ニナ・フォック シックでクール 貴族的なブロンド美人
ニナ・フォック、彼女のことが記憶に残っている映画となると数多いが、面白かったのは「巴里のアメリカ人」だ。巴里のアメリカ人(Blu-ray Disc)価格:1,989円(税込、送料別)絵の勉強に来ているジーン・ケリーのパトロンになってやろうと持ちかける富豪の娘だ。運転手付きのオープンカーを乗り回し、ジーンと公私共のパトロン契約をする。ジーンが成功するためには、彼女のようなパトロンを持つことが絶対必要条件なのだが・・・。彼女は1924年4月20日、オランダのライデンで生まれた。父は作曲家・指揮者のディルク・フォック、母は第一次世界大戦前に人気のあったショーガールで女優のコンスエロ・フラワートン。10歳のときに家族と共に渡米し、ニューヨークでコンサートのピアニストや画家をへてアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アートに学ぶ。小劇団の舞台に立ったのち、1943年にコロムビア映画と契約。短編映画に出演し、「吸血鬼甦る」で長編デビューをする。シックでクール、そして貴族的なブロンドの女性役で、1940年代半ばには主演級の女優に成長。1947年にはブロードウェイの舞台に出演するかたわら演出も手掛けた。1954年に映画「重役室」でアカデミー助演女優賞にノミネート。その後、名脇役として50本以上の映画に出演した。1975年からはニナ・フォック・スタジオを創設し、後進の演技指導にあたり、南カリフォルニア大学では教壇にも立った。彼女の主な出演作品は、「十戒」「楽聖ショパン」「吸血鬼蘇る」「刑事コロンボ 殺人処方箋」などがある。 私生活では2人の夫と結婚、2008年12月5日、享年84歳で没した。