3年
バタバタと1週間が終わりかけています。最近、とても疲れていて、早く家に帰れた日は10時を回るともう寝てしまったりします。小学生だ……。会社の備品になりさがって2カ月が過ぎました。少しはペースがつかめてきたけれど、体力的にはしんどいことをかみしめるばかり。やった!という達成感に乏しいのに、日々、あっと言う間に時間が過ぎて、実感としては擦り切れていく一方、です。誰かと会って、刺激されたり、栄養をもらったりという機会は極端に減り(というより皆無)、あるのは「社内の連絡」ばかり。目安は2年と言われて始まったこの業務、やっと12分の1かよ。「2年」で本当に解放されるという保証もないというところが、絶望的な徒労感をいっそうかき立てます……。「2年」を思うこんな毎日ですが、3年前の今日、恐らく午後早い時間にヤスが旅立ったことを今朝はしんみり思い出しています。急に調子が悪くなって10日目ぐらいのことでした。体が小さなハムスターは、不調が顕在化するとあっと言う間に死んでしまうものですが、ヤスは野菜ジュースとほんの少しのもやしを食べながら、頑張ってくれました。水分補給が最重要だと獣医さんに助言され、最初は無理矢理スポイトで飲ませていた野菜ジュース。途中からスプーンで口元に持っていくと自発的に飲んでくれるようになって、食べている間は大丈夫だと信じて、夜中もずうっと枕元でヤスの気配に耳を澄ませた日々を思います。眠り込んでいるのをたたき起こしてジュースを飲ませたりしたくないから、ヤスが自然に目を覚まして身じろぎした瞬間をとらえようと、こっちもうつらうつらしながら徹夜を続けたものです。症状が悪いなりに安定してきた感じがして、つい油断して、「素晴らしい帯屋さんの展示会を見に行こう」というお誘いに乗って、ヤスを1人残してうかうかと京都まで出かけてしまったんだよなあ。昼ご飯までのんびり食べて帰ってきたら、ヤスはカゴの中で丸まったまま、天国に行ってしまっていました。ひとりぼっちで行かせてしまった……。もう着物なんか見るのもイヤだ、と思ったくせに、その日から3年経った今も、まだまだうつつを抜かしています。困ったものだ。明日、明後日は今月の私にとっては唯一のなんのケチもつかない連休です。4日に開催される着物イベントにお誘いいただいていたけれど、体力に不安があって欠席することにしました。丸2日、とことん寝て過ごすつもりだったけど、ヤスを連れて、ぶーちゃんに乗ってどこかに出かけてみようかな。