インフルエンザ患者数は全国で1,521人…佐賀県で注意報
国立感染症研究所は12月7日、最新のインフルエンザ流行レベルマップをホームページに掲載した。2012年11月26日~12月2日のインフルエンザ患者の報告数は1,521人となり、10月22日以降増加が続いている。 同研究所では、全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関を受診した患者数を把握している。過去の患者発生状況をもとに設けられた基準値から、保健所ごとにその基準値を超えた場合に、注意報レベルや警報レベルを超えたことをお知らせする仕組みになっている。インフルエンザ流行レベルマップには、都道府県ごとに警報レベルを超えている保健所があれば赤色系3段階で、注意報レベルを超えている保健所があれば黄色系3段階で示してある。 インフルエンザの定点あたり報告数を都道府県別にみると、佐賀県(4.28)、沖縄県(2.21)、千葉県(0.64)、岐阜県(0.62)、栃木県(0.59)、群馬県(0.59)の順となっており、37都道府県で前週よりも増加した。 注意報レベルを超えた保健所地域は、佐賀県で1か所認められている。警報レベルを超えた保健所地域は存在していない。(リセマムより)----------------------国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップはこちら。早くもインフルエンザを心配しなければならない季節になった。流行レベルマップは地域的な流行状況が視覚化されており、非常に分かりやすい。推移グラフも見ることができるので、地域的な流行の兆しが現れたら各家庭でできる適切な対策を心がけたい。今年はインフルエンザ以上にノロウィルスが猛威をふるっている。遺伝子が変異したタイプが全国で検出されていることが、国立医薬品食品衛生研究所などの調査で分かっており、集団感染により高齢者の死亡例もあり、対応策が求められている。いずれの場合も手軽にできて有効な対策が手洗い・うがいの励行。電車内などでのマスクの着用も効果的だ。一人一人が感染を防ぐ意識を持つだけでもだいぶ違うはずだ。