コンセプト・ブランディング・発信
商品、店、企画などの「コンセプト」を見るのが昔から好きだ。こだわってつくっているものは「コンセプト」が明快にある。それを上手に伝えている伝えなくとも伝わるなどの違いはある。ここ2週間、「いいもの・活動をいかに知ってもらうか」という話が5,6件たて続いている。少しその分野を勉強してみはじめた。最初に、あれ?と気づいたのは消費者にコンセプトを伝えるのは後でいいのかもということ。手土産で、こだわりの商品を渡すとき先に説明するのか試してもらった後に説明するのか私は先に説明をして、食べる前の期待を高める方だが、職人のようちゃんは後に説明をする。職人としては、やはり「美味しいもの」をつくるのがいちばん。先日、素晴らしいパンフレットとメッセージのついたモノを食べたのだけど、味に感動はなかった。発信しているコンセプトと中身に差があったとき、「コンセプト」ってなんだろうと思うと作り手がぶれないための軸というのがひとつの答え。ということは、コンセプトって外に発信するばかりを考えない方がいいのかも。再読した「デザインのデザイン」より。未来のヴィジョンに関与する立場にある人は「にぎわい」を計画するという発想をそろそろやめた方がいい。「町おこし」などおいう言葉がかつて言い交わされたことがあるがそういうことで「おこされた」町は無残である。おこすのではなく、むしろ静けさと成熟に本気で向き合い、それが成熟した後にも「情報発信」などしないで、それを森の奥や湯気の向こうにひっそりと置いておけばいい。優れたものは必ず発見される。「たたずまい」とはそのような力であり、それがコミュニケーションの大きな資源となるはずである。8年前の今日7年前の今日6年前の今日5年前の今日4年前の今日3年前の今日2年前の今日1年前の今日