投資資金を確保せよ
■収入が20ポンドで支出が19.96ポンドなら、人生は天国。収入が20ポンドで支出が20.06ポンドなら、人生は地獄。(『デイヴィッド・コパフィールド』チャールズ・ディッケンズ)■収入が20万円で支出が19万円なら、1万円分の株が買えて大金持ちへの切符が手に入る。収入が20万円で支出が21万円なら、そのうちサラ金のお世話になる。(de la Money)他のバリュー投資のHPなどでも言いつくされていることですが、生活費を収入以下に抑えなければ、投資資金をひねりだすことは困難です。delamoneyは米国留学中の貧困生活でバリュー生活術を身につけることができました。今では笑い話ですが、休日に仕事に行って駐車違反の切符を切られました。5ドルの違反金をめぐって、妻は「私がこんなに節約しているのに、なんてバカなことするの? 私は離婚してもう日本に帰る」と大喧嘩になったことがあります。たいていのアメリカ人は、ノー・ブランドの服を着て、車は中古を買ってひたすら乗りつぶしていました。一度ノー・ブランドの服を着てしまえば、「ブランドものの服のほうが長持ちするから」というのは大嘘だということがわかります。だから、今でも「服はノー・ブランド、牛肉は輸入物、ワインは1,000円以下にかぎる。外で飲むより家で飲め。車は乗リつぶすべし。」がモットーになっています。「給料が安くてお金がない」といつも嘆いている私の弟は、兄弟の中で一番収入が少ないにもかかわらず、まだまだピカピカのアコード・ワゴンを売り払ってニュー・オデッセイに買い換えました。「家族が増えたので遠出するのに大きな車が必要だ」というのがその理由ですが、私に言わせれば、「そのローンって君の生活費の何年分に相当するの? 遠出するときだけレンタカーを借りたほうが絶対に得だ」となります。中古車の価値が急速に下がってゆく日本では、車は乗りつぶすにかぎります。