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• 地図上で言語を確認できる!?　ビジュアル型翻訳サイト『European word translator』

  ヨーロッパの言語や地理に興味がある人にうってつけの翻訳サイトが公開された。『European word translator』この翻訳サイトの特徴は、英単語を入力するとその結果が35パターン、ヨーロッパ地図上で表示されるというもの。ご存知のとおり、ヨーロッパは国境によらず多言語、多民族が入り乱れる地域。あらかじめ基礎情報を頭にインプットするのは一朝一夕にはできないが、このサイトがあれば「スペインの中ではこれだけ言語の違いがあるのか……」とか「チェコとスロバキアはこんな具合に発音が違うのか……」と目で位置関係を確認しながら単語、熟語を翻訳できる。ぜひ一度、あなたの思いついた単語を入力して、ヨーロッパ文化の奥深さに思いを馳せてほしい。（アメーバニュースより）------------------------------之はなかなか面白いサイト。英語を入力するとヨーロッパの地図上にその地域の言語での翻訳が表示されるというもの。なるほどひと口にヨーロッパといっても色々な言語があるものだ。スペインは国内で4つの言語（スペイン語の他バスク・カタルーニャ・ガリシア）が表示される。東欧に至っては何が書かれているのか分からない（笑）実用的かどうかは微妙なところだが、様々な言語が地図上で一覧できるのは地理好きには嬉しいところ。大元はUKデータエクスプローラーという英国の様々なデータを見ることができるサイト。その中のコンテンツの一つとしてこの翻訳サイトがある。他にも色々とネタがありそう。

  2014.01.20

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• 限界集落　北海道内６０３カ所　２年で１２８カ所増　空知が最多

  北海道内の集落３７４７カ所のうち、住民の半数以上が６５歳以上の「限界集落」が６０３カ所にのぼり、２年前より１２８カ所増えたことが道の調査で分かった。人口が１００人未満の集落も４７カ所増の２０６６カ所となり、全体の５５％に達した。少子高齢化と人口減が急速に進み、地方などで集落の維持が一層難しくなっている実態が浮き彫りになった。今回の調査は昨年９～１０月に実施し、市内に集落がないとしている札幌市と室蘭市を除く１７７市町村から回答を得た。管内別の限界集落数は空知管内が２０１１年の前回調査比４１カ所増の１２６カ所と最多で十勝管内が同１６カ所増の７８カ所、上川管内が同１４カ所増の７６カ所と続く。釧路管内を除く１３管内で前回調査より限界集落が増えた。（北海道新聞より）------------------------------北海道ばかりでなく日本全体にとっても深刻な問題。社会全体の少子高齢化と、労働力の都会への流出が大きな要因だが、効果的な対策が打たれていないことも事実だろう。産業構造の問題も関わってくるだけに付け焼刃の政策ではどうにもならない側面はあるだろうが、政府ももう少し本気で取り組んでもいいのではないか。そもそも限界集落になってから手を打っても遅い。準限界集落（55歳以上が半数以上）の時点ですでに危機的状況は見えているのだから。問題の根源は高度成長以降の都市集中型の経済発展政策から始まっており、そこに少子高齢化が拍車をかけた。もはやこの状況を立て直すことは簡単ではないだろう。それでもこの問題を放置するわけにはいかないはず。日本社会そのものの破たんへとつながりかねない深刻な現実なのだから。

  2014.01.14

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• 国境の「岩」を「島」に　長崎・五島市、名称変更を申請

  長崎県五島市は１０日、五島列島にある三つの「岩」の名称を「島」に変えるよう求める申請書を国土地理院に発送した。申請は認められる見通し。岩は日本の領海や排他的経済水域（ＥＥＺ）の基点となっており、「国境が岩では心もとない」との声が漁民らから出ていた。申請内容は、福江島の南西約７０キロにある北岩（１９平方メートル）と中岩（８０平方メートル）、南岩（８８平方メートル）をそれぞれ「北小島」「中小島」「南小島」に改めるというもの。三つの岩は総称で「鳥島」と呼ばれるが、同名の島が全国に複数あるため、総称も「肥前鳥島」に変えることを求めた。国土地理院によると、岩の名称を島に変えるのに必要な要件は特にない。申請内容の事実関係を確認したうえで承認し、「地理院地図」などに反映させるという。五島市によると、名称変更について海外メディアから問い合わせがあり、中国や韓国では批判的な報道もある。ただ、異議を唱える声明などは届いていないという。（朝日新聞より）------------------------------島か岩かはあくまでも呼称としての地名の問題なので、特に排他的経済水域云々に影響を与えるものではないはずだが、タイミングがタイミングなので、色々な声が出てくることは否めない。似たような例では2012年に東京都議会でベヨネース列岩に日本語由来の名称を付けるべきという議論があったが、「岩」を「島」に変えるというものではなかった。こちらは個々の岩はもちろん、総称も「岩」のままだ。改名の是非はともかく、地形図や地理院地図の地名は市町村からの地名調書に依存しているので、五島市から変更の申し出があれば通常問題なく進むはず。それにしても（ただの呼称の問題と思われていた）「岩」や「島」がこれほど物議を醸すなら一層のこと海上にある岩にすべて島名をつけてしまえばいいのでは、などと乱暴なことを思わなくもない。例えばベヨネース列岩などは元来カルデラの一部なのだから、氷期の海面低下時には青ヶ島のような立派な島になるのでは？記事にある「鳥島」がどうだかは定かではないが…

  2014.01.11

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• 地理授業で「防災を」　京阪神の教員グループが本出版

  地理の授業での地震や台風など災害の取り上げ方を紹介した「防災教育のすすめ」をこのほど、関西の教員グループが出版した。阪神大震災や２００４年に京都府北部に大きな被害をもたらした台風２３号など身近な事例を載せ、被害の状況や復興の様子の解説を付けている。編集は、京阪神の中学、高校や大学の地理教員でつくる「地理教材研究会」。東日本大震災以後、防災教育について意見を交わし、京都府内などの災害現場を視察して授業で題材にするやり方を１冊にまとめた。１６人で執筆を分担した。水害や台風・高潮、津波など災害ごとに６章に分けた。過去の南海地震による津波被害を地図と照らし合わせたり、台風２３号による由良川氾濫時の水の流れを検証したりして、地理的条件から「なぜ、その場所で災害が起きたのか」を考えさせている。平安京を襲った竜巻のように歴史的な観点を取り上げたり、阪神大震災の被災地の住宅が復興する様子に焦点を当てた内容もある。編著者を務めた龍谷大の岩田貢教授（６３）と嵯峨野高の山脇正資教諭（５０）は「地理は災害の仕組みや被害の地域特性、復興や防災の取り組みなど全体像を示すことができる。防災の基本を身に付け、他の防災教育とも連携して理解を深めてほしい」と話す。古今書院。Ｂ５判、１４８ページ。２９４０円。（京都新聞より）------------------------------これは嬉しい取組。『地理的条件から「なぜ、その場所で災害が起きたのか」を考えさせている』『地理は災害の仕組みや被害の地域特性、復興や防災の取り組みなど全体像を示すことができる』などという視点はまさに真理で、日常における地理学の重要性をも示唆する言葉。問題はどのようにこうした教材を活用するのか。以前、幕張の地球惑星科学連合の防災系のセッションで、地理の授業においての防災教育について「学習指導要領とのからみで限界がある」という現場の話があった。学習指導要領的に防災を取り上げることが可能なのはむしろ家庭課という指摘もあった。このあたりは今でも難しいところなのだろうか。ただ、「防災」と正面切ってアプローチするのではなく、普通の地理の授業の中で、それぞれの学習課題の中に防災的視点を取り入れるという形でなら何とかなるまいか。日常を地理的視野で見る際に、どこかに防災という引き出しがあるだけでも、防災教育は進んでいくのではないか。せっかくこうしたテーマの書籍が出たのだから、現場でどんどん活用して欲しいものだ。

  2014.01.09

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• 高校の日本史必修化を検討　文科相、中教審に諮問へ

  文部科学省は７日、高校で選択科目となっている日本史を必修とする検討を始めた。国際社会で活躍する人材の育成には自国の歴史への理解が欠かせないと判断した。今夏にも下村博文文科相が中央教育審議会（中教審）に高校の学習指導要領の改訂を諮問し、早ければ2019年度から必修科目とする方針だ。下村文科相は７日の閣議後の会見で「グローバル化が進む中で、日本の歴史や文化に対する教養を備えた人材の育成が必要だ」と述べた。高校の社会科は1989年の学習指導要領の改訂で「地理歴史」と「公民」に分割された。現行の地理歴史科は世界史が必修、日本史と地理は選択制となっている。同省が検討する必修化案は(1)日本史と公民を必修とし、世界史と地理を選択制にする(2)日本史と世界史を必修とし、公民と地理を合体した新教科を創設する(3)日本史、世界史、地理の総合科目を新設する――など。中教審ではこうした案を中心に議論が進む見込み。文科省は昨年12月、英語教育改革実施計画を発表し、語学力強化を打ち出したが、世界で活躍する日本人を育てるには自国の歴史や伝統文化の教育を充実させる必要があると判断した。（日本経済新聞より）------------------------------うーん。現内閣の方向性が色濃く出ているような改訂という印象。歴史が必要な教養であることは確か。今日があるのは昨日があるからであるし、過去から学ぶことも多い。現在分かっている歴史がどこまで正しいものなのかは別として、日本人であれば日本史について最低限の知識は持っていたい。しかしその一方で、地理学も多くの学術や社会・経済活動の基礎になる学問だ。軽視してもらっては困るのである。世界史か日本史だという選択でなく、地理も同じテーブルの上に置いて議論するのが筋ではないか。統合や再編成という話も出てきているが、その場合でも出来ることと出来ないことがあるだろう。むしろ高校だけでなく、中学校や場合によっては小学校で学ぶことも含めて考えるべき問題なのではないだろうか。例えば、現在の中学1年生の地理の教科書や試験問題を見ると、それなりのレベルのものをやっている。たぶん、今の大人が見ても分からない問題もある。要は、教科書あるいは授業にそれだけの内容があったとしても、実際にはきちんと学べていない例が多いのではないか。これは日本史にも同じことがいえる。小・中・高を通して考えて、それぞれの科目について、学びやすいタイミング（学年）で学ぶべきことを学ぶ、というアプローチが出来れば一番いいはずなのだが。授業そのもののコマ数が足りないという事情はあるにせよ、抜本的に変えるならむしろそういうことなのではないかと感じている。

  2014.01.08

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• 観光客誘致:イスラム教徒「おもてなし」強化　成田と関空

  観光庁がイスラム教徒（ムスリム）らの観光客１００万人を掲げていることを受け、玄関口となる成田と関西の両国際空港が、戒律に従った「ハラール食」の提供や礼拝スペースの拡充など「おもてなし」の取り組みを強化し始めた。中国・韓国との関係改善が見通せない中、海外から日本への観光客は今年初めて１０００万人を突破。激化する空港間競争に打ち勝ち、更なる集客を図るためにも「ムスリムに選ばれる空港」を目指している。イスラム教は豚肉やアルコールの摂取を禁じ、それらに触れた調理器具も使えない。成田空港は１２月から有料待合室の利用者に対し、専用キッチンを備えた機内食工場で調理したハラール食の出前を始めた（要予約）。来夏までに専用レストランを旅客ターミナルビルにオープンさせる計画もある。もう一つ力を入れているのが、礼拝場所の確保・拡充。ムスリムは１日５回、聖地メッカに向かって礼拝する。成田空港は２００５年に多目的室２カ所を設け、方角を示す「キブラ」という紙を天井に張った。しかしＰＲが不足し、利用は１日平均２．５件（今年度）に低迷。ロビーの片隅で礼拝するムスリム乗客も多いという。そのため、今月からは多目的室を「プレイヤー・ルーム（礼拝室）」に改称。年明けには礼拝前に手足を清めるための水場も併設する予定だ。来夏までに出国審査後のエリアにも２カ所増設する。日本政府観光局によると、訪日ビザの発給要件緩和で、既にイスラム諸国から訪日する人は増えており、特に東南アジアは伸びが著しい。マレーシアから１１月に訪日した人は前年同月比７２．７％増の推計約２万６２００人で、単月では過去最高となった。また、インドネシアも同４３．３％増で１１月としては過去最高の１万１０００人を記録。年間で見ても、１２年はマレーシアが前年度比５９．７％増、インドネシアが同６３．９％増だ。来春から羽田空港の国際線発着枠が拡大し、外国人観光客の奪い合いは激化する見通し。２０年の東京五輪開催も見据え、成田国際空港会社の夏目誠社長は「経済成長する東南アジアは集客の一番のターゲットだ」と集客への熱い期待を隠さない。関空が目指すのは「ムスリムフレンドリーエアポート」。これまで第１ターミナル国際線出発階に１カ所設けていた礼拝スペースを年度内に３カ所に増設する。いずれも男女別室で２４時間開放。手足の洗い場も設ける。ターミナル内の飲食店では、うどん店とそば店がハラール認定を受け、１５店が豚肉やアルコールを使わないメニューを常備。今月２日には修学旅行のマレーシアの高校生ら４４人が空港内でハラール食を味わった。おでんやそばなど和食中心のメニューで、アルコールが含まれるしょうゆやみりんは不使用。評判は上々だった。空港内にある唯一の宿泊施設「ホテル日航関西空港」も１０月から礼拝に使うマットや衣装の貸し出しサービスを開始。全５７６室の壁にキブラを貼り付けた。新関西国際空港会社は「イスラム教徒がストレスなく旅行できる環境を整え、訪日需要を取り込みたい」としている。日本ムスリム協会の遠藤利夫理事の話　戒律の厳しいムスリムを受け入れようという方向性は素晴らしい。ただ、もしハラール食に混入や偽装があれば日本の国際的信頼が揺らぐ。どうせやるなら、できるだけ厳格にチェックするよう注文したい。（毎日新聞より）------------------------------ムスリム対応は分かっていながらもこれまではなかなか手が回らなかった部分。観光立国の立場から手つかずというわけにはいかないだろう。イスラム人口が世界の人口のおおよそ1/4を占めることは紛れもない事実。中東からの来日は少ないかも知れないが、マレーシアやインドネシアは来日観光客としても身近な存在だ。しかし日本社会はなかなかイスラム文化に馴染みがないだけに、来日しても不便が多いことは確かだろう。特に食事は気を使うことになる。（思えばイランからたくさんの人が来日していたバブルの頃はどうしていたのだろう）観光客の玄関口ともいえる空港でこうのような取組が始まったのは歓迎すべきことだろう。しょうゆやみりんは和食の生命線だけに色々と難しい部分はあるが、そこは料理人の腕の見せ所か。最後のコメントにある混入や偽装の問題は心配ではある。何しろ日本は食品偽装王国となりつつあるので…

  2013.12.29

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• 2つのクリスマス島

  世界にはよく知られた2つのクリスマス島がある。ひとつはオーストラリア領のクリスマス島。位置はジャカルタの南500kmほどなのでインドネシアに近い島だ。島名の由来はイギリス東インド会社のウィリアム・マイノースが、1643年の12月25日にロイヤル・メアリ号でこの島に到着したことによる（ただし島には上陸しなかった）。1888年からイギリス領となりリン鉱採屈で栄えたが、第二次大戦ではそれが日本軍の標的となり、1942年には日本軍がクリスマス島を占領する。しかしリン鉱の搬出が思うように行かず、翌年には撤退している。戦後はイギリスのシンガポール植民地の管轄下に編入されたが、オーストラリアが実効的な主権を持ち、シンガポール政府に対して290万ポンドを支払うことで1958年にはオーストラリア領となった。もうひとつのクリスマス島はキリバス共和国が領有する珊瑚礁の島で、島名の由来はイギリスのジェームス・クックが1777年のクリスマスにこの島に到達したことによる。1950年代から60年代にかけて、イギリスとアメリカがそれぞれ核実験を行ったことでも知られる。地球上で最も早く新しい1日が始まるUTC+14時間帯を採用していることから、文字通り世界で最も早くクリスマスを迎える島でもある。いずれの島もクリスマスに発見・到着したことが島名の由来。発見がずれていればクリスマス島という名前は現存しなかったのだろうか。因みにチリのイースター島も1722年にオランダ海軍提督のヤコブ・ロッゲフェーンに発見されたのが復活祭の日（イースター）だったことに由来する。

  2013.12.25

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• 「有田焼で乾杯を」町議会、酒器使用の条例

  佐賀県有田町議会は２０日、町内で乾杯をする際は地場産の有田焼酒器を使うように促す「有田焼の酒器による乾杯を促進する条例」を全会一致で可決、同日付で施行した。各地に乾杯条例はあるが、使う器を指定した条例は全国でも珍しい。隣の長崎県波佐見町議会は９月に波佐見焼での乾杯条例を制定している。条例は有田焼の酒器で乾杯の文化を広め、地元の陶磁器産業振興と、２０１６年の有田焼創業４００年に向けた気運を盛り上げるのが目的。町や窯業関係者、町民に対して酒の種類、飲める・飲めないにかかわらず、町内で乾杯する際には有田焼の酒器使用に努めるよう求めている。条例は町議全員の発議で提案された。代表者の梶原貞則議員は「有田焼には杯もあればビアカップもある。ジュースやお茶でも、いろんな場面の乾杯に有田焼の器を使ってもらいたい」と話した。今後はポスターを作製し、町内の飲食店などに配布して条例の普及促進を図る予定。同議会は、同日夜の議員意見交換会の席上、自分たちで急きょ製作したＰＲ用の杯で早速、条例を“実践”した。（佐賀新聞より）------------------------------これは珍しい条例。昨年京都市が「清酒で乾杯」を呼び掛けた例は記憶に新しいが、「酒器の使用」を条例に持ってきたのは画期的なのでは。もちろん地場産業の盛り上げるためのアイディア出しは重要なことだし、京都が清酒であったのと同じように、日本を代表する磁器の里である有田であれば不思議なことではない。実際のところ、地元の皆さんはどれくらい有田の酒器を使って、あるいは所有しているのだろうか。これは興味あるところだ。こういう条例が出ること自体、もしかすると地元での使用はあまり盛んでないのかも知れない。観光客にしてみると、有田を訪れるとどこでも有田酒器を使っているというのはポイントが高いと思うが。果たして効果があるのかどうか、注目に値する条例かも。

  2013.12.23

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• ギリシャはもはや孤高の座に　－世界のジョーク地図

  「欧州の天地は複雑怪奇」1939年の独ソ不可侵条約の締結に際して、当時の日本の首相・平沼騏一郎が吐いた名言（迷言？）である。近頃、EUの信用不安問題が世界の金融市場を震撼させているが、ヨーロッパの国々のキャラは平沼さんではないが、日本人にはわかりにくい。日本でもなんとか理解できるのが、広く世界の人口に膾炙している「早く飛び込め！」にある各国のキャラだろう。+++++■早く飛び込め！ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」フランス人には「飛び込まないでください」日本人には「みんな飛び込んでいますよ」+++++ちなみに、最近はこの名作「早く飛び込め！」に、経済発展著しい中国と韓国を追加した新バージョンもよく耳にするようになった。追加されるジョークにはこんなものが多い。中国人には「海の中にうまい魚が泳いでいますよ」韓国人には「日本人も飛び込んでいますよ」さて、この程度ならなんとか理解できると思うが、コアなヨーロッパネタとなると日本人にはお手上げである。たとえば「脳の値段」である。+++++■脳の値段人間の脳が売られている市場があった。ある男が店員に聞いた。「この脳は1000ドルか。誰の脳だい？」「これはドイツ人の脳です。優秀ですよ」男は続けて聞いた。「ではこの脳は？ 2000ドルもするけど？」「これは日本人の脳です。最高の品質ですよ」男はその隣に置いてあった脳を指差して聞いた。「しかしこの脳のほうが高いじゃないか。5000ドルだって？いったいどんな優れた脳なんだ」「これはポーランド人の脳ですよ」男が驚いて聞いた。「ポーランド人の脳がどうしてそんなに高いんだ？」店員は言った。「ほとんど使ってない新品同様ですからね」+++++ポーランドといえば、ナチスに蹂躙された悲劇の国である。ところがなぜか、ヨーロッパではお間抜けキャラとして定着している。では、いまやその一挙手一投足を世界中が注視しているギリシャはどうかといえば、これがなぜか「それぞれの文化」をお読みいただけばおわかりのように、ホモキャラなのである。いったいこれは、ソクラテスの時代の師弟愛の名残かなにかだろうか。+++++■それぞれの文化イタリア人とギリシャ人がそれぞれの文化の偉大さを自慢し合った。ギリシャ人：哲学はギリシャで生まれた。イタリア人：確かに。でもそれを実践的なものとして世界中に広めたのはローマ人だ。ギリシャ人：洗練された建物を建てたのは、ギリシャ時代からだ。イタリア人：確かに。でもそれを完璧なレベルまで高め、世界中に広めたのはローマ人だ。ギリシャ人：セックスを始めたのもギリシャ時代からだ。イタリア人：確かに。でもそれを女性に紹介したのはローマ人だ。+++++さらに、そんな幾世紀にもわたる哲学的煩悶および微妙な立ち位置を経て、いまや孤高ともいえる座に上り詰めたギリシャ。詳細は、「ギリシャ人か！」をご一読いただきたい。+++++■ギリシャ人か！ピッチで走らないサッカー選手に監督が一言、「おまえは、ギリシャ人か！ 走らないで、金を稼ぐ気か？」たらたらしている作業員に現場監督が一言、「ここはギリシャじゃないんだぞ。働かないなら、給料はないぞ」通りでホームレスにあうと、「金は全部ギリシャにやった。おまえにはないよ」+++++（プレジデントオンラインより）------------------------------世界地理を理解するにはこうした各国の文化の違いを知ることは重要で、その意味では極端とはいえジョークにはお国柄が出る。特に我々日本人にとってはヨーロッパ人の細かな違いは非常に分かりにくい。ゲルマンとラテンの気質の違いすら分かりにくいのに、ましてポーランドやギリシャなどと言われてもピンとこないのが普通だろう。それにしても、これを真に受けるならギリシャは凄いなぁ。オチがまた何とも。逆に世界各国で日本人がどういう気質で受け止められているのかも気になるところだ。

  2013.12.15

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• 「防空識別圏」A to Z―領空とはどこが違う？

  米国と中国は最近、防空識別圏（ADIZ）をめぐって対立している。中国は先週末、東シナ海の上空にこれを設定すると発表したが、それは日本、韓国、それに台湾のADIZに相当する区域と重なっていた。いずれも米国の同盟国ないしパートナーだ。海上で展開されている係争が空に拡大した形だ。中国の動きはこの地域の国々、とりわけ日本を怒らせた。米国は25日、戦略爆撃機「B52」にこの区域を飛行させた。このいざこざをきっかけに、ある国の軍用機を他国の領空周辺でどのように運航すべきか規定する国際的な取り決めや一国の一方的な方針が、いかに複雑に絡み合っているかが浮き彫りにされた。ADIZは、一国の領空ないし排他的経済水域（EEZ）とどう区別されているのだろうか。テクニカルな定義は、さまざまな複雑な条約や国内法に小さな字で印されている。主な用語を理解しやすくするため、以下でざっくりと説明しよう。領空国際法によると、ある国の主権が及ぶ領空は、領海の外側の境界線までの区域となる。領海は海岸線から12カイリ（約22キロ）離れた地点までとされている。大半の国は、自国の領空に入る全ての外国の軍用機に対し、飛行の許可を取るよう義務付けており、そうしない場合には撃ち落とすなどといった軍事行動を取る権利を有している。中国と日本は、東シナ海に浮かぶ島々（日本で尖閣諸島、中国で釣魚島と呼ばれる）が自国の領土の一部だといずれも主張している。また、この島々の上空および、その周囲12カイリの水域（領海）の上空を、自国の主権の及ぶ領空だと主張している。排他的経済水域（EEZ）海洋法に関する国連条約（略称は国連海洋法条約）によると、どの締約国もEEZの権利を主張できる。EEZは締約国に対し、海岸線から最大200カイリの水域で海洋資源を開発する特別な権利を与える。EEZが他国のそれと重なる場合は、締約国同士が交渉して境界で合意することになっている。大半の国は外国の船が自由にEEZを通過するのを容認している。しかし非攻撃型の外国の軍事行動（例えば偵察パトロール）がEEZで容認されるべきかをめぐる見解は一部で分かれている。米国は容認されるべきだと考え、中国は容認されるべきでないと考えている。中国はよくEEZ上空を飛行する外国の軍用機をインターセプト（阻止）したり、追跡したりするが、通常は撃退しようとしたり、着陸を強制したりしない。防空識別圏（ADIZ）ADIZは国際法で法的根拠が定められておらず、いかなる国際機関による監督も受けない。このため、定義と規則は国によってまちまちだ。通常、ADIZは一国の領空のずっと外側まで及んでいて、飛来してくる敵かもしれない外国軍用機に対処するための時間を自国軍に与える。米国と日本を含むいくつかの国は一方的にADIZを宣言している。こうした国の多くは、外国の軍用機がADIZに入る場合には、自らの身元と飛行計画を明らかにするよう義務付けている。これらの国々はADIZ内で、外国の軍用機の飛行をインターセプトし、エスコート（護送）することがよくあるが、脅威だとみなさない限り、撃退したり、着陸を強要したりすることはない。米国は、ADIZ手続きを適用するのは、自国の領空に進入する意図のある外国の航空機のみだと述べている。中国のADIZは日本、韓国、それに台湾のそれと重なっており、しかも係争領土の上空を含むという点で異例だ。（ウォール・ストリート・ジャーナルより）------------------------------領海や領空、排他的経済水域などと比べても「防空識別圏」というのは多分に軍事的意味合いが強いようで、私たちにとって耳慣れないのもそうした理由からだろう。「国際法で法的根拠が定められておらず」「いかなる国際機関による監督も受けない」ということであるから、宣言は基本的に一方的であるといえる。日本やアメリカも過去に一方的に宣言したわけで、その意味では中国がここにきて一方的に宣言したこと自体は異常なことではない。しかし、中国が宣言したADIZは日本や韓国、台湾のそれと重なっているという意味では非常に挑発的ということになる。さらに今後問題になるのはその運用ということになるだろう。例えばアメリカは「ADIZ手続きを適用するのは自国の領空に進入する意図のある外国の航空機のみ」としている。そもそもアメリカは排他的経済水域内での非攻撃型の外国の軍事行動を容認する構えだが、中国はそれを容認せず、インターセプトや追跡を行うこともある。中国がADIZへの他国機の侵入に対してどういう行動にでるかはこのあたりとも関係してきそう。そもそもADIZは急襲に備える準備領域的な性格であるから、いきなり攻撃するようなことはないにしても、飛行計画の通知は要求してくるだろうし、状況によってはインターセプト等もあるのかも知れない。例えば第三国が中国と日本・韓国・台湾と重なるADIZを飛行した場合、複数の国に飛行計画を開示せよ、ということになる。いずれにせよ、国際法できちんとした取りきめがないことも問題だと思うのだが…

  2013.11.29

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• パナマ運河拡張、ＬＮＧ貿易地図塗り替える－対日輸出加速へ

  拡張したパナマ運河が2015年に開通すると、同運河を利用して年間計1200万トンの液化天然ガス（ＬＮＧ）の運搬が可能になる見通しだ。拡張工事は07年に着工され総事業費は52億5000万ドル（現在のレートで約5200億円）。 運河当局によると、水路の全長は48マイル（約77キロメートル）でＬＮＧタンカーは年間350回通航する見込み。米国からアジアへの運航コストは長い航程に比べ24％減少すると予想されている。フェーンリー・コンサルタンツによれば、通航する船舶の半分が貨物を積載していると仮定して試算した1200万トンは、12年の世界のＬＮＧ貿易量の約５％に当たる。 モルガン・スタンレーによると、シェール層からの天然ガス生産が増えている米国は、拡張されたパナマ運河の最大の利用国になる見込み。米国は20年までに世界第３位のＬＮＧ輸出国になるとみられている。米国のエネルギー自給率は過去27年間で最高の86％。パナマ運河を通じ、日本へのＬＮＧ輸出が加速しそうだ。 フェーンリーのアナリスト、スベレ・ビョルン・スベニング氏は「アジアの市場は巨大だ。大生産地の米国とパナマ運河によって、アジアへの輸出が容易となり、市場へのＬＮＧ供給コストが削減される。こんなことが起きるとは想像していなかった」と述べた。（ブルームバーグより）------------------------------パナマ運河の拡張というのは恥ずかしながら知らなかった。確かにそうなるとパナマはもちろん、アメリカにとっても大きい。日本のエネルギー事情にも影響を与えることになりそうだ。それにしても今更ながらパナマ運河やスエズ運河の位置づけの重要性を再認識させられる。

  2013.11.06

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• NSAによる電話盗聴でにわかに注目を浴びる大使館の「地理的条件」

  米国の諜報機関による電話盗聴問題によって、大使館の地理的な位置関係がにわかに注目を集めている。盗聴スキャンダルの発端となったエドワード・スノーデン元CIA職員が、各国の大使館を拠点とし、携帯電話などの電波を傍受している実態を明らかにしたからである。ドイツのシュピーゲル誌が10月28日に報じたところによると、スノーデン氏が公表した資料には、全世界の80カ所にのぼる大使館が情報収集の拠点として記載されていた。ドイツのメルケル首相の電話盗聴については、ベルリンにある米国大使館の上部に設置したアンテナで携帯電話の電波を直接傍受していた可能性が高いという（本誌記事「米国の電話盗聴問題、徐々に具体的手法が明らかに」参照）。ベルリンの米国大使館はドイツ首相府などが立ち並ぶ行政区に隣接しており、付近を飛び交う電波を受信するには最適の場所といえる。そこで注目を集めているのが、大使館の場所である。スノーデン氏が公表した資料によれば、英国、オーストラリア、日本、韓国など、米国と親密な同盟国は盗聴リストから除外されている。だがそのことは盗聴が一切行われていないことの保証にはならない。実際、日本と米国の貿易交渉が活発だった80年代、90年代には、米CIAが日本の官庁の盗聴を行っていた。ただ、米国とは様々な交渉が必要とはいえ、日本にとっては最大の友好国である事に変わりはない。大使館による無線傍受による盗聴が現実のものだとすると、むしろ気になるのは中国など利害が著しく対立する国による盗聴行為である。　そこで重要となるのが各国大使館の位置というわけである。政治中枢に近ければ近いほど盗聴には有利であり、遠ければ遠いほど不利になるからだ。一般論として、その国との友好関係が深ければ深いほど、政治中枢と大使館の距離は近くなるといわれている。日本でもっとも中心部に位置しているのは英国大使館で、場所は皇居のすぐ隣である。明治維新以後、英国の指導で近代化を行い、現在の日米同盟に相当する日英同盟を結んだ相手であることを考えると、英国大使館の場所が皇居の隣であることは納得できる。米国大使館は港区赤坂にある。住所は赤坂になっているものの、大きな道路を隔てたすぐ先は首相官邸であり、やはり米国大使館の位置は、日本と米国の友好関係を表しているといってよいだろう。一方、中国大使館は港区の六本木にある。有名な六本木ヒルズから少し奥に入ったところだ。一等地ではあるが、政治中枢からは少し遠い。ちなみに中国政府は港区の広尾に土地を購入しており、大使館を移転する計画があるとも噂されている。もし広尾に移転することになれば、距離はさらに遠くなる。ロシア大使館は港区の麻布台にある。斜め向かいは外務省の飯倉公館で、後方は在日米国人の拠点であるアメリカンセンターという微妙な場所にある（ちなみにアメリカンセンターは戦前は満鉄が所有するクラブであった）。米国大使館よりはかなり遠いが、中国大使館と比較すると中枢部には近い。（BLOGOSより）------------------------------なかなか興味深い分析だが、サンプル数自体が少ないので言い切ることは難しそう。大使館と中央政府との位置関係には何らかの因果がありそうだが、それを説得するに十分な内容は見つからない。しかし大使館の地理的な配置には何らかの国家的な意思があったとしても不思議ではない。「その国との友好関係が深ければ深いほど、政治中枢と大使館の距離は近い」という点では確かに何らかの配慮はありそう。しかし逆（遠ければ友好関係が薄いのか）という点についてはちょっと説得力が乏しいかなというところ。サンプル数を増やしてみたいところだが、そもそも大使館自体がそれほど多い訳じゃない。面白い視点だとは思うのだけど。

  2013.11.02

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• 三陸ジオパーク

  宮古に来ている 昨日はこちらにある三陸ジオパーク推進協議会でお話を聞かせてもらえた。 ジオパークという切り口が三陸には合っていることはもちろん、三陸の暮らしとジオの関わりがもっと知られることで、県を跨いで南北に広がるこの地域そのものを上手く繋げられるのでは、という話には大いに共感するものがあった。 三陸は南側がリアス海岸で、北側はリアスではなく海成段丘というのはジオクラスタの間ではよく知られるところだが、南側のリアスが実は沈降地形ではないということを恥ずかしながら初めて知った。 北側と同様の隆起海岸で、ただ隆起の速度が遅いためその間に侵食が進んだのだと。 地形の成因は本当に不思議、というかロマンであることを再認識させられる。 この地域にはまだまだたくさんの知られていない魅力がある。 何とか伝えていきたいところだが。

  2013.10.31

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• 減反見直し、農家賛否

  政府、自民党が米の生産調整（減反）を見直す検討を始めたことを受け、岐阜県内の米農家からは困惑と歓迎の声が交錯した。実現すれば、４０年以上前から続く農業政策の大転換となり、県内でも米価の急落などの影響が懸念されている。減反は国が県に生産数量目標を提示、県は市町村に、市町村はＪＡなど生産者団体に目標を配分。目標に従って生産する農家には１０アール当たり年１万５千円の交付金が支給される。昨年度は、県内の水田面積４万１千ヘクタールに対し生産目標は２万４６６０ヘクタールで、米を作らない水田面積の割合は４０％。全国の３６％を上回った。実際の作付面積も目標内の２万４４００ヘクタールに収まった。県農産園芸課は「仮に目標配分やそれに従う農家のメリットがなくなれば、短期的には生産が過剰になり、米価の急落が危ぐされる」と見通す。「いかにも唐突だ」。ＪＡ岐阜中央会の岡田忠敏会長は驚きと危機感を隠さない。「県内は米しか作れない中山間地も多く、米価の値下がりは農家の生産意欲を奪う。農業から手を引く農家が続出し、農村の崩壊を招く。農協の経営基盤も崩れかねない」と話す。下呂市萩原町の傾斜地で作付けしている熊崎幸一さん（７０）は「減反見直しは中山間地の現状を分かった上での議論とは思えない」と憤る。かんがい用水路の維持管理に１０アール当たり年６千円を負担しており、「中山間地の米作りはコストがかかる。米価が値下がりすれば中山間地の農家は全国でストライキを起こし、自家用しか作らなくなる。水路は維持できなくなり、消火活動にも影響が出かねない」と警鐘を鳴らした。一方、県内有数の米産地、海津市の１ヘクタール余りの水田でハツシモなどをつくる農業男性（７７）は減反見直しについて「むしろ遅すぎたくらい」と歓迎、生産調整が廃止されれば作付面積を増やす予定だ。「補助金に甘えている農家は、どうすれば安くておいしい米が作れるか勉強しない。中古農機の利用でコストを抑えたり女性パートを雇って人手を確保したりと、工夫次第で乗り切れる」と語る。郡上市南農業委員会の岩田英男会長（６６）＝同市明宝＝は、「地形や地域事情を踏まえず、全国一律となっている現行の減反政策の制度設計自体に不備がある。水源地保全のためにも平坦地ばかりに目を向けず、中山間地の農業を守るような制度の見直しを進めてほしい」と注文した。政府、自民党は農家の経営所得安定対策の見直しの検討も始めており、県農産園芸課は「担い手農家への経営支援策も含めた政策全体を見て、必要に応じて国に意見を言う」と情報収集に躍起となっている。（岐阜新聞より）------------------------------元来稲作の盛んな低地と中山間地では暮らしぶりも違うわけで、減反見直しへの反応は大きく異なる。このあたりを全国統一の尺度で考えることには無理があるのかも知れない。そもそも減反は旧食糧管理制度のもとで、コメの生産量が需要量を過度に上回ることで、国が抱える余剰米が増えたこと、さらに消費者米価と生産者米価のバランスが崩れて、いわゆる逆ザヤと呼ばれる食管赤字が生じたことに端を発する。減反政策が始まり、転作への補助金が出たこともあり、中山間地域では多くの農家が転作を試みたが、すべてが上手くいくわけではなく、結果的に耕作放棄地が増えただけ、というケースも多い。かつてのような食管制度がない以上、余剰米が増えれば米価は下落することになる。果たしてそうなるかどうか。一部のブランド米を除けば、低地に比べて生産効率の悪い中山間地域は競争力という面でどうしても不利だ。もちろん農家側にも工夫が必要であることは確かだ。ただ、そもそもの条件の善し悪しが明暗を分けることもまた事実。TPPの行方とも微妙に絡む。日本の「聖域」ともいうべきコメ作りだが、国内でもこうした地域格差の問題が絡むことはもっと認識されていいように思う。

  2013.10.28

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• 地域の元気:群馬・大泉　町観光協会　ブラジル文化で誘客

  日系ブラジル人住民が人口の１割近くを占める群馬県大泉町。来年にはサッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）、３年後はリオデジャネイロ五輪を控え、ブラジルへの関心が高まる。「ブラジル文化発信基地として観光誘客するチャンス」と同町観光協会副会長の小野修一さん（６０）は期待を寄せる。−−ブラジルを観光資源にしようとしたのは。大泉町はもともと、三洋電機を中心にした工場の街です。１９９０年の入管法改正で日系人の在留資格が緩和され、積極的に日系ブラジル人労働者を受け入れたため、町内にはブラジル人向けの商店やレストラン、会社などが増えました。一方で日本人の住民とは距離があったので、両国を理解する場や、町の振興につなげようと２００７年に観光協会を設立しました。ブラジルをキーワードにしたイベントに取り組んでいます。−−住民交流は進んできたのでは。ブラジル人だけで小さな社会が成り立っていたところがあり、日本人もそこに踏み込もうとしなかった。変化したのはリーマン・ショック後です。解雇され生活苦になっても日本人と違って十分な社会保障が受けられない。負担を避けたい雇用主、出稼ぎ感覚のブラジル人双方の問題点が浮かびました。定住を望む人たちは日本の社会に積極的に関わる必要があると感じるようになったのでしょう。ブラジル人の店などでは日本語のメニューが増え、日本語での接客が見られるようになりました。−−観光協会はどんな取り組みを。日本人にブラジルを知ってもらうこと。大泉に来てもらうため毎月、「粋な世界のグルメ横丁」を開き、秋にはサンバイベント「大泉カルナバル」があります。ブラジル側にも日本人客が入りやすい店作りや誘客サービスを促しています。−−今年は新しい試みがあるとか。Ｗ杯や五輪を前にブラジルを売り出すチャンス。大泉カルナバルは、アーティストをブラジルから招き、アシェという音楽や格闘技のカポエイラなど多彩なブラジル文化を紹介します。今まで日本人中心のイベントでしたが、ブラジル人出演者やスタッフに大勢関わってもらいます。日本人も外国人も関係なく、同じ人間同士で付き合っている街だよというところを見せたい。中国や韓国との関係が示すように国同士の付き合いは難しい。我々ができるのは個人レベルで友達になり理解しあうこと。地域で共生していくこと。その橋渡し役になれればいいかなと思っています。大泉町の今年７月の住民登録は４万７４６人で、外国人は５９４３人、そのうちブラジル人が３９２０人を占める。全国の市町村で最もブラジル人比率が高い。町内にはポルトガル語の看板を掲げたレストランやスーパーマーケット、商店など１００店近くが営業。同地域から今年、ブラジル人アイドルグループ「リンダ３世」もデビューし、日本人向けの発信力が加速する。観光協会はこの「ブラジル色」をＰＲする支援活動を行う。県内外のイベントでブラジル料理や雑貨販売の出店を仲介し、ブラジル原産のシモンいもや果実アサイーの商品化も手がける。最大イベントの「大泉カルナバル」は今月２１、２２日に開かれる。問い合わせは同協会（０２７６・６１・２０３８）。（毎日jpより）------------------------------「日本のブラジル」で名高い大泉町。三洋電機や富士重工などの工場が多く、町も積極的に日系外国人を受けれていてきた経緯がある。ブラジリアンタウンがあり、ポルトガル語の看板が並び、町の広報紙もポルトガル版が発行されている土地柄。21・22日に行われる「大泉カルナバル」は日本随一のサンバカーニバルと評判だ。大泉町を筆頭に日本には外国人が多く住む自治体がいくつかあり、2001年にはそのうちの浜松市の呼びかけで外国人集住都市会議が設立され、加盟都市は27市を数える。そのうちのひとつ、美濃加茂市は工場の撤退に伴い、外国人の人口流出が顕著だという。急速な少子高齢化が進む日本社会の中で、産業の維持のためには、今後外国人労働者を迎え入れることは多くなるはずだ。日本社会として外国人労働者をどのように受け入れ、共存していくのか、今後へ向けて解決すべき問題は多い。大泉町のあり方はその大きなヒントになりそうだ。

  2013.09.16

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• 『あまちゃん』で注目のご当地アイドル　リアル“GMT48”決定

  連続テレビ小説『あまちゃん』と連動したNHKの「全国『あまちゃん』マップ！あなたの町おこしキャンペーン」で、地元をPRする全国47都道府県のご当地アイドルが発表された。『あまちゃん』の劇中アイドルグループ「GMT47」は、当初は47都道府県の「地元アイドル」を東日本の玄関・上野と西日本の玄関・品川に集めて、コンサートや芝居で東西を競わせながら、国民的アイドルに育成していくという壮大なプロジェクトだった。しかし、地元アイドル集めは難航。集まったのは主人公のアキ（能年玲奈）を含めて6人だけ――というオチだったが、リアルの世界では無事47都道府県のご当地アイドル48組（東京は2組）がそろった。今後、選ばれしご当地アイドルたちは「地元サポーター」として、全国各地でキャンペーンのPRを行うと同時に、同局の放送やWEBサイトで地元の“町おこし”の品々などの情報発信をしていく。ご当地アイドルの活躍する姿は、随時NHKオンデマンドで全国に無料配信もする。●全国「あまちゃん」マップ！地元サポーターを務めるご当地アイドル（平仮名カッコは難読読み方） 北海道・東北 【北海道】フルーティー　【青森県】りんご娘　【秋田県】pramo（ぷらも）　【岩手県】Chairmans（ちゃーまんず）　【宮城県】SPLASH　【山形県】Ai-Girls　【福島県】Loveit!（らびっと） 関東・甲信越 【茨城県】水戸ご当地アイドル（仮）　【栃木県】とちおとめ25　【群馬県】CoCoRo学園　【埼玉県】pinkish　【千葉県】浦安マリンエンジェルス（UMA）　【神奈川県】ナチュラルポイント　【東京都1】夢みるアドレセンス　【東京都2】asfi（アスフィ） 中部 【新潟県】RYUTist　【富山県】Vienolossi（びえのろっし）　【石川県】おやゆびプリンセス　【福井県】瀬乃∞しすたぁ　【長野県】あっぷる学園　【山梨県】FUJI SAKURA塾　【静岡県】ぷりんせす♪りぼん　【愛知県】OS☆U（おーえすゆー）　【岐阜県】天下布舞 岐阜姫軍団 近畿 【三重県】4-sails（ふぉーせいるず）　【滋賀県】FrilL FleuR（ふりふる）　【大阪府】大阪DAIZY7　【京都府】加茂川マコト　【和歌山県】SA-La（さーら）　【兵庫県】Hmj 姫っ娘5　【奈良県】Le Siana（るしゃな） 中国 【岡山県】Saku Love　【広島県】MMJ　【鳥取県】こすぴッと　【島根県】Shimane Diva Project　【山口県】山口活性学園 四国 【愛媛県】ひめキュンフルーツ缶　【徳島県】しんまち七色ばんど　【高知県】はちきんガールズ　【香川県】きみともキャンディ九州 【福岡県】LinQ（りんく）　【長崎県】SASEBOキャンディーズ　【佐賀県】PinkySky【熊本県】POPSAURUS（ぽっぷざうるす）　【大分県】SPATIO　【宮崎県】Marine Kiss　【鹿児島県】S★UTHERN CROSS　【沖縄県】ぴらのぱうるすあんどぱっきゃまらんど （オリコンスタイルより）-----------------------------国民的ドラマということもあって、いずれはこの手の企画が出るだろうとは思ったが、ついに来たかという感じ。地域の個性を前面に出す「GMT47」のコンセプト自体が地理的というか、地図との親和性も高い。よくぞ集めた、という感覚はあるかも知れないが、インディーズで活動しているアイドルは相当数いるので、案外それほどの障害はなかったのかも知れない。逆にいうと、安易な選考になっていなか、とついつい老婆心が出てしまう。この企画はアイドル性はもちろんだが、それ以上に地域を代表できるかという側面が重要。「地元の“町おこし”の品々などの情報発信」というが、情報発信にとどまらず、地域の産業や観光の起爆剤になれるのか。そこまで行って初めて成功と考えなければただブームに便乗しただけと見られても仕方がない。

  2013.08.06

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  適当すぎる北海道地図がだいたいあってると話題に

  Twitterに投稿された適当すぎる北海道地図が話題になっています。Togetter「北海道をテキトーに分類した図が分かりやすすぎるｗｗｗ」にも一部地域の人涙目な反応がまとめられています。「札幌」「函館」はギリギリOK（？）だとしても、それ以上に広い地域を「動物園」「牧場」でひとくくりにする大胆な適当ぶり。北部の「さむい」「流氷」や、釧路方面に実際にある標識をネタにした「ジャスコこの先130km」など抽象と象徴を巧みに使い分けて北海道を分類しています。極めつけは札幌と函館の間にある「なにか」。なにか住民からは「室蘭市民を敵にまわしとりますな」「爺湖温泉も忘れないであげて！」といった悲痛な叫びがあがっています。この「適当地図」は他の投稿者による神奈川県版が元ネタとなった様子。こちらも多くの地域が「なにか」でひとくくりにされています。 （ねとらぼより）------------------------------これは面白いなぁ。もちろんおふざけといえばおふざけなのだけど、地域の特性を切り取って抽象化するという意味では地理学的・地図学的成果としていいのかも知れない。これを見て多くのネットユーザーが同意していることからも、それなりに社会に共有されている特徴を捉えていることは確かだ。それにしても、全国的に見れば多くの都道府県が「1県1イメージ」である中で、これだけイメージを分割できる北海道はやはり凄いと言わざるを得ない。

  2013.08.02

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• 【わたしの富士山】　見えるだけで心動かす山　富士山可視マップをつくった田代博さん

  日本一遠くから富士山が見える場所をご存じですか。和歌山県那智勝浦町にある、その名も色川富士見峠。富士山からの距離は約３２３キロです。私の予想をもとにアマチュア写真家２人が撮影に成功したことで、地名が変わってしまいました。 富士山が見えるかどうかは、その場所の標高と地球の丸み、周りの山の高さなどから計算で割り出せます。理論上、富士山が見える場所を地図に示し、１９８６年に「富士山可視マップ」として発表したところ、大反響。現地で本当に見えるかを確認し、写真を送ってくれる人が現れました。色川富士見峠からの写真も、その１枚です。ただ「見える」ことがこれほど人の心を動かす山は、他にありません。昔から「富士の見える場所」は日本人にとって特別でした。都内には、江戸時代から伝わる「富士見坂」が２０カ所以上あります。しかし、その大半は現在、建物で視界を遮られてしまっています。都心で人気の富士見スポット、日暮里富士見坂（荒川区）でも、目の前に１１階建てマンションが建設中。あと数カ月で富士山が見えなくなりそうです。高層ビルに上ればいくらでも見えますが、由緒ある眺望が失われるのはさみしいもの。富士山とともに「富士見」の文化も、かけがえのない遺産として次代に伝えられることを祈ります。（共同通信より）------------------------------富士山といえばこの人、ともいうべき田代先生のインタビュー記事。見えるだけで心が動く山。「富士山可視マップ」が受け入れられたことはその富士山の存在感の現れでもある。富士山が世界「文化」遺産に認定されたのも、こうして日本人の心のどこかにその存在が刻まれていることが大きい。失われつつある富士見坂への田代先生の懸念は、日本人の心の寄りどころが消えていくという危機感もあってのこと。これからも「文化」としての富士山の姿を伝え続けて欲しい。

  2013.06.27

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• ダカールのつもりが「ダッカ」に到着、機中で気付く

  米ロサンゼルスからアフリカ西部セネガルの首都「ダカール」への便に乗ったつもりが、向かった先は南アジア・バングラデシュの首都「ダッカ」――。夫婦が機中で異変に気付いた頃には手遅れだった。米紙ロサンゼルス・タイムズが伝えたところによると、サンディ・バルディビエソさんと夫のトリエット・ボーさんは昨年末、トルコ航空でダカール行きのチケットを購入した――はずだった。ダカールの国際空港のコードは「ＤＫＲ」、ダッカのコードは「ＤＡＣ」。チケットには「ＤＡＣ」の文字があったが、夫婦は深く考えることもなく、それがダカールを指すのだろうと思い込んだ。機内に入って席に着いてからも、２人は安心しきっていた。「乗務員のアナウンスで目的地はダッカと聞こえた時も、ダカールをトルコなまりで言うとそうなるのかと思った」と、サンディさんは振り返る。イスタンブールでの乗り継ぎの後は、２人とも疲れて眠ってしまった。その後目覚めて機内を見回した時、乗客がアフリカ人でなく、アジア人ばかりなのに気付く。客室内の地図表示を確かめて、事の重大さを知った。２人を乗せた飛行機は、目的地から１万キロ以上も離れた空港に向かっていたのだ。トルコ航空は着陸後、２人をイスタンブール経由でダカールへ送り届けた。預けてあった荷物を取り返すまでには、さらにあと２日かかったという。（CNNより）------------------------------笑い話にするにはあまりにも気の毒だが。空港コードは一般の人にはとても分かりにくいし、「乗務員のアナウンスで目的地はダッカと聞こえた時も、ダカールをトルコなまりで言うとそうなるのかと思った」というのも海外航路ではままありそう。結局言えることは海外旅行には色んなリスクがあるということ（笑）そして飛行機という乗り物の取り返しのつかなさ加減か…

  2013.06.11

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  富士山、スカイツリーそろい踏み　“絶景スポット”

  鎌ケ谷市は、東京スカイツリーなど都心の景色が一望できる市役所屋上の開放時間を午後５時４５分まで延長している。スカイツリーのクリスマススペシャルライティングに合わせた企画で２８日まで。市によると、市役所西側は大きな建物が少なく、晴れた日の昼間には富士山とスカイツリーを一緒に展望できるなど隠れた“絶景スポット”となっており、市民のほかプロカメラマンも訪れる。今の時期は冠雪した富士山を見ることができる。（ちばとぴより）------------------------------なるほど、ありそうでなかなかない構図かも知れない。理屈で言えばスカイツリーより東であれば見えるはずだけど、都市部はどうしてもビルが邪魔をする。高い障害物がない程度に田舎で、高台という条件か。幕張あたりの高層ビルだと一見いけそうな気もするけど、案外富士山とツリーの方向が違うし、思ったより場所は限られるのかも。撮影ポイントも含めてコンテストを開催するのも面白そう。

  2013.06.07

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• 地図しりとりアプリ

  しりとりで地理を勉強しよう！地図しりとりの紹介です。地図しりとりは、世界の実在する地名でしりとりをする学習アプリです。 実際の地名を10繋げて、距離を競います。地名を繋げるだけでも結構大変なのに、距離を稼げる地名を考えながらしりとりをすると、地理の勉強になりますよね！ 地理を勉強中の学生さん、雑学を身につけたい社会人の方、とにかく世界が好きな方にオススメします！まずはルール説明を読んでみましょう。実在の地名でしりとりをして、10繋いだ距離を競います。・実在の地名でしりとりを10回して、しりとりで繋いだ場所の距離の合計を競います。・同一ゲーム内で同じ場所は複数指定できません。・地名は全て「全角カタカナ」で10文字以内で入力してください。最後が小文字（ァ等）と「ー」は登録できません。・「実在しない地名」「すでに登録した地名」「前の文字と始まりの文字が違う」のどれかを3回行うとゲームオーバーです。・開始位置は現在地（現在地が取得できない場合は東京駅）を基準に開始されます。最初の地名は自由に決められます。※地名は地図情報で取得できる1件目を利用するため、適当な場合があります。しりとりなので、最後に「ン」が付くと即ゲームオーバーですよ！ 「ワシントン」とか、「アフガニスタン」とかはアウトです！ 位置情報を許可して現在地からスタートしましょう。好きな地名を入力してスタート！「シンジュク」→「ク」。。。「クウェート」！！おっしゃ！一気に8000km近く稼いだよ！「卜」………「トルコ」、「コロンビア」これはかなり順調な勢いですよ！えーと。。。「アフリカ」、「カナダ」！「ダイカンミンコク」！ここで詰まってしまいました。 「ク」から始まる地域を地図から探しましょう。 ロシアにありました！ 「クイシトゥイム」ですまた「ム」で詰まったので苦し紛れに「ムータイリク」と入力しましたが、ダメでした。。。ミスが３回でゲームオーバーなので気を付けましょう。しりとりの結果です。かなり世界をまたにかけた気がしますが、どうでしょうか？累計距離は80,216kmでした。 ここは履歴からいつでも見られるので記録更新目指して頑張りましょう。FacebookやTwitterで共有できます。 距離を稼いだらパターンを教えて上げましょう！一回の距離をいかに稼げるかがポイントですよ！しりとりを地名でしばると別のゲームになりますね。世界の知らなかった地名を楽しみながら覚えられます。何人かで順番に答えてみるのも面白そうです。無料なので是非皆さんで楽しんでください！アプリをダウンロード（APP Bankより）------------------------------これは面白いんじゃないか、もしかして。単純だけど、距離を競うわけだから結構深い。なるべく地球の裏側を探すのがコツかな？地理好きの皆さんは是非に。

  2013.05.14

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• なぜ北海道の歌登にタイ人観光客が大挙しているのか？

  北海道に住んでいる人ですら、「歌登（うたのぼり）？地名は知っているけど、さてどこだっけ・・・？」と地図を見ないと場所の見当がつかない。札幌に住んで丸3年の私の場合は、その地名すら聞くのが初めてであった。そんな場所にタイ人観光客が宿泊をして大満足をしているという。いったい、どういうからくりがあるのだろうか。 テレビ北海道の「けいざいナビ北海道」という番組では、毎週北海道の経済ネタをもとに構成しており、私はそのメインキャスターを務めている。毎回興味深いネタが登場するが、なかでも今回のタイ人観光客の話は本州のほかの観光地にも参考になる部分が大きいと思われるので紹介したい。 北海道の観光地と聞いて思い浮かべるのはどこであろうか。小樽、函館、旭山動物園、札幌、ニセコ、富良野、美瑛、網走監獄、流氷見学ツアーなどがパッと思いつくはずだ。 今回取材したタイからの観光客のご一行も小樽、札幌、旭山動物園は観光ルートとして組み込んであった。宿泊地には札幌、層雲峡（旭川に近い場所にある温泉街。首都圏の箱根、関西圏の有馬温泉のイメージであろうか）、そして歌登となっていたのである。歌登の宿泊ホテル（うたのぼりグリーンパークホテル）に着いたタイ人ご一行様は、浴衣に着替える。取材したのは3月、北海道ではまだまだ雪が根深く残るシーズンだ。しかし、北海道は建物の中は非常に暖かいので浴衣でも十分快適に過ごせる。 そんな浴衣姿のタイ人観光客たちが夕食用の特設会場に足を運ぶと、ステージ上では鉢巻き姿の男たちが力強く和太鼓を打ち鳴らしている。気分上々、テンション上昇だ。この後は、これでもかというぐらいに日本を舌と体で同時に味わってもらうことになる。 みんなで餅つきをやり、たこ焼きを作り、寿司も自分たちで握る。手巻き寿司ではない。本当の握りずしだ。自分で握った寿司に舌鼓をうつ。マグロの解体ショーならぬ、鮭の解体ショーもある。そして、流しそうめんまで登場するのだ。日常では、北海道でたこ焼き屋を目にすることはほぼない。餅つきも本州と同じで通常は正月のみ実施している。和太鼓だって滅多にお目にかからない。しかし、そんなことは関係なく、観光客が喜ぶならということで全部てんこ盛りにしているわけだ。 「けしからん！そんなことをすると、たこ焼きや北海道のものだと誤解されるし、日本人は年がら年中餅つきをしているなんて勘違いされる、浴衣を持っている日本人も多くはないはずだ」という批判も当然にあろう。 しかし、これらはタイ人側からのリクエストに応えたらこうなったとのことであり、彼らは一度に日本を味わい尽くしたいわけだ。北海道にはきれいな景色とおいしい食べ物があるので、観光資源は十分ある。したがって、観光地に存在する宿泊施設では黙っていても観光客がやってくるので、ここまで徹底的にやるところはあまりないだろう。 しかし、それら観光地の宿泊施設があぐらをかいてくれるからこそ、この歌登のホテルのように、徹底的に海外の観光客のニーズに応えると観光地でなくとも宿泊をしにやってきてくれるわけだ。 このホテルでは2010年からタイ人観光客の受け入れを開始し、最初の年は200人、2011年は400人、2012年は600人、そして今年は800人の宿泊を見込んでいる。 対照的なのは小樽だ。小樽は代表的な観光地であるが、実は宿泊施設があまり存在しない。何もしなくとも観光客が毎日やってくるのだが、それら観光客は電車で30分ほどの札幌で宿泊する。あるいは、車で1時間半ほどのニセコに滞在する。 せっかく毎日たくさんの観光客がやってきてくれるのに滞在時間が短いのだ。これを嘆く声が小樽では非常に多い一方、実際は何もしなくても観光客が来てくれるため動きは鈍い。 話を戻すと、外的環境も追い風だ。去年からはバンコクと新千歳空港を結ぶ直行便が就航し、搭乗率は当初予想を上回って好調に推移している。現地バンコクの旅行代理店も取材班が訪れたが、北海道観光のツアーはキャンセル待ちの状態とのことだった。さて、そうやって、夕食会場で存分に楽しんだタイ人ご一行は、次に外に出る。3月の歌登、気温は当然氷点下だ。夜ならマイナス10度、20度にもなる。浴衣から完全防寒の服に着替えて彼らは雪像作りを体験する。巨大な雪のかたまりにノコギリを入れてギコギコと刻んでいく。また、雪で作ったかまくらの中に入り、そこで一杯のお酒を楽しみつつ、かまくらの天井で北海道の夜の星座を楽しんだりする。存分に日本と北海道を味わい尽くした観光客にインタビューをすると「楽しいおもてなしがあっていいホテルだ」というコメントが帰ってきた。和太鼓も最後はタイ人が一緒になって叩いていた。 3月の歌登は単なる雪深い田舎でしかない。大仏も五重の塔もお城も新幹線も富士山もスカイツリーもなんにもない。しかし、上手に日本らしさと北海道の特徴を織り交ぜている。しかもコストはあまりかけず、手作り感満載だ。 今回はタイ人観光客にウケたわけだが、この事例は相手がほかの国からの観光客であっても喜んでもらえるであろうし、日本の他の地域にとっても参考になる事例ではなかろうか。 また、海外から日本にやってくる観光客が喜ぶものとしてわれわれが普段思い浮かべるのは、上にあげた大仏など観るものが多く、体験してもらうものは実は少ない。しかし、われわれが海外に行くと海外を体験したいのと同じように、海外からの観光客も日本を体験したいのだ。そんな簡単なことにも気づかせてくれた今回の特集であった。なお、翌週の番組では、北海道の水族館ブーム到来というのを特集したが、その中で登別のマリンパークニクスという水族館に台湾人観光客が大挙しているという事例を取り上げた。 観光客の目の前をペンギンたちがよちよちと歩くペンギンパレードが人気なのだが、そこで台湾人観光客に提供しているランチが目を引いた。中国風のお粥を提供しているのだ。これも台湾人がこの水族館を途中のお立ち寄りスポットとして気に入っている理由の一つらしい。 北海道なら海鮮をふるまうべき、という固定概念を強く持っているとこうはならない。海鮮に比べるとコストも安く、施設側にとっては一石二鳥だ。 顧客のニーズをつかむというのはわれわれビジネスの世界にいる人間は日常茶飯事的に行っていることではあるが、日本を観光地として売る、アピールするという意味では従来の固定概念の払しょくも含め、まだまだ余地がありそうである。（ダイヤモンドZAI　「株」ニュースの新解釈より）------------------------------交通機関の高速化は地方の思惑をよそに、ストロー効果などの影響もあって、人々の滞在を減少させたほか、人材の流出も顕著になるなどマイナス面も大きい。いわゆる街おこしや観光振興に努力する地域も多いが、ゆるキャラの起用など、正直一時しのぎ的で、本質的なものではないように感じる。我々の世代にはどうしてもバブル期に地方に乱立したテーマパークが思い出されてしまうのだ。長い目で見れば、道は困難でも、人のリソースも含めて、本当の意味で地域に根差した、地域が本来持つ魅力を発信できるのが理想ではある。話はそれるが、現在NHKで放送している朝の連ドラ「あまちゃん」はそうした浮ついた地域振興へのアンチテーゼというか、本質回帰を訴えているように感じてならない。歌登のケースがそのまま地域の本質を表しているかといえば必ずしもそうではないかも知れない。しかしそこには北海道ならではの地域の持ち味をベースとしながらも「ハコ」に頼らず、日本を訪れる外国人観光客をターゲットに「サービス業のあるべき姿」を指向する考え方が垣間見れる。本来であれば（失礼ながら）観光的に光が当たらない地区をここまで押し上げている努力には頭が下がる。本来地域振興にはマニュアルなど存在しない。100の地域があれば100通りの魅力があるからだ。歌登のケースはその一例にすぎず、他の地域がこれをなぞったところで成功はしないだろう。それでも地域がもう一度自らの魅力を再確認することがスタートになるのではないか。自分は一観光客の立場でしかないが、魅力的な地域は素直に応援したいな、と思う。

  2013.05.04

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• EUでの地理的表示登録、ベトナム商品の市場拡大に必須

  「ベトナムと欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)が発効するまでに、ベトナムは自国の商品、特に農産物についてEUで地理的表示(GI)を登録して、市場拡大のチャンスを活かすべき」。欧州委員会(EC)農業・農村開発総局が22日に開催したGIの登録と保護に関するセミナーで、在ベトナムEU代表団のフランツ・ジェセン大使がこう奨励した。22日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。GIとは、ある商品の確立した品質、社会的評価、特性が地理的原産地に由来する場合に、その商品の原産地を特定する表示のこと。GIが保護された商品は、GIのない同種商品よりも高く売れ、また模倣品の防止手段になるとみられている。ベトナムの商品では、メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島の呼称「フーコック」が、EUにおけるGI保護の対象第1号になっている。しかし登録申請から認定まで3年もの年月がかかった。EC農業・農村開発総局のジルバ・ロドリゲス氏は、GI認定手続きが複雑であることを認めながらも、EU市場により深く参入したければGI登録をするべきとの考えを示した。科学技術省知的財産権局によると、ベトナムがGIを保護している産地は35あり、うち3つが外国の産地だ。ベトナムでGIが登録される可能性のある産地は約1000に上るという。（VIET JOより）------------------------------知的財産権の一つとして保護対象になるGI。世界貿易機関（WTO）の協定では地理的表示について、「地理的原産地」として、世界知的所有権機関（WIPO）では「原産地表示」及び「原産地名称」と定義されている。これは自由貿易の中では重要な概念ということになる。ベトナムとしてはFTA発効をひとつのチャンスとしてGIを最大限活かしていこうということか。EUでは原産地名称保護制度により、「ボルドー」などのワインや、「ゴルゴンゾーラ」などのチーズやバターなど農産品を対象として保護を図っている。一方アメリカでは、もともと商品名に奥州の地名が使われているケースが多いこともあり、こうした保護制度には積極的でないという。日本はこうしたことに甘い印象もあるが、ワインや焼酎に加え、近年では清酒もGI保護の対象になっている。このあたりは「地域ブランド」の話とも大きく関わってくる。牛肉のブランドは一般によく知られているし、魚でも「関さば」などは偽物が出回ったほどで、現在では登録商標として「地域団体商標（地域ブランド）」として登録されている。地域特産品の競争力向上、ひいては地域そのものの振興を考えても、こうした保護制度は重要な意味を持つのではないか。

  2013.04.29

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• あまちゃんロケ地に観光客続々　久慈・小袖地区

  ＮＨＫの連続テレビ小説「あまちゃん」放映後、初の週末となった６日、久慈市宇部町小袖地区には県内外から家族連れらが訪れ、ロケ地の風景を楽しんだ。地元の海女や観光団体も海の幸でもてなし、続々訪れる観光客に「あまちゃん効果」を実感した。小袖漁港周辺には青森や八戸ナンバーの車が止まり、千葉県から訪れた人もいた。霧が立ちこめたものの、観光客はテレビで映し出された海や漁港の様子を眺め、記念写真を撮っていた。仮設の小袖海女センター周辺では、小袖北限の海女の会（大向広子会長）が鮭汁（さけじる）やイカ焼きを提供。市観光物産協会（細田稔男会長）はウニやエビが入った磯ラーメンを販売した。市や県は２０日から土、日曜と祝日、小袖海岸周辺で観光目的の「マイカー規制」を実施。市中心部から臨時バスを運行する。（岩手日報より）------------------------------何だか「あまちゃん」のドラマさながらの展開だ。以前からNHK大河ドラマは関連地域の観光振興に貢献していたけど、最近では朝ドラも例外ではないようだ。特に久慈市など三陸の北部は南部に比べると観光資源がやや弱いと言われていただけに、その効果は大きそう。実際にドラマで美しい海や可愛らしい北リアス線、そして海女の仕事ぶりなどを見ていると「行ってみたいな」という気持ちになるのは不思議ではない。あとは受け入れる側がしっかりと準備することか。過疎の集落に注目が集まるのは悪いことではない。ドラマがすべてではないにしろ、このチャンスを活かしたいところだ。

  2013.04.08

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• ウラジオの旧日本人街散策ツアー 日ロ歴史家作製の地図手に

  ロシア極東ウラジオストクで３０日、明治時代から１９３０年代にかけて多数の日本人が居住していた旧日本人街など日本ゆかりの建築物などを巡る散策ツアーが行われ、地元在住の日本人や日本語を勉強するロシア人ら７０人以上が参加した。ツアーは地元の日本総領事館や博物館が主催。参加者は大阪経済法科大の藤本和貴夫学長や極東連邦大のゾーヤ・モルグン准教授ら歴史家を中心に２年前に作製された「浦潮旧日本人街散策マップ」を手に市内を巡った。（福井新聞より）------------------------------一度行ってみたい町のひとつだがこのマップも欲しい。ウラジオストクといえば軍港として有名で、旧ソ連時代は外国人はおろか、市外居住者の立ち入りも禁止される閉鎖都市だった。その間代わりに貿易港となったのがナホトカで、当時はシベリア鉄道もナホトカから出ていたはず。明治時代には「浦塩」などと記されていたのは『坂の上の雲』でもお馴染みだ。ここにはかつて大きな日本人街があって、1920年代頃が最盛期だっという。さすがに当時を知る人ももう少ないだろうが、日本人にとってはその縁をたどる意味でも訪れてみたい場所だ。近年では日本からの中古車の輸入基地となっていたほか、日本語を学ぶ人も多く、日本とは（距離だけでなく）近い街と言えるかもしれない。広いロシアの中でも極東の端に位置するので中央との結びつきはどうなのだろう？数年前にここをホームタウンとするサッカークラブがロシア1部リーグに昇格した際には移動距離の長さで大変なことになったのだとか。

  2013.03.31

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• 気象協会、PM2.5分布予測地図をWeb公開

  日本気象協会は3月22日、天気のポータルサイト「tenki.jp」で、微小粒子状物質「PM2.5」の分布予測の公開を始めた。日本を含む東アジアを対象に、独自に割り出したPM2.5の3時間ごとの分布予測を3日先まで提供。地図上で色分けして表示する。 PC版とスマートフォン版のサイトを用意。濃度は7ランクに分けて表示しており、地図上でオレンジ色に近いほどPM2.5の濃度が高く、白色に近づくほど濃度が低い傾向を示している。 独自の気象予測モデル「SYNFOS」と、米国環境保護庁（EPA）が中心となって開発を進めている化学輸送モデル「CMAQ」を組み合わせたシステムに、東アジアの大気汚染物質排出量の推計データを入力し、PM2.5の分布推移を解析して予測を立てている。（ITmediaより）------------------------------知りたい情報が地図上でどんどん公開されるの時代だと実感する。日本も戦後の急速な工業化の中で大気汚染は公害として社会問題にもなった。川崎や四日市のぜんそくは社会科の教科書でも定番だった。今や大気汚染は自国だけの問題ではなくなってきている。他国へ影響を与えることもあれば他国の影響を受けることもあるわけで、地理的にアジアの東端に位置する日本はどうしても大陸の影響を受けることになる。黄砂はその代表例だろう。PM2.5については粒子径が2.5μm以下と細かいことから当初から健康への影響が報道されてはいた。環境省では微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報を公開して注意喚起を行っており、暫定的な指針として日70μg/m3が70を越えた場合には不要不急の外出や激しい運動を控えることなどを呼び掛けている。しかし実際のPM2.5の分布やその予測が分からないことにはこうした対策もとりずらい。今回の気象協会の分布予測の公開は地域における対策の参考になるし、大いに利用したいところだ。もちろん大気汚染を防ぐという根本的な対策もきちんとされるべきであり、アジア全体で共有認識すべき問題であることは強調したい。

  2013.03.25

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• 中国地方当局、コカ・コーラによる不当マッピング疑惑追及

  中国雲南省の当局は、米コカ・コーラ(NYSE:KO)に対し、その地域で違法なマッピング（地図作製）行為に及んだと主張した。中国内のこうしたデータをめぐる敏感さを象徴する最新の出来事となった。 西南部の雲南省の当局は、米ジョージア州アトランタに本社を置く飲料会社に対し、データマッピングにかかる21件の違反行為をめぐり追及した、と省政府ウェブサイトに12日掲載されたニュース記事は示した。この記事によると、コカ・コーラの従業員は携帯GPS端末を用いて機密情報を収集したという。記事の日付は2月28日だが、中国メディアが取り上げ始めたのはここ数日のこと。 広報担当者は、コカ・コーラは地元当局と協力してそのロジスティックシステムが政府の規制を完全に順守するよう万全を期すると述べた。 コカ・コーラらは声明で、ここ数年では中国での顧客サービスや燃料効率の改善のためにマッピングや位置情報システムを活用していると述べた。「こうした顧客物流システムは中国や世界全体で多くの業界により幅広く使われる商業アプリケーション」と声明で位置付けた。中国政府は長らくマッピングについて、国家安全保障上の理由や境界線や紛争の対象地域の名称の定義をめぐる対立など政治的微妙さから警戒感を示している。このため、GPS技術が携帯端末や携帯電話機に普及するとともに規制を強化している。（ウォールストリートジャーナルより）------------------------------地図の流出に関して非常に計警戒心を持っている中国。 多くの国におい地図は今でも国家機密の一つであることは理解できる。しかし商業衛星が世界中のデータを取得し、スマホのGPSで様々なサービスが受けられる現代において過度な取り締まりが果たしてどれほどの効果を生んでいるのかは疑問だ。シーボルトの時代ならいざ知らず…軍事衛星であればさらに高分解能の情報収集が容易に行われているであろう。いわゆるG空間社会や高度情報化社会は産業・文化両面においてもはや不可避な概念。ここに過度な規制を掛けてしまえば、位置情報関連作業という巨大なパイを放棄することになりかねない。逆にここを開放すれば、中国は広い国土や大きな人口も相まって、世界が注目する市場になりそうだが。技術的なポテンシャルは高そうなだけに、惜しい話ではある。　

  2013.03.14

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• 「世界地図」人工島が一部変形＝ドバイ

  アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイ沖に浮かぶ世界地図の形をした人工島「ザ・ワールド」の一部が、風や潮流の影響で変形したことが２２日までに分かった。３００に上る島も開発されたのは二つにとどまっている。地元紙ガルフ・ニューズによると、ＵＡＥの研究機関が衛星を使い、１５カ月間にわたって撮影した画像を比較した結果、一部の島がわずかに変化していることを確認した。ただ、潮流で堆積物の量が変わったことに伴う変形で、島自体は浸食されていないという。（時事通信より）------------------------------ドバイといえば究極の摩天楼ともいえるブルジュ・ハリファが思い浮かぶのだが、人工島群もなかなかすごい。地図や衛星画像などで見るとちょっと異様な光景。人工島のなかでも「The World」は異彩を放っている。島々は世界地図を模して配置されていて、テーマパークなどが予定されている。島にはフェリーで渡るのだとか。島は売りにも出されていて、世界中の大金持ちが購入している。自分の島を買ってそこに豪華邸宅を設けるというバブリーな世界だ。それが変形している、というのは気になるところ。すぐさま浸食の可能性を考えたがそうではないという。いずれにせよ、我々日本人からすると海の上に住む、それも埋め立てた人工島というのは津波やら液状化やらを見てきているだけにちょっと怖さもある。しかしそこは沙漠の国。実際に衛星画像を引いていくと荒涼とした世界が目に飛び込む。プライベートアイランドでの暮らしは優雅に違いないだろうが、相手は自然。それなりのリスクもあるのだろうな。それでもドバイは世界のオアシスになれるのだろうか。

  2013.02.24

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• 北九州市市制５０年

  北九州市は１０日、市制５０年を迎える。旧小倉市職員として５市合併の事務を担当し、９３〜９６年度には北九州市助役を務めた出口隆さん（７８）は当時の秘話を明かしながら「中国や韓国などアジアと近い地理的な良さを生かして、飛躍してほしい」と市の発展に期待を寄せる。１９６２年に作製された１枚の古い図面が出口さんの自宅に残されている。そこには翌６３年に誕生する北九州市の本庁舎を、現在の市立中央図書館（小倉北区）の場所に置く案が描かれてあった。「いい案だったが、最終的にはボツでした」と懐かしそうに語る。５７年に旧小倉市に入庁し、６０年から合併調査を担当した。昭和以降、大きな合併話が持ち上がったことは３度あったという。小倉、八幡、若松は「前向き」、戸畑は「保留」、門司は「下関と一緒に」という構図。とりわけ市の東端になる門司は「街が衰退する」と懸念していたという。そして４回目。５市長会に招かれた東京都立大（現首都大学東京）の磯村英一教授は「多核都市論」を提唱。講演で「核となる都市をいくつか作れば、それぞれが発展できる」と説き、門司市民らの不安を和らげた。合併協議の中で出口さんは仮・本庁舎を現在の中央図書館の場所に置く案を示した。だが、八幡製鉄所が拠点を移したばかりの戸畑市は自市に置く案を押した。「財政豊かな戸畑が抜けたら、合併の意味がなかった」。紆余（うよ）曲折を経て６３年２月１０日、合併が成立。戸畑の仮庁舎を経て、本庁舎は７２年に現在の市庁舎に移された。北九州市誕生から半世紀。出口さんは「公共投資を各区に細かく分配し、いい街づくりができた。その半面、核となる都心づくりが進まない面もあった」と振り返る。部屋に世界・日本地図を飾り、北九州の位置をいつも確認しているという出口さん。「暗中模索の時代だからこそ、次の手を考えないといけない」と力を込めた。（毎日jpより）----------------------------北九州は市制50年なのか。自分と同い年だ。それにしても興味深い話だ。全国の政令指定都市の中でも北九州市は独特の位置づけにあるように思う。その最大の要因が、記事中にもある「多核都市」ということだろう。小倉・門司・八幡・戸畑と核になるべき街が分散していながらの合併。特に門司はそれまで「九州の玄関口」というの立ち位置であっただけに、存在感がぼやけてしまう不安感はよく分かるし、むしろ「下関と一緒に」という話もあながち不自然ではない。結果的には門司の不安は的中する形になった。これは合併云々というよりも、新幹線の開業や航空輸送の隆盛とともに、九州の玄関口は小倉をも通り越して博多に移ってしまった。石油へのエネルギーシフトによる炭坑の閉山、そしてそれにより地の利を喪失した八幡製鉄の衰退などもあり、かつて日本一の工業地帯であった北九州はその立場を失ってしまった。もちろん小倉は関門地域の中心となる繁華街を形成しているし、郊外の住宅地も発達している。北九州はかつての重工業依存型都市から新しいあり方へと姿を変えている。実際のところ観光資源も多いことから、今後は観光客を「通過」させないための魅力発信が望まれるところだ。

  2013.02.11

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• 日本の面積５平方キロ増加＝関空工事などで埋め立て

  国土地理院は３１日、昨年１０月１日現在の日本の国土面積は３７万７９５９平方キロメートルだったと発表した。各地で行われた埋め立てで、１年間に東京ドーム約１０８個分に当たる５．０７平方キロメートル増加した。地理院によると、都道府県別で最も増えたのは、大阪府の２．１４平方キロメートル。うち１．３３平方キロメートルを関西国際空港の関連工事が進む泉佐野市が占めた。市町村では同市をトップに北九州市０．７８平方キロメートル、金沢市０．４５平方キロメートルと続いた。面積の算出に、東日本大震災による地殻変動などの影響は含まれていない。（時事ドットコムより）--------------------------面積を増やすのは埋め立てと認識していたが、やはりそうなっている。関空の関連工事がまだ盛んとのことで、そのあたりはなかなか伝わってこない情報でもあるので興味深い。北九州も空港関連だろうか？東日本大震災の被災地の地盤沈下の影響とかどうかなと思ったけど、今のところはその影響は考慮されていないとのこと。考えてみれば国土の面積が変化するのは面白い。中学高校の頃は、地理を習っていて陸地面積なんて決まっていて変わりようがないと思っていたので、毎年のように変化があること自体びっくりだ。東京都は今の中防で埋め立ては打ち止めとのこと。そこいくと大阪はまだまだ伸びそう。まあ競い合うようなものでもないとは思うが…

  2013.02.05

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• アルジェリアがある位置　世界地図で指せますか？

  一日の終わりに人々の「ミンイ（民意）」を問うフジテレビの情報番組「にっぽんのミンイ」。その日に起きたニュースや話題について、生放送で皆さまの意見を集計し発表します。投票はスマートフォンや携帯電話、パソコンから可能です。１月２２日の質問は、「アルジェリアがある位置　世界地図で指せますか？」これに対し「指せる＝４７％」「指せない＝５３％」（投票数：２７３９）でした。アルジェリアで起きた痛ましい事件…。日本企業の海外進出や世界で働く日本人が増え、地域の紛争や国際問題に巻き込まれることも不思議ではありません。世界の中の日本。色んな事をきっかけに世界で起きていることに関心を持つことが必要なのかもしれませんね（MSN産経ニュースより）--------------------------正直言って、アルジェリアの位置を正確にさせるかどうかは大した問題ではないと思っている。もちろんきちんと指せて当然だとは思うが、地理的な知識ってそういうことではない。それ以上に大切なのは、その国や周辺国を取り巻く様々な経緯。旧植民地であり、旧宗主国がある。宗教があり、民族があり、それぞれ歴史があり、現在の暮らしがあり、貧富の差がある。そしてここ数年来のアラブ諸国の変革。そうしたことも含めて今回の事件にも様々な背景がある。それは善とか悪とか正義とか、そんな陳腐な一言でとても片付けられるようなものではない。それが世界だ。報道も殉職者の家族にマイクを向けるより本来はそうしたことを伝えるのが務めではないか。報道を見ていると、地理を学ぶことの重要性を切に感じる。

  2013.01.26

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• 排雪路線の地図公表休止…事前の大量雪出し理由

  北海道岩見沢市が、今季から市ホームページ（ＨＰ）で公開している排雪作業による通行止め情報について、地図での情報提供を見合わせていることがわかった。排雪路線を事前に周知することで、道路へ悪質な雪出し事例があったため。 地図公表の見合わせは１９日分から。市は「市民の要望に応じて提供してきたが、交通に支障が出ることは避けたい」としている。文字での情報提供は続けているが、雪出しの状況を見ながら継続するかどうか判断する方針だ。 市は豪雪だった昨冬の教訓を生かし、今季から排雪作業のため通行止めにする路線を事前にＨＰに掲載してきた。しかし、市によると、排雪作業に入る道路に雪が置かれているケースが頻発した。中には屋根から下ろしたとみられる大量の雪を重機で道路沿いに張り付けていく業者もあるという。 道路への雪出しは道路幅を狭め、バスの運休など交通への支障に直結する。実際、今季も安全運行に必要な道路幅が確保できず、バスが運休する事例があった。そのため市は広報紙やＨＰで雪出しをやめるよう呼びかけていた。（読売新聞より）--------------------------近年では除雪車の位置をリアルタイムで地図上に表示するなど、除排雪に関する情報をWebで公開する仕組みが増えていたが、こうした情報の使い方に一石を投じるニュース。除雪は地域の経済活動はもちろん、通学や通院、買い物など様々なことに大きく関係している。交通路の確保は雪国にとって切実な問題だ。それだけに、市町村も効率的な除雪車のあり方について様々な取組に力を入れ始めている。上越市や青森市の例は先進事例としてよく知られている。そんな矢先の出来事。そこには各世帯の雪出しの問題が大きく絡んでいる。記事にあるような行為は確かによろしくない。しかし一方で、日々の雪おろしの負荷の増大と、その雪のやり場のなさという深刻な事情もある。ある街では、あらかじめ用意されている融雪溝はあっという間に埋まってしまい、各家庭から出された雪はダンプカーで町はずれの川まで捨てに行くのだという。排雪が需要に追い付いていないのが現実だ。だから記事にあるような行為が出現する。道路の除雪だけでは語れない雪国ならではの事情。きちんとしたインフラを整備する必要性も含めて、みんなで認識しなければならない問題かもしれない。

  2013.01.25

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• 境界未定地域

  鳥取県の琴浦町と大山町の間で長く続いていた町境界問題が１１日、解決へ向けて大きな一歩を踏み出した。琴浦町箆津と大山町田中の海岸部の境界約２０メートル部分が、鳥取県内で唯一、未確定となっていた。倉吉の法務局が作成した地図を持つ琴浦町と、米子の法務局が作成した地図を持つ大山町の間で、それぞれの地図の境界が食い違っていた事が原因だという。今回、地籍調査を行うことに伴い、両町が歩み寄り１１日、鳥取県の平井知事から両町長に境界決定書が交付された。境界は、このあと不服申し立てがなければ総務大臣が決定を告示する予定となっている。（日本テレビより）-------------------------鳥取県内の境界未定地域。わずか20mで、町界が途切れていた。地籍図の食い違いによるものだが、こうした事例は全国にある。中には件をまたぐもの、つまり県境未定地域もそれなりにある。wikipediaによると、2010年10月1日現在、各都道府県間における境界が定まっていない地域は以下の通り。・宮城県刈田郡蔵王町・柴田郡川崎町と山形県山形市・上山市の間・山形県鶴岡市・西置賜郡小国町と新潟県村上市・岩船郡関川村の間・埼玉県三郷市と東京都葛飾区の間・千葉県市川市・浦安市と東京都江戸川区の間（市川市との境界については、本来は江戸川左岸が千葉県、右岸が東京都という明確な基準があった。1919年に江戸川放水路ができ、元の江戸川（旧江戸川）の分岐点付近の流路がずれ、それにより、従来の位置を境界とする東京都の主張と、あくまでも川が境界と主張する千葉県とで対立することとなった。この地域は、河川敷緑地（野球場)と国土交通省 関東地方整備局 江戸川河川事務所 江戸川河口出張所（所在地は江戸川区東篠崎町250番地）がある） ・新潟県糸魚川市と長野県北安曇郡小谷村の間・富山県富山市・黒部市・中新川郡立山町・下新川郡朝日町と長野県北安曇郡白馬村の間・山梨県富士吉田市・南都留郡山中湖村と静岡県駿東郡小山町の間（富士山頂付近） ・岐阜県不破郡関ケ原町・揖斐郡揖斐川町と滋賀県米原市の間・愛知県弥富市と三重県桑名郡木曽岬町の間・岡山県玉野市と香川県香川郡直島町の間・福岡県田川郡添田町と大分県中津市の間・熊本県阿蘇郡小国町と大分県竹田市・玖珠郡九重町の間・宮崎県小林市・えびの市・東諸県郡綾町と鹿児島県姶良郡湧水町の間国際的な領土争いのように報道されないものの、これだけの未定地域があるのは驚きだ。国土地理院の地形図では境界未定地域として県境が途切れているので是非ご確認を。

  2013.01.13

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• 白神山地の赤石川中流域に万年雪

  青森県内にはないと言われている「万年雪」が白神山地の赤石川中流域（鯵ケ沢町）に存在することが分かった。万年雪は昨年の猛暑を乗り越え、菱喰山（ひしくいやま）近くの沢筋に幅約３メートル、高さ１・５～２メートル、奥行きが２～３メートルほどの雪渓が残っていた。白神山地に詳しい弘前市の登山家根深誠さん（６５）と鯵ケ沢町の温泉旅館経営・農業吉川隆さん（６２）が２０１２年１１月１２日、現地で確認した。 根深さんによると、現場は沢３本の合流点で、雪がたまりやすい地形。周囲は切り立った岩場で日が当たらず、ひんやりとした空気が漂っているという。根深さんらをはじめ一部の山岳関係者は、以前から菱喰山の残雪が万年雪ではないかと認識していた。現場は白神山地の世界遺産地域外。 昨年は吉川さんが１０月８日、現場で雪渓を確かめた。土をかぶり大小二つに分かれているように見えたものの一体で、幅が約３０メートル、高いところは約５メートルだった。さらに１１月１２日、根深さんと吉川さんが、形は小さくなっていたものの、上部に土をかぶった雪渓が残っていることを確認。そのまま積雪期を迎えた。 根深さんは「昨年は暑さが厳しく、さすがに消えたのではないかと2人で話しながら現場に向かった。まさか残っているとは思わなかった」と驚いていた。 吉川さんは「白い雪と紅葉を一枚の写真に収めようと、毎年秋に菱喰山に向かう。例年なら昨年の２～３倍の規模で雪が残っている」と語った。 万年雪は、富士山や日本アルプスのほか、東北・北海道では鳥海山や大雪山など標高の高い山で見られる。 ところが菱喰山の万年雪は標高が５５０メートルにすぎない。根深さんは「白神山地の青鹿岳（あおしかだけ）には風穴のため気温が上がらず、（高山帯に生える）ハイマツが広がる『鬼の坪』がある。菱喰山の万年雪も、雪がたまりやすく、日陰という条件に加え、気温が上がりにくいという要因が重なっているのではないか」と推測している。 日本雪氷学会会員・工藤樹一さん（青森市）は「『多年生積雪』（万年雪）は、これまで県内では確認されていない。ただ雪がたくさんあって、解けにくいという気象条件や、谷筋といった地形的な要因がそろうと、あってもおかしくない」と話している。 （北海道新聞より）-------------------------日本で万年雪が見られるのは大雪、鳥海、月山、飯豊、谷川岳、富士山、北アルプス、白山、大山など、いずれもそれなりに標高があるところ。菱喰山のように標高550メートルで万年雪というのは例がないのではないか。地形や日当たりなど様々な条件が重なってのことなのだろうが、貴重な発見だ。そういえば地形図には万年雪記号があるけど、新しく追加される例はあまりない。大きさ的に図式を満たすかどうか微妙だが、好目標（？）という解釈もできるので採択して欲しいものだ。

  2013.01.05

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• 南米アンデスに鉄道トンネル計画　東西５２キロ、物流に革新

  標高６千メートル級の山が連なる南米アンデス山脈で、チリ―アルゼンチン国境に長さ約５２キロのトンネルを建設し、鉄道を走らせる計画が進んでいる。山脈を東西に貫く鉄道が開通すれば、巨大市場を抱え経済成長が進むブラジルなど大陸東部と太平洋側の輸送コスト削減が可能となり、物流に革新をもたらすと期待されている。計画を立案した事業共同体には、両国企業のほか、三菱商事も参加。完成すれば、２０１７年ごろ鉄道が開通するスイス・アルプスの「ゴッタルドトンネル」（約５７キロ）や青函トンネル（５３・８５キロ）に次ぎ、世界３位の長さのトンネルとなる。（共同通信より）----------------------アンデス山脈は壁のようにそびえる印象が強い。現在アンデスを横断する道路はあるが、鉄道はない。東西の物流を考えれば、トンネルの建設は確かに悲願といえるだろう。とはいえ世界最大の褶曲山脈、断層もあれば破砕帯もあるわけで、環境に与える影響も含め、建設にはそれなりの困難も伴いそうだ。旧ゴタルドトンネルも青函トンネルも困難を極めたが、アンデスはそれ以上かも知れない。世紀の大事業だが果たして…

  2012.10.21

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  大震災は想定外ではなかった　神戸のシンポで指摘

  日本地理学会のシンポジウム「いまあらためて二つの大震災から学ぶ」が６日、神戸市灘区の神戸大学であり、地理学や変動地形学の専門家らが東日本大震災と阪神・淡路大震災を検証した。「地理学の立場では、二つの震災は想定外ではなかった」とし、情報発信の重要性と強化を確認した。９月１９日に発足した原子力規制委員会で耐震問題を担当する島崎邦彦・東大名誉教授は、地震予知連絡会会長として地震の長期予測をした経緯を振り返った。２００５年に貞観地震（８６９年）の津波堆積物調査が始まり、新たな長期予測を公表する直前、東日本大震災が発生。この間、東京電力は危険性を知りながら対策を取ろうとしなかったといい、「適切な長期予測に基づく防災対策をしていれば、福島第１原発の事故は防げた」と指摘した。名古屋大学減災連携研究センターの鈴木康弘教授は「神戸の活断層を再考する」をテーマに講演。阪神・淡路大震災は変動地形学の理論や活断層からは予測可能だったが、「社会的影響が大きいため想定をためらった」と東日本大震災との共通点を指摘。神戸の市街地に近い六甲断層は、ひずみが解放されていないとして「神戸の地震危険度はまだ高いが、『もう大丈夫』との安全神話が広がっていないか」と警鐘を鳴らした。（神戸新聞より）----------------------神戸大で開催されている日本地理学会の記事。参加できないのが残念。震災の話題、地元紙と条件は揃ったものの、マスコミで紹介されるのは地理学の立ち位置を明確にする上で重要なこと。ただ、震災に関する想定外であるか否かの議論はもういいだろう。そもそも想定云々は（理学の協力があるにせよ）どちらかといえば工学寄りの話。地理学は地理学なりの立場で震災を消化して今後の防災へ臨むべきなのではないか。もっとも、鈴木康弘教授が発する各種の警告は震災前から一貫しており、非常に潔い。地理学の立ち位置をしっかりと発信する意味ではこうした分かりやすいさが重要だろう。もう一点、地理学にはアウトリーチ、というより地理教育の推進をお願いしたい。地図や地理のリテラシーは減災に直結する。学校教育で地理学が軽視されていることこそ、大いに反省・改善を進めるべき。

  2012.10.07

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  西湖:国土地理院の地形調査始まる　クニマス保護目指し

  約７０年ぶりにクニマスの生息が確認された山梨県富士河口湖町の西湖で２２日、国土地理院の湖底地形調査が始まった。４８年ぶりの調査で、クニマスの生態解明と保護などに役立てるために計画された。２５日まで行われる。初日は、北岸「西の越」の禁漁区となっている湖面とその周辺から始め、西湖２・１平方キロのうち約１平方キロを調査した。測量船のソナー（音響測深機）で、進行方向と垂直に湖底に向かって音波を扇状に発信、湖底で反射し戻ってくるまでの時間を計測することで水深データを得る。県立大地域研究交流センターの輿水達司特任教授は「過去の調査との比較で、西湖の成り立ちや変遷を知ることができる」と話した。クニマスは、水深３０メートル付近に生息するとされる。今回の調査で得られた地形面のデータにより、生息メカニズムの解明も期待される。年内に調査中間報告、年度内に調査結果がまとまる見込み。クニマスは体長約３０センチの淡水魚。秋田県の田沢湖に生息していたが酸性水の導入で１９４０年に絶滅。環境省の絶滅種とされていた。一昨年、京都大の調査で西湖で生息が確認された。（毎日jpより）----------------------記事にあるのは国土地理院による西湖の湖底地形調査。これは国土地理院で行っている、全国の自然湖沼81湖沼を対象とした湖沼調査の一環で、成果は湖沼図を提供され、環境保全や水資源管理、浚渫計画などに活用される。西湖では昭和39年に調査を行ってから48年が経過し、湖とその周辺の環境が変化していることから、再度調査を行うことになったという。音響測深機による調査は湖底地形を詳細に知ることができるだけに、今回取得されるデータはクニマスの生態解明や保護ばかりでなく、広く自然環境保全に役立てられることになる。最近標高データに関しては航空レーザー測量による詳細な成果が多くなってきているが、湖底地形についても今後は高精度化が進んでいくことになるのだろう。湖の水がない裸の地形。何とも興味深いではないか。

  2012.09.24

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• 五輪と世界地図

  さて、まもなくロンドン五輪が開会式に先がけた女子サッカーで開幕する。オリンピックというのは、不思議と地図を意識するイベントだ。もちろん世界中から色んな国が参加していることもある。しかしそれ以上に大きいのは、競技を通してその国のなりというか、暮らしや文化を考える機会が多いからだろう。初めて聞く国、馴染みのない国、本当に色々だ。この期間に多少なりとも地理に興味を持ってくれる人がいれば嬉しいが。ともあれ、まずは競技を楽しもう。

  2012.07.26

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  麻生区の「岡上」飛び地　特産品の柿が「縁結び」

  川崎に飛び地があるのをご存じだろうか？　麻生区岡上（おかがみ）地区。南側が横浜市青葉区に接し、その他をぐるりと東京都町田市に囲まれている。なぜ、このような地域が生まれたのか。岡上の歴史を研究している「ＬＬＣ観光文化創造研究所」の梶亨所長らに聞いた。梶さんが一昨年、当時、町内会長だった梶司朗さんや現会長の宮野敏男さんらとともに発行した小冊子「岡上の魅力再発見」によると、この地区は、もともと「岡上村」で、一九三九（昭和十四）年に川崎市と合併した。 周辺の村が次々に横浜市や東京都との合併を決める中、岡上村は現在の麻生区にあった柿生村とともに、川崎市の一部になることを決めた。村会議員の満場一致で決断したとの記録が残っている。 「ちょっと離れた柿生村と行動をともにした理由としては、周辺の地形と柿の存在が大きかったようです」と梶亨さんは言う。 主要産業が養蚕から農産物に移り変わる時代にあって、村の特産物「禅寺丸柿」は全国的な人気を誇っていた。細く険しい山道ばかりで、ほとんど外部との交流がなく、かろうじて養蚕でつながっていた周辺の村との関係も希薄になった結果、同じく柿の生産が盛んな柿生村とのつながりを強くしていったというのだ。二七年、周辺地域で初めての鉄道、小田急線が柿生村内に開通し、この流れに拍車をかけた。柿の出荷などを通じ、柿生村との交流はますます盛んになった。九年には南武鉄道（現在の南武線）も開通し、川崎臨海部へとつながる道筋ができた。合併が決まった三〇年代後半、川崎は「工都川崎」として、経済的発展の真っただ中にあった。家業を継ぐのは長男。外へ働きに出る次男、三男らの就職先として、鉄路でつながった川崎の魅力は高まっていた。 「多摩川の存在も大きい」と梶亨さん。道路整備は当時の町民の強い要請だった。細くぬかるんだ山道の拡幅、改修に不可欠な砂利が多摩川から豊富にとれた。「横浜は大正十二（一九二三）年の関東大震災の余波から完全には抜け切れていなかった。それに、横浜と合併しても、最北端になる岡上に、公共事業で力を入れてくれるかは疑問だった。それに比べて、財政力がある川崎の魅力は相当なものだったはずです」 飛び地でもまったく不便はないという。「むしろ地域のつながりが強く、住みやすい土地柄になっている」と宮野町内会長。「面積の半分は農地で、雑木林や里山など自然豊かな風景が残る魅力ある地域でもあります」（東京新聞より）--------------------結果としての行政区画を見れば飛び地というものは不自然に見えるが、そのルーツをたどるとそれなりの合理性がある。合併は地域コミュニティの再構築（合理化？）を意味する。特に政令指定市が絡む場合は顕著だ。そんな中、満場一致での飛び地選択はこの地域の生活の実情を正しく表すものであったのだろう。確かに地形の影響はあるように思う。電子国土基本図を見ると周辺に新興住宅地が広がる中、岡上には谷戸が残っているのが分かる。住宅地が出来る前の状況を明治期の迅速測図（歴史的農業景観閲覧システム）で見ると、確かに岡上と柿生はよく似た環境にあるように見える。南側は丘陵地を越えなければならないので、横浜市との結びつきは地形的に弱い。現状、鶴川駅がすぐそばにあり、柿生とは一駅でつながりもよい。もちろん町田市という選択もあったかも知れないが、古い地図を見るとむしろ麻生区でいいのかなという気もする。全国的に見ると、一連の市町村合併で地縁の薄いところへの合併というのが少なからず見られる。行政改革的に合理性があるのかも知れないが、明らかに隣の町と合併した方が自然というケースもあり、「地理的合理性」を考慮してもいいのでは、と思わずにはいられない。

  2012.06.26

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  歴女の次は地理女？脳トレにも最適な世界地図アプリが登場

  これはどこの都道府県？お子さんと遊びながら学べるアプリが秀逸でもご紹介した「あそんでまなべる」に待望の続編登場です。今回は世界地図バージョン！！！ 『あそんでまなべる世界地図パズル』で脳内世界旅行に旅立ちましょう。早速「ゲーム」をタップしスタートです。日本地図パズルではトレーニング、ベーシック、エキスパートの項目しかありませんでしたが、今回は内容もバージョンアップ。「クイック」では176カ国のうちランダムで20カ国を、「ワールド」では176カ国すべてを、「エリア」では地域指定して、「セレクション」ではテーマに沿った国別に、それぞれ学ぶことが出来ます。まずはクイックモードでチャレンジしてみます。さすが世界地図・・・。国名が表示されていないと、どこがどこやらまったく検討がつきません。このあたりだったよなぁ、と曖昧な記憶で地図上に当てはめていきます。間違った場所にスワイプすると弾かれます。中央のアイコンをタップすると全体像が表示されますので広い視点で見たい場合はタップして見ましょう。 そんなこんなで20カ国当てはめるのに2分もかかってしまいました。。。次に、「ワールド」の境界線なしバージョンにチャレンジします。画面が真っ黒。。。一瞬で萎えてしまいました。もっと勉強してからじゃないとクリアできそうにありません。前回同様、一定条件でクリアするとギャラリーが増えていくのですが、このワールドエキスパートバージョンを10分以内にクリアすることも条件の一つとなっています。このギャラリーが開く日はいつになるのか、チャレンジする前から挫折しそうです。 以上になります。まさしく、遊んで学べるアプリ。是非、今一度チャレンジしてみて「私、学生時代、日本史専攻だったから地理には疎くて」なんて言い訳しないよう、最低限の知識をつけていきましょう。国名はカタカナが殆どなので、お子様にもオススメです。（マイナビニュースより）-------------------昔は歴史と地理は女性にウケないと言われていたものの、今では形成が逆転。歴女ブームもさることながら、女性の間で密かに地図ブームが訪れているとか。そういう意味ではこのアプリ、何も女性向というわけでもなかろうに。それでも世界地理はなかなかハードルが高い。う自分も、学生時代は色々と覚えたものだが、ソ連はなくなり、ユーゴもなくなったあたりですっかい時代に取り残された感が…このアプリで家族全員で世界地理の復習をするべし。ところで来週パシフィコ横浜で開催される「G空間EXPO」に次のようなイベントが。「女子の地図力最前線－　“地図ガール”の感性と新マーケット」 日本を代表する地図ガールたちの共演。彼女たちの地図力にも注目したい。

  2012.06.15

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  “奥の地名図”山中救難に役立てて　労作を消防に贈呈

  目印があまりない林道などでの救急活動に活用してもらおうと、国頭村奥出身で猪垣などを研究する宮城邦昌さんは２日、足かけ５年で完成させた「奥の地名図」を国頭地区行政事務組合消防本部に贈呈した。地図を受け取った国頭消防署の平良英則署長は「遭難などの場合に大いに役立つ」と喜んだ。贈呈のきっかけは宮城さんが奥の山中から救急搬送されたことにあった。３月１８日、地名図の作製のため造林痕跡を調査中、山中でハブにかまれた。宮城さんはこの時、「地名図が生かせるのではないか」と思い立ち、贈呈した。若者たちに奥の地名などを語り継ごうと考えて地名図作製活動をしていた宮城さん。「思わぬ形だったが、救急搬送の役に立てればうれしい」と笑顔で語った。地名図は県山岳連盟の上原賢次副会長らの協力を得て、地元で呼ばれている地名や尾根道、林道などを地図に図示し作製。同本部のほかに奥小学校や奥区事務所など５カ所に贈呈を予定している。（琉球新報より）--------------------こういう伝承はすごく大事なのではないか、と最近ずっと思っていた。現在では位置情報といえばGPSが万能で、コンピュータが解析しやすいように経緯度（もしくはその他の座標系）でやり取りされ、我々人がそれを確認するためには地図化するのが一般的だ。しかし、記事にあるような緊急時に、電話やその他の手段で場所を伝える場合には経緯度という訳にはいかないし、地図を見せるわけにもいかない。もともと位置を示す最も一般的なツールが地名だった。しかし昨今は地名と言えば「住所」を表す行政地名が主体で、こうした地名は面的な性格が強い。対して、いわゆる伝承地名はピンポイントでその場所を表現するケースが多い。何かと標準化やID化に傾倒しがちな世の中だが、こうした手法は人の理解という意味では必ずしも合理性がなかったりする。伝承地名を使うことでより具体的な位置を特定できるならば、それは有効な手段となる。地図とGISの議論もそうだが、人のためのサインとコンピュータのためのサインは分けて考えた方が上手くいくような気がするのだが。

  2012.05.14

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  「あそんでまなべる 日本地図パズル」

  Digital Geneが、遊びながら日本の47都道府県の名前や形、位置などを覚えられるパズルゲーム「あそんでまなべる 日本地図パズル」をリリースした。App Storeから無料でダウンロードできる。あそんでまなべる 日本地図パズルは、その名の通り画面下部から都道府県の形を選んで日本地図にはめ込んでいくパズルゲーム。プレイ時間が記録されるので、自分のベストタイムを縮めていったり、ワールドランキングに登録して他のユーザーと早さを競ったりできる。まずは県名表記と境界線があるトレーニングモードから始め、次に県名表記のみのベーシックモード、そして最後はヒントがないエキスパートモードでタイムアタックに挑戦できる。またプレイ時に一定の条件を満たすことで、さまざまな絵のパネルを獲得でき、パネルを集めるという楽しみ方もできる。（ITmediaより）--------------------基礎的な理解を日常の遊びの中から得ることはとても重要。ターゲットとしては小学生だと思うが、その意味ではスマホのアプリというのは微妙か？それでもお母さんと一緒にゲーム感覚で頭に入るならそれはそれでいい。恐らく子供の柔らかさがあればすぐに覚えてしまうので、次のステップも是非用意して欲しい。世界地図バージョンはもちろん、国内でも国立公園や世界遺産、ジオパークなどをあてはめていくのもも面白い。しかしゲームの力は底知れない。そういえば我が家では子供たちが桃鉄で地理を覚えていたっけ。。。

  2012.05.02

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  南北１６０キロの村議選　２日で７島遊説　鹿児島・十島

  鹿児島県十島（としま）村（トカラ列島）は南北１６０キロに有人７島が連なる日本一長い村だ。いま、議員選挙のさなか。島々を結ぶ１隻しかない村営フェリーは特別ダイヤでふだんより長く各島に停泊。上陸した候補者たちが訴えに声をからした。 村の有権者数は４９７人（２４日現在）。２４日告示、２９日投票の村議選には定数８に１０人が立った。立候補の受け付けは北端の口之島（くちのしま）であった。 フェリーの特別ダイヤは２４～２５日の便。各島の停泊時間は通常の１０～２０分から１時間４０分に延ばされた。午後５時半、候補者３人が全７島を遊説するため、口之島から船に乗った。まず中之島に１泊。２５日早朝に発ち、平島（たいらじま）→諏訪之瀬（すわのせ）島→悪石島（あくせきじま）→小宝（こだから）島→宝島の順にめぐる。 （朝日新聞より）--------------------十島村といえば、2009年の皆既日食の際に注目を集めた悪石島を思い出す。人口は641人（4月現在）で7島に分かれて居住しており、それ以外の島は無人島。島々は鹿児島からのフェリーで結ばれていることから、町役場も鹿児島市内にある。最も人口の多い中之島で155人。諏訪之瀬島は活発な活動を続ける火山島として知られる。村内にはガソリンスタンドが無く、村民は個人で県本土からドラム缶等により購入するという特殊事情もある。こうした事情なので、一定期間内に全村内を回らなければならない選挙の時は大変だ。一たび島に上陸するとその日には出られない訳で、これでは選挙活動に支障をきたす。隔絶山村も同じような状況にあるものの、とりあえず道が繋がっていればなんとかなるが、十島ではフェリーだけが頼り。ダイヤの変更もうなづける。こうした特殊事情があるからこそ、村独自の行政のあり方があるわけで、そこを無視しては村民の生活向上は図れない。日本にもこうした地域があるということ。なかなか取り上げられることはないが、こういう機会に記憶にとどめたい。

  2012.04.30

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• 英国はアメリカと陸続き？ 地図を読めない子どもたち

  英国の子どもたちの10人に1人が、世界地図の中で英国がどこにあるか答えられない、という調査結果が発表された。「デイリーメール」紙が伝えた。ヒースロー空港が英国内の6歳から10歳児1000人を対象に聞き取り調査を実施。その結果、英国以外の国に行ったことがあると答えた子は4人中3人にものぼった。ところが5人に2人は英国がヨーロッパの一部だと知らなかったという。またアメリカは「子どもたちお気に入りの国」の第3位に食い込んでいるにもかかわらず、5％の子が英国とアメリカは陸続きであると信じていることも判明。ちなみに子供のある家庭の休暇先として最も人気のあるのはスペインで、半数近くの子が実際に訪れたことがあり、3位には42％が行ったことがあると回答したフランスが続いた。ヨーロッパ以外の国に関する質問での「成績」は意外と良好で、78％の子がオーストラリアの、また73％の子がロシアの位置を正しく回答できた。地理の知識不足は、4分の1にあたる子が｢アトラス(地図の総称)｣という名称すら知らなかったということが関係しているのかもしれないと指摘されている。（Onlineジャーニーより）-------------------この記事はどうだろう。日本の例で考えれば、世界地理を学ぶのは5年生くらいからだろうか。6～10歳の子が対象であれば、この結果はそれほど珍しいものではないと思う。ただ、学校で学ぶこと以外で地理を知る機会がないというのは問題としてあるのかも知れない。例えば、旅行をするにも移動手段が飛行機であれば、行き先が陸続きであるかどうかは分からないし、正しい方向や距離感はつかみにくいだろう。自分はたまたま地理が好きだったので、子どものころから世界地図を眺めていた（当時は日本地図より好きだった）。同じように自分の子どもたちに地図を見せている。日本地理は比較的早く覚えたけど、世界地理はまだまだ。それでも、興味はあるから、いずれは分かるようになるだろう。人それぞれ得意や苦手はあるし、早熟も晩生もある。同じ地理でも興味の対象も色々ある。なので、6～10歳の時点で地理が分からないのはけしからん、とするのはいくらなんでもちょっと早計のような気がする。

  2012.04.04

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  Googleストリートビューでアマゾン探検

  皆さんはGoogleが提供しているストリートビューという地図情報サービスをお使いになったことがあるだろうか。地上約2.45メートルで撮影した世界各地の主要都市の風景が360°のパノラマで表示され、クリックひとつで視点を道沿いに進めたり、周囲を見渡したりできる。PCの前に座っていながらにして、その街を歩いているかのような感覚さえ味わえる無料オンラインサービスだ。そのストリートビューで、なんとアマゾンの奥地を見ることができるようになった。臨場感たっぷりに大自然を眺めながらボートに乗って移動したり、ジャングルを散策したり、保護区内の集落に立ち寄ったりできるようになったのである。まずはブラジル北部を流れる世界最大の河川アマゾン川の支流、ネグロ川沿いの水上の旅。豊かに流れる川の上を、うっそうと茂ったジャングルを眺めながら進んでいく。視点を後ろに切り替えればボートが残した白波が見え、頬に風さえ感じるような気がする。カメラを搭載した三輪自転車で数々のロケーションを撮影したことで、車での撮影が不可能なジャングルに足を踏み入れることができるようになった。集落内の学校や診療所、教会の中にも入ることができる。また、魚眼レンズでの撮影により、前後左右だけでなく空や地面にまで視点を移すことも可能だ。これにより、実際に訪れることが難しいアマゾン奥地へのバーチャル旅行が実現したと言えるのではないか。熱帯雨林や河川など、大自然のたたずまい、地球の美しさに胸を打たれるとともに、自然との共生、地球環境の保護の大切さを改めて感じさせられるいい機会となるだろう。なお画像は、Google Map の地図および「ギャラリー」から閲覧できる。ちょっとした空き時間にでもアマゾン探検にお出かけになってはいかがだろうか。（ロケットニュース24）--------------------バーチャル探検の時代が来た。なかなか簡単に訪れることが出来ないアマゾンだけにこうしたシチュエーションで見ることができるのはありがたい。水上からの撮影というのも、何だか不思議な感じだ。ストリートビューもこういう使い方ならプライバシー云々の問題も少ないだろう。日本でも川シリーズを是非やって欲しい。それも利根川とか荒川とかやるのではなく、神田川や石神井川、古川みたいな小河川の方が楽しそう。Googleさん、是非お願いします。

  2012.03.27

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  “太った人”が多い国はどこ？ 世界の肥満度ランキング

  体重と身長の関係から算出される“肥満度”が高い国はどこなのか――。そんな疑問に答えるべく、世界の“肥満度”をランキング化し、パッと見で確認できるインフォグラフィックス「世界肥満地図」（http://tg.tripadvisor.jp/overweight/）を、旅行クチコミサイト「TripAdvisor」の日本法人トリップアドバイザーが公開した。この「世界肥満地図」は、経済協力開発機構（OECD）が発表した「Helth Data 2012」をもとに、OECF加盟34か国のBMI値（ボディマス指数／世界共通の体格指数）が25以上の割合を算出し、ランキングにしたもの。データは2003～2010年のもので、測定対象や測定方法は各国でやや異なるが、WHOでは25以上を「太り気味（overweight）」、30以上を「肥満（obese）」としている。その結果、“肥満度”が最も高いのは、人口におけるBMI値25以上の割合が68％を占めた米国だった。男女比は男性が72.3％、女性が64.1％で、30以上の人は全体の33.8％にも及んでいる。以下、2位はメキシコ（25以上が人口の65.1％）、3位はチリ（同64.5％）、4位はニュージーランド（同62.6％）、5位はイギリス（同61.3％）、6位はオーストラリア（同61.2％）、7位はアイルランド（同61.0％）、8位はアイスランド（同60.2％）、9位はカナダ（同60.0％）、そして10位は同率でルクセンブルグとフィンランド（同59.1％）と続いた。ちなみに、日本は調査対象の34か国中34位で、人口における25以上の割合は25.1％、男女比は男性が30.5％、女性が20.8％。30以上の人は全体の3.9％にとどまっている。（ナリナリドットコムより）--------------------まあ余計なお世話といえば余計なお世話なのだが（笑）一つの統計データとしては面白い。肥満度というのは、不健康の度合いといえばそうなのだが、図らずもその国の食生活や生活スタイルを表す指標にもなり得る。オーストラリアやニュージーランドが高いのはイメージとしてはちょっと意外な気もするが。日本の34位というのはどう評価すればいいだろうか。とても健康な食生活とは思えないのだが。人種的に太りやすいかどうか、という要素も関係するかもしれない。それにしてもアメリカが1位というのに妙に納得していまうのはなぜだろう。。。

  2012.03.26

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  全小学校に「デジタル教科書」　東京・港区、４月から

  東京都港区は４月、区立の小学校全19校に教員が電子黒板などで使う「デジタル教科書」を導入する。画面上で教科書を拡大し、動画も見られる。児童の学習意欲を喚起するのが狙い。同区によると区内全校で各教科にデジタル教科書を導入するのは東京23区では初めて。デジタル教科書は電子黒板などの画面に映し出して使用するソフトウエアで、教科書各社が販売している。今回、区立小学校の全学年に国語、社会、地図、算数、理科の５種類を導入する。書籍の教科書に掲載されていない動画や写真を収録し、漢字の練習をしたり、図形を動かしたり、音読する機能を持つ。児童の関心を高め、授業に積極参加させる効果を見込む。各校に１台ずつ配備済みの電子黒板も拡充する。すでにあるデジタルテレビに付属品を付けて画面上で文字などが描ける電子黒板機能を追加する。一部小学校から順次増やし、各階ごとに１台程度置けるようにする。区立中学校10校のうち２校でも国語、地理、歴史、公民、地図、数学、理科の７種類のデジタル教科書を先行導入する。事業費は小中学校合わせて約4660万円。一方、同区が10日発表した12年度一般会計予算案は前年度比10.2％減の1035億円。区立施設の改築終了などで投資的経費が減少した。（日本経済新聞より）--------------------デジタル教科書がどのようなものかきちんと分かっていない（笑）でも色々と拡張できるという意味では優れたものなのかもしれない。特に理科社会系は事例の広がりをとらえるにはいい副読本が必須なので、その余地を残しておくことも重要。地理などは地図がシームレスになることが大きい（本当にそういう使い方が出来るのか分からないが…）。空間の連続性を理解するにはシームレス地図の分かりやすさが活きる。とはいえ黒板の懐かしさも捨てがたい。あのチョークが黒板に当たる音こそが「授業の音」というイメージがある。いずれにしても、本当に大事なのは道具でなく内容。学習意欲を喚起という効果も最初だけだろう。むしろデジタル教科書の良さも欠点をしっかり把握した上で授業を組み立てることが重要になるのではないか。

  2012.02.11

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• 宇都宮「ギョーザ日本一」から陥落

  「日本一のギョーザのまち」を掲げる宇都宮市がギョーザ購入額で、ライバルの浜松市にトップの座を明け渡した。首位陥落は１６年ぶり。東日本大震災とその後の計画停電で、スーパーなどでの売り上げが落ち込んでいた。 ３１日に総務省が発表した家計調査（昨年１２月分速報）で分かった。県庁所在地と政令指定市の昨年のギョーザ購入額で、宇都宮市が１世帯あたり３７３７円で２位、浜松市が４３１３円で首位だった。浜松市は政令指定市になった翌年の２００８年の調査以来、３年連続で２位だった。 宇都宮市では大震災の影響で昨年３月分の購入額が１４位に激減。その後も低調で、１２月分で１位を奪い返すのがやっとだった。 （asahi.comより）-------------------名高い餃子の街、宇都宮が首位転落と。ここにも震災の影響があるのだろうか。首位を奪取したのはライバルの浜松市。この両市は餃子をめぐって過去に色々あったようだが現在は和解。宇都宮は確かに餃子のイメージが強いけど、そういえば浜松でも餃子屋に連れて行かれたことがある。丸く焼いてもやしがのっているやつだ他には金沢が餃子の街の印象が強かったが、調べてみると実は餃子をウリにする街は結構あって、福島や津、神戸なども有名らしい。また、浜松に加えて静岡や裾野も餃子の街となっており、静岡県の餃子県ぶりが目立つ。こうした分布に地理的な因果関係はあるのだろうか。いわゆる中華料理だと華僑が多いから、というのはあるだろうが、餃子の場合それが当てはまるかどうか。。。それにしても購入額でランキングを決めるというのもいささか微妙。

  2012.02.01

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  おでんマップに見る食物文化圏

  昨日は雑煮の全国分布を見たので今日はおでん（笑）この地図は、なかに入るお餅の形状の違いやすまし仕立て・味噌仕立ての分布についてあらわした地図なのだが、同様におでんにも地域によって違いがあるようだ。「おでんマップ」によると、おでん種に違いがあるだけでなく、付けダレも地域ごとに異なっていることがよくわかる。おでんマップは、練り物食品メーカーの「紀文」が公開しているものだ。同社は1999年の紀文鍋白書（比較食文化研究家、新井由己氏著）をもとに、この地図をウェブ上に公開している。全国に分布するおでん種の種類は以下の通りだ。■　全国各地のおでん種・　マフラー（マフラ）・　ツブ貝・　豆腐田楽・　白コンニャク・　黒コンニャク・　すじ・　ちくわぶ・　はんぺん・　黒はんぺん・　豚モツ・　牛スジ・　かまぼこ・　餃子巻き北海道にはマフラーと呼ばれる食材があるが、これは衣類のマフラーを指すのではなく、さつま揚げ（揚げかまぼこ）のことである。また、付けダレの種類は次の通り。■　全国に分布するおでんの付けダレ・　味噌おでん・　しょうが味噌・　からし味噌・　田楽味噌・　豆味噌煮込み・　豆味噌ダレ・　白味噌煮込み・　みがらし味噌・　しょうがしょう油愛媛県でみられる「みがらし味噌」とは、からしに麦味噌を加えたものである。このようにおでん種、付けダレともに各地で随分異なり、これらのバリエーションにより多彩な味が楽しまれている。お正月に帰省されるという方は、雑煮と共に地元のおでんの味を再認識されると良いだろう。（サーチナより）--------------------今日はおでんですよ（笑）昨日の雑煮については、実際の分布は知らずともそれなりに地域差があることを認識していたが、おでんにもこんなに違いがあったとは知らなかった。具財についてはそれぞれの地域の特産などがあるだろうからまあ分かるとして、つけだれにこんな違いがあるとは驚きだ。実際のところ、関東風と田楽味噌くらいしか食べたことないし。生姜醤油や生姜味噌などおでんとしては意外なものもある。生姜系はホットスポット的に出現しているようだ。広島の白味噌煮込みが気になるが、何かおでんのイメージが湧かない（笑）これも機会があったら食べ歩きしてみたい。でもそんな機会ないだろうな。。。（笑）

  2011.12.30

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  雑煮に見る食物文化圏

  「雑煮」の全国分布がわかる地図が面白いもういくつ寝るとお正月～♪　2011年もすでに師走に入り、デパートやコンビニエンスストアでは「おせち」の予約受付を開始している。そう、もうお正月まで1カ月を切っている。正月といえば、おせちと並んで欠くことができないものが「雑煮」だ。家によって、または地域によってその調理方法が異なっているのだが、雑煮の全国分布をわかり易く紹介している地図が注目を集めている。その地図を見ると、全国で食べられている雑煮の実態が一目でわかるのだ。この地図は、お正月を題材にした日本の食文化を伝える「日本のお正月～お雑煮をめぐる物語～」に紹介されているものである。これは伝承料理研究家で食文化研究家の奥村彪生（あやお）先生が手がけたものとのことで、日本列島の雑煮文化圏が詳細に記されている。雑煮には大きく分けて、以下の分類があるようだ。　・　丸餅文化圏・　角餅文化圏・　すまし文化圏・　赤味噌仕立文化圏・　白味噌文化圏・　小豆汁文化圏　このほか、「餅焼く」、「餅煮る」、「あん餅を煮る」など、地域によって味付けはさまざま。これらは京都と江戸、どちらに影響を受けたかによって異なっているそうだ。さらになかに入る具材も、里芋、豆腐・焼豆腐・凍豆腐、鶏、塩ブリ、塩鮭など、バラエティに富んでいる。地域の特産品や、参勤交代の影響によって独自の味が誕生したものと思われる。いずれもその人が生まれ育った味が、一番おいしいと感じるはず。年末年始に帰省されるという方は、馴染みの雑煮を食べるのを楽しみにしているのではないだろうか。（ロケットニュースより）--------------------正月に雑煮を食べるという文化そのものは全国的なもののようだが、その雑煮の中身に地域差があることはある種の「文化圏」を暗示していて面白い。子供のころから毎年のように食べ続けている訳だから、その食文化は脳にも身体にも（？）刷り込まれていく。やがて自分のデフォルトが「常識」になっていく。自分は基本的に東日本の角餅焼きすまし汁文化圏の人間なので、それが当たり前と思っていた。高校の時に京都出身の友人の家に遊びに行った際に出された丸餅を煮た白味噌仕立てを初めて食べた時は大きな衝撃を受けた。雑煮に種類があるなんて思いもしなかったし、何より美味しかった（笑）自分の母親は徳島出身なのだが、聞いてみるとやはり丸餅を煮た白味噌仕立てと言っていた。ただし、餅は餡が入っているというからこの地図でいえば香川の影響を受けていることになる。こうした地域による微妙なブレンド具合も食物文化圏の面白いところだろう。神戸や、千葉の市原などのようにぽつんと赤味噌仕立てがホットスポット的に現れるのも面白い。山陰の小豆汁文化圏も異色だ。それってお汁粉と違うの？と思わず突っ込みたくなる。全般的に見れば、東日本が角餅、西日本が丸餅が目立つ。また東日本が焼き餅、西日本が煮餅という傾向もあるようだ。白味噌文化圏が関西、西日本の日本海側に赤味噌文化圏や小豆汁文化圏が分布しているのも興味深い。是非食べ歩きをしてみたいものだが、雑煮の場合どうしても正月限定になりがちなので難しいかも。。。

  2011.12.29

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