フリーハンドで日本地図を描くと出身地が分かる
学生時代は比較的大きな大学にいたので、学生は全国から集まってきていた。地理学科だったので、出身地話は非常に盛り上がる。みんな自分の出身地ばかりでなく、他人の出身地についてもひとしきり語るやつばかり。それぞれの言動などから出身地を当てることも楽しかった。なかでも実験的に面白いなと思ったのが、フリーハンドで日本地図を描かすことで出身地がある程度わかるというもの。みんな頭の中に入っている日本地図は自分の出身地近辺だけが妙に細かいのだ。北海道出身の人は室蘭半島(道東の人は野付半島)を描く青森出身の人は夏泊半島を描く秋田出身の人は男鹿半島を描く岩手出身の人はリアス式海岸を描く宮城出身の人は牡鹿半島を描く福島出身の人は猪苗代湖を描く新潟出身の人は佐渡島を描く茨城出身の人は霞ケ浦を描く千葉出身の人は富津岬を描く神奈川出身の人は三浦半島を描く静岡県出身の人は御前崎を描く愛知出身の人は知多半島と渥美半島を描く三重出身の人は志摩半島を描く和歌山出身の人は加太半島を描く富山出身の人は富山湾を描く石川出身の人は七尾湾を描く福井出身の人は越前岬を描く滋賀出身の人は琵琶湖を描く京都出身の人は丹後半島を描く兵庫出身と徳島出身の人は淡路島を描く岡山や香川出身のひとは小豆島を描く広島出身の人は広島湾を描く鳥取出身の人は弓ヶ浜半島を中海を描く島根出身の人は宍道湖を描く愛媛出身の人は佐田岬を描く高知出身の人は足摺岬をちゃんと室戸半島より南側に描く大分出身の人は国東半島を描く佐賀や長崎出身の人は有明湾を描く熊本出身の人は有明湾に加えて天草も描く鹿児島出身の人は桜島を描く沖縄出身の人は本部半島を描くといった具合だもちろん、内陸県やここに挙がっていない県でもそれなりの特徴は見いだせるかもしれない。こういうのって地理学科だからだろうか。一般の人が描く日本地図はこうした傾向はでないのだろうか。ささやかな研究をしてみたい気もする(笑)