エベレストのゴミを見る
以前、ジョン・クラカワー氏のエベレスト登山と遭難についてのノンフィクションを読んで以来、折に触れて96年の遭難事故関連の書籍を読んでいました。ディスカバリーチャンネルでもエベレスト登山のドキュメンタリーを再放映していてまたもやエベレスト熱が再発~。といっても私自身は山オンナではなく登山自体には興味はありません。。。昨日、用事のついでに立ち寄った「野口健からのメッセージ展」。アルピニストの彼がエベレストや富士山のゴミ掃除登山をしているのは周知の通り。エベレストから持ち帰ったゴミの一部をギャラリーに展示していました。飲み物の空き缶、食品のプラスチック袋、紙切れ、空のコンロ、そしてデスゾーンでは欠かせない酸素ボンべの空ボンベ。。。放置されているゴミの量が半端ではないとは知っていたけど、こんなものが岩の間や雪原にゴロゴロしているとはねぇ。。。アジアの登山隊のゴミが多いとありました。展示されているゴミにも日本語や韓国語のパッケージがたくさんあったしね。命がけの登山でゴミどころじゃないにしてもきちんと自分たちのゴミと排泄物(気温が低いから土には還らないのよ。大量の排泄物も問題になっているそうです。。。)は持ち帰るというグループもあるんだから、できないことではないでしょうにね。小さなスペースでの展示でしたが興味深かったです。野口氏がエベレストで着用したジャケット、使用したテントなども展示されていましたよ~。「アルピニスト、野口健からのメッセージ展」GALLERY A http://www.a-quad.jp東京都江東区新砂1-1-1最寄り駅は東西線の東陽町。出口3番から3分。竹中工務店東京本店1階です。余談。。エベレスト登山を主催する専門のアドベンチャー会社ってのもいくつかあって、数百万の参加費を払い参加できます。シェルパがキャンプ設営、ロープ張りなどをやり参加者は高度に体を慣らしつつ登って行くというパターン。登山のみに集中できることからかエベレストを目指す登山家が激増。狭い登山ルートが大渋滞することもしばしばだそうです。登山家間の力量と経験のばらつきも相当なもので力量のない登山家がにっちもさっちもいかなくなって後続の人に大迷惑をかけるということもあるそうです。追い抜けば良いのに。。と思いがちですがへばりつくように登る岩壁では無理!とろい人の後に付いたためにひたすら待たされ凍傷で指を失うってこともあります。あまり表では語られない現実を知ると登頂成功って経験と体力、力量はもちろんだけど運(天候に恵まれるか、登頂アタックの先陣を切れるか)もあるなぁと思うわ~。