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ただ，真っ直ぐに～教育に生きる～

[高校生] カテゴリの記事

全41件 (41件中 1-41件目)

苦手意識を克服するには。

高校生からの「～が苦手です」「得意になるにはどうしたら？」ってタイプの質問をこれまで散々見てきている私なんですが、たいてい「覚える」って作業が嫌いで、怠って、それでコツや「最短距離で得意になる方法」を求めている方の場合がほとんどなんですよね。国語であれば単語や句法を「覚えようとしない」、数学であれば公式や定理を「覚えようとしない」、英語であれば単語や基本構文を「覚えようとしない」という具合に。僕が東大に合格できたのは、この「覚える」という作業を厭わなかった部分が大きいと、未だに思っています。国語は嫌いだったけど、古文や漢文は「覚える」ことによってある程度克服できるので、いつの間にか現代文は苦手のままだったけど古文・漢文は得意になっていたり、英語が東大のボーダーには達していなかったので、2年後半から「とにかく単語」と単語帳を毎日100個分強制的に進め、なんとなく英文が読める気になったらかなり成績も上がったし。まずはそこからじゃないのかな、（私も含めた）凡人の対処策は。コツ的な勉強法で進められるのは「自分に合ったコツを見つける」のに努力を厭わず、自分で発見したコツを信じて進められる人間だけじゃないかな、と。※人のコツは参考になる場合もあるけど、それをそのままやっても駄目な場合がほとんど。そうじゃなければ、「勉強すること」（＝知識・教養を得ること）そのものを好きになることですね。（教科に限らず）

2006.12.17

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相互信頼社会がどんどん遠くなる。

「保護者以外の送迎」で停学処分【相談】　共学私立高校に通学する１年生の母です。　娘が高校の最寄り駅で先輩に会い学校まで送ってもらったら、保護者以外の送迎は禁止で停学５日間と学校側から処分を言い渡されました。学校条例にはそのような事は記載されていないし説明も受けた事がないのでその処分には納得できないと学校側に申し立てしました。学校側は「そんな事は一般常識だから」といいますが、この措置は一般的には妥当なのでしょうか。心配してくださっての注意としては有難く受け止められるのですが、なぜ停学になるのかが理解できません。学校からの通告には必ず従わなければいけないのでしょうか。アドバイスをよろしくお願いいたします。―――千葉県、女性＝＝＝（以上、本日の「よみうり教育メール」より引用）＝＝＝防犯ブザー必須、このような処置。知り合いの息子さんが通う小学校では「知らない人に挨拶されても挨拶し返さないように」と規則に明記されているらしいです。こんな社会で育った子どもが、他人を信頼することができるでしょうか。もちろん、「冷たい社会」になるのは間違いないのですが、このような社会は「費用がかかる社会」ということ、冷静に判断できていないような気がします。だって、今まで「（気軽に）近くの人に聞く」で解決していたことをすべて自分で判断しなければいけないわけで、判断のためには勉強が必要で、勉強するにはお金もかかる。勉強していない人は「（勉強するより多くの）お金を払って人に聞く」ことで片づけるしかない。アルビン・トフラーは「富の未来」の中で「生産消費行動」という概念を紹介しています。子育てやこういった地域社会の助け合いなどは、現時点での経済学の指標でははかれないが、この点を無視して、経済学的な指標のみで「豊かな社会」と定義するのは間違っている、と。話を戻して。学校がそのように規定するのが悪いことなのでしょうか。規定するに至った何かがあるのではないでしょうか。もし、相互信頼社会を望むなら、どんなことが必要でしょうか。一人一人が考え、できることから行動する。そんな動きをする人たちが連携して周りを変えていく。まずはそこからですね。

2006.12.16

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長幼の序

「長幼の序」。社会から失われつつある言葉かもしれませんが…大切にしたい気持ちです。無条件に「年配の方を敬いましょう」とは思いません。「長幼の序っていうでしょ！もっと先輩を敬いなさいよ！」という先輩に限って、先輩らしい行動をしてませんから。。。ただ、年配として、真摯に誠実に生きていらっしゃれば、背負ってきた思いや、昔ながらの考え方を大切にしたいと思うのです。現代の価値観にそぐわないものも一部あるでしょうが、その方の背中をして「今の考え方と違うのはわかっている。でも俺はこの考え方で行くんだ」と語ってくれるものがあれば、それは受け入れるのが「幼い」ものの役割ともいえます。今の高校生の中で「俺たちはゆとり教育の被害者だ」と叫ぶ方がいらっしゃいます。このような方々…しっかり考えてそのように話している方もいらっしゃるでしょうが、「ゆとり教育」以外の教育論と比較している方は少ないのではないでしょうか。明日の日記に続きます。

2006.05.20

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Facebookをめざしてほしい。４

昨日の日記の続きです。価値観の同じ人の意見は心地良いです。価値観の違う人の意見は目を伏せたくなります。でも、目を伏せ続けても、大学に入り、社会に出ると、否応なしに価値観の違う人と同じ集団に属さなければいけません。若いうちに価値観の違う人と触れる経験をしなければ、社会に出てそういう経験をすると、とてももろい。コミュニティは、価値観の同じ人の集合の方が短期的には心地いいかもしれません。でも、そんなコミュニティは発展しません。「内輪受け」のコミュニティであれば、教育企業であるうちの会社が提供する必要性は余り感じません。※あくまで個人的な見解です。価値観の違う人に、「安全に」初めて触れるコミュニティであってほしいと思います。パルティオゼットが。明日に続きます。

2006.05.04

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Facebookをめざしてほしい。３

昨日の日記の続きです。ちょっとたとえ話をします。日本においては、塩素殺菌による浄化システムは悪とされます。塩素化合物に発がん性が認められるからです。しかし、塩素殺菌をガンガン使っている国が世界にはいっぱいあります。他ならぬ途上国です。発がん性の問題なんて２の次。生きるためにきれいな水が飲めればよい…。地域によって、育ちによって、環境によって、それまで関わってきた人によって。性格によって、体格によって、貧富によって、今関わっている人によって…。価値観は全然違うんですよ。Ａ君にとっての正義が、Ｂ君にとっての悪かもしれません。「自分が正義と思っていることを否定する人がいる」この経験、とても大切だと思うんですよ。明日に続きます。

2006.05.03

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Facebookをめざしてほしい。２

昨日の日記の続きです。※すいません、しばらく放置しちゃいました。今、パルティオゼットには8,000名近くの方が参加する、かなり巨大なＳＮＳになっています。これだけの方がいながら、交流の質は随分保たれているなあ、と、運営側としての贔屓目を抜きにしても思います。しかし、8,000名もいれば、いろんな価値観、いろんな精神的強さをもった人はいますよね。「議論・討論」というコミュニティがあります。ある程度ハッキリ言わないと説得力がありませんので、Ａ君の意見にＢ君は「ハッキリとした否定的見解」を述べたとします。それに対してＡ君が反論、Ｂ君がさらに反論…。Ａ君が精神的に弱い人であれば、Ｂ君を「それは言いすぎだ！」と思っちゃうんです。ただ単にＡ君が「今までに触れたことのなかった価値観に触れている」だけであっても。明日の日記に続きます。

2006.05.02

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リーダーシップをとる子（２）

昨日の日記の続きです。リーダーシップをとる子は、正義感も強く、責任感も強いです。昨日最後に述べた「ギャル文字の使用」は、その子にとっては「自分も読みにくいし、迷惑な行為だ」と捉えているわけです。しかし、ギャル文字を頻繁に使う子にとっては、ギャル文字そのものがコミュニケーションの一つと化しています。「ギャル文字を使わないと表現できないなんて稚拙だ！」という理屈は、ギャル文字の使用を常態化している人には通用しません。もちろん、そのリーダーシップをとる子の他にも「迷惑」と感じている人もいます。一方で、「迷惑、と声高に叫ぶ人が迷惑」と感じている人も一定数でいます。この状態が生まれると、若者で「リーダーシップをとる子」は、躍起になって「止めろ」の一点張りになることが多いようでして。仕方がないんですけど。結局、このような議論は平行線に終わることが多いんですよね。そして、リーダーシップをとっていた子は…自分の力のなさを痛感し、そして「責任を果たせなかった」と言って、退く。その子自体が悪いわけじゃないんですが、退く、という行為は、誤解を恐れずに言えば、汚い行為なんですよ。だって、「自分の言いたいことを聞いてもらえなかった」＝「退く」という流れだけ見れば、「自分の価値観を押し付けようとした」＝「叶わなかったので他の場所に逃げた」だけですから。裏を返せば、「正しいヒトラー」になりたかっただけなの？と捉えられてもおかしくない行動なんです。本当のリーダーシップを発揮したいと思うのであれば、「違う価値観の受容」ここが大きなポイントのような気がする最近です。

2006.04.30

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リーダーシップを取る子。

リーダーシップを取る子っていますよね。だいたいにおいて、その子の行動は間違っていません。正義感が強く、正しいことを正しく行うことが出来ている子なんです。しかし、リーダーシップを発揮しようとしたとき、自分とは違う価値観を持った子が集団にいると、その子自身どうしていいか迷うようです。明らかに「悪い」ことであれば排除できます。それはまわりも助けてくれますし。しかし、その人にとっては「迷惑」だけど、他の人には「なんとでもない」ことが起きると、ヤッカイなことになります。抽象的な話をしていてもわかりにくいですから、例を挙げると…たとえば、ある受験勉強系の掲示板で、「てめえ、落ちろよ！」なんて発言をなくすよう、率先して努めている子がいたとします。その子が言っていることは正しいし、彼自身も素晴らしい人だと思います。しかし、この子は、ギャル文字を全く受け付けない。「読みにくい」という子。「人のことを考えるためにギャル文字を止めましょう！」と彼が呼びかけます。このとき、「え～いいじゃん、俺は読みにくくないよー」って意見が出るとします。そうすると、どうしていいかわかんなくなるんですよね。この話、明日に続けさせてくださいませ。

2006.04.29

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こんな若者に関われて幸せです。

運営に携わっているパルティオゼットの中では、本当にすばらしい若者が議論に参加しています。今日は、パルティオゼットの中でのマナーについて議論し、最後の方にこんなコメントがありました。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝そうですね…全体に繁栄されていくのにはとても時間がかかると思います。でも無理なことではありません。議論するのは、いわば、まだ一人一人の意識の中に種をまいて芽をだそうとしている段階です。ですから当然花が咲くまでに時間はかかります。一人一人が議論に目を通して自分の意識の中にもその種を埋めてそして芽が出るように大事に育てるんです。そうして皆の意識の中に芽が出始めたとき、その芽はやがて花となりパルティオ全体が美しい世界になるんだと思います。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝一人ひとりが全体を巻き込んでいく。作っていく。大人だってそんな意識のある人がうんと少ない中、最高の若者たちが集まっています。このコミュニティには…。

2006.04.12

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高校生のうちからわかってるってすごいなあ。

こんなＳＮＳ内で、次のようなコメントを書きました。＝＝＝「え～こんなことまでしてあげたから、それくらいしてくれるのがフツーでしょ。」今日、こんな言葉を（ＡさんからＢさんに向けて発しているのを）耳にしました。でも大体、こんなときは、「してあげた」ことが「してあげた」と思っているほどたいしたことじゃないんですよね。内心で「してあげた」と思うのは、人間なんで仕方ないでしょ。この気持ちがなるべく０に近づくよう、努力していれば。ただ、表現しちゃだめ。表現するほどの状態のときは、きっと「してあげた」ってほどのことをしてないことがほとんどだもの。実際には。見返りは、求めないときに初めてやってきます。求めたときには来ません。また、求める性格の人同士が相対すると、結局最終的には金銭でしか解決しません。つまらないですよね、そんな付き合い。Ｇｉｖｅ＆Ｇｉｖｅ＆Ｇｉｖｅｎ。『メール道』って本の著者の久米信行さんから頂いた大切な言葉です。＝＝＝すると、「自分も意識して“～あげた”と使わないように心がけています」的なコメントが高校生からつきました。嬉しかったのと同時に、すごいなあ、と思いました。自分高校生のとき、そんな心がけなかったもの（苦笑）人間って、誰でも「自分のため」が第一だと思うんですよ。じゃあ、自分のためになることって？と考えると…こと、人間関係においては、「俺もこれくらいしたから、君もこれくらいのことはしてくれよ」と、明にも暗にも伝えるような言動をするよりも、“これくらいしたから”って思いを捨てた方が、よっぽど「自分のため」になるんですよね。・貸し借りをイチイチ考えなくてよくなる。変な呪縛から逃れて爽快。・思いがけず人から頂いた好意を人一倍喜べるようになる。・現実として、貸し借りを考えていた頃より随分「（困ったときに）して“もらえる”」ことが増える。そう思いませんか？別に必要以上に相手を気遣っているわけじゃあない。あくまで自分のために、相手に見返りは求めない。そう考えると、すごく自然に生きられる。高校時代になんとなく、でも気付いているって、すごいなあ、と思います。

2006.02.15

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「あっ、自分への批判だ」と思ったらキケンかも。

若者向けのコミュニティサイトを管理しているわけですが…ときには「どちらが正しい」ともいえないことの批判の応酬なんかがあります。※某掲示板のように、単なる誹謗中傷や蔑む目的の投稿は掲載していないんですけどね。そんなときは「まあまあ」とお知らせボードなんかで仲裁に入るわけですが、こういうときは「この投稿は悪い」なんて具体的には示しません。批判の応酬の場合、それでサイトのカラーが変な方向に走るのを避けるだけなので、「喧嘩両成敗」的なメッセージを出します。そんなメッセージに「自分は悪くない！なんでなんでそんなこと言うんだ！」と直接管理者サイドに連絡が入る場合があります。これを発した段階が、「正当な批判」と「自分勝手な批判」の境目かなあ、と感じます。自分にやましいところ、「悪く言われるかもしれないところ」の心当たりがある、って自分でわかっているわけですからね。つい最近、そんな「両成敗」的なメッセージを流したんですが、どちらの立場の方からも「自分だけ責めるなんて変じゃない？」的連絡が届いてしまいました。ちょっと悲しいですね。こんなときは。ただ、短期的に感情的になってる場合が多いんですけど。企業として短時間で「処理」するのであれば、「ごめんなさい」と謝ってしまった方が楽な場合もありますよね。往々にして。でも、どうも根っから教育人間でして（苦笑）、「それは違うよね」と思うときは、高校生～つまり「お客様」～からの文句！？であっても、謝りません。私は。しっかり管理者サイドの意見として伝えます。ほとんどの場合、そういう誠意を持った対応をすると、理解してくれます。簡単に謝る方が、よっぽど誠意がないです。そんな誠意が伝わったとき、悲しさが嬉しさに変わります。

2006.02.09

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ネットコミュニティの若い利用者にわかって欲しいこと（３）

（３）管理者は複数の人間の手で行われる以上、万能ではありません。最善を尽くしますが、すべての人に「受け入れられる」ような万能さはありません。それを理解した上で、利用して欲しいってことです。あとは申し上げたいこと、わかりますよね（笑）

2006.02.03

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ネットコミュニティの若い利用者にわかって欲しいこと（２）

（２）価値基準の多様性を認め合いましょう。発言のチェックをし、猥褻投稿や誹謗中傷のみが目的の投稿は当然削除します。しかし、「キツイ意見」に過ぎないものは、削除しないことがほとんどです。キツイ意見なのか、（軽度の？）誹謗中傷か、その境目は結局「主観」なんですよね。個々人の。どこまでが名誉毀損か、どこまでがセクハラか、客観的な判断基準が作りにくいように…。そういうときに「あの発言を削除しないのは管理者としておかしい！」これを言い出すとキリがないですよね。そして「この発言を削除しないサイトなんて！」という論調になることも。もちろん、明らかな「嫌がらせ投稿」であればわかるのですが、自分が否定的に捉えていることを１つでも掲載されたときに、すべて自分の価値基準で捉え、その上にサイト全体を否定する…なんてやってしまうと、どんなコミュニティサイトにも入れなくなっちゃいますよ。満足度１００％は、自分の価値基準と１００％一致しないとありえません。コミュニティであるからこそ、価値基準の多様性を認めるのは「前提」ですし、それを知っていくのがコミュニティサイトの良さでもあります。１００％自分仕様にしようとする考え、避けて欲しいですね。社会に出て行けなくなっちゃいますから。

2006.02.02

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ネットコミュニティの若い利用者にわかって欲しいこと（１）

１日から３日の日記があいてしまったので、３回連続、これまで１年間運用してきた高校生向けＱ＆Ａサイト「めるみぃ」を通じて感じたことをちょっと簡単に書いてみようかと思います。（１）いくらマジメで人のことを考えているかのような意見であっても、ある程度の「強さ」を持った意見には反論もありうることを想定しましょう。「めるみぃ」は携帯からも使えるサイトですので、画面表示を工夫しなければいけません。そのため、「新着質問」の表示は１０個まで。つまり、質問投稿が多いと、自分自身がした質問がどんどん下に表示され（目立たなくなり）、最後には消えてしまう（カテゴリに行けばわかるのですが）というちょっとしたイヤらしさがあります。ですから、「連続投稿」は嫌われます。しかし、文字数制限（250文字）ではどうしても説明がつかず、連続投稿になってしまうことだってあるでしょう。「連続投稿をした」という事実自体が良い・悪いではなく、連続投稿をするにいたったプロセスや姿勢が大切なんですよね。仕方なかったのか、それとも他人のことを考えず安易にしてしまったのか…。そういう状況の中、連続投稿をする人がちょっと続きました。そんなとき、ある「他人に迷惑をかけるのがキライ」な人が「連続投稿は止めましょう！」みたいな投稿をするんですよね。それはそれで悪くはないと思うんです。しかし、「え、あれくらいいいじゃん。言いたいこともあったんだからさあ」と（投稿者本人ではなく）第三者からの意見に対し、凹むことが多いんですよね。基本的に心がキレイで、自分のやってきたことに間違いがない、と信じている人は…。で、やりあいになって、挙句の果てに「こんなことを言われるんだったらこのサイトからいなくなる！」ということに。気持ちはわかるんですが、・他人を抑制したり、警告したりするときには、味方になってくれる意見ばかりじゃないですよ。反論もありますよ。ということをわかって発言して欲しいな。という感想と、そして・きれいな心があるからこそ、そういう意見に対しても「あ、そういう風に思う人もいるんだ…」と、違う価値観を斟酌する時間を持とうよ。といいたいですね。異なる価値観に対する受け入れ領域の少なさは、日本人全体の問題でもあります。移民に対する理解なんかを推し量ると、すぐわかります。だからこそ、「わかる」ような若者がどんどん成長して欲しいんです。

2006.02.01

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未成年が著作権違反を犯したら？

インターネットのコミュニティを運営していますので、著作権を違反した投稿について、いつも気にしています。また、私の場合、利用者の多くが高校生、つまりは未成年であることが話をややこしくしています。備忘録代わりにここで、今までから今日まで（自分なりに）得た知識などをまとめてみたいと思います。まず、コミュニティを提供する運営者側にありがたい法律があり、それは「プロバイダ責任制限法」（通称）と言うものです。まさに、プロバイダ（インターネットコミュニティなどの提供者）の責任を制限してくれる法律です。簡単に言えば「著作権違反の投稿があるたびに運営者が責任を問われていると、誰もそんな得しないものを運営しなくなるでしょ。だから運営者の責任範囲をできるだけ限定し、投稿者本人に責任を帰属させるようにさせましょう」という概念の下、できた法律です。※もちろん、著作権においてのみ考えられている法律ではありません。念のため。従って、著作権法上で言うところの「引用」の範囲を超えた投稿～歌詞などが多いわけですが～があれば、投稿者本人が責任を取り、運営者側は善良な管理義務を遂行していれば、責任を負うことは余りありません。ですから、著作権を侵害した投稿があった場合、運営者としては・侵害投稿の削除・利用者へ警告／利用の停止・侵害の程度が甚だしい場合、投稿者本人の（ＩＰアドレスなどの）情報を侵害された側へ提供（２ちゃんねるでこのような事例があったかと思います）などの措置を施せば、特に責任を負う事はなく、投稿者が責任を負えば済みます。しかし、未成年の場合、ここまで簡単にはいかないだろうなあ、というのは、感覚的にわかりますよね？自分の頭でも整理できていなかったのですが、今日いろいろネットで調べ、わかってきたことをしたためたいと思います。そもそも著作権法上の侵害に対し、著作権者は次の権利があります。著作権法上の侵害に対して、著作者，著作権者，出版権者，実演家，著作隣接権者が主張できる権利は次のとおりです。・差止請求権（112条）・損害賠償請求権（民法709条－114条）・不当利益返還請求権（民法703条）・名誉回復措置請求権（115条）差止請求権や名誉回復措置請求権の行使を要求されれば、たとえ未成年であっても従う必要がありますので、「未成年であっても著作権法違反の罪にとわれることがある」のが正しいんです。しかし、著作権法違反に対する罰則となると、「えっ、（違反金としての）お金は？」ということが真っ先に思いつくかと思います。これが「損害賠償請求権」や「不当利益返還請求権」にあたります。そして、民法の規定に準じる…ということは＝＝＝第712条　未成年者は、他人に損害を加えた場合において、自己の行為の責任を弁識するに足りる知能を備えていなかったときは、その行為について賠償の責任を負わない。第714条　前２条の規定により責任無能力者がその責任を負わない場合において、その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は、その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、監督義務者がその義務を怠らなかったとき、又はその義務を怠らなくても損害が生ずべきであったときは、この限りでない。＝＝＝とありますから、金銭的な負担は保護者にある、と解釈できます。従って・未成年がうっかり著作権違反の投稿をしても、「俺、お金払わなきゃいけないの…」ということにはならない。（お金の心配、という単純な視点だけでは、そんなに高校生が心配することはない）・とはいえ、著作権の知識がなければ、基本的に創作物の利用は避けるべき。保護者（や学校の先生）も未成年がインターネットを利用できる環境に置いている場合、責任者としてしっかり言い聞かせておく必要がある。（著作権違反自体がなくなるわけではない）というのが運用として最も現実的です。インターネットコミュニティの未成年が利用する場合は、結局すべての人間の「意識」が一番大切でしょう。・未成年本人は「違反しても金なんて自分で払わなくていいんだぜ」なんて思わず、違反するような行為をできるだけ避け、自分の言葉による投稿を中心にする。・未成年を監督する人は、著作権についてしっかり未成年者に言い聞かせておく。・コミュニティの管理者は、違反を発見したら投稿の削除をするだけではなく、悪質な（確信犯的な）投稿の場合は、利用の停止まで含め、「子どものやることだから」と甘やかさず、厳とした対応をとる。・著作権侵害行為を受けた方としても、「別に営利が目的じゃなく、“うっかり”の場合が多いだろうから、今回を機にして学んでくれればいいよ」という教育的配慮を行う。（ちょっとしたことですぐに保護者に金銭を請求するようなことでは、子どもの教育上も良くないと思います）一人ひとりの姿勢ですよね。

2006.01.09

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人に相談するということはどういうことか？

自分がお仕事で管理しているサイトめるみぃでも先日訴え、本日のＺ会通信のあとがきでも書かせてもらったことがあります。それほど、今の高校生を見ていると、危険に感じることがあります。それは「正確な情報が必要な場合には、自分で確かな情報を手に入れなければ、という姿勢の欠如」です。人に聞く、相談する、という姿勢そのものは否定はしません。それによって、得られるもの～それが参考情報であれ、不安な気持ちの解消であれ～があればいいわけですからね。しかし、「センター試験でシャーペンを使っていいんですか？」「今年から始まるセンターのリスニング試験って、時間内なら問題を何度も聞いていいんですか？」「○○大の２次試験で後期試験がなくなったってほんとですか？」こういう質問が、今の時期の受験生から本当に届くんです。最初の質問に「ええ、使ってもいいんですよ」という教育業者からの回答。２つめの質問に「何度も聞いても大丈夫だよ！」というネット上での回答。まったく嘘の回答なんですが、そんな回答が届いたら、信用するんでしょうか？いや、信用する、しないの判断を、どこでするんでしょうか？どんな回答が届いても、１００％の正確性が保てない、ということがわかってないんですよね。それがわからない人間が、思考力も要する入試に立ち向かえるとは思えません（厳しいことを言いますが）。むやみやたらに人に聞けばいいものではありません。聞くことによって何を得たいのか、それを明確にしないと、正確な情報も得られなければ、自分自身の成長にもつながりませんよね。そして将来、騙されてしまいますよ。人を信用するな、と言っているわけではありません。人に頼るところ、自分でしなければいけないところ、使い分けれるようになってほしい、ということです。そして…嘘の情報を信じてしまい、失敗を犯した場合「あいつが嘘を教えた！」そんな人間にだけはなってほしくないものです。そんな人間が（これ以上）増えてほしくないものです。

2005.12.07

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憧れには、それに伴う知識・技能が必要。

最初にちょっとだけ宣伝です。知人の「ドラゴン桜」編集者の佐渡島さんと、青春出版社から「歌って覚える」シリーズを発売されている泉さんがトークライブやります。詳しくはこちらをご覧ください。私も当日、いる、かも！？＝＝＝22日の日記にて、人に親切をする際の心構え（！？）について書かせていただきましたが、これは将来に憧れの職業を持つ高校生についても言えます。最も典型的な例が「多くの人に役立つために医者になりたい！しかも、国際ボランティアなんかでいろいろな国の貧しい人を助けられる医者に！」「でも、模試の偏差値が５０くらいしかなくて。」「どうすればいいんでしょうか？」こういう順番で質問をしてくる高校生ですね。私の本音は「その意識じゃ、諦めてください」です。ちょっと別の職業に話を置き換えてみましょう。「多くの人に感動を与えたい！だから、大リーグで活躍する選手になりたい！」「でも、運動神経がなくて。」「どうすればいいんでしょうか？」本質的には一個目の質問とまったく同じです。しかし、一個目の質問は「すばらしい夢じゃない！今から頑張っても遅くない。もうちょっと頑張れば夢は叶うよ！」と答えたくなるにもかかわらず、二個目の質問は「う～ん、厳しいね…」と答えたくなる人が多いのではないでしょうか？ここには、人が無意識に持っている誤解がいろいろ含まれています。●「勉強は、頑張れば成果が保証される」という誤解●「人のお役に立ちたい、という気持ちは、報われて当然だ」という誤解＝＝＝続きはあとで…

2005.11.27

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大学レベルの数学を高校生にもわかりやすく！？（後編）

※４日、５日の日記の続きです。１４日に書いています。前編、中編に続きまして、最後に１本書きます。「高度な内容をわかりやすく」このことは・小学生の算数が世の中でどのような広がりを見せているかわかってもらうとき・中学生の数学が、ちょっぴり高校範囲のことを教えた方がわかりやすくなるときにおいて、求められることの一つとされる教授法です。そして、この教授法が可能な領域は割合広くあります。生徒の身にとって「わかりやすい」というのは・今まで知り得た知識の中で・今まで知り得た言語を用いてという条件の下で、未知の事柄を・単純に、正確に教えられる方法ですよね。冷静に考えると、魔法のような手法なんですよ。（これは余談ですが）世の中で現実的に使われていることは具体的です。→「わかりやすく」教えることがある程度可能になります。高校数学はあくまで「教育」（教えること）を目的に形作られています。→「わかりやすく」教えることがある程度可能になります。したがって、小学校教育や中学校教育において、先生が「一歩先の知識をわかりやすく教える」ことにより、生徒が「おっ、人の知らないことを教えられたぞ。頭よくなったぞ」という体験をすることは、割と身近にあります。こういう経験をしているからかもしれませんが、大学受験において一歩先を行こう、と急ぐ人は、今回テーマとなっている「大学レベルの数学をわかりやすく教えてもらうこともできるのではないか？」という前提に立って質問をしてくるような気がしています。しかしこれは、大学数学というものの性質を考えると、上の２例のように簡単には行きません。なぜなら、大学数学は「教えられる」ことを前提に作られているわけではないからです。自ら学び、自ら自分の数学の世界を形作っていくために「学んでいく」ことを前提に作られているからです。これが中等教育（高校まで）と高等教育（大学以降）の決定的な違いなのかもしれません。「学んでいく」ことを前提にしている内容、換言すれば、自ら身につけていかなければいけない領域がほとんである内容には、「（学習者のレベルに合わせて）わかりやすく」という要素は不要です。したがって、大学レベルの数学を高校生の立場で「教えて！」というのは、なかなかその期待に応えられる代物ではないのです。教え手の技量の問題ではないですからね。このことを弁えて、本当に大学レベルの数学を学びたければ、大学の教養課程で使われている教科書を自ら買って勉強すること。これを実行すれば、問題ないんですけどね。

2005.08.07

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大学レベルの数学を高校生にもわかりやすく！？（中編）

※８月１４日に記入しております。間が空いてすいません。４日の日記の続きです。「（数学において）大学に入って学習することで、受験でも使えるテクニックをいろいろ簡単に説明した本はないですか？」という質問を取り上げました。“簡単にわかって”“用いると入試問題が早く処理できる”ようなものが難関大学で多く出されれば、それこそ「知っている」「知っていない」だけが問われる問題になりますから、難関大学の合格する人材を選別する試験としては不適切ですよね。＝＝＝「大学入試は、これからその大学に入って勉強を進めることで、世の中に貢献できる素養のある人材を選別する試験である」キレイゴトかもしれませんが、事実であるのも確かです。日頃の受験勉強に追われ、教科の勉強しか目が行かなくなり、この一番大切なことを忘れてしまうと、どんどん合格から遠ざかってしまいます。「受験戦争」という言葉がよく用いられた1980年代～1990年代前半にかけて、普通に勉強しただけではなかなか合格できず、人より＋αのものを身につけるポイントが「テクニック」でした。もちろん、各大学の理念は違ったかもしれませんが、現実問題としてこのようなことが起こっていたのも間違いないと、個人的には感じています。私の所属する業界である「受験産業」全体として、このことは反省すべきです。「テクニック」を教え込んでいた一番の悪玉！？ですからね。※うちの会社はそこまで教えてはいないとは思うのですが（当時は私はまだ学生です）。テクニックを嫌い、本質的な力、考える力をず～っと謳っている会社ですからね。この時代は「受験者数が多すぎる。どこかで線引きをしなければ」という時代でしたので、そんなことも起こったのでしょう。しかし、今は違います。純粋に良質の学生を求めています。そして、世の中にこれから求められるものが、「不確かな情勢に、今まで得られた知見から分析して、良い方向に持っていく力」であることは間違いない以上、入試では「知識として知っているだけ」の問題は排除される傾向になるでしょう。知識としては、教科書レベルで十分なんです。その知識を知った上で、応用する力を見る問題が、国公立大学を中心に増えてくるでしょう。受験勉強時代に試行錯誤をどれくらいしたか、それが問われるんです。「（数学において）大学に入って学習することで、受験でも使えるテクニックをいろいろ簡単に説明した本はないですか？」という姿勢では、なかなか…。ちょっと本題からそれましたので、後編を７日の日記に続けます。

2005.08.05

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「だって、あいつだってやってるから」

会社にて運営しているQ&Aサイトめるみぃでは、質問する→（善意の第三者が）回答する→（質問者が）お礼をするというのが一連の流れになっています。オープンサイトであるため、●これらの一連のやり取りを誰でも見ることができる。→第三者が見ても不快感を及ぼさないような質問に抑える。●善意の第三者が「お役に立てれば」と回答を寄せる→たとえ自分の満足する回答ではなくても、お礼には必ず「ありがとう」の気持ちを寄せる。などの行為は、サイトを利用する際のマナーです。※ルール、と言い切ってもいいかもしれません。表現の自由は、相手もしくは第三者に必要以上の不快感を与えない、という制限の中での自由なわけですから。※「表現の自由」は制限付き自由、「内心の自由」は制限なしの自由、ということは、法律を学ぶときに基本としてならいますよね。めるみぃでは、質問はすぐにネットに反映されますが、回答については、管理サイドで内容をチェックしてから（ネット上に）あげるシステムにしています。自由にやり取りをさせたい、という気持ちはあるものの、相手を誹謗中傷するだけが目的の「ネット荒らし」が（残念ながら）存在する以上、マナーを守る方であればどんな方でも、安心して使っていただきたいので。自分の発言に対し、一回でもひどいことを言われたら、サイトの利用を中止してしまう傾向が、高校生の世界では大人以上に強いんです。ホンネのホンネを言えば、世間には「そういう（悪い）人たちも“一部には”いる」ということを知った上で利用した方が、精神的にも強くなれますし、サイトの自浄作用（＝参加者同士の呼びかけによって悪い人を排除する）も自ずと起こるとは思うのですが、なかなか高校生はまだ精神的に弱く、難しいところです。「回答の事前チェック」がやり取りの円滑化を妨げている部分がどうしてもあるのは、ちょっと残念なんですけどね。ちょっと横道にそれましたが、このような回答のチェックを行っているため、誹謗中傷はもちろん、第三者が見て「感情的すぎるな」と思われる回答に対しては「（ネットにあげるのを）否認する」という行為が行われます。この際、どうしても第三者の判断が入りますから、明確に「こういうことを書いたからいけない」と規定することはできません。このような管理下で運用しているとき、やり取りが激しくなって、議論に発展、そして誹謗中傷合戦になりかける時があります。第三者の感覚で「やばいな」と思った時点で回答を否認するのですが、否認された方から「俺じゃなくて相手が言ってきたからじゃない！なんで俺のが否認されるんだ！」という意見を頂くこともあります。この意見を頂くと、悲しくなりますね。※気持ちはわかるのですが。★★★★★相手の行為がたとえ「悪い」行為であっても、その方の「悪い」行為が正当化されるわけではないですよね。★★★★★子どもの喧嘩でよくありますよね。「だって、あいつだってやってるから」という発言。この発言をする大人は、大人社会では「子どもだなあ…」と言われることが多いと思います。人がどうこうではなく、まず、自分の行為を見つめてくれれば、大人になれると思うんですけどね。余談ですが、めるみぃの利用者は気持ちの良い人がとっても多いので、他のコミュニティサイトに比べてこのようなことはうんと少ないですよ。

2005.08.01

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イベントin大阪

この日は大阪ドームで行われたイベントに参加していました。教材作成担当を離れ、メールマーケティングやＷｅｂ構築など、様々なことに関わり始めたのが１年半前。このようなイベントは、高校生から学習相談などを受け、ナマの高校生に触れられるホントに良い機会と思っています。9日のイベントに続いての参加でした。9日の日記の様子に続き、自己分析力の余りない高校生の方が（残念ながら）目立ってしまいました。自己分析しないでどうするつもりだろう？という思いとともに、自己分析することが大切と思われないような社会構造を作っているんだろうな。。。という、大人の立場として反省する気持ちも湧きますね。ここまでは9日に感じたことと同じなのですが、今回はもう１つ、感じたことがありました。学習相談会、ということで、親御さんと一緒に相談する高校生の方もいらっしゃいます。何人かそのような組の相談にのらせていただいたのですが、一つはっきりと気づいたことがあったのです。親御さんが（でしゃばって）良く話すお子さんは、こちらから親御さんの言葉をさえぎってお子さんに直接話し掛け、聞き出そうとしても、話せないんですよね。。。一方で、子どもの話をうなずいてのんびり聞くタイプの親御さんのお子さんは、非常にしっかりと話すことが出来ていました。きっとこの日記をご覧の方は「うんうん、（親と子の関係がその２タイプでは、子どもが）そうなるのはわかる」と思われる人の方が多いかと思います。教育における大きな課題は、上記でしゃばる親御さんのような「（悪気はないけど）わからない」人に育てられたお子さんをどのように成長させるか、ということだと思っています。親御さんは、「子どものため」と思っていろいろ口を出します。口を出すので、今まで危険を未然に防止できたこともあるかと思います。しかし、短期的な危機を回避しすぎることで、長期的な危険に晒していることが多々あるわけです。また、「子どものため」と言う言葉が、「子どものためを思う自分」に酔っている、ただの自己満足の場合もあります。「ちょっと黙っててください」今までこのように言ったことはないですが、もし、余りにもひどいようでしたら、この言葉を発することをＮＧだとは思っていません。もちろん、そんなことにならないように祈っていますが。。。

2005.07.24

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３連載のおまけ

木曜～土曜まで、「教育効果の高い文章とは～」シリーズで書きましたが、前の文章をほとんど見ないでそのまま書いちゃったため、たいした文章になっていないかもしれません。申し訳ありません。今日はおまけです。教える方としては「教育効果の高い」ということを常に求めています。つまり、私が教育に携わる上でのカギとなっている考え方なのですが、「“その人にとって＋αを与えつづける」これが最も教育に置いては大切だと思っています。※口で言うのは簡単ですが、実行するのは難しいですよね。したがって、自分自身に課している課題は●対象者のレベル・欠けているところを常に見つめていこうという姿勢＋●対象者が求めてきたものにはすべて答えられるような高い知見の保持教育に携わる上で一生、求め続けることになるでしょうし、求めつづけなければ「教育者」と堂々と自分のことを言うつもりはありません。これは教える側にとっても大切ですが●対象者のレベル・欠けているところを常に見つめていこうという姿勢の方は、教えられる側にとっても大切ですよね。そうでないと、適切な自己管理が出来ず、学習スケジュールも立てられないでしょう。※自己管理が出来ている人＝できる人、というのは、今週発売された『週刊モーニング』の「ドラゴン桜」でも言われていましたね。そんなわけで、最近は、「まだまだ大丈夫！今からやれば合格できるよ！」なんて甘い言葉ばかり吐くのではなく、「今のままだとヤバイ」とハッキリ伝え、そして、ハッキリ自分自身を認知することが受験勉強のスタートであることをわかってほしい、わかるようにしたい、と思う気持ちがとっても強いですね。

2005.06.26

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教育効果の高い文章ってどういうものでしょうか。パート３

いろんな見地から見た意見を取り上げると、残念なことに「いっぱいありすぎてわからない…」そう思う高校生が増えてきたようです。※「ゆとり教育」がうまく機能しなかったのも、ここに１つの要因はありますね。すると、そのようなことを書いた文章から目を逸らし「自分には難しすぎる」と読むのを止めてしまいます。たとえその方が理解しようとしていることが難しいことであっても。・難しいことに取り組もうとしている・しかし、難しいことを正面から見ようとしない本来的には矛盾ですよね。しかし、このような高校生が増えた、という仮定があるとするならば、そのような方に教育効果をもたらすものを提供しなければいけません。となれば、チープな文章であっても、ステレオタイプの意見であっても、ある一つの見解を示して、質問者が＋αの知識を得た「気になる」方が、教育効果が高い文章といえるときもあります。考えさせる文章が教育効果が高いとは限らないのです。ただ、大切なのは、一つのありきたりな文章を見せたときに「それがすべてではない」と文章のどこかで見せることです。「世の中には様々な価値観がある」これを知り、受け入れるようになり、そして表現できるようになる。これさえできれば、小論文対策なんて、無敵でしょうね＾＾

2005.06.25

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教育効果の高い文章ってどういうものでしょうか。パート２

昨日の続きです。学力低下について、「ゆとり教育が悪い！」と、一方的に責める論調、私は大嫌いです。推測に過ぎませんが、このような一方的な議論をする方は、そもそもゆとり教育ってなんだったのだろうか、今でこそ失敗といわれているこの政策が取られた社会的・歴史的背景はどんなものだったのだろうか…そういったことを何も分析していないのではないでしょうかね。ゆとり教育が完璧に遂行されれば、生きる力が身につき、生きる力は旺盛な好奇心に直結する部分もありますから、学力低下なんて起きなかったかもしれないんです。とすれば、学力低下の原因は、ゆとり教育という政策論ではなく、現場レベルの問題だったのかもしれません。現場レベルと一口にまとめても、現場の教師の能力不足だった、と一概に決め付けるわけでもなく、そもそもそれだけの負荷を教師に負わせることが不可能に近かった、という政策の各論レベルに問題があったのかもしれません。そして、そもそも学力低下、学力低下といいますが、本当にそうでしょうか？あるレポートでは、20年前と比べて学力が上がった、と報告されているものもあります。…なんてこと、いろいろ学力の側面を客観的に分析した上で、「自分はどう思うか」それを述べるのが小論文ですよね。でも、「このように様々な切り口がある」と提示しても、先の質問者の頭の中には「？」が一杯並んで、何をしていいかわからないでしょう。「学力低下が出るかもしれないから、題材として取り上げて」これだけしか言えない方には、様々な見地を見せたところで「全然わからない」のではないでしょうかね。明日に続きます。

2005.06.24

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教育効果の高い文章ってどういうものでしょうか。

メルマガの意見としてこんなものが届きました。「学力低下について取り上げてください！小論文の題材として出るかもしれないからです。宜しくお願いいたします！」上のメルマガの一つ「社会をよみとくキーワード」への意見です。意見として届く、ということには嬉しいのですが…「う～ん…」と、悩ましい声をあげてしまうのも事実です。小論文の入試として出そうだから、ネタとして取り上げる。言葉の解説と筆者の感想を書く。それでこの質問者は、合格するような小論文を書けるでしょうか？この日記を読んでくださっている読者の中には「うん、それで一つプラスになるんじゃないかな」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、教育を届ける方としてはどうもスッキリしません。この質問者は、学力低下について、いろいろ前向きに調べているのでしょうか？…とっても疑問ですよね。調べている場合と、調べていない場合、ベストなメルマガの内容は変わってくるんです。「教育効果」という視点で見たとき…明日にこの話を続けたいと思います。

2005.06.23

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どんなアドバイスがいいでしょうか？

昨日のメルマガの内容をそのまま掲載したいと思います。皆さんはどのように考えますか？＝＝＝★　本日の相談例　★《僕》好きです。本気で。《I》君はクラスメイト以上の存在に思えない《僕》そうか。忘れて《I》そうする翌日《僕》やっぱ好きです！付き合って下さい！《I》〔返信なし〕クラスのIさんに、こんな感じでフラれました。以前から僕はしつこくメールを送ってて、やっとメールで告白した結果がこれです。僕はその人と直接話したことはほとんどありません。メールから仲良くなろうと思ったのですが…僕はどこが悪かったか教えてくれませんか？　　　　　　　（「めるみぃ」にて実際にあった質問）　━━・━━・━━・━━・━━・━━・━━・━━・━━・━━・━━・━━　今回は、Ｚ会が提供するサイト「めるみぃ」にて実際にあった、思春期にありがちな悩みを取り上げ、お子さまとの接し方について意見を述べさせて頂きます。　　この質問を見て、皆さんはどのように感じましたか？●うん、君は頑張ったんだね…。君は悪くないよ。きっと君と巡り合う素敵な女性がきっといるよ。●「どこが悪かったか」なんて…ちょっと違うんじゃないかな。告白するに至るまでのテクニックの問題じゃないと思うんだけど…。どちらに感じる方もきっといらっしゃるかと思います。実際、私の側にいる何人かの社員（老若男女を問わず）に聞いてみても、感じ方はバラバラでしたので。　ですから、回答においても、「かわいそうだ」という視点からのアドバイス、「いや、甘え過ぎだ」という視点からのアドバイス、両方考えられるかと思います。そして、アドバイスする側が「本気」であれば、どちらのアドバイスも適切なものと言えるでしょう。　　望ましくないのは、周りの声をシャットアウトする姿勢だと思います。「甘え過ぎ」と考える人が「かわいそうだ」という意見を「そんなに同情するのはどうかと思う」と（誹謗中傷する、という目的ではなく、本気で）一方的に指摘することは余りないような気がしますが、困るのは…　“「かわいそうだ」と考える人が、「甘え過ぎ」という意見を　　「それはちょっとひどいんじゃない！」と一方的に指摘すること”これではないでしょうか。　傷つくことを、寸前でガードばかりしていては、本人は成長しません。そして、ガードしきれなくなったときに受けた傷が、本人にとって修復不可能なほど深い傷になるのが目に見えています。　　同じ会社で働く、尊敬する先輩と最近メールでやり取りしたのですが、とある共通の知り合いの大学生を指導することについていろいろ話しながら、次のようなコメントをもらいました。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝人との付き合いって、甘っちょろいものじゃないんだよね。時には正面から向かっていけなきゃならない時もあるし、時には傷つくと分かっていてもやらなきゃならない時がある。それによって、去ってく人があるかもしれないけど、そういう人はそれだけの人。それを乗り越えて得た人って、今度の自分の人生にはとても大切な人になると思う。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝　社会性というのは、傷つきながら身につけなければいけないときがあります。私個人としては、上記の質問を見たとき、ちょっと厳しめの指摘をした方が、「高校生」というステージに適切ではないかな、と感じました。

2005.06.02

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「大人」の定義。

以前にも増して「大人」の定義は・他人は自分と価値観が違う場合もある、ということを知る・違う価値観を理解し、共有を許す・その中で最善の解決法を見つけようとすると思うようになりました。コミュニティサイトめるみぃを運営していることによって。コミュニティサイトですから、自分の意見を主張したり、自分にとって便利な使い方をすることは自由です。従って、誰かから指摘があるまでは、自由に使って構わないと思います。しかし、「その使い方はちょっとどうかと思う」という指摘があり、「これができないと使いににくなるからやだなあ」とばかり主張する人は、やっぱり「子ども」なんですよね。そして、高校生の方には申し訳ないのですが、こういうやり取りが発生したときには、高校生より大学生の方がずっと大人に感じます。それは理屈が通っている云々ではなく、違う価値観を共有しようとする姿勢が見えるからです。他人が自分の思い通りになることはありません。ですから、インターネット上のコミュニティだけではなく、リアルのコミュニティでも、自分の要求が100％満たされているものはほとんどないでしょう。しかし、他のコミュニティでは満たされず、そのコミュニティでは満たされることがあれば、「利用する」という選択を取るわけですよね。これを忘れてはいけません。もし、何も満たされないようであれば、コミュニティから退出すればいいわけです。いろんな人がいる以上、秩序を守らなければいけません。また、「秩序」そのものも、「自分が思っている秩序」という先入観で規定してしまってはいけません。※こうなると一番厄介です。「それって礼儀でしょ」と自分では思っていることが、他人にとっては礼儀ではないことがあり、「礼儀の強制」により秩序を乱すことがありますので。最終的に「コミュニティをいいものにしていきたい」という思いを持った人の意見が、一番の「正論」ということになります。「こんなコミュニティであれば参加したい」と言う人の意見は、この思いを持った人の意見と対立する場合、どうしても「子どもじみた」意見になりますね。

2005.05.07

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「本気」で伝える度胸。

高校生の学習相談を見ていると、毎年必ず「質問魔」が現れます。そうです、質問や相談をするばかりで、次のステップに全く進めない人ですね。このような人はまず「英語の力が伸びません。どうすればいいんですか？」という相談から入ります。回答者は、今までの自分の経験を元に回答します。当然ベースとなるのは回答者の経験ですから、相談者本人で無い限り、相談者と全く一緒の状況が形作られているわけではありません。相談者は、新たな学習法を得たと同時に、自分がそっくりそのままマネしようとすると、「なにかしっくりこない」ことに気づきます。それで「自分は他人と違って部活をやっているんですけど、その場合ベストな学習法はなんでしょうか？」という相談に発展～実質的には衰退～します。別の方が答えます。また違った角度からの回答になります。すると相談者は「あれ、以前に言われたことと違う…どれが正しいんだろう」と悩みます。そしてまた正しい勉強法を求め、相談します。これでは前に進めませんよね。短期的にそのような方へ満足感を与えるのであれば、相談者は自分の一例を示し、ヒントを与えるだけでいいでしょう。しかし、長期的に彼を前に進めさせるのであれば、「そのままじゃダメだよ」と伝えなければいけません。そして、「ダメ」だけではなかなかわかってもらえません。厳しく「今のままじゃ無理」と断言することが本当の優しさとなる場合が多々あります。昨日今日と、めるみぃ上でそんな温かなやり取りがありました。これですね。現役東大生！？さんと某さんの回答が本当の優しさなんです。このことを伝えないで「頑張れ！」とだけ叫ぶのは、まだまだ「本気」ではありません。きっとこの相談者は、前に進むと信じています。余談ですが、厳しく「無理です」と言われて「そんなひどいこと言わなくていいじゃないですか～」と逆ギレする保護者の方ほど、タチの悪い種族はいませんね。ある程度の年齢で現実を見せないと、どんどん弱い子になっちゃいますよ。

2005.05.05

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「なぜ、それができないか」を考えるのは良いブレーンストーミング。

さあ、少しずつ日記のペースを戻そうか…というところです。しばらく日記も飛び飛びになり、来訪者も少なくなりつつ…ちょっと寂しいけど、自分のせいだしなあ…と思っていたところ、4月30日に結婚することをご存知だった方は結構いるらしく、30日は4月最高の来訪者数でした。見てくださっている方がこんなにいることに感謝しながら、決して「止める」ことはしないで、「毎日書く」を目標に「かけないことがあっても勘弁ね」という気持ちでこれからも臨みたいと思っていますので、何卒宜しくお願いいたします。…と話が横道にそれましたが、久々に教育関連の話題です。以前から紹介している、Ｚ会（というか、私が管理者をやっている）運営のめるみぃなんですが、最近、使い方に関する問い合わせや注文が増えてきました（利用者が大変増えてきましたからね）。「うーん、それは技術的にできないなあ…ＰＣだったらできるんだけどな…（携帯にも対応しているサイトですので）」と思える質問は、本当に「ごめんなさい！」の一言です。しかし、「あえてそのようにしていない」使い方がいくつかあります。それは、利便性ではなく、安全性を考えての措置なんです。皆さんが「普通の利用」をしてくれれば、開放できる便利な仕組みもいくつかあります。そして、質問者は自分が「普通の利用」者ですから、“えっ、何でこんなことができないの…？”という気持ちで質問してくるのでしょう。しかし、管理者サイトとして対応すべきは「普通じゃない利用」をする人が生じた場合の安全面の対応です。利用者の気持ちと管理者の気持ち、ここにミスマッチが起き、すれ違いが生じます。話せばわかってくれますし、そのような質問者を責める気持ちは全然ないんですが、もし、難関大学を目指す高校生の多くが見ているサイトであれば、「なんでこのようなことができないの？」と思ったとき、なぜ管理者がそういうシステムを取っているのか…考えると、ちょっとした発想力の訓練になるよ、と伝えられればなあ、と思っています。何か新しいものを始めるとき、様々な角度から検証し、できる・できないを判断してサービスインするのが普通ですから、利用者が「こうすればもっと便利になるのにな…」とすぐに思えるようなことは、そこに「出来ない何か」が必ずあるんです。それをちょっと考えてみると、思考力がつきますね。かなり＾＾。余談ですが、「できること」を追求し、過密ダイヤを組んだ結果が…何を生んだか、もう自明ですよね。利便性と安全性は大体においてトレードオフなんです。利用者も運営者も、わかっておくべき感覚ですね。

2005.05.03

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ないものねだりの日本人。

日本青少年研究所がいつものように（？）日米中３ヶ国間の高校生意識調査を行ったようです。成績をもっと上げたい：日本86.3％、米国88.6％、中国96.7％努力すれば成績が上がると思う：日本90.2％、米国89.7％、中国91.7％自ら進んで勉強する：日本25.7％、米国60.9％、中国63.1%何が申し上げたいかお分かりではないでしょうか。＝＝＝続きは後で書かせていただきます。

2005.04.05

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往信←→返信がコミュニケーション。そして、返信は相手次第。

28日（月）中に、タイトルのような表題で認める予定です。備忘録代わりにタイトルだけ書かせて頂きました。すいませんが少々お待ち下さいませ。→予想外の残業になり、２８日は２５日分の日記で力尽きました。。。２９日にはなんとかこのスペースを埋めますので、２５日の日記をよろしければご覧下さい。

2005.03.26

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そこに、命を預かる重さがある。

ここ２、３年で、高校生から受ける質問の中でものすごく多くなったものがあります。本日「めるみぃ」に届いているのを見かけましたので紹介いたします。「医者になりたいんですが、勉強のヤル気がなかなか起きません。でもヤル気さえ出せば、今からでも間に合いますか？」「医者」という単語は、時には「獣医」になったり、時には「警察官僚」になったり。いろいろ変わりますが、医者がダントツで多いですね。中には“多くの人の役に立ちたいと思うんですが、勉強はなかなかヤル気が…”という善意に訴える場合もあります。早いうちにスタッフとしてのコメントを入れようかな…と思っていたのですが、その前に、回答に協力してくれている大学生からコメントがつきました。“自分が病気になったら、今の自分に命を預けたいと思うか？”私の言いたいこと、すべて言ってくれましたので、回答をつけるのは避けました。医者になって人助けがしたい、その気持ちは立派だと思います。だけど、ちょっと待ってください。知識や技能がない人に、人は命を預けたいなんて思いません。「なりたいという気持ちだけは人一倍ある」、「だからその職業は自分に適職だ」高校生が陥る発想の誤りです。ある職業に就く、すなわちプロになるときには、プロたる知識・技能、そして知恵を持つことが最初の大きな前提なんです。その前提があって、気持ちが大きく生きてくるのです。また、本当に「なりたい」という気持ちが強いと思うのであれば、やる気が起きない、なんて言わず、足りなう部分を補う学習をするんです。それが医者という命を預かる重職につく覚悟というものです。同じようなロジックで「間に合うのか？」と考えている高校生は、なりたい職、あるいは行きたい学部、行きたい大学に自分がいる姿を想像して見るといいのでは、と思っています。そこで本当に行きたいのか、ただのないものねだりなのか、きっとわかりますから。このような質問をすること自体、否定はしません。ただ、質問して厳しい回答をもらったとき、わかって欲しいのです。行きたい、なりたい、だけじゃ始まらないと。行くために、なるために、知識という裏づけが必要であると。。。その後のコメントを見る限り、質問した高校生の方は十分分かってくれたようです。分かれば、今からでも１年頑張れば、十分合格ラインに達するでしょう。「めるみぃ」が役に立ったと思うときは、まさにこんなときです。

2005.03.03

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「ストレス耐性」。なるほどね、と思った言葉。

※１９日、２０日の日記も今アップしました。よろしければご覧下さい。まつおっちこと（有）シャープマインド代表の松尾順さんが発行されているメルマガ「Weekly Matsuoty」は、大好きなメルマガの一つです。※興味のある方は上記サイトからご登録できます。なぜ好きか～もちろん、松尾さんのすばらしい人柄が垣間見えるメルマガであることはもちろんなのですが、いわゆる「信賞必罰」の考え方を明確にしている内容が多いからです。私は信賞必罰という考え方が大好きなのですが、その考え方を文章化するのが苦手で、いつも勉強させて頂いています。さて、このメルマガにて、本日「ストレス耐性」という言葉が使われていました。今の若者はストレス耐性が弱くなっている…との論調で、紹介されていた記事は以下のとおりです（引用させていただきます）。＝＝＝どこかの記事で読んだ話だが、大学生の書いてきた論文に、指導教官が「ちょっとここを直してみたら」と軽く指摘しただけなのに、その学生は泡を吹いて倒れたという。＝＝＝このエピソード、大袈裟じゃないと思います。実際、今の高校生を含めた若者は、とっても弱くなっています。いや、昔と変わらず、「強い層」「志高き層」は一定の割合の上位者にいるのですが、パレートの法則よろしく、上位者以外の８割の人は、大変弱くなっていると感じています。また、上記例のように、倒れるのではなく「なんで悪いんだよ！」と逆ギレする若者、倒れた若者を見て「うちの子に何をしたの！」と文句を言う親。。。確実に増えているでしょうね。不幸な事件が寝屋川小学校で起きました。大阪府全小学校でガードマンを設置する、という話だそうですね。事件自体は悲惨なものですが、社会全体にとってこんな迷惑な話はありません。きっと「保護されている」という感覚を持った若者が増え、保護されなくなったときに同様の事件を起こす若者になる人が出てくるでしょうから。。。「誰でも一等賞」。機会の平等ではなく結果の平等を求めたバカな親たちの教育結果が今、事件となって現れているような気がします。このメルマガの今日のタイトルは「地獄を見ておけ」というものでした。もちろん、平穏無事が一番ですし、好き好んで地獄に落ちる必要はないでしょう。しかし、地獄に落ちないよう、ロープを張り巡らせる教育ではなく、地獄に落ちても自己責任、そこから這い上がる強さを持て。そういう教育が今、一番求められているでしょう。明日もこの話題を書ければ、と思っています。

2005.02.21

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やっぱり若者の力になるのが最大の喜び。

佐賀の某所で、九州大学への進学講演会のスタッフとして働いておりました。設営の仕事だけではなく、入試分析の講演が終わった後、学習相談員として、生徒からの学習相談に答える仕事もありました。数学の教材を作成する「指導課」という部署から離れてもうすぐ１年になろうとしています。※ちなみに勤務先はここです。最近初めて日記に訪れる方が増えてきましたので、一応書いておきますね。以前の部署では、イベントがあるたびに、高校生からの相談を受ける担当もしていましたので、毎年、年に１０回近く、ナマの相談に回答する機会がありました。しかし、今は、Webやメールを中心としたマーケティングが仕事の中心です。１日以来何度も紹介させて頂いているめるみぃはその代表格で、他にも一般向けメルマガやY!のリスティング広告など、お客様と学習面で触れ合う機会が以前より少なくなりました。そんな中、イベントスタッフも現部署で担当しているもので、今回はそのスタッフ＋（以前の部署の実績から）学習相談員として佐賀に行くことになったわけです。久しぶりに学習相談を受けました。これまで何年間も学習相談を受けていますが、彼らを短期的に満足させるには「大丈夫！」と声をかけるのがいいんです。「今の勉強法でいいですか？」「模試でE判定から逆転できますか？」「社会の勉強、今からじゃ遅くないですか？」「大丈夫」この一言で、不安は消えます。しかし私は、それじゃ満足しません。「ずっとE判定で、何も勉強しないで東大合格できますか？」なんて、ありえないわけですから、その場しのぎの「大丈夫！」と言う言葉ほど、無責任な言葉はないと思っています。もちろん、心理的に「大丈夫！」という言葉が大切な場合もあります。しかし、前提として「やることやったら」ということを忘れてはいけません。この部分を見せずして、安易に「大丈夫」という言葉をかけるのは一番本人のためになりません。「効率のいい勉強法はどういうものですか？」→「コツコツと、時間をかけて勉強すること」こう答えると、このように聞いてきた質問者は不満そうな顔をして立ち去る場合もあります。しかし、それはそれでいいんです。その場で満足する回答を提示しても、本番で、そして社会にでても失敗するのが目に見えていますので。ちょっと話がそれました。今回の質問者は、いろんな不安を抱えていました。客観的に見て、質問者の欠けているところは厳しく指摘し、その上で不安を消し去る言葉をかけてあげました。質問に来た人みんな、私が想像している以上にヤルキのある顔で帰っていきました。もちろん「ありがとうございました！」の言葉とともに。こんな一瞬がたまらなくいいです。そして、こんな仕事で、自分が楽しく感じるところでお給料を頂いている自分が幸せです。やっぱり、若者の力になること、完全に自分の生き甲斐になってる…再認識した瞬間でした。

2005.02.12

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抽象的な質問には抽象的な答しかつかないよ。

ここで何度も取り上げた「めるみぃ」、開始から10日たちました。しつこいようで申し訳ないんですが、今年一番自分が力を入れたいものであり、かつ自己実現という意味でも、自分の教育の理想の形の一つが発芽する可能性を秘めているサービスですので、どうしても登場回数は多くなります（笑）さて、このサービスにおける質問を見ていると、予想以上に（ある程度予想はしていたんですが）抽象的な質問が多くなっています。「６大学の偏差値は正確にはどれくらいなんですか？」なんて質問もあり…いったいどう答えればいいんでしょうね。偏差値は母集団のレベルによって全然違うものなのに。大学はもちろん、学部・学科によっても違いますし。多分「６５～７０だよ！」とすごくいいかげんな回答を断定して表現すると、質問者は瞬間的には満足するでしょう。しかし、それは本当の意味で質問者の満足を与えていないのは明らかです。そして、このまま質問者の姿勢が変わらなければ、実際は違ったときに「こう教えてもらったのに！あれはウソだったのか！」と他人に責任転嫁するケースが多く見られます。このまま大人になると、悪徳商法に引っかかって「騙された！」となったり…笑い話じゃないですよ。それじゃダメだよ、ということ、質問力も大切なんだよ、ということ、なるべく自分は伝えるようにしています。そして今、サービスの回答に協力してくれている方には、そのように諭してくれる人もいます。ありがたいことです。そんな「諭し」を「ウザイ」と思い、聞かない高校生もきっといるでしょう。そして、サービスを利用しなくなります。悲しい話ですが、それ以上は自分の責務じゃないと思っています。諭すまではしっかりやります。求められているわけですから。ただし、それで聞かない子であれば、あとは家庭教育の問題です。その教育を放擲する親であれば、残念ながらお手上げですね。いずれ痛い目にあって気づくしかないでしょう。。。「質問力」。これさえあれば、今の少子化、入試問題易化のご時世、割と簡単に志望校に合格できるような気がするんですけどね＾＾

2005.02.09

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回答を「要求」する人。そのままじゃまずいよ。

「めるみぃ」を立ち上げて５日たちました。そもそもの業務量も決して少なくないところに来て，立ち上げをまわしていかなければいけないから，体力的にも精神的にもちょっとピーク。１月２９日の日記，早く書きたいよー。このとき行って来たセミナーを紹介したいよー。という気持ちがあるんですが。さて，この「めるみぃ」というサイト（ケータイメールで質疑応答ができます），基本的には“コミュニティを自分達で作っていくんだよ”とメッセージを投げています。もちろん，回答に協力してくれる大学生もいますし，社会人の方もいらっしゃいますが，善意の協力である以上，時間的な制約なく，気ままに回答するのが普通です。「アルバイトを大量に雇って答える」という手法もなくはないですが，無料のサービス，そこまでできっこないです。サービスを無償で提供する代わりに，自分達で作っていく部分や，完全に要求にこたえることが出来ない部分，そういうのはどうしても出てきます。５日目を終えましたが…質問に回答がつかなかった子が，登録４日目にして登録を外しました。（他のその子の質問ではしっかり回答が届いていたのに）簡単に言えば，４日間回答がなかっただけで満足しなかったのです。サービスに満足しなかったわけですから，自社側からすると，一人のお客様の獲得に失敗した，という見方になります。しかし，そこまでのサービスは提供できませんので（できたとしても当然有償になります），しょうがないわけです。これは教育「サービス」と見た側面です。しかし，「教育」と見たとき，この子には寂しさを覚えます。結局・聞きっぱなしで・他の人の回答には協力せず・回答がないから止めたこういう姿勢だったからです。社会人にもいますよね。「意見ください！」と言うだけ言って，こちらから何か協力求めたときに「忙しい」と断る。これじゃ，いつまでたっても，自分が望む回答をしてくれる協力者が見つかりませんよ，といいたいです。人間関係は，基本的に教え，教えられ，の関係です。教えをこうむりたい人がいれば，その人に不足したところがあれば自分が手を差し出せる何かがないと相手にしてもらえません。（もちろん，お金で教えを受けることはできますが）無償であるならば，「凸凹を埋めあう」ような協力関係が不可欠です。高校生に教えを受けようとは思いません（期待しません）。「ありがとう」これが教えた人間を嬉しくさせる魔法の言葉です。無償で教えてくれる「学校」という空間の貴重さ，若いうちに分かって欲しいんですけど。。。難しいですね。自分もわからなかったですし。

2005.02.05

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センター試験への結果に対する感想（その２）

２月１日に大発表があります。（ごめんなさい，２月１日までここにこの文章，多分書きますね）１日の…おそらく午後４時頃には発表できると思います。お楽しみに。＝＝＝＝＝＝＝昨日に引き続いてのテーマで。センター試験終了後，ダントツで多い悩み相談はこれです。「センター試験で失敗した。。。志望校を一個下げるべきでしょうか？それとも，夢を求めた方がいいでしょうか？」起業された方などからすると，「おいおい，そんなこと自分で考えれば…」と思われる方も多いでしょう。しかし，大学受験は，人生で初めての大きな岐路です。まして，自分で稼ぐ手段を持ち合わせていない（というより，「稼ぐ」って何かわからない）高校生にとってはこんな悩みを持っても，そして，他人に相談してもいたしかたないと思います。※この手の相談をする大人だっているくらいですから。ちょっと話は横道にそれますが，大学時代の友人が「大学受験はあれはあれでいい経験。結果の見えないものに向かっていく，そういう過程を踏む一つの訓練でもあるんだ」と話してくれたことがあります。なるほど確かにそうかもしれません。本題に戻します。このテの質問をする受験生には，２通りのタイプがいます。一つ目は，本当に「失敗した」タイプ。かわいそうですが，マークを一個ずつずらしてしまったり，マークの仕方を縦横間違えてしまったりする人，いるんです。このようなタイプでは，２次で挽回し，志望校に合格する人も結構いますね。もう一つは，実力が伴っていなかったことを「失敗した」というタイプ。たとえば，東大に合格するには，センターで７２０点くらい必要なところ，６５０点くらいしか取れなかった，その結果だけ見て「失敗」という方。つまり，最初からそれくらいの実力しかなかったのに，高望みした結果を「失敗」という言い方をするんです。このような方は，解答を見て「あ～わかっていたのに！」という感情が芽生えると，「失敗」という言い方になるようです。しかし，それは失敗じゃないんです。実力なんです。パレートの法則じゃないですが，「失敗した」という言い方を用いる人では，２：８で２つめのタイプの方が圧倒的に多いです。後者のタイプの人にとって何よりも大事なのは，センター試験の結果から目をそらさないことです。「失敗」と言っているうちは，目をそらせています。自分の実力と認めていませんからね。センターの結果を甘んじて受け止め，２次までの残された時間，とにかく遮二無二頑張る。そうして道を切り開いた人もたくさんいます。「失敗」という言葉を使った後，気持ちを切り替えられる方…これもパレートの法則の通り，２：８の割合で生まれます。２になれるかどうかは，志望校に行きたい！という意志の強さ，そこにかかってきます。自分を客観視し，今何をすべきか考える…受験とは，生まれて初めての，そういう機会なのかもしれません。

2005.01.24

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センター試験の結果への感想（その１）

２月１日に大発表があります。（ごめんなさい，２月１日までここにこの文章，多分書きますね）１日の…おそらく午後４時頃には発表できると思います。お楽しみに。＝＝＝＝＝＝＝先週の今日は，センター試験の２日目が行われていました。終わって１週間，会社にもいろいろと相談や悩みが届きます。インターネットの掲示板にも，多くの受験生が書き込みしているようです。そのような中，多い感想と相談に対する私なりの回答を，ここに用意させていただきました。今日と明日，書ければ，と思っています。その１：「センター試験の結果が，どの予備校のリサーチ結果でも合格判定がほとんどない，と言われてしまった…。でもどうしてもその大学に行きたい。けど先生と両親は反対する。今までこのような状況から逆転された方はいるのでしょうか？」＜回答＞結論から言いますと、そう言う人は毎年います。ただ、稀であるのは間違いありません。可能性も非常に薄いです。という言葉を（逆ギレしたり、落ち込んだりすることなく）冷静に捉え、自分と向き合うことができれば，ちょっとは合格する可能性が芽生えてくると思います。大切なのは「今のままではほとんど合格できない」と言う事実を直視し，「でも行きたい→二次試験までにやるっきゃない」と人一倍努力する，そして，結果を恐れない。ここだと思います。高校生を長い間見てきて思うのは、「行きたい」という気持ちだけが先行している傾向があるということです。いきたくても，相手（大学）が認めてくれなければ駄目です。「この大学へ行ってもっと高度な勉強をしたい」と思うのであれば，「高度な勉強をする」ための下地がないと無理で，その下地を判断するのが受験な訳ですから。なぜその大学に行きたいのでしょうか。そのあと、就職までのライフプランがありますか？師事したい教授はいますか？その大学の特長はなんですか？また、「自分自身がその大学の卒業生になって、大学に貢献したい」という気持ち、ありますか？（実は最後の気持ちが、一番大事だったりします。少なくとも「あの大学にいれば、こんなことできそう」という巻かれる気持ちだけでは、今の状態からの逆転はほぼ無理です）そんな気持ちがあれば，２次での逆転も可能かもしれません。答案にでますからね。気持ちと意志と考えが…。サラリーマンの世界でも，確かに「今の仕事がつまらない。好きなことをしたい…けど，起業するのは怖いから嫌だ」という人がいます。好きなことをして，相手が認めてくれる（＝生計が立つ）んであれば全然いいんです。それが無理だから今の状態に甘んじているわけです。そんな状態を客観視できず，嫌だ嫌だと言っている人は成長しません。行きたい，だけではなく，なぜそこまでしたいかという冷静な分析と，その分析に伴うだけの素養を（今からの１ヶ月でできるだけ）身に付ければ，花も咲きます。実際，そういう例も何回か見てきました。気持ちに伴う実行，ここがキモです。「ヤルキはあるんだけど勉強できない」はヤルキとはいいません。ここを勘違いしないで欲しいと，高校生の方には感じています。

2005.01.23

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携帯メールによる「自己中心表現」の増殖・・・

相変わらず、携帯電話からのメールを利用した問合わせには一言で言うと「理解しがたい」ものが多いです。今日会社に来た問合わせの例を紹介します。（少々文言は変更しております）「先ほどのメールで申し込みが完了していますか？」これしかメール本文に書いていないんですよね…。携帯電話からのメールによる問合わせの「独り善がり」の部分は●時間感覚がない（「先ほどのメール」で本人が特定できると思っている～受け手が「１対多数」という前提がなく、「１対１」となっている）●自分を特定する材料を提供しないの２点が大きいです。しかも、今回に至っては、返信して問いただし、調べてみたら「パソコンからの申し込みを携帯から問い合わせている」という状態でしたので、メールアドレスすら登録されておらず、（最初の段階で）どの人かを特定するのは100％不可能、ということがわかりました…。困った状態になった、どうしたらいいかわからない…そういう状態は誰だってあると思います。しかし、その状態を解決したいのであれば、面倒くさいかもしれませんが、「自分の状態を詳しく相手に伝える」ことが不可欠です。もし、メールだけで伝えることが難しいと感じるのであれば、最初から「電話」という手段を用いるべきだと思います。声と声のやり取りを用いれば、コミュニケーションが出来ますからね。（今回も、お問い合わせ先として、電話番号についてもしっかりメールアドレスの前に表現していたんですが…）携帯メールを用いることは悪いこととは思いません。便利な部分も多々あります。しかし、長所と短所、自分の目的…などに併せて使い分けてほしいな、と、よく思います。この日記を読んでいる学生の方には、是非考えていただきたいですね。

2004.11.01

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メルアド登録ミスには御用心！

高校生からの問合わせ。「携帯メルマが登録したんですが、送られてこないんですけど…」こういう問合わせの場合、大体８、９割が、アドレスの入力ミスか、ドメイン指定受信（特定のアドレスからしかメールを受けつけない）設定中である。ちなみに、入力ミスの場合、ハイフン、アンダーバー、ドットの変換ミスが大半。個人情報保護の関係もあるので、「どういったアドレスで登録されていますか？」という質問に迂闊に答えるわけにはいかないので、結局「登録アドレスを確認してみてください」と誘導するしかない。つまり、最初から確認した方が早い。こういうタイプの高校生は、申し訳ないけど、成績もイマイチであることが多い。「自分のどこかに“できていない”ところがある」と、最初に思うことは、自分の能力を高めるために必要不可欠の発想だと思っている。相手に不備がある、という発想が先に来る人は、やはり押し並べて能力値が低い。試験の答案にしても、数字の１と７が判別できなくて、先生に「自分の書いた数字」とは別の解釈をされたとき“先生の採点ミスじゃん！”と思うのは良くない。“読み取ってもらえなかった自分の責任”と思うべき。責任転嫁型の高校生が増えたことが、今の学力低下の一因ではないかな、と、うっすら感じている。

2004.08.23

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効率のよい勉強法？

風邪もひいていたので，土日の日記は休みました。今日からまたがんばろっと。さて，高校生からよく「効率の良い勉強法を教えてください」という質問が届くわけなんですが…。「効率の良い勉強法」＝「自分に合った勉強法」ということは疑いなく，こういう質問を受けても，質問者が期待していたような回答は得られないんですよね。そもそも，「人に聞いて」「楽な方法で」「実力がつく」なんてありえない話。もちろん「楽な方法で」「実力がつく」方法はあるかもしれないけれど，それは自分で試行錯誤した結果たどり着いたものがそういう方法なのであって。たとえば，英語。この質問に対し（１）いっぱい長文を読んだ方がいいよ！（２）単語をいっぱい覚えた方が自信がつくよ！２通りの回答が簡単に考えられますが，・（１）の回答だけで納得した生徒は幸せだろうか？・（２）の回答だけで納得した生徒は幸せだろうか？・（１），（２）同時に示された生徒は，満足するだろうか？いずれにせよ，生徒の効用が上がることはないと思います。いろんな人の勉強法を見るのは悪いことではない。しかし，勉強法をいろいろ見て，そこから「どれが“自分にとって”一番いいやり方なんだろう」それを考えないと一生，楽な方法を求めつづけると言う最も苦しいパターンにはまるような気がします。

2004.08.09

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リーダーシップをとる子（２）

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３連載のおまけ

教育効果の高い文章ってどういうものでしょうか。パート３

教育効果の高い文章ってどういうものでしょうか。パート２

教育効果の高い文章ってどういうものでしょうか。

どんなアドバイスがいいでしょうか？

「大人」の定義。

「本気」で伝える度胸。

「なぜ、それができないか」を考えるのは良いブレーンストーミング。

ないものねだりの日本人。

往信←→返信がコミュニケーション。そして、返信は相手次第。

そこに、命を預かる重さがある。

「ストレス耐性」。なるほどね、と思った言葉。

やっぱり若者の力になるのが最大の喜び。

抽象的な質問には抽象的な答しかつかないよ。

回答を「要求」する人。そのままじゃまずいよ。

センター試験への結果に対する感想（その２）

センター試験の結果への感想（その１）

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メルアド登録ミスには御用心！

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