MAPSHOPで「海底地形図」取扱い開始
地図専門ショッピングサイト「MAPSHOP」を運営するデータクラフトは1日、海上保安庁刊行の「海底地形図」(沿岸の海の基本図)の取扱いを開始したと発表した。 「海底地形図」は、1m~10m間隔の等深線で、海底の情報を表現したもの。海洋の利用に必要な港湾・漁港、マリーナ、漁業権区域や国立公園などの社会情報も掲載し、沿岸海域の利用・開発、環境保全、防災、海洋レクリエーション、釣りなどの際に資料として活用されている。縮尺は、1/1万と1/5万がある。MAPSHOPでは、サイト上の日本地図にそれぞれの沿岸をブロックで表示。ブロックにカーソルを合わせると沿岸名と地図のナンバーが表示され、クリックすると、その場所の「海底地形図」詳細情報画面へ移動することができる。「場所を目で見る直感的な簡単操作なので、エリアを指定して、各地方の地図一覧から探すよりも、ずっとスムーズに目的の海底地形図にアクセスできる」(データクラフト)。また、国内の沿岸同士の位置関係も把握しやすいので、「ピンポイントの地域だけでなく、近隣まで範囲を広げて海底地形図を購入したい時にも便利」(同社)としている。地図サイズは、「76.5×54.2cm」「108.5×76.5cm」の2種類。絶版商品でインクジェットプリンタ印刷による供給のものは表記サイズと若干異なる場合もある。価格は、1,470円(税込)~3,255円(税込)となっている。(マイコミジャーナルより)----------------------海底の地形というのは見えていないだけにあまり馴染みがないが、沿岸海域では船舶の航行等に重要な情報であるほか、水産業でも非常に役に立つコンテンツだ。近年は津波などの災害対策や、沿岸部の侵食対策などでも利用されるようになった。慣れないうちは等深線がなかなか読みずらい。感覚的に地上の等高線とは逆のイメージがあることも影響しているかも知れない。作成自体もなかなか大変で、国内では海上保安庁海洋情報部が作成を担っている。もちろん、沿岸部では陸域の地形との整合も考慮しなければならないので陸域の地図作成機関である国土地理院との連携も不可欠だろう。海底地形図は専門性が高く一般ではなかなか手に入りにくかったが、MAPSHOPが扱うことになれば手軽に入手できる可能性は高まる。値段は高いものの、興味をそそる地図ではある。