ひざの障害があるとき、ピラティスで行うアプローチ
スポーツ障害をおこした時、そして反対にあまり運動をしていなくてひざが痛い、固い、または音がするなどの時両方ともピラティスでは筋肉のコンデイショニングをしていきます。それは基本的にひざの周りの筋肉の硬くなっている(tightness)弱くなっている (weakness)を調べてそして対応します。7月の名古屋で行われた、スポーツ医学ベーシックセミナー、セラピストのためのリハビリ塾、膝関節ではひざの障害についてとてもいい復習ができたため一部を紹介したいと思います。医療者やトレーナー向けのセミナーをできるだけわかりやすい言葉にしてみました。塚原 隆司先生(朝日大学附属病院スポーツ整形外科部長)によるスライドをお借りしました。Knee in ひざが中, toe out つま先が外、というのはよくない関節の並び(アライメント)ですが、上のイラストのような形になります。筋力が弱かったりする場合や女性にみられること多いのでピラティスを指導していると毎日とてもよくみるアライメントです。スクワットをすると写真のようにひざがかなり中心に向いてしまいます。この図にあるように、股関節~ひざ~足部はうごきのひとまとまりのチェーンのためそれぞれの関節の動きの良さや強さはお互いに影響します。ひざだけでないこのうごきのチェーン全体の筋肉のコンデショニングが必要です。そのため、ひざに障害がある時はまずふとももの前と後ろ、おしり、そしてふくらはぎのストレッチングをして硬いところを動くことができるようにします。この時点で多くのKnee in toe outのアライメントの人は「ひざがなんだか調子いい」と感じることが多いようです。ストレッチだけだと同じくりかえしをしやすいため、ふとももの前のひざのおさらをつりあげている筋肉を強化します。これが基本的アプローチです。おなじKnee in toe outでも個人によりとてもユニークな現れ方をするので、からだはおもしろいなと思いますが、ピラティスケアをしていくうちに、アライメントが調整されてくることが多く痛みも同時に軽減することを多く経験します。この他Knee in toe out ではない股関節外旋内転+膝外反という男性に多いアライメントも、同じアプローチですが動きをふやしたいところが違っていますね。医学的にもひざは”動いて治した方がいい関節のひとつ”にあげられるようです。長い年月に渡って良くないアライメントでいるのは避けるほうが懸命です。名古屋・星が丘のピラティススタジオ「ユニバーサル」