★ネタばれ!★「宇宙戦争(War of the worlds)」と「The jacket」を観た
滞在中の義母から、「ベビーシッターするから、たまには2人で映画でも行ってきなさいよ~」とありがたい申し出があり、今日はお言葉に甘えて映画を観に行って来ました。私達夫婦、映画大好きなので(アメリカ人で映画嫌いって人あんまり居ませんけどね^^;)、DVDレンタルは毎日のように利用してますが、「映画館の大画面」はも~~~ひっさびさ!およそ1年半ぶりなのです~。で、ウキウキしながら映画館の前に佇んで、夫と何を見るか相談(家を出る前に決めとけ!って話しですけど)。私は、大好きなアンジェリーナ・ジョリーが出てる「Mr.&Mrs Smith」か、こちらも好きなアダム・サンドラーの「The longest yard」、それかJ.A.ロメロの「Land of the dead」(笑。でも好きなの・・・)が候補。だけど夫は「この夏のイチオシ超大作」と前評判がすごかった(らしい)、トムちん×スピルバーグの「宇宙戦争」がどうしても観たい様子。私は前評判を全然知らなかった(オイ)ので「?」て感じだったけど、まあ「宇宙戦争」というからにはウェルズだし、スピルバーグがリメイク物を作ったというのにも興味を引かれて、結局宇宙戦争を観ることに。で、感想ですが・・・・・・・・・・・・・何か、一言で言えない。いや、個人的には正直「駄作」の方のファイルに入れてます。でも、冒頭でトムちんが逃げ回ってるシーンのカメラワークとか、トライポッド初登場のシーンとか、迫力満点で圧倒サレマシタ。その後も「これでもか!これでもか!」と次々発生するイベントにハラハラドキドキ、を通り越して疲れてくるくらい。特殊効果もすごいし、トライポッドが出す「ブォォォオオオオーーー」っていう音には本気でビビるし、3分の2くらいまでは楽しめました。でもね~、やっぱりね~、いくらリメイクだから(?)とはいえ、プロットに穴が有り過ぎて・・・ストーリー的には全然感情移入できなかったです。冒頭、トムちんと息子・娘の親子関係を描き出す部分。「駄目親父・トムちんが逃亡を通して家族を守る立派な父親に成長する」っていう「観客動員の為に取って付けたような」ストリーラインの為に、冒頭で「いかに駄目親父か」を説明しなきゃいけないのは分かるけどさ~。最低すぎて、引いちゃったよ(笑)。しかも、逃亡中、一生懸命子供を守ってるのはわかるけど、観客側に「おぉ!彼は変わった!」と特に思わせるような演出はなし。特に息子との関係。息子が「行かせてくれ!」って言ってるのを認めて行かせてやる(でもそれも娘OR息子、の「究極の選択」の結果だし)、のが唯一のいい行動でしょ?その直前までガミガミ言ってるだけだし。あと、中盤で・・・トムちん、あの人殺す意味なかったんじゃん?殺した直後に見つかってるし(笑)。それにラスト、無事ママンの家に到着して、ママンが出てきて・・・・ママン、化粧も髪型も完璧だ(@@)!洋服もちゃんとアイロンかけて清潔だね!現夫とじーちゃんばーちゃんも、「今まで居間で寛いでました」って感じだよね。街なんて破壊されつくしてるのに、じーちゃん家は無傷だしね。そもそも、冒頭でのトムちんの描写では「子供のことなんて何も考えてない、自分勝手なLos×r親父」なんだから、そんな人と一緒の子供を心配して、大人4人のうち誰か一人くらい逆コースで迎えの旅に出ててもいいんじゃないの?あれだけ前宣伝されてた(らしい)「家族愛・ドラマ」はどこじゃ~!!あっ、あとロビー、あんな爆発の只中に走りこんで行っといて、ピンピンして親父より先にママン宅に到着しとるがな(ーー;)あんた戦いに行ったんじゃあ・・・・他にも、「冒頭のトライポッド出現シーン、あれだけ道路に亀裂が走ったりしてるのにどうして誰も逃げない?」とか「あの赤い植物は何だったの?」とか「何で肥料を木っ端微塵に消しちゃうの?」とか「あんな高度な科学力を持つ宇宙人なのに、なんで無防備に裸一貫で外気の中に出てきてあまつさえそこら辺にある食べ物を調べもせずに口にするの?」とか(あっ、でも自転車のタイヤ回したのは可愛かったかも)「終盤で倒したトライポッドから出てきた宇宙人、まだ生きてるよ!全然”Clear!"じゃないよ!おい!」とか「ダコタ・ファニングがうるさい」とか、小さい「おいおい・・・・」ポイントが沢山。で、ラストは・・・・「あ?・・・あ、あぁそうですか。」って感じ。原作読んでたから分かっちゃいたんだけど・・・そこに持っていくまでのやり方がマズすぎませんか?あれじゃ「何じゃそりゃ~!」って思う人、多いと思うな。結局、感想としては~・・・・「映画館の大画面で見ればとても迫力満点、ストーリーさえ無視できればそれなりに楽しめる映画」という感じでしょうか。近年のスピルバーグ、ヒューマニズムに傾いてる傾向があると思うんだけど、この映画に限っては「言い訳みたいな家族愛」の部分は正直要らないから、「GOGO!トライポッド!」に徹底すれば良かったのに。やっぱリメイクって難しいんでしょうかね。+++++++++++++++++++++++++++++++++で、ひっさびさの映画館を不発で終わらせて気分が悪かったので、帰りに「The jacket」をレンタルしてきました。これも、本命は「The Pacifier」か「Hide and seek」だったんだけど全部貸し出し中だったので、ちょびっと残ってたこれにしました。正直、あんまり期待してなかったんだけど・・・・・これが以外に良かったです。内容的には「バタフライ・エフェクト」をちょっと思い出させる話。だけど「バタフライ~」より渋めかな。↑の「前評判倒れ超大作」よりはよっぽど「愛」を感じるラストでしたわ。