ちずらぼのちずらぶ

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• 東北６県高速バスが９千円で３日乗り放題

  東北６県発着の高速バスが「３日乗り放題９千円」となる社会実験「東北おトクパス」が、１日から３カ月間の予定で始まった。九州の実例を手本に、東北バス協議会などが初めて実施する試みで、例えば仙台発着の青森・十和田湖周遊コース（２泊３日）なら交通費が従来の半分近くと、お得だ。バス会社間の連携を促すことで、東北観光の弱みとされる「２次交通」の充実を図り、観光客増にもつなげる狙いがある。（乗京真知）「タコのやつありますか？」。１日朝、仙台市青葉区の宮交仙台高速バスセンターにさっそく、おトクパスの購入者がやってきた。高速バスは仙台を核に東北の主要な街をタコ足状に結んでいることから、タコ（英語でオクトパス）にちなんで、おトクパスと名付けられた。購入したのは福島出張のサラリーマンや一人旅の若者など様々。午前９時すぎ、青森県の八戸に向かう便に乗り込んだ女性（２４）は、八戸や弘前を回る１泊２日の計画で「パスで５千円ほど浮きました。その分をまた観光に使います」と声を弾ませていた。利用できるのは東北６県のバス会社１８社の７４路線。うち仙台を起点・終点にする路線は４２と大半を占める。仙台を朝出発し、青森市、十和田湖、八戸市を巡る２泊３日のプランなら、交通費は通常１万５９８０円だが、パスだと約７千円安く済む。社会実験は、東北バス協議会や東北観光推進機構、東北運輸局などが共同で実施。９千円という値段は、１月の利用調査で最も妥当とされた価格帯におさまったが、採算はギリギリ。だが、まずは安さで利用客の注目を引きつけ、そのうえでバス会社が互いに融通し、乗り継ぎの便を良くすることで利用客増につなげるのが狙いだ。経営が厳しい地方路線の活性化策としても期待がかかる。おトクパスにとっては、この乗り継ぎが最大の懸案となりそうだ。東北のハブは仙台だが、市内には基山ＰＡにあたるような売店付きのＰＡはない。少し行けば鶴巣ＰＡ（大和町）や菅生ＰＡ（村田町）もあるが、バスの発着地点のＪＲ仙台駅前からは遠すぎる。代わりに仙台宮城ＩＣを乗り継ぎに使う案もあるが、ＰＡと違ってスペースが手狭で、乗り場整備の投資も必要となる。また、路線によっては日に数十本あるものもあれば、１、２本しかないものもあり、行った先で思い通りの乗り継ぎができるとは限らない、という問題もある。旅をスムーズに進めるには、早めにパスを予約して時刻表を手に入れ、乗り継ぎプランを練ることがお勧めだ。バス会社の窓口では、パス購入者に東北６県の高速バスを網羅した時刻表を贈呈する特典があるほか、パスにはクーポン券や乗り場の地図も付いている。東北観光推進機構の畠山廣副本部長は「旅行や出張、入学試験など利用方法は多彩。実験で課題を洗い出し、実用化につなげられれば」と期待する。お手本は九州地方。バス利用促進のために、０６年から九州７県がエリアの「ＳＵＮＱパス」が発売された。初年度３万人弱だった利用客は、０８年度には約１・５倍の４万４千人に増加。うち１万人前後が韓国、台湾からの旅行者で、海外観光客の取り込みにも一役買っている。各社の予約システムが一元化されていることや、レンタカー会社との割引パックがあることなどが人気の理由だが、特に受けがいいのは「乗り継ぎ」の便利さだ。ＳＵＮＱパスは九州道最大級で佐賀県にある基山パーキングエリア（ＰＡ）を各路線の「乗り継ぎ拠点」として利用している。基山ＰＡは高速網が十文字に交わる要所のそば。利用客はこのＰＡでいったん下車し、別のバスが来るのを待てばいい。ＰＡには売店もあるため、待ち時間は食事やお土産選びにも活用できる。（asahi.comより）----------------------高速1000円のあおりを受けて、公共交通機関はどこも厳しい状況にある。中でも高速バスは渋滞の影響を受けることから、高速割引実施日には予定運行が難しい状態になっており、利用者にとっては条件が悪くなっている。これまでは他の交通機関に比べて料金面で優位に立っていたが、割引実施日には料金的なメリットも感じられない。これでは高速バスの利用者はどうしても頭打ちになる。そこで今回の乗り放題のような企画券で新たな客層を狙おうというところか。他の地方やバス会社も追随していくのだろうか？興味深く見守りたいところだ。

  2009.12.04

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• 高齢者の運転特性を分析で危険地図

  道は本年度から、高齢者の運転特性を分析することで要注意地点の地図を作製するとともに、高齢者に優しい技術の開発を目指す事業に着手する。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダの自動車大手3社とすでに事業協力に向けた協定を締結。10日には北大、独立行政法人・土木研究所寒地土木研究所、道立工業試験場などで構成する研究会が発足した。 道内では65歳以上の高齢者の運転免許人口が2008年に約50万人に達した。交通事故死者数が近年減少傾向にある中で、高齢運転者が引き起こす事故の死者数は横ばいで推移している状況だ。 道は運転特性を分析するため、50歳以上のモニター200人を募集している。通信機能付きのカーナビゲーションシステムを搭載したエコカーを購入し、3社のいずれかのカーナビクラブに加入することが条件で、道が協力金として10万円を支払う。 本年度は、モニターの個別の走行記録を3社のデータセンターに送信。道などが分析し、急ブレーキの多発地帯などを反映させた地図を作る。 一方、3社の担当者は高齢者の特性に応じた技術開発に取り組む。例えば危険個所に近づくとカーナビ画面で知らせたり、居眠りの兆候が現れた際に警告を出す装置などを想定している。本年度の事業費は約7千万円。（北海道新聞より）----------------------高齢者の運転については色々と難しい問題が指摘されているが、メーカーの壁を越えたこうした研究会が立ち上がったことには意義がある。今後様々な研究が進むことで、自動車業界としての共通認識を確立した上で、新たな技術開発が進んで行けばいい。モニターからデータを取得するのも非常に具体的で、生きた実例が収集できることが期待される。 収集したデータから危険箇所を特定して地図化することの効果も大きいだろう。さらに安全技術はもちろん、道路改良などにもフィードバックされれば理想的だ。今後も高齢化がますます進むだけに、成果に期待が高まる。

  2009.11.12

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• 高速道路の憂鬱

  普段は車に乗らないのであまり気にしていなかった高速道路料金。夏の岩手遠征ではその恩恵を十分に受けた。それは夢のような料金（笑）しかし、久々に車に乗ると長距離高速運転。ところがETC無し。。。大渋滞に巻き込まれ、さんざん時間がかかり、目的地に到着したのは日付が変わる直前。周りの車はみんな1000円なのだろうな、と考えると妙に悔しいから不思議だ。何しろこちらは1万円以上かかっている。たかが高速料金で微妙な気持ちの浮き沈み（笑）これってどうなんだろう？

  2009.11.09

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• 成田空港B滑走路が22日運用開始

  前原誠司国土交通相の「羽田ハブ（国際拠点）空港化発言」に大きく揺れる成田国際空港で、Ｂ滑走路（2180メートル）の北伸事業が完了し、22日から2500メートルでの運用が始まる。これまではＡ滑走路（4000メートル）でしか運用できなかった大型機の発着も可能となり、来年3月の発着枠拡大（2万回増）に向けての大きなステップとなる。延伸効果への関係者の期待は高いが、その一方で、新たな騒音区域の発生など課題もあるB滑走路は、02年のサッカー・ワールドカップ日韓大会開催に合わせて99年12月に着工し、02年4月に供用を開始した。滑走距離に制限があるため近距離国際線や国内線の中・小型機中心の運用となり、国交省は各国の新規乗り入れ要望などを踏まえ05年8月に2500メートル化を決定した。B滑走路南側にある空港反対派の農地を避けるため、工事は北端を320メートル延長する計画で06年9月に始まった。当初は来年3月の完成予定だったが、工程が順調に進み、予定を半年繰り上げ、22日からの供用とした。延伸工事とともに計器着陸のための無線誘導装置（ILS）や無線標識（VOR）、航空灯火類も移設。1本しかなかったターミナル地区との誘導路も2本に増やし、離陸用と着陸用に分離して使えるようにした。延伸で滑走距離に余裕ができるため、重量のあるボーイング747やエアバスA340などの大型機による米国西海岸や欧州方面への長距離便の就航も可能となる。成田空港会社（NAA）によるとB滑走路の発着処理能力は現在年間6.5万回だが、「将来的には15万回まで増やすことが可能」という。A滑走路は現状で13.5万回だが、同時並行離陸などの運用面の工夫で15万回まで増やせるといい、これが「２本の滑走路を合わせ、30万回まで可能」とする説明の根拠となっている。NAAは20日午後、Ｂ滑走路北端付近の特設会場で記念式典を開催する。前原国交相や森中小三郎・NAA社長らがテープカットで供用開始を祝う。成田市内のホテルでは地元関係者を招いた「謝恩パーティー」も開かれる。運用初日の22日午前7時には、B滑走路から離陸1番機として、日本航空のチャーター便（ボーイング747－400型機）が函館へ出発する。消防車による放水のアーチで出発を見送る。B滑走路北伸に伴う大型機の就航と発着枠の拡大で、離着陸コース下の地区では騒音被害の深刻化を懸念する声が上がっている。これを踏まえNAAは「発着数30万回」を想定した新たな予測騒音コンター（騒音区域指定図）を年内に公表する方針だ。空港南側に位置する芝山町の住民団体「成田空港から郷土とくらしを守る会」の木内昭博会長（62）は「ジャンボも飛び、発着回数も増える。騒音地域に暮らす我々は不安でいっぱいだ。空港側の補償や影響の説明は十分ではない。本当に大丈夫か、一体どうなるのかという気持ちだ」と表情を曇らせる。木内会長は「騒音は生活の一部として慣れた」というが、実態は深刻だ。「例えば電話をしていて飛行機が通過する時、相手の声は聞き取れない。その際は『ちょっと待って』と通り過ぎるのをしばらく待つ。テレビ音声も飛行機が通ると聞こえなくなり、『いい場面だったのに』という気分になる」。その上で「騒音が健康にどの程度影響を与えているか目に見えず、第三者機関による調査研究が必要だ」と訴える。同町の農業、石井義昭さん（72）は「大型化で、どんな音がするのか想像がつかない。フェデックス機事故のように何が起こるかわからず、ごう音の中、いつ事故が起きるかわからないという不安とストレスの中で畑仕事をしている。もう防音工事だけではどうにもならない。早く移転したい」と話す。一方、空港北側の成田市久住地区。農業を営む60代の男性は、移転補償を受けて市内に近く転居する。「一生住むつもりだから家もここに構えてきたし、建て替えもした。できることなら出ていきたくない。でも、この騒音の中では生きていけない」地区内には移転補償を巡る感情的なしこりもあるようだ。転居する男性は言う。「近所付き合いは消えた。補償されない人は面白くないからね。互いに口も利かなくなり、祭りもできなくなった。寂しいよね。本当は全戸移転対象にすればいいんだよ。地元を知らない人間が机上で地図に補償する、しないの線引きをしてしまった」久住地区の自治会関係者（65）は、険しい表情で言う。「不安というより、不満だ。この地区は滑走路にはさまれた非常に珍しい地域。住民はストレスを感じながら暮らしている。22日には騒音地域の代表者が1番機で北海道に行く旅行に招待されたが、私は行かない」（毎日jpより）----------------------住民の感情もあるので、微妙なニュースだ。これまでのしこりがあまりにも大きすぎる。ここにきて羽田のハブ化の話が出てきて、住民はどんな思いだろう。あれほどもめた中で開港してここまで来て、また羽田？というのはどうだ。結果論だが、それなら最初から羽田でいいわけだ。成田が思うように機能しなかったのは、東京からの距離、そして滑走路問題だろう。B滑走路の延伸で発着回数が増えることは確か。ただ、それを活かせるかどうかはこれからのやり方次第。日本航空の問題もあり、航空業界には明るい話題が少ない。今回の件も、とらえ方次第では新たな火種になりかねないだけに心配だ。

  2009.10.21

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• 東海道線全通から120年

  1889（明治22）年7月1日、新橋と神戸が1本のレールでつながり東海道線が全通した。日本の鉄道事始めとなった新橋－横浜開業の1872（同5）年から17年後のことである。これにより物流が飛躍的に伸び、東海道線が大動脈として確立された。前日の30日付東京日日新聞（現毎日新聞）には、列島の東西に1本の線が連なる「日本全国鉄道線路之図」と「全国鉄道発車時刻表」の別刷りが折り込まれた。きたるべき鉄道時代の胎動を示すかのような地図からは、殖産興業、富国強兵へと進むその後の日本がみえてくるようだ。交通博物館がまとめた「鉄道の日本」（1965年刊）によると、東海道線は1870（明治3）年に東京－横浜、京都－大阪－神戸がほとんど同時に建設が着手されたにもかかわらず、資金難などにより西側は大きく遅れ、大阪－神戸が1874（同7）年、大阪－京都が1877（同10）年に開通している。当初、東京から神戸までのルートは、現在の群馬・岐阜を通る中山道案が採用され、高崎や大垣でも着工されたものの、中部山岳地帯が難工事だったため、1886（同19）年に東海道案に変更。その後は国府津、静岡、浜松と着々と建設が進み、1889（同22）年、新橋－神戸の全長605キロが全通した。これ以降も東海道線は変容を続ける。1934（昭和9）年12月1日には、熱海－函南間の「丹那トンネル」が開通し新東海道線に。これにより山側を通る国府津－沼津が東海道線から御殿場線に名称を変更された。当日の東京日日新聞には、「栄枯盛衰さながら　一夜明ければローカル線に」と悲哀たっぷりの見出しで同区間の“格下げ”が紹介されている。一方、東海道の宿場町だった三島駅は新東海道線の開通で大動脈に返り咲き。丹那トンネル開通を報じる紙面には、早くも「熱海温泉水道付、別荘地分譲」の広告も掲載され、熱海には新婚旅行客をはじめ観光客が押し寄せることになった。さらに1956（昭和31）年、東海道線全線で電化が完了。東京－大阪を同じ電気機関車で走る特急「つばめ」がデビューした。1889（明治22）年に新橋－神戸を20時間10分で結んだ線路は、電化により東京－大阪を「7時間でブッ飛ばす」（1956年11月19日付毎日新聞朝刊）ことになった。さらに1964（昭和39）年、東海道新幹線が開業。東京－大阪を4時間で結ぶ「夢の超特急」時代が到来する。東西の都が鉄道で結ばれて120年。「日本全国鉄道線路之図」には、工事中、測定済みを含め札幌－小樽と青森から太平洋、瀬戸内を通って北部九州に至る路線が描かれている。1本の線路は、兵士を戦地に送り出し、新婚カップルを温泉地へといざなった。大陸からやっとの思いで引き揚げてきた人々は舞鶴からそれぞれ帰路の旅につき、戦後は買い出しや通勤の足ともなった。日本の大動脈、東海道線はこれからの100年、どんな歴史をつむいでいくのだろう。（毎日jpより）----------------------毎日jpの写真特集から。1枚1枚の写真がその時代を語っている。鉄道というものがいかに時代をつくり、地域をつくったのかよく分かる。それは人の流れを決定づける力を持ち、それゆえに日本に地域差をもたらしたとも言える。地誌を語る時に鉄道の影響を排除することはできないだろう。写真の中でも印象が強いのが、1941年の米原駅の防諜（ぼうちょう）弁当。駅弁の表紙に「一人一人が防諜戦士」という標語があり、時代が戦争へと向かっていく様を見て取ることができる。鉄道は軍事的に大きな意味を持つことは、世界の歴史が証明している。時代が流れて新幹線の開通を契機に、鉄道はスピード化が加速する。それは国内の時間距離を縮めると同時に、ますますの地域格差を生み出すことになる。この春に東海道線を走るブルートレインがなくなり、長距離列車はすっかり希少になった。これからの在来線がどのように変わっていくのか、その鍵を握るのも東海道線なのかも知れない。時代はとどまることを知らないのだから。

  2009.07.07

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• ５０００円乗り放題

  JR東日本は9日、関東と福島、長野、新潟など12都県の普通列車のほか、提携した東京湾フェリーや京浜急行バスなどの路線が2日間乗り放題になる共通割引切符を20日に発売すると発表した。鉄道やフェリーは、競合する高速道路料金の値下げで利用客が落ち込んでおり、夏の旅行シーズンに向け連携して旅客需要を喚起する。提携するのは同2社のほかにJR線と別所温泉駅（長野県）をつなぐ上田電鉄や、河口湖駅（山梨県）をつなぐ富士急行など地方私鉄5社。共通割引切符があれば、JR路線から観光地や東京湾遊覧まで一貫して楽しめる。利用期間は7月20～8月31日と9月の休日の連続する2日間。料金は大人5000円（学生3500円、小学生以下2000円）。例えば、会津若松駅－東京駅の往復運賃は9880円かかるが、この割引切符を使えば半額で済む。別途、特急券を購入すれば新幹線なども利用可能。このほか提携したフェリーにも乗船できるため、多様な楽しみ方ができる。JR東日本は約6万枚の販売を見込んでいる。JR東日本によると5月の鉄道営業収入は前年同月比8.5％減と統計を取り始めた1992年以降4番目の下げ幅を記録。特に新幹線を含む中長距離路線が17.4％減と最大の減少率となり景気後退や高速道路料金値下げが影響しているとみている。一方、東京湾フェリーも並走する東京湾アクアラインが値下げされており、5月の休日の利用者数は25％減と低迷。同社は「天候などの条件が違うため前年との単純な比較はできないが、高速道路値下げの影響は大きい」と分析。このため共通割引切符により、巻き返しを図りたい考えだ。（フジサンケイ　ビジネスアイより）----------------------例のETC高速1000円の影響が鉄道の旅客減になって現れたか。ただ、これは一時的な現象である可能性もある。車利用と鉄道利用は根本的に違うものだからだ。鉄道は渋滞もなければ（高速料金値下げは想定以上の渋滞を生み出した）、お酒だって飲める。寝ている間に目的地へ着くことだって可能だ。一方、車利用の良さは料金面以外では、目的地まで乗り換えなしで到達できること。そして道さえあれば目的地の目の前まで行けること。利用者も賢くなってくるので、いずれはそれぞれの良さを活かしつつ棲み分けをするようになるだろう。それはそうと、こうした割引切符はやはり嬉しいものだ。これまでコアな鉄道旅行者は季節のしばりはあるものの、青春18きっぷが重宝していた。今回の割引切符では、特急券を買えば新幹線にだって乗れること。これで利用できる範囲が現実的に拡大する。夏休み時期でもあり、ふらっと試しに出かけてみようか。そんな気を起こさせるには十分なインパクトがあるニュースかも知れない。

  2009.06.14

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• 富士山静岡空港

  静岡県島田、牧之原両市にまたがる静岡空港が4日開港し、午前8時50分過ぎ、日本航空（JAL）の一番機が福岡に向けて離陸した。新型の豚インフルエンザの影響で海外便に欠航が出るなど、逆風下でのスタートとなった。 航空法の高さ制限を超える立ち木が見つかった問題で、滑走路を暫定的に300メートル短縮したうえ、3カ月遅れの開港となった。開港式に出席した石川嘉延知事は「曇り空にもかかわらず比較的視界良好ということで、富士山静岡空港の将来を暗示している」とあいさつした。石川知事は立ち木伐採と引き換えに辞表を提出し、18日に失職する。 全国98番目の開港で総事業費は1900億円。7月に新規参入する地元のフジドリームエアラインズを含め、国内外6社が札幌、沖縄、ソウルなど8路線に定期便を就航させるが、羽田線はない。 経済波及効果が期待される一方、採算が厳しいとされる地方間の路線をどれだけ維持できるかが課題だ。1日3往復のJAL福岡便については、県は新幹線との競合を理由に搭乗率保証をする。（asahi.comより）----------------------何かとお騒がせの静岡空港がようやく開港。愛称は「富士山静岡空港」。一番機は福岡行きのMD90だった。位置的に微妙な空港でもあり、採算性には疑問が残る。そのうえ立ち木問題で開港が遅れるなど、前途多難な印象だ。ソウル、上海への国際線もあり、県民の利便性は向上するのだろうか。札幌便や那覇便は便利かも知れないが、福岡便は新幹線との兼ね合いで苦戦するかも知れない。東京、大阪が圏外なのも痛いか。小型ジェットを有効活用した地方便に活路を見出すことができれば存在価値はある。いわゆるニッチな路線狙いで。空港へのアクセスも課題か。。。ちなみに国土地理院が開港に合わせて地形図を更新している。

  2009.06.05

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• 日本一長い踏切が閉鎖

  東京都昭島市の拝島駅南東にある、日本一長いとされる「市道北143号踏切」が、31日の終電を最後に廃止された。全長約130メートルの“長尺”は、鉄道ファンの間では有名だった。当日はあいにくの大雨にもかかわらず、地元住民や鉄道ファンが押しかけ、昭和の名残を残す名所に別れを告げた。この踏切は西武拝島線、米軍横田基地の引き込み線、JR八高線、青梅線と計11本もの線路をまたぐ。距離は長いが、幅は約2.5メートルと歩行者と自転車しか使用できない。渡り終えるのに、大人の足でも2分近くかかる。北側の西武線側から足を踏み入れると、右手に線路が拝島駅方面に扇状に伸びる絶景が見える。踏切を渡り、倉庫や保線車両が留置されている通称「中州」に到着。さらに青梅線の踏切を渡ると、駅前の商店街につながる道に出る。この市道を管理する昭島市都市整備部によると、一番古い記録では、昭和6年の地図に踏切が載っている。線路で南北に分断されていた地域の住民にとって、踏切は長い間、南北を結ぶ重要な抜け道だった。しかし、遮断機と遮断機の間が長く、危険な場所でもあった。昭和後期には踏切事故で3人が死亡。現在も週3回は運転士が危険を察知して警笛を鳴らす。このため、市側は駅の自由通路の完成に合わせ、廃止を決めた。31日には、煙るような雨が降るなか、家族連れや鉄道ファンらがそれぞれの思いを胸に封鎖される踏切を一目見ようと集まっていた。混雑を予期したＪＲが特別に配置した職員が「電車が来ますので離れて下さい」と大声で叫んでいた。近くのアパートでは階段を駆け上り、踏切を見下ろすように写真を撮る鉄道ファンの姿も。中州では、昭島市の50代の介護士の女性が踏切への思いをフォークソングにして歌っていた。「途中でカンカン鳴り初めて焦るなど危険なこともあったけれど、日々の生活の一部だったから、愛着がある。もう通れないと思うとさみしい」と同市の主婦（48）。中州で熱心にシャッターを切っていた小平市の工学院大学付属高校1年、藤野悠生さん（16）は「中学時代は毎日この踏切を通って学校に通った。中州には珍しい特急車両や解体される前の車両があって、来るたびにわくわくした」と悲しげだった。商店街側の踏切では、瑞穂町の幼稚園児、竹原悠人くん（5）が通り過ぎる電車に手を振っていた。「週に１度、電車を見に通っていた。手を振ったら、車内から手を振り返してくれるのが楽しかった」住民に愛され続けた踏切も、1日深夜零時時56分の終電を最後に封鎖。80年以上の歴史に幕を閉じた。（msn産経ニュースより）----------------------地図で確認してもなるほど長い。http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&q=%E6%8B%9D%E5%B3%B6%E9%A7%85&ie=UTF8&ll=35.718948,139.345919&spn=0.002156,0.003433&z=18保線施設が中間にあることや、西武線や横田基地への引き込み線を含めた複数路線をまたぐことなど、面白みがたくさんある踏切だ。列車本数から見て「開かず」というほどでもないかも知れないが、距離ゆえに渡り切るのに時間がかかることから確かに事故の危険は潜在しているのだろう。最近はお年寄りなどが踏切を渡りきれず取り残される例も多いことから、問題になることも多かったのだろうか。一般的には踏切がなくなるケースは路線の高架化や地下化に伴うことが多い。今回の場合は駅の自由通路が完成しての廃止となっているが、その利用も遠まわりになるケースも多そうな上、自由通路への上り下りを考慮するとかえって不便を感じる人もいるかも知れない。そういう意味では必ずしもサービス向上にはつながっていないことも気になる。安全には代えられないが。。。この踏切の廃止に伴って日本一になるのはどこなのだろう。名鉄神宮前駅近くの踏切という説があるが。。。

  2009.06.01

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• 東京競馬場前駅

  5週連続でGIレースが開催されている東京競馬場。その最寄り駅と言えば、京王電鉄の府中競馬正門前とJR南武線・武蔵野線の府中本町ですよね。では、その昔、東京競馬場前という駅があったのをご存知ですか？「YAHOO！JAPAN・地図」でも「Google・Maps」でもいいですから、「府中市矢崎町1丁目」と入力して検索してみてください。矢崎町の防災公園の北側から西のほうに、90度方向を変えてカーブする道がありますね。それが、線路の跡。東京競馬場前駅は、防災公園と府中ビレジというマンションに挟まれたところに、南武線の線路に突き当たる形であったんです。地図を見ると、駅から競馬場までは、南武線の線路をくぐってまっすぐ行けるようになっています。競馬場には、府中本町から行くより、こちらから行ったほうが若干近かったはずです。この駅からは、JR国分寺駅へ線路が延びていました。先ほどの地図で、線路の跡をたどってみましょう。東京競馬場前駅を出て右にカーブし、北に方向を変えたあたりで、南から伸びるまっすぐな道と合流します。そのまっすぐな道には、下河原緑道という名前がついていますが、これも線路の跡。下河原緑道を南に進むと、郷土の森博物館のあたりで西へ大きくカーブし、多摩川に沿うようなかっこうになります。カーブを曲がり終えた下川原コーポのあたりがこちらの線の終点。この路線は、国鉄中央線の支線で、通称“下河原線”と言われていました。もともとは多摩川の砂利を運ぶために作られた鉄道だったそうです。競馬場方向へ枝分かれする線は、昭和8年(1933年)に東京競馬場が開場して間もなく、昭和9年(1934年)に新設されました。つまり、支線の支線、ということです。再び、先ほどの分岐点に戻りましょう。そこからはほぼ一直線で北上します。南武線の上を通り、長福寺の西側を北へ。そのへんで右斜めに分かれていく道がありますが、線路跡をたどるには左の道を行きます。府中スカイハイツのすぐ東側から京王線の下をくぐり、ケーズデンキの東側でゆるやかに左にカーブ。南からトンネルを出たばかりの武蔵野線に合流すると、すぐに北府中の駅に着きます。ここからしばらく、下河原線の跡は武蔵野線に重なります。武蔵野線が下河原線の一部に沿う形で作られたからです。一気に西国分寺駅の手前まで北上してみましょう。武蔵野線の東側、府中街道との間にに、奇妙に右カーブした建物があるのがわかりますか。たぶんこれは、下河原線の跡に建てられたものだと思います。そのままカーブを延長していくと、東西に伸びる中央線に見事に合流するはず。線路の跡を想像できるでしょう？あとは中央線に沿って一直線、国分寺駅にたどり着きます。この“国鉄東京競馬場線”(そういう名称はありませんでしたが)は、武蔵野線の府中本町～新松戸間開業に伴い、昭和48年(1973年)3月31日限りで廃止されました。我が家には、交通公社の時刻表・復刻版(最近、創刊1000号が発売されて話題になったJTB時刻表の昔のバージョン)が何冊かあります(なにしろ鉄道ファンなものですから)。まず、昭和15年(1940年)10月号30ページ、東京・淺川(現高尾)間(中央本線)の項では、「國分寺・東京競馬場前間五粁(キロ)六分、運賃拾錢、東京競馬開催ノ都度運轉」となっています。この線の電車は、開業当初は競馬開催日だけの運転だったんです。次に、昭和31年12月号。その52ページには、国分寺～北府中～東京競馬場前間を走る電車の初電・終電時刻が掲載され、「運転間隔約30分－60分」という案内も載っています。この頃には東京圏の国電路線網の一部に昇格していたわけです。そして、昭和47年(1972年)3月号。廃止1年前には、国分寺からの下りが6時4分の初電から22時27分の終電まで、東京競馬場前発の上りが6時18分の初電から22時42分の終電まで、約30分毎に運転、という時刻表が載っていました。所要時間は10分。昭和15年の6分よりスピードダウンしているのは、途中の北府中に停車しているからでしょう。戦後の2冊に「競馬開催日には臨時電車増発」というような記載はありませんが、たぶんそういう電車はあったと思います。いくらなんでも約30分毎じゃぁ、競馬場への往復には不便すぎますからね。ちなみに、京王競馬場線・府中競馬正門前駅の開業は昭和30年(1955年)4月。以後、約18年間、東京競馬場には、南武線の府中本町駅と合わせて3つの最寄り駅があったということです。残念ながら、私は東京競馬場前駅を利用したことがありません。ただ、これが、当時の国鉄では一番長い駅名(カナで13文字)だったというのを覚えています。今回はかなりマニアックな話を長々と書いちゃいましたが、地図を見ながら、この駅が競馬ファンで賑わっていた頃を少しでも思い浮かべていただけたら幸いです。（netkeiba.com　競馬コラムより）-------------------テレビ東京系列ウィニング競馬の実況を担当する矢野吉彦氏のコラム。競馬の話でなく、鉄道の話題になっているのがご愛嬌だ。地図で下河原線跡をたどっているくだりは、鉄道ばかりではなく、地図についても見識が高いと見た（笑）競馬開催時の旅客輸送は鉄道に依存するケースがほとんどだ。（新潟競馬場のようにバスしかない場合もあるが。。。）開催日以外は閑散としていることが多いので、ダイヤの組み方が難しい。結果、臨時列車での対応が主になるのだろう。現実京王線もそのような仕組みを実践している。下河原線のことを今となっては知る由もない。かつての賑わいに思いをはせつつ、今もこの路線が生きていれば便利なのにな、などと思う。

  2009.05.24

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• 歴史でめぐる鉄道全路線

  新潮社の「日本鉄道旅行地図帳」の大ヒットに見られるように鉄道関連の出版物が熱い。そんな中、朝日新聞出版から「歴史でめぐる鉄道全路線」シリーズが6月16日に創刊される。その創刊号は東海道線。シリーズは全50巻で、路線別鉄道クロニクルを謳っている。全冊そろえれば日本の鉄道史百科事典になるという。各線の歴史や懐かしい風景はもちろん、歴代の車両イラストなど、内容も盛りだくさん。また、日本鉄道旅行地図帳同様、地図も一つの売り。この地図は「詳細実用鉄道地図」で北海道地図のGISMAPが使用されており、全駅名に加え、鉄道テーマパークや資料館、車窓風景など、鉄道スポットの最新情報を満載した正縮尺地図になっている。毎週火曜日発売で創刊号サービス定価390円（2号以降は580円）とりあえずは発売日を待とう。

  2009.05.17

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• 「JTB時刻表」が通巻1000号を達成

  JTBパブリッシングは、大正14年の発刊以来通巻1000号となる「JTB時刻表」5月号を4月20日に発売した。表紙は、九州新幹線をはじめ、船舶、鉄道車両やJR九州の列車や駅舎のデザインを担当した水戸岡鋭治氏を起用。84年の時刻表の歴史と鉄道の歴史を書きおろしイラストで表現した。時刻表の創刊当時（1925年）に中心として走っていたSL8620形や1964年開業の新幹線0系など時代を象徴する4つの車両と、2011年運転開始予定の九州新幹線〔さくら〕まで、時刻表が1000号の歴史を刻んできたことを鉄道史や車両の変遷とともに伝えている。企画特集では、通巻999号に引き続き、1000号までの歩みをふりかえり「時刻表の歴史」、「鉄道史」が一目でわかる　"時刻表のあゆみ"を紹介。また、別冊付録として、昭和21年2号に収録された初の戦後編集の全国版索引地図「全国鉄道線路図」を付けており、60余年前と現在との路線が比較できる。1000号の発行を記念して「特設ＷＥＢサイト」/）を開設した。キャンペーンの最新情報やフェア開催の書店紹介、読者プレゼントの詳細を紹介している。また、時刻表の歴史が一目でわかる"1000号のあゆみ"、鉄道ファン向けの"鉄分調査票"や鉄道にまつわる人物のコラムページなど、時刻表と鉄道の旅の魅力を伝えるコンテンツを更に充実させていく予定。（NIKKEI NETより）----------------------1000号というのは気の遠くなるような数字だ。旅客鉄道にとってなくてはならなかった時刻表。乗換案内サービス全盛の現在では部数こそ落ちているが、根強い人気を誇っている。JTB時刻表は数字にゴシック体を採用しており（JR時刻表は明朝体）、見た目にも優しく感じる。巻頭特集の写真が美しいことでも人気があった。このあたりは旅行のための時刻表という哲学があるのだろう。乗換案内サービスは便利ではあるが、ともすれば事務的でワクワクするような感覚には遠い。ビジネスユースであれば効率的に利用できるが、旅行の計画を練ったり、何となく眺めていたり、そんな楽しみ方は時刻表ならではだろう。これほど数字ばかりの出版物もそうそうない。そういう意味でも不思議なロングセラー商品と言えるだろう。それにしても時刻表を開くと旅に出たくなるのはどうしたことか（笑）

  2009.04.23

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• 終電の力学

  武蔵野線の終電で帰宅した。桜の開花で花見がピークの金曜日。さすがに遅い時間の電車は混んでいる。武蔵野線は東京をぐるっと半円で囲む経路。必然的に放射状に伸びる各線との乗り換え駅が多い。終電なので、乗換駅で必ず接続をとる。どの路線も混雑で遅延しているが、基本的には待っている。なので、武蔵野線も場合によっては乗換駅で5分以上停車して接続する。そのことでどんどん遅れてくる。これは一種の終電の力学。他の電車は無理に接続を取らず発車してしまうかもしれないが、終電はそうはいかない。そして、遅れるほどに各駅で次々とたまってくるお客さんを乗せることから混雑は必至。混雑するからさらに遅れるという悪循環。それも終電の力学。もし電車が終夜運転で走り続けるのであれば、こうした悪循環もなくなるのだろうに。でもそうなるとそれはそれで困る（笑）仕事にせよ飲みにせよ、「終電」という現実が歯止めをかけているのだから。終夜運転だとその大義名分がなくなってしまう。それもまた終電の力学か？（笑）

  2009.04.04

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• さらば富士・はやぶさ

  寝台特急の富士・はやぶさが3/14ダイヤ改正で姿を消すため、13日の最後の列車を見ようと多くの鉄道ファンが東京駅に詰め掛けた。その数3000人とか。18:03の発車時刻を前にホームはごった返していた。そして隣でやや高い位置にある新幹線ホームが絶好の撮影ポイントで、あふれんばかりの人が殺到していた。自分は所用があって川崎へ出かけたのだが、東京駅から乗った東海道線が、富士・はやぶさのちょうど一本前の列車。有楽町、新橋、品川。どの駅のホームも最後の雄姿を見届けたい人たちでいっぱいだった。沿線にも多くの人が出ていた。自分は川崎で降りて、ホームに残り、富士・はやぶさが通過するのを見送った。やはりたくさんの人たちがカメラを構えていた。これだけ多くの人たちに惜しまれながらの引退は一つの時代の終わりを告げているからだろう。ブルートレインの愛称で栄華を極め、かつては関西、紀伊半島、山陰、四国、九州と各方面へ寝台列車が走っていた。しかしスピード化の波には勝てず徐々に減少して、最後まで残った富士・はやぶさも廃止。これも時代の流れ。上野発ではまだブルートレインが残っているが、こちらも時間の問題なのだろうか。多くの人たちの思い出を乗せて走り抜けた寝台特急。その最後の雄姿を見れたことはラッキーだったのかも知れない。

  2009.03.14

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• NEXCO西日本と日産自動車が研究で連携

  NEXCO西日本と日産自動車株式会社は、安全・快適な高速道路利用のために、既存の情報提供システムの強化・補完を図ることを目的として、IT（情報技術）等を活用した道路情報提供システムに関する共同研究を開始する。今回の共同研究では、カーナビゲーションシステムや携帯電話の普及と多機能化により、GPS、詳細地図機能を活用して逆走等による交通事故防止の為の注意喚起や、テレマティクス（通信情報技術）を活用し、事故・渋滞の原因となる長い下り坂上り坂での速度注意についての研究開発を行う。更に今後プローブ（渋滞情報）データの活用による走行支援の充実について研究を行っていく。西日本地域の高速道路を運営するNEXCO西日本では、高速道路100％の安全安心を目指した取り組みを行っているが、高齢化社会が進む中で自動車の逆走が顕在化してきていることを受け、2008年5月、逆走事故防止に向けた社内プロジェクトチームを立ち上げ、自動車メーカーなどとIT等を活用した共同研究の可能性を検討してきた。一方日産では、日産車がかかわる死亡重症事故を2015年度に1995年度比で半減するという目標を掲げ、SKY（スカイ）プロジェクトを通した、交差点出合頭事故の低減を目的とする道路インフラと協調した路車間通信システムの開発、歩行者が所持するGPS携帯電話とクルマとの通信によりドライバーへの歩行者存在情報提供システムの大規模実験実施、寒冷地のスリップ事故低減を目指すスリップ情報提供サービスの運用開始等、ITS（高度道路交通システム）を活用した幅広い事故低減の取り組みを行なっている。今般、高速道路会社と自動車メーカーの両社が、共同で交通事故防止及び道路情報提供システム等の研究を推進するための活動を行うことで合意したもの。共同研究の内容は、以下の通り。■共同研究のテーマ（３つの分野）≪GPS機能を活用した研究開発≫GPS機能を活用し、カーナビゲーション内の新たなプログラムと詳細地図データの組み合わせにより、サービスエリアやインターチェンジ付近を逆走すると、音声と画像で、注意喚起を発する。≪テレマティクスを活用した共同研究≫事故の多い長い下り坂での『速度超過注意』や渋滞の原因となるサグ（登坂開始）地点での『速度低下注意』をカーナビゲーション上に提供する。≪プローブデータの活用による走行支援≫道路管制情報に対するプローブデータの活用法など、高速道路を走行する車両に対してより付加価値の情報の提供を検討していく。（NIKKEI NETより）----------------------共同研究ということで非常に興味深い。地図機能を活用した注意喚起は以前から日産が研究していたテーマ。テレマティクスやプローブデータの活用についても、各自動車メーカーがこれまで研究を重ねてきたテーマだ。一方、NEXCOがこれまで取り組んできたのは高速道路の安全についての研究。両者の接点がここにあったということだろうか。折からの自動車不況のあおりもあるかも知れないが、強調することでよりレベルの高い検証・研究が出来るならば、今回のような業態の壁を越えた連携は有効だ。同様の理由から、今後メーカーの枠を超えた、ライバル同士でも共同歩調はあり得るだろう。特に安全分野においては、メーカー同士の連携は不可欠。今後の展開に注目が集まる。

  2009.01.27

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• 駅探が年末年始ダイヤ特集

  駅探は25日、乗換案内サービスのPC版「駅探WEB」と携帯電話版「駅探★乗換案内」で、「年末年始ダイヤ情報」の無料提供を開始した。駅探★乗換案内ではまた、コミックマーケット75開催に伴う臨時ダイヤ対応も実施した。 「年末年始ダイヤ情報」は、全国500以上の鉄道路線を対象に、大晦日から元旦までの終夜運転を含め、12月29日から1月4日までの運行情報を案内する特集ページ。終夜運転の有無や終電延長、始発繰り上げなど、経路検索サービスで調べることができる。 携帯電話版「駅探★乗換案内」ではまた、12月28日から30日に東京ビッグサイトで開催する「コミックマーケット75」に合わせた「ゆりかもめ」の臨時ダイヤに対応。会期中の「ゆりかもめ」「りんかい線」の臨時始発情報の無料提供も実施する。 このほか駅探★乗換案内では、全国226の寺社を対象に、地図や乗換案内、写真情報を提供する「初詣特集」を実施している。なお、駅探★乗換案内は一部コンテンツを除き有料で、有料メニューの料金は月額105円から。(BBWatchより)----------------------乗換案内サービスは重宝しているが、今までは臨時ダイヤへの対応はなかなか難しかった。年末年始の臨時列車、特に大晦日の終夜運転については、実際のところ本数がそれほど多いわけではないので、事前に調べておかないと乗り継ぎに苦労を要する。サービスが臨時列車に対応することで、大晦日の外出はスムーズになることは間違いないだろう。初詣特集もありがたいサービスかも知れない。何しろ年に一度の行事。これでスムーズにお参りができれば、幸先の良い一年のスタートになるだろう（笑）

  2008.12.26

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• えきバスびじょん。

  阪神間7市1町やバス会社などでつくる阪神都市圏公共交通利用促進会議は15日から、駅に乗り入れる全バス会社のルートや時刻をまとめて提供する大型モニター「えきバスびじょん。」の運用をJR尼崎、阪神尼崎、JR伊丹の各駅で始める。社会実験としての実施で、県民局によると全国初の取り組みという。3駅にはそれぞれ、市営や民間など複数のバス会社が乗り入れている。駅利用者から「どのバスに乗ればいいか分かりづらい」といった声が上がっていたといい、「えきバスびじょん。」は、バス会社ごとではなく時系列順に発車バス一覧を表示。バスルートも地図上に色別で表示される。来年1月30日までの設置予定。また同会議は、昨年12月から運営している情報サイト「えきバスねっと。」の対象駅を同日から、現在の3駅（JR・阪急宝塚、阪神尼崎、阪急西宮北口）から4駅（JR尼崎、JR伊丹、阪急塚口、阪急伊丹）増やし、計7駅に拡大する。パソコンや携帯電話で、鉄道からバスへの乗り継ぎ情報を調べられるシステム。----------------------電車の乗り継ぎは様々な検索サービスの登場で便利になっているが、バスについてはこうしたサービスがなかなか登場しなかった。バスは交通渋滞の影響も大きいし、事業者ごとの乗り入れも複雑、さらにルートが分かりにくいなど様々な理由があるだろう。ただ、多くの人が不便を感じていればいるほど、こうしたサービスが介在する余地はある。そもそも、上手く使いこなせばバスは非常に重宝な乗り物だ。鉄道と違って階段の上り下りがないことも高齢者には優しいし、案外自分が行きたい場所のすぐそばまで運んでくれるのだ。そういう意味でも「えきバスびじょん。」はバスの利用促進においては大きな一歩と言えるだろう。交通関係では先進的な取り組みは関西から始まることが多いが、こうしたサービスを首都圏でも是非導入して欲しいものだ。バスが使えれば、街はもっと便利になる。

  2008.12.11

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• バッテリートラム

  福井で開かれている第9回全国路面電車サミット。18日には、越前市の福井鉄道西武生駅で、電池で走る「バッテリートラム」の公開実験があり、全国から集まった鉄道愛好家ら約110人が最新技術の乗り心地を体験した。バッテリートラムは架線からの電気供給を受けずに、リチウムイオン電池などの充電池だけで走る電車。災害などで架線が切れても走行できるのが特徴だが、実用化には電池の改良とコストダウンが課題。この日は荻原隆・福井大大学院教授の研究室と企業が共同開発した重さ約150キロのリチウムイオン電池が使われた。試乗した人たちはは「普通の電車と変わらない。客室に積めるほど電池が小さいのに驚いた」と話している。 架線がないと走れないし、停電すると走れない。これは電車の宿命ともいえるわけだが、このバッテリートラムはその電車の電車たる所以に正面から挑むもの。かつてトロリーバスが補助エンジンを積んでいたことがあったが、それをはるかにしのぐものかも知れない。用途としては災害時がメインか。あとは、何らかの理由で停電により路線が普通になった場合に最寄りの駅までバッテリーで走行できるのも強みかもしれない。それにしても架線なしに走る電車とは。。。次はレールもなしではしるやつか？いや、それはもはや電車ではないか（笑）

  2008.10.20

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• 全国路面電車サミット

  路面電車を活用したまちづくりについて話し合う「全国路面電車サミット」が17日、福井市で始まった。このサミットは路面電車のある町を会場に、93年からほぼ2年おきに開いている。今回、福井の開催実行委員会が選んだテーマは、LRT（次世代型路面電車）の導入による車社会からの転換。19日までの3日間、講演やシンポジウムなどが開かれる。 LRTは速度が速くて騒音が少なく、低床式でお年寄りや体の不自由な人も利用しやすいのが特徴。欧州で導入が進められ、県内でも検討されている。この日の講演では、国土交通省鉄道局の瓦林康人財務課長が、路面電車にLRTを導入したら利用者が増えた富山市の例を紹介。「路線を環状化させ、利便性を高めようとしている」とした。 福井の1世帯あたりの自動車保有台数は1.751で全国一。郊外化が進み車なしで生活するのが難しく、鉄道利用は減少傾向にある半面、乗用車の登録台数は95年からの10年間で3割増加した。 自動車利用を減らせれば二酸化炭素（CO2）の排出量も減らせる。「なんとかして自動車から鉄道にシフトできないか」とNPO法人「ふくい路面電車とまちづくりの会」がLRT導入に加えて期待するのが、えちぜん鉄道・三国芦原線と路線の一部が路面を走る福井鉄道・福武線の線路をつなげた相互乗り入れ構想。坂井市から福井市を抜けて越前市まで移動するのがぐんと便利になる。 内田桂嗣実行委員長は「結節がうまくいけばLRTを利用した全国でも例のない長さの輸送サービスになる。サミットで欧州の先進事例をたくさんの人に知ってもらい、今後のまちづくりに生かせたら」と話す。 CO2の問題に対して路面電車が有効であることは、ここ数年注目を集めている。ただし、一旦出来上がった車社会をリセットするのは簡単なことではないだろう。路面電車だけでなく、ほかのインフラも併せて生活の利便性を保てるかどうかが鍵になる。サミットでの議論に期待がかかる。

  2008.10.19

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• 新幹線愛称募集

  JR九州とJR西日本は2011年春の九州新幹線全線開業に伴い、新大阪―鹿児島中央を直通運転する列車の愛称を公募する。 新型新幹線は日本的なもてなしをデザインに生かしたという。700系「ひかりレールスター」の車体をベースに、内装は800系「つばめ」の和風の雰囲気を採り入れた。 応募は10月20日～11月30日に、はがき1枚に列車名1点と住所、氏名、年齢、性別、電話番号を記し、〒812-0011福岡市博多区博多駅前3-2-1ジェイアール九州エージェンシー「新幹線列車名募集係」あてに。ウェブサイトからも可能。記念すべき新しい新幹線に自分の命名した愛称が採用されるのかも知れない。それにしても1日1～2本でいいから東京～鹿児島中央直通をやって欲しいな（笑）

  2008.10.18

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• 両国駅「鉄道遺産」活用の動き

  JR両国駅はかつて房総半島へ向かう列車のターミナル駅だった。始発列車に使われていた「3番線」ホームは現在ではほとんど使われなくなった。当時の房総方面急行列車は多くが両国始発。総武線ホームから見る3番線は何となく優雅に見えたものだ。その後70年代に総武線特急が東京駅に乗り入れ、特急は東京始発、急行は両国もしくは新宿始発というように棲み分けがされた。ところが、特急全盛時代になって急行はやがて廃止。それとともに両国駅3番線ホームはほぼ役割を終えた。そんなひっそりと時を刻んでいたホームを使用して地元住民が地域イベントの一環として、駅でのジャズの演奏会を提案。電車の往来がなく、安全なステージということで開催が決まった。都会の「鉄道遺産」を地元のにぎわい作活かす動きが出てきたことは素晴らしい。何でもかんでも新しく作るのではなく、ある設備を効果的に使うことは今後の地域の生きる道だ。レトロ感覚あふれる両国駅がいろんな意味で「鉄道遺産」のモデルケースになると面白い。

  2008.10.17

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• 券売機の運命

  SuicaやPASMOといったIC乗車券の普及で、券売機で切符を買う人が急速に減っている。こうした影響もあって、都心のJR駅から近距離切符用の券売機が姿を消している。JRではこれを新たな商機ととらえ、券売機の跡地利用に乗り出した。1日80万近い人が乗車するJR新宿駅。Suicaが登場した2001年度末には114台の券売機があったが、2007年度末では94台に減った。新たな改札口ができて一部で券売機が増えたにもかかわらず、全体としては2割近く減っているのである。JR東日本によると、一般的な券売機の大きさは、高さ1.6メートル、幅0.5メートル、奥行き約1メートル。山手線全29駅では2001年度末から今年3月までに、全体の3割に当たる272台が撤去された。単純計算すると、都心の駅構内の一等地に幅136メートルの新たな空間が生まれたことになるのだ。JR東日本では跡地利用について単なる商業施設ではなく、地方の物産を置くなど情報発信の場として使うことも視野に入れている。一方関東の私鉄などは、2007年3月にPASMOを導入。しかしこちらは券売機の撤去の動きはまだ目立っていない。IC乗車券とはいえ、結局残額が少なくなればチャージしなくてはならない。そのチャージで券売機を使うわけだから、券売機の需要がないわけではないのだ。針が一方にだけ振れるのはあまり感心しない。IC乗車券を使っていない人はたくさんいるし、他地域からの旅行者などはIC乗車券を持っていないケースが多い。これは外国人もしかり。やはりある程度の券売機は残して欲しいと思う。跡地の有効利用には興味がないわけでもないが。。。

  2008.10.14

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• 小型機が滑走路外れる

  8日午後0時40分ごろ、高松空港で訓練中の朝日航空（大阪府八尾市）所属の4人乗り小型機が滑走路に胴体をこすらせながら進み、左脇の芝生上で止まるという事故があった。同機はプロペラが損傷するなどしたが、幸いにも乗っていた教官と訓練生3人にけがはなかった。滑走路は約5時間閉鎖され、羽田便など6便が欠航するなど影響が出た。 国土交通省運輸安全委員会は、死傷者が出かねない重大インシデントとみて調査官2人を派遣した。小型機は午前11時ごろから訓練を始め、事故当時は着陸してそのまま離陸する「タッチ・アンド・ゴー」の最中だった。機体の前輪と後輪はいずれも格納されており、同省は操作ミスか機体故障とみている。 朝日航空によると、事故当時は31歳の訓練生が操縦し、教官は副操縦席で指導していた。機体は98年製で飛行実績4045時間。教官は飛行実績約1万6千時間のベテラン。話を総合する限りでは何らかの原因で車輪が出なかった可能性が高い。訓練中は様々な事態を想定しているため、逆にこうしたミスはあまり出ないもの。機体の整備状況も含めて、今後に向けて原因を明らかにさせてほしいところだ。

  2008.10.09

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• ブラジル製ジェット機導入

  日本航空がブラジル製のジェット機を航空機製造会社「エンブラエル社」から導入する。3日、現地で受け渡しのセレモニーが開かれたが、ブラジル製のジェット機を日本の航空会社が導入するのは初めて。 機種はE170（76席）。2010年度末までに10機を導入する。来年2月から名古屋（小牧）―福岡、名古屋―松山に就航予定だ。燃費効率が良く中規模の同機を、地方都市間を結ぶ便として活用したいという。 エンブラエル社のフレデリコ・クラド社長は「日系移民100周年を祝う今年、日本で弊社のジェット機が飛ぶことは光栄だ」と述べた。 また、購入にあたった丸紅の朝田照男社長は「苦い経験だったロッキード事件以来、機体ビジネスから離れていた。このような立派な機体の販売にかかわれ新しい歴史の1ページが飾られた」と語った。燃料が高騰する近年、航空会社の機材導入は燃費を重視する傾向にある。地方空港を結ぶ小型機の需要も高まっていることもあって今回の導入なのだろう。今までであればこのクラスの機材はプロペラ機だった。今回の導入が成功すれば他社も続く可能性があるだけに、そのフライトが注目される。

  2008.10.05

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• セスナ機離陸失敗

  26日午前8時47分ごろ、東京都調布市西町の調布飛行場から、「軽飛行機が離陸失敗したようだ」と110番通報があった。機体は空港南端の土手に衝突したが、乗っていた30代の男性ら2人にけがはなく、機体はプロペラが曲がった程度という。 同空港管理事務所などによると、軽飛行機は個人所有の2人乗り。セスナ機は、着陸する際に突風が吹いたため、再度離陸しようとしたが失敗。十分な高度をとれず、滑走路を過ぎて土手にぶつかったらしい。大きな事故につながらなかったのは不幸中の幸いだが、我が家からそう遠くない調布飛行場での出来事。う～ん、怖いな。。。再発防止のためにも原因究明をお願いしたいものだ。

  2008.09.27

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• 幻の機関車「カトーくん」復活

  ディーゼル機関車「カトーくん」が復活。23年前に廃業した加悦鉄道の車両27両などを展示する京都府与謝野町滝の加悦SL広場で23日、「加悦鐵道保存会」（会員28人）が56年製造の小型ディーゼル機関車を整備し、式典で約30メートルのレール上を走行させた。 機関車は約6.5トン、長さ約4.7メートルと小ぶり。東京の加藤製作所が工場内の専用鉄道や工事用軌道用に製造したもので、鉄道ファンには「カトーくん」の愛称で親しまれている。 32年前に岡山県内で廃車になった後、ジーンズ工場の展示用を経て9年前に加悦SL広場が譲り受けた。ファンから「走る姿を見たい」と要望があり、保存会会員が2年メンテナンスをして車体も緑色に塗り替えた。式典で保存会の森本寿会長（44）は「部品提供でSL広場にわがままを聞いてもらい、整備に倉庫も利用できた。念願の動態復活が実現できて感激している」と喜んだ。加悦鉄道は丹後山田駅と加悦町を結んでいた路線。元々は丹後ちりめんを京阪神地区に輸送することを主目的として開業して旅客営業も行った。その後大江山でニッケルの採掘が開始されたため、ニッケル鉱山への貨物専用線や精錬所への専用線も開通した。戦後大江山でのニッケル採掘が中止されると、希少車・珍車の宝庫として観光鉄道へと転換するものの1985年に廃止。それでも加悦SL広場では当時の珍しい車両が展示されており、人気を集めていた。廃止された線路跡はサイクリングロードとして利用されているが、ファンが集まるSL広場が鉄道ではたどり着けないのは皮肉な事実かも知れない。それでも周辺は天橋立に代表されるように観光資源が多い土地柄。今回のニュースが起爆剤となって広域連携で観光客が誘致できれば大成功だろう。

  2008.09.25

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• ＪＡＬ次世代省エネ機導入2年遅れへ

  日本航空は米航空機大手ボーイングから次世代機「787」を導入する時期が平均2年遅れになるとの見通しを発表した。 日航はボーイングから「787」を35機導入する契約を2004年12月に結んだ。導入時期は今年8月から14年春にかけての予定だったが、ボーイングでの開発遅れに伴い09年10月から17年春にかけてに変更になった。ボーイングではストが続いていることから、さらに遅れる可能性もあるという。 日航は、代替機として燃費の劣る「767」と「777」の計11機を10年から12年春にかけてボーイングから導入し、老朽化した「767」の退役時期も遅らせる。日航は今回の事態に伴う補償を求め、ボーイングが応じることで合意したという。 全日空も「787」50機を今年5月から順次導入する計画だったが、少なくとも来夏以降に遅れる見通し。 航空業界もいわゆる大量輸送から質の時代に変わってきている。大型機よりは中型機。767の後継機としての787には大きな期待が寄せられているが、まだ時間がかかるだろとは思う。エアバスの大型機とどのようにすみ分けるか、という点でも興味深い。

  2008.09.18

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• 武士の幽霊が事故を呼ぶ？

  15日で開通して1年を迎えた秋田中央道路。秋田駅の東西をつなぐ交通の激しいトンネルだが、交通事故や車の故障などで通行止めになることも多い。ちまたでは「武士の幽霊が出る」などとうわさも流れているという。幽霊が出ることに関して、まことしやかな証言が多々ある。--------＜秋田市内のタクシー運転手＞対向車線に大きくはみ出したトンネル内のブレーキ跡を思い出した。脇見運転が原因の事故が多いとも聞いた。「トンネルで、なぜよそ見をしたんだろう」 --------＜中央道路での事故を担当する警察官＞事故だけでなくガス欠などが多いのは本当に不思議。『何かいるのでは』という話はよく聞く。--------実際に中央道路の事故は多い。県によると開通以来8月までの事故は19件。特に下り車線の山王から約500メートルの区間に10件の事故が発生。ガス欠などの故障も17件あり、それも山王口と駅東口付近に集中している。 この区間に何かあるのか。 山王大通り北側にある同市旭北栄町の当福寺。40年前まで山王口付近はこの寺の墓地だった。住職によると、当福寺は江戸時代佐竹氏に請われて土崎から移った。当時の檀家は商人や町人が主だったが、武士の墓もあったという。 68年には、山王大通り拡幅工事で約900基あった墓を寺の西側へ移転させた。移転後の大通りは事故が多く、「霊が出る」などのうわさが出た。「ちゃんと供養もした。反対もなく、移転はすんなり決まった」と住職。うわさは間もなく収まった。 山王大通り南側の真敬寺の入り口には「５人男の墓」と呼ばれる墓石が五つ並んでいる。こちらの住職によると江戸時代に悪事を働く武士を倒し、打ち首になった侠客たちの墓という説がある。一方事故の当事者の証言は--------＜07年12月、正面衝突事故を起こした女性＞事故現場は坂道になっていて速度が出てしまい、曲がりにくかった。もちろん幽霊は見ていません。--------＜県秋田中央道路管理班班長＞運転者のスピードの出しすぎが原因。 山王口から入り口手前の長い直線と急な下り坂で加速し、直後のＳ字カーブでハンドル操作を誤る。その先の直線下り坂で加速した車はが渋滞で減速した車に追突する。実際、Ｓ字カーブでははみ出しや壁への衝突が、直線下り坂では追突事故がそれぞれ多い。トンネルが渋滞する午後6～7時の帰宅ラッシュに集中しており、原因の多くは速度超過だった。 一方、故障については上り坂での信号待ちが原因と考える。少ないガソリンのまま坂道で燃料タンクが傾くと、吸い込み口にガソリンが入らなくなることがあるという。実際にエンジンが止まり坂道で立ち往生する車を揺らすと、再び動き出したこともあったらしい。事故や故障を幽霊のせいにしないで、ちゃんと安全運転して欲しい。--------＜うわさや都市伝説を研究している関西学院大学島村恭則教授＞典型的な都市伝説だ。トンネルだけでなく井戸、橋の上などはうわさがつきもの。秋田中央道路にはくっきりとしたブレーキ跡があり、事故も多い。近くには寺町やお堀がある。人びとは、疑問を科学的な根拠より面白く流布しやすい超自然的な枠組みで理解する傾向がある。道路周辺は68年の山王大通り拡幅工事直後にも霊が出るとうわさされていた場所なので、記憶がよみがえった人もいただろう。こうして想像しやすい武士の幽霊が形づくられたのではないか。逗子の小坪トンネルや三重の青山トンネル、都内の千駄ヶ谷トンネルなど、トンネルに関する幽霊伝説は数多い。それぞれに関して、トラブルとその成因について様々な憶測がある中で、こうした話が派生する。もっとも、霊感の有無は個人差もある。ことの真偽は置いておいたとしてもこうした話が出るにはそれなりの背景がある。ただ、こうしたことが事故に結びつくのでなく、むしろ通行者が注意を払うことで事故が減るのであれば噂や都市伝説も意味があることになるのかも知れない。

  2008.09.16

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• ボンネットバス大集合

  熊本県山江村で昔懐かしいボンネットバスが勢ぞろいした。これは村制施行120周年記念事業「全国のボンネットバス大集合」の一環。山江村ではボンネットバス「マロン号」を保有していることから、地域おこしに全国に呼びかけ、大分、広島、高知、香川、新潟県からボンネットバスが集まり、マロン号を含めて9台が集まった。いずれも1950～60年代に製造されたもので、全バスが自走で山江村まで来た。製造メーカーも4社あり、多種類のボンネットバスが一堂に会する機会は全国的にも珍しいという。14日には役場前で展示や体験試乗もある。ボンネットバスそのもはもちろん、全国のバスファンが山江村で一堂に会することも画期的なのかも知れない。。。

  2008.09.15

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• ロスの列車事故

  ロサンゼルスで12日に通勤列車と貨物列車の正面衝突事故があった。死者は、AP通信によると17人に増え、ロサンゼルス近郊路線で過去最悪の事故。衝突の衝撃で通勤列車の機関車が2両目の客車にめりこみ、車内がめちゃくちゃに壊れており、事故から12時間以上たった13日朝も救出活動が続いているという。 事故原因はまだ明らかにされていないが、米国の鉄道会社で43年の乗務経験を持つ機関士はロサンゼルス・タイムズ紙に「通勤列車が現場手前のチャッツワース駅で、対向する貨物列車の通過を待つのが通常の手続きだ」と語った。地元テレビは、対向列車の接近情報が正しく信号に伝わらなかった可能性を指摘している。 こうした事故はどこでも起こりうる話。日本では1991年に42人が死亡した信楽高原鐵道列車衝突事故が思い出される。安全というものはその設備が整っていればいるほど、落とし穴も深い。信号の不具合やその際の判断ミスは致命傷になりかねない。関係者は原因の究明をお願いしたい。再発防止へは抜本的な対応が必須だ。

  2008.09.14

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• 英仏トンネル火災

  イギリスのドーバーとフランスのカレーを結ぶ英仏海峡トンネル内で火災事故があった。フランス時間の11日16時（日本時間同23時）頃、通過していたトラック輸送用の列車付近から出火。火は一晩くすぶり続け、12日午前8時過ぎに消し止められた。この影響でトンネルは上下線とも閉鎖された。 この事故で列車に乗っていたトラック運転手ら32人が退避用トンネルを使って避難。6人が軽い中毒症状などを訴えて病院に運ばれ、8人がガラスの破片などで軽傷を負った。 火災は仏側入り口から約10キロ入った地点で発生。仏ラジオによると、輸送列車の荷台に載せられていたトラックのブレーキ部分から火が出てタイヤを焦がし、周囲のトラック2台に燃え移ったという。当日は米同時多発テロの7周年にあたっていたが、ビュスロー仏運輸担当相は「事故によるもの」と述べ、テロの可能性を否定した。 英仏海峡トンネルはドーバー海峡下を通る全長約50キロの海底トンネルで、ロンドンと欧州大陸を結ぶ高速鉄道ユーロスターなどが運行されている。96年にも火災が発生し、全面復旧に数カ月を要している。トンネル火災は日本でも過去に多くの悲劇を生んでいる。今回は退避用トンネルがうまく活きたが、やはり長いトンネルは避難誘導がカギを握る。火災の原因や避難対応の成否など、今回の事例から学ぶべきとことも多いはず。事故の検証結果はぜひ国際的にも共有してもらいたいものだ。

  2008.09.13

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• 鉄道ゲームの技術をプロ訓練用に

  富士通はフルハイビジョンの実写映像を使った鉄道運転士向けの訓練システムを開発した。鉄道運転ゲームの技術をプロ向けに転用したもので、現在主流のコンピューター・グラフィックスを使ったシステムより現実に近い環境で操作感覚を磨けるとして、鉄道各社や娯楽施設に売り込んでいる。 人気鉄道運転ゲーム「トレインシミュレーター」を手がけるゲームソフトメーカー、音楽館の映像技術を元に、鮮明な映像を運転操作に合わせてなめらかに表示できる。 導入する鉄道会社の路線をフルハイビジョン映像で撮影し、富士通のネットワーク技術と連携。工事で変更のあった沿線の映像の更新や複数の拠点で実施されている運転士の訓練履歴や成績などを、富士通のデータセンターで一括管理できる仕組み。 簡易運転台や模擬車両を使ったものなど計4タイプのシステムがあり、費用は3000万円程度から。今年5月の発売後、鉄道会社や博物館など数十件と商談中という。3年間で100システム、約50億円の売り上げを目指す。 ゲームが先か、運転技術が先か、という問題はあるものの、システム自体はかなり優れているように感じる。ゲームの技術がリアルで役に立つ、そんなところにも時代の流れを感じつつも便利になることは重要なこととも思う。それにしても、プロも使うとは。。。

  2008.09.10

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• 関門トンネル改修で2ヵ月通行止め

  西日本高速道路は3日、本州と九州を結ぶ関門国道トンネルを10月15日午前0時から12月13日までの約2ヵ月間全面通行止めにすることを発表した。開通から50年が経過して、漏水した海水や排ガスで壁面が劣化。はがれ落ちる恐れがあるため、改修工事を行うもの。 通行止め期間中の措置として、関門自動車道の下関―門司港ICと下関―門司ICのみを通行する車の料金は、関門トンネルの利用料と同額にする。尚、関門自動車道を利用できない125cc以下のバイクは、エンジンを切った上で人道トンネルを通行するよう呼びかける。 比較的早い段階で整備された道路インフラはそろそろオーバーホールの時期を迎えるということだろうか。通行止めによる関門自動車道迂回は不便だが、２ヵ月間の辛抱。それにしても125cc以下のバイクはちょっと気の毒だなぁ。。。

  2008.09.04

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• 国道を都道府県に移管？

  政府の地方分権改革推進委員会は1日、全国の直轄国道のうち都道府県への移管候補を公表した。そのうちわけは（1）一つの都道府県内で完結する36路線（2）バイパスのある79路線（3）一部を都道府県が管理している14路線で、重複を除くと計108路線、3306キロ。直轄国道の総延長2万1千キロの15％にあたる。この他重要都市を結んでいることを理由に直轄国道になっている区間も、重要都市と認められない場合は移管候補とする方針。今後、どの区間が該当するのかを国土交通省に照会し、それを加えた全路線の中から実際に移管する路線を決める。利用者にとってみれば、その道路がきっちり整備さえされていれば、国道であろうが県道であろうがあまり関係がない。実際にに「走りやすさマップ」などのように、管理区分を意識しない実用的な地図も利用されている。むしろ生活に密着した道路、例えばバイパスが別に存在する旧街道などはより住民の目線に近い県や市町村が管理した方が地域のために有効である可能性もある。今後の方向性に注目したい。

  2008.09.02

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• 列車ホテル

  連夜に続いての大雨、そして雷。落雷や大雨の影響で交通機関の乱れが広がっているが、JR東海は29日夜、帰宅できない乗客のために新大阪駅と東京駅のホームにそれぞれ新幹線1編成（16両）を「列車ホテル」として用意いして始発電車が動き出すまで無料開放した。 新大阪駅で約90人、東京駅で約30人の乗客が新幹線の座席で体を休めた。夜に入っての列車災害は復旧の目処が読みずらく、多くの乗客が途方に暮れている。金曜の夜ともなれば漫喫も朝までやっている居酒屋もほぼ満席一夜をどこかでやり過ごすのもなかなか大変だ。そういう意味ではこの「列車ホテル」はありがたいのかも知れない。思ったより宿泊者数が少ないのは告知があまりされていなかったから。もっとも多くの人が殺到してもそれはそれで困るのかも。。。

  2008.08.30

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• 新幹線の新規着工は？

  与党の整備新幹線建設促進プロジェクトチームは21日の会合で、北海道・北陸・九州新幹線の未着工3区間について、新規着工に関する項目を09年度予算の概算要求に盛り込むよう国土交通省に指示した。国交省は事業額を示さずに要求する方針だが、財源のめどは依然立っておらず、09年度からの着工は現実的に厳しい情勢だ。 プロジェクトチームの津島雄二座長は会合後の記者会見で「財源問題はなお検討の必要があるが、それだけで新規着工の要求を出さないということは許されることではない」と話した。今後プロジェクトチームは09年度予算案が決まる年末まで財源探しを続ける。新幹線の着工を心待ちにしている地域の事情は察する。しかし、何が何でも新幹線という方法で、本当の意味で地域にとってプラスの投資効果が得られるかどうか、正直微妙な路線もある。特に気になるのが、過去の例からすると新幹線ができることで在来線が切り捨てられ、結果的に地域の生活の足が失われる可能性が高いこと。地域の発展と日々の暮らしを秤にかけることはナンセンスとは思うが、現実に高齢化社会を目前にして生活の足を疎かにする選択肢はどうだろうか。もちろん、新幹線と在来線が並び立つことが一番いいことではあるが。。。

  2008.08.22

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• 地方空港活性化ねらい交付金制度創設へ

  現在国内には97の空港があるが、その大半が厳しい経営状況下にある。それに加えて航空各社が今、原油高騰を受けて不採算路線からの撤退や減便を進めていることから、着陸料や施設利用料収入の減少で今後さらに厳しさは増しそうだ。中でも不採算路線が多い地方空港は特に深刻だ。そこで国土交通省は、地方空港の活性化や空港周辺の地域振興策への交付金制度を創設する方針を固めた。この交付金により地元の創意工夫を促し、空港の活性化を狙う。今年の通常国会で改正された空港整備法（現・空港法）には、空港ごとに自治体や地元経済団体や空港管理者らでつくる協議会の設置が盛り込まれた。この協議会が事業案をまとめ補助を申請して国交省が認めた事業に、空港整備のための特別会計から事業費の最大50%を交付する。国交省は空港を使った物流強化のための施設整備や、乗り換え客を地域の観光地に案内するバス事業などを対象事業に想定しており、認定する事業は年間数件になる見通し。 しかしながら、そもそも空港の造りすぎが経営不振の原因だとの指摘も根強く、安易に交付すれば「新たなバラマキ政策」との批判も出かねない。このあたりはデリケートな問題だ。多くの地方都市で空港の存在が不相応であるとの意見もある一方で、地域の発展のために空港は不可欠であるとする考え方もある。このあたりは卵が先か鶏が先かの論理で、それぞれの言い分があるだろう。ひとつ言えるのは、ただ空港があるというだけで地域が発展するわけではないこと。物流の導線や観光事業の広域連携など、空港を効果的に利用した地域全体のプロデュースが不可欠だ。英知を集め、様々な施策を考える上で交付金が役に立つのであれば、それは無駄なことではないと思う。本当に必要なことであれば税金を使うのは当然のことだ。地域としての取り組みが前提にあるのであれば、始める前から何でもかんでも無駄遣いと決めつけるのは早計だろう。ただし、後に続かない単発の事業では意味がない。やる以上は地域がひとつの方向性を共有することが重要なのではないだろうか。

  2008.08.18

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• 羽田～金浦

  東京で開かれている韓国との航空協議で、2010年に予定されている羽田空港の再拡張後羽田～金浦間で日韓の航空会社に1日6便ずつ、計12便の定期便運航を認めることで合意した。再拡張で生まれる国際線定期便の昼間時間帯の発着枠で、路線や便数が具体的に決まったのは初めて。政府は今後も羽田の国際定期便の新たな発着枠（年間6万回）について、各国との交渉を続けるという。羽田空港の発着枠が増えるのは利用者サイドとしては歓迎だ。ただ、そうなると都心から遠い成田空港の利用はますます敬遠されることになるだろう。このあたりは韓国も金浦空港と仁川空港で同様の問題を抱えている。そうなった場合の羽田空港と成田空港との住み分けには一定のルールが必要かも知れない。路線別や方面別（例えば東アジア・オセアニア方面は羽田）などで分ける方が不公平感は少ないが、今回の決定でソウル便が羽田のみで満たされるものではないだろう。そのあたりは今後の検討が望まれるところだ。それにしても羽田～金浦が実現するとソウル出張は日帰りが前提になってしまうかも知れない。。。（笑）

  2008.08.15

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• 御巣鷹の尾根

  520人の犠牲者を出したあの日航機123便墜落事故から23年。事故現場となった御巣鷹の尾根には今年も慰霊登山に多くの人が訪れたほか、上野村の慰霊の園では追悼慰霊式が開かれた。上野村の松元宇隆村長の言葉が印象的だ。「時は流れても、遺族の悲しみは募るばかり。村人も世代交代を迎えているが、事故を風化させることなく語り伝えていかなければいけない」人は経験から学ぶ。この航空史上最大の事故からどれだけのことを学んだろうか。金属疲労、過去の尻もち事故、ボーイング社の責任、そして整備の問題どこか釈然としないものも残りながらも、事故の経験を未来に活かさなくてはならない。年に一度、確実に空の安全を思う日があってもいい。時を経た今、それこそが犠牲者に報いることになるのではないだろうか。

  2008.08.13

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• 幹線のローカル線化

  高速交通網が全国に広がることでローカル線はどんどんと角に追いやられている印象を受ける。航空路線や新幹線網は充実しているが、その先は距離が近くともそれなりの時間を覚悟しなければならない。また、競合する路線は採算が合わないため幹線でもローカル線化する。ワンマン化が進んだり、乗り継ぎ連絡が極端に悪くなったり。生活の足としての路線であることを考えればワンマン化してでも廃止を免れればよし、ということなのかもしれないが、旅客サービスとしては物足りない。不案内な旅行者が乗った場合などはかなり不便を感じる。さらに乗り継ぎが悪いため、新幹線を使えば1時間ちょっとのところが半日以上かかることも珍しくない。これではトータルで考えた場合観光客の足が遠のくのでは？と感じないこともない。旅行者は問答無用で新幹線を使え、ということなのかも知れないが。。。

  2008.08.05

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• キハ

  月に一度の「鉄の会」の寄合。ひとしきりの議論と会員の自慢大会（笑）を終えて、第2部に移行する。第2部とは、とりもなおさずアルコール入りの会である。本日は某会員の推薦で人形町にある鉄系立呑みバー「キハ」へ。いやぁ、これが凄い。。。1Fはカウンター。「助役」が1人で切り盛りしているが「ご乗車ありがとうございます」の声に一同固まる。。。そして指定席を押さえていたので2Fへ行くと、何と車内さながらのロングシートや網棚につり革まで。何しろありとあらゆるものにこだわりが感じられる。DVDで碓氷峠の映像を流しながら缶ビールに缶詰でひとしきり盛り上がる。心なしかアルコールの進みも早いような？世の中色んな店があるものだが、その筋の人には超お勧めだ。

  2008.07.29

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• ポケモン新幹線

  ついにポケモン新幹線登場。全日空が機体に人気キャラクタであるポケットモンスターを描いて「ポケモンジェット」を運行して好評を博していたが、全日空とJR東日本が提携して展開している宣伝活動の一環として車体にポケットモンスターが描かれた「ポケモン新幹線」がお目見えしたもの。19日にポケットモンスターの新作映画が公開されたが、エンドロールのスポンサー企業の多さには驚かされる。家族消費における子どもの影響力を物語っているともいえるが、JR東日本ではこのほかに夏休みのポケモンスタンプラリーも実施している。ポケモン新幹線の方は9月15日までの約2ヶ月間にわたり、東北、上越、山形、秋田、長野の各新幹線で毎日運転するという。案外この夏乗るかもしれない（笑）

  2008.07.22

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• 事故と責任

  91年に42人の死者を出したJR西日本と信楽高原鉄道の列車正面衝突事故。JR西日本は社員研修施設「鉄道安全考動館の同事故に関する展示を、JR西日本の責任についても触れる内容に書き換えることを決め、内容を遺族側に伝えた。改める展示には「両社の連絡・協議が不十分だった」と記載するほか、両社の異常時の教育・訓練の不備についても記す。これまでの展示は、信楽高原鉄道側の過失が事故原因の中心と記載している。ところが遺族や信楽高原鉄道はJR西日本の責任について言及がないと抗議。JR西日本広報部は指摘を踏まえ、社員の教育効果をより高めるとの観点から内容を見直したとしてている。あの衝撃的な事故から早いもので17年。今頃責任問題が浮上するのも。。。

  2008.07.12

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• 燃料高騰とA380

  燃料の高騰による各航空会社のローカル便の廃止・減便が問題となる中、全日空はエアバス社の超大型旅客機A380について、最大10機前後の導入を検討していることを明らかにした。これは燃料高騰の中での運航効率をアップするためで、欧米の高需要路線を現行の大型機B777やB747-400から全面的に切り替える方向で検討を進めるという。もっとも超大型機で運航効率の上昇を見込める路線は、利用者数が多いニューヨークやシカゴ、ロンドンやフランクフルトなどに限られるというが。近年の航空業界はB777など比較的燃費の良い機材が人気になっていたことに加え、利用実態に合わせた機材の中型化が顕著であったことを考慮すると今回の全日空の大型化による運行効率改善という判断は異例。これは燃料の高騰が運行回数そのものに影響を与えることを示唆していると言える。A380について当初の思惑ほどの注文が見込めていなかったエアバス社としてもこの燃料高騰の中、世界の航空各社がどのような判断を下すか、目が離せないことだろう。

  2008.07.07

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• 副都心線

  東京メトロが6/14に開業する副都心線のダイヤを発表した。副都心線は和光市～渋谷間の20.2kmだが、和光市～小竹向原間は現在の有楽町線の線路を共有する形になり、有楽町線のダイヤも大きく変わる。副都心線では急行や通勤急行が頻繁に運転され、有楽町線でも和光市と池袋の間を途中１駅しかとまらない準急が運転される。東新宿や小竹向原では追い抜きが発生するため、東京メトロとしては複雑なダイヤになる。その上乗り入れ先の東武線・西武線内で種別が変わる列車も多いため乗車の際は注意が必要だ。しばらくは混乱もあるかもしれないが、基本的には使い勝手のいいダイヤを標榜しているのでまずは慣れることが大事かもなのかも知れない。 開業まで2週間、副都心線が東京の人の動きにどういう影響を与えるのか楽しみではある。

  2008.06.01

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• 名鉄パノラマカー

  名古屋鉄道は名古屋線の新岐阜（現・名鉄岐阜）―豊橋の直通運転60周年をを記念して、17・18日に記念系統板を掲げたパノラマカーを運行する。パノラマカーは来年度で廃止される予定であることから、ファンサービスの意味も込める。名鉄名古屋線は元々押切町～新岐阜を運行していた名岐鉄道と、神宮前―吉田（現・豊橋）を運行していた愛知電気鉄道に分かれていた。35年に両社が合併して名古屋鉄道が誕生、44年に東西連絡線（新名古屋―神宮前）を開通させたが、金山を境に電圧が異なっていたことや戦時の物資不足から、直通運転はできなかった。 直通運転が実現したのは戦後の48年5月16日。60周年を迎える週末の2日間、1往復ずつ記念板を掲げたパノラマカーを走らせる。それにしても名鉄の代名詞とも言えるパノラマカーがなくなるのは淋しいものだ。一番前に座るのは子どもばかりでなく、大人でも楽しいものだったが。。。

  2008.05.11

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• GWにボンネットバス

  水戸市は3日から3日間、市内で懐かしのボンネットバスを無料で運行している。運行区間は千波湖西側駐車場から市植物公園を経由して市森林公園までの約17kmで所要時間は約50分。千波湖が始発で、運行は9:20～15:00で7往復。運行するのは土浦市のNPO法人「日本バス文化保存振興委員会」が保存している昭和40年代に製造された2台。昨年も運行して3日間で約1500人の利用しがあったという。連休中は植物公園や森林公園で様々なイベントがあり、懐かしの昭和レトロに浸りながら身と観光を満喫できる。それにしてもSLやボンネットバスといった乗り物で喜ぶのは子どもよりは団塊世代だろう。そういう意味ではGWのターゲットも時代とともに変わってきたと言える。

  2008.05.04

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• 東急「鉄道フェスティバル」

  東急電鉄は、渋谷の東急東横百貨店で「鉄道フェスティバル」を開催している。総合プロデューサーはカシオペアのキーボディストで音楽界きっての鉄道好きで知られる向谷実氏で「ファンの視点」にこだわった内容と評判だ。イベントの目玉は今回のために作られたフルハイビジョンの運転シミュレーター。シミュレーターそのものは一般的だが、今回は特に本格仕立て。廃車になった車両の運転台をそのまま使用、映像は今回のために回送電車を仕立てて撮り下ろした。電車の揺れに合わせて、画面も揺れる凝りよう。会場にはファンの手による鉄道模型のジオラマも展示されている。04年に廃止された桜木町駅周辺や、路面電車の分岐点だったころの三軒茶屋など懐かしいシーンも再現されているのは涙モノ。 その他、電車の行き先を表示する方向幕を自由に回せるコーナー、古い車両の部品や、駅名板などが展示されているコーナーもある。ステージでは、本物の運転士、駅員らによるトークショーや、鉄道に関するものまねをする「エアトレイン大会」も開かれるという。もう一つの目玉は、このイベント開催と同時に「東横特急」というCDを発売した向谷氏自身によるライブ。「車掌ラップ」で知られるSUPER BELL"Zとの共演で、東横線の特急が渋谷～元町・中華街間を33分で走ることをモチーフに同じ長さの曲を作った。本物の列車の進行にあわせて歌詞やメロディーが進んでいく構成。ライブではこのCDの曲の一部を実演する。 このフェスティバルは7日までで、向谷氏のライブがあるのは3日、5日、6日。尚、シミュレーターの利用には整理券が必要。午前10時、11時半、午後1時半、3時半、5時半に配布される。

  2008.05.03

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• 男性専用車両の需要

  通勤電車の女性専用車両が定着して久しいが、ここに来て男性専用車両の要望が高まっているという。いわゆる一連の痴漢冤罪があったことで、無用なトラブルに巻き込まれたくない男性客が増えており、実際に鉄道会社へはそれなりの意見や要望が寄せられているらしい。自分の周りでも、大きなトラブルにならなかったものの、誤解を受けた話を聞く。最近では両手を上に挙げてトラブルを回避する男性も多いが、荷物があるとそうもいかない。特に雨の日は傘を持っていることから両手がふさがってしまうケースも多い。もちろん女性にしてみれば当然痴漢は許されざる行為であり、女性専用車両が登場した経緯も理解できる。冤罪で理不尽な社会的制裁を受ける男性も確かにいるが、実際に痴漢を働く不届者も減っているわけではないのである。そこで男性専用車両というわけである。まだ導入に向けて動いている鉄道会社はないが、試験的にやってみてもいいのかもしれない。そういえば銭湯もかつては混浴が主流だったそうだ。それが今では男女別なのは当たり前。そういう意味では、遠くない将来電車は男女別に乗るような時代が来るのかもしれない。となるとデートで電車は使えない（笑）公衆道徳が向上してそんな寂しい時代が来ないことを祈るばかりだ。

  2008.04.30

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• 列車事故

  中国山東省シ博（しはく）で28日に起きた列車衝突事故は、新華社通信によると死者が70人、負傷者は416人に上った。事故は北京発青島行きの列車が脱線したところに、対向してきた煙台発徐州行きの列車が衝突したもの。中国当局は人為的なミスが原因と指摘。脱線した列車は制限速度が時速80kmの区間を、131kmで走行していたという。速度超過、脱線転覆。なんとなく尼崎の宝塚線を思い出してしまう。案外原因も近いものがあるのかもしれない。当局が言うように人為的なミスである可能性は否めないが、どんな世界にでもヒューマンエラーはつきもの。それを防ぐ手立てを考えることが事故の抑止につながることになる。とは言え、人は愚かな生き物で結局経験からしか学べない。事故をきっかけに安全についての供えが意識されることを願うばかりだ。

  2008.04.29

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• あれから3年

  107人が亡くなり、562人がけがをしたJR宝塚線（福知山線）脱線事故から25日でちょうど3年。http://www.asahi.com/national/update/0425/OSK200804250029.htmlあれから3年もたった。時の流れは記憶を遠ざけ、ともすれば事故を風化する。その一方で、人は愚かなもので、事故が起きて初めて危機管理を学ぶ。電車が突っ込んだ9階建てマンションでは、衝突でタイルがはがれ落ちた壁に触れる遺族たちの姿があった。近くの献花台には、花束を持った人たちが絶え間なく訪れた。悲しみに暮れる人々の姿を思いとどめてほしい。事故のモニュメントとして、二度と繰り返されないように。。。

  2008.04.26

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