奇跡のCDデビュー
ライブ(NEWS EPCOTIA_ENCORE)のどんな流れでハミングすることになったか覚えていない。それは、CDで聴き慣れたメロディではなく、画面に映し出された譜面を歌うというもの。何年か前からNEWSのアルバムが出ると自分達のパートはここだと、言われなくても察して来た私達でもいきなり譜面というのはハードルが高い。しかも少しキーが高い。得意とされているらしき方の声に助けられてなんとか歌い終わることができた。それが人生初のレコーディングとも知らず。それを知らされたのは、その曲Love Storyが収録されたトップガンの発売告知の時。手越さんはその提案をしたプロデューさんを、いい意味で『変態だ』と思ったそう。言葉のチョイスはともかくその感想はもっともだ。ファンのCDデビューに向けてのハードルをあげたらその実現がいかに難しいことか・・・メンバーの賛同は得られるのか?大会場でのコーラス、いきなりの譜面をはたして歌ってくれるのか?CDにできる録音状態なのか?当日、どう説明するか?説明なしは正解だった。もし聞かされたら歌わない方が出てきたと思う。ファンの合唱が心を打つのは歌のスキルが高いとかではなく、NEWSに届けという強い思いがあるから。CD録音など気にしない思いをぶつけているから、少しあやしいけれど心打たれるコーラスになったと思う。CDを聴いて、コーラスにさしかかる。遅れがちの出だし、NEWSの声とちょっと違うニュアンス、でも一瞬にしてあのライブ会場にいる気持ちになる。いつでもあの会場に戻れる奇跡の一枚、それを変態と言われながら推し進めたプロデューサーさんに心から感謝している。