部屋の地図を作成して効率良く掃除するロボット掃除機
フォアベルク日本は、部屋の地図を作成して効率的に掃除を行なうロボット掃除機「Kobold V(コーボルトV) R100」を、同社オンラインショップにて15日に発売した。直販価格は78,750円。店頭では、札幌/函館/神戸/福岡のフォアベルク日本のショールーム、および東急ハンズ名古屋店にて先行販売されている。 ドイツの掃除機メーカー「フォアベルク」製のロボット式掃除機。同社は「ドイツで一番人気」「ドイツ国内でシェアトップ」としている。 コーボルトV R100の特徴は、「レーザーナビゲーションシステム」という効率良く掃除するためのナビゲーションシステムを搭載している点。同システムでは掃除開始時に、1秒間に1,800回の360度回転スキャンを行なった後、反時計回りで部屋の壁に沿って一周することで、部屋全体の地図を作成する。この地図に基づいて、部屋の内部の掃除を効率的に行なう。 レーザーナビゲーションシステムでは、進行方向の障害物を避けたり、家具や置物に触れた時に対象物にダメージを与えないスピードで動くことも可能。同社では、一定の面積の掃除を完了するまでの所要時間を“業界最短”としている。 また、複数の部屋の掃除にも対応。80~100cm幅の空間をドアとして感知することで、部屋と部屋の間、または廊下を区別し、ひとつの部屋の掃除が終わった後、隣の部屋や廊下に移動する。 本体デザインには、多くのロボット式掃除機で採用されている丸型ではなく、D字型の形状を採用。本体前面を円弧ではなく直線とすることで、本体側縁からブラシローラーまでの距離を短くするとともに、ゴミを掻き取るブラシローラーの横幅を“業界最長”となる24cmとした。このブラシローラーは毎分1,440回転で高速回転することで、床のホコリを強力に吸い上げるという。また、D字型の形状のため、部屋の角にもフィットするという。 ブラシにはブラシローラーのほか、届きにくい壁際や部屋の隅のゴミを取り除くサイドブラシも採用。ホコリを撒き散らすことがないよう、幅は2.3cmに押さえている。なお、基本的に反時計回りで壁際を掃除するため、サイドブラシは本体右側のみ設置されている。 センサーには、部屋の地図作りの際に壁の位置を感知する「壁センサー」と、段差を感知して本体の落下を防ぐ「ドロップセンサー」を搭載する。 運転モードでは、家全体を掃除する「ハウス掃除」と、5×1.2mの範囲を部分掃除する「スポット掃除」の2モードを搭載。本体のボタンを押して切り替える。曜日ごとに15分単位で開始時間が選べるスケジュール機能も用意される。 電源はリチウムイオン電池で、充電時間は約1時間半。バッテリー残量が少なくなると、自動的に充電ステーションへ帰還する。掃除の途中でバッテリーが少なくなった場合は、一旦充電ステーションに戻り、充電完了後に再度その位置で運転を再開する。電池の繰り返し充電回数は約800回。 本体サイズは340×340×100mm (幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.7kg。充電時の消費電力は42W。集塵容量は0.4L。連続運転時間の目安は約1時間。リチウムイオン電池の容量は4,400mAh。掃除範囲を制限する磁気テープと充電ステーションが同梱される。 (家電Watchより)----------------------掃除機が地図を作るというのは凄いインパクトだ。手法は「掃除開始時に、1秒間に1,800回の360度回転スキャン→反時計回りで部屋の壁に沿って一周→地図を作作成→地図に基づいて部屋の内部の掃除」というもの。1800発/秒というレーザースキャンは部屋の中であればかなりの精度。そこから作成される地図もかなりの高精度なのではないか。全体を俯瞰してから効率的な掃除を行うというのはインテリジェンスそのもの。さらにレーザーナビゲーションシステムにより進行方向の障害物を避けたり、家具や置物に触れた時に対象物にダメージを与えないスピードで動くという工程もなかなか本格的。さすがに価格は高めだが、空間情報をもとに動く家電という画期的な商品とすれば妥当な線か…