NZ地震
ニュージーランド南島のクライストチャーチ市で22日午後0時51分(日本時間同午前8時51分)ごろ、マグニチュード(M)6.3の地震があり、キー首相は死者は少なくとも65人に上ったと述べた。滞在中の富山外国語専門学校(富山市)の教員と生徒計23人が巻き込まれた。地元民放テレビは未確認情報として死者が200人を超す可能性があると伝えており、死傷者数は増える恐れがある。同専門学校によると、22日午後8時現在(日本時間)、語学研修のためクライストチャーチに滞在している生徒と教員計23人(男性4人、女性19人)のうち19~22歳の生徒11人と連絡が取れていない。男子生徒1人が崩れた建物に閉じ込められ、残る11人は救助されたが、8人が重傷などのけが。これとは別に、留学などをあっせんしている東京都内の会社は22日夜、同社を通じて留学中の十数人のうち数人と連絡が取れていないことを明らかにした。震源は同市から南東10キロ。震源の深さが約5キロメートルと浅く、同市中心部では大聖堂など多くの建物が全半壊した。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、クライストチャーチ市内の8割で停電、電話も通じない。クライストチャーチ空港は閉鎖されたが、23日午前8時(現地時間)をめどに国内線の運航再開を目指している。200人規模の救助隊が夜通し捜索を続けるという。日本や豪州も救助隊や調査チームを派遣した。クライストチャーチ周辺では昨年9月にもM7.0の地震が起きたが、死者は出ていない。(日本経済新聞より)--------------------大変な被害になっているようで、邦人の方の安否だけでなく地元の方や外国人観光客の安否、さらには被災者の暮らしなど心配がつのる。日本を含め各国からの救援も動き出してはいるが、現時点では現地の情報がなかなかつかめない。クライストチャーチでは昨年にも大きな地震があったように、地震そのものは珍しいわけではない。今回は自信の規模は昨年よりも小さいものの、震源が近くて浅い、いわゆる直下型になったため大きな被害が出ている。街のシンボルである大聖堂も被害を受けたという。市民の動揺の大きさは想像に難くない。救助、生活の復旧を含めて、世界各国の協力関係が重要になる。どうか、被害がこれ以上広まりませんよう。