席亭の囲碁日記

[【碁】プロ棋戦] カテゴリの記事

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• 日本囲碁界の問題点

  　基本的には普及活動の問題で、とにかくもっともっと普及させなければならない。特にこどもと女性に対するアプローチに力を入れるべき。　また日本棋院の普及活動の重要課題は、普及活動そのものよりも、普及活動を支える人材の育成にもっと注目し力を注ぐべき。（教える人を育てるのが棋院の仕事）旧来の支部活動の世話役や学校の囲碁部顧問などは高齢化が進んでおり、既に壊滅状態のところもある。比較的状況のよいところでも１０年も持たないところがほとんどというのが私見。このままでは大都市圏でしか組織的継続的普及活動ができなくなるのではと懸念している。　プロ棋士に関して問題なのは２点。１）国内棋戦は長い伝統と世界最高峰の賞金を誇るが、そのトップを争う日本(所属)棋士は世界戦ではあまり活躍できず、その権威は疑わざるを得ない。世界戦での勝ち星ランキング（中韓棋士ばかり)と、世界賞金ランキング(上位のほとんどは日本棋士)との間にはねじれが生じており、それをどう説明するのか、あるいは解消してゆくのか？２）一度入段すればトーナメントプロとして引退を強要されることがないため、長年大幅な負け越しを続けているような棋士も存在する。負けても一定の手合料は入ることから、もはや勝つ意欲もないのに収入のために参加しているのではと疑いたくなるような事例もある。勝利を目指して腕を磨き、ファンを楽しませるような碁を打つことがトーナメントプロの使命であるとするならば、このような状態は健全ではない。　１は深刻で、どう解決してゆくかは大問題だと思う。　もはやファンも世界戦重視で、日本棋士よりも李昌鎬や李世ドル、古力など世界のトップ棋士に憧れや尊敬の念を抱いている人も多いのではないだろうか。最近入段した某若手プロは張栩と井山をのぞき国内棋士の棋譜は一切並べないそうだ。曰く弱い棋士の棋譜を並べても仕方がない、と。これは極端な例だが、国際棋戦での日本トップ棋士の負けっぷりを見れば、憧れることができないといわれても仕方がないものがあるのものがある。最近いろいろなところで見る、「国内棋戦を海外棋士にオープンにしろ」という議論はここから出てくるのだろう。　しかし、二日制七番勝負は、日本の伝統や文化に根付いたものであるのである。最高の宿、最高の温泉、最高の料理に最高の景色。一般の人間が味わうことのできないような最高の空間が準備されそこで対局を行うというのは、棋士と棋譜たいする尊敬の念を抱いた日本独自の文化である。国際棋戦は良くも悪くも「試合」でしかない。七番勝負はそれ以上のものとして、大げさに言えば歴史的イベントとして演出されている。二日制のタイトル戦は日本人独特な優雅な囲碁の楽しみ方だといえる。　だから、ただ碁が強いからといって日本の囲碁文化を理解しない外国人に二日制タイトル戦を食い荒らされるのはどうかと思う。外国棋士が参加するにしても、七番勝負の伝統や文化を理解し、それに憧れて参加するというのが好ましい。　個人的には、「世界戦を複数回優賞経験のある棋士は、日本棋院棋への転籍を認める」というような形でのオープン化がよいのではないかと思っている。(絶対に実現しなさそうだが)日本に在住し、国内タイトル戦を重視のスケージュール（例えば名人戦を戦う棋士は秋開始のＬＧ杯は出られないなど）で過ごすことが条件となる。随分高飛車な態度だが、日本の七番勝負は非常に値打ちのあるものだと信じているので、これくらいのことがあってもよいと思う。敢えて日本に移り住んでまで参加したいとう意気込みがあるのなら、七番勝負を移し核は充分にあると思う。李昌鎬や常コウが日本国内で碁を打つようになれば、日本の棋士も学ぶところは多いはずである。　２に関しては、トーナメントプロは150名から200名ほどの規模が適正ではないかと思う。人数はともかく、実力じゃない棋士はトーナメントに参加できなくても仕方がない。トーナメントプロとレッスンプロの線を明確にすべきだろう。幾つか思いつくことを箇条書きにすると・・・・もちろんシード枠（150～200)から漏れた棋士に再挑戦のチャンスは残す。シード枠下位者を含めた入れ替え戦を定期的に行う。入れ替え戦は、棋譜の水準はさほどではないかもしれないが、生々しい勝負の世界の厳しさを見られるのでコンテンツとしては面白く、工業としても成り立つかもしれない。・新入段の棋士のレベルが常に高いとは限らないので、必用ならば入段10年目までシード権を与えるなどの救済措置は要検討。もちろん院生レベルがあがり、新入段が実力でシードを獲得できるバリバリの実力を持つことが理想。・もしくは上記入れ替え戦を勝ち抜くことを入段条件にしてしまうのも一法。シード権を取れるから入段というのはわかりやすい。実力者が揃っているときは多く入段させられるという利点もある。・参加棋士をしぼることで、賞金の高額化などが行われることになるだろうが、すべての余剰金を賞金に振り分けるのではなく幾分かは契約金として棋院本体に入れる。それらの資金でレッスンの仕事を用意してシード落ちの棋士にも一定の収入は約束されるようなシステムを作ることが必須。シード落ちした瞬間路頭に迷うというのでは棋士という職業そのものが魅力がなくなってしまうので最低限度の保障は必要だろう。

  2009/04/11

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• 棋聖戦

  　棋聖戦が終わってしまった。第６局は依田先生が勝ってもおかしくない碁だったと思いますが、最後競り負け。６局で終わってしまいちと残念です。　十段戦が黄金カードなので、引き続きそちらを楽しむことにしましょう。　ＢＣカード杯は３２強戦で井山八段が韓国の温四段を破って１６強に進出。棋譜を見ましたが、序盤で厚くなって攻め倒した碁で、内容も素晴らしかったのではと思います。次は趙漢乗九段と安初段の勝者と。実績では趙漢乗ですが、韓国の初段は韓尚勲の例を見てもわかるとおり強いですからわかりません。　ＢＣカードはオープン化（アマチュアでも勝ち抜けば出られる）と本戦のみの賞金制度（ベスト６４からはじめて賞金が出る)が導入された棋戦です。本線に出られた日本棋士は、国シード枠の２名（趙治、井山）のみ。一方で韓国の研究生５名が勝ち抜いており、その現実を踏まえると日本は非常に厳しいですね。（もっとも今回は急な開催で日本からの予選参加者が僅か８名だったということもありますが）　日本と中韓の戦力比は、関西棋院と日本棋院の戦力比よりも大きそうですね。囲碁人口の桁が違ってしまっていてどうにもならない感じがします。

  2009/03/13

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• 名人戦第6局

  　いやはや張栩名人の拙局。９９手までで挑戦者の黒番中押し勝ちとは。投了時間が1時18分だって。1日目からやけに石が薄いとは思ったけど、こうもぽっきり折れるとは。名人の消費時間は3時間ちょっとなので、不完全燃焼ですね。なんというかここまでの5局に比べて内容的に不満がありますね・・・名人、連戦の疲れが出たか。　

  2008/10/31

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• 王座戦

  　名人戦の盛り上がりなかでひっそり始まりました。　張栩挑戦者の先勝。序盤は王座が好調なのかなと思いましたが、複雑なコウ争いになって、終わってみれば大差。ありがち。　張栩はやはり強い。山下敬吾王座よりも、河野臨天元の方が善戦するような気がしていて、王座戦は軽めの観戦（？）にする予定。　今週は名人戦第6局。楽しみですね。

  2008/10/27

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• 名人戦、棋聖戦

  　記事にしそびれましたが、名人戦第5局はものすごい碁でした。お互いに失着はあるので名局とはいえないのかもしれないですが、名人戦史上に残る名勝負であったことは確か。張栩名人が半目勝ちをもぎ取って防衛に前進。普通なら決まったという感じでしょう。　昨日は棋聖戦挑戦者決定戦。依田紀基ＶＳ井山裕太。結果は依田九段が勝って七番勝負に登場です。最近の七番勝負では張栩名人、高尾本因坊(当時)などに敗れておりタイトル獲得にいたっていません。依田ファンとしては残念な限りですが、久々にやってくれるかもしれません。楽しみです。　来週は名人戦第６局。角番に追い込まれ、棋聖戦でも挑戦を逃すなど逆境の井山八段ですが、そこでどんな碁を打つのか興味深いです。もうひとふん張りしてほしいですね。

  2008/10/24

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• 名人戦は3番勝負に

  　張栩名人連勝で、2勝2敗のタイに。　1日目、挑戦者の下辺の手抜きにびっくりで黒非勢なのかと思いましたが、翌日の衛星放送で小林覚九段のコメントを聞いているとそうでもなさそう。仕事の関係でそのあとの信仰は知りませんでしたが、直後の上辺の折衝でしぼられてジエンドだったようです。　ここ2戦、名人がいい形で連勝し、一気に防衛モード。ここからは逆の意味で井山挑戦者の戦いぶりに注目したいですね。流れもよく経験十分の名人ですからここらら連敗を続けてしまってもおかしくない。苦境で流れを変える地力が19歳の挑戦者にあるかどうかみてみたいですね。　

  2008/10/10

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• ＷＭＳＧ

  　公式ＨＰ　公式ＨＰは更新が遅く、もっぱら日刊囲碁でチェックしてましたが。　ベスト16組み合わせ。姜東潤九段(韓国)　vs　山城宏九段(日本)古力九段(中国)　vs　張豊猷七段(台湾)李吉吉六段(中国)　vs　睦鎮碩九段(韓国)山田規三生九段(日本)　vs　李献羽6段(カナダ)王檄九段(中国)　vs　白洪淅六段(韓国)劉星七段(中国)　vs　李沂修四段(台湾)朴正祥九段(韓国)　vs　王立誠九段(台湾)朴永訓九段(韓国)　vs　三村智保九段(日本)　日本勢は3名抜け（坂井、彦坂脱落）ですが、まずまずの勝ち上がり。三村先生は中国の陳ヨウカを撃破しての枠抜けです。台湾の3棋士も日本棋院所属だということを考えれば大健闘でしょう。団体戦に力を入れたということですが、案外勝つものです。　明日からは名人戦第4局もあって観戦が忙しいかも。---------------------------------姜(韓国)○　●山城(日本)古(中国)○　●張(台湾)李(中国)○　●睦(韓国)山田(日本)○　●李(カナダ)王(中国)○　●白(韓国)劉(中国)○　●李沂修四段(台湾)朴正(韓国)○　●王(台湾)朴永(韓国)○　●三村(日本)　き、きれいに消えましたね。姜(韓国)○　●古(中国)李(中国)○　●山田(日本)王(中国)○　●劉(中国)朴正(韓国)○　●朴永(韓国)　本当にきれいに。

  2008/10/07

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• 名人戦

  　しばらく更新をお休みしてました。　名人戦は張栩名人が一勝返していよいよ本番。来週の第4局を連取すれば雰囲気的には逆転でしょう。挑戦者も正念場です。　今月はＷＭＳＧがあり、来月の農心杯とあわせて注目です。ＷＭＳＧは団体戦重視で行くみたいですが、それで惨敗もありうるので、心の準備をしつつ応援しましょう！

  2008/10/02

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• 井山連勝

  　挑戦者が連勝しました。これはすごいことになってきました。　今回はヨセで追い込まれ（攻め合いの手がのびるのをウッカリ？）半目差になったものの、第1局と同じく常に優位に立っての勝利のようです。張栩名人は48のアテを後悔しているみたいですが、確かにらしくない感じはします。高尾紳路が打ったら「十段らしい手厚い手です」などと褒められそうな気もしますが。　今回は黒57と59に感動。打ち込んできた石を直接攻めず、全局的な大きな攻め。黒57はなかなか打てない手でしょう。大竹先生とかが喜びそうな打ち回しでした。　張栩名人はさほどで気が悪いとは思えないですし、挑戦者の充実振りが目を見張る感じ。それだけに棋譜も充実していて、ここまでの2局は実に面白い碁になっています。　来週の名人の黒番が見所。高勝率を誇る黒番で踏みとどまるか、挑戦者一気に追い詰めるか。楽しみです。

  2008/09/19

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• ４連続タイトル戦

  　張栩が井山八段、黄七段を破って王座天元の挑戦者になりました。順当といえば順当だけど、さすがです。棋聖戦Ｂリーグもトップなので、５連続もありえます。もっともＡリーグでは井山八段が既に優勝を決めています。ここでも張栩井山戦が濃厚です。張栩、この勢いで来週の第2局で取り返せるかどうか。　話は全然かわりますが、今日は竜王戦の挑戦者決定３番勝負の第3局。羽生挑戦なら渡辺竜王と、お互いに永世竜王をかけた歴史的シリーズになります。(羽生勝利なら永世７冠の大偉業）将棋はわかりませんが大注目です。　第２局もライブでちらっと観戦したのですが、なかなか面白かったです。将棋の内容に関しては全く分からないのですが、棋士の個性がはっきりしていること（そう演出している？)もあって案外楽しめます。手の解説以外に、対局姿や着手の手つきの描写がはいるのですが、それがなかなか臨場感があります。囲碁のライブ中継ももっといろいろ工夫すれば面白くなるんじゃないかと思いました。

  2008/09/12

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• 王座戦挑戦者決定戦

  　今日は王座戦挑戦者決定戦。ここでも張栩ＶＳ井山裕太。　王座戦は持ち時間3時間の世界戦タイプの棋戦なので、名人戦とは別な興味がありますね。日本の中でもっとも世界戦で通用する棋士張栩に井山八段がどこまで通用するか。　張栩名人は木曜に黄イ祖七段との天元戦挑戦者決定戦も控えていて、秋から名人戦、王座戦、天元戦と3連続のタイトル戦の可能性もあります。井山、黄両若手のタイトル戦も見てみたいですが。※うっくんがトリプルタイトル戦になったら、静岡に公開対局で来られないかもしれませんね。

  2008/09/08

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• 井山先勝

  　いきなり張栩の黒番を止めるとは。しかも堂々のよりきりという感じの碁で、内容も伴っている印象です。挑戦者が先行して、勝負としては面白い展開になりそうです。　次の第2局ははやくも序盤の大一番。ここで挑戦者が勝てば一気に波に乗りそう。周囲に19歳名人を見てみたいという雰囲気が出てくればそれも後押しになります。名人が返して改めて5番勝負となれば、経験のある名人が本来のペースに戻れる。　昨期の張栩高尾の死闘もすごかったですが、今期も面白くなりそうです。　追記　ＬＧ杯、高尾先生敗退。残念。棋聖が勝て、何とかベスト8に日本棋士が残りました。　

  2008/09/05

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• 名人戦第1局

  　始まりました。　帰宅して今棋譜を見ましたが、ものすごくめまぐるしい進行ですね。善悪はともかく両者の気合をひしひしと感じられる進行です。２日制の醍醐味である創造的な碁になりそうです。　どうなるかは分かりませんが、名シリーズになる予感たっぷりです。

  2008/09/04

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• 名人戦開幕

  　アマ本はわけの分からない展開だったようです。ホンさんが勝ったのは順当なのだろうけど。修作さんは惜しかったですね。たきぽりさんは残念でした。　トヨタデンソー杯は、張栩奮闘も古力強すぎです。格から言って古力の優勝で堅いけど、朴文尭もかなりの曲者。面白くなるかもしれない。　今週から名人戦開幕。井山裕太がついにタイトル戦に登場する。これは注目である。最近の手合を見ると（日本の）超一流を平然と押し切ったいるような碁が多く、初挑戦だけどかなり期待できると思われる。　いくつかのパターンが予想され、一つは張栩圧勝。（４－１くらいで）初めての大舞台だけにあっという間に終わってしまう可能性は多分にある。2局目までを内わけか連勝で乗り切れば挑戦者も地に足が着いて好勝負と見ます。ともかく第1局は注目です。　

  2008/09/01

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• 敗着

  　本因坊戦は劇的な結末だった。シリーズ序盤、挑戦者を寄せつけず完璧に見えた本因坊だったが、４局目以降は流れが一変してしまった。　３連勝のときの週間碁に帰り道に巌流島見物している本因坊の写真が載っていたが、あれが敗着だったかもしれない。記事と写真を見てなんとなく気を緩めた印象があったが、３連勝だったし、内容も充実していたので気にも留めなかったが、勝負とは怖いものである。

  2008/07/25

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• 本因坊戦、名人戦

  　本因坊戦はすごいことになった来ました。高尾本因坊危うし。ただし、昔は３連勝３連敗の後は続けて負けることが多かったのだけど、ここ２回ばかりは勝ちのケースが続いている。要するにどうなるか分からんのです。　ここまで両者の力がかみ合ったという感じの碁がないように感じられるので、最終局は死力を尽くした半目勝負を見せてほしいですね。　名人戦はあっさり井山挑戦が決まりました。本因坊戦もそうでしたが、最終節をまたずの決定はやや拍子抜けです。最終戦が依田戦だっただけに、最後までもつれた方が面白かったのですが。　とはいえ期待の井山七段登場で俄然面白くなりました。張栩も21歳くらいで王本因坊に挑戦しましたが、そのときの張栩名人と現在の井山七段を比べると、やや井山七段のほうが厚い気がします。少なくとも総合力やバランスという点では勝っているように見えます。　話はそれますが張栩名人は、非常に棋風を変化させた棋士ですね。深い読みと鋭い着想、実利重視。そういった基本線は変わらないものの、本因坊初挑戦した頃と現在では全然雰囲気が違います。タイトル戦を戦うたびに、相手の長所を取り入れてマイナーチェンジしてきた印象があります。王銘エン、依田紀基、高尾紳路。特にこのあたりの棋士の影響が強い感じがします。

  2008/07/18

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• 名人リーグ

  　昨日の井山ＶＳ覚戦は、井山七段の黒番中押し勝ちだった模様。これで６勝1敗。最終の依田戦に勝てば自力Ｖが可能です。　本因坊戦は雲行きが怪しくなってきました。次回の第6局は大一番。すごい碁になりそうです。

  2008/07/04

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• 本因坊戦、名人戦

  　明日から本因坊戦第５局。地元千葉でしかも黒番ですし、高尾本因坊としてはここで決めたいところでしょうか。羽根挑戦者、ここをしのげば風向きが変わってくるかもしれません。　そして水曜日は名人リーグの注目の1局、井山ＶＳ小林覚があります。井山七段が勝てば悪くてもプレイオフ確定で、十代で挑戦がぐっと現実味を帯びます。覚先生も意地があるでしょうから面白い碁になるでしょう。　週末、富士通杯の準決がありますが、日本はカヤの外。ひさびさ李昌鎬の優勝を見たいので、決勝は李昌鎬ＶＳ古力or常コウが希望です。

  2008/06/30

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• やたら強い

  　高尾本因坊３連勝。　やたら強いですな。秀栄的に自然に勝ってしまう印象です。こうなると絶好調なはずの羽根挑戦者にひとふんばりしてもらいたい感じです。

  2008/06/12

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• 富士通杯　囲碁

  　関東甲信越静のお陰でばたばたしていて、気がついたらＴＶアジア杯終わってました。日本勢は全然ダメだったようで。　碁聖戦は山下敬吾が挑戦。途中黒が優勢なのかと思っていたのですが、そうでもなかったようで。最近あまり目立たない張栩碁聖。相性は悪く無い相手だけど、苦戦するかも。　富士通杯、８強戦でヨーダがイチャンホと対戦します。このカードは面白い碁が多いので、単純に白熱した碁を期待します。最近イチャンホも世界制覇をしていないので、そろそろ勝ってほしいなという感じもありますし。　

  2008/06/06

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• 本因坊戦　ＬＧ杯

  　本因坊戦　高尾紳路強し。　打ち掛けの場面では、羽根挑戦者好みの手厚い進行で、難戦になるのではと思っていたのですが本因坊が黒番中押し勝ち。高尾先生にしては珍しく走ってさばく側に立った碁でしたが、羽根先生の豪打を封じて堂々たる勝利に見えます。このまま一気にいくか？　ＬＧ杯　山下敬吾、河野臨がベスト8進出。頑張ってますね日本勢。国シードの4名しか出られなかったですが、そのうちベスト８に2名が生き残りました。　棋聖の対戦相手は微妙（韓国選手が弱いわけは無いが）ですが、天元は韓尚勲、白洪淅と韓国若手でも活きのいいところを連覇してますので大殊勲という感じですね。

  2008/05/28

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• 本因坊戦

  　遅くなってしまいましたが、第１局は素人目には本因坊秀紳の完勝に見えました。１日目で既に手厚そうな感じでしたが、その後も堂々押し切った感じ。　もっとも七番勝負は偶数局がポイントで、次局で羽根挑戦者がしっかり返せば互角でしょう。（先勝して追いつかれるというのも繰り返すとだんだん嫌なムードになるものです）その意味で次回の挑戦者の黒番は注目です。

  2008/05/17

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• 連続対局

  　今日は天元戦の本戦高尾ＶＳ大竹が打たれたけど、結果如何によっては明々後日に引き続いて天元戦の準々決勝張栩高尾戦が打たれることになっている。最近の高尾先生の過密日程と、国内棋戦での勝ちっぷりは驚異的です。疲れが心配ですね。

  2008/04/21

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• ヨーダ

  　富士通杯は結局ヨーダしか残らなかった。相手を見ると仕方ないかなという気はしますが。　ベスト８でヨーダはイチャンホと対戦。ヨーダはセドルにはあまり勝てないけどイチャンホには相性がいいのでよい組み合わせでは無いでしょうか。古力、朴永訓、常コウ、李世石とさすがに重量感のある名前が並び面白そうです。地味に強い劉星とそろそろブレークしたい趙漢乗の対戦も注目です。　　　

  2008/04/17

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• 意外に好調

  　今日は富士通杯の一回戦でした。■１回戦の結果（左側が勝者）4/12 李映九七段(韓国) 時間切れ △ 胡耀宇八段 (中国) 趙漢乗九段(韓国) 中押し △ 山田拓自七段(日本) △ 姜東潤七段(韓国) ９目半 趙善津九段(日本) △ 井山裕太七段(日本) １目半 周俊勲九段(中華台北) 河野臨九段(日本) 中押し △ 江鳴久七段(北米) 孔傑七段(中国) 16目半 △ Ａ・ディナースタイン初段(欧州) △ 高尾紳路九段(日本) １目半 睦鎮碩九段(韓国) 王立誠九段(日本) 中押し △ Ｅ・ロペスアマ六段(南米) 　井山七段は、台湾の強豪周俊勲に勝って堂々の世界戦デビュー。高尾本因坊も負けごろの相手モクチンソクに勝利。なかなかで出し好調です。■２回戦組み合わせ（左側がシード選手）4/14 朴永訓世界選手権者 （韓国） vs 高尾紳路九段 （日本） 李昌鎬九段 （韓国） vs 孔傑七段 （中国） 李世ドル九段 （韓国） vs 井山裕太七段 （日本） 古力九段 （中国） vs 李映九七段 （韓国） 常昊九段 （中国） vs 河野臨九段 （日本） 劉星七段 （中国） vs 王立誠九段 （日本） 依田紀基九段 （日本） vs 姜東潤七段 （韓国） 山下敬吾九段 （日本） vs 趙漢乗九段 （韓国） 　2回戦は・・・高尾、井山、河野とかなり大変な相手。韓国期待の新鋭が相手の依田九段は最近本調子で無いように見えるのでやや心配。山下棋聖は1目半ぐらい負けそうな気がします。

  2008/04/12

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• 高尾紳路、十段を奪取

  　高尾先生、ストレートで十段奪取です。　産経新聞　信濃毎日　なんとなく予想されたことですが、趙治勲は踏んだり蹴ったり。棋聖、ＮＨＫ、十段と全部負けちゃった。棋聖戦第７局で十段戦の帰趨も決まってしまった感じでしたね。　来週は富士通杯、名人リーグも中盤戦、そして羽根直樹九段を迎えての本因坊戦と重要対局目白押しで、高尾先生は今後もかなり過密日程になりそうです。（よく考えたら碁聖戦も準決勝まできている）　特に秀紳になってからはじめての本因坊防衛戦は注目ですね。羽根九段もしばらくの停滞から抜け出して勢いがありそうです。かなり白熱した七番勝負になるのではないでしょうか。

  2008/04/04

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• 棋聖戦

  　山下敬吾棋聖防衛。今シリーズはすごい死闘でした。治勲伝説にちょっと期待していたので残念ですが、十分魅せてもらったので治勲先生には感謝。　防衛できないといわれ続けてきた山下棋聖ですが、これで３連覇。苦しみながらの防衛はものすごい財産になるのではないでしょうか。　このあと春から初夏は高尾先生中心の展開でしょうか。挑戦中の十段戦、羽根九段を迎えての本因坊戦、碁聖戦もベスト４まで来てます。２敗して挑戦が遠くなったように見える名人戦も２ヶ月連続で１敗者との直接対決が続くので地力で事態を打開できる可能性があります。春蘭杯は残念でしたが、富士通杯もありますし。　とりあえず来週の十段戦第２局ですね。

  2008/03/21

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• 棋聖戦、十段戦、本因坊戦

  　最近ノータッチでしたが。　棋聖戦は大詰め。今週第６局がありますが、ここが大一番ですね。山下棋聖もここは落としたくないと力が入るでしょうし、七番勝負の終盤戦で伝説を作り上げてきた挑戦者としてはテンションが上がっているｋとおでしょう。　趙治勲「十段」はややお留守になっている感じなので高尾挑戦者有利か。先勝しましたし。疲労もあるでしょうし。ただ棋聖逆転で奪取、なんてことになると余勢でこちらでも治勲流が炸裂する可能性が無いわけではありません。　本因坊戦はなんだかあっけなく羽根九段挑戦が決まりました。一時期の不可解な不調から脱した模様で、これで「四天王」が復活です。（一時期は「三天王？」みたいな状態でしたので）本因坊戦はかなり盛り上がりそうです。　春欄杯、富士通杯もありますね。高尾先生に奮起してもらいたいのですが・・・

  2008/03/10

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• 棋聖戦

  　少しばかり調子が悪くて寝ています。明日から連休なのでしっかり休んで備えたいです。（こども大会1週間前ですしね）　さっき幽玄の間に入ったら、二日目午後で48手、趙治勲残り40分だって。頑張ってますなぁ～観戦記者はどうするんだろ？

  2008/02/08

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• 棋聖戦第2局

  　趙治勲挑戦者の白番中押し勝ち。俄然面白くなってきました。　序盤から村正の妖刀定石の難解変化から始まり、いかにも時間を使って打っているという感じのねじりあいの１局でした。まだざっと手順を追った程度なので、何がなんだかよくわかりませんが・・・　張栩高尾戦の1日目＝棋聖戦の2日目午後くらいに進行スピードに差があるのも面白いところ。二日制の碁の雰囲気を満喫できることだけは確かです。　趙治勲は七番勝負の後半になればなるほど調子を上げるタイプなので、序盤を1勝1敗で乗り切ったのは大きいですね。今後の展開も目が離せません。

  2008/02/01

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• 棋聖戦

  　帰宅後雑務をこなし、ほっとしたらこの時間。と、そこで気がついた。棋聖戦が始まっているではないか。今回はサンパウロで対局のため、こに時間にライブが見られる。　もう２日目だけど、張栩高尾戦だったら１日目の昼ごろくらいの局面しか進んでいない。色々事情もあるだろうけど、これくらいゆっくりペースがいいですね。素人にはプロの思考なんて分りませんが、じっくりもったいをつけて打たれたほうがありがたみがあります。(なんじゃそりゃ)　本当はじっくり観戦したいのだけど、明日早出（午前にこども教室)のうえ、夜に用事があるので自重。もう寝ます。

  2008/01/13

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• 生涯記録

  　たまにこのページで将棋棋士・羽生善治の記録類をチェックします。毎回見て思うのは、羽生ってすげぇぇぇってことです。950勝達成時（2006年8月）で950勝351敗。勝率.730だって、何それって感じです。　選手生命のながい囲碁将棋の世界だと、1000勝を達成して生涯勝率が.650に達してたら超一流です。囲碁界だと趙治勲とか小林光一でやっとそのレベル。.650は2勝1敗よりも少し悪いペースで、長い棋士人生でそれを維持するのは非常に困難なことだといえます。それが.730。3勝1敗に近いペースを維持してるって化け物です。　そこで気になったのが、お隣韓国の天才棋士李昌鎬九段。かなりのペースで勝っている気がするんだけど、どんなものでしょう？軽くネット検索したんですが生涯成績は見つかりませんでした。分るかたいたら是非教えてください。

  2007/12/11

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• 山下敬吾

  　王座は防衛、天元は挑戦失敗、そして年明け「２日制の鬼」趙治勲を迎えての棋聖戦挑戦手合七番勝負。毎年のことですが冬は山下敬吾棋聖・王座が大暴れです。　山下棋聖は国際棋戦での成績はぱっとしないものの、国内ではあきれるほど勝ちまくる脅威の棋士です。先春の十段戦は２年連続、王座は４年連続、天元戦に至っては５年連続、そして今度の棋聖戦は３年連続。山下棋聖はあまり防衛できないことで有名（昨期の棋聖戦が初めてで、先日の王座戦が２回目）で、挑戦手合の大半はトーナメントやリーグを勝ち抜いて獲得し手いるところが脅威です。常に無敵というわけではないのだが、敗北してもすぐに立ち直り檜舞台に帰ってくるタフは際立っています。外見的にはほとんど負けが堪えて無いようにみえて、対戦相手からすれば不気味で嫌なところでしょう。張栩名人も王座戦ではそういう部分で根負けしてタイトルを明け渡した感じでした。　そういう個性は棋風にも反映されている気がします。　山下敬吾といえば豪腕、力戦。それは間違いの無いところだと思いますが、棋譜を並べていると、結構失敗もしているのです。序盤の趣向倒れ、中盤の打ちすぎ。ただ多少失敗しても乱戦混戦のなかで結局最後は勝つという展開が多いように見えます。多少相手のパンチを貰っても、「最後に立っていたほうが勝ちなんだろ」などと嘯くような不敵さ、タフさがあります。　残念なのは、そういう強さ、個性が発揮されるのがほぼ国内に限られていることでしょうか。　ともかく年明けの七番勝負は楽しみです。秋の名人戦は内容的には文句ないシリーズでしたが、張栩挑戦者の早打ちで２日制独自の雰囲気にはやや欠けた感もありました。棋聖、挑戦者ともに時間があればあっただけ工夫するほうで、２日制ならではの棋譜が出来上がるのではと期待しています。

  2007/12/10

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  名人戦白熱

  　今日は名人戦第６局二日目。今日は休日だったので、結構じっくり観戦しました。実に面白い碁でした。　昨日仕事から帰って封じ手の局面を見て「なんだコリャ？」と思いました。　　ぱっと見では右辺の死に方がひどい。なんだか捨てたという雰囲気の死に方ではなくて、取られたという感じです。おわでは？と思ってしまいました。白５０～黒５３と換わっているところなので、取られたら膨大な持込に見えてしまいます。　でもよくよく見ると白も打てるらしい。というよりも捨てたほうがいいみたい。そもそも黒は上辺にかなりの先行投資をしているところだし、捨てたことで白８０のツケと白７０、７２のハネツギを打てているのが大きい。右辺を生きると、右下隅の白はかなり弱くなり、下辺での発言権が完全に黒に渡ってしまうことを考えれば、その出入りは膨大です。　しかしこの石を捨てる勇気は無いな～。碁って不思議。高尾紳路強し。===========================　追記　局後感想だと、捨てたのではなく置きをうっかりだとか。ホンマかいな？（朝日の記事）なんだか感心して損した気分（^^;===========================　左下からの攻防は非常に難解でよく分らなかったですが、このあたりは挑戦者が持ち前の粘りを見せているように見えました。白はどっかで決め手があったかもしれません。　最後は細碁でしたが、高尾名人は勝ちを読みきっていた様子。（少なくとも中央の形が決まった後には見通しが立った様子）半目勝負だけど、厚い半目差に見えました。この碁は白の名局、今年一番かもしれません。週刊碁に「捨石名人」依田紀基がどんな見解を披露してくれるか楽しみです。*****************************　衛星放送の解説・武宮正樹九段は相変わらず雰囲気、気分だけで形勢判断していて今にも挑戦者が投了するかもしれないようなことを言っていた。挑戦者のことを「悪い碁はあっさり投げる」というようなことを言っていたけど、本当かしら？

  2007/11/02

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• 来週から名人戦開幕、ほか

  　来週から名人戦が始まります。高尾紳路名人本因坊に張栩碁聖が挑戦します。国内の七番勝負としては、現在最高のカードではないでしょうか。楽しみです。　ここまで3期前の本因坊戦（４－１高尾）、昨期の名人戦（４－２高尾）と二日制の碁では高尾名人にいいところが無い張栩碁聖ですが、3度目の正直となるでしょうか。　高尾名人はいまだ七番勝負無敗（本因坊３、名人1）で、いずれも第５,第６局で決着をつける強さを示しています。今回勝てば名人、本因坊とも長期政権が見えてきます。　今回の名人戦はもつれそうな気がするし、是非そうなって面白い碁を沢山見せてほしいと持っています。（一応高尾びいきですが）　９月には他にＬＧ杯が行なわれますが、日本の出場棋士が薄いこともあってなんとなく期待薄。日本棋士の中では予選を抜けて出場の黄翊祖七段に注目します。韓国の若手韓尚勲、姜東潤、朴廷桓あたりも注目。朴廷桓って全然知らないけど１４歳らしい。本当か？

  2007/08/31

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• 恐るべき中国

  　ちょっと前の日刊囲碁に「中国の底知れない層の厚さ」という記事が出ていました。これは恐怖ですね。　中国が強くなることは、基本的には世界の囲碁界の発展につながるからよいことです。ただ中国が一人勝ち状態になると、弊害も出てくると思われます。（このままだと韓国すら引き離されてそういう状態になりかねない）　個人的には卓球がよい例だと思っています。卓球の世界ランキングをみれば明らかなように、中国が圧倒的に強い状態。中国じゃない国でも中国からの帰化選手という例も多いみたいです。ここまで偏っちゃうと興味が薄れてしまいますね。　一番よいのは何カ国かで均衡を保っていくことだと思いますが、中国の人口と囲碁のステータスの高さを考えると無理な希望かもしれません。

  2007/08/14

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• 中環杯３

  　今日は休みだったんでちょくちょく見ていたんですが日本勢は全滅。韓国がベスト独占です。予想されたけど、つまらない結果でしたね。

  2007/08/13

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• 第３回中環杯

  　中国不参加の国際棋戦、中韓杯が始まります。参加棋士などはこちら。　韓国は実績から考えればベストメンバーといってよいでしょう。趙漢乗はそろそろ何かしないと消え去りそうな感じもありますが。　日本代表では山下敬吾、高尾紳路といった３大タイトルホルダーがどこまで頑張れるかでしょう。（はっきり言って国際棋戦はいまいちなので）　日本棋院所属ということで言うと台湾代表の張栩頼みなのでしょうか。

  2007/08/12

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• 高尾紳路、本因坊3連覇！

  　黒番2目半勝ちで、高尾本因坊の防衛。結構ワンサイドになってしまいましたね。ちょっと残念。浪曲の唸りすぎ？　高尾本因坊のすごさは、どこでリードを奪っているのか分らない碁が多いこと。なんだか自然に勝つんですね。昨今は韓国選手に代表されるように「頑張る碁」というのが多くて、こういう碁は勝因敗因が分りやすいんだけど。

  2007/06/26

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• 本因坊戦第４局

  　高尾本因坊の白番５目半勝ち。ついに白番が入り、スコアも３－１。この碁は高尾本因坊の持ち味が存分に出た一局だったのではないかと思います。勝負の行方はまだ分りませんが、防衛の目が厚くなってきたことは確かですね。　張栩碁聖や依田九段に対してこれだけの成績を上げるのだから、高尾本因坊が世界戦で全然勝てないのが不思議です。やはり持ち時間というのは影響しているのでしょうか？

  2007/06/19

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• テレビアジア杯

  　昨日から始まりました。1回戦が終わったところです。結城聡九段×―○李世石九段崔哲瀚九段○―×朴文尭五段陳耀華五段○―×趙治勲九段※陳5段は本当は火偏に華です　日本勢は会えなく全滅。結城九段はさすがに相手が強かったか。趙治勲は中国の天才少年に屈す。興味深いのでさっそく棋譜をチェックしましょう。------------------------------　黒61、63で完全にしびれていますね。結果論だけど、黒25を許してはならなかったか。陳五段強し！------------------------------　準決勝は、王激ＶＳ李世石、崔哲瀚ＶＳ陳耀華です。個人的には李ＶＳ陳の決勝を見てみたいです。

  2007/06/12

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• LG杯、本因坊戦など

  　ＬＧ杯は、張栩と河野臨がベスト8へ。富士通杯に続きベスト8に複数進出ということで、最近の日本はやけに好調です。山下敬吾はともかく、趙治勲は勝ち残るのではと思っていたので残念ですが、かわりに河野臨が頑張ってくれました。　韓尚勲新初段、中国1位の古力を撃破。とどまるところを知らないね。　張栩は李世石と。最近よく当たって善戦しているといえるけど苦しい相手だというのは間違いないですね。河野臨は山下敬吾を破った温三段。正直よくわからないけど強いのでしょう。韓尚勲がどこまで行くか興味深いです。　棋譜はこれからチェックします。　国内では本因坊戦の第3局。素人ビジョンでは依田九段がうまくあまし打ちを進めているように見えますが、どうでしょうか？　

  2007/06/06

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• 日本勢奮闘

  　ＬＧ杯の話です。　柳時熏九段が韓国のスーパー新初段・韓尚勲に負けた以外は2回戦進出。すごいじゃないか。　見た棋譜の感想。（当てになりませんが）　とりあえず韓尚勲の碁を見てみる。（興味深い）柳時熏九段がいまどき珍しい三連星でぐいぐい押す展開に。柳九段は、ネット碁とかでは三連星をよく打つらしいですね。黒27の曲げから決め付けるのはデギリが見え見えだけど、それは迎え撃てる成算があったのでしょう。実際素人ビジョンでは、黒59の時点で白が苦しそうに見えます。しかし、白70まで中央の石をくつろげてから、白72のツケ。これが上手い手らしく、手になりました。プロなら（アマでも強い人なら）こういうのは初めからわかっていることなので、どうやらもともと黒の攻めは息が切れていたということのようです。　趙治勲ＶＳ朴永訓は、黒番の治勲が足早に立ち回って先行逃げ切りをした感じ。ものすごいしのぎ勝負、というイメージが強い趙治勲ですが、実はすっとリードしてさっさと逃げるのがすごい上手い棋士なんですね。小林光一が「治勲さんは布石重視。油断すると何もしないで負かされてしまうから気を抜けない」といっていたのを思い出しました。　もう眠いし、これ以上いい加減なことを書くのもなんなんでやめときます。　

  2007/06/04

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• LG杯1回戦

  　明日今日からです。1回戦の組み合わせなどは日刊囲碁などで。　日本人棋士の組み合わせを見ると・・・　河野臨　ＶＳ　姜東潤（韓国五段）　姜東潤は次代のスターっていわれていて、李世石なんかも高評価を与えているそうだ。ただここまで国際棋戦では噂ほどの実力を発揮していない。農心杯では羽根直樹に負けたりしてるし。河野臨の国際戦での成績も微妙ですが・・・（低段の頃富士通杯でベスト8に入ったりしてるんだけど）姜東潤、そろそろブレークするか？　趙治勲　ＶＳ　朴永訓　三星杯決勝での組み合わせ再現。そのときは「負けてくれた彼は好青年、大好き」的コメントをしていた趙治勲だけど、朴永訓がいつまでも好青年でいるかは不明。朴永訓も、富士通杯優勝以来ビッグタイトルはないのでそろそろ存在感を示したいところでしょうか。（その富士通杯で四強に進出していますが）　張栩　　ＶＳ　尹○相（韓国六段）　尹○相は、韓国国内で大活躍。かなりの強敵です。最近の張栩の国際戦での安定感からすれば一応の分があると見られますが、大変な相手であることは間違いないです。　柳時熏　ＶＳ　韓尚勲（韓国初段）　この韓新初段はめちゃくちゃ強いらしい。怖いもの見たさというか、非常に興味深い一戦です。　山下敬吾　ＶＳ　安達勲　安達勲は沢山いるトップクラスの棋士の一人。（この上に超一流の李世石たちが君臨している）このクラスに勝てないと上位進出はありえないのだけど、非常に負けごろの相手でもある。棋聖の意地に期待したい。

  2007/06/04

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• 国際棋戦週間

  　今週の土曜日は富士通杯の８強戦。張栩碁聖、依田九段が勝ち残っており楽しみです。楽しみにしているとだめかもしれませんが・・・　週があけるとＬＧ杯が開幕。世界戦の中では特にグレードが高い大会ですが、日本からの参加は山下敬吾九段、趙治勲九段、河野臨九段、張栩九段、柳時熏九の５名のみ。予選で負けてしまっているので仕方ありませんが、ちょっとさびしい現実ですね。とりあえずベスト８には誰かが残ってほしいところですが。ここでも張栩頼みか。　さらに翌週にはＴＶアジア杯。趙治勲十段と結城聡九段が出場します。　他の中韓代表が李世石九段、崔哲瀚九段、王檄九段（前回優勝）、陳耀火華五段、朴文尭五段と恐ろしくいきのいい面子で注目です。

  2007/05/30

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• 競技のあり方

  　日刊囲碁に「韓国棋院、月間対局数600局突破」という記事が出ていました。なんだかすごいことになっています。　韓国の韓尚勲新初段（ＬＧ杯の本戦進出）の成績（３月６日にデビューしてから４月３０日までの期間）は１６勝２敗。勝率もすごいが、たった２ヶ月間でこれだけの対局がつくことが日本の感覚からしたら「異常」です。　中韓の棋戦は「集中開催」、「持ち時間短縮」傾向が強まり、今後日本の棋戦にも変化がでてくるものと予想されます。それはそれで仕方ないのですが、こういったスケージュールが蔓延すれば棋士の選手生命を非常に短いものにしてしまうのではないかとの懸念があります。日本の棋戦システムが老朽化していることも確かなのですが、緩やかな対局日程と持ち時間によってベテランの活躍の場があったり、棋士として成熟する時間的猶予があったりするメリットもあります。要は、世界の流れにあわせながら、日本の棋戦のよいところもちゃんと残していくようなバランスのいい改革が望まれると思います。　

  2007/05/25

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• 本因坊戦　第２局

  　帰ってきてから棋譜見ましたが、すごい碁でした。　毎日の記事　１日目で形勢は傾いていたようです。シチョウあたりでポン抜かせてすごいことをやるものだと思ったけど、ある程度非常手段という意味もあったのかもしれません。　２日目の進行を見てびっくり。右辺全部捨てて打った判断は依田先生ならではでしょう。実際、そのあとはモタレ攻めから絡み攻めに発展して、このまま終わってたら依田先生の快勝譜だったでしょう。　が、ここからもつれてあちこちでコウを争う大乱戦に。最後の最後で、第1局の悪夢（依田先生から見て）を再現するかのような高尾本因坊のコウの粘りが炸裂しましたが逆転ならず。　序盤で形勢が傾いたのと、きれいに勝ちきれなかったので名局ではないのでしょうが、とにかく面白い激闘譜でした。黒番入れあって改めて5番勝負。今後も面白き碁が見られそうです。

  2007/05/23

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• 本因坊戦

  　最近あまり更新していなかったのでノータッチでしたが、今回は高尾紳路ＶＳ依田紀基ということで、個人的には最高のカードですごく楽しみにしています。　第１局はすでに終了していて、高尾本因坊の黒番半目勝ち。最後までハネイチのコウを頑張りきっての半目。なかなか劇的な碁でした。第１局に限らず、このカードは細かい碁になる傾向があるので、スリリングな接戦が楽しめそうです。。　今日から第２局。白の上辺黒陣への打ち込み、そしてシチョウあたりと、難解なことになっています。ポン抜かせるのは気が引ける気がしますが、上辺がどう決着するか未知数なのでなんともいえませんね。明日の進行が楽しみです。

  2007/05/22

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• プロ棋戦あれこれ

  　4月は全然ブログを更新してなかったので、すっかり浦島太郎ですが・・・　5月に開幕する本因坊戦は、高尾ＶＳ依田のカードに。二日制で見てみたかった組み合わせなので楽しみです。どちらも秀行先生の薫陶を受けていて、本手本手で手厚く打ち進める本格派です。高尾本因坊が手厚い碁であることは有名ですが、足早で地に辛い依田先生も実は「手厚い」碁なのです。走れば薄くなるのが普通なのに、そうならないところが依田先生のすごいところ。（キーワードは捨石)　富士通杯は張栩、依田がベスト8に。ここ数年で世界戦で通用することがはっきりしている二人が残りました。（心配なのは本因坊戦が始まると依田先生、そっちに集中しちゃうんじゃないかということです）　世界戦で成績がよいといっても、タイプは対照的です。　張栩碁聖は、読みが早く地に辛く粘り強い。これは国際棋戦で活躍する中韓台棋士にもいえることで、張栩碁聖は現在の国際棋戦でのスタンダードな戦い方をしている(実践できている）ように見えます。　対して依田先生は、よく指摘されるようにヨセで緩んだり（楽観する)することが多く世界トップレベルの中では終盤に問題がある感じがします。（ヨセが下手なのではなく精神的な問題な気がしますが)もっとも、中盤までに優位を築きあげる構想力・大局観・判断力がすばらしいということなので、おそらくそういう分野では中韓でも評価は高いはずです。　世界戦で成功するには、持ち時間3時間のなかで「高い水準での総合力」を発揮することと、「誰にも真似できない個性」が必要ということでしょうか。四天王の中では羽根九段は前者のタイプ、山下棋聖は後者のタイプということになるでしょうか。（高尾名人はどっちに入るのかよくわからないです）　現在ＬＧ杯国際予選が行なわれていて、残すは決勝のみ。中野寛也九段と柳時勲九段が勝ち残っています。頑張ってほしいところですね。　中韓の若手が素晴らしく、日本の普及・育成の遅れを批判する声は強く、それはもっともなことだと思います。ただし、中韓のシステムが万能というわけではないとも思います。　李昌鎬九段がどこかで「日本の棋戦システムがうらやましい」という趣旨の発言をしていたのを見たことがありますが、持ち時間が少なく過密日程の韓国では若手有利。２，３年前まで「若手」として活躍していても、だんだん姿を消すというケースが少なくありません。（催明勲とか陸鎮碩などすでに「過去の人｣という感じです）　中韓の若手育成システムを学ぶ一方で、日本システムのよい点も残していくべきだと思います。

  2007/04/30

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• ３大リーグ

  　本因坊リーグは佳境ですね。残すはあと１局で、依田、張栩、蘇の３名が４勝２敗で並んでいます。　張栩碁聖はここのところ低調でちょっと心配です。最終局は山田九段。蘇八段は羽根九段、依田九段は覚九段が最終戦の相手です。個人的には依田九段を応援していますが、プレイオフになれば張栩碁聖が強い気がします。　名人リーグは、４月ラウンドを繰り上げて３月に連勝した依田九段が４勝１敗でトップ。ただまだまだ先は長いので、予想はしづらいですね。依田九段は今年好調ですが、急所でいまいち（十段戦や農心杯）な感じもあります。　棋聖リーグは最終予選が大詰め。高尾名人が枠抜け決勝まで勝ち上がっています。これまで本因坊、名人ともに「初参加、初挑戦、奪取」というパターンで来ているので、ちょっと興味深いところです。　

  2007/03/27

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