多趣味な男の秘密基地

[仕事・自動車業界の事] カテゴリの記事

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  未来の形

  中々、冬用タイヤを取り換えるタイミングが取れませんが、降ったらあきらめるつもりで夏用タイヤに換える予定です。炭素繊維の世界的な企業である「東レ」が、お得意の炭素繊維を使って車の車枠を作り発表しました。F1マシンなどではすっかり御馴染みのカーボンシャーシですが、コストや窓枠など制約が多くレース車輌とは違う困難があるようです。記事の写真ではEV車用の車枠のようでして、カーボンである事を強調するために色は塗ってなくて、まるで事件や事故の火災に遭った被害車輌のようです。現時点では鉄製鋼板の何倍もコスト高ですが、錆びない事や軽さと同重量での強靭さは勝負になりません。試作段階ですし、直ぐに市販される物ではありませんが、可能性は示せましたので部品ごとに切り替わる事も考えられます。とにかく軽くなることはEV車に限らず良い事ですので、開発は加速度的に進む事も間違いないでしょう。東レは韓国に炭素繊維の工場を作って増産に備えます。地味なテクノロジーですが、接着剤の進化も凄くて、溶接では不可能な場所や部品も頑丈にくっつきます。高分子化学の基礎産業の分野ですが裾野は広く宇宙開発まで賄えます。このカテゴリーは日本が大きくリードしている分野ですので、今後の開発や需要の裾野に期待が出来ます。霜が美しいシーズンでした。

  2011年03月11日

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  民営化の体質

  それにしても天気予報は大当たりで、一面の銀世界になり、雲間の青空とのコントラストが楽しめる眺めになりました。郵便事業会社が、かなりな額の赤字を出して窮しているようです。この問題は間接的に私の仕事に関わってきます。郵便事業会社とは別会社をはさんで集配車の整備を任されています。と言いましてもバイクだけの話でして7台のメンテナンスと修理担当です。民営化される以前はパンクはもちろんタイヤ交換など、大抵の修理メンテナンスは局員自らやっていまして、年に4回の定期点検のみ外部に発注というやり方でした。それが10年以上前から変り始めて、現在は間に業者が入って、その業者に整備、修理料金を請求し業者が私に対して整備料金の支払いを行います。この業者が中々やり手の業者でして専用のタイヤとチューブを送ってきます。整備料金は驚くほど安いのですが都会では奪い合いになっていまして、私の場合、競争無風の田舎ならではのマッタリとした料金で行われています。消耗部品は調達可能な1番安い部品で行わないと料金から削られます。ですので消耗部品は全部海外製品になっているのが現状です。バイクも更新されると全て海外生産のものに置き換わります。純正以外は認めない民営化以前は考えられないことでしたが、とりあえず問題は起きていませんのでデフレが進行しただけです。この先はドンドン縮小されていくような雰囲気で、間に入った会社も2年後との更新で次回もあるのか分かりませんが、私としては与えられた範囲で仕事をこなしていく他ありません。良く降りましたが前回の様子です。

  2011年03月04日

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  希望の枠

  本日の日経新聞のニュースの中で新機軸になりそうなのが、自動車メーカーホンダの来年度の新卒者の採用にあたり、2輪部門の枠を設定し採用時に振り分けるのではなく、最初から希望して存分に働いてもらう画期的な採用方法です。ヘッドハンティングならありそうな話しですが、新卒枠と言うのが他社にも広がりを見せるのか注目です。とは言え企業ですので企業側の都合でどうにでもなりそうですので、結局は自身のスキルと希望の落差が有りすぎると意味がなくなります。２輪業界は長く低迷が続いて尚、お先真っ暗な業界ですので、どのくらい希望があるのか企業として他社も気になるのでは無いでしょうか。思いっきり総スカンを食らう事にはならないでしょうが、あまり希望者が無かった場合は残念すぎます。20数年前とは見る影も無い業界ですが、確実に省エネルギーと高環境性能に舵を切っています。マダマダ努力が足りない事も否めませんが、免許制度や税制の有り方も含めて社会的な存在を見直す必要があります。バイクに限らず、日本の技術陣は高性能、多機能を追求する事が至上命題で、世界一、世界初を目指せば自然と増収、増益でしたが、その構図が当たり前にならなくなった頃から調子が狂い始めました。メイドインジャパンでは競争力が無くなったのも事実です。この事は業界だけではどうしようもありませんが、業界として社会に対する誠実さを欠いた事も受け入れなくてはなりません。ともあれ入社希望者に2輪部門を目指す人が多い事を願うばかりです。少し前の良く積もっていたころの眺めです。

  2011年02月25日

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  再来月から

  次年度からの自賠責の値段が発表になりました。発表になりましたが、未だＷＥＢにはありませんのですみません。4月からの自賠責の値上がりを受けて各社動きが活発です。自賠責なので動いた所で儲けは関係ないだろうと思われますが、このあたりが保険会社の面白いところで、パワーバランスを変えることにも、なりかねないのがシェアの数字です。ザックリ言いますと自賠責の保険金をより多く集めた会社がエライわけです。エライと良い事ばかりでして血道をあげるのも当然です。システムが変わっていなければ集めた保険金は、三ヵ月ごとの4回の決済でその間の使い道は自由です。多くは短期金融商品に預け1％程度の金利を稼ぎます。余剰金が出た場合は分配になることがあり、この場合シェアごとに分配されるシステムになっています。現在がどのようなことになっているかは知ることが出来ませんが、天下りの人事などが全く変っていませんので、国民の利益＝被害者救済に篤くなっているとは考えにくい気がします。何しろもの凄い金額ですので、本来なら被害者家族の救済や就学援助に使って欲しい気がします。もっとも、自賠責の考え方は儲けても損をしてもなりませんで、基準となる上下の範囲に収まるように運用され、ラインを超えたときに値上げや値下げの判断になります。何かと気ぜわしい4月に色々変りそうな事が多く、この国は年度末、年度始めに動きが活発になります。いつもの場所です。単両はローカルならではです。

  2011年02月06日

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  復活の兆し

  久しぶりに週末は良い天気になりそうですので、一気に雪が融けてくれる事を期待します。何しろ雪かきをしようにも表面以外は氷になっていまして、融けきらない内に次の雪が積もると厄介なことになります。ホンダが長らくラインナップから消えていた高級スポーツカーを、再度、発売に向けて開発を始めた事を発表しました。ＧＴカーのレースでも絶好調ですので、カッコイイ車になりそうです。このカテゴリーは幾らなんでもＥＶ車とはいかないでしょうから、高環境性能に対応したエンジンでありながら、極めて静かで高出力のパワープラントだと信じています。もちろん値段ももの凄いことになるでしょうし、台数も極めて少なく高嶺の花の車になりそうです。とは言えメーカーの顔とも言える存在になるわけですので、その時代におけるあらゆる技術を注ぎ込みます。従来と違うのが電子制御のプログラムは販売後もバージョンアップが可能です。軽量化と強靭さを兼ね備えるような新素材も投入される事でしょう。リーマンショックで冷え切った需要を一昨年からの特需で盛り返しましたが、昨年の9月以降はカンフル剤が切れ、メーカー各社は基本性能で開発能力を競います。1月の販売台数でフィットがプリウスを抜いたとは言え、フィットはＨＶが半数ですのでＨＶオンリーのプリウスは流石です。ＨＶの手法はトヨタとホンダでは違いますので使用用途での選択になりそうです。世界に冠たる自動車産業ですが輸入の多さに寂しさも感じます。ＮＳＸ後継車がＨＶにはならないと思いますが、技術は共通の部分があるはずですので、我が国を代表するメーカーのフラッグシップ車に期待します。雪の花のような眺めなんですね。

  2011年02月05日

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  逆転だそうで

  昨年度の電動アシスト自転車の出荷数が、バイクの出荷数を上回ったそうです。日本国内の出荷台数の比較になりまして、電動アシストは右肩上がりです。一昨年の規制緩和でモーターの出力が上がって拍車が掛かりました。航続距離の長いモデルはバイクと変らないような値段ですし、子供を乗せた3人乗りの解禁も自転車の自由度と利便性を発揮しました。性能の鍵のモーターやバッテリーは、より軽く長寿命でハイパワーになり、値段を重視する機種と機能や性能を重視する2パターンです。海外からの輸入製品も見かけるようになりましたし、国内メーカーでも海外生産の輸入も増えているのが実態です。便利で快適に成る事は歓迎される事なのですが、普及につれ、自転車が加害者の事故の問題が取沙汰されています。自動車やバイクとの事故は弱者の扱いですが、歩行者とは立派な加害者になっています。既に報道各紙やニュース番組でも取上げられ社会問題化しています。自動車やバイクと同様に自賠責の加入義務化や、免許制度の確立や自転車専用道路の充実などです。本来なら業界から努力しなければならないのですが、例によって規制があるまで何にもしませんし、規制の果てに業界が衰退する頃に問題意識を持つパターンです。まず、現状で何の問題も無いと思わずに、安全指導や問題意識を利用者と共有する事が大切です。便利な物が嫌われ物になっていくのは忍びなく悲しい話です。もっとも、話を聞いてくれる人は、まず大丈夫でして、全く聞く耳を持たない利用者が危険なのは共通パターンです。エコロジーの観点から実に理想な乗り物ですので、電動に限らず従来型も含めた交通社会の構築が急がれます。闇夜の中に気になる眺めなのです。寒々とした眺めしか存在しない山間部です。

  2011年01月26日

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  世情反映

  新聞の経済欄に自動車保険の改定のニュースが載っていました。予定では今年度から７０歳以上の契約を８％値上げするそうです。想像に難くなく高齢者の事故が増え保険金の支払いが増えたことによります。損保大手の決定だそうですが、必然的に右へ習えになります。山口県警の昨年度の交通事故の状況が３日の新聞に載っていましたが、高齢者が絡む事故で被害者、加害者共に全国ワースト１０位に入っています。とはいえ一時はトップになりかけたレベルですので、県警では交通安全運動や取締りの強化の効果が出ているとのことでした。高齢者の事故の多さは少子高齢化を表す指標といってもいいでしょう損害保険の保険金が完全自由化になって１０年以上になりますが、やはり大手の動きに揃って上げ下げするのは変っていません。今回の値上げも４月からと言う事ですので、自賠責の値上げとリンクして値上げをする予定のようです。従来の年齢区分に70歳以上という区分が新たに設けられます。３０歳未満の契約内容によっては安くなる契約もあるようです。自動車の保有台数も減少傾向で自動車保険の運営も曲がり角です。生保との合併やグループ運営も本格化しそうです。ちなみに損保の大手３社は、東京海上日動火災、三井住友海上火災、安田火災海上の３社です。海上火災は３社ありましたが統合して２社になりました。通常の損保会社が海上を先に名のることは出来ない事になっています。旧財閥からの流れが今もって存在している業界です。　　　　　　　　　　　　　　　試験運転のためヘッドマークがありません。この後、クリスマス、新年特別便になります。

  2011年01月07日

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• エコの年

  寒波も本格的になれば暖かい物がより美味しく感じる季節です。テレビは言うに及ばず、ラジオや新聞でも蟹の広告のオンパレードです。確かに数年前の価格からすれば確実に安くなっているのですが、水揚げ量は年々減ってるはずですので冷凍保存技術のお陰なのかと考えます。この時期は一年を振り返るような番組やプログラムが多く、年の初めの頃のことをすっかり忘れている事も実感します。今年は９月までのエコカー補助金の政府の後押しで、空前の販売量と買い替え需要になったようで、この冬のスタッドレスタイヤの需要にも変化が顕著です。ホイールとタイヤのセット売りの需要が各メーカー爆発的で、汎用のスチールホイールは在庫が底を突いたサイズも有るようで、１２月は休みなしで人員動員、機械がフル回転のメーカーばかりです。雪の降り方がよくて忙しい状態で回っているようですが、月初めにドカンと降ったら過労で倒れていたという話です。今年一年の締めくくりのような感じで、トヨタがＮＥＷヴィッツを発表しました。トヨタのコンパクトミニバンの真打登場です。一時期プリウスが売れまくったからか、ヴィッツの系統の車種をあまり見かけなくなった気がしましたが、モデルチェンジの前触れだったと言うことになりそうです。やはり低燃費、高環境性能が売りでして、ハイブリッドを脅かす勢いです。９月以降補助金打ち切りで急ブレーキの掛かった国内販売ですので、各メーカー、訴求力のある息の長い機種の開発が至上命題です。より低燃費で魅力的であり所有感をくすぐる車種に期待します。

  2010年12月24日

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• 時代の象徴

  冬に至るで冬至なのでしょうが、本当にそんな感じの後二日です。古代ローマでは冬至を越える事で太陽の祭りとしたと言うことで、その風習がクリスマスになったという話です。日産から電気自動車のリーフが正式に発売になりました。発表はかなり前からありましたので計画通りの滑り出しです。記事にもありますようにＥＶ車の弱点は充電インフラの存在が頼りです。とりあえずの形でこの先も増やしていくのが急務になります。軽自動車の開発で提携した仲の三菱とも協力しながら、急速充電のための施設の拡充を図ります。この弱点の解消までは紆余曲折ありそうですが、充電しなくてもＯＫにはならないでしょうから、より短時間で充電できて、家庭でも特別な設備を必要としない方法が必要になります。記事にもありましたが、当面は都市部の近距離での使用に限定されそうです。燃料を燃やさないので温暖化ガスは排出されませんし、全くと言って良いほど静かに動く事も可能です。従来のものに取って代わるためには抜きに出た特徴が必要でして、加速性能などもガソリンの比ではなく実に強力な加速をみせるのですが、惜しむらくは限られた充電容量の範囲内である事です。圧倒的なのは現在では減税ぐらいしか思いつきませんが、２年後にはトヨタやホンダも参入してきますので、予想外の急展開も期待されますし、中国、韓国勢に遅れを取るわけには行きません。参入企業も折れるところは折れて国産車の牙城を確固たる物に努力願いたいです。どう考えても増えていくのが宿命ですので、より便利で安価な物を望みます。

  2010年12月21日

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• ちょっと先のこと

  我が国の交通行政の重要な一角をなす仕組みに、自賠責保険の存在があります。公道を運行するナンバー取得車輌に加入が義務付けられています。義務である事から強制加入保険と呼ばれている事も事実です。で、この自賠責保険が来年４月から値上げされる模様です。自賠責は儲かっても損をしてもならない事になっていまして、車種によっては９年連続で値下げしてきましたが、ココに来て限界にきたようです。自賠責は実によく出来た仕組みで、交通事故の被害者救済が目的です。ですので対物などの物損事故には全く関与致しません。賠償額は３０００万円までで、足りない場合は任意保険で補填されます。ひき逃げ事故にも対応していまして詳しい事はこちらで。当然、運行車輌によって値段が違いますし、契約年数も違います。ですので、値下げ幅も値上げ幅も個別に変わってきます。ちなみに車検が必要なバイクの場合、２年で￥１３４００-です。この保険料が２０年前の開業当時は￥６２４５０-でした。どの程度値上げされるかまだ分りませんが、過去の値上げの場合、賠償額も順次上がりましたので、それまでの￥2500万から￥３０００万も見直された時も、任意保険の負担分も減るので幾らか安くなりました。いずれにしても使う事態にならないことが大切であり、給付を受けることになった事例には手厚くが基本です。世界にも例を見ない交通行政の根幹を成す仕組みですので、機構の内部構造の効率をより高めてアナウンスする事が大切です。

  2010年12月20日

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• 高嶺の極み

  厳冬の挨拶のような雪も道路には無くなりましたが、橋の上は冷え込むと凍結しますので緊張は続きます。トヨタから国産最高級のレクサスＬＦＡの納車が開始されたそうです。限定５００台で国内向けは１６０台だそうで、予約と同時に売り切れでした。高環境、低燃費、ロープライスの対極にありますが、こういった夢や憧れをかきたてるような存在は必要なのです。従来のいつかはクラウンというキャッチフレーズは高度成長時代の幸せを具現する合言葉のような存在でした。クラウンという自動車の好みはさておき労働の対価として、住宅の次に幸せを充足する夢を見させてくれるキャッチフレーズです。2000ＧＴのスーパーカー時代を記憶に持つ世代では隔世の感があります。当時の速さとペッタンコのカッコよさだけがスーパーだった70年代も２１世紀のスーパーカーＬＦＡは動力性能や扱いやすさはもちろん、安全性能や環境性能においても値段相応の価値があるはずです。言うまでもなくオーナーになることはかないませんが、世界中の名だたるメーカーの製品に全くひけを取らず、最高の品質と高性能をまとった日本自動車史に燦然と輝く自動車であり、ロールスロイスだけに許されたような伝説を作る可能性もあります。一台一台、熟練工のハンドメイドで作られる孤高のメイドインジャパンです。是非、街中を走っている姿をお目に掛かりたい気がします。

  2010年12月18日

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  着実に

  ダイハツがムーヴの新型車種を発表しました。最大の売りはリッター27ｋｍでガソリン車トップの低燃費です。古くは東京発動機のトーハツ、大阪発動機のダイハツで業界の名門であり、トヨタグループの軽自動車部門をになう重要なメーカーです。従来の燃費計測だとカタログデーターととの差異が顕著で、実走行に則した計測方法に改められたはずですので、この27ｋｍはムチャクチャな数字ではないはずですし、タイヤの空気圧や良質のオイル等のメンテナンスをこなせばかなり肉薄するはずですので期待できます。一頃はマニュアルミッションでなければ低燃費は不可能としたものですが、ＣＶＴが登場して以来、テクニックのハードルが下がりました。より多くのユーザーが低燃費と楽な操作を享受出来るようになりました。衝突安全基準が上がる度に軽自動車はより厳しくなります。環境対策も含め基準とは別にメーカーごとに開発努力を怠りません。今回のムーヴは車体重量を37ｋｇ落としていますが、安全基準はクリアしていますので、鋼材の進歩と構造解析の結実だと思われます。１０年前ぐらいから車体の腐食が極端に減りました。防錆鋼板といわれるコーティング技術などのお陰です。カタログに載らない地道な技術の進歩のお陰で、快適で、より安全に安価で高性能な自動車に乗ることが出来ます。　　　　　　　　　　　　　　　　紅葉のころの眺めです。

  2010年12月14日

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  次世代へ

  1973年に発売以来ホンダの代名詞のような乗用車のシビックが販売終了です。ニュースにも有りますように国内は終了で海外向けは継続です。メーカーのカタログラインナップから無くなるわけですので寂しい感じは否めません。営業マン研修の際に当時の人気車種「シティ」は売れる車種で、シビックは売らなければならない車種として研修の目的にされました。結果的には徒手空拳で、シティばっかりでしたので、さもありなんですが、ホンダを世界水準に押し上げた功績は誰もが認める所です。日本自動車史上において偉大な存在は揺るぎませんし、低公害・低燃費のコンセプトはメーカーを問わず永久不変です。今後はフィットが旗頭でハイブリッドなどの車種に順次置き換わります。時代の変遷からしても特に問題は有りませんし、順当です。ホンダに限らず、40年前は雨後の竹の子の如く車種が乱立しました。吸収できる市場が国内にも世界中にもあり、右肩上がりで順調でしたが、その手法は全く通用しなくなったのは、説明の必要はありません。高出力を謳う趣味性の高い車を否定するわけでは有りませんので、夢を与えるような所有感を満足させる車もお願いします。この先はTPPなどの市場環境の変化が待っていますので、メーカーも利益を度返しするような開発の余裕も無くなります。環境性能の向上は当たり前で更なる低価格に鎬を削ります。排気ガスを撒き散らすような車はほとんど見かけなくなりましたし、国内は自動車そのものも少なくなっていきそうです。レアアースの問題なども将来を見据えた技術開発が急がれます。リサイクルなど長く安心して使えるような車の開発・普及をお願いします。　　　　　　特別編成C571・C56重連運転にサロンカーなにわ　3日間だけの特別編成でしたので、もの凄いギャラリーでした。自分もその一人ですが、この周りに凄まじい数の撮り鉄たちが居ます。前日から場所取りしている人も居ますので・・・・　　

  2010年11月16日

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  普及促進・拡販

  次世代自動車の代表ともいえる三菱のアイ・ミーブを、家電量販店であるビッグカメラが店舗内展示して試乗も可能にするそうです。電気自動車の普及促進が主な目的なのだそうですが、普及と共に従来の家電販売への売り込みも当然活発化するはずです。どちらかと言えば販売におけるマンネリ打破も目的のような気もします。会見ではEV車を家電として捉えているという発言があり、燃料を使わない自動車産業との垣根を越えたビジネスの発展に期待が高まります。とは言えイキナリ三菱のディーラーを脅かす存在にはならないでしょうし、ビッグカメラとしては拡販が期待できる有望な得意先を確保したのが収穫でしょう。この先、企業の立ち位置が環境にダメージを与えるようではやっていけません。ですのでEV車を多用しイメージの向上をはかり、従来の家電の拡販先として共存共栄のビジネスパートナーを目論見ます。とりあえず、ややこしいことは専門業に任せて、店頭販売の目を引く存在になって、住宅も含めて顧客の囲い込みに先手を打った感じです。　　　　　　　　彼岸花の頃のC56の試験運転EV車の対極のような旧世代のSLですが、特別編成のプログラムで賑わいました。その模様も季節遅れの眺めと一緒に順次お届けいたします。

  2010年11月12日

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• 増税・減税

  ストーブを出して本格的な冬に用意をする頃ですので、消防団としては火の用心と機器の点検作業を行います。年末警戒で一年の締めくくりまで本当に早く感じます。総務省からの発表で自動車環境税なるものを新設するそうです。内容としましては軽自動車の税金を上げて、1000cc未満の小型乗用車の自動車税を下げるのが主な趣旨です。例としてマーチが29800円払うとして、アルトが7200円です。排気量340ccの差で定員が5人と4人、ぐらいのメリットでして、重量税も自賠責保険も特例で超破格値に設定されています。軽自動車を取り巻く特例はそろそろ止めても良い時代ですので、この法案の趣旨自体は反対ではありませんが、従来からの軽自動車の存在そのものについて言及していませんし、昭和中期に考えられたシステムを見直す時期でもあるはずです。もちろんこの案には反対意見は山のようにあるはずですが、現在の軽自動車のパッケージでは燃費は上がりそうにありませんので、いずれ通らなければならない道になるはずです。まず、軽自動車の黄色のナンバーを廃止し、軽自動車と言うカテゴリーを通常の自動車に一本化するべきです。その為の移行期間として、現在の660ccを990ｃｃまで白ナンバーとし、5年程度で移行させるような措置で行うぐらいが需要も掘り起こせ、やり方次第では税源委譲の地方分権にも寄与する事も可能です。

  2010年11月07日

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• 想定内

  エコカー補助金が終了した後の販売実績が出ました。大方の予想のとおり全メーカーで激減でした。駆け込み重要の反動がそのまま数字になりました。メーカーは織り込み済みとして次の拡販に全精力を傾けます。CMでもお馴染みのエコカー減税は進行中ですし、レベルの高い車種には暫定ではなく、エコカーとして目標になるような税制が望まれます。車検に行くと青春時代を彷彿させる自動車に出会います。しかし、今時の車種に乗っていると、往年の名車もクラッシックカーの範疇になっていくようです。性能は向上する一方、値段は実質下がっています。安全対応性能や燃費の向上はめざましく技術力の賜物です。値段は下がってきましたが、一昔に比べて無茶な値引きも少なくて、売り手の事情を分って買うことが当たり前の時代になった気がします。もちろん専門誌などでは値引きのテクニックも載っていますが、ライターが考えるほど車選びで重要なファクターでは無い時代になりました。メーカーもディーラーも、残った利益でやっていかなければなりませんので、値引き幅＝利幅が激減した現在に至っては車の基本性能で選んで頂き、ワンプライスでの販売はもはや当たり前ですし、そうあるべきです。もっとも現場の営業担当は肌身に感じている事でしょうから、実情に応じた販売数に落ち着くでしょうし、利益を削るような販売は通用しなくなる時代になります。既に自動車の通信販売も機能し始めていますので、従来と違った販売方法で新たな需要に対応することも要求されます。価格競争は自動車業界だけの問題ではありませんが、修理やメンテナンスで利益を見込めない販売が全ての業界は、収縮する市場に対応する販売能力が問われます。

  2010年11月02日

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• 企業として

  先日シャープがPCのメビュウスの新規生産をせずに撤退を表明しました。時節柄仕方の無い事であり、企業とすれば英断となるのでしょう。非常に競争の激しい利益の薄い業界のようで、撤退の時期としては申し分ないようです。数ヶ月前、アルツハイマーの治療薬の開発を推進してきた企業が、（海外企業）既に何百億円も投資した開発を断念すると言う発表がありました。この場合は全くの未知のマーケットで、参入企業も多く、断念に至るまでの開発データーが特許も絡み高値で取引されます。自動車もOEM化が進んでいまして、メーカー間の共通パーツも増えるでしょう。この先も驚くような提携や子会社化という話が出てくる可能性もあります。この度、ホンダが400ｃｃのバイクの新型車を発表しました。高性能を誇るのではなく乗りやすさやバイクの気持ちよさを魅力にし、値段を抑え目にして基本性能は向上させる日本のメーカーの得意技です。バイクの場合、冬前に新型車の発表が多く、厳しい冬場に話題を提供します。積雪時に商談し春先に走り始めるといった感じがしそうですが、11月や12月もポンポンと出荷されるとチョッと嬉しくなったりします。エコカーなどの派手な減税や補助金の話は皆目無かった業界でして、販売データーが出るたびに前年ダウンを重ねてきた業界です。この事はもはや突っ込みませんが、販売の縮小と相反して、海外からの国産メーカー輸入車がもの凄く増えました。企業内でのバイクの依存度の最も高いヤマハは国内ラインを縮小し、大幅な人員削減に踏み切りまして生産拠点の海外進出が加速しています。中型や大型のバイクは国内生産が多いのですが、販売台数が望めませんので思うに任せません。この先、何年もしないうちに国内での生産が無くなる可能性もゼロでは有りません。国内市場に頼ると企業としての行く末を危うく感じる時代が来そうです。とは言え、もう少しメイドイン・ジャパンの製品と格闘する事になりそうです。

  2010年10月25日

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• 基幹産業として

  補助金が無くなって減税のみが継続中の自動車産業にあって、目先の2年・3年がメーカーの浮沈をかけた正念場になりそうです。フォードの持ち株放出で事実上マツダとの蜜月は終焉になりそうです。GMが持ち直してきましたが未だ道半ばの感があり、クライスラーを引き離し、ビッグ3の中心になりそうな勢いですので、マツダとの提携もさほど意味を持たなくなったのが実情でしょう。時を同じくしてマツダは世界最高水準のエンジンや新機軸のボディを発表しました。当然この事は持ち株放出する前のフォードも分ってるはずなので、マツダの言う「条件が合えば他社にも供給する」と言うのも意味ありげです。実際、リッター30ｋｍの走行性能を誇る新エンジンは、都市部での使用が前提のデーターでしょうが、現時点ではベンチマークになります。需要の多いエンジンの単体性能ですので値段次第では十分競争力がありますし、こういったエンジンはアジアの国では日本ぐらいしか製造できないエンジンで、ハイブリッド車のパワープラントが前提なら40ｋｍは楽にクリア出来るようです。考えてみればもの凄い時代になった気がしますし、ハイブリッドのフィットの予約は概ね好調で、プリウスも好調で各社共に販売の支柱になりそうです。問題はレアアースでして、中国の依存を下げる努力も急務です。この事は自動車産業だけの問題ではありませんし、あらゆる産業の基本技術を成す国家的な案件ですので、リサイクルや中国以外の国からの供給に各国がシノギを削ります。

  2010年10月22日

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• 業界として

  ホンダから基幹機種であるフィットのハイブリッドが発表されました。通常のガソリン車のモデルも併売するためか、なんとなく地味な新車発表の感は否めません。大方の予想の通り補助金の打ち切りで急ブレーキの悲鳴が渦巻くような自動車業界ですので、これからの新型車はデビューから厳しい国内市場との闘いです。例によって現行ハイブリッド車最安値で登場させました。日経新聞などでも自動車の燃費はリッター30ｋｍが標準になりそうで、早くも40ｋｍをベンチマークに開発が急がれ、高性能・低価格も加速します。当然の事ながらネジ1本に至るまでコストダウンの対象になります。実際、ハイブリッドは凄い勢いで増えて、車全体が本当に静かになった気がします。田舎は軽トラが乗用車のような感じですので、この先何年ぐらいで四駆の軽トラのハイブリッドがデビューするのが興味が尽きません。世界中を騒がせたレアアースの問題は自動車産業に痛烈でしたが、産業界をあげて、リサイクルや代替品、輸入先など模索しています。国としても身に染みましたので十分な予算配分で臨みます。良いことですし、誰も反対しませんので中国の自爆だったんだねになりそうです。いずれにしても資源の無い国という事は変りませんので、生産から稼動、廃棄に至るまで高環境先端技術を高めて行くしかありませんので、我が国の産業の生き残りを賭けての技術立国の面目躍如に期待します。

  2010年10月10日

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• 社会現象

  ガソリンスタンドの大手エクソンモービルが、同社のGSを譲渡売却し日本市場からの撤退の模様です。このガソリンスタンドほど投資と経費と利益の関係が厳しい業界も少なく、不条理な側面として揮発油税の代行納税までさせられます。地方も都市部もほぼ同じような感じで給油所が減っていますが、消費者の打撃は地方がより深刻なのは疑いようがありません。これから暖房燃料の需要期ですので交通手段と併せて田舎は大変です。この業界の最大の規制緩和はセルフ給油が導入された事で、個人的には過干渉な店舗よりは利用しやすい気がします。価格に敏感なGS業界全体にとって競争を加速させた感は否めません。ピーク時には平均５ｋｍに一軒はGSがあるとしたものですが、今となってはどの程度なのかは分りませんが、激減しているはずです。個人経営でのGSの運営はかなり厳しいのが実情で、やめたくなる経営者の心理も理解出来ます。新規格の貯蔵タンクや設備の導入が切っ掛けで廃業もパターンです。今以上のガソリン消費の拡大は見込めませんし、高環境、省燃費の需要にEV車や燃料電池のような車を否定できませんし、いずれ交通手段の主役になりますので収縮も致し方ないところでしょう。冬の需要期を前に商品卸売市場では季節柄灯油の方が値段が高く、1キロリットルあたり￥55000レベルで取引されています。ガソリンが税金まみれなのが本当に良く分ります。最近は自衛手段として商品市場からの調達も活発ですので、従来の看板企業の主導もドンドン後退しているのも実情です。産業の衰退はこの業界だけではありませんが、自動車関連産業に多く見られる傾向なのが悲壮感を漂わせます。

  2010年10月03日

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• 静かな存在感

  すっかり秋も深まって夏の気配は微塵も感じられません。もう少しで長袖に衣代わりするのがピッタリの肌寒さです。痩せた事もあり寒さが本当に堪えまして暑くても寒くてももう少しです。テラモータースと言うあまり聞きなれないメーカーが、電動バイクを発表し近々発売予定です。このあまり聞きなれないと言うのが電動メーカーの特徴でして、従来のメーカーのようなラインナップを作らずに、得意なカテゴリーや種類のみに特化して身の丈に合う販売をします。今回のテラモータースのバイクは新聞配達用に特化していまして、静かな電動バイクは早朝の新聞配達にはピッタリですし、現在の技術の範囲では原付サイズ以上のパワーはまだ時間が掛かりそうです。モーターとバッテリーの物理的な問題がネックでして、開発の目標は小型軽量・高出力・安価をキーワードに技術的なブレークスルーさえあれば如何なるメーカーも参入可能です。物理的な問題は、簡単に更新が可能なのもエンジンには無い特徴です。古いモーターを下取りにすればニューマシンに変身します。1000台と言う控えめな台数ですが、国内メーカーも順次同様の車輌を販売するでしょうから、新聞配達などの朝の風景が変って行く気がします。稼働時間がはっきりしていますので充電も対応が楽です。静かな配達業務が出来る事なども立派な企業努力と言えるでしょう。宅配も含め燃料費がかさむ仕事からすれば電動は魅力的に感じるはずです。スピードに頼らない業務に特化したカテゴリーから、朝もやの風景から徐々に排気音が無くなりそうな時代になって来そうです。

  2010年09月23日

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  市場・無情

  エコカー補助金の予定財源が底をついたようで、ほぼ、一ヶ月前倒しで終了する事になりました。各自動車メーカーのこれからの販売戦略は困難が予想されます。既に生産台数を減らす方向で各メーカーが揃い踏みです。円高による生産拠点の海外進出は避けられそうにありません。同日に円高がかなり進み1ドル83円まで進みました。かなり急激な反応に否応無く対応を迫られます。と言っても事実上、有効な方法が無いのが現実です。従来のドル買い円売りも焼け石に水で外貨が膨れ上がるだけです。アメリカも雇用不安からドル安を容認する姿勢を崩しません。本来ならユーロ高にシフトしていくのですが、この円高要因のほとんどがユーロ不安から来ていますので、ユーロにシフトする事は無さそうで、他の通貨も一進一退です。市場原理は本当に無情なまでに弱い者イジメです。強い者は一斉に駆けよるのですが、円の実力は市場が思うほど強いとは誰も思っていませんで、単純に行く先を封じられた末の円高に他なりません。15年前の円高水準に並びましたが、中国やインドなどの新興国の台頭も考えれば、今の円高水準が全くの不合理な物なのは一目瞭然です。しかし、何もしない訳には行きませんので、小出しにしながらでも円の信用低下にならない舵取りが必要です。信用不安になれば長期金利が跳ね上がりますので借金大国は行き詰ります。首相が誰に代わっても大して効果は無いでしょうし、市場が円に換わる投機先を見つけるまでの事でしょう。　　　　　　大輪 posted by (C)違いがわかる男

  2010年09月09日

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  趣味の細道

  久しぶりにバイクが故障したので来てくれと連絡が入り、事故ですかと尋ねるとエンジンが止まったとの事で、最近のバイクでは皆無と言って良いので行って見ると、オールドハーレーでしたので腑に落ちました。ハーレーというバイクはもの凄くシンプルな構造ですので、故障しにくいはずですが古い物は故障のコレクションです。シンプルですので修理もアマチュアレベルでも比較的簡単なのですが、今時はそういった感覚が通じない時代になってるようです。バイクが趣味の物としてとても意義深い理由の一つに、自分の価値観に最も近い物を選ぶ事が出来るからでして、趣味の奥行きを豊かにしてくれる知識や技量向上の切っ掛けになります。この事の対極で入手したバイクに自分を合わせて行くという事も有ります。前出のハーレー氏にしても好んで古い物に乗っていますので、突然不動になるという、実にアクシデントもクラッシックな楽しみです。もちろんアクシデントの度に費用はかさみ予定は狂いますが、その事も含めて楽しめるのが趣味の王道ですので、事故以外のアクシデントは歓迎するぐらいの感覚があれば、アマチュアでも直ぐに修理が可能ですし、予めメンテナンスもするはずです。バイクに限りませんでオールドタイマーといわれる存在は、何処か抵抗できない魅力があり、現行車とは一線を画します。楽しむためにも色々な投資と努力は必要でしてバイク屋の正統な事業です。　　　　　　夏の思い出 posted by (C)違いがわかる男

  2010年09月03日

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  対策の対策

  大方の予想通り8月の自動車販売は好調のようで、各種、補助金の打ち切り前の駆け込み需要です。年末までの後半の需要が今から気が重くなりますし、円高で輸出が伸び悩む訳ですので国内需要がより重要になります。色々な予想があり、早晩復活するだろうとの予測も有ります。事実、今まで行った国で、打ち切り後に直ぐ復活した国ばかりです。復活するにしても数ヶ月単位でなだらかに縮小させ、一年程度で馴染ませるような施策を取るのが理想です。立派に走れる状態の車をスクラップにさせることも利口ではありません。現行の補助金の仕組みによっては安い中古車を見つけて、名義を変えスクラップにする事で補助金を得る方法も有ります。補助金の金額によっては目的を逸脱した内容も散見されます。円高対策のため何らかの施策は行われると思いますが、何十年もこの業界に居ると、自動車の品質の向上を感じます。世界に誇る我が国の自動車産業の品質を守り育てるために、税制や車検制度も含めて自動車の社会的な成熟に寄与し、産業育成の契機になるような施策を切望します。　　　　　　Jrの作品です posted by (C)違いがわかる男

  2010年09月02日

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  日経８１９の日

  先だっての8月19日はバイクの日という事で日経新聞に、あの平忠彦氏がシニア層のライダーに向けて、楽しむための今時のバイクの乗り方を紙面で語っておられました。思い起こせば氏の全盛期はバイク業界の全盛期でもあり、テック２１ブランドで資生堂とのタッグは関連業界外初のことであり、ヤマハに限らず2輪業界にとって非常に良い話題でした。ケニー・ロバーツとの85年8時間耐久レースは有名で、（ユーチューブ）当日のNHKのニュースでもラスト30分でのリタイヤが報じられました。資生堂もその後も数年、ヤマハとの関係が続き、量産車にもTECH21カラーが限定で存在しました。あの時代は主にモータースポーツを主体にした活動が目立って、今に続く交通社会におけるバイクのあり方がおざなりでした。勢いが無くなった業界は本当にトホホな状態で、今回の日経のページに協賛の広告がカワサキとスズキがありませんでした。こういったことは業界として如何な物かと思われます。枠が取ってあったと見えて二箇所はタイラレーシングになっていました。見る者が見れば一目瞭然ですので恥かしい限りです。画期的な改善策はありませんし望むのも見当違いですので、遅きに失したにせよ業界のおかれた社会責務を果たすべきです。環境に配慮し違法脱法行為を排除する体質が問われます。この業界が交通社会においてお荷物のような存在になっては話しになりません。　　　　　　　　　　夏空 posted by (C)違いがわかる男

  2010年08月21日

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• 兆しから変化へ

  日経新聞3面に自家用車の保有世帯が始めて減ったとありました。想像に難くなく主に都市圏での現象のようです。同じ記事に増えた都道府県も載っていて5位が山口県でした。公共交通の充実度をそのまま反映している結果でもあります。充実していない地域は車が生活の交通手段になってる訳です。つまり人口が流入している都市部は自家用車が減っていって、人口が減る一方の地方は自動車の需要が減りません。格差と呼んでも差し支えないと思いますし、事実、公共交通のあり方は地方ほど成り立ちません。インフラはズタズタで第3セクターも立ち上がっては消えてゆきます。都市部は公共工事の中心で拡張と充実を続けていますので、車が無くても生活する事が不可能では有りません。もちろんあれば便利であろう事も事実ですが、保有経費と取り巻く環境を考えれば手放す事も立派な感覚です。1番顕著な減少保有世帯が40代の世帯なのだそうで、身につまされるような、良く分るような気がします。地方、特に田舎では小規模店舗がドンドン減ってゆくので、買い物難民などと言った従来では考えられない言葉も出てきます。相変わらずGSの閉鎖も続き、燃料の買い物難民も現実になります。この問題は人口が増える事でしか解決方法が有りません。誰も好んでリスクに身を投じるような事をしませんが、いわゆる便利屋のような存在も可能性が出てきます。携帯電話のみの無店舗での買い物代行業のような感じです。既に存在していても不思議では有りませんし、そのうち市役所の住民課の仕事になるかも知れません。いずれにしても従来型が通用しなくなる時代の一つの現象です。

  2010年08月08日

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• カンフル剤・終了へ

  職場には４社ほどの置き薬のメーカーが箱とドリンク剤を置いています。ドリンク剤は面白いぐらいそっくりな値段と商品体系です。暑い時に手を出さずに済んでいるのは冷たくしていないからで、気持ちよく冷やしてあったら誘惑に負けそうです。まずはお茶か水でしのぐのが間違い無さそうです。自動車関連のエコカー補助金と減税措置が、来月の期限前に用意した財源を使い果たし受付が終わるようです。自動車業界の景気の下支えになってきた、カンフル剤ですが、さすがに、何処かのタイミングで終了しなければなりませんので、仕方が無い事なのですが、副作用も厳しそうです。ＥＵ諸国では補助金を止めると景気が後退し、やむを得ず復活する事を繰り返して恒久化しつつあります。元々カンフル剤というより劇薬・麻薬のような効果になり、景気減速で政府の責任になるのを嫌うのは何処の国でも同じです。ＥＶ車関連は続く助成制度も有るようですが、この事は恒久的な税体系として再構築した方が良いでしょう。ココまで国が一産業に、てこ入れした例は今だかつて無く、主産業でありながら、収縮市場である事が悲しい現実です。幾ら収縮してもゼロにはなりませんで、勢い、過当競争が激化し、市場は荒れ、見限られます。補助金・減税が終わるのは仕方ないにしても、業界からも何らかの努力目標や提案が無いのも悲しい現状です。高環境対策車と旧世代の車との明確な区別や、優遇策がこれまで以上に必要になるはずです。環境や、安全、リサイクル、雇用に関連した動きが見られません。特殊法人の関連外郭団体も全く動きが有りません。主要産業から落ちて行く業界の終末はこのような感じなのかも知れません。

  2010年08月04日

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• ４から３へ

  日経新聞の経済欄には新型マーチの受注良好のニュースがありました。初年度販売目標、年間２万台の所、１万６千台の受注が来てるそうです。日産とすれば思いの外の好調ぶりで弾みをつけたい所でしょう。既に報じられている通り、国内では製造されない輸入国産車です。価格競争の行き着く先ですし、これからも加速するでしょう。とやかく言うのは簡単ですが、コストは既に競争力がないと言うことです。私とすれば低価格実現のための今回の新エンジンに注目です。マーチの発売以来、4気筒のエンジンが３気筒になっています。ピストンエンジンの常識として、高出力、高回転を狙えば多気筒が常識です。この問題はピストンスピードと言う限界性能指標が絡んでいます。気筒数が少ないとピストンの往復距離が増え構造の限界を超えます。そこで気筒数を増やして往復の距離とスピードを減らします。総じて多気筒になれば実に滑らかに回ってパワーが稼げ、高級車に要求される静粛性が高くなります。しかし、コストのアップと重量増加、燃費が悪化してしまいますし、エンジンの大きさ、重さ、コストは増える一方ですので、自動車をパッケージでデザインすればバランスが必須になります。今回の３気筒化には企業として高出力よりも、低燃費、省スペース、軽量化を優先し、大幅なコストダウンに成功しました。多分追従してくるメーカーも出てくるでしょうし、気筒数を減らしても滑らかさを犠牲にしないような技術も期待できます。ガソリン車は省エネルギーと低燃費、低価格が生き残りの条件で、EV車とプラグインハイブリッドとの競争にもまれていく事になります。ユーザーの選択肢が増えるか否かはわかりませんが、補助金が無くなる数ヵ月後からは嘆きが飛び交う業界になりそうです。

  2010年07月26日

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• 収縮・本格化

  ２輪業界の中心メーカーのヤマハ発動機が同社の中期経営計画で、国内の人員削減を中心とした計画を打ち出しました。日本４メーカーにあって一番２輪の国内依存度が高いメーカーです。輸出は好調なようですが、国内市場は既に終わっているのが現状です。勢いの良かった輸入車も国内市場そのものが縮小して来ています。事あるごとに言っていますが、業界としてユーザー獲得の努力を怠った事に反省も見られず、人口減のスピードが想定以上に早かったのも想定外でした。高額商品のレジャー用品を扱う業界は同じ悩みだと思われます。金融産業と違って造って、売るという産業構造は、際限なく人口が増えることが前提で成り立ちますので、収縮に向かった瞬間に一気に市場規模が萎んでしまいます。国内生産のバイクは急激に姿を消し、輸入国産車にシフトします。それでも今までの市場で培われた技術や品質は誰もが忘れませんので、過当競争になることは必至で国内市場の泥沼は続きます。事ココに及んで、政府が何とかするべきだと言うような世迷言はやめて、業界として収縮の国内市場に対応するアナウンスが必要です。市場収縮を本来の大人の趣味として実数に近くなったと捉え、レジャーとして趣味の資産、興味の対象として、小さくても成熟した市場を形成し、ステータスを上げる様に努力しましょう。そのためにも持論の免許年齢の大幅切り上げを具申します。20年いい続けましたが完全に手遅れとなりそうです。

  2010年07月20日

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• 支流・本流

  県下全てに大雨・洪水警報が出ていまして、そのなかを山口まで２件の用事をこなさなければなりません。濡れネズミは必至ですので着替えを用意して万全で行う事にします。既に報じられていますが、日産自動車が国内で作らずに輸入を始めました。バイクでは原付を中心に国内生産は１社のみです。言うまでも無く雇用はガタガタになりますが、デフレの波には勝てません。今度のマーチも低価格の世界戦略車ですので、生産能力を販売台数が望める新興国にシフトし、その中での日本国内の市場ニーズにあった分の輸入になります。自動車に限りませんで、こういう感じで少しずつ国内市場のウェイトが減り、新興国、海外勢が勢いを増していくのを目の当たりにしそうです。トピックは、ユニクロとバングラディシュのグラミン銀行との提携のニュースです。労働コストなどのチャイナリスクを考えての生産シフトでしょうし、この先の労働条件を加味してもバングラディシュは魅力的な国なのでしょう。日本の場合、税収が上がらずに社会保障だけが増えていきそうです。企業に取っても魅力的な国になれそうも無いのが見えてくるのが残念です。国内市場の本流がやせ細り、支流が本流に変りつつあります。先進国にあって最初に没落の憂き目に遭いそうです。

  2010年07月14日

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  快適・快走

  目新しくないのですが新聞の一面にバイク業界の低空飛行ぶりが載っていました。日経新聞の新製品の欄に電動アシスト自転車の販売台数が、原付を突き放し、2輪全体の販売台数を伺う勢いだそうです。考えてみれば街中の稼動数も電動自転車方が多いのは容易に気がつきます。社会環境を取り巻く交通事情と斜陽産業とのオーバーラップを見る思いです。電動アシスト自転車も進化が顕著で、航続距離とパワーが上がりました。最初の頃のワザとらしい補助力に違和感が先行する乗り物でした。2年前に規制緩和でモーターのパワー上限が上がりました。最初から一番高いギアでスイスイ走ることが苦も無く出来ます。無理をせずパワーを温存すれば航続距離が伸びることにもなります。いずれのメーカーも初期のタイプに比べると格段に軽くコンパクトになり、初期のようにこれぞ電動アシストと言わんばかりの形ではなく、見た目も本当にスマートですれ違った感じでは全く分りません。種類・サイズも豊富で価格も安い物が増え性能も向上しています。惜しむらくは充電器やバッテリー、モーターの共通化が望めない事です。お客様の中には充電器がコレクションの如く増えたりしています。お年寄りに利用される事の多いセニアカーもバッテリーの値段に驚きます。このセニアカーも随分見かけるようになりましたが、歩行者の扱いですので、バイクに乗っていた方にはもの凄く物足りない乗り物の代表です。お年寄りといえどスピードの追求は飽く事の無い要求のようです。より快適に、ローコストな乗り物はどの様な物であれ、未来永劫、社会にとっても静粛性の必要なインフラであり続けます。電動のバイクも含め、安全最優先で注目していきましょう。　　　　　　　　　　もう直ぐ頂上へ posted by (C)違いがわかる男

  2010年05月26日

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  次世代の風

  久しぶりの荒れ模様で火曜日まで続くと言う事で、明日バイクの車検に行かなければならない私はトホホです。先日のホンダの電動バイクの発表がありましたが、先行発売している国内のパイオニアとしてヤマハも新発売します。ホンダの電動バイクはプロ使用としてリースが主目的ですが、ヤマハの機種は一般ユーザー販売が目的です。従いまして当然の事ながら値段がリーズナブルに設定しました。一般販売価格30万円レベルは既に販売されてる2機種と同等になります。電気製品の宿命として値段が変らなければ性能があがります。バイク屋としてはエンジン搭載車に比べて仕事が激減します。しかし時代のすう勢ですので受け入れなければなりません。充電を巡る諸問題は解決まで時間が掛かりそうですが、待っていられませんし、需要がインフラを喚起するしか有りません。航続距離の範囲なら何ら問題の無い乗り物です。バイクの場合スペースが宿命的に有りませんので技術の見せ所です。ＥＶ車はバッテリーが開発、性能向上の主役なのは変りませんので、バッテリーメーカーの三洋は社をあげてがんばります。しかし、プリウスやインサイトのバッテリーは人間業では持ち歩けませんが、バイクの場合なら女性でも持ち上がる可能性がありますので、予備のバッテリーのような考え方が成立するのもメリットと思えます。ですので高性能・低価格・小型化が至上命題になります。エンジンや燃料タンクの位置やバランスに制約されないデザインも十分考えられます。世界的にも、どう考えても環境・省エネの勢いが変る事ないはずですので、楽しく便利な乗り物で、交通インフラの一角を担う事を期待します。　　　　　　　　2万回転！ posted by (C)違いがわかる男

  2010年05月23日

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• 斜陽な業界

  一日おきに寒暖がやってきて三寒四温なのでしょうが、桜前線は北上中で確実に初夏に向かっているようです。既にニュースでも流れてご存知と思いますが、ホンダが電気バイクの生産、販売を予定しています。既にヤマハは5年以上前に販売を開始していますので、遅きに失した感は否めませんが、今回の形を見る限りではデリバリー専用のタイプで、ヤマハとは別物のパワーと環境性能の両立を目指しているようです。このＥＶバイクのニュースの中で、ホンダの有力販売店の店長インタビューで、最盛期の十分の一の市場規模になった原因を聞かれ、「3無い運動、ヘルメット規制、環境規制」などを挙げていました。この程度の認識ですので、この業界は助かりません。自分達が社会に対して何もしてこなかった反省は微塵も有りません。これでは電気になろうが原子力になろうが、意味は無いでしょう。もの凄く久しぶりに聞いた3無い運動ですが、この事も当時から免許年齢の引き上げなど個人的に言い続けましたが、構成人口が居なくなった今となっては実に空しく響きます。若年層をユーザーとしてターゲットにして安住した業界の、取り返しのつかない考え方で、一般社会との意識の差を如実に表します。斜陽産業の末期症状を体感する毎日です。バイクは大小を問わず非常に危険な乗り物であり、当たり前の事として自動車以上のテクニックが要求されます。分っていながら無視してきた業界に当然の社会現象が起きてるだけです。今となっては、もうどうしようもない水域まで来ましたが、この乗り物を大人の趣味性の高い乗り物として業界が位置づけ、免許年齢の引き上げや税制の見直しまで厳しい事は分っていても一定の負担を享受し、世の中にアピールしない限り何時まで経っても世界観は変りません。早晩、土日以外はデリバリーなどの実務車のみの風景になりそうです。

  2010年04月14日

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• 次の波

  テレ朝の名物サンデー・プロジェクトからフロントラインとなりました。司会者が田原翁から小宮アナになっただけで、新鮮味は皆無です。番組中でニッサンのＣＥＯゴーンさんにインタビューがありまして、発売予定のＥＶ車のリーフの販売戦略と将来像の話でした。それ自体は特段目新しさのないインタビューでしたが、注目は来るべきＥＶ車への産業構造も含めたレポートでした。長年にわたりガソリンエンジンを構成する技術や産業インフラが、ＥＶ車になる事で、全く考え方を変えなければならなくなり、世界トップレベルの蓄積した産業界の苦悩を垣間見ました。現行と全く変らなくて済みそうなのはタイヤぐらいで、ガソリン車に比べ圧倒的に構成部品が少なく簡素な車ですので、全くの新興企業が市場をかき回す可能性も十分あり、自動車に限らずバイクや自転車なども進化する一方でしょう。車体やモーター、バッテリーなどもコストダウンのため共通化すれば、制御技術でしのぎを削る事が当たり前になる事でしょう。事実、北京市内ではＥＶタクシーが走り回っていますし、航続距離内の範囲なら非常に便利なのは疑いようが有りません。充電のためのインフラ設備の充実など求められますが、ＥＶ車ならではの使い方も現れて社会の眺めも変る事でしょう。技術は進化するしか有りませんので、性能が上がれば不可能な事も減ってくるでしょうし、コストも一直線に下がらないまでも、ローコスト車が普及を加速し、ハイエンドモデルが性能をかさ上げすることになります。モーターとバッテリーなどの供給のみの会社も立ち上がるかも知れません。値段との兼ね合いで複合メーカーが乱立する事も十分あります。従来型の産業形態が変る様を見る事になると思います。大阪万博では未来の車でしたが、あの時代の未来のフレーズには、環境問題は伴ってなく、今となっては夢のような未来は感じられませんが、静かでパワフルな再生可能エネルギーの車に期待しましょう。

  2010年04月05日

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• 身近な増減税

  毎度の事ですが、年度代わりで色々、変更や廃止、施行が交差しています。国民年金や国民保険がジワリと上がりまして、制度の不備は無視して先送りのような値上げですが、言うまでも無く解決は程遠く、納付率もより下がる事も考えられます。今回最も身近に感じられる減税として、自動車重量税の値下げが４月１日より施行されました。ガソリンの暫定税率は見送りで、今後は固定され、ガソリン価格が上昇した際に税額を削って調整するそうです。今回の重量税の変更はザックリ言いますと、今まで0.5ｔに￥6300-課税されていた金額が、￥5000-になりました。従来￥37500-の重量税は￥30000-となり、バイクも従来の￥5000-が￥4400-になりました。この変更は全ての車輌が対象になっていますので、減税の必要があるのか甚だ疑問な車輌にも及んでいます。期間は区切られていませんが、車齢１８年以内車輌が対象です。元々区分けがいい加減でして、バイクでも100ｋｇチョットのバイクと、400ｋｇ近いバイクが全く同じ税額なのも間違っています。軽自動車も不等に安く、時代の役目を終えた協会を存続させます。エコカー減税はいずれフェードアウトしますが、ハイブリッドやＥＶ車などの優遇は引き続き行うようです。重量税に関して言えば専用モーターと駆動用バッテリーを、車輌重量カウントから排除するような特例で良いと考えます。あえて言えば輸入車にも日本の優遇税制を適用するのも疑問です。国際協定でＷＴＯのルールなどで決まっている訳ではなさそうです。良くある日本が気を利かせているような減税と補助金です。ミツビシのＥＶ車アイミーブが一般販売になり、ニッサンのリーフもＥＵで先行発売のあと日本市場に投入されます。充電やヒーターの問題など過去の事なら期待が出来ます。急速に時代の流れが方向付けられるような気がします。世界中に約束した温暖化ガスの削減に役立つ事は間違い有りませんが、一方で高速道路の制度変更は逆行していますので見直す事もあるでしょう。

  2010年04月03日

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• ボーダレス

  かなり前になりますが、日経新聞の記事の中に、アフリカでの事業展開中の船外機メーカーのサービスマンの話が載っていました。船外機メーカーはYAMAHAでしてほとんど一社独占状態のようです。一時期は凄い勢いで中国製の船外機が売れまくって、国産は壊滅状態で、ヤマハの物に比べて半額以下で勝負にならないので無理もないのですが、アフリカでの過酷な使用環境に直ぐに使い物にならなくなり、サービスも事実上売りっぱなしの状態で信用は失墜しました。今はヤマハの船外機のみが稼動中で中国製はスクラップのようです。工業製品を世界中で使うためには覚悟と努力が必要のようです。体制を整えて今後、中国製が巻き返してくる事も十分考えられます。福岡県でモーターショーが行われ、出品者の中に中国製のバイクメーカーの出展が報道されていました。このバイクはプロダクトも全くの中国製で、一頃の何処かパクリのようなダサイと言った感じを受けない仕上がりです。エンジンや電装品も今の所は国産レベルでして、4割以上安い価格はハッキリ言って脅威と言えます。今のところ125ｃｃのスクーターが中心で、価格が安くても安物ではないので販売は順調です。勢いを駆って50ｃｃや電動スクーターも年内リリースの予定です。既に国産もプロダクトのみで中国や台湾、タイで作られた物を輸入しています。中国メーカーのバイクは前出の船外機とは違う出来栄えで、日本市場に打って出て来た事は評価されて良いでしょうし、国産メーカーにとって歓迎よりも脅威の方が分りやすいでしょう。購入後のサービスに於いて心配な人も少なからずいらっしゃるでしょうが、そういった方々は従来通りの国産車を買えば良いだけです。国産車であっても部品供給が最悪なメーカーは存在しています。バイクや車は修理とメンテナンスを続けながら使う事になりますので。私が中国製のバイクの代理店になる事は考えていませんが、もし書類が回ってくれば見てみたい気がします。この業界では初めての出来事ですが、混乱するぐらい売れるのも理想です。

  2010年03月06日

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• エコは世につれ

  女子フィギュアも一段落で、日本中にジャッジが溢れた事でしょう。物心付いた頃のオリンピック競技の審査員は全て欧米で、子供心に不利な気がすると思っていましたが、15年ちょっと前ぐらいから各競技のジャッジに日本のマークを良く見ます。それだけ貢献もしてきたのでしょうから、立派なものだと思います。トヨタのリコール処理は中々幕引きが出来ませんで、社長自ら公聴会への出席という茶番につき合わされました。議員公聴会は代表的な戦後まもなくの赤狩りなど見る限りにおいて、何の効果も無く弊害ばかりの政治家の売名ショーです。私が知る限りでは公聴会による新たな真実の解明は成されていません。何とか乗り切って自動車産業の主力メーカーとして、今まで以上にがんばって貰わないとアメリカも日本も困ります。アメリカの国内自動車産業と比べてもアンフェアなバッシングですし、アメ車のエコカー減税の申請などもいい加減で戦勝国気分そのままです。どちらかと言えばエコカー減税の廃止が一番堪える業界かも知れません。廃車証明の義務化も関係してかなりの数がスクラップになっています。十分使える物も少なくないのですが、仕方有りません。このエコカー減税が無くなると新車の販売台数は誰が考えても減ります。駆け込み需要も有るかも知れませんが、そろそろエコカー税制のフェードアウトのアナウンスも必要です。恒久減税の対象車カテゴリーはその様に処置すべきですし、アナウンスにより燃費指数やEV車の開発の目標も分りやすくなります。ホンダから新しいHV車がスポーツのカテゴリーで売り出されました。パワーアシストに磨きをかけてエレクトリックターボみたいな感じです。ライトウエィトスポーツ＝CR-Xの血統を継ぐホンダのスポーツ車の伝統です。デビュー当時は私もターゲット層でしたので本当に良く覚えています。マニュアルミッションが当たり前のスポーツ車ばかりで、今時はエコにしてATになるとは・・隔世の感があります。このCR-Zは３０代のユーザーがターゲットだそうです。スポーツ車ですが今時ですのでストイックな物は敬遠されます。スマートでラグジェアリーな物が当たり前のように美しく並ぶ時代です。オジサンも乗ってみたいですし若年寄りもヨロシクです。

  2010年02月27日

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• 孤高の存在

  27年前ですのでほとんど30年近く前の話しですが、私はHONDAの車の営業をやっていまして、当時はホンダの国内シェアは5位か6位あたりで、三菱、マツダが目の上にいて中々上位をうかがう事が出来ませんでした。ホンダはその当時、シティのスマッシュヒットで4輪業界の台風の目になり、ホンダの車も良く見かけるようになりました。知名度が上がるというのは実によい事でしたが、やはりトヨタ、ニッサンの2枚看板は別格で引き離されていました。当時、今のようにホンダが世界の5位以内に入る事など、ひょっとしたら本田宗一郎も思っていなかったかも知れません。それにもまして今の国内市場の有り方は驚くでしょう。世界中で車のニュースはトヨタ一色で、実にネガティブなニュースばかりです。昨年から始まったアクセルにまつわるリコール問題です。リコールの部品を作ったアメリカのメーカーが不良部品を作った訳ですので、費用の肩代わりは当然なのでしょうがトヨタの対応は慎重です。何しろあまりな仕打ちをするとアメリカ市場から嫌われる可能性があります。自動車産業は裾野が広く、技術は常にトップレベルが要求されます。技術は、環境、省エネ、安全を高水準、長期にわたり担保する能力です。アメリカ現地工場で作る車は言わばアメ車と言っても良いぐらいですが、この時を見計らって攻勢を掛けるGMやフォードはやはり感覚が違います。水に落ちた犬を打つという感覚は世界中で戦ってる国ならではです。かといって、このままトヨタの屋台骨が揺らぐとは思えませんし、少し前に起業再生にかけたJALの問題のような病巣は感じられません。やはり、製造業の強みでしょうし、世界トップレベルの面目です。知り合いの個人投資家はトヨタの株が下がれば買っときたいと言っていました。今回のトヨタの問題はどのメーカーに起きても不思議ではないのですが、現地での部品調達を行っていくと十分考えられる問題です。一台あたりの利益が削られていく中での品質管理が問われるわけです。現在の生産環境ではメーカーを超えて共通部品が存在しますので、問題が発生したメーカーだけでは済まなくなるので大規模になります。しかし、大量生産の側面は共通化は必須になりますので、簡単なモデルチェンジも信頼性の高い部品の開発、生産が要求されます。世界中で絶大な信頼を得てきた我が国の自動車産業も試練の時期です。メーカーも開発、生産を絞って来ていますので、離合集散、驚くような合併や吸収などの話が出るかも知れません。

  2010年02月08日

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• 拡大と収縮

  NHKの情報番組で、インドの車市場を席巻するスズキの会長の話が興味深く、資本・業務提携をしたフォルクス・ワーゲンとの現状リポートでした。この提携により両社合わせた世界販売は、トヨタを抜いて世界一のグループ企業の誕生です。自動車業界はマダマダ先が見通せませんで、国内は縮小で海外シフトの構図だけは間違い無さそうです。特にアジア、への生産と販売のてこ入れは本格化します。今回のスズキの話で、エコノミストの方があえて触れなかったのか、EV車の話が全く出てきませんでした。多分、鈴木会長はこの問題にもの凄く腐心しているはずです。従来の車の社会インフラそのものまで変えてしまう可能性があります。スズキの徹底した部品管理でコストを下げて競争力を上げるやり方が、EV車やハイブリッドにスズキが巻き込まれると非常にヤバイのです。中国は既にその様な傾向がありますし、高性能ガソリン車や電子制御技術に真っ向から戦っても始まらないので、この先の需要が確実なEV車の技術シフトが本格化しそうです。とは言え未だ先の話であると同時に、今の会社の景気を何とかしなければの感覚が支配的です。縮小に向かう日本市場はドンドン機種が減り、サービスも大雑把になります。交換部品も今までは壊れる部品だけ送ってくれていたのが、構成部品全ての交換になったりすることが加速するでしょう。整備士のレベルも低下しますし、この業界の魅力が無くなって行くのが実感されていきます。実際、修理そのものもコストバランスが最優先で、マダマダ乗れる車がスクラップになるのが今の風景です。ますます、維持コストが上がり、ユーザーが離れていく事になります。中古パーツの活用と言う隙間に活躍を見出す企業も出てくるでしょう。この隙間は既に活況を呈している産業でもありますので、個人レベルでも管理、運営する人が出てくる事も容易に想像が出来ます。結局、デフレの波は止みそうに有りません。困った事ですが、自動車を巡る環境はこんな感じになっています。

  2010年01月25日

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• 底なしの恐怖

  先日日経新聞に小さな囲み記事で去年の国産バイクの国内出荷数が前年より３割減になった旨が載っていました。同記事によれば１９８２年のピークに比べ９分の１の規模になったそうです。ザックリ言えば４メーカーで３０万台弱の出荷台数でホンダとヤマハだけでこの倍以上の生産余力があります。１９８２年を頂上にすればそれ以降一度も上昇する事無く、０９年度を横移動すれば山の高さを挟んで７０年代と一緒ぐらいです。その頃とは比べ物にならないぐらい高性能の今の商品ですが、人口減は止まらずテクノロジーの向上は商品拡販に全く無力です。イケイケの上昇気運の７０年代と比べると、世相は真っ暗で２輪業界は二番底はおろか底なしの様相です。需要が激減しているのはこの業界だけでは有りませんで、我が国は何かにつけて同業他社の多い傾向があります。右肩上がりの時は加速しますが、下がり始めると過当競争になります。デフレは加速し会社の体力勝負になり業界が疲弊し減数は止まりません。風が吹いてる時は凄い勢いで凧が揚がっていって、雨後の竹の子の如くバンバン色んな凧が揚がって行きます。一番高く人気の有るものを目指すため、技術を駆使して上昇を狙います。中には技術の向上も無く走り回って無理やり揚げると、風の勢いが無くなった時に真っ先に落ちて行きます。いわゆる市場原理そのものであり、文句を言う事は出来ません。何しろ販売店、ディーラー、メーカー共に生き残る努力をしていません。この事は反省しても、間に合いませんので始まりません。自動２輪の免許取得年齢の引き上げは必須なのですが、この業界には展望として認めない人が少なく有りません。しかし、業界そのものが滅亡しそうですので関係ないかも知れません。自転車や自動車などとの併売で凌いでいるのが実情です。バイクの専業は悲鳴ではすみそうにありません。この事はバイクに限らず自動車業界にとっても同じ事であり、人口が減ってはいかなる業種も立ち行きません。ツブシが利かないのでそれなりの仕事を続ける他ありません人口減の国に相応しい方法を早めに見つけた凧を揚げるのが良いのでしょう。

  2010年01月19日

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• 日本力

  なんとか37℃代後半まで落ち着きまして、多分、明日には何とか通常の生活には戻れそうです。やっと元旦の新聞を見ることが出来まして、本日が休刊日で結果的に良かった気がします。一面には自動車の環境対策技術が世界基準に認定され、国産メーカーの技術開発に弾みがつきそうです。日本の場合、産業技術立国で有りながら、産業製品の世界共通基準に選ばれていないものが多く、代表的な携帯電話なども輸出が伸びない原因になっています。必要以上に品質や機能が進化したものが多く、コンピュータに至っては常に後塵を拝しています。エコカー減税などの特例措置も今年で終わるでしょうから、各自動車メーカーはがんばらないといけません。

  2010年01月02日

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• 底離れのために

  少し気温の上昇がありそうで、本格的な冬の前に少し暖かくなりそうです。次の水曜日は既に12月ですので本当に差し迫りました。上海モーターショーに続き、広州でもモーターショーが開かれています。昨年の東京モーターショーで出品を見送ったメーカーも出品しています。中国市場は1000万台を越えてついにアメリカ市場を上回りました。この事は仕方のない事で既に世界市場の規模から日本はスルーされました。この事自体はさほどに問題視するに値ませんし、言うまでも無く世界の水準を誇るメーカーばかりですので、内需のシェアに外国車の販売台数は期待出来ません。実需の台数は中国、アメリカ、EUに遠く及びませんので、販売数相応の体制が当然と言える訳です。中国もアメリカも日本の企業の現地工場がありますが、日本には他国の車メーカーの工場は有りませんので、ビジネスの観点では国内市場からすれば当然の感覚なのでしょう。既にブランドも十分すぎるぐらい浸透していると考えれば、少子高齢化が進む収縮が約束された市場では逃げを打つのも当然です。この事を当の日本が実感していない事が問題です。自動車の販売台数は高環境対策車を中心に伸びていますが、いわゆる減税対策によるカンフル剤の効果であり、この分野や省エネ家電の販売は国策景気と言え副作用が恐怖です。ですので、エコカー減税の撤廃のタイミングと規模が問題です。個人的には既に優遇されている軽自動車は廃止で構いません。その次は販売単価の高いものから外していくのが良いと思います。何よりもいつかは無くなると言うアナウンスはするべきです。その一方でEV車には最初から取得税や自動車税で優遇枠を作って、EV車の自然増を狙うのがこの先の環境対策にもマッチします。温暖化ガス削減は国策ですので遠慮は必要有りませんし、モーターや回路の技術、希少金属の獲得も国策で行うべきです。環境技術は自動車に限りませんので、技術のブレークスルーを期待しましょう。問題は独立行政法人などの国力を萎えさせる存在です。後半戦を迎えた仕分け作業でも明らかにされて行くはずですので、我が国の浮沈を掛けた国の指針がこの一年で決まってしまいそうです。我が国は官民あげて、この自動車業界にまとわり着いています。車検が有るだけでもの凄い数の雇用波及効果があります。仕分けの対象は少なく有りませんので、この業界にもメスが入ると効果が望めます。軽自動車の周りには有象無象の協会が存在し、やってる事は小型車と一緒ですので、統合するべきなのですが、こういう事は彼らに任せても減る事はないでしょう。次年度も行うようですので期待して待ちたいと考えています。

  2009年11月25日

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• 

  袋小路

  先日下関の同業者の方と取引上の話をする機会がありまして、バイク業界の実情を悲壮感たっぷりに語り合いました。年代も概ね一緒でMINEサーキットでレースが行われていた頃の話に及ぶと、アルバムをめくるように楽しい話で盛り上がりました。酒があって寝てよしとなれば酔いつぶれる如く語らう事になったはずです。直接年を言わずにバイクの発売年度に当時の歳で答える受け答えが良かったです。この業界は私が店を始めた頃がピークでして、国内４メーカーの出荷台数が３３０万台ありました。それが０８年度は４０万台弱ですので語る必要は無いでしょう。バブルを境にしての２０年前後で右下がりになった業界は少なくないでしょう。もっと早く消滅した業界もあったことでしょう。現在話題に上る支払猶予の問題にしても、この時代に無関係では有りません。日本中のバイク屋を集めてどんなにがんばっても１００万台はおろか、倍にもならない事は統一見解で出てきそうです。国内メーカーは売れるバイクをめざして、開発を続ける外有りません。問題は需要がゼロにはならない事で言ってみればチキンレースになります。いっそ無くなってしまえば解決しそうですが、半端に残るので傷が深くなります。このままなら多分二社は国内販売拠点を閉めるかも知れません。企業としても国内は既に見切ってる市場の一つです。海外での拠点を中心に日本は特別儲からない市場になりつつあります。食品や燃料と違って工業製品が厄介な事が、製品の品質保証義務があります。つまり、部品や修理交換サービスを請け負う事が必須になります。勢いが良い時は収益の柱になるのですが、撤退の足かせにもなります。交通事故や騒音問題など我々の業種の抱える影の部分もケア不足は否めません。ですので免許年齢の引き上げを掲げるのですが最早、蟷螂が飢餓寸前です。あのトヨタでさえ携帯電話の費用が車輌販売の障壁になるとまで言ってますので、この１５年チョットの世の中の変容と勢いは社会の形態を変えました。コンビニも国内販売は天井だと言っていますので、時間切れとは思いますが人口形成に合う産業の育成と、富裕層から税収を上げる方法を構築しない限り国の先行きが有りません。従来型の成長産業はありえませんから資金注入は全てムダになる公算です。バイクに限らず趣味に有る程度の金額を出す人口が無くなりつつあります。趣味の有用性を説いても始まりませんし社会人としての出来が劣化しています。衣食住以外の生活にあまり関係の無い物で高額商品はやはり厳しい販売環境です。本当に進退窮まるところまで追い詰められた気がします。この先の展望に明るい兆しを見出す何か良い材料を手探りしましょう。　　　　　　　　貴婦人秋の里を行く posted by (C)違いがわかる男

  2009年10月12日

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• EV車が作るライフスタイル

  よく晴れて残暑も厳しくなりそうなのが、やはり秋の勢いに押されます。エコカー減税や補助金の勢いで自動車販売も順調な様です。言うまでも無く制度が無くなった時に上昇カーブが下がり始めるでしょう。何処の国でもそうなっていますし我が国も例外ではないはずです。アメリカの減税策は開始直ぐに財源を使い果たし、乗り遅れ組からは怨嗟のような嘆きが伝えられました。燃費の悪い車をスクラップにして今時のエコカーを購入する訳ですが、ご多分に漏れず売れたのはプリウスやインサイトのようなハイブリッドカーで、スクラップになったのはいかにもアメリカらしい大型ピックアップばかりです。実際、無駄の象徴のようなピックアップですが、環境問題と燃費の前にV8のエンジンでは太刀打ちできません。この先はあまりお目にかかることが無くなるのかも知れません。多分、スクリーンの中でしか見ることが出来なくなるでしょう。少し前にGMが起死回生のプロジェクトで、EV車に充電用でエンジンを駆動させることで、プリウスの３倍弱のリッター100ｋｍを実現する記事がありました。ココに来てこの性能はどうやらガセのようで、半分もおぼつかないとか、バッテリーの充電性能がイマイチなどなどです。まあ十分考えられたことですので驚くに値しませんが、日本人の端くれとしましてはGMが出来ることがトヨタやホンダで出来るので、ガタガタ騒ぐ必要も無さそうだと思える気がしました。ココに来て日産のCEOは「わが社はEV車で勝負を賭ける」そうです。野望の一端がバッテリーのリース化なのだそうで、一番高価な部品であり、取り外せる事で、共通化し、リサイクルも含め流動化させることでユーザーの負担を減らす狙いです。目論みではバッテリーを買わないで済めばガソリン車と同じ価格だそうです。今の日本の現行法ではリースは難しいようですが努力の価値はあります。BSフジの番組でEV車になると駐車場のイメージすら変ると言う案がありました。オイルや燃料が無く排ガスも出ませんので既成概念がひっくり返るごとく、ホテルやマンションの自室に横付け出来る可能性が考えられると言うものです。なるほど言われてみればエンジン車では排ガスなどの問題で不可能ですが、EV車なら走行スペースさえあればライフスタイルは激変します。床面積に余裕が有る田舎よりも都会の方が意味がありそうです。エントランスには走行レーンが並ぶEV車前提のマンションも夢では無いでしょう。実に素晴らしい光景で、技術がライフスタイルの充実に寄与する訳です。このインフラで特許を取ってる会社も有るのではないでしょうか・・・新しい生活スタイルはよりスマートでエコロジーな未来感覚です。

  2009年09月02日

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  期限切れ

  お隣の自動車会社でも新型プリウスを発注されてるそうで、ご多分にもれず納車が延び延びで年内は無理なのだそうです。問題が、エコカー減税分の財源枯渇でバックオーダー分が適応不能になるそうです。車は待つことが出来ても減税財源が有限なのがまずいのか、禁じ手とも言える財源の延長と言う案が出ています。いかにも古だぬきの考えそうなことで、こういう事は良くありません。あえて厳しい事を言わせてもらえれば、年末年始の雇用調整が裏目に出ただけです。見通しの甘さが商品の脚を引っ張った事を反省しましょう。反省はメーカーだけではなく、減税政策の行政にもあります。エコカー減税ではなく、省燃費車やEV、高環境対応車について、最初から優遇税制を布くべきで、他の水準とは別で設けておけば良いのです。ハイブリッドやEVはバッテリーなど重量物が載りますので、重量税など、それでなくても二重基準をしらばっくれて使う以上、三重基準になったところで、どうという事は無いでしょう。元々キチンと柔軟性を持った税制なら良かったのですが、派遣切りを責められない、その場が全ての泥縄行政です。でありながらこの国の行政運用は人数が多すぎるのも特徴です。この国は戦後間もなくの石炭産業に優遇された、お得意の傾斜産業政策をエコカーに使えば良いだけです。石炭産業も有る意味エネルギー産業ですので形が変ったという事です。自動車産業は裾野が広く内需が見込めますので、税制もひっくるめて一気に保護政策を取るぐらいが良いでしょう。延長など小出しにしても始まりませんから、ハイブリッドでリッター50ｋｍを越えたら永久免税とか打ち上げたら、開発意欲と目標が出来て一気に水準が上がるはずです。EU諸国でも内需喚起のために、本来なら下取りにする車をスクラップにして、日本円で３０万円ぐらいの補助金を出す政策がボチボチ店じまいです。過去何度も止めると新車が売れなくなり復活を繰り返しています。こうなると完全に減税中毒の様相を呈してますので、日本も同じ轍を踏まない様に加減が必要で、行政手腕が問われます。規制ばかりではなく世界をぶっちぎる基準を掲げるのも悪くないはずです。高性能、軽量化、コスト減、全て日本が得意とする分野です。関係省庁が夢を語れるようになれば又違う未来が開ける気がするのですが・・・　　　　　　　　紫陽花残照 posted by (C)違いがわかる男

  2009年07月26日

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  ハイブリッド化の加速

  トヨタがマツダとハイブリッド車の開発で関係強化の様子です。ハイブリッドの基幹装置の供給を打診し、トヨタが応える事になりました。マツダはもちろんトヨタとしても生産数が増えることでコストダウンが図れます。そうは言っても最新デバイスは企業秘密でしょうから、製品段階のものから供給です。主に駆動モーター・バッテリー・制御装置のウエルバランスで成り立ちます。載せる対象車のエンジン性能にも合わす必要がありますので、マツダのハイブリッドはA´で満足せずに本家を脅かす開発を期待します。プリウスとインサイトではハイブリッドでも方法が違いまして、どちらも一長一短であり、未開発の部分を技術で掘り起こします。世界的にも完成度、市場占拠共に日本の2社がリードしています。簡単に自社の開発を諦めないでしょうから、排気量や使用用途などでシェアを広げ他社に供与をすれば世界標準が狙えます。実際トヨタは狙っている節がありますし、望むところでしょう。特許や実用新案のオンパレードですので寡占が望めます。当然外国勢は簡単に許してくれないでしょうから熾烈な競争になります。後3年ぐらいで何処まで市場を占拠できるかが決め手になりますし、今の方法より、燃費や環境性能の良い方法が出てくるかも知れません。ユーザーにとっては望むところですし、歓迎されるべきです。日産もハイブリッド車の開発に本腰を入れるようですし、今まで何もしなかった訳では無いでしょうから十分に期待できます。軽自動車やディーゼルのハイブリッドも十分魅力が感じられます。電池やモーターの小型化・ハイパワー化はハイブリッド車に限らず、裾野の広い技術ですので進化は人類の利益になるはずです。もっとも一番恩恵を受けそうなのが軍事のようで技術は十字架と表裏一体です。携帯電話で世界標準を逃してしまい技術のガラパゴスと言われています。日本市場のみで存在するテクノロジーを揶揄した表現です。ハイブリッドカーは日本メーカーが市場を席巻しスタンダード化をめざしますEVも含め制御デバイスや基幹部品の標準化が生命線になりそうです。今の所ガソリン車のみのハイブリッドですが、建設機械ではディーゼルエンジンとの組み合わせがあります。自動車でも十分期待できる組み合わせだと思うのですが・・　　　　　　　　　　貴婦人　篠目を発つ posted by (C)違いがわかる男

  2009年07月18日

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  山高ければ谷深し

  順調に原油の取引価格が上昇中で半年前の水準に並びました。まだ、去年の悪夢が生々しく思い出されますので、この辺りで止まって欲しいものです。２９日の日経新聞一面の春秋のコラムがふるってましたのでご覧になって下さい。コピペすれば良いかも知れませんが、やはり自分の記事では無い以上、海賊行為のようなものですのでURLのみの紹介にします。しかし実に自動車業界の三十年史の側面をよく表しています。いかにもアメリカ的でユーモアが痛々しくもあり、なるほどと思う角度も垣間見えます。GMの破産処理は規定路線ですので粛々と行われる事でしょう。既にクライスラーは申請し、イタリアのフィアットに身売りが決まりそうです。GMの有力部品メーカーも整理縮小のために破産申請しています。去年の株主総会では当時CEOのワゴナー会長が、「この先１００年も我々ビッグ３が自動車産業を引っ張っていく」と大見栄を切りましたが、今の情勢は全く予想できなかったようです。人類にとっては燃費や環境性能に劣るアメ車がバッコし続けるのも悪夢です。この先は規模を縮小、高環境性能に重きを置いた車輌開発に注力するそうです。個人的には傷を広げるだけのような気がしますので、今までの車輌のメンテナンスや趣味の車として、押しの利いたアメ車として渡り合う方が無理が無い様に思います。しかしそれが良くても債権者やガバメントが『ふざけるな！』と言われる事、必至です。実際問題、案外ツブシが利かないもので、アメ車として存在するのが吉の気がします。今回の債権者と組合との会議で、今でもの凄い負担になっていた退職者の厚生費用の削減に踏み込めました。これが一番の問題だったようで新車のコストに２５万円分ぐらい有ったようで、労働コストもトヨタやホンダに比べて倍程度掛かっていました。言ってみれば全く値打ちの無い上乗せ分がアメ車の値段を押し上げていました。消費者もその値段を維持する事でアメ車のステータスを支えていました。今GMの株価は一株７５セントだそうで一ドル以下になりました。１９３３年以来のことだそうですが、これは登っていくふもとの値段で、ピークが２０００年の９３ドルで一気に坂を落ちて深い谷に入りました。谷の底から日の光がまだ見えてるようですので、また夢を与える企業になれるか否かの大英断や苦渋の決断が迫られるでしょう。もちろん日本の企業も油断無くたゆまない革新を遂げる事が命題になります。支払う対価に相応しい夢と希望と稼動コストの少ない車を切望します。　　　　　　　　　　練習運転プッシュプル posted by (C)違いがわかる男

  2009年05月31日

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  Gの行く末

  あのGMが連邦破産法の適応になりました。破産法に沿って資産の売却など債権者との協議が続いています。連邦破産法の適応になると債権者はGMに請求できなくなり、窓口が国になりますので実質回収は不可能になりそうです。日本企業も１００社程度が付き合ってるそうで、債権や会社の体力にもよるのでしょうが、無傷ではいられません。かなりのダメージが予想され上昇気運の業界に冷や水を掛ける事になりそうです。きょうの世界やおはよう世界、日経新聞などでも、湯水のように投入された公的資金を揶揄する表現で『ゼネラルモータースでは無くガバメントモータースだ』と言いたい放題ですが、なるほど実に上手い表現でそのままです。先立ってのディーラーの切捨ても政府の管理下で更に進む事になり、ディーラーは投売りに走り、ブランドイメージはズタズタです。今後は車種を絞り、高環境性能に重点を置いた車を開発、発売する予定です。そんなに簡単に売れる車が短期間に出来るはずも無く、ハイブリッドにしても最重要部品のほとんどは日本製品で占められます。ゼロから追い越す前に多分企業はその体をなさないでしょう。連邦破産法適応は不可避でGMがイキナリ無くなるのは忍びないので、緩やかなフェードアウトで来るべきフォードのみの形になる気がします。しかし、８０年代と大きく違うのが、日本の現地法人が数社有ることです。US・トヨタ・ホンダ・ニッサンが存在し、アメリカ人の雇用を創出しています。世界レベルの市場ゆえの現地法人ですので、消費が冷え込まない限りこの市場にぶら下がるしか有りません。製造業の現地法人は中国などでは技術の流出が懸念されますが、アメリカに関してはそういう話は聞きませんし、知的財産のモラルハザードはキチンと機能してると言えるでしょう。いずれにせよ自動車メーカー間の離合集散は活発になって来るでしょう。とりあえずトヨタ・とホンダがひっつく事は無いだろうとは思います。GMの傘下企業だったドイツのオペルの買収に中国企業が名乗りを上げました。ポルシェとVWは破談になりましたし、安心できるメーカーは有りません。EV（電気自動車）など高環境性能車を、使用用途に合わせたラインナップを展開する事が出来て、納得価格で供給しリサイクルまでプレゼンできるメーカーのみが生き残れるでしょう。リサイクルは日本メーカーにとって特に難しい問題はありませんし、これからの時代に相応しく新たな雇用の創出も期待できます。やはり裾野の広い産業で技術革新があらゆる段階で存在する産業です。　　　　　　　　　　ちょい群生 posted by (C)違いがわかる男

  2009年05月29日

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  エコカー最前線

  県下では新型インフルエンザの感染情報はありませんので、マスクをしている人はほとんど見かけないのですが、陸運事務所の重量税印紙の売りさばき所の職員は全員マスク姿でした。毎日新聞の記者執筆のコラムに「念入りに化粧をしてもマスクで何だかな～の気分だ」なのだそうで、確かに無粋と言えばこれ以上無いかも知れません。印紙を貼ってくれる女性職員は勢い目がストレートに目立ちますので、驚くほど瞳が大きく美しく思えて暫し見つめてしまいました。オバマ大統領が販売予定の新型車の燃費のハードルを前倒しで上げる予定です。いつもならギャーギャー反対する旧ビッグ３もそれどころではなさそうです。この燃費規制は特別難しい事でも無さそうで日本車の多くは既にクリアしてるようです。どちらかと言えば自動車業界のトピックはハイブリッド戦争です。言うまでも無くプリウス・インサイトのガップリ・ガチンコ勝負です。とは言え報道ではプリウスの受注は既に８万台を超え受注数では圧勝です。トヨタとしては期間工や派遣労働者を再動員しなければ行けません。ニュープリウスは今受注しても納車は１０月なのだそうです。この納車期間にシビレを切らす人も少なくないでしょうから、買うと言うお客さんが並んでるうちに売ってしまいたいはずです。価格もグッと抑えた値段でトヨタとしては現時点で史上一番儲からない車のようです。日経新聞では古のブルーバードVSコロナ戦争を髣髴させるとありました。この先は日産も含めての日本のビッグ３の争いにならなければなりません。トヨタとしてもプリウス以外も売らなければなりませんので、手放しで喜んでばかりも居られないのが実情です。車自体は耐久消費財であり代替需要が絶対きます。そうなった時にあらゆるニーズに応えられるラインナップと価格に対応していきます。受注数は確かにありがたい数字ですが応えられないと反動が厳しくなります。ハイブリットに限らずいわゆるエコカー減税の恩恵の有るうちに売らないといけません。減税が無くなると元の木阿弥では意味が有りませんので、駆け込み需要に頼らない産業構造と性能の向上に努める外ありません。車体重量の見直しやエンジンの省燃費特性の向上など、いずれにしても日本のメーカーが世界水準を押し上げています。真打であるEV（電気動力）車の登場も待たれますが、この分野はいきなり無名のメーカーが出てくる可能性がありますので楽しみです。リサイクルしやすい部品構成の車輌であることも大切ですので、その辺りの対応も一流であるべきですので注視しましょう。　　　　　　　　藤の滝 posted by (C)違いがわかる男

  2009年05月21日

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  五分の魂

  クライスラーとGMが自社の販売ディーラーを削減するそうです。一気に失業者も増える可能性が大で、新たな雇用不安に繋がってるようです。家業でやってるディーラーも少なくありませんで、いずれもツブシが効かない事もあり、改めて裾野の広い産業です。日本の場合、車検や修理で成り立ってる自動車修理工場や、販売ディーラーはメーカー丸抱えだったりしますので、いきなりアメリカのような混乱にはなりませんし新車販売は別格です。なぜなら新車販売は旨みが全くありませんで、特にメーカー色を前面に出すと返ってやりにくく、あくまでも地元に根ざした修理工場が新車も売ると言うノリです。ですのでクライスラーやGMのディーラーはかなりの利幅があると考えられ、車検がありませんので修理や板金などが工場収入なのでしょう。唯、ニュースでも言ってましたが、ディーラー契約を切られると部品も入らないようです。実はこれと似たような話が私の身にも降ってきまして、創業以来、付き合ってるバイクメーカーのスズキが、契約を改めてやり直すという事で通知が来ました。保証人を３名つけて出せとの事でしたので、バカバカしくなったので、直ぐに「契約はしない・お世話になりました」とFAXを送りました。実際ここ何年もメーカーの営業とは会っていませんで、電話のみのやり取りでした。やはり業界最下位のメーカーのやり方が良く分ります。多分企業のスリム化を狙ってのことなのでしょうが、私は迷惑を掛けられても掛けた覚えはありませんので、実に不愉快ですが、ご時世でもありあまり腹も立ちません。実際バイクそのものの仕入先は幾らでも有りますし、無理してメーカーに付き合う必要も全く無いのが実情です。なんとなればスズキのバイクを売らなければ良いだけの話ですので、付き合ってくれるメーカーのバイクを売るだけです。ちなみに契約をしないと部品も売らないらしいので、その事だけはメーカーとしてやってはならない事ですので噛み付きます。今まで同社のバイクを買ってくれたお客様に申し開きが出来るような体制を取らせないといけません。この場合私は一切利益を求めないと言う事でメーカーの姿勢を問いただします。ちなみに山口からヤマハが撤退する際も同じ事を言って確約を取らせました。いつも出来もしないことばかり言いますので言質を取る事は必要です。　　　　　　　　白をまとって posted by (C)違いがわかる男

  2009年05月17日

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