源の周波数が違う事に最近は誰も問題視しなくなりました。極端に負荷が掛かる案件は後回しになりそうです。未だ、原発事故の現場は立ち入り禁止が続き、未来永劫汚染された国土が残る事になっていることを、さほど問題視しなくなったのが国民性で片付けるのも気が引けますが、今回の事故とこれからの電源行政を切り離して考えられる国民性です。浜岡原発がこの先再稼動する日まで、どのように災害対策が進むのかが今後の課題であり、我が国の原子力行政のあり方を問う事になりそうです。

  2011年11月13日

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  何のため・誰のため

  久しぶりの星空でしたが、実に寒くて楽しむどころではありませんで、まだ寒さに慣れてきていない体が縮んでしまいそうです。紙面には九州電力の社長の進退を巡っての駆け引きが載っていますが、辞めるにしても遅すぎますし、いずれ知事とのＷ辞任になるかも知れません。第三者委員会を蔑ろにしたようなやり方は余りにも拙く一流企業とは思えません。毎日新聞の読者の広場に数週間前に載った「原発絶対必要」論者に対して、可能な限り速く原発は縮小ー廃止すべきと言う記事が載っていました。今回の事故は天災が原因であり日本の技術が否定された訳ではなく、一日も速く再起動させ電力需要に応えないと日本経済は立ち行かなくなり、これ以上の節電は何のメリットも無く不快極まりないと言う容認派の記事でした。読者の広場は基本的に匿名は認められませんで、賛成、容認の記事がまさかやらせだとは思いませんが、読んでいて、やっぱり居るんだな～と感じたのは事実です。この記事に真っ向から異議を唱えた今回の記事は、メリットよりもデメリットの罪深さと積み重なるコスト高に言及しての反対でした。モンゴルの最終処分場の計画は完全に頓挫したようで、基本的に電力消費地において発電及び処分場の建設を受け入れるべきで、いつまで経っても過疎地で延々と引き受ける構造に問題があります。今回の九州電力の経営陣の感覚は目に余る醜態で、事実上、県知事も同じ穴のなんとやらで、批判の嵐をやり過ごすのに必至です。原発の現場で汗する労働者には敬意を表しますが、特権階級の如く、利益を貪る階層は糾弾されて当然です。処分不能な廃棄物が積み重なるしかない現状では原発はもはやお荷物であり、キチンと対処できる施設や技術が確定するまで、様々な方法を消費地において勘案するのが本来のあり方です。正しい方策ならやらせや根回しは必要ないのですから。

  2011年10月17日

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• 市民感覚

  抜けるような秋空を週明けまで楽しめそうな雰囲気で、各地で秋の行楽シーズン真っ只中の日本列島です。三重県鈴鹿市ではおなじみのF1日本グランプリが開催されます。８７年に鈴鹿に来てからはシーズンのタイトル決着の日本GPになりました。ウィリアムズホンダの快進撃の年で、病院のベッドの上で見ていた遠い記憶です。我が国はバブルの真っ最中で今からは到底想像出来ない楽しい時代でした。まだ閣議でも本格化していない事ですが、日本共産党の志位委員長との会談で原発関連予算を組みなおし、復興予算に充てる事も考えとしてありうるという見解を出しました。立地も本決まりで無い頃から地元にガンガン資金投下するのが常套手段で、実に立派な建物が次々に建って管理費や特殊人事で赤字になり、原発を増設する原発中毒のような地方行政を作る資金などを復興に回す案です。間違いなく電力業界はもちろん、経団連、自民党は大反対します。原発関連予算を使うぐらいなら増税でOKという感覚です。この関連予算と言うのは特別会計と呼ばれる予算に組み込まれていまして、通常の一般会計の倍以上の規模がありほとんど手付かずな予算です。衆議院が解散などをしようものなら国政選挙には８００億円規模の費用が掛かります。一般会計に比べ良く分らない会計基準が脈々と存在する予算なのでして、絶対安全と言い続けて安全のために資金をケチって事故が起きたのですから、猛省の意味を込めてでも資金を復興に回すのが市民感覚です。都知事なども必要だと言っているのですから、東京湾に原発を並べる努力をするのが政治家の本分と言えるでしょう。原発関連以外の産業は育たなくなり地方の衰退が加速するだけです。産業構造も地方自治体のあり方も含め、従来の原発行政を見直す絶好の機会とするべきで、都市のために地方が犠牲になるのは国造りとして恥ずべき感覚に他なりません。災厄を切っ掛けに国の在り様を徹底検証するべきです。

  2011年10月08日

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  がんじがらめ

  様々な新聞紙面を見ていても一日たりとも原発の話題がない日はありません。特に最近の九州電力の玄海原発やらせメールは知事もからんでいます。3.11がなければ表に出てこなかったかも知れませんし、原発はいうに及ばず電力会社の政治への食い込み方は既にシステム化しています。とにもかくにも原発の地元への資金投下が不純極まりない方法で、まともな産業の発展は望めませんし未来永劫、原発頼みになります。言うまでも無く自民党時代の黒歴史の典型のようなやり方で、選挙に勝ち続けるためのツールであり資金のキックバックです。横領や不正はシステムで仕組みになっていれば合法になり、立て付くとほとんどの場合干されるか潰されます。何しろ原発交付金ありきの地方行政を安全神話が支えて来ました。交付金がなければ空中分解するような場所に作っていますし、電力需要の要所から良いあんばいに離れている感じです。この先、順次廃止するにしても直ぐに止められないのも事実です。今回の先が見えない事故の被害も事実として受け止め、再生エネルギーの可能性を探すのが残された道ですし、我が国の産業の育成や事業形態のあり方も正しく議論されなければ成りません。私の個人的な考えですが将来、原発の放射能の処理技術や、原子炉の運転に関し著しい発明や発見もあるかも知れませんので、完全封印するような事をせず研究と開発は続けて行くべきと考えます。その為にも不合理で不条理な原子力行政の問題点と変えてゆくべき内容を公開の場で論じられなければなりません。災いの規模が凄まじかったので転じるにも簡単ではなさそうです。

  2011年10月02日

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  立ち往生の民意

  天気続きの三連休も終わってすっかり稲刈りも終わった感じですが、収穫時期を遅らせた稲が倒れたままで刈られる日を待っています。日本中で注目されていた上関町長選挙の結果がでました。現職で３期目の現町長がダブルスコアで早々と当選しました。投票率は８７．５％ですが原発推進・反対対決選挙で最低の投票率でした。今までどおりなら原発へGOなのですが、皆さんご存知の通りGOになりそうもありませんで、既に着工の九割がたが出来上がってる地元の情勢は混沌としています。県知事も事実上の計画凍結を打ち出していますので、地元の民意を錦の御旗にしても今回ばかりは立ち往生です。例によって原発立地にまつわる助成金で地元には何とかの一つ覚えのような箱物が建設されています。町にも無視できない助成金が行政の長である国から投下されています。元々上関原発は広島市のためであり、山口県は十分需要が足りています。電力も地産地消が原則であり、今までの原子力行政を見直す機会と捉えるべきで、従来のばら撒きでは原発関連を未来永劫続ける外ありません。原発の必要性を説く行政団体の本拠地に、原発が建設されず関連施設も存在しない事がこの問題を歪める原因です。あまりにも偏った、とても健全とは呼べないやり方で、あまっさえ今回の事故を見る限り安全のための予算は無視ですので、代替エネルギーと周波数の問題に正面から解決する絶好の機会ですが、国民世論も負担増に関してはまず賛成はありえませんので、ジワリと収縮していく国家を見守ることになりそうです。

  2011年09月25日

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  未来図の行方

  私に限らず、あの日以来、原子力に対する見方、考え方が変らざるを得ませんで、それに付随した原子力・電力行政の腐敗とだらしなさに呆れるばかりです。山口県には国内唯一の計画中の新規原発計画があります。3.11以来事実上棚上げで計画は全く進む気配がありません。周辺の工事は着々と進み、完成・運転は時間の問題と思われてきましたが、県知事も以降の計画は白紙とし、原発自体は全く見通しが立っていません。地元には野放図のように原電開発資金が投下され、お決まりワンパターンの箱物作りと人口減に悩む地方の現状がクロスします。その上関の町長選挙が明日、公示され日曜日は投票になります。過去8回推進派が危なげなく勝って来ましたし、今回の選挙でも推進はの牙城は中々落せそうにありません。原子力発電が非常にリスクが高く、事故が起きれば国の行く末まで振り回されます。今回の原発事故ではっきり分った事は作ることが大前提の行政の仕組みにあります。投下される交付金で骨抜きにされた予定地の多くは過疎地であり、税収は交付金や電力会社の原発由来の税金で成り立ち、自立はまず無理です。推進も反対もお先真っ暗でして、上関の事情はこの国の過疎に悩む地方の事情です。国としては福島の傷が癒えない限り進めることは無いと考えたほうが良さそうです。この選挙のことは全国的に報じられると思いますので、どの様な結果に成るのか分りませんが注目される事だけは間違いありません。

  2011年09月19日

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  10年と半年

  もう１０年なんだな～と思ってしまう今年の9.11ですが、９．１１以後あらゆる世界情勢の深層にあり続け今に至ります。アメリカは不倶戴天の敵をようやくしとめる事が出来ましたが、悲しいことに終わりませんで、世界中に広がったテロの恐怖は消えません。１０年の間にアメリカは２ヶ所で戦争を始めて、途方も無い金額を使い大勢の犠牲者が出る泥沼から抜け出せません。多分アメリカが思い描いた目論見から大きくはずれて、その間、軍事関連事業のみが私腹を肥やしただけの事のようです。今年の9.11の直前にオバマ大統領は起死回生の策として、３５兆円規模の雇用対策法案を打ち出しました。議会はねじれていまして野党共和党の賛成が必要になりますが、反対すれば共和党の責任と言う事にして、来年の大統領選挙の材料に使います。雇用が増える事に反対する議員はいませんが、使い道と財源のことで、折り合うことなど最初から無理です。ですので、骨抜きになり効果が上がらない法案が出来上がる気がします。3.11から半年たった大震災の復興も道半ばまでも行っていませんで、政治は足の引っ張り合いで復興の動力になるべき原発が足かせです。代替エネルギーもこれからで折からの不景気風も追い討ちを掛けます。暗澹たる事ばかりで、イヤになりそうですが、諸外国からのチョッカイで一触即発になれば防衛本能も出るかも知れません。それとても国民に覚悟がないゆえに今までの繰り返しで、自分たちのことでありながら誰かに解決を図ってくれることを願うばかりです。評論家の論調に乗って次々と総理を引きずり降ろすのが国是になりつつあります。教育は大人の問題なのだとつくづく思い知らされる日々が続きそうです。

  2011年09月10日

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  資源大国

  久しぶりの青空と夏雲でしたが、ここの所の冷え込みが利いたのか、入道雲のように山から湧き出るような雲はありませんで、ドンドン流れてゆく感じでこのまま空が高くなるような気がします。中国がレアアースの生産を年末まで止めると通達してきたようです。ちょうど一年前の尖閣諸島での体当たり事件で表面化した問題の一つです。報復の手段は幾らでもあるのが今の中国で、WTO違反などは気にしません。問題になったレアアースの供給も、代替やリサイクルが加速しています。需要と供給がバランスしませんので高騰中なのですが、取引価格が高止まりすると今まではコストが合わなかった方法にも注目されます。福岡県が関連会社と大学を取り込んで、使用済みの蛍光灯からレアアースを取り出す会社を稼動させる計画なのだそうです。こういった感覚は非常に大切でコストさえ合えば良い事ばかりです。蛍光灯に限らず、あらゆる可能性を探り資源の有効利用は至上命題です。携帯電話やパソコンなど電子機器を解体して産出可能な貴金属や、レアアースやレアメタルなどの埋蔵資源を称して都市鉱山と呼ばれて久しいのですが、どうも業者・企業・研究者など有効に機能していない気がします。この先も必要なのは分りきっていますので、目の前の資源をただ焼却したり埋めたりでは物造り国家の名折れですので、こういったときこそ先行投資のために国家予算を有効利用するべきですが、今までの無駄遣いがボディブローのように効いて来ました。とは言え反省している時間ももったいないので、自動車・家電製品を問わず、解体から分別、リサイクルに至る道筋を、確固たる産業として成り立つような土壌を作る時代なのだと考えます。

  2011年09月06日

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  夏から秋へ

  ようやく夕立の無い午後の夏日を過ごせる日になりまして、蝉の鳴き声も幾らか減った酷暑と夕立の8月が終わります。終わってみると短い夏休みなのもいつもと同じです。始業式には総理大臣が代わりましたよ～と校長先生の挨拶がありそうです。リビアの決着はもう少し時間が掛かりそうで、情報も錯綜していて混乱の度合いが良く分ります。アフリカの地中海に面した国が立て続けに民主化した年になりました。9月になると円高・原油安・金の価格の行方が市場の興味が集まります。既にユーロは安くなって勢い円高の影響が出てきそうです。円高のメリットがようやく体感できそうになりそうでして、燃料は幾分下がっていきそうですので冬場の高騰が穏やかなら良いのですが、景気そのものが冷え込んでの燃料費下落なら困った事です。何が起きるか分りませんし予想も出来ませんが、急激に全てが良好に転化することだけは無さそうでして、9月は多分最後の子供手当ての給付になりそうです。無駄遣い・ばら撒きという批判から児童手当に戻りそうです。結局、この国の政治の能力はこの程度でしかありませんで、震災の復興の足かせになってる原発事故をみても、この国のばら撒き体質は各党それほどの差が感じられません。散々、国費を使って取り返しのつかない事故ですので、野党になった自民党の反省の程が気になりますし、もっと批判されるべきです。毎日新聞に連載中の上関原発を巡る問題は原子力行政が影を落とします。もはや元の住民感情には戻らない所まで来まして、同じばら撒きでも破壊力がありすぎますので見直すなら今のうちです。

  2011年08月31日

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  ハードルのありかた

  最近は概ねワンパターンの天気が続いていて、午前中良く晴れて午後から急速に崩れ始めて夕立になります。この先は台風の心配も重なりまして稲刈り終了まで天候が気になります。3年前から始った外国人の看護師試験の現状がリポートされていました。誰がどう見てもイジワルの極致のような試験内容ですが、さすがにこのままでは問題になりそうという事で、3年間の在住期間の延長や試験問題の英語表記の一部併載など、ほとんど当たり前のような事をやっと行う事になったようです。お前が逆の立場でやってみろと言われても仕方の無い試験に、これまでに数名の方が合格していまして当然全体のレベルは上がっていますが、国際感覚での日本のやり方はあんまりですので是正は遅すぎるぐらいです。医療・介護の現場は常に人手不足であり、労働は過酷を極め何とかしなければならない事は分りきっています。本来なら国を上げて受け入れるのが当たり前ですが、役所の都合が前面に出た受検環境でした。事故や不正を最初から想定する事は難しいにしても、受け入れ先の現場でも十分に気遣う事は不可能では有りませんし、安全管理に支障を起こさない受検対応が出来ないはずは無いはずで、国として約束は果たしたと言うアリバイ作りに利用された感は否めません。何年もしないうちに外国人スタッフが当たり前の医療機関が増え、何の支障も無く日本語で意思の疎通が出来る日は遠く有りません。努力をいとわない方が増えることは利益に成る事は疑いようが有りませんので、我が国の現状を良く考えてるとは言い難い厚生行政ですので、少しでも前進してくれるよう願いたいものです。

  2011年08月28日

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  交代・後退

  現代版の落城からの脱出劇のようなカダフィ大佐の行方が分りません。各国のニュースはこぞって発見一番乗りを競います。毎日新聞の論説にはリビアが片付いてフランスの面目躍如なのだそうです。チェニジア・エジプトと支持した政権が倒れて連敗中なので、国際的な影響力が無くなるような事になれば来年の大統領選に影を落とします。ですので今回のリビアの政権転覆はフランスにとっても一大事だったようです。ともあれ稀代の独裁者が去り民主化の道筋が、おびただしい犠牲と引換えに成就する運びになりました。我が国も石油がらみで決して少なくない影響にさらされます。円高にも関わらず燃料が安くなりませんので、政情不安が一段落すれば適正価格に落ち着く事が望まれます。我が国の元首は民主的なプロセスで交代が決まりました。次期総理が誰になっても容易ならざる政権運営ですし思い通りには行かないでしょう。誰もが望む復興の掛け声も足を引っ張る勢いに勝てません。困った話しですが、この国の現状です。決まるまで連日人気投票のような予想に終始するマスコミも同罪なのですが、民主国家の主権者も自覚が必要ですので鍛えられる必要があります。どんな結果になるにしても内戦よりは遥かにマシですので。

  2011年08月26日

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  過疎の選択肢

  なんとも安定しない天気が続いていまして、午前中いい天気で暑くなるぞと思っていたら急に夕立が来たりして、過ごしやすくはあるのですが、もうしばらくはこんな日が続きそうです。あの震災以降、新聞に特集されているのが原発に関する地元の苦悶です。日本全国、電力を大量消費する都市部の電源供給を地方で行う形です。地方には大規模に資金が投下されリスクを考える気持ちを萎えさせます。今回の事故が起きなければ問題なくこれからも推進されてきた事なのですが、事故を受け急ブレーキが掛かった状態です。山口県には全国で唯一新規の建設予定の原発が存在します。上関原発と言いまして30年来の中国電力の悲願です。震災の直前に建設に関する調査妨害を禁じる裁判所命令が出て、原発建設は事実上完遂される形だと誰もが思いましたが、まさかの事故を受け、知事が凍結の判断をしましたので頓挫したままです。知事は今期限りで退任だとされていて、重要な決定を次期知事に委ねると言えば聞こえが良いですが、あの人の決めた事だからと言われ続ける事を嫌っての決定だと考えます。建設現場や何とかの一つ覚えのような振興策の箱物などは、原発事故の影響をよそに着々と出来上がっていまして、既成事実を積み上げるようなやり方の原発行政に呆れます。上関町にしても、山口県にしても原発にまつわる資金は必要不可欠です。計画当初から地元では反対と賛成とで住民の間に亀裂が生じています。この先計画がどうなるか分りませんが、幸せな結末は想定しづらいのが実情です。

  2011年08月26日

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  先送り体質

  居住場所と仕事場でお盆の祭りを兼ねた花火大会がある予定でしたが、雨が降り始めまして花火は中止になりました。昨年はあまりに治療の副作用で寝ていましたので、今年は見ることが出来る予定でしたので非常に残念です。どちらの花火にも寄付していますのは毎年の事で、何とか見たいと思うのも無理からぬ所ですが、来年に持ち越しになりました。一雨来ると一気に涼しくなる事もあるのですが、まだ早いようです。新聞は休刊で手持ち無沙汰になりますが、市場はキッチリ動いていますので、円と金が高く株の乱高下が予想されます。相変わらずの政治のゴタゴタも日常化していまして、それでも混乱する事無く国家として縮小と勢いが無くなりながら動いています。考えようによっては実に立派な事で、長年に渡る自民党政権ですっかり馴らされた国民です。ややこしい事は全て先送りで進退窮まっても横移動するような気がします。この事は個人の生活においてもかなり当てはまりまして、私も人事ではないのですが、国と違って先送りも限界があります。今年は震災の年として永久に刻まれ、国家存亡の転機となる年になる可能性も有ります。先進諸国の多くは我が国と同じ轍を踏むまいとしますが、少子高齢化はもはや動かせません。今年の漢字一文字は多分「絆」が選ばれると思いますが、今まで以上に希薄な人間関係になってしまうような気がしてなりません。国の在り方さえも不安に感じる66回目の終戦記念日が来ます。

  2011年08月14日

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  格付け・八月

  八月はこの国にとって重苦しい暑い時期になります。日経新聞も特別では有りませんで数少ない証言者のコラムが文化面に載ります。野坂昭如氏の戦後66年を砂上の楼閣としての記事が載っていました。「ホタルの墓」の著者としてつとに有名な野坂氏は、毎日新聞にも毎週日記のようなコラムが載っていて、ご自身の体調も万全ではないと思われますが、思いのたけを綴っています。我が国では戦後と言えば66年前の太平洋戦争終結ですが、今でも内戦や紛争の国もあり、我が国は平和そのものであり、戦後の66年は復興・安定・堕落のワンセットです。今年の八月は震災とそれに伴う原発事故で66年の戦後でも違う感慨に浸ります。外国のジャーナリストの取材も活発で日本の成り行きを見ています。誰も魔法の杖は持っていませんし、この先も現れないでしょう。アメリカの国債の格付けがワンランク落ちまして、国債引受の筆頭国の中国は激しくアメリカの財務体質を批難しています。日本はその次の引き受け国ですが、360円時代の頃からのお付き合いですので、素人が考えてもかなりトホホの債権で、売れもせず金利だけで持っていますので、金利が上がれば良さそうな物ですが波及が心配ですし、遠からず影響が出ます。批難は間違っていませんが、インチキ国家に言われたくは無いでしょうから、アメリカとしては起死回生の策を探り、緊張状態を演出する可能性が考えられます。主要先進国の成長の鈍化は続くでしょうし新興国の発展も止まりません。アメリカと日本、どちらが先に徳政令を発するのかカウントダウンです。

  2011年08月06日

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  世界中の暑い夏

  天気が良いとガンガン気温が上がりまして、もう直ぐピークを迎えるひまわり畑へ参上するのもキツく感じます。30分も居ればフラフラになるのですが、夏休み中で親子連れで来られている方に地元のサービスとして、「シャッターを押しましょう」と声をかけると本当に喜ばれ、炎天下、夏の思い出の役に立つようで何よりです。世界中は株価と為替でピリピリしていまして、どちらに転んでも明るい材料は有りませんで、急降下か水平飛行が徐々に下がって行くかのどちらかです。決定的な要素が広がると一気に進んでいくのがいつものパターンです。今のところEUの不安定要素も表立っていませんので、小康状態を保っていますが、破綻が時間の問題なのは変っていません。我が国も他国の心配を出来る立場でも無いのですが、今までブイブイ言わせていた立場上あらゆる機関で活躍するはずですが、資金だけATMのように出させられ隣国の問題にキリキリ舞いをしています。全く安心できるような情勢ではない事は変りませんので、薄氷を踏む思いはこの先も続きそうで、マスコミと政治家と国民の結果の揚げ足取りも続くのでしょう。それとしても曲がりなりにも動いていて内戦や動乱にならないのは良い事です。良い事ですが、ひょっとしたらエネルギーが無いのかも知れません。中々、出口が見えない曲がりくねったトンネルです。明日は66回目のヒロシマです。如何なる事態になろうとも遥かにマシだと思い知らされる日になります。

  2011年08月05日

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  存在意義

  先ごろ楽天の三木谷社長が日本経団連を脱退しました。確かにこの人にとって経団連と言う団体は何のメリットも無さそうです。経団連へ名を連ねるのは企業人としてはステータスなのでしょうが、かつては東電の社長も得意満面の重鎮でしたのでさもありなんです。で、この度、経団連の提言としまして政府方針の65歳定年延長に反対する提言をまとめました。現会長の米倉さんは経団連の顔に本当にピッタリの人物で、頑迷でガチガチの保守で他の価値観を一切認めないタイプです。まあ、従来はそれでよかったのでしょうが、法人税減税に関する事や、原発を巡る発言からは、日本が滅びても経団連があれば全く構わないような感じです。この先、ン金の支給開始年齢が上がる事は必至ですので、働いてもらおうというのが政府筋でこれも随分虫のいい話しなのですが、単に反対するだけで雇用の流動化や可能な業種など、経団連ならではの切り口を見せてくれてもいいはずです。もちろん我が国の年金や保険の制度は長年の因習のような物で、市民を3階級にしてしまいまして、経団連は片棒を担いできました。この先、今までどおりの雇用形態が守れるはずも無く、企業、労働者、国にとって従来のスタイルの保持では無く、形に拘らず、社会保障も絡めた雇用形態の提示を見せるべきです。

  2011年07月20日

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