地図情報を不正に複製 著作権法違反容疑で男を逮捕
不正に複製された地図情報を販売するなどしたとして、埼玉県警生活安全企画課と西入間署は6日、著作権法違反の疑いで、鶴ケ島市上広谷、職業不詳、伊藤重人容疑者(39)を逮捕した。同課によると「複製されたものだとは知らなかった」と容疑を一部否認している。逮捕容疑は昨年5月、地図製作会社「ゼンリン」(北九州市)の許可を受けずにマイクロSDカードに複製されたポータブルカーナビゲーション用のソフトウエアを、島根県出雲市の男性とソフトウエア開発会社「ナビクエスト」に販売したとしている。ナビクエストは、自社開発のソフトとカードの内容が酷似していたため、著作権協会に被害を申告。伊藤容疑者は通常約2万円のソフトを4千円前後で販売していたという。(msn産経ニュースより)------------------------------地図がらみの著作権法違反での逮捕は珍しいかも知れない(民事訴訟はあっても)。手口が悪質なのか、あるいは繰り返しなのか。もっとも、一般のユーザーの多くは地図の著作権についてそれほど意識していないだろう。本来複製そのものもご法度だし、売るのは言語道断なのだが。ゼンリンの場合はホームページで複製等の案内を掲出しており、手続きも明示している。近年ではオープンな地図データも増えている。今後はさらに地図が著作権対象物であることを認識した上で目的に応じた選択ができるような啓発が必要かも知れない。